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G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

この規格は,1989 年に第 1 版として発行された ISO 9723, Nickel and nickel alloy bars を翻訳し,技術的内

容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

JIS G 7604

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)  ISO 分析方法のリスト


日本工業規格

JIS

 G

7604

 : 2000

 (ISO

9723

 : 1989

)

ニッケル及びニッケル合金棒(ISO 仕様)

Nickel and nickel alloy bqrs

序文  この規格は,1989 年に第 1 版として発行された ISO 9723, Nickel and nickel alloy bars を翻訳し,技術

的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,仕上げ状態及び次の寸法範囲に再加工する用途向けのニッケル並びにニッケ

ル合金の棒に関する要求事項について規定する。

・  直径又は対辺距離 65mm 以下の冷間加工棒

・  直径又は対辺距離 315mm 以下の熱間加工棒

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 9723 : 1989, Nickel and nickel alloy bars (IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版,

追補には適用しない。

ISO/R 204 : 1961, Non-interrupted creep testing of steel at elevated temperatures

ISO/R 206 : 1961, Creep stress rupture testing of steel at elevated temperatures

ISO 6372-1 : 1989, Nickel and nickel alloys

−Terms and definitions−Part 1 : Materials

ISO 6372-3 : 1989, Nickel and nickel alloys

−Terms and definitions−Part 3 : Wrought products and castings

ISO 6892 : 1984, Metallic materials

−Tensile testing

ISO/TR 7003 : 1990, Unified format for the designation of metals

ISO/TR 9721 : 1992, Nickel and nickel alloys

−Rules for material description based on chemical symbols

ISO 9722 : 1992, Nickel and nickel alloys

−Composition and forms of wrought products

ASTM E 112 : 1988, Standard methods for determining average grain size

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,ISO 6372-1 及び ISO 6372-3 によるほか,次による。

3.1

溶解 (heat)    一種類の炉の製品又は鋳造前に混合された複数の炉の製品

3.2

ロット (lot)    同一溶解で,同時に熱処理又は連続炉で順次熱処理された同一断面寸法の棒で,製造

時間が 16 時間を超えないもの。溶解で識別されない棒は,鍛造品 1 個又は 500kg のうち重いものを 1 ロッ

トとする。


2

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

4.

合金の種類記号(以下,種類という。)  この規格では,ISO/TR 7003 及び ISO/TR 9721 の合金記号

規則を適用する。

5.

注文  この規格による棒の注文には,次の事項を含めなければならない。

5.1

この規格の番号

5.2

数量(質量又は個数)

5.3

合金の種類(表 参照)

備考  合金の種類には,番号又は記号を使用できる。

5.4

合金処理状態,仕上げ棒用(表 参照)

5.5

寸法  径,対辺距離,厚さ,幅,長さ

5.6

注文者が製品を熱間加工するか否かを明記

5.7

選択的要求

a)

注文者が熱間加工を行う場合,棒の許容差

b)

製品分析用供試材(7.1.2 参照)

c) 1%

耐力の測定(9.2.3 参照)

d)

表面状態(6.1.8 又は 6.2.4 参照)

e)

表示(10.参照)

f)

注文者又は第三者の検査(11.参照)

g)

規格合格証明書(12.参照)

6.

要求事項

6.1

仕上げ状態で供給される棒に関する要求

6.1.1

化学成分  溶解分析による化学成分は,表 による。

成分限界値は,規定外の元素が含まれないことを規定するものではない。規定外の元素の限界値が必要

とされる場合には,受渡当事者間で協定しなければならない。

“残り”として示した元素の含有率は,100%

との差で計算する。

6.1.2

処理状態  指定のない限り,析出硬化性合金の棒は,固溶化熱処理状態で供給される。

6.1.3

引張特性  棒の引張特性は,表 による。

6.1.4

熱処理  析出硬化系合金の棒は,注文条件によって表 によって熱処理を行わなければならない。

6.1.5

結晶粒度  NW8810 (FeNi32Cr21AlTi-HC)  合金及び NW8811 (FeNi32Cr21AlTi-HT)  合金の棒の結晶

粒度は ASTM No.5 かそれよりも粗(平均径 0.06mm 以上)くなければならない。

6.1.6

クリープ又はクリープ破断特性  析出硬化系合金の棒は,表 に規定するクリープ又はクリープ破

断特性を満足しなければならない。

6.1.7

寸法許容差

6.1.7.1

径,厚さ又は対辺距離  断面寸法の許容差は,表 5による。

6.1.7.2

長さ  熱間加工及び冷間加工した棒の長さの許容差は,表 による。

6.1.7.3

曲がり  最大曲がり(弦の深さ)は,長さ 1m 当たり 4mm を超えてはならない。棒には鋭い曲が

りやキンクがあってはならない。

6.1.8

表面状態  棒の表面は,清浄で,有害な欠点があってはならない。

備考  場合に応じて,受渡当事者間で受入れ基準の協定を行うことが望ましい。


3

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

6.1.9

仕上げ  棒は次の仕上げの一つを行った状態で供給される。

a)

熱間加工

b)

冷間引抜

c)

脱スケール

d)

切削

e)

研削

6.2

注文者が二次加工する棒に関する要求

6.2.1

化学成分  溶解分析の結果は,ISO 9722 の表 に規定する成分限界値を満足しなければならない。

成分限界値は規定外の元素が含まれないことを規定するものではない。規定外の元素の限界値が必要とさ

れる場合には,受渡当事者間で協定しなければならない。

“残り”として示した元素の含有率は,100%と

の差で計算する。

6.2.2

処理状態  他に規定のない限り,注文者が二次加工する棒は規定の機械的性質をもたない熱間加工

状態で供給する。

6.2.3

析出硬化系合金  析出硬化系合金棒の製造業者は,表 による熱処理を行った供試材を試験して,

表 及び/又は表 に規定する要求を満足することを証明しなければならない。

6.2.4

表面状態  棒の表面は,清浄で,有害な欠点があってはならない。受渡当事者間に協定がない限り,

棒は表面を切削して供給する。

備考  必要に応じて,受渡当事者間で受け入れ基準の協定を行うことが望ましい。

7.

供試材の取り方

7.1

化学分析

7.1.1

溶鋼分析用代表供試材は,鋳込み中又はその後の工程中に採取する。

7.1.2

製品分析用供試材は,最終製品から採取する。

7.2

引張試験及びクリープ又はクリープ破断試験  引張試験及びクリープ又はクリープ破断試験の供試

材は,最終熱処理条件にある材料から採取し,縦方向について試験を行う。完全に熱処理していない製品

からの供試材は,試験前に

表 によって熱処理を行う。

8.

試験の数

8.1

化学試験  溶解当たり 1 回

8.2

引張試験  ロット当たり 1 回

8.3

クリープ又はクリープ破断試験  ロット当たり 1 回

8.4

結晶粒度測定  ロット当たり 1 回

9.

試験方法

9.1

化学分析

9.1.1

化学分析の方法は,製造業者の任意とする。ただし,係争の際には適切な国際規格で規定される方

法を使用する。国際規格がない場合には,受渡当事者間が協定した標準試料で補正できる分析方法を使用

する。

9.1.2

ISO

分析規格のリストを

附属書 に示す。

9.2

引張試験


4

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

9.2.1

試験は,ISO 6892 による。

9.2.2

可能な場合は,棒の全断面について試験を行う。全断面の試験が行えない場合には,標準距離間で

の径が 15mm を超えない範囲で,できるだけ大きい丸形試験片を使用する。幅が大きく全断面の試験が行

えない厚さ 15mm 以下の平形棒は,縦方向の帯状の試験片を作成する。

ISO 6892

附属書 及び附属書 参照。

9.2.3

耐力の測定は,オフセット法を使用しなければならない。0.2%オフセット  (R

P0.2

)

を標準とするが,

注文者が要求する場合は,1% (R

P0.1

)

を測定し参考として報告する。

9.3

クリープ又はクリープ破断試験

9.3.1

最終全塑性ひずみの報告だけが必要な場合を除き,クリープ試験は,ISO/R 204 による。

9.3.2

クリープ破断試験は,ISO/R 206 による。

9.4

結晶粒度測定  全厚さを代表する横方向の供試材について,ASTM E 112 によって測定を行う。

9.5

数値の丸め方  次の性質に関する規定限界値を決定する場合,測定値又は計算値は次の方法で丸め

る。

最終けたの次の数が 5 未満の場合には,最終けたの数字をそのままとする。

最終けたの次の数が 5 以上の場合には,最終けたの数字に 1 を加える。

化学成分,クリープ,結晶粒度,硬さ及び寸法

規定限界値の最小けたの数

引張強さ  (R

m

) 10N/mm

2

まで

耐力  (R

P0.2

) 5N/mm

2

まで

伸び  (A) 1%まで

9.6

再試験  最初に選択した試験片の中の 1 個が規定の試験に合格しなかった場合は,同一ロットから

更に 2 個の供試材を採取し,その中の 1 個は供給者が廃棄していない限り初めに試験を行った製品から採

取する。これらの 2 個の供試材から採った試験片がともに試験に合格した場合には,その供試材に代表さ

れるロットはこの規格の要求を満足するものとみなす。また,これらの 2 個の供試材のいずれかから採取

した試験片が不合格となった場合には,これらの供試材に代表されるロットはこの規格の要求を満足しな

いものとみなす。

10.

表示

10.1

束又は出荷容器ごとにこの規格の番号,合金種類(番号又は名称)

,溶解番号,熱処理条件,寸法,

総質量,風袋質量及び正味質量,荷送者及び荷受者の住所,契約又は注文の番号,及び契約又は注文で要

求されるその他の情報の表示を行う。

10.2

受渡当事者間で協定する場合は,注文者は個々の棒にこの規格の番号,合金種類,溶解番号及び製

造業者名を表示する。他に協定しない限り,表示の方法は製造業者が選択する。表示によって有害な汚損

が生じてはならない。

11.

注文者及び第三者による検査  注文者又は第三者による棒の立会検査は,購買契約の一部として受渡

当事者間の協定による。

12.

規格合格証明書  注文者が契約又は注文時で要求する場合には,製造業者は棒の製造及び試験をこの

規格によって行ったことを証明しなければならない。規格合格証明書は,この規格及び注文時の要求によ

る全試験の結果を詳述する。


5

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

表 1  鍛圧ニッケル及びニッケル合金の成分並びに密度(ISO 9722 : 1972 の表 から抜粋)

合金の種類

1)

化学成分% (m/m)

2)

基本質量

3)

番号

記号

C Si

Mn P  S Ni

Cr

Fe

Mo Co

4)

Cu

W

Al

Ti

B

その他

5)

 g/cm

3

NW2200 Ni99.0

99.0

− 8.9

0.15

0.3

0.3

0.010

0.4

0.2

NW2201 Ni99.0-LC

99.0

− 8.9

0.02

0.3

0.3

0.010

0.4

0.2

NW3021 NiCo20Cr15Mo5Al4Ti 0.12

0.17

1.0 1.0

− 0.015

14.0

15.7

1.0

4.5

5.5

18.0

22.0

0.2

4.5

4.9

0.9

1.5

0.003

0.010

Ag : 0.000 5 (5)

Bi : 0.000 1 (1)

Pb : 0.001 5 (15)

8.4

NW7263 NiCo20Cr20Mo5Ti2Al 0.04

19.0

 5.6 19.0

0.3

1.9

 8.4

0.08

0.4

0.6

0.007

21.0

0.7

6.1 21.0

0.2

0.6

2.4

0.005

Ag : 0.000 5 (5)

Bi : 0.000 1 (1)

Pb : 0.002 0 (20)

Ti

+Al : 2.4∼2.8

NW7001 NiCr20Co13Mo4Ti3Al 0.02

18.0

 3.5 12.0

1.2

2.8

0.003 8.4

0.10

0.1

1.0

0.015

0.015

21.0

2.0

5.0 15.0 0.10

1.6

3.3

0.010

Ag : 0.000 5 (5)

Bi : 0.000 5 (5)

Pb : 0.001 0 (10)

Zr : 0.02

∼0.08

NW7090 NiCr20Co18Ti3

18.0

15.0

1.0

2.0

 Zr

:

0.15

8.2

0.13

1.0 1.0    0.015

 21.0

1.5

 21.0

0.2

  2.0

3.0

0.020

NW7750 NiCr15Fe7Ti2Al

70.0 14.0

5.0

0.4

2.2

Nb

+Ta : 0.7∼1.2 8.3

0.08

0.5

1.0

0.015

17.0

9.0

0.5

1.0

2.8

NW6600 NiCr15Fe8

72.0 14.0

6.0

− 8.4

0.15

0.5

1.0

0.015

17.0 10.0

0.5

NW6602 NiCr15Fe8-LC

72.0 14.0

6.0

− 8.4

0.02

0.5

1.0

0.015

17.0 10.0

0.5

NW7718 NiCr19Fe19NbsMo3

50.0 17.0

2.8

0.2

0.6

Nb

+Ta : 4.7∼5.5 8.0

0.08

0.4

0.4

0.015

0.015 55.0 21.0

3.3

0.3

0.8

1.2

0.006

NW6002 NiCr21Fe18Mo9 0.05

20.5 17.0

8.0

0.5

0.2

− 8.2

0.15

1.0

1.0

0.040

0.030

23.0 20.0 10.0

2.5

1.0

0.010

NW6601 NiCr23Fe15Al

58.0 21.0

1.0

− 8.0

0.10

0.5

1.0

0.015 63.0 25.0

1.0

1.7

NW6333 NiCr26Fe20Co3Mo3W

3

44.0 24.0

2.5

2.5

2.5

0.10

1.5

2.0

0.030

0.030 48.0 27.0

4.0

4.0

4.0

NW6690 NiCr29Fe9

27.0

7.0

− 8.2

0.05

0.5

0.5

0.015

31.0 11.0

0.5

NW6455 NiCr16Mo16Ti

14.0

 14.0

− 8.6

0.015 0.08

1.0

0.040

0.030

18.0

3.0 17.0

2.0

0.7

NW6022 NiCr21Mo13Fe4W3

20.0

2.0 12.5

2.5

V : 0.35

8.7

0.015 0.08

0.5

0.025

0.020

22.5

6.0 14.5

2.5

3.5

NW6625 NiCr22Mo9Nb

58.0 20.0

8.0

Nb

+Ta : 3.15∼4.15 8.5

0.10

0.5

0.50

0.015

0.015

 23.0

5.0 10.0

1.0

   0.40 0.40

NW6621 NiCr20Ti 0.08

18.0

0.20

Pb : 0.005 0 (50)

8.4

0.15

1.0

1.0

0.020

21.0

5.0

5.0

0.5

0.60

NW7080 NiCr20Ti2Al 0.04

18.0

1.0

1.8

 8.2

0.10

1.0

1.0   0.015

 21.0

1.5

 2.0

0.2

 1.8

2.7

0.008

Ag : 0.000 5 (5)

Bi : 0.000 1 (1)

Pb : 0.002 0 (20)

NW4400 NiCu30

63.0

28.0

− 8.8

0.30

0.5

2.0

0.025

2.5

34.0


6

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

合金の種類

1)

化学成分% (m/m)

2)

基本質量

3)

番号

記号

C Si

Mn P  S Ni

Cr

Fe

Mo Co

4)

Cu

W

Al

Ti

B

その他

5)

 g/cm

3

NW4402 NiCu30-LC

63.0

28.0

− 8.8

0.04

0.5

2.0

0.025

2.5

34.0

NW5500 NiCu30Al3Ti

27.0

2.2

0.35

− 8.5

0.25

0.5

1.5

0.020

0.015

2.0

34.0

3.2

0.85

NW8825 NiFe30Cr21Mo3

38.0 19.5

2.5

1.5

 0.6

− 8.1

0.05

0.5

1.0   0.015 46.0 23.5

 3.5

 3.0

 0.2

1.2

NW9911 NiFe36Cr12Mo6Ti3 0.02

       40.0 11.0

5.0

 2.8

0.010

− 8.2

0.06

0.4

0.5

0.020

0.020 45.0 14.0

 6.5

 0.2

 0.35

3.1

0.020

NW0276 NiMo16Cr15Fe6W4

14.5

4.0

15.0

3.0

− 8.9

0.010 0.08

1.0

0.040

0.030

16.5

7.0

17.0

2.5

4.5

NW0665 NiMo28

26.0

− 9.2

0.02

0.1

1.0

0.040

0.030

1.0

2.0

30.0

1.0

NW0001 NiMo30Fe5

 4.0

26.0

V : 0.2

∼0.4 9.2

0.05

1.0

1.0

0.040

0.030

1.0

6.0

30.0

2.5

NW8800 FeNi32Cr21AlTi

30.0 19.0

0.15 0.15

− 8.0

0.10

1.0

1.5

0.015 35.0 23.0

0.7

0.60 0.60

NW8810 FeNi32Cr21AlTi-HC

0.05

30.0 19.0

0.15 0.15

− 8.0

0.10

1.0

1.5

0.015 35.0 23.0

0.7

0.60 0.60

NW8811 FeNi32Cr21AlTi-HT

0.06

30.0 19.0

0.25 0.25

− Al+Ti : 0.85∼1.2 8.0

0.10

1.0

1.5

0.015 35.0 23.0

0.7

0.60 0.60

NW8801 FeNi32Cr21Ti

30.0 19.0

0.7

− 8.0

0.10

1.0

1.5

0.015 34.0 22.0

0.5

1.5

NW8020 FeNi35Cr20Cu4Mo2

32.0 19.0

2.0

3.0

Nb

+Ta : 8×C∼1.0

8.1

0.07

1.0

2.0

0.040

0.030 38.0 21.0

 3.0

 4.0

1)  合金の種類は,番号又は記号のいずれかを用いてよい。

2)

値が 1 個だけ表示されている場合は,最大値である。ただし,ニッケルの場合は最小値。

3)

基本質量は平均値で,参考である。

4)

限界値が規定されていない場合には,最大 1.5%のコバルトが認められ,ニッケルとして計算される。この場
合,コバルト含有量の表示は必要ない。

5) Ag

,Bi 及び Pb の値は,質量パーセンテージ [% (m/m)]  又は 1 000 000 分率 (ppm) で表示できる。


7

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

表 2  機械的性質

合金の種類

1)

径,幅又は厚さ

mm

番号

記号

形状

熱処理

超え

以下

耐力

R

P0.2. min

N/mm

2

引張強さ

R

m-min

N/mm

2

最小伸び

2)

A

5

/A

50

%

25

415

550

10

3)

冷間加工

25 105

345

520

15

角,六角,平  冷間加工

全 275

450

25

3)

熱間加工

全 105

410

35

4)

NW2200 Ni99.0

焼なまし

全 105

380

35

3)

熱間加工

全 65

340

35

4)

NW2201 Ni99.0-LC

焼なまし

全 65

340

35

3)

NW3021 NiCo20Cr15Mo5Al4Ti

固溶化熱処理,安定化及び析出硬化処理

NW7263 NiCo20Cr20Mo5Ti2Al

5)

固溶化熱処理及び析出硬化処理

全 400

5)

 540

5)

 12

5)

NW7001 NiCr20Co13Mo4Ti3Al

固溶化熱処理及び析出硬化処理

全 755

1

100

15

NW7090 NiCr20Co18Ti3

固溶化熱処理及び析出硬化処理

全 695

1

080

25

65

790

1

170

18

NW7750 NiCr15Fe7Ti2Al

同溶化熱処理及び析出硬化処理

65 100

790

1

170

15

12 620 830 7

3)

12 25

585

760

10

冷間加工

25 65

550

720

12

6 550 690 5

3)

角,六角,平  冷間加工

6

10 480 650 7

>6 12

310

650

27

12 75

275

620

27

熱間加工

75

− 240  590 27

熱間加工

全 240

590

27

NW6600 NiCr15Fe8

焼なまし

全 240

550

30

NW6602 NiCr15Fe8-LC

焼なまし

全 180

550

30

NW7718 NiCr19Fe19Nb5Mo3

固溶化熱処理及び析出硬化処理

− 100  1

030

270

12

NW6002 NiCr21Fe18Mo9

焼なまし

全 240

660

30

NW6601 NiCr23Fe15Al

焼なまし

全 205

550

30

NW6333 NiCr26Fe20Co3Mo3W3

固溶化熱処理処理

全 280

690

35

NW6690 NiCr29Fe9

焼なまし

全 240

590

30

NW6455 NiCr16Mo16Ti

固溶化熱処理処理

全 275

690

35

NW6022 NiCr21Mo13Fe4W3

固溶化熱処理処理

全 310

690

45

− 100

415

830

30

焼なまし

100 250

345

760

25

NW6625 NiCr22Mo9Nb

固溶化熱処理処理

全 275

690

30

NW6621 NiCr20Ti

焼なまし

全 230

640

30

NW7080 NiCr20Ti2Al

固溶化熱処理及び析出硬化処理

冷間加工

15

585 760 8

3)

角,六角,平  冷間加工

15

375

580

10

3)

15

340

580

10

3)

15

40

415

600

20

冷間加工及び応力除去

40 100

380

580

20

角,六角,平  冷間加工及び応力除去

全 345

580

20

3)

棒,角,六角  熱間加工

全 275

550

27

6)

− 55

275

550

27

6)

NW4400 NiCu30

六角

熱間加工

55

− 205  520 27


8

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

合金の種類

1)

径,幅又は厚さ

mm

番号

記号

形状

熱処理

超え

以下

耐力

R

P0.2. min

N/mm

2

引張強さ

R

m-min

N/mm

2

最小伸び

2)

A

5

/A

50

%

100 300

275

550

27

熱間加工及び応力除去

300

− 275  520 27

焼なまし

全 170

480

35

NW4402 NiCu30-LC

焼なまし

全 160

430

35

− 100

690

970

15

熱間加工及び析出硬化処理

100

− 550  830 15

  6

 25

755

1 000

14

 25

 75

690

970

16

冷間加工及び析出硬化処理

 75

100

655

930

20

六角

冷間加工及び析出硬化処理

  6

 25

585

970

15

25

620

900

20

25 100

585

900

20

NW5500 NiCu30Al3Ti

固溶化熱処理及び析出硬化処理

100 300

500

830

15

NW8825 NiFe30Cr21Mo3

焼なまし

全 240

590

30

4)

NW9911 NiFe36Cr12Mo6Ti3

固溶化熱処理,安定化及び析出硬化処理

全 690

7)

 960

7)

8

7)

NW0276 NiMo16Cr15Fe6W4

固溶化熱処理処理

全 275

690

40

NW0665 NiMo28

固溶化熱処理処理

  7

 90

350

760

35

  7

 40

315

790

30

NW0001 NiMo30Fe5

固溶化熱処理処理

 40

 90

315

690

27

熱間加工

全 240

550

25

8)

NW8800 FeNi32Cr21AlTi

焼なまし

全 205

520

30

NW8810 FeNi32Cr21AlTi-HC

焼なまし

全 170

450

30

NW8811 FeNi32Cr21AlTi-HT

焼なまし

全 170

450

30

NW8801 FeNi32Cr21Ti

焼なまし

全 170

450

30

NW8020 FeNi35Cr20Cu4Mo2

焼なまし

全 240

550

27

6)

1)  合金の種類には,番号又は記号を使用できる。

2)

記載の伸びの値は,次のいずれかによる。

・  比例標点距離 5.56

0

S

=A

5

    ここに,S

0

は原断面積。

・  固定標点距離 50mm=A

50

3) 2.5mm

未満の直径,側面幅又は厚さの棒には,伸びは適用しない。

4)

厚さ 8mm 以下の平の場合には,伸びの最小値は 25mm とする。

5) NW7263/NiCo20Cr20Mo5Ti2Al

合金の引張試験は 780℃で行う。

6)

厚さ 8mm 以下の平の場合には,伸びの最小値は 20%とする。

7) NW9911/NiFe36Cr12Mo6Ti3

合金の引張試験は 575℃で行う。

8)

冷間加工棒及び焼なまし棒の場合には,伸びの最小値は 15%とする。


9

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

表 3  析出硬化系合金の熱処理

合金の種類

1)

番号

記号

固溶化熱処理又は焼なまし処理

2)

安定化熱処理及び/又は析出硬化処理

NW3021 NiCo20Cr15Mo5A14Ti

(1

150

±10)  ℃,4h,空令 1

050

℃,16h,空冷+850℃,16h,空冷

NW7263 NiCo20Cr20Mo5Ti2Al

1

150

℃,空冷又は急冷 800℃,8h,空冷

NW7001 NiCr20Co13Mo4Ti3Al

995

∼1 040℃,4h,油冷又は水冷 845℃,4h,空冷+760℃,16h,空冷又は

炉冷

NW7090 NiCr20Co18Ti3

1

050

∼1 100℃,8h,空冷又は急冷 700℃,16h,空令

NW7750 NiCr15Fe7Ti2Al

980

∼1 100℃,空冷又は急冷 730℃,8h,55℃/h で 620℃まで冷却,620℃

で 8h 保持,空冷。又は任意の冷却速度で

620

℃まで冷却後 620℃で保持し,析出硬

化熱処理時間の合計を 18h とする。

NW7718 NiCr19Fe19Nb5Mo3

940

∼1 060℃,空冷又は急冷 720℃,8h,55℃/h で 620℃まで冷却,620℃

で 8h 保持,空冷。又は任意の冷却速度で

620

℃まで冷却後,620℃で保持し,析出

硬化熱処理時間の合計を 18h とする。

NW7080 NiCr20Ti2Al

1

050

∼1 100℃,8h,空冷又は急冷 700℃,16h,空冷

NW5500 NiCu30A13Ti

980

℃以上,水冷 590℃,8∼16h,8∼15℃/h で 480℃まで炉

冷後,空冷。又は 535℃まで炉冷,535℃,

6h

保持後,480℃まで炉冷,8h 保持,空

NW9911 NiFe36Cr12Mo6Ti3

1

090

℃,空冷 770℃,2∼4h,空冷+700℃,24h,空冷

1)  合金の種類には,番号又は記号を使用できる。

2)

この表で他に規定されていない限り,選択温度の許容差は,±15℃以内とする。

表 4  クリープ又はクリープ破断試験の要求

合金の種類

1)

番号

記号

厚さ

mm

温度

応力

N/mm

2

最小破断

時間

h

破断伸び

(50mm で)

%

試験期間

h

全塑性ひずみ

%

NW3021 NiCo20Cr15Mo5Al4Ti

全 815 360

2)

 30

NW7263 NiCo20Cr20Mo5Ti2Al

全 780 120 −

− 50 0.10

NW7001 NiCr20Co13Mo4Ti3Al

全 730 550

2)

 23

5

NW7090 NiCr20Co18Ti3

全 870 140

2)

 30

NW7718 NiCr19Fe19Nb5Mo3

100

以下

650 690

2)

 23

5

NW7080 NiCr20Ti2Al

全 750 340

2)

 30

NW9911 NiFe36Cr12Mo6Ti3

全 575 590 −

− 100 0.10

1)  合金の種類は,番号又は記号のいずれかを用いてよい。

2)

初めから高い応力を使用できるが,試験進行中は応力を変化させてはならない。指定の破断時間及び伸びに関
する要求を満足しなければならない。また,指定の応力における最小破断時間を満足した後に応力を増加して
もよい。ただし,規定の最小伸びは満足しなければならない。


10

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

表 5  冷間加工棒の許容差(冷間加工,熱処理及び脱スケール棒を含む)

単位 mm

寸法

1)

断面形状

超え

以下

許容差

− 10  +0.03

−0.08

10 25

+0.03 
−0.11

25 65

+0.05 
−0.13

角,六角,平

− 10  +0.03

−0.08

1)  次の寸法及び許容差を適用する。

a)

棒:直径,真円度の許容差は径許容差の 1/2 とし,径許
容差の範囲内とする。

b)

角及び六角棒:対辺距離

c)

平:厚さ及び幅

表 6  熱間加工棒の許容差(熱間加工,熱処理及び脱スケール棒を含む)

単位 mm

寸法

1)

許容差

1)

鍛造

超え

以下

熱間圧延

長さ:3

500mm

以下

長さ:3

500mm

超え

− 25 ±0.5

±0.9

±2.6

25 50

±0.8

±1.1

±2.9

50 100

±1.3

±1.7

±3.6

100 150

±1.8

±2.3

±4.6

150 (315)

±4.2

±7

1)  次の寸法及び許容差を適用する。

a)

棒:直径。真円度の許容差は,次による。

・15mm 以下の場合には径許容差 
・15mm を超える場合には径許容差の 1/2

真円度の許容差は,径許容差の範囲内とする。

b)

角及び六角棒:対辺距離

c)

平:厚さ及び幅

表 7  熱間加工及び切削した棒の径の許容差(熱間加工,粗旋削又は粗研削棒を含む)

単位 mm

寸法

超え

以下

許容差

− 50

8

.

0
0

50 75

0

.

1

0

75 100

5

.

1

0

100

協定による


11

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

表 8  長さ許容差

長さ

許容差

ランダム長さ:

熱間加工

長さ 1 800∼7 800mm で,1 800∼2 750mm の間の短尺が質量で 25%以下

1)

冷間加工

長さ 1 800∼6 100mm で,1 800∼3 000mm の間の短尺が質量で 25%以下

倍尺長さ 1

800

∼7 300mm の範囲で指定の単位長さの倍数で供給される。他に規定の

ない限り,各倍数の切断許容差は,

7
0

mm

とする。製造業者の選択によっ

て,規定の単位長さごとに供給される。

呼び長さ

最小指定長さは 600mm とし,これより短い長さは許容されない

2)

切断長さ

すべての棒は,断面寸法によって次の長さ許容差で切断される。

・200mm 以下

4
0

mm

・200mm を超えるもの :

7
0

mm

1)  質量35kg/m を超える熱間加工棒及びすべての断面形状の平滑鍛造棒は,600mm 未満

の短尺品でもよい。

2) 600mm

系列で呼称又はストック長さを注文する断面寸法 15mm 以下の冷間加工棒は,

その 93%以上が指定範囲に入らなければならない。残りは短くてもよいが,1 200mm

を下回ってはならない。


12

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

附属書 A(参考)  ISO 分析方法のリスト

1〕  ISO 6351 : 1985, Nickel−Determination of silver, bismuth, cadmium, cobalt, copper, iron, manganese, lead

and zinc contents

−Flame atomic absorption spectrometric method.

2〕  ISO 7523 : 1985, Nickel−Determination of silver, arsenic, bismuth, cadmium, lead, antimony, selenium, tin,

tellurium and thallium contents

−Electrothermal atomic absorption spectrometric method.

3〕  ISO 7524 : 1985, Nickel, ferronickel and nickel alloys−Determination of carbon contents−Infra-red

absorption method after induction furnace combustion.

4〕  ISO 7525 : 1985, Nickel − Determination of sulfer content − Methylene blue molecular absorption

spectrometric method after generation of hydrogen sulfide.

5〕  ISO 7526 : 1985, Nickel, ferronickel and nickel alloys−Determination of sulfer content−Infra-red

absorption method after induction furnace combustion.

6〕  ISO 7527 : 1985, Nickel, ferronickel and nickel alloys−Determination of sulfer content−Iodimetric titration

method after induction furnace combustion.

7〕  ISO 7528 : 1989, Nickel alloys−Determination of iron content−Titrimetric method with potassium

dichromate.

8〕  ISO 7529 : 1989, Nickel alloys−Determination of chromium content−Potentiometric titration method with

ammonium iron (II) sulfate.

9〕  ISO 7530-1 : 1990, Nickel alloys−Flame atomic absorption spectrometric analysis−Part 1 : General

requirements and sample dissolution.

10〕  ISO 7530-2 : 1990, Nickel alloys − Flame atomic absorption spectrometric analysis − Part 2 :

Determination of cobalt content.

11   ISO 7530-3 : 1990, Nickel alloys − Flame atomic absorption spectrometric analysis − Part 3 :

Determination of chromium content.

12〕  ISO 7530-4 : 1990, Nickel alloys − Flame atomic absorption spectrometric analysis − Part 4 :

Determination of copper content.

13〕  ISO 7530-5 : 1990, Nickel alloys − Flame atomic absorption spectrometric analysis − Part 5 :

Determination of iron content.

14〕  ISO 7530-6 : 1990, Nickel alloys − Flame atomic absorption spectrometric analysis − Part 6 :

Determination of manganese content.

15〕  ISO 7530-7 : 1992, Nickel alloys − Flame atomic absorption spectrometric analysis − Part 7 :

Determination of aluminium content.

16〕  ISO 7530-8 : 1992, Nickel alloys − Flame atomic absorption spectrometric analysis − Part 8 :

Determination of silicon content.

17〕  ISO 7530-9 :  −

1)

, Nickel alloys

− Flame atomic absorption spectrometric analysis − Part 9 :

Determi-nation of vanadium content.

18〕  ISO 9388 : 1992, Nickel alloys−Determination of phosphorus content−Molybdenum blue molecular

absorption spectrometric method.

19〕  ISO 9389 : 1989, Nickel alloys−Determination of cobalt content−Potentiometric titration method with


13

G 7604 : 2000 (ISO 9723 : 1989)

potassium hexacyanoferrate (III).

ステンレス協会規格専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

中  野  恒  男

住友金属工業株式会社ステンレス・チタン技術部

(委員)

増  田  正  純

工業技術院標準部

三  宮  好  史

社団法人日本鉄鋼連盟標準部

伊  藤      修

川崎製鉄株式会社千葉製鉄所

吉  田  英  雄

日本冶金工業株式会社技術部

橋  本  政  哲

新日本製鉄株式会社ステンレス商品技術室

小  林  芳  夫

日新製鋼株式会社商品技術部

大  谷  俊  司

日本金属工業株式会社衣浦製造所品質保証部

成  田      基

愛知製鋼株式会社品質保証部

武  藤  伸  久

株式会社神戸製鋼所生産技術部

重  住  忠  義

山陽特殊製鋼株式会社技術企画部

白  谷  勝  典

大同特殊鋼株式会社技術企画部

山  崎  博  昭

日本金属株式会社技術本部技術部

柴  田  正  宣

日本鋼管株式会社鉄鋼技術総括部

吉  野  正  実

日本精線株式会社枚方工場品質保証部

喜代永      明

日新製鋼株式会社商品技術部

(事務局)

池  原  康  允

ステンレス協会