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H 0517

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本チタン協会(JTS)から,工業標

準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業

大臣が制定した日本工業規格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


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目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  一般事項

1

3.1

  試験工程 

1

3.2

  試験技術者 

1

4.

  試験装置

1

4.1

  加圧装置 

1

4.2

  圧力調整器 

1

4.3

  バルブ

1

4.4

  差圧検出器 

1

4.5

  管保持装置 

1

5.

  試験方法

2

5.1

  試験条件 

2

5.2

  試験の手順 

2

6.

  試験装置の確認 

2

6.1

  確認方法 

2

6.2

  確認周期 

2

7.

  結果の判定 

2

8.

  記録

2


1

日本工業規格

JIS

 H

0517

:2004

チタン溶接管の差圧試験方法

Differential pressure testing method of titanium welded tubes

1. 

適用範囲  この規格は,チタン溶接管(以下,溶接管という。)の気密性を確認するための差圧試験(以

下,試験という。

)方法について規定する。

備考

差圧試験方法とは,図1に示すA系統,B系統間に生ずる空気圧力差(以下,差圧という。

を検出し,溶接管からの漏れの有無を試験する方法である。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 4631

  熱交換器用チタン及びチタン合金管

JIS H 4635

  チタン及びチタン合金溶接管

3. 

一般事項

3.1 

試験工程  試験は,溶接管製造工程内で,かつ製品への気密性に影響を与える工程が終了した後,

実施する。

3.2 

試験技術者  試験を行う技術者は,試験の原理及び溶接管に関する知識をもち,かつ,その試験に

ついて十分な知識及び経験をもつ者とする。

4. 

試験装置  試験装置は,加圧装置,圧力調整器,バルブ,差圧検出器,管保持装置で構成する。その

例を

図1に示す。

4.1 

加圧装置  被試験体である溶接管に圧縮空気を送る装置。

4.2 

圧力調整器  差圧試験に必要な空気圧力となるよう調整する機器。

4.3 

バルブ  溶接管内の空気圧力が所定の値に達した時点で加圧装置からの空気道連絡を閉じる際に用

いる。

4.4

差圧検出器  図1おけるA系統、B系統間の差圧を検出する機器。

4.5 

管保持装置  被試験溶接管の両端を試験装置に取り付ける装置。


2

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図  1  試験装置の例

5. 

試験方法

5.1 

試験条件  試験本数,擬似漏れの大きさ,加圧圧力,保持時間,差圧の確認条件は,受渡当事者間

の協定によって決定する。

5.2 

試験の手順  図1におけるA及びBの2系統に同一寸法・同一本数の溶接管をセットし,2系統内

の圧力が 0.69MPa 以上となるように空気を送り込み,バルブを閉める。その後,5 秒間以上保持し,差圧

検出器によって差圧を検出する。

6. 

試験装置の確認

6.1 

確認方法  試験装置の確認は,試験系統に擬似漏れのある管をセットすることによって行う。ただ

し,擬似漏れのある管に替えて,擬似漏れを与える機能を装置に組み込んで確認してもよい。

備考  擬似漏れとは,漏れ量が定量的に確定出来るよう人為的に作られた管又は装置からの漏れをい

う。

6.2 

確認周期  試験の開始前及び終了時に試験装置が適正に維持されていることを確認する。試験装置

の異常を発見した場合には,再調整を行うとともに前回確認した以降に試験した溶接管はすべて再試験を

行う。

7. 

結果の判定

a) 

溶接管の合否判定に用いる差圧(以下,協定差圧という。

)は,受渡当事者間の協定によって決定する。

b) 

図1の A 系統,B 系統間の差圧が協定差圧未満の場合,合格とする。差圧が協定差圧以上の場合は,

再試験するか又は,これに替えて JIS H 4631 及び JIS H 4635 による空圧試験を行ってもよい。

c)

再試験によって協定差圧未満の場合,又は JIS H 4631 及び JIS H 4635 による空圧試験によって異常が

ない場合は合格とする。これ以外は不合格とする。

8. 

記録  試験結果の記録には,次の事項を記載する。

A系統

B系統

溶接管

溶接管

差圧検出器

コンプレッサー

フィルター

図1 差圧試験システム(例)

元バルブ

圧力調整器

元バルブ

クランプヘッド

クランプヘッド

バルブ

バルブ

加圧装置

管保持装置

管保持装置


3

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a)

試験年月日

b)

溶接管の種類記号及び寸法

c)

試験装置名

d)

試験条件

e)

協定差圧

f)

判定結果