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H 3110

:2012

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  種類及び記号  

1

5

  品質 

2

5.1

  外観  

2

5.2

  化学成分  

2

5.3

  機械的性質  

3

6

  寸法及びその許容差  

6

6.1

  板及び条の代表寸法  

6

6.2

  条のコイルの代表内径  

6

6.3

  寸法の許容差  

6

6.4

  条の曲がりの最大値  

8

7

  試験 

8

7.1

  分析試験  

8

7.2

  引張試験  

8

7.3

  曲げ試験  

8

7.4

  硬さ試験  

9

8

  検査 

9

9

  表示 

9

10

  報告  

10

附属書 A(参考)板及び条の代表寸法及び条のコイルの代表内径 

11


H 3110

:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

伸銅協会(JCBA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改

正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ

る。

これによって,JIS H 3110:2006 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 25 年 10 月 21 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS

マーク表示認証において,JIS H 3110:2006 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 H

3110

:2012

りん青銅及び洋白の板並びに条

Phosphor bronze and nickel silver sheets

,plates and strips

適用範囲 

この規格は,圧延したりん青銅及び洋白の板(以下,板という。

)並びに条(以下,条という。

)につい

て規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 0500

  伸銅品用語

JIS H 1051

  銅及び銅合金中の銅定量方法

JIS H 1052

  銅及び銅合金中のすず定量方法

JIS H 1053

  銅及び銅合金中の鉛定量方法

JIS H 1054

  銅及び銅合金中の鉄定量方法

JIS H 1055

  銅及び銅合金中のマンガン定量方法

JIS H 1056

  銅及び銅合金中のニッケル定量方法

JIS H 1058

  銅及び銅合金中のりん定量方法

JIS H 1062

  銅及び銅合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1292

  銅合金の蛍光 X 線分析方法

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2248

  金属材料曲げ試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS H 0500 による。

種類及び記号 

板及び条の種類及び記号は,

表 による。表 の記号の後に質別を示す記号を付けて製品記号とする(表

3

参照)


2

H 3110

:2012

   

表 1−板及び条の種類及び記号 

種類

記号

参考

合金番号

形状

名称

特色及び用途例

C 5050

板 C

5050

P

りん青銅

展延性,耐疲労性及び耐食性がよい。

C 5050

及び C 5071 は,導電性及び熱伝導性に優れる。

C 5191

及び C 5212 は,ばね材に適する。

ただし,特に高性能のばね性を要求するものは,ばね用りん青銅を用
いるのがよい。

電子,電気機器用ばね,スイッチ,リードフレーム,コネクタ,ダイ
ヤフラム,ベロー,ヒューズグリップ,しゅう動片軸受,ブッシュ,
打楽器など。

C 5050 R

C 5071

板 C

5071

P

C 5071 R

C 5111

板 C

5111

P

C 5111 R

C 5102

板 C

5102

P

C 5102 R

C 5191

板 C

5191

P

C 5191 R

C 5212

板 C

5212

P

C 5212 R

C 7451

板 C

7451

P

洋白

光沢が美しく,展延性,耐疲労性及び耐食性がよい。

C 7521

は,絞り性に富む。

水晶発振子ケース,トランジスタキャップ,ボリウム用しゅう動片,
時計文字板・がわ,装飾品,洋食器,医療機器,建築用,管楽器など。

C 7451 R

C 7521

板 C

7521

P

C 7521 R

C 7541

板 C

7541

P

C 7541 R

品質 

5.1 

外観 

板及び条の外観は,仕上げ良好・均一で,使用上有害な欠陥があってはならない。

なお,使用上有害な欠陥の判断は,受渡当事者間の協定による。

5.2 

化学成分 

板及び条の化学成分は,7.1 によって試験を行い,その分析値は

表 による。

表 2−板及び条の化学成分 

単位  %

合金 
番号

Cu Pb  Fe Sn Zn Mn Ni  P

その他

C 5050

− 0.02 以下

0.10

以下 1.0∼1.7

0.20

以下

− 0.15 以下 Cu+Sn+P  99.5 以上

C 5071

− 0.02 以下

0.10

以下 1.7∼2.3

0.20

以下

− 0.10∼0.40 0.15 以下 Cu+Sn+Ni+P

99.5

以上

C 5111

− 0.02 以下

0.10

以下 3.5∼4.5

0.20

以下

− 0.03∼0.35 Cu+Sn+P  99.5 以上

C 5102

− 0.02 以下

0.10

以下 4.5∼5.5

0.20

以下

− 0.03∼0.35 Cu+Sn+P  99.5 以上

C 5191

− 0.02 以下

0.10

以下 5.5∼7.0

0.20

以下

− 0.03∼0.35 Cu+Sn+P  99.5 以上

C 5212

− 0.02 以下

0.10

以下 7.0∼9.0

0.20

以下

− 0.03∼0.35 Cu+Sn+P  99.5 以上

C 7451

63.0

67.0

0.03

以下

0.25

以下

残部 0.50 以下 8.5∼11.0

C 7521

62.0

66.0

0.03

以下

0.25

以下

残部 0.50 以下 16.5∼19.5

C 7541

60.0

64.0

0.03

以下

0.25

以下

残部 0.50 以下 12.5∼15.5


3

H 3110

:2012

5.3 

機械的性質 

板及び条は 7.27.3 及び 7.4 によって試験を行い,その機械的性質(引張強さ,伸び,曲げ及び硬さ)

は,

表 による。

なお,曲げ試験及び硬さ試験は,注文者の要求がある場合に試験を実施し,

表 の規定を適用する。た

だし,硬さ試験を適用した場合は,引張強さ及び伸びは適用しない。

表 3−板及び条の機械的性質 

合金 
番号

質別

製品記号

引張試験

曲げ試験

a)

硬さ試験

厚さ

mm

引張 
強さ

N/mm

2

伸び

%

厚さ

mm

曲げ 
角度

内側 
半径

厚さ

mm

ビッカー

ス硬さ

b)

HV

C 5050

O

C 5050 P-O

C 5050 R-O

0.10

以上

5.0

以下

240

以上

40

以上

1.6

以下

180

°

密着

0.50

以下

180

°

密着

4

1

H C

5050

P-

4

1

H

C 5050 R-

4

1

H

0.10

以上

5.0

以下

240

∼330

30

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

0.15

以上 60∼120

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

2

1

H C

5050

P-

2

1

H

C 5050 R-

2

1

H

0.10

以上

5.0

以下

330

∼450

10

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

0.10

以上 90∼155

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

H C 5050

P-H

C 5050 R-H

0.10

以上

5.0

以下

390

∼500

3

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

2

0.10

以上 120∼165

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

2

EH C

5050

P-EH

C 5050 R-EH

0.10

以上

5.0

以下

460

以上

− 0.10 以上 140 以上

C 5071

O

C 5071 P-O

C 5071 R-O

0.10

以上

5.0

以下

315

以上

30

以上

1.6

以下

180

°

密着

0.50

以下

180

°

密着

2

1

H C

5071

P-

2

1

H

C 5071 R-

2

1

H

0.10

以上

5.0

以下

410

∼510

10

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

0.10

以上 125∼165

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

2

H C 5071

P-H

C 5071 R-H

0.10

以上

5.0

以下

490

∼590

5

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

2

0.10

以上 150∼185

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

4

EH C

5071

P-EH

C 5071 R-EH

0.10

以上

5.0

以下

540

∼635

2

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

3

0.10

以上 175∼205

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

6

SH C 5071

P-SH

C 5071 R-SH

0.10

以上

5.0

以下

610

∼705

− 0.10 以上 185 以上

C 5111

O

C 5111 P-O

C 5111 R-O

0.10

以上

5.0

以下

295

以上

38

以上

1.6

以下

180

°

密着

0.50

以下

180

°

密着

4

1

H C

5111

P-

4

1

H

C 5111 R-

4

1

H

0.10

以上

5.0

以下

345

∼440

25

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

0.15

以上 80∼150

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5


4

H 3110

:2012

   

表 3−板及び条の機械的性質(続き) 

合金 
番号

質別

製品記号

引張試験

曲げ試験

a)

硬さ試験

厚さ

mm

引張 
強さ

N/mm

2

伸び

%

厚さ

mm

曲げ 
角度

内側 
半径

厚さ

mm

ビッカー

ス硬さ

b)

HV

C 5111

2

1

H C

5111

P-

2

1

H

C 5111 R-

2

1

H

0.10

以上

5.0

以下

410

∼510

12

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

0.10

以上 120∼

180

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

H C

5111

P-H

C 5111 R-H

0.10

以上

5.0

以下

490

∼590

7

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

2

0.10

以上 150∼

200

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

2

EH C

5111

P-EH

C 5111 R-EH

0.10

以上

0.20

未満

570

∼660

0.10

以上 170∼

220

0.20

以上

5.0

以下

3

以上

SH C

5111

P-SH

C 5111 R-SH

0.10

以上

5.0

以下

640

以上

− 0.10 以上 200 以上

C 5102

O

C 5102 P-O

C 5102 R-O

0.10

以上

5.0

以下

305

以上

40

以上

1.6

以下

180

°

密着

0.50

以下

180

°

密着

4

1

H C

5102

P-

4

1

H

C 5102 R-

4

1

H

0.10

以上

5.0

以下

375

∼470

28

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

0.10

以上 90∼160

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

2

1

H C

5102

P-

2

1

H

C 5102 R-

2

1

H

0.10

以上

5.0

以下

470

∼570

15

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

0.10

以上 130∼190

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

1

H C 5102

P-H

C 5102 R-H

0.10

以上

5.0

以下

570

∼665

7

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

2

0.10

以上 170∼220

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

2

EH C

5102

P-EH

C 5102 R-EH

0.10

以上

0.20

未満

620

∼710

− 0.50 以下

180

°

又は W

厚さの

3

0.10

以上 190∼230

0.20

以上

5.0

以下

4

以上

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

3

SH C 5102

P-SH

C 5102 R-SH

0.10

以上

5.0

以下

660

以上

− 0.10 以上 200 以上

C 5191

O

C 5191 P-O

C 5191 R-O

0.10

以上

5.0

以下

315

以上

42

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

4

1

H C

5191

P-

4

1

H

C 5191 R-

4

1

H

0.10

以上

5.0

以下

390

∼510

35

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

0.10

以上 100∼160

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

1

2

1

H C

5191

P-

2

1

H

C 5191 R-

2

1

H

0.10

以上

5.0

以下

490

∼610

20

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1.5

0.10

以上 150∼205

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

1.5


5

H 3110

:2012

表 3−板及び条の機械的性質(続き) 

合金 
番号

質別

製品記号

引張試験

曲げ試験

a)

硬さ試験

厚さ

mm

引張 
強さ

N/mm

2

伸び

%

厚さ

mm

曲げ 
角度

内側 
半径

厚さ

mm

ビッカー

ス硬さ

b)

HV

C 5191

H

C 5191 P-H

C 5191 R-H

0.10

以上

5.0

以下

590

∼685

8

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

2

0.10

以上 180∼230

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

2

EH C

5191

P-EH

C 5191 R-EH

0.10

以上

0.20

未満

635

∼720

− 0.10 以上 200∼240

0.20

以上

5.0

以下

5

以上

SH C 5191

P-SH

C 5191 R-SH

0.10

以上

5.0

以下

690

以上

− 0.10 以上 210 以上

C 5212

O

C 5212 P-O

C 5212 R-O

0.10

以上

5.0

以下

345

以上

45

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

0.5

4

1

H C

5212

P-

4

1

H

C 5212 R-

4

1

H

0.10

以上

5.0

以下

390

∼510

40

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

0.10

以上 100∼160

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

1

2

1

H C

5212

P-

2

1

H

C 5212 R-

2

1

H

0.10

以上

5.0

以下

490

∼610

30

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1.5

0.10

以上 150∼205

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

1.5

H C 5212

P-H

C 5212 R-H

0.10

以上

5.0

以下

590

∼705

12

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

3

0.10

以上 180∼235

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

3

EH C

5212

P-EH

C 5212 R-EH

0.10

以上

0.20

未満

685

以上

− 0.10 以上 210 以上

0.20

以上

5.0

以下

5

以上

C 7451

O

C 7451 P-O

C 7451 R-O

0.10

以上

5.0

以下

325

以上

20

以上

1.6

以下

180

°

密着

1.6

以下

180

°

密着

2

1

H C

7451

P-

2

1

H

C 7451 R-

2

1

H

0.10

以上

5.0

以下

390

∼510

5

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

0.10

以上 105∼155

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

C 7521

O

C 7521 P-O

C 7521 R-O

0.10

以上

5.0

以下

375

以上

20

以上

1.6

以下

180

°

密着

0.50

以下

180

°

密着

2

1

H C

7521

P-

2

1

H

C 7521 R-

2

1

H

0.10

以上

5.0

以下

440

∼570

5

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

0.10

以上 120∼180

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

2

H C 7521

P-H

C 7521 R-H

0.10

以上

0.15

未満

540

∼640

− 1.6 以下

180

°

又は W

厚さの

2

0.10

以上 150∼210

0.15

以上

5.0

以下

3

以上

0.50

以下

180

°

又は W

厚さの

4


6

H 3110

:2012

   

表 3−板及び条の機械的性質(続き) 

合金 
番号

質別

製品記号

引張試験

曲げ試験

a)

硬さ試験

厚さ

mm

引張 
強さ

N/mm

2

伸び

%

厚さ

mm

曲げ 
角度

内側 
半径

厚さ

mm

ビッカー

ス硬さ

b)

HV

C 7521

EH

C 7521 P-EH

C 7521 R-EH

0.10

以上

5.0

以下

610

以上

− 0.10 以上 185 以上

C 7541

O

C 7541 P-O

C 7541 R-O

0.10

以上

5.0

以下

355

以上

20

以上

1.6

以下

180

°

密着

0.50

以下

180

°

密着

2

1

H C

7541

P-

2

1

H

C 7541 R-

2

1

H

0.10

以上

5.0

以下

410

∼540

5

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

0.10

以上 110∼170

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

1

H C 7541

P-H

C 7541 R-H

0.10

以上

0.15

未満

490

以上

− 1.6 以下

180

°

又は W

厚さの

2

0.10

以上 135 以上

0.15

以上

5.0

以下

3

以上

1.6

以下

180

°

又は W

厚さの

2

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

曲げ試験の試験条件を示す。各欄の上段は,試験片を板又は条の圧延方向に取った場合,下段は,試験片を板

又は条の圧延方向と直角に取った場合を示す。W は,W 曲げ試験を表す。曲げ試験によって曲げた部分の外側
に割れが生じてはならない。ただし,端部の割れは,判定の対象とはしない。

b)

最小試験力は,1.961 N とする。

寸法及びその許容差 

6.1 

板及び条の代表寸法 

板及び条の厚さの代表寸法を,参考として

附属書 に示す。

6.2 

条のコイルの代表内径 

条のコイルの代表内径を,参考として

附属書 に示す。

6.3 

寸法の許容差 

板及び条の寸法の許容差は,次による。

a)

厚さの許容差  板及び条の厚さの許容差は,表 による。

なお,許容差を(+)又は(−)だけに指定する場合は,

表 の数値の 2 倍とする。


7

H 3110

:2012

表 4−板及び条の厚さの許容差 

単位  mm

厚さ

400

以下 400 を超え 650 以下

 0.05

以上 0.08 以下

±0.005

 0.08

を超え 0.15 以下

±0.008

 0.15

を超え 0.25 以下

±0.013

 0.25

を超え 0.40 以下

±0.018

 0.40

を超え 0.55 以下

±0.020

±0.045

 0.55

を超え 0.70 以下

±0.025

±0.05

 0.70

を超え 0.90 以下

±0.030

±0.06

 0.90

を超え 1.2 以下

±0.035

±0.07

 1.2

を超え 1.5 以下

±0.045

±0.08

 1.5

を超え 2.0 以下

±0.05

±0.09

 2.0

を超え 3.0 以下

±0.06

±0.10

 3.0

を超え 5.0 以下

±0.08

±0.12

 5.0

を超え 7.0 以下

±0.10

b)

幅の許容差  板及び条の幅の許容差は,表 による。

なお,許容差を(+)又は(−)だけに指定する場合は,

表 の数値の 2 倍とする。

表 5−板及び条の幅の許容差 

単位  mm

厚さ

200

以下

200

を超え

650

以下

100

以下

100

を超え

200

以下

 0.05

以上 0.55 以下

+2

0

+3

0

±0.10

±0.2

 0.55

を超え 2.0 以下

+2

0

+3

0

±0.2

±0.3

 2.0

を超え 3.0 以下

+3

0

+4

0

 3.0

を超え 7.0 以下

+4

0

+6

0

c)

板の長さの許容差  板の長さの許容差は,表 による。

表 6−板の長さの許容差 

単位  mm

厚さ

長さ

1 200

以下

 0.05

以上 0.90 以下

+8

0

 0.90

を超え 7.0 以下

+10

0


8

H 3110

:2012

   

6.4 

条の曲がりの最大値 

条の曲がりの最大値は,

表 による。曲がりとは,図 に示すように任意の箇所の基準長さ 1 000 mm

に対する弧の深さをいう。

図 1−条の曲がり

表 7−条の曲がりの最大値 

単位  mm

最大値

6

以上

9

以下 5

9

を超え 13 以下 4

 13

を超え 50 以下 3

 50

を超え 100 以下 2

 100

を超え 600 以下 1

試験 

7.1 

分析試験 

a)

分析試料の採取方法  分析試料は,鋳造時に必要量を採取する。

なお,鋳塊又は製品から採取してもよい。

b)

分析方法  化学成分の分析試験は,次による。

JIS H 1051

JIS H 1052JIS H 1053JIS H 1054JIS H 1055JIS H 1056JIS H 1058JIS H 1062

ただし,JIS H 1292 に規定された定量元素及び定量範囲にある化学成分の分析試験にあっては,JIS 

H 1292

によってもよい。

なお,発光分光分析を適用する場合は,受渡当事者間の協議による。

7.2 

引張試験 

引張試験は,JIS Z 2241 による。試験に用いる試験片は,板又は条の圧延方向に取った 5 号試験片とす

る。

なお,5 号試験片が取れない場合は,13B 号試験片とする。

7.3 

曲げ試験 

曲げ試験は,次による。

a)

試験法及び試験片の採取方法  曲げ試験は,180°曲げ試験又は W 曲げ試験による。試験片は,板又

は条の圧延方向又は圧延方向に直角の方向に取るものとし,その寸法は,幅 10 mm 以上,長さ 30 mm

以上とする。切断によってできた側面は,必要に応じて機械仕上げを行う。曲げ試験法及び試験片の

採取方向の選択は,受渡当事者間の協定による。

b)  180

°曲げ試験  180°曲げ試験は,JIS Z 2248 による。

c)

W

曲げ試験  W 曲げ試験は,次による。

1)

試験用ジグの形状及び寸法は,

図 による。


9

H 3110

:2012

なお,試験用ジグの幅は,20 mm 以上とする。

単位  mm

図 2曲げ試験用ジグ

2)

標準曲げ半径(R)は,5.3 の W 曲げ試験の規定する内側半径を超えない内側半径の試験用ジグを

使用する。

3)

試験方法は,試験片を試験用ジグの下型に載せ,その下型に上型を当てて,ハンドプレス又は油圧

によって所定の形に曲げる。この場合,試験用ジグの上型の上面と下型の下面とは,互いに平行で

なくてはならない。

7.4 

硬さ試験 

硬さ試験は,JIS Z 2244 によることとし,板又は条の表面について行う。

検査 

検査は,次による。

a)

一般事項は,JIS H 0321 による。

b)

外観は,5.1 の規定に適合しなければならない。

c)

化学成分は,5.2 の規定に適合しなければならない。

d)

機械的性質は,5.3 の規定に適合しなければならない。

e)

寸法及びその許容差は,箇条 の規定に適合しなければならない。

表示 

板及び条は,1 包装ごと,1 巻ごと又は 1 製品ごとに,貼付ラベルなど適切な方法によって,次の事項を

表示しなければならない。

a)

この規格番号及び製品記号(記号及び質別)

例  JIS H 3110  C 5050 P-

4

1

H

b)

寸法

例 1  板の場合  0.20×180×1 200 mm (厚さ×幅×長さ)

例 2  条の場合  0.20×20 mm

(厚さ×幅)


10

H 3110

:2012

   

c)

製造番号

d)

製造業者名又はその略号

10 

報告 

製造業者は,受注時に注文者から要求がある場合,受渡当事者間で同意した試験及び/又は検査の成績

を記載した報告書(成績書)を提出しなければならない。


11

H 3110

:2012

附属書 A

(参考)

板及び条の代表寸法及び条のコイルの代表内径

板の厚さは 0.05∼7.0 mm,条の厚さは 0.05∼2.0 mm,板及び条の幅は 400 mm 以下,板の長さは 1 200 mm

以下のものとし,その代表厚さは,

表 A.1 及び表 A.2 による。また,条のコイルの代表内径は,表 A.3 

よる。

表 A.1−板の厚さの代表寸法

単位  mm

0.05

,0.08,0.10,0.12,0.15,0.18,0.20,0.25,0.30,0.35,0.40,0.50,

0.55

,0.60,0.70,0.80,0.90,1.0,1.2,1.5,2.0,3.0,5.0,7.0

表 A.2−条の厚さの代表寸法

単位  mm

0.05

,0.08,0.10,0.12,0.15,0.18,0.20,0.25,0.30,0.35,0.40,0.50,

0.55

,0.60,0.70,0.80,0.90,1.0,1.2,1.5,2.0

表 A.3−条のコイルの代表内径

単位  mm

厚さ

コイルの内径

200 250 300 400 500

 0.05

以上 0.25 以下

 0.25

を超え 0.70 以下

 0.70

を超え 1.5 以下

 1.5

を超え 2.0 以下