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H 4205

:2011

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

2

4

  種類及び記号

2

5

  品質

2

5.1

  外観

2

5.2

  化学成分

2

5.3

  機械的性質

4

6

  試験

4

6.1

  分析試験

4

6.2

  引張試験

4

7

  検査

5

8

  表示

5

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表

6


H 4205

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本マグネシウム協会(JMA)

及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があ

り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 H

4205

:2011

マグネシウム合金鍛造品

Magnesium alloy forgings

序文

この規格は,2007 年に第 4 版として発行された ISO 3116 を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,型打鍛造又は自由鍛造したマグネシウム合金の鍛造品(以下,鍛造品という。

)について規

定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 3116:2007

,Magnesium and magnesium alloys−Wrought magnesium alloys(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 0001

  アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1332

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のアルミニウム定量方法

JIS H 1333

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1334

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のマンガン定量方法

JIS H 1335

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のけい素定量方法

JIS H 1336

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法

JIS H 1337

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のニッケル定量方法

JIS H 1338

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の鉄定量方法

JIS H 1340

  マグネシウム合金中のジルコニウム定量方法

JIS H 1341

  マグネシウム合金中のカルシウム定量方法

JIS H 1345

  マグネシウム合金中の希土類定量方法

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

注記  対応国際規格:ISO 6892-1,Metallic materials−Tensile testing−Part 1: Method of test at room


2

H 4205

:2011

temperature

(MOD)

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

鍛造品

工具,金型などを用いて材料の一部又は全部を圧縮したりつち(鎚)打ちしたりして,鍛錬され成形さ

れた展伸材。

3.2

型打鍛造

製品に要求される形状及び体積を決定する金型を使って,適切な温度で圧力を加えて成形すること。

3.3

自由鍛造

特別な金型を使用せず,上下金敷だけで,適切な温度で圧縮力を加えて成形すること。

4

種類及び記号

種類及び記号は,

表 による。

表 1−種類及び記号

種類

記号

対応 ISO 記号

1

種 B MF1B

ISO-MgAl3Zn1(A)

1

種 C MF1C

ISO-MgAl3Zn1(B)

2

種 MF2

ISO-MgAl6Zn1

3

種 MF3

ISO-MgAl8Zn

5

種 MF5

ISO-MgZn3Zr

6

種 MF6

ISO-MgZn6Zr

9

種 MF9

ISO-MgZn2Mn1

11

種 MF11

ISO-MgY5RE4Zr

12

種 MF12

ISO-MgY4RE3Zr

表 の質別記号は,上記記号の後にハイフン“-”

を伴って付ける。

例  MF1B-F

5

品質

5.1

外観

鍛造品は,使用上有害な膨れ,きず,割れ及びその他の欠点があってはならない。

なお,外観の合否判定基準は,受渡当事者間の協定による。

また,鍛造品は,埋金,溶接などの補修をしてはならない。

5.2

化学成分

鍛造品の化学成分は,

表 による。


3

H 4205

:2011

表 2−化学成分

単位  %

化学成分

種類  記号

Mg Al  Zn Mn

RE

a)

Zr

Y Li Fe Si Cu

Ni Ca

その
他の
元素

b)

その
他の
元素

の合

b)

1

種 B MF1B

残 2.4∼

3.6

0.50

1.5

0.15

1.0

− 0.005

以下

0.10

以下

0.05

以下

0.005

以下

0.04

以下

0.05

以下

0.30

以下

1

種 C MF1C

残 2.4∼

3.6

0.5

1.5

0.05

0.4

− 0.05

以下

0.1

以下

0.05

以下

0.005

以下

− 0.05

以下

0.30

以下

2

種 MF2

残 5.5∼

6.5

0.50

1.5

0.15

0.40

− 0.005

以下

0.10

以下

0.05

以下

0.005

以下

− 0.05

以下

0.30

以下

3

種 MF3

残 7.8∼

9.2

0.20

0.8

0.12

0.40

− 0.005

以下

0.10

以下

0.05

以下

0.005

以下

− 0.05

以下

0.30

以下

5

種 MF5

− 2.5∼

4.0

0.45

0.8

− 0.05

以下

0.30

以下

6

種 MF6

− 4.8∼

6.2

− 0.45∼

0.8

− 0.05

以下

0.30

以下

9

種 MF9

残 0.1

以下

1.75

2.3

0.6

1.3

− 0.06

以下

0.10

以下

0.1

以下

0.005

以下

− 0.05

以下

0.30

以下

11

種 MF11

− 0.2

以下

0.03

以下

1.5

4.0

0.4

1.0

4.75

5.5

0.2

以下

0.010

以下

0.01

以下

0.02

以下

0.005

以下

− 0.01

以下

0.30

以下

12

種 MF12

− 0.2

以下

0.03

以下

2.4

4.4

0.4

1.0

3.7

4.3

0.2

以下

0.010

以下

0.01

以下

0.02

以下

0.005

以下

− 0.01

以下

0.30

以下

注記  その他の元素の値は,この表で示されている元素以外のそれぞれの成分の値であり,その他の元素の合計と

は,それぞれの成分の合計値である。

a)

 RE

は,ネオジム(Nd)と他の重希土類元素である。

b)

その他の元素は,存在が予知される場合又は通常の分析過程において規定を超えるおそれがある場合に限っ
て,製造業者の判断によって分析を行う。


4

H 4205

:2011

5.3

機械的性質

鍛造品の機械的性質(引張強さ,耐力及び伸び)は,

表 による。ただし,耐力は受渡当事者間の協定

によって適用する。

表 3−機械的性質

引張試験

種類

質別

記号

ab)

対応

ISO

別記号

記号

肉厚

mm

引張強さ

N/mm

2

0.2 %

耐力

N /mm

2

伸び

%

1

種 B

1

種 C

F F  MF1B-F

MF1C-F

全断面形状 235 以上 130 以上

8

以上

2

F F  MF2-F

全断面形状 270 以上 152 以上

6

以上

3

F F  MF3-F

全断面形状 290 以上 200 以上

6

以上

5

F F  MF5-F

全断面形状 290 以上 205 以上

7

以上

T5 T5  MF6-T5 75

以下 290 以上 180 以上

7

以上

6

T6 T6  MF6-T6 75

以下 295 以上 220 以上

4

以上

9

F F  MF9-F

全断面形状 200 以上 125 以上

9

以上

T5 T5  MF11-T5

全断面形状 290 以上 155 以上

6

以上

11

T6 T6  MF11-T6

全断面形状 260 以上 165 以上

6

以上

T5 T5  MF12-T5

全断面形状 280 以上 150 以上

6

以上

12

T6 T6  MF12-T6

全断面形状 255 以上 160 以上

6

以上

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

質別記号は,JIS H 0001 に定めている記号,定義及び意味による。

b)

質別記号 F の機械的性質は,参考値である。

6

試験

6.1

分析試験

化学成分の分析試験は,JIS H 1332JIS H 1333JIS H 1334JIS H 1335JIS H 1336JIS H 1337JIS 

H 1338

JIS H 1340JIS H 1341 及び JIS H 1345 による。

表 の Y,Li 及びその他の元素の分析が必要な場合には,その分析方法は受渡当事者間の協定による。

6.2

引張試験

引張試験は,JIS Z 2241 による。試験片は,JIS Z 2241 によって,定形試験片として 4 号又は 10 号試験

片を,比例試験片として 14A 号試験片から形状に合った適切なものを用いる。ただし,いずれの試験片も

用いることができない場合は,受渡当事者間の協定による。

試験片の採取方法は,次による。

a)

型打鍛造品の試験片は,鍛造品の実体又はその延長部分,若しくは鍛造品を製造するのに用いた素材

と同じ素材を鍛造し,鍛造品と同時に熱処理した供試材から採る。

試験片の採取位置は,試験片の軸がメタルフローに平行するように断面の中心部から採る。ただし,

特に注文者の要求のあるものに限り,鍛造によるメタルフローに平行でない断面の中心部から採る。

b)

自由鍛造品の試験片は,鍛造品の実体又はその延長部分から採る。ただし,注文者の承認を得て鍛造

品を製造するのに用いた素材と同じ素材を鍛造し,鍛造品と同時に熱処理した供試材から採ってもよ

い。

試験片の採取位置は,

図 のように試験片の軸が LT 方向に一致するように断面の中心部から採る。た

だし,特に注文者の要求のあるものに限り,L 方向又は ST 方向の断面の中心部から採る。


5

H 4205

:2011

図 1−自由鍛造品の試験片の採取位置

7

検査

鍛造品の検査は,次によって行う。

a)

検査の一般事項は,JIS H 0321 による。

b)

外観は,5.1 に適合しなければならない。

c)

化学成分は,5.2 に適合しなければならない。

d)

機械的性質は,5.3 に適合しなければならない。

8

表示

鍛造品は,1 包装ごと,1 束ごと又は 1 製品ごとに,適切な方法によって,次の事項を表示しなければな

らない。

a)

種類又は記号,及び質別記号。質別記号は,対応 ISO 記号を用いてもよい。また,JIS 及び対応 ISO

記号の両方を表示してもよい。

b)

製造番号,及び製造年月又はその略号

c)

製造業者名又はその略号


附属書 JA

参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS H 4205:2011

  マグネシウム合金鍛造品

ISO 3116:2007

  Magnesium and magnesium alloys−Wrought magnesium alloys

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II)

国際規格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

1

適 用 範

型 打 鍛 造 又 は 自 由
鍛 造 し た マ グ ネ シ

ウ ム 合 金 の 鍛 造 品
について規定する。

 1

マグネシウム合金(棒,
管,鍛造品及び厚板・薄

板)の化学成分及び機械
的性質を規定。

削除

JIS

は,ISO 規格のマグネシウ

ム合金のうち,鍛造品だけを適

用範囲としている。

ISO

規格は,棒,管,鍛造品及び

厚板・薄板に使用されるマグネシ

ウム合金について,化学成分及び
機械的性質を規定している。JIS
は,使用者の利便性を考慮し,JIS 

H 4201

(板及び条)

JIS H 4202

(継目無管)

JIS H 4203(棒)

JIS H 4204

(押出形材)及び JIS H 

4205

(鍛造品)の 5 種類の規格と

している。

2

引 用 規

3

用 語 及

び定義

鍛造品,型打鍛造及

び 自 由 鍛 造 の 定 義
を規定。

追加

JIS

では用語及び定義を追加し

た。実質的な差異はない。

4

種 類 及

び記号

種類及び記号

9

種類に分類。

 3

材料を 9 種類に分類

削除

JIS

は,ISO 規格の鍛造品用合

金以外の種類を削除した。実質
的な差異はない。

変更

JIS

は,ISO 規格の鍛造用合金

だけを規定した。実質的な差異
はない。

3.2

質別記号

一致

6

H

 420

5


20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国際規格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

4

種 類 及

び記号 
(続き)

−  3.3

製品形状による名称

削除

ISO

規格は,鍛造品を F と表記

しているが,JIS は独自の記号
として,MF と表記した。

製品形状の記号は,市場の混乱を

招くおそれがあるので現状のま
まとする。

5

品質 5.1

外観を規定。

4

追加

JIS

として必要な規定項目を追

加した。

ISO

へ外観の追加の提案を検討す

る。

 5.2

化学成分を九つ

の種類ごとに規定。

 4.1

化学成分を 11 の種類ごと

に規定。

削除

JIS

は,ISO 規格の鍛造品用合

金以外の種類を削除した。実質
的な差異はない。

変更

JIS

は,ISO 規格の鍛造用合金

だけを規定した。1 種 B につい
ては耐食性を考慮し,Mn 含有
量の上限値を変更するととも

に Ca の上限値を追加した。

ISO

へ Mn 含有量の上限値変更及

び Ca の上限値の追加の提案を検
討する。

 5.3

機械的性質を九

つ の 種 類 ご と に 規
定。

 4.2

機械的性質を 11 の種類ご

とに規定。

削除

JIS

は,ISO 規格の鍛造品用合

金以外の種類を削除した。実質
的な差異はない。

変更

JIS

は,ISO 規格の鍛造用合金

の規定値を表にまとめて記載
した。 
耐力は,受渡当事者間の協定と

した。 
実質的な差異はない。

6

試験 6.1

分析試験は化学

成 分 ご と に 試 験 方
法を規定。

 7.1

通常の試験方法による。

変更

ISO

規格は,分析方法の規格を

規定していない。JIS として必
要な化学成分ごとの試験方法

を追加した。実質的な差異はな
い。

7

H

 420

5


20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国際規格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

6

試験

(続き)

6.2

引張試験

・試験方法は JIS Z 

2241

を引用すると

と も に 試 験 片 の 種

類を規定。

 7.2

引張試験方法は ISO 6892

による。

追加

JIS Z 2241

から必要な試験片

の種類を追加した。実質的な差
異はない。

・試験片採取方法に

ついて規定。

 5

試料採取などの条件は,
受渡当事者間の協定によ

る。

追加

JIS

として必要な試験片の採取

方法を追加した。

ISO

へ試験片採取方法の変更の提

案を検討する。

6

試験片は,長手方向に平

行に採取する。

削除

JIS

は,規定なし。

7

検査

検 査 実 施 項 目 に つ
いて規定。一般事項

は JIS H 0321 を引
用。

 8

再試験の試験条件は,受
渡 当 事 者 間 の 協 定 に よ

る。

追加

JIS

として必要な検査内容を追

加した。

ISO

へ検査内容の追加の提案を検

討する。

8

表示

表 示 事 項 に つ い て
規定。

 3.4

注文用名称

変更

ISO

規格は,棒合金の記号につ

いてだけ規定している。JIS 
して必要な鍛造品の表示項目

を追加した。

ISO

へ鍛造品の表示の追加の提案

を検討する。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 3116:2007,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

8

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5


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1

1