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H 3270

:2012

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  種類及び記号  

1

5

  品質 

2

5.1

  外観  

2

5.2

  化学成分  

2

5.3

  機械的性質  

3

5.4

  巻付け性  

7

6

  寸法及びその許容差  

7

6.1

  代表寸法  

7

6.2

  寸法の許容差  

7

6.3

  棒の曲がりの最大値  

8

6.4

  角半径の最大値  

9

7

  試験 

9

7.1

  分析試験  

9

7.2

  引張試験  

9

7.3

  硬さ試験  

9

7.4

  巻付け試験  

9

7.5

  時効硬化処理  

9

8

  検査 

10

9

  表示 

10

10

  報告  

10

附属書 A(参考)棒及び線の代表寸法  

11


H 3270

:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

伸銅協会(JCBA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改

正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ

る。

これによって,JIS H 3270:2006 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 25 年 10 月 21 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS

マーク表示認証において,JIS H 3270:2006 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 H

3270

:2012

ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の棒並びに線

Copper beryllium alloy, phosphor bronze and

nickel silver rods, bars and wires

適用範囲 

この規格は,展伸加工したベリリウム銅,りん青銅及び洋白の断面が丸形・正六角形の棒(以下,棒と

いう。

)並びに断面が丸形・正六角形・正方形・長方形の線(以下,線という。

)について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 0500

  伸銅品用語

JIS H 1051

  銅及び銅合金中の銅定量方法

JIS H 1052

  銅及び銅合金中のすず定量方法

JIS H 1053

  銅及び銅合金中の鉛定量方法

JIS H 1054

  銅及び銅合金中の鉄定量方法

JIS H 1055

  銅及び銅合金中のマンガン定量方法

JIS H 1056

  銅及び銅合金中のニッケル定量方法

JIS H 1058

  銅及び銅合金中のりん定量方法

JIS H 1060

  銅及び銅合金中のコバルト定量方法

JIS H 1062

  銅及び銅合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1063

  銅合金中のベリリウム定量方法

JIS H 1292

  銅合金の蛍光 X 線分析方法

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験−試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS H 0500 による。

種類及び記号 

棒及び線の種類及び記号は,

表 による。表 の記号の後に質別を示す記号を付けて製品記号とする(表

3

表 参照)。


2

H 3270

:2012

表 1−棒及び線の種類及び記号

種類

記号

参考

合金番号

形状

名称

特色及び用途例

C 1720

C 1720 B

ベ リ リ ウ
ム銅

耐食性がよく,時効硬化処理前は展延性に富み,時効硬化処理後は耐
疲労性及び導電性が増加する。時効硬化処理は,成形加工後に行う。

線 C 1720

W

棒は,航空機エンジン部品,プロペラ,ボルト,カム,歯車,軸受,
スポット溶接用電極など。

線は,コイルばね,渦巻ばね,ブラシなど。

C 5071

線 C 5071

W

りん青銅

耐疲労性・耐食性・耐摩耗性がよい。

棒は,歯車,カム,継手,軸,軸受,小ねじ,ボルト,ナット,しゅ
う動部品,コネクタ,トロリ線用ハンガなど。 
線は,コイルばね,渦巻ばね,スナップボタン,電機バインド用線,

金網,ヘッダー材,ワッシャなど。

C 5111

C 5111 B

線 C

5111

W

C 5102

C 5102 B

線 C 5102

W

C 5191

C 5191 B

線 C 5191

W

C 5212

C 5212 B

線 C 5212

W

C 5341

C 5341 B

快 削 り ん

青銅

被削性がよい。

小ねじ,軸受,ブシュ,ボルト,ナット,ボールペン部品など。

C 5441

C 5441 B

C 7451

線 C 7451

W

洋白

光沢が美しく,耐疲労性・耐食性がよい。 
棒は,小ねじ,ボルト,ナット,電気機器部品,楽器,医療機器,時
計部品など。

線は,特殊ばね材料に適する。直線ばね・コイルばねとして断電器,
計測器,医療機器,装飾品,眼鏡部品,ヘッダー材など。

C 7521

C 7521 B

線 C 7521

W

C 7541

C 7541 B

線 C 7541

W

C 7701

C 7701 B

線 C 7701

W

C 7941

C 7941 B

快削洋白

被削性がよい。 
小ねじ,軸受,ボールペン部品,眼鏡部品など。

品質 

5.1 

外観 

棒及び線の外観は,仕上良好・均一で,使用上有害な欠陥があってはならない。使用上有害な欠陥の判

断は,受渡当事者間の協定による。

5.2 

化学成分 

棒及び線は,7.1 によって試験を行い,その化学成分は

表 による。


3

H 3270

:2012

表 2−棒及び線の化学成分

単位  %

合金

番号

Cu Pb Fe Sn Zn Be Mn

Ni

Ni

Co

Ni

+Co

+Fe

P

その他

C 1720

− 1.80

2.00

− 0.20

以上

0.6

以下

− Cu+Be+Ni+Co+Fe

99.5

以上

C 5071

− 0.02

以下

0.10

以下

1.7

2.3

0.20

以下

− 0.10

0.40

− 0.15

以下

Cu

+Sn+Ni+P

99.5

以上

C 5111

− 0.02

以下

0.10

以下

3.5

4.5

0.20

以下

− 0.03

0.35

Cu

+Sn+P

99.5

以上

C 5102

− 0.02

以下

0.10

以下

4.5

5.5

0.20

以下

− 0.03

0.35

Cu

+Sn+P

99.5

以上

C 5191

− 0.02

以下

0.10

以下

5.5

7.0

0.20

以下

− 0.03

0.35

Cu

+Sn+P

99.5

以上

C 5212

− 0.02

以下

0.10

以下

7.0

9.0

0.20

以下

− 0.03

0.35

Cu

+Sn+P

99.5

以上

C 5341

− 0.8

1.5

− 3.5

5.8

− 0.03

0.35

Cu

+Sn+Pb+P

99.5

以上

C 5441

− 3.5

4.0

− 3.0

4.5

1.5

4.5

− 0.01

0.50

Cu

+Sn+Pb+Zn+P

99.5

以上

C 7451

63.0

67.0

0.03

以下

0.25

以下

残部

− 0.50

以下

8.5

11.0

C 7521

62.0

66.0

0.03

以下

0.25

以下

残部

− 0.50

以下

16.5

19.5

C 7541

60.0

64.0

0.03

以下

0.25

以下

残部

− 0.50

以下

12.5

15.5

C 7701

54.0

58.0

0.03

以下

0.25

以下

残部

− 0.50

以下

16.5

19.5

C 7941

60.0

64.0

0.8

1.8

0.25

以下

残部

− 0.50

以下

16.5

19.5

5.3 

機械的性質 

棒及び線は,7.2 及び 7.3 によって試験を行い,その引張強さ,伸び及び硬さは,

表 3∼表 による。た

だし,引張試験又は硬さ試験は,いずれかを行えばよい。いずれを適用するかは,受渡当事者間の協定に

よる。

なお,注文者が,

表 の合金番号 C 1720 の線を 7.5 の時効硬化処理をした場合は,7.2 によって試験を


4

H 3270

:2012

行い,その引張強さは,

表 による。

表 3−棒の機械的性質

合金

番号

質別

製品記号

径又は最小対辺距離

の区分

mm

引張試験

硬さ試験

a)

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

ビッカース

硬さ

HV

ロックウェル

硬さ

HRBS

又は

HRBW

b)

HRC

C 1720

O

C 1720B-O

3.0

以上 6.0 以下

410

∼590

− 90∼190

6.0

を超え 35 以下 410∼590

− 90∼190

a)

 45

∼85

a)

H C

1720B-H  3.0

以上 6.0 以下

645

∼900

− 180∼300

6.0

を超え 35 以下 590∼900

− 175∼330

a)

 88

∼103

a)

C 5111

H

C 5111B-H

3.0

以上 6.0 以下

490

以上

− 140 以上

6.0

を超え 13 以下 450 以上

10

以上

125

以上

13

を超え 25 以下 410 以上

13

以上

115

以上

25

を超え 50 以下 380 以上

15

以上

105

以上

50

を超え 100 以下

− 60∼80

C 5102

H

C 5102B-H

3.0

以上 6.0 以下

540

以上

− 150 以上

6.0

を超え 13 以下 500 以上

10

以上

135

以上

13

を超え 25 以下 460 以上

13

以上

125

以上

25

を超え 50 以下 430 以上

15

以上

115

以上

50

を超え 100 以下

− 65∼85

C 5191

1

/

2

H C

5191B-

1

/

2

H 3.0

以上 6.0 以下

510

以上

− 150 以上

6.0

を超え 13 以下 460 以上

13

以上

135

以上

13

を超え 25 以下 430 以上

15

以上

125

以上

25

を超え 50 以下 410 以上

18

以上

120

以上

50

を超え 100 以下

− 70∼85

H C

5191B-H  3.0

以上 6.0 以下

635

以上

− 180 以上

6.0

を超え 13 以下 590 以上

10

以上

165

以上

13

を超え 25 以下 540 以上

13

以上

150

以上

25

を超え 50 以下 490 以上

15

以上

140

以上

50

を超え 100 以下

− 75∼90

C 5212

1

/

2

H C

5212B-

1

/

2

H 3.0

以上 6.0 以下

540

以上

− 155 以上

6.0

を超え 13 以下 490 以上

13

以上

140

以上

13

を超え 25 以下 440 以上

15

以上

130

以上

25

を超え 50 以下 420 以上

18

以上

125

以上

50

を超え 100 以下

− 72∼87

H C

5212B-H  3.0

以上 6.0 以下

735

以上

− 195 以上

6.0

を超え 13 以下 685 以上

10

以上

180

以上

13

を超え 25 以下 635 以上

13

以上

170

以上

25

を超え 50 以下 560 以上

15

以上

150

以上

50

を超え 100 以下

− 80∼95

C 5341

C 5441

H C

5341B-H

C 5441B-H

0.5

以上 3.0 以下

470

以上

− 125 以上

3.0

を超え 6.0 以下

440

以上

− 125 以上

6.0

を超え 13 以下 410 以上

10

以上

115

以上

13

を超え 25 以下 375 以上

12

以上

110

以上

25

を超え 50 以下 345 以上

15

以上

100

以上

50

を超え 100 以下 320 以上

15

以上

− 60∼90


5

H 3270

:2012

表 3−棒の機械的性質(続き)

合金 
番号

質別

製品記号

径又は最小対辺距離

の区分

mm

引張試験

硬さ試験

a)

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

ビッカース

硬さ

HV

ロックウェル

硬さ

HRBS

又は

HRBW

b)

HRC

C 7521

1

/

2

H C

7521B-

1

/

2

H 3.0

以上 6.0 以下

490

∼635

− 145 以上

6.0

を超え 13 以下 440∼590

− 130 以上

H C

7521B-H  3.0

以上 6.0 以下

550

∼685

− 145 以上

6.0

を超え 13 以下 480∼620

− 125 以上

13

を超え 25 以下 440∼580

− 115 以上

25

を超え 50 以下 410∼550

− 110 以上

C 7541

1

/

2

H C

7541B-

1

/

2

H 3.0

以上 6.0 以下

440

∼590

− 135 以上

6.0

を超え 13 以下 390∼540

− 120 以上

H C

7541B-H  3.0

以上 6.0 以下

570

∼705

− 150 以上

6.0

を超え 13 以下 520∼645

− 135 以上

13

を超え 25 以下 450∼590

− 115 以上

25

を超え 50 以下 390∼540

− 100 以上

C 7701

1

/

2

H C

7701B-

1

/

2

H 3.0

以上 6.0 以下

520

∼665

− 150 以上

6.0

を超え 13 以下 470∼620

− 130 以上

H C

7701B-H  3.0

以上 6.0 以下

620

∼775

− 160 以上

6.0

を超え 13 以下 550∼685

− 140 以上

13

を超え 25 以下 510∼645

− 140 以上

25

を超え 50 以下 480∼620

− 130 以上

C 7941

H

C 7941B-H

3.0

以上 6.0 以下

550

∼685

− 150 以上

6.0

を超え 13 以下 480∼620

− 130 以上

13

を超え 20 以下 460∼600

− 120 以上

20

を超え 25 以下 440∼580

− 120 以上

25

を超え 50 以下 410∼550

− 110 以上

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

硬さ試験は,ビッカース硬さ又はロックウェル硬さのいずれかを用いる。

b)

測定は,HRBS 又は HRBW のいずれかとする。いずれとするかは,注文者の指定がない限り,製造業者の選

択による。

表 4−合金番号 C 1720 の棒の時効硬化処理後の機械的性質

a)

合金 
番号

質別

製品記号

径又は最小対辺距離

の区分

mm

引張試験

硬さ試験

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

ビッカース

硬さ

HV

ロックウェル

硬さ

HRB HRC

C 1720

O

C 1720B-O

3.0

以上 6.0 以下

1 100

∼1 380

− 300∼400

6.0

を超え 35 以下 1

100

∼1 380

− 300∼400

− 34∼40

H C

1720B-H

3.0

以上 6.0 以下

1 270

∼1 650

− 340∼440

6.0

を超え 35 以下 1

210

∼1 620

− 330∼430

− 37∼45

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

表 の合金番号 C 1720 の試験片に 7.5 の時効硬化処理を行い,機械的性質を求める。


6

H 3270

:2012

表 5−線の機械的性質

合金番号

質別

製品記号

引張試験

径又は最小対辺距離の区分

mm

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

C 1720

O

C 1720 W-O

0.40

以上 1.0 以下 390∼540

1

/

4

H

C 1720 W-

1

/

4

H 0.40

以上 5.0 以下 620∼805

3

/

4

H

C 1720 W-

3

/

4

H 0.40

以上 5.0 以下 835∼1 070

C 5071

O

C 5071 W-O

0.40

以上   275 以上 20 以上

1

/

8

H

C 5071 W-

1

/

8

H 0.40

以上 5.0 以下 345∼440 10 以上

1

/

4

H

C 5071 W-

1

/

4

H 0.40

以上 5.0 以下 390∼510 5 以上

1

/

2

H

C 5071 W-

1

/

2

H 0.40

以上 5.0 以下 490∼610

3

/

4

H

C 5071 W-

3

/

4

H 0.40

以上 5.0 以下 590∼705

H C

5071

W-H

0.40

以上 5.0 以下 685∼805

EH C

5071

W-EH

0.40

以上 5.0 以下 785 以上

C 5111

O

C 5111 W-O

0.40

以上   295∼410

H C

5111

W-H

0.40

以上 5.0 以下 490 以上

C 5102

O

C 5102 W-O

0.40

以上   305∼420

H C

5102

W-H

0.40

以上 5.0 以下 635 以上

C 5191

O

C 5191 W-O

0.40

以上   315∼460

1

/

8

H

C 5191 W-

1

/

8

H 0.40

以上 5.0 以下 435∼585

1

/

4

H

C 5191 W-

1

/

4

H 0.40

以上 5.0 以下 535∼685

1

/

2

H

C 5191 W-

1

/

2

H 0.40

以上 5.0 以下 635∼785

3

/

4

H

C 5191 W-

3

/

4

H 0.40

以上 5.0 以下 735∼885

H C

5191

W-H

0.40

以上 5.0 以下 835 以上

C 5212

O

C 5212 W-O

0.40

以上   345∼490

1

/

2

H

C 5212 W-

1

/

2

H 0.40

以上 5.0 以下 685∼835

H C

5212

W-H

0.40

以上 5.0 以下 930 以上

C 7451

O

C 7451 W-O

0.40

以上   345∼490

1

/

4

H

C 7451 W-

1

/

4

H 0.40

以上 5.0 以下 400∼550

1

/

2

H

C 7451 W-

1

/

2

H 0.40

以上 5.0 以下 490∼635

H C

7451

W-H

0.40

以上 5.0 以下 635 以上

C 7521

O

C 7521 W-O

0.40

以上   375∼520

1

/

4

H

C 7521 W-

1

/

4

H 0.40

以上 5.0 以下 450∼600

1

/

2

H

C 7521 W-

1

/

2

H 0.40

以上 5.0 以下 520∼685

H C

7521

W-H

0.40

以上 5.0 以下 665 以上

C 7541

O

C 7541 W-O

0.40

以上   365∼510

1

/

2

H

C 7541 W-

1

/

2

H 0.40

以上 5.0 以下 510∼665

H C

7541

W-H

0.40

以上 5.0 以下 635 以上

C 7701

O

C 7701 W-O

0.40

以上   440∼635

1

/

4

H

C 7701 W-

1

/

4

H 0.40

以上 5.0 以下 500∼650

1

/

2

H

C 7701 W-

1

/

2

H 0.40

以上 5.0 以下 635∼785

H C

7701

W-H

0.40

以上 5.0 以下 765 以上

注記 1

N/mm

2

=1 MPa


7

H 3270

:2012

表 6C 1720 の線の時効硬化処理後の機械的性質

a)

合金番号

質別

製品記号

引張試験

径又は最小対辺距離の区分

mm

引張強さ

N/mm

2

C 1720

O

C 1720 W-O

0.40

以上  1.0 以下 1

100

∼1 380

1

/

4

H C

1720

W-

1

/

4

H 0.40

以上  5.0 以下 1

210

∼1 450

3

/

4

H C

1720

W-

3

/

4

H 0.40

以上  5.0 以下 1

300

∼1 590

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

この性質は,製造業者が性能を確認するために試験片について時効硬化処理

をした場合にも適用する。

5.4 

巻付け性 

合金番号 C 5071,C 5111,C 5102,C 5191 及び C 5212 の直径 1.5 mm 未満の線は,7.4 によって試験を

行ったとき,表面に割れを生じてはならない。ただし,質別 O には適用しない。

なお,巻付け性は,注文者の要求がある場合に適用する。

寸法及びその許容差 

6.1 

代表寸法 

棒及び線の代表寸法を,参考として

附属書 に示す。

6.2 

寸法の許容差 

棒及び線の寸法の許容差は,次による。

a)

径及び対辺距離の許容差  棒及び線の径又は対辺距離の許容差は,表 及び表 による。許容差を(+)

又は(−)だけに指定する場合には,この表の数値の 2 倍とする。

表 7−棒の径又は対辺距離の許容差

a)

単位  mm

径又は対辺距離の区分

合金番号

C 1720

C 5111

,C 5102,C 5191,C 5212,C 5341,

C 5441

,C 7521,C 7541,C 7701,C 7941

C 5341

,C 5441,

C 7941

形状

丸形

丸形

(自動機用を除く。

正六角形

自動機用丸形

1.0

以上 2.5 以下

±0.03

±0.03

±0.05

0

−0.03

2.5

を超え 3.5 以下

±0.04

±0.04

±0.06

0

−0.04

3.5

を超え 5.0 以下

±0.05

±0.05

±0.06

0

−0.05

5.0

を超え 10 以下

±0.06

±0.06

±0.08

0

−0.07

10

を超え 20 以下

±0.08

±0.07

±0.10

20

を超え 35 以下

±0.10

±0.08

±0.12

35

を超え 40 以下

±0.12

±0.10

±0.14

40

を超え 50 以下

±0.10

±0.14

50

を超え 100 以下

±0.2 %

b)

±0.3 %

b)

a)

長方形の場合,長辺及び短辺それぞれに適用する。

b)

百分率表記は,径又は対辺距離に対する割合を示す。


8

H 3270

:2012

表 8−線の径又は対辺距離の許容差

a)

単位  mm

径又は対辺距離の区分

合金番号

C 1720

C 5071

,C 5111,C 5102,C 5191,C 5212,

C 7451

,C 7521,C 7541,C 7701

形状

丸形

丸形

正六角形,正方形又は長方形

0.40

以上    0.50 以下 0.50 以下

±0.010

±0.015

0.50

を超え

1.0

以下

±0.015

±0.015

±0.020

1.0

を超え

2.0

以下

±0.020

±0.020

±0.030

2.0

を超え

3.5

以下

±0.025

±0.025

±0.040

3.5

を超え

5.0

以下

±0.035

±0.050

5.0

を超え

10

以下

±0.05

±0.075

10

を超え 20 以下

±0.07

±0.100

a)

長方形の場合,長辺及び短辺それぞれに適用する。

b)

棒の真円度  丸形の棒の真円度は,表 の径の許容差の 1/2 以下とする。

注記  真円度とは,丸形の棒の任意断面において測った最大径と最小径との差をいう。

c)

棒の長さの許容差  棒の長さの指定があったとき,その長さの許容差は,

10.0

0

mm

とする。

6.3 

棒の曲がりの最大値 

棒の曲がりの最大値は,

表 による。ただし,質別 O の棒には適用しない。

なお,規定寸法範囲外の棒の曲がりの最大値は,受渡当事者間の協定による。

注記  曲がりとは,図 に示すように,基準の長さに対する弧の深さをいう。

図 1−棒の曲がり

表 9−棒の曲がりの最大値

単位  mm

径又は対辺 
距離の区分

長さ

基準の

長さ

形状

丸形

(自動機用を除く。

正六角形

自動機用丸形

8

以上 50 以下 1

000

以下

全長 1

6

1

 1 000

を超え 2 000 以下 1

000

2

6

1

 2 000

を超え 5 000 以下 2

000

5

15

3


9

H 3270

:2012

6.4 

角半径の最大値 

正六角形棒の角半径の最大値は,

表 10 による。

注記  角半径とは,辺と辺との交わり部の半径をいう。

表 10−正六角形棒の角半径の最大値 

単位  mm

対辺距離の区分

最大値

3.0

を超え

6

以下 0.6

6

を超え 10 以下 0.8

10

を超え 20 以下 1.2

20

を超え 35 以下 2.0

35

を超え 50 以下 2.8

50

を超えるもの 4.0

試験 

7.1 

分析試験 

分析試験は,次による。

a)

分析試料の採取方法  分析試料は,鋳造時に必要量を採取する。

なお,鋳塊又は製品から採取してもよい。

b)

分析方法  化学成分の分析方法は,次による。

JIS H 1051

JIS H 1052JIS H 1053JIS H 1054JIS H 1055JIS H 1056JIS H 1058JIS H 1060

JIS H 1062

JIS H 1063

ただし,JIS H 1292 に規定された定量元素及び定量範囲にある化学成分の分析試験にあっては,JIS H 

1292

によってもよい。

なお,発光分光分析を適用する場合は,受渡当事者間の協定による。

7.2 

引張試験 

引張試験は,JIS Z 2241 による。棒の試験片は,長さ方向に採取した 4 号試験片又は 9 号試験片(9A 号

又は 9B 号)とする。

なお,径又は対辺距離が 35 mm 以上の棒の試験片は,供試材の表面に近い部分から採取する。線の試験

片は,9 号試験片(9A 号又は 9B 号)とする。

7.3 

硬さ試験 

7.3.1 

ビッカース硬さ試験 

ビッカース硬さ試験は,JIS Z 2244 による。ビッカース硬さ試験の最小試験力は,4.903 N とする。棒の

横断面について外周から中心までの約 1/3 の位置に沿って測定する。ただし,C 1720 の棒の時効硬化処理

後のビッカース硬さは,棒の表面で測定してもよい。

7.3.2 

ロックウェル硬さ試験 

ロックウェル硬さ試験は,JIS Z 2245 による。棒の横断面について外周から中心までの約 1/3 の位置に

沿って 3 等分した扇形の 3 点で測定する。

7.4 

巻付け試験 

線の巻付け試験は,線の直径の 2 倍の棒に 3 回以上巻き付ける。

7.5 

時効硬化処理 

合金番号 C 1720 の棒及び線の時効硬化処理温度は,315±5  ℃とし,処理時間は,

表 11 による。


10

H 3270

:2012

表 11−時効硬化処理時間 

単位  分

形状

径の区分

(mm)

質別

O

1

/

4

H

3

/

4

H H

棒 19 以下 180±10

− 120±10

 19

を超え 25 以下 180±10

− 180±10

線 0.40 以上 180±10 120±10 60±10

検査 

検査は,次による。

a)

一般事項は,JIS H 0321 による。

b)

棒及び線は,外観・寸法を検査するとともに箇条 によって試験を行い,箇条 及び箇条 の規定に

適合しなければならない。

c)

棒の引張試験及び硬さ試験では,種類・質別・断面寸法の同じ棒について通常 1 000 kg 及びその端数

を一組とし,各組から任意に 1 本を取り,試験片を作る。

d)

線の引張試験及び巻付け試験では,種類・質別・径の同じ線について通常 10 巻(それが 1 000 kg に満

たない場合は 1 000 kg)及びその端数を一組とし,各組から任意に 1 巻を取り,試験片を作る。

表示 

棒及び線は,1 包装ごと,1 束ごと,1 巻ごと又は 1 製品ごとに,ラベル・荷札など適切な方法によって,

次の事項を表示しなければならない。

a)

この規格番号及び製品記号(記号及び質別)

例  JIS H 3270  C 7541B-1/2H

b)

寸法

例 1  丸形棒の場合    10×2 000 mm  (径×長さ)

例 2  長方形棒の場合  15×25×2 000 mm  (短辺×長辺×長さ)

例 3  丸形線の場合    3.5 mm  (径)

例 4  長方形線の場合  4.0×6.0 mm  (短辺×長辺)

c)

製造番号

d)

製造業者名又はその略号

10 

報告 

製造業者は,受注時に注文者から要求がある場合,受渡当事者間で同意した試験及び/又は検査の成績

を記載した報告書(成績書)を提出しなければならない。


11

H 3270

:2012

附属書 A

(参考)

棒及び線の代表寸法

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

棒の径又は対辺距離の代表寸法を

表 A.1 に,線の径又は対辺距離の代表寸法を表 A.2 に,棒の長さの代

表寸法を参考として

表 A.3 に示す。

表 A.1−棒の径又は対辺距離の代表寸法

単位  mm

径又は対辺
距離の区分

合金番号

径又は対辺
距離の区分

合金番号

C 1720

C 5111

C 5102

C 5191

C 5212

C 5341

C 5441

C 7521

C 7541

C 7701

C 7941

C 1720

C 5111

C 5102

C 5191

C 5212

C 5341

C 5441

C 7521

C 7541

C 7701

C 7941

形状

形状

形状

形状

形状

形状

丸形

正六 
角形

丸形

正六 
角形

丸形

正六
角形

丸形

正六
角形

丸形

正六 
角形

丸形

正六
角形

3.0

− 26

3.2

− 27

3.5

− 28

4.0

− 30

4.5

− 32

5.0

− 34

5.5

− 35

6

− 36

7

− 38

8

− 40

9

− 41

10

− 42

11

− 44

12

− 45

13

− 46

14

− 50

15

− 55

16

− 60

17

− 65

18

− 70

19

− 75

20

− 80

21

− 85

22

− 90

23

− 95

24

− 100 −

25


12

H 3270

:2012

表 A.2−線の径又は対辺距離の代表寸法

単位  mm

径又は最小

対辺距離の

区分

合金番号

径又は最小

対辺距離の

区分

合金番号

C 1720

C 5071

,C 5111

C 5102

,C 5191

C 5212

,C 7451

C 7521

,C 7541

C 7701

C 1720

C 5071

,C 5111

C 5102

,C 5191

C 5212

,C 7451

C 7521

,C 7541

C 7701

丸形

正六角形

正方形 
長方形

丸形

正六角形

正方形 
長方形

丸形

正六角形

正方形 
長方形

丸形

正六角形

正方形 
長方形

0.40

○ 2.6

0.45

○ 2.8

0.50

○ 3.0

0.55

○ 3.2

0.60

○ 3.5

0.65

○ 4.0

0.7

− 4.5

0.8

○ 5.0

0.9

○ 5.5

1.0

○ 6.0

1.2

○ 6.5

1.4

− 7

1.6

− 8

1.8

− 9

2.0

− 10

2.3

− 11

2.5

− 12

表 A.3−棒の長さの代表寸法

単位  mm

径又は最小対辺

距離の区分

合金番号

C 1720

C 5111

,C 5102,C 5191,C 5212,C 5341

C 5441

,C 7521,C 7541,C 7701,C 7941

50

以下 1

000

,2 000

50

を超えるもの

− 500,1 000