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H 2109

:2006

(1)

まえがき

この規格は,

工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,

日本伸銅協会(JCBA)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS H 2109:1986 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。


H 2109

:2006

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  原料の分類番号,種類,品質及び形状 

2

5.

  共通注意事項 

5

6.

  受渡当事者間の協定事項 

5

 


日本工業規格

JIS

 H

2109

:2006

銅及び銅合金リサイクル原料分類基準

Classification standard of copper and copper alloy recycle materials

1.

適用範囲  この規格は,銅及び銅合金リサイクル原料(以下,原料という。)の分類基準について規定

する。

備考  原料には,新原料と古原料とがある。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 3101

  電気用硬銅線

JIS C 3102

  電気用軟銅線

JIS C 3103

  電気機器巻線用軟銅線

JIS C 3104

  平角銅線

JIS C 3105

  硬銅より線

JIS C 3151

  すずめっき硬銅線

JIS C 3152

  すずめっき軟銅線

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板並びに条

JIS H 3110

  りん青銅及び洋白の板並びに条

JIS H 3130

  ばね用ベリリウム銅,チタン銅,りん青銅及び洋白の板並びに条

JIS H 3140

  銅ブスバー

JIS H 3250

  銅及び銅合金の棒

JIS H 3260

  銅及び銅合金の線

JIS H 3270

  ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の棒並びに線

JIS H 3300

  銅及び銅合金の継目無管

JIS H 3320

  銅及び銅合金の溶接管

JIS H 3510

  電子管用無酸素銅の板,条,継目無管,棒及び線

JIS H 5120

  銅及び銅合金鋳物

JIS H 5121

  銅合金連続鋳造鋳物

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a) 

異材  銅又は銅合金であるが,この分類基準のそれぞれの種類の“品質及び形状”に規定されていな

いもの。

b) 

異物  銅及び銅合金でないもの。

c) 

純良  異材・異物を含まないもの。めっきしたもの,腐食したもの,排煙脱硫設備を備えた炉内にお

いて加熱処理をし過ぎたもの,加熱処理不足のものなどが付着・混入していないこと。


2

H 2109

:2006

d) 

新原料  板,条,棒,線,管などの切断残材,打ち抜き残材など,加工工程において発生しリサイク

ルされる銅及び銅合金。

e) 

古原料  本来の用途を終えてリサイクルされる銅及び銅合金。

4.

原料の分類番号,種類,品質及び形状  原料の種類は,32 種類とし,その分類番号,種類,品質及び

形状は,

表 による。

  1  原料の分類番号,種類並びに品質及び形状

分類番号

種類

品質及び形状

1 1

号銅線

径又は厚さが 1.3 mm 以上の銅線,及び素線の径が 1.3 mm 以上の銅より線の純

良なもので,はんだ,めっきなどを除去したものを混入しないもの。 
備考  ここでいう銅線及び銅より線は,次のものをいう。

a) JIS C 3101

JIS C 3104 に規定された銅線

b) JIS C 3105

に規定された硬銅より線

c) JIS H 3260

に規定された合金番号 C 1100 又はこれと銅成分が同等以上

の銅線

2 2

号銅線

a) 

径又は厚さが 0.35 mm 以上 1.3 mm 未満の銅線,

及び素線の径が 0.35 mm 以

上 1.3 mm 未満の銅より線の純良なもの。

b) 

径又は厚さが 0.35 mm 以上の銅線のビニル被覆などを除去した純良なも
の。

c) 

径又は厚さが 0.35 mm 以上の銅線のはんだ,めっきなどを除去した純良な

もの。

備考  ここでいう銅線及び銅より線は,1 号銅線の備考に規定したものと同一

する。

3 1

号ナゲット銅

(太)

導体径又は厚さが 1.3 mm 以上の銅線及び素線の径が 1.3 mm 以上の銅より線を
ナゲット加工した(短切線)純良なもので,銅成分が 99.90  %以上のもの。 
備考  ここでいう銅線及び銅より線は,1 号銅線の備考に規定したものと同一

とする。

4 1

号ナゲット銅

(細)

導体径又は厚さが 0.35 mm 以上 1.3 mm 未満の銅線及び素線の径が 0.35 mm 以

上 1.3 mm 未満の銅より線をナゲット加工した純良なもので,

銅成分が 99.90  %

以上のもの。 
備考  ここでいう銅線及び銅より線は,1 号銅線の備考に規定したものと同一

とする。

5 2

号ナゲット銅

銅線,すずめっき銅線,銅より線又はすずめっき銅より線をナゲット加工した
もので,銅成分が 99  %以上のものであり,更に不純物の成分量が次に適合し

ているもの。 
          すず          0.3  %以下 
          アルミニウム  0.01  %以下

          ニッケル      0.05  %以下 
          鉄            0.03  %以下 
          アンチモン    0.01  %以下

          その他の金属及び絶縁被覆物    0.2  %以下 
備考1.  ここでいう銅線及び銅より線は,1 号銅線の備考に規定したものと同一

とする。

2. 

ここでいうすずめっき銅線は次のものをいう。

a) JIS C 3151

に規定されたすずめっき硬銅線

b) JIS C 3152

に規定されたすずめっき軟銅線


3

H 2109

:2006

  1  原料の分類番号,種類並びに品質及び形状(続き)

分類番号

種類

品質及び形状

6 3

号ナゲット銅

銅線,すずめっき銅線,銅より線又はすずめっき銅より線をナゲット加工した

もので,銅成分が 97 %以上のものであり,更に不純物の成分量が次に適合し
ているもの。 
          アルミニウム                    0.50  %以下

          その他の金属及び絶縁被覆物      1 %以下 
備考  ここでいう銅線,すずめっき銅線,銅より線及びすずめっきより線は,2

号ナゲット銅の

備考 1.及び備考 2.に規定したものと同一とする。

7

被覆銅線 

ポリエチレン・ビニルなどの被覆付銅線。 
備考1.  受渡しは,サンプル又は銅分歩留(

1

)

に基づく受渡当事者間の協定によ

る。

2. 

裸ばら形状又はこん包・結束形状については,受渡当事者間の協定に
よる。

注(

1

)

被覆付銅線に含有する銅分比率

8

上銅

厚さ 0.3 mm 以上の JIS H 3100JIS H 3250JIS H 3300 の合金番号 C 1020・C

1100

・C 1201・C 1220,JIS H 3320 の合金番号 C 1220,JIS H 3140 の合金番号

C 1020

・C 1100 及び JIS H 3510 の合金番号 C 1011 の板,条,管及び棒並びに

化学成分がこれらと同等のものの原料で,純良なもの。ただし,小片を混入し
てはならない。 
備考  銅合金などの異材を混入してはならない。

9

並銅

径又は厚さが 0.35 mm 以上のめっきを除去した銅原料,分類番号 8 に該当しな

い JIS H 3100JIS H 3250JIS H 3300  の合金番号 C 1020・C 1100・C 1201・C

1220

JIS H 3320 の合金番号 C 1220,JIS H 3140 の合金番号 C 1020・C 1100,

JIS H 3510

の合金番号 C 1011,

並びに,

径又は厚さが 0.35 mm 以上の JIS H 3260

の合金番号 C 1201・C 1220 及び JIS H 3510 の合金番号 C 1011 並びに化学成分
がこれらと同等の銅原料。 
備考  銅合金などの異材を混入してはならない。

10

下銅

分類番号 1,2,8 及び 9 に該当しない銅線,銅板,銅条,銅棒,銅管及び銅鋳
物の原料で,高銅合金,黄銅,青銅などの異材の混入がなく,はんだ,タール,
湯あかなどの少ないもの。

11

雑銅

分類番号 1∼10 に該当しない銅の原料で,銅成分が 94  %以上あるもの。

12 1

号薬きょう

爆管及び雷管を取り除いた加熱処理していない JIS H 3100  の合金番号 C 2600

の薬きょうで,異材を混入しないもの。ただし,腐食したものを除く。

13 2

号薬きょう

未射撃及び不発のものを除いた加熱処理をしていない JIS H 3100 の合金番号 C

2600

のけん銃,小銃及び機関砲の打ちがら薬きょう。ただし,腐食したものを

除く。

14 3

号薬きょう

加熱処理をしてある JIS H 3100  の合金番号 C 2600 の薬きょう。ただし,腐食

したものを除く。

15 1

号新黄銅

厚さ 0.2 mm 以上の JIS H 3100  の  合金番号 C 2600・C 2680・C 2720  及び化学

成分がこれらと同等のものを切断又は打ち抜いた純良な新原料。ただし,小片
を混入してはならない。 
備考  JIS H 3100 の合金番号 C 3560・C 3561・C 3710・C 3713・C 4621・C 4640 の原

料は異材として混入してはならない。

16 2

号新黄銅

厚さ 0.2 mm 以上の JIS H 3100 の合金番号 C 2801  及び化学成分がこれと同等の
ものを切断又は打ち抜いた純良な新原料。ただし,小片を混入してはならない。
備考 JIS 

3100

の合金番号 C 3560・C 3561・C 3710・C 3713・C 4621・C 4640  の

原料は異材として混入してはならない。


4

H 2109

:2006

  1  原料の分類番号,種類並びに品質及び形状(続き)

分類番号

種類

品質及び形状

17

新黄銅棒コロ

JIS H 3250

の合金番号 C 3601・C 3602・C 3603・C 3604・C 3712・C 3771,JIS 

H 3260

の合金番号 C 3501  及び JIS H 3100 の合金番号 C 3560・C 3561・C 3710・

C 3713

並びに化学成分がこれらと同等のものの新原料。

備考  JIS H 3300 の合金番号 C 4430・C 6870・C 6871・C 6872,JIS H 3250 の合金

番号 C 6782・C 6783,JIS H 5120 のすべての黄銅の原料,及び鉛レス快削
黄銅棒の原料並びにその他の異材を混入してはならない。

参考  鉛レス快削黄銅棒は,日本伸銅協会の技術標準 JCBA    T204 の合金番号

C 6801・C 6802・C 6803・C 6804・C 6931・C 6932

として定められている。

18

並黄銅

分類番号 15∼17 に該当しない黄銅板,条,管,棒及び線並びに化学成分がこれ

と同等のものの原料。 
備考  JIS H 3300  の合金番号 C 4430・C 6870・C 6872 及び鉛レス快削黄銅棒の

原料並びにその他の異材を混入してはならない。

参考  ここでいう鉛レス快削黄銅棒は,新黄銅棒コロの参考に規定したものと

同一とする。

19

黄銅削り粉

黄銅板,条,棒,線及び管の削り粉。油及び水分の少ないもの。ただし,やす

り削り粉,のこ切粉などの微細な原料を混入してはならない。 
備考  JIS H 3300 の合金番号 C 4430・C 6870・C 6871・C 6872,JIS H 3250 の合金

番号 C 6782,  JIS H 5120 及び JIS H 5121 のすべての黄銅削り粉,及び鉛

レス快削黄銅棒の原料並びにその他の異材を混入してはならない。

参考  ここでいう鉛レス快削黄銅棒は,新黄銅棒コロの参考に規定したものと

同一とする。

20

雑黄銅

分類番号 15∼19,28 及び 29 に該当しない黄銅の原料。

21

りん青銅新切

JIS H 3110

の合金番号 C 5050・C 5071・C 5111・C 5102・C 5191・C 5212 及び  JIS 

H 3130

の合金番号 C 5210 並びに化学成分がこれらと同等のものの新原料で純

良なもの。 
備考  JIS H 3270 の合金番号 C 5341・C 5441 の原料は異材として混入してはな

らない。

22

雑りん青銅

分類番号 21 に該当しないりん青銅の原料及び JIS H 3270  の  合金番号 C 5341・

C 5441

の原料で,異材を混入しないもの。

23

洋白新切

JIS H 3110

の合金番号 C 7351・C 7451・C 7521・C 7541,JIS H 3130 の合金番号 C

7701

及び JIS H 3270 の合金番号 C 7451・C 7521・C 7541・C 7701 並びに化学成分

がこれらと同等のものの新原料で純良なもの。 
備考  JIS H 3270 の合金番号 C 7941 の原料は異材として混入してはならない。

24

雑洋白

分類番号 23 に該当しない洋白の原料。

25

ベリリウム銅新

JIS H 3130

の合金番号 C 1700・C 1720・C 1751 及び JIS H 3270 の合金番号 C 1720

並びに化学成分がこれらと同等のものの新原料で純良なもの。

26

白銅

JIS H 3100

の合金番号 C 7060・C 7150 及び JIS H 3300 の合金番号 C 7060・C

7100

・C 7150・C 7164 並びに化学成分がこれらと同等のものの原料で純良なも

の。

27

アルミニウム青

JIS H 3100

の合金番号 C 6140・C 6161・C 6280・C 6301,JIS H 3250 の合金番

号 C 6161・C 6191・C 6241,JIS H 5120 の記号 CAC701・CAC702・CAC703・

CAC704 及び JIS H 5121

の記号 CAC701C・CAC702C・CAC703C 並びに化学成分

がこれらと同等のものの原料で純良なもの。

28

黄銅鋳物

JIS H 5120

の黄銅鋳物及び化学成分がこれらと同等のものの原料で純良なも

の。

29

高力黄銅鋳物

JIS H 5120

及び JIS H 5121 の高力黄銅鋳物及び化学成分がこれらと同等のもの

の原料で純良なもの。


5

H 2109

:2006

  1  原料の分類番号,種類並びに品質及び形状(続き)

分類番号

種類

品質及び形状

30

青銅鋳物

JIS H 5120

及び JIS H 5121 の青銅鋳物,りん青銅鋳物及び鉛青銅鋳物並びに化

学成分がこれらと同等のものの原料で純良なもの。

31

青銅鋳物削り粉

分類番号 30 の削り粉で,異材混入がなく,油及び水分の少ないもの。ただし,

やすり削り粉,のこ切粉などの微細な原料を混入してはならない。

32

雑青銅

分類番号 30 及び 31 に該当しない青銅の原料。

5.

共通注意事項  共通注意事項は,次による。

a)

密閉容器及び管端をつぶした原料には,  空気,油及び水分を密封していてはならない。

b)

有害物質を混入してはならない。

c)

すべての原料に“異材”を混入してはならない。

d)

すべての原料に“異物”を混入してはならない。

6.

受渡当事者間の協定事項  受渡当事者間の協定事項は,次による。

a) 

原料に含まれる油及び水分の量

b) 

原料の形状及び寸法

c) 

原料の受渡し条件

d) 

ブリケット,プレス品など,原料を圧縮・固化したものの扱い