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H 2150

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本マグネシウム

協会(JMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS H 2150:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 8287:2000,Magnesium and

magnesium alloys

−Unalloyed magnesium−Chemical composition を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS H 2150

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


H 2150

:2006

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  種類及び記号 

2

5.

  品質

2

6.

  試験

2

7.

  検査

3

8.

  表示

3

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

4

 


日本工業規格

JIS

 H

2150

:2006

マグネシウム地金

Magnesium ingots

序文  この規格は,2000 年に第 2 版として発行された ISO 8287,Magnesium and magnesium alloys−

Unalloyed magnesium

−Chemical composition を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,マグネシウム地金(以下,地金という。)について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 8287:2000

,Magnesium and magnesium alloys−Unalloyed magnesium−Chemical composition

(MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1322

  マグネシウム地金の発光分光分析方法

JIS H 1332

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のアルミニウム定量方法

JIS H 1333

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1334

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のマンガン定量方法

JIS H 1335

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のけい素定量方法

JIS H 1336

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法

JIS H 1337

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のニッケル定量方法

JIS H 1338

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の鉄定量方法

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a) 

マグネシウム地金(magnesium ingots)  各種形状の鋳塊に鋳造された純マグネシウム。

b) 

純マグネシウム(unalloyed magnesium)  意図的に他の元素を添加することなく,質量でマグネシウム成

分が 99.0  %以上含まれるもの


2

H 2150

:2006

4. 

種類及び記号  地金の種類及び記号は,化学成分によって表 のとおり区分する。

  1  地金の種類及び記号

種類

記号

対応 ISO 記号

マグネシウム地金 1 種 A

MI1A Mg

  99.95A

マグネシウム地金 1 種 B

MI1B Mg

  99.95B

マグネシウム地金 2 種 MI2

マグネシウム地金 3 種 A

MI3A Mg

  99.80A

マグネシウム地金 3 種 B

MI3B Mg

  99.80B

5. 

品質  地金の品質は,次による。

a)

地金は,品質均一で,実用上有害な表面の汚れ,残さい,そのほかの異物を含んではならない。その

程度については,受渡当事者間の協定による。

b) 

内部欠陥の取扱いは,受渡当事者間の協定による

c) 

地金の化学成分は,

表 による。

  2  化学成分

化学成分  %(質量分率)

種類

記号

対応

ISO

記号 

Al Mn  Zn  Si

Cu

Fe

Ni

Pb(

1

) Sn(

1

) Na(

1

) Ca(

1

) Ti(

1

)

その他

各元素

(

1

) (

2

)

Mg(

3

)

マ グ ネ シ
ウ ム 地 金

1

種 A

MI1A

Mg

99.95A

0.01

以下

0.006

以下

0.005

以下

0.006

以下

0.005

以下

0.003

以下

0.001

以下

0.005

以下

0.005

以下

0.003

以下

0.003

以下

0.01

以下

0.005

以下

99.95

以上

マ グ ネ シ
ウ ム 地 金

1

種 B

MI1B

Mg

99.95B

0.01

以下

0.01

以下

0.01

以下

0.01

以下

0.005

以下

0.005

以下

0.001

以下

0.005

以下

0.005

以下

0.005

以下

99.95

以上

マ グ ネ シ
ウ ム 地 金

2

MI2

0.01

以下

0.01

以下

0.05

以下

0.01

以下

0.005

以下

0.04

以下

0.001

以下

0.01

以下

0.01

以下

0.01

以下

99.90

以上

マ グ ネ シ

ウ ム 地 金

3

種 A

MI3A

Mg

99.80A

0.05

以下

0.05

以下

0.05

以下

0.05

以下

0.02

以下

0.05

以下

0.001

以下

0.01

以下

0.01

以下

0.003

以下

0.003

以下

0.05

以下

99.80

以上

マ グ ネ シ

ウ ム 地 金

3

種 B

MI3B

Mg

99.80B

0.05

以下

0.05

以下

0.05

以下

0.05

以下

0.02

以下

0.05

以下

0.002

以下

0.01

以下

0.01

以下

0.05

以下

99.80

以上

注(

1

) 

この規定元素は,受渡当事者間の協定によって分析を実施する。

(

2

)

その他元素とは,マグネシウム地金中に存在する可能性のある元素である。

(

3

)

マグネシウム含有率は,マグネシウム以外の分析元素の含有率合計を 100 から差し引いた値とす

る。

6. 

試験  地金の分析試験は,次による。

a)

化学成分の分析試験は,JIS H 1322JIS H 1332JIS H 1333JIS H 1334JIS H 1335JIS H 1336

JIS H 1337

及び JIS H 1338 による。

b)  a)

に規定のない分析試験は,受渡当事者間の協定による。


3

H 2150

:2006

7. 

検査  検査は,次による。

a)

一般事項は,JIS H 0321 による。

b)

化学分析試料を採取する方法は,受渡当事者間の協定による。

c)

地金は,外観を検査するとともに,6.によって試験を行い,5.の規定に合格しなければならない。

8. 

表示  地金は 1 製品ごと又は 1 包装ごとに貼付ラベルなど適切な方法によって,次の事項を表示する。

a) 

規格番号及び種類又はその記号(対応 ISO 記号でもよい。

1.  JIS H 2150 MI1A

2.  JIS H 2150 Mg 99.95A

b) 

製造番号又はその記号,若しくは製造年月又はその記号

c) 

製造業者名又はその略号

d)  1

包装ごとの質量

9. 

報告  化学分析試験の成績表は,注文者の要求があったときに提出しなければならない。


4

H 2150

:2006

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS H 2150

:2005  マグネシウム地金

ISO 8287

:2000,マグネシウム及びマグネシウム合金−純マグネシウム−化

学成分

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:側線又は点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

1.

適 用 範

マグネシウム地金について

規定

ISO

8287 

1

マ グ ネ シ ウ ム 地 金 の

化学成分,種類,製品
の呼び方,表示など規
定 内 容 を 具 体 的 に 規

定。

IDT

2.

引 用 規

JIS H 1322

JIS H 1332

JIS H 1333

JIS H 1334

JIS H 1335

JIS H 1336

JIS H 1337

JIS H 1338

2

引用規格

MOD/

追加

化学成分の分析に必

要な試験方法を規定
するために,引用規
格を追加。

ISO 31-0:1992

ISO 2092

MOD/

削除

JIS

として必要ない

ため削除。

3.

定義

純マグネシウム, 
マグネシウム地金を定義

3

定義 
マグネシウム地金 
鋳 造 マ グ ネ シ ウ ム 地

IDT

4.

種 類 及

び記号

5

種類の地金を規定

  ISO 規格品 4 種類

  国内独自品 1 種類

5

製品の呼び方

MOD/

追加

MOD/

削除

ISO

規格に規定する

1

種類(ISO Mg 99.5)

を削除し,独自品を 1
種類追加。

JIS

記号と ISO 記号

とを併記し規定

ISO

規格に規定があり削除した種類は

品位が低く国内での技術水準には適応

できない。

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200

5

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H

 2150


200

5


5

H 2150

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:側線又は点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

5.

品質

8

製品の通常の状態

MOD/

削除

a)

汚れ,残さい,そのほか

の異物を含まないこと。

b)

内部欠陥の取扱は協定

による

c)

化学成分を規定

7

化学成分 MOD/追加

ISO

規格に規定され

た成分範囲には差が
ない。

JIS

で管理する化学成

分を追加。

必要に応じ ISO 規格に提案。

6

製造

製造業者の自由裁量

MOD/

削除

製造及び製造業者の

自由裁量については

JIS

としてそぐわない

ため削除。

次回見直し時に提案を検討。

6.

試験

各元素の分析方法を規定 
規定のない分析法について

は,協定による。

9

試験

MOD/

変更

ISO

規格では分析試

験方法の見直しが実

施されていない。

ISO

規格では分析試験方法の見直しが

実施されておらず採用が困難であり, 

JIS

として必要な試験法を規定。

b)

試料の採取方法は,協定

による。

10

結果のまとめ方

ISO 31-0 

IDT

c)

外観を検査する。

11

申告書と検査文書

MOD/

追加

JIS

では,外観の検査

について規定 

JIS

として必要なため。

7.

検査

MOD/

削除

ISO

規格では同一種

類で A,B に分かれて
いるものについては,
特に指定がなければ

製造業者の裁量によ
ると規定。

次回見直し時に提案を検討。

12

表示 MOD/変更

JIS

では,独自の記号

を表示。

JIS

と ISO 規格との両方の記号を表示可

能とした。 

8.

表示

規 格 番 号 及 び 種 類 又 は 記

号,製造番号又は製造年月,
製造業者名,質量

4

購 入 者 か ら の 情 報 提

MOD/

削除

ISO

規格では,発注条

件について規定。

次回見直し時に提案を検討。

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H 2150

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:側線又は点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

9.

報告

要求のあった場合化学成分

試験の成績表を提出

11

申告書と検査文書

MOD/

変更

ISO

規格では,協定に

より提出。 

13

製品に対する苦情 MOD/削除

ISO

規格では,製品苦

情について規定。 

次回見直し時に提案を検討。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。

    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

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