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H 2222

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本マグネシウム

協会(JMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS H 2222:2000 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 16220:2005,Magnesium and

magnesium alloys

−Magnesium alloy ingots and castings を基礎として用いた。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願

に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特

許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責

任はもたない。

JIS H 2222

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


H 2222

:2006

(2) 

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類及び記号 

1

4.

  品質

2

5.

  分析試験

2

6.

  検査

3

7.

  表示

3

8.

  報告

3

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

4

 


日本工業規格

JIS

 H

2222

:2006

ダイカスト用マグネシウム合金地金

Magnesium alloy ingots for die castings

序文  この規格は,2005 年に第 2 版として発行された ISO 16220,Magnesium and magnesium alloys−

Magnesium alloy ingots and castings

を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,ダイカスト用のマグネシウム合金地金(以下,地金という。)について規定す

る。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 16220:2005

,Magnesium and magnesium alloys−Magnesium alloy ingots and castings (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1332

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のアルミニウム定量方法

JIS H 1333

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1334

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のマンガン定量方法

JIS H 1335

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のけい素定量方法

JIS H 1336

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法

JIS H 1337

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のニッケル定量方法

JIS H 1338

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の鉄定量方法

JIS H 1339

  マグネシウム合金中のベリリウム定量方法

3. 

種類及び記号  地金の種類及び記号は,表 による。


2

H 2222

:2006

  1  種類及び記号

参考

種類

記号

ISO

相当合金

ASTM

相当合金

合金の特色

ダイカスト用マグネシウム合金地金 1 種 B

MD1B

MgAl9Zn1(B)

AZ91B

耐食性は 1 種 D よりやや劣る
機械的性質に優れる。

ダイカスト用マグネシウム合金地金 1 種 D

MD1D

MgAl9Zn1(A)

AZ91D

耐食性に優れる。 
機械的性質に優れる。

ダイカスト用マグネシウム合金地金 2 種 B

MD2B

MgAl6Mn

AM60B

伸び及びじん性に優れる。
鋳造性がやや劣る。

ダイカスト用マグネシウム合金地金 3 種 B

MD3B

MgAl4Si

AS41B

高温強度が良い。 
鋳造性がやや劣る。

ダイカスト用マグネシウム合金地金 4 種

MD4

MgAl5Mn

AM50A

伸び及びじん性に優れる。

鋳造性がやや劣る。

ダイカスト用マグネシウム合金地金 5 種

MD5

MgAl2Mn

AM20A

伸び及びじん性に優れる。

鋳造性がやや劣る。

ダイカスト用マグネシウム合金地金 6 種

MD6

MgAl2Si

AS21A

高温特性に優れる。 
鋳造性がやや劣る。

4. 

品質  地金の品質は,次による

a) 

地金は,使用上有害な表面の汚れ,異物などを含んではならない。

b) 

化学成分は,

表 による。

  2  化学成分

化学成分  %(質量分率)

種類

記号

Mg

Al Zn Mn Si  Cu Ni Fe

その他
個々

ダイカスト用マグネシウム
合金地金 1 種 B

MD1B

残部 8.5

∼9.5

0.45

∼0.9

0.15

∼0.40

0.20

以下

0.25

以下

0.01

以下

0.03

以下

0.05

以下

ダイカスト用マグネシウム
合金地金 1 種 D

MD1D

残部 8.5

∼9.5

0.45

∼0.9

0.17

∼0.40

0.08

以下

0.025

以下

0.001

以下

0.004

以下

0.01

以下

ダイカスト用マグネシウム
合金地金 2 種 B

MD2B

残部 5.6

∼6.4

0.20

以下

0.26

∼0.50

0.08

以下

0.008

以下

0.001

以下

0.004

以下

0.01

以下

ダイカスト用マグネシウム

合金地金 3 種 B

MD3B

残部 3.7

∼4.8

0.10

以下

0.35

∼0.6

0.60

∼1.4

0.015

以下

0.001

以下

0.0035

以下

0.01

以下

ダイカスト用マグネシウム

合金地金 4 種

MD4

残部 4.5

∼5.3

0.20

以下

0.28

∼0.50

0.08

以下

0.008

以下

0.001

以下

0.004

以下

0.01

以下

ダイカスト用マグネシウム
合金地金 5 種

MD5

残部 1.7

∼2.5

0.20

以下

0.35

∼0.60

0.05

以下

0.008

以下

0.001

以下

0.004

以下

0.01

以下

ダイカスト用マグネシウム
合金地金 6 種

MD6

残部 1.9

∼2.5

0.20

以下

0.2

∼0.6

0.7

∼1.2

0.008

以下

0.001

以下

0.004

以下

0.01

以下

備考

酸化防止のためには,ベリリウム(Be)の含有率を 0.000 5∼0.001 5  %(質量分率)にすることが望

ましい。

5. 

分析試験  化学成分の分析試験は,次による。

JIS H 1332

JIS H 1333JIS H 1334JIS H 1335JIS H 1336JIS H 1337JIS H 1338JIS H 1339

なお,その他の不純物の分析試験において,該当する日本工業規格がない場合は,受渡当事者間の協定


3

H 2222

:2006

による。

6. 

検査  検査は,次による。

a) 

一般事項は,JIS H 0321 による。

b) 

分析試験に必要な試料を採取する方法は,受渡当事者間の協定による。

c) 

地金は,外観を検査するとともに,5.によって試験を行い,4.の規定に適合したものを合格とする。

7. 

表示  地金には,送り状又は 1 包装ごとに貼付ラベルなど適切な方法によって,次の事項を表示する。

a) 

規格番号及び種類又はその記号

1.  JIS H 2222 MD1B

b) 

製造番号又は製造年月若しくはその略号

c) 

製造業者名又はその略号

8. 

報告  製造業者は,注文者からの要求がある場合は,分析試験の結果を提出しなければならない。

 


4

H 2222

:2006

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS H 2222:2006

  ダイカスト用マグネシウム合金地金

ISO 16220:2005

  マグネシウム及びマグネシウム合金−マグネシウム合金地金と

鋳物

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目

ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ )

国 際
規 格
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

1.

適用範囲 
ダイカスト用いるマグネシウ

ム合金地金について規定。

1

適用範囲 
マグネシウム合金地金及

び鋳造品の化学組成及び
機械的性質を規定。

MOD/

削除

ISO

規格は,鋳物に関するす

べての種類のマグネシウム合

金について,化学組成及び機
械的性質を規定している。

JIS

は,ISO 規格のうちダイカ

スト用マグネシウム合金地金
だけを適用範囲としている。

JIS

は,使用者の利便性を考慮し,

JIS H 2221

(鋳物用地金)

JIS H 2222

(ダイカスト用地金),JIS H 5203
(鋳物)及び JIS H 5303(ダイカス
ト)の 4 規格としている。

2.

引用規格

JIS H 0321

JIS H 1332

JIS H 1333

JIS H 1334

JIS H 1335

JIS H 1336

JIS H 1337

JIS H 1338

JIS H 1339 

2

引用規格

ISO 31-0

ISO 6506-1

ISO 6892

EN 1559-5

EN1753 

MOD/

追加

化学成分の分析に必要な試験

方法を規定するために,引用
規格を追加。

ISO

規格への提案について検討す

る。

3.

種類及び記号 
  材料を 6 種 7 種類に分類。 
  ISO 規格品 7 種類。

ISO 

16220

3

分類

3.1

材料

    材料を 14 種類に分類

3.2

質別記号

3.3

鋳造方法の表示記号

MOD/

削除

JIS

は,ISO 規格のダイカスト

用合金地金以外を削除。JIS
は,鋳造方法による区分をし

ていない。

ISO

規格の記号を参考として

記載している。

JIS

の分類は,ISO 規格のダイカスト

用合金地金と一致している。

4

H

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2006


5

H 2222

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ご

との評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ )

国 際
規 格
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理

由及び今後の対策

品質

a)

表面の汚れ及び異物の混入

不可

4.4

品質

受渡当事者間の協定によ
る。

MOD

/追加

JIS

として必要な規定を追加。

ISO

規格への提案について検討す

る。 

4.1

化学成分

   14 の種類ごとに規定。

JIS

は,ISO 規格のダイカスト

用合金地金以外を削除。

ISO

規格のうち,ダイカスト用合金

地金の規定値とは,ほぼ一致してい

る。

4.

b)

化学成分

    7 の種類ごとに規定。

Be

の含有量を備考で紹介。

4

4.2

機械的性質

MOD

/削除

なし。 

5. 

分析試験

化学成分ごとに分析試験方法
を規定。

7

試験方法

(引張試験,硬さ試験)

MOD

/追加  JIS は,分析方法について,

ISO

規格はダイカストの機械

的性質(参考値)について規
定。

JIS

として必要な規定項目(分析方

法)を追加。

4 4.3

試験頻度

    EN 1559-5 による。

5

供試材の採取

EN 1559-5

による。

6

機械的性質測定用試験片

6.

検査 
分析試料採取方法,検査実施項

目について規定。

8

再 検 査 :EN 1559-5 に よ
る。

MOD

/追加  JIS は,分析試料採取方法,

検査項目について規程。

機械的性質の試験法については,ダ
イカスト規格で規定。

7.

表示

3 3.4

注文用名称 MOD/追加  ISO 規格は,製造個数,合金

種,質別記号,製造法を規定。

JIS

として必要な項目を追加。

ISO

への提案について検討を行う。

8.

報告

MOD

/追加   JIS として必要な項目を追加。

ISO

への提案について検討を行う。

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

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H 2222

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備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

2. JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

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