>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

H 2102

:2011

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  種類の記号 

2

4

  製造方法

2

5

  品質

2

6

  試験

3

7

  検査

4

8

  表示

4

9

  報告

4

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

5


H 2102

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本アル

ミニウム協会(JAA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS H 2102:2009 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 H

2102

:2011

アルミニウム地金

Aluminium ingots for remelting

序文 

この規格は,2003 年に第 1 版として発行された ISO 115 を基とし,技術的内容を変更して作成した日本

工業規格である。

なお,この規格では,JIS H 2102:2009 及び JIS H 2111:2009 に規定されたアルミニウム地金及び精製ア

ルミニウム地金の種類のうち,ISO 115 に規定された種類の記号に整合するものを規定し,整合しないも

のを規格から除外するとともに,ISO 115 に規定されたものの全てを規定した。また,この規格で側線又

は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表にその説明を

付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,溶解用として使用するアルミニウム地金(以下,地金という。

)について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 115:2003

,Unalloyed aluminium ingots for remelting−Classification and composition(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS H 0301

  非鉄金属地金のサンプリング,試料調製及び分析検査通則

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1305

  アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法

JIS H 1306

  アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法

JIS H 1307

  アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法

JIS H 1352

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法

JIS H 1353

  アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法

JIS H 1354

  アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法

JIS H 1355

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法

JIS H 1356

  アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1357

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法

JIS H 1358

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法


2

H 2102

:2011

JIS H 1359

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法

JIS H 1360

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法

JIS H 1361

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法

JIS H 1362

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法

JIS H 1363

  アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法

JIS H 1364

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法

JIS H 1365

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法

JIS H 1366

  アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法

JIS H 1367

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のベリリウム定量方法

JIS H 1368

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のガリウム定量方法

JIS H 1369

  アルミニウム及びアルミニウム合金中のカドミウム定量方法

JIS H 1370

  アルミニウム及びアルミニウム合金中の水銀定量方法

JIS Z 8401

  数値の丸め方

種類の記号 

種類の記号は,

表 及び表 のとおりとする。

なお,

表 はアルミニウムの最低含有率を規定する地金,表 はアルミニウムの最低含有率を規定しな

い地金を示す。

表 の記号を表すときは,Al のあとに空白を挿入する。

表 1−地金の種類の記号 

表 2−地金の種類の記号 

Al 99.995

Al 99.990

Al 99.99

Al 99.98

Al 99.97

Al 99.94

Al 99.70

Al 99.7E

Al 99.6E

P0404A

P0406A

P0610A

P1020A

P1020G

P1535A

製造方法 

受渡当事者間の協定による場合を除き,製造方法は製造業者に委ねられる。

品質 

地金の品質は,次による。

a)

規定された成分規格を満足しなければならない。さらに,受渡当事者間の協定で規定された使用上有

害な表面の汚れがなく,有害な溶さいなどの異物と気泡を含んではならない。

b)

化学成分は,

表 及び表 による。


3

H 2102

:2011

表 3−地金の化学成分 

単位  %

化学成分

Si

Fe

Cu

Mn

Mg

Zn

Ti

Ga

V

その他

個々

Al

種類の

記号

上限値

下限値

Al 99.995

a)

0.002 0

0.002 0

0.002 0

0.001

0.003 0

0.001

0.001

0.002

0.001

0.001

99.995

Al 99.990

a)

0.003 0

0.003 0

0.004 0

0.001

0.003 0

0.001

0.001

0.002

0.001

0.001

99.990

Al 99.99

a)

0.004 0

0.003 0

0.002 0

0.001

0.001 0

0.004

0.002

0.003 0

0.001

0.001

99.99

Al 99.98

a)

0.006

0.006

0.002 0

0.002

0.002

0.004

0.002

0.003

0.001

0.001

99.98

Al 99.97

a)

0.008

0.008

0.004

0.003

0.002

0.005

0.002

0.004

0.001

0.001

99.97

Al 99.94

a)

0.030

0.030

0.005

0.010

0.010

0.010

0.005

0.02

0.010

99.94

Al 99.70

a)

0.10

0.20

0.01

0.02

0.03

0.02

0.03

0.03

0.03

99.70

Al 99.7E

a) b)

  0.07

0.20

0.01

0.005

0.02

0.04

0.03

99.70

Al 99.6E

a) c)

  0.10

0.30

0.01

0.007

0.02

0.04

0.03

99.60

この表で規定されていない“−”の化学成分は,注文者の要求があった場合に限り分析試験の結果を提出する。 

a)

 As

はその他に含めず 0.009 %以下,Cd,Hg,Pb はその他に含めず合計が 0.009 5 %以下となるように製造し,

注文者の要求があった場合に限り分析試験の結果を提出する。

b)

  B

,Cr はその他に含めずそれぞれ 0.04 %以下,0.004 %以下,Mn,Ti,Cr,V の合計は 0.020 %以下とし,分

析試験の結果を提出する。

c)

  B

,Cr はその他に含めずそれぞれ 0.04 %以下,0.005 %以下,Mn,Ti,Cr,V の合計は 0.030 %以下とし,分

析試験の結果を提出する。

表 4−地金の化学成分 

単位  %

化学成分

その他

Si

Fe

Zn

Ga

V

個々

合計

種類の

記号

上限値

Al

P0404A

a)

0.04

0.04

0.03

0.03

0.01

0.01

0.03

残部

P0406A

a)

0.04

0.06

0.03

0.03

0.02

0.02

0.04

残部

P0610A

a)

0.06

0.10

0.03

0.04

0.02

0.02

0.05

残部

P1020A

a)

0.10

0.20

0.03

0.04

0.03

0.03

0.10

残部

P1020G

a)

b)

0.10

0.20

0.03

0.04

0.03

0.03

0.10

残部

P1535A

a)

0.15

0.35

0.03

0.04

0.03

0.03

0.10

残部

a)

 As

はその他に含めず 0.009 %以下,Cd,Hg,Pb はその他に含めず合計が 0.009 5 %以下

となるように製造し,注文者の要求があった場合に限り分析試験の結果を提出する。

b)

 Mg

,Na,Li はその他に含めずそれぞれ 0.003 %以下,0.001 0 %以下,0.000 1 %以下とな

るように製造し,受渡当事者間の協定によって分析試験の結果を提出する。

試験 

化学成分の分析試験は,次による。

a)  JIS H 1305

JIS H 1306JIS H 1307JIS H 1352JIS H 1353JIS H 1354JIS H 1355JIS H 1356

JIS H 1357

JIS H 1358JIS H 1359JIS H 1360JIS H 1361JIS H 1362JIS H 1363JIS H 1364

JIS H 1365

JIS H 1366JIS H 1367JIS H 1368JIS H 1369 及び JIS H 1370 のいずれかによる。

なお,ここに定めていない元素及びここに定めている定量の精確さが

表 及び表 の規定値を満足


4

H 2102

:2011

しない元素の分析方法は,受渡当事者間の協定による。

b)

試験結果は,

表 及び表 のアルミニウム以外の元素については,規定された小数点以下の位の次の

位以上まで測定し,規定された小数点以下の位に JIS Z 8401 によって丸めて表示する。ただし,規定

された小数点以下の位が第 2 位,第 3 位又は第 4 位のときの試験結果がそれぞれ 0.005 %を超えて

0.010 %

未満,0.000 5 %を超えて 0.001 0 %未満,又は 0.000 05 %を超えて 0.000 10 %未満の場合は,そ

れぞれ 0.01 %未満,0.001 %未満又は 0.000 1 %未満と表示する。

c)

表 のアルミニウムの含有率は,0.001 0 %以上のアルミニウム以外の全ての金属元素及びけい素の含

有率をそれぞれ JIS Z 8401 によって小数点以下第 3 位に丸めてから合計し,その合計を種類の記号に

応じて JIS Z 8401 によって小数点以下第 2 位又は第 3 位に丸めたものを 100 %から差し引いたものと

する。その他の元素には,表中の元素で最大含有率を規定していないもの(

“−”

)を含む。

d)

表 のその他の元素の合計は,0.010 %以上のその他の金属元素の含有率をそれぞれ JIS Z 8401 によっ

て小数点以下第 2 位に丸めてから合計したものとする。

検査 

検査は,次による。

a)

一般事項は,JIS H 0301JIS H 0321 による。

b)

地金を鋳込むとき,1 溶解ごとに,少なくとも鋳込みの初めと終わりの溶湯から,それぞれ 1 個の鋳

込み試料を採って分析試料とする。

c)

地金から分析試料を採取する場合は,受渡当事者間の協定による場合とする。ただし,鋳込み試料を

使用して分析することのできない微量不純物については,この限りではない。

d)

地金は,外観を検査するとともに,分析試料は箇条 の規定によって試験を行い,各分析試料が箇条

5

に示す品質を満足しなければならない。

表示 

地金の製品には,製造業者名又はその略号を表示するとともに,帯掛けされたこん(梱)包はこん包に,

又はこん包されていない場合にあっては地金の製品に,次の事項を適切な方法によって表示しなければな

らない。

a)

種類の記号

b)

溶解番号

c)

質量

報告 

製造業者は,各分析試料の結果を平均して 1 溶解の結果とし,注文者に 1 溶解の結果を提出しなければ

ならない。

なお,1 溶解の結果は,

表 及び表 の元素の順に表示し,表 及び表 の注の元素のうち,その他に

含めない元素にあっては,1 溶解の結果を示す書類の脚注にアルファベット順に表示し,

表 のアルミニ

ウムにあっては,

“残部”と表示する。


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS H 2102:2011

  アルミニウム地金

ISO 115:2003

  Unalloyed aluminium ingots for remelting − Classification and

composition

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II)

国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

1

適 用 範

1

一致

2

引 用 規

箇条 2 に分析関係等
の 25 種類の規格を引

用している。

追加

JIS

は分析方法の JIS を引用し

ているが,ISO 規格は規格を引

用していない。

ISO

規格が引用していないのは,

分析方法に関する ISO 規格がな

いためである。分析方法に関する

JIS

があるので追加した。

3

種 類 の

記号

ISO

の種類の記号だ

けを掲載している。
種類の記号の表示方
法を示している。

附属書 A

種類の記号だけを示す表

はない。

変更

JIS

は地金の種類だけを示す表

を示しているが,ISO 規格は示
していない。

JIS

は種類の記号だけを示す表を

追加した。附属書 A を削除したの
で,この引用を削除した。

4

製 造 方

3.1

一致

5

品質

3.3

3.4

一致

6

試験

箇条 2 に示されてい
る規格を用いて実施
する。元素の最大含

有率,アルミニウム
の最低含有率,その
他の元素の合計の求

め 方 を 規 定 し て い
る。数値の丸め方の

JIS

を引用している。

 4.1

附属書 A
文献

発光分光分析方法で実施
する。元素の最大含有率,
アルミニウムの最低含有

率の求め方を規定してい
る。

追加 
変更

JIS

は発光分光分析方法及びこ

れ以外の分析方法の JIS を引
用しているが,ISO 規格は“発

光分光分析方法による”と文章
で示している。

発光分光分析方法に限定しなけ
ればならない理由がなく,また,
発光分光分析方法及びこれ以外

の分析方法の JIS があるので追加
した。附属書 A 及び文献を削除し
たので,この引用を削除した。

5

H

 210

2


20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

7

検査

検査の一般事項は箇

条 2 に示されている
規格による。鋳込み
中の分析試料の採取

方 法 を 規 定 し て い
る。受渡当事者間の
協定による場合に限

り,地金から分析試
料 を 採 取 し て も よ
い。

 3.2

4.1

4.2

4.3

4.4

鋳込み中の分析試料の採

取方法を規定している。
受渡当事者間の協定によ
る場合に限り,地金から

分析試料を採取してもよ
い。

追加

JIS

は検査の一般事項に関する

JIS

を引用しているが,ISO 

格は規格を引用していない。

ISO

規格が引用していないのは,

検査の一般事項に関する ISO 
格がないためである。検査の一般
事項の JIS があるので追加した。

8

表示

6

一致

9

報告

製造業者は注文者に

1

溶解の結果を提出

する。1 溶解の結果の
算出方法と表示順を

規定している。

 4.1

4.2

5

附属書 A

製造業者は注文者に 1 溶

解の結果を提出 する。1
溶解の結果の算出方法と
表示順を示している。

変更

附属書 A を削除したので,この引

用を削除した。

2

3.5

7

8

9

注文時に示すべき内容,
製品形状,こん包方法,

発送書類及び苦情の解決
方法について規定してい
る。

削除

JIS

は,注文時に示すべき内容,

製品形状,こん包方法,苦情の

解決方法及び発送書類につい
て規定していない。

従来からの商習慣を尊重し,削除
した。

附属書 A

種類の記号の意味及び表
示方法,アルミニウムの

最低含有率の求め方,化
学分析結果における元素
の表示方法,並びに数値

の 丸 め 方 を 規 定 し て い
る。

削除

JIS

は種類の記号の意味を示し

ていないが,ISO 規格はこれを

示している。JIS は数値の丸め
方の JIS を引用しているが,

ISO

規格は文章で示している。

附属書 A を削除した。ただし,

A.1

の種類の記号の表記方法,A.3

のアルミニウムの最低含有率の
求め方,A.3 及び A.4 の中の分析
結果の表示方法については,箇条

3

及び箇条 6,並びに箇条 9 にそ

れぞれ規定した。A.5 の数値の丸
め方については,箇条 6 に JIS 

引用した。

6

H

 210

2


20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

文献

5

件の文献を参照してい

る。

削除

JIS

は,試験結果が規定された

小数点以下の位を下回る場合
の表示方法,並びにアルミニウ
ムの最低含有率を規定しない

地金におけるその他の元素の
合計の求め方を示しているが,

ISO

規格では文献 5 で示して

いる。

文献を削除した。ただし,文献 5

の試験結果が規定された小数点
以下の位を下回る場合の表示方
法,並びにアルミニウムの最低含

有率を規定しない地金における
その他の元素の合計の求め方に
ついては,箇条 6 に規定した。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 115:2003,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

7

H

 210

2


20
1

1