G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
(1)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 9329-2,Seamless steel tubes for
pressure purposes
−Technical delivery conditions−Part 2:Unalloyed and alloyed steels with specified elevated
temperature properties
を基礎として用いた。
JIS G 7220
には,次に示す附属書がある。
附属書 A(参考)長時間クリープ破断応力値
圧力用継目無鋼管の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS G 7219
:室温用炭素鋼管
JIS G 7220
:高温用炭素鋼管及び合金鋼管
JIS G 7221
:低温用炭素鋼管及び合金鋼管
JIS G 7222
:オーステナイトステンレス鋼管
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
(2)
目 次
ページ
序文
1
1.
適用範囲
1
2.
引用規格
2
3.
記号及び用語
2
3.1
基本記号
2
3.2
許容差の記号
2
3.3
試験の記号
2
4.
注文者によって提示される情報
2
4.1
必す(須)情報
2
4.2
任意情報
2
4.3
注文例
3
5.
製造工程
3
5.1
製鋼方法
3
5.2
脱酸方法
3
5.3
製管方法
3
5.4
受渡条件
3
6.
や(冶)金特性
3
6.1
化学成分
3
6.2
機械的性質
6
6.3
溶接性
8
7.
寸法,質量及び許容差
8
7.1
外径,厚さ及び質量
8
7.2
長さ
9
7.3
許容差
9
8.
技術的受渡条件
9
8.1
外観及び健全性
9
8.2
管端部の加工
10
8.3
受渡条件
10
9.
検査及び試験
11
9.1
検査及び試験の方法並びに検査文書の形式
11
9.2
試験カテゴリ
12
9.3
化学分析
12
9.4
機械的性質及び技術的性質の試験
12
9.5
耐漏れ性試験
13
9.6
寸法試験
13
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997) 目次
(3)
ページ
9.7
目視検査
13
9.8
非破壊試験
13
9.9
合金鋼の材質識別
13
9.10
試験方法及び結果
14
9.11
試験の無効
16
9.12
再試験
16
9.13
選別又は再処理
16
10.
表示
16
10.1
表示内容
16
10.2
表示方法
16
10.3
特別表示
17
11.
保護
17
12.
検査文書
17
13.
受渡し後の苦情
17
附属書 A(参考)長時間クリープ破断応力値
21
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
(4)
白 紙
日本工業規格
JIS
G
7220
:2003
(ISO 9329-2
:1997
)
圧力用継目無鋼管−技術的受渡条件−
第 2 部:高温用炭素鋼管及び合金鋼管(ISO 仕様)
Seamless steel tubes for pressure purposes
−Technical delivery conditions
−Part 2:Unalloyed and alloyed steels with specified elevated temperature
properties (ISO specifications)
序文 この規格は,1997 年に第 1 版として発行された ISO 9329-2:1997,Seamless steel tubes for pressure
purposes
−Technical delivery conditions−Part 2:Unalloyed and alloyed steels with specified elevated temperature
properties
を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある“箇所”は,原国際規格にはない事項である。
1.
適用範囲 この規格は,炭素鋼及び合金鋼から製造され,高温特性が規定された円形断面をもつ継目
無管(以下,管という。
)の技術的受渡条件について規定する。
ここでの管類は,高温下,例えば,蒸気発生装置の製造,連結配管などで使用されるもので,高圧下で
の使用を前提とする。
使用者は,使用に際して,適切な適用規格及び国内の法的関連規定の要求事項を考慮しなければならな
い。
この規格は,非円形断面をもつ管の製造に対しても,基本規格として使用してもよい。この場合,この
規格に規定されている化学成分及び機械的性質の規定値は適用してもよいが,そのほかの規定値について
は,受渡当事者間の協定による。
技術的受渡条件の一般事項は,JIS G 0404 による。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)
,MOD
(修正している)
,NEQ(同等でない)とする。
ISO 9329-2:1997
,Seamless steel tubes for pressure purposes−Technical delivery conditions−Part
2:Unalloyed and alloyed steels with specified elevated temperature properties (IDT)
参考1. 原文の“tube:管”と“pipe:パイプ”とは,同義語とする。
2.
ボイラ及び圧力容器に関する国際規格としては,
ISO/R 831
及び ISO 5730 が適用可能である。
3.
ISO 9329
は,現在,次のそれぞれの部が適用可能か又は作成段階にある。
4.
ISO 9329
は既に制定されている。
− 第 1 部:室温用炭素鋼管(ISO 2604-2
:1975 の部分改正)
− 第 3 部:低温用炭素鋼管及び合金鋼管(ISO 2604-2
:1975 の部分改正)
− 第 4 部:オ−ステナイトステンレス鋼管(ISO 2604-2
:1975 の部分改正)
2
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
2.
引用規格 この規格の引用規格を,付表 1 に示す。付表 1 に掲げる規格は,この規格に引用されるこ
とによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発効年又は発行年を付記し
てあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものである。
3.
記号及び用語
3.1
基本記号
D
:管の外径
D
i
:管の内径
T
:管の厚さ
3.2
許容差の記号 許容差の記号は,ISO 5252 による。
3.3
試験の記号
3.3.1
引張試験 引張試験の記号は,JIS Z 2241 による。
3.3.2
へん平試験
H
:平板間の距離
K
:変形の定数
3.3.3
水圧試験
P
:試験圧力
S
:試験中に管に生じる応力
4.
注文者によって提示される情報
4.1
必す(須)情報 注文者は,引合い書及び注文書に,次の情報を提示しなければならない。
− 管の名称
− 管の供給状態:熱間仕上げか又は冷間仕上げかの区別(5.3 参照)
− 適用する寸法規格
− ミリメ−トル表示の寸法(外径×厚さ,又は注文時の協定によって内径×厚さ)
(7.1 参照)
− 長さ(7.2 参照)
− 12
m
を超える定尺注文の場合の長さの許容差(7.3.2 参照)
− この規格の番号
− 鋼の種類(
表 1 参照)
− 炭素鋼の試験カテゴリ(9.2 参照)
4.2
任意情報 必要の場合,注文者は,次の任意要求事項の中から幾つかを指定して,引合い書及び注
文書に補足しなければならない。ただし,これらは特別な協定の対象としなければならない。
− 製鋼方法(5.1 参照)
− 受渡状態(5.4 参照)
− 特別な真直度(7.3.3 参照)
− 管端ベベル加工(8.2 参照)
− 製品分析(9.3 及び 9.10.1 参照)
− 高温耐力 R
p0.2
の測定(9.4.2 参照)
− 耐漏れ性試験(9.5 参照)
3
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
− 衝撃試験(9.10.7 参照)
− 特別表示(10.3 参照)
− 保護被覆(11.参照)
− 検査・試験及びそれに対応する検査文書の形式(9.1 及び 12.参照)
4.3
注文例 熱間仕上げ継目無管の注文例:寸法規格:ISO 4200,外径 168.3 mm,厚さ 4 mm,標準長
さ(乱尺)4∼8 m,鋼の種類:PH23,高温特性規定付,試験カテゴリ I に対する受渡検査を実施し,JIS G
0415
による検査証明書 3.1.B を発行。
表示: 管 熱間仕上げ ISO 4200−168.3 × 4−4 ∼ 8−JIS G 7220−PH23−I−3.1.B
5.
製造工程
5.1
製鋼方法 注文者の要求がある場合には,製造業者は,採用する製鋼方法について通知しなければ
ならない。
鋼は,鋼塊鋳造でも連続鋳造でもよい。異なった種類の鋼の連続鋳造の場合には,混合部の識別区分を
行い,効率的に種類を分離できる確立された方法によって,混合部を除去しなければならない。
5.2
脱酸方法 この規格による管の製造に用いる鋼は,完全キルド鋼としなければならない。
5.3
製管方法 この規格による管は,継目無工程で製造し,熱間仕上げ又は冷間仕上げを行う。ここで,
“熱間仕上げ”及び“冷間仕上げ”とは,5.4 による熱処理を施す前の状態を指す。
5.4
受渡条件 この規格による管は,全長にわたり適切な熱処理を施して供給しなければならない。鋼
の種類(
表 7 参照)に応じて,次の熱処理を適用しなければならない。
− 焼ならし
− 焼ならし及び焼戻し,又は恒温焼なまし
− 完全焼なまし,又は恒温焼なまし
PH23
,PH26,PH29 及び PH35 の場合,製造工程によって技術的に同等な金属組織(
1
)
を示すときは,熱
処理を施す必要はない。
13 CrMo 4-5
及び 11 CrMo 9-10 TN+TT の場合,
製造工程によって技術的に同等な金属組織を示すときは,
焼ならし焼戻しに代えて焼戻しだけでよい。そのほかの鋼の種類では,
表 7 による熱処理状態で供給する。
注(
1
)
同等な組織を保証する管理方法は,受渡当事者間であらかじめ協定しなければならない。
6.
や(冶)金特性
6.1
化学成分
6.1.1
溶鋼分析 鋼材の溶鋼分析値は,鋼の種類に応じて表 1 に示す化学成分に適合しなければならない。
4
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
表 1 化学成分(溶鋼分析)
単位 %(質量分率)
鋼の種類(
2
) C Si Mn P S Cr Mo Ni V Nb Al
備考
炭素
鋼
PH 23
PH 26
PH 29
PH 35
0.17
以下
0.21
以下
0.22
以下
0.22
以下(
4
)
0.10
∼ 0.35
0.10
∼ 0.35
0.10
∼ 0.40
0.15
∼ 0.55
0.30
∼ 0.80
0.40
∼ 1.20
0.65
∼ 1.40
1.00
∼ 1.50(
4
)
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
(
4
)
−
−
−
(
5
)
−
−
−
−
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)(
5
)
合金
鋼
8 CrMo 4-5
8 CrMo 5-5
X11 CrMo 5
TA
X11 CrMo 5
TN+TT
13 CrMo 4-5
16 Mo 3
11 CrMo 9-10
TA
11 CrMo 9-10
TN+TT
12 MoCr 6-2
X11 CrMo 9-1
TA
X11 CrMo 9-1
TN+TT
X10
CrMoVNb
9-1
9 NiMnMoNb
5-4-4
X20
CrMoNiV
11-1-1
0.15
以下
0.15
以下
0.08
∼ 0.15
0.08
∼ 0.15
0.10
∼ 0.17(
6
)
0.12
∼ 0.20(
6
)
0.08
∼ 0.15
0.08
∼ 0.15
0.10
∼ 0.15
0.08
∼ 0.15
0.08
∼ 0.15
0.08
∼ 0.12
0.17
以下
0.17
∼ 0.23
0.50
以下
0.50
∼ 1.00
0.15
∼ 0.50
0.15
∼ 0.50
0.15
∼ 0.35
0.15
∼ 0.35
0.15
∼ 0.40
0.15
∼ 0.40
0.15
∼ 0.35
0.25
∼ 1.00
0.25
∼ 1.00
0.20
∼ 0.50
0.25
∼ 0.50
0.15
∼ 0.50
0.30
∼ 0.60
0.30
∼ 0.60
0.30
∼ 0.60
0.30
∼ 0.60
0.40
∼ 0.70
0.40
∼ 0.80
0.30
∼ 0.70
0.30
∼ 0.70
0.40
∼ 0.70
0.30
∼ 0.60
0.30
∼ 0.60
0.30
∼ 0.60
0.80
∼ 1.20
1.00
以下
0.035
以下
0.030
以下
0.030
以下
0.030
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.030
以下
0.030
以下
0.020
以下
0.030
以下
0.030
以下
0.035
以下
0.030
以下
0.030
以下
0.030
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.035
以下
0.030
以下
0.030
以下
0.020
以下
0.030
以下
0.030
以下
0.80
∼ 1.25
1.00
∼ 1.50
4.00
∼ 6.00
4.00
∼ 6.00
0.70
∼ 1.10
−
2.00
∼ 2.50
2.00
∼ 2.50
0.30
∼ 0.60
8.00
∼ 10.00
8.00
∼ 10.00
8.00
∼ 9.50
0.30
以下
10.00
∼ 12.50
0.45
∼ 0.65
0.45
∼ 0.65
0.45
∼ 0.65
0.45
∼ 0.65
0.45
∼ 0.65
0.25
∼ 0.35
0.90
∼ 1.20
0.90
∼ 1.20
0.50
∼ 0.70
0.90
∼ 1.10
0.90
∼ 1.10
0.85
∼ 1.05
0.25
∼ 0.40
0.80
∼ 1.20
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
0.40
以下
1.00
∼ 1.30
0.30
∼ 0.80
−
−
−
−
−
−
−
−
0.22
∼ 0.28
−
−
0.18
∼ 0.25
−
0.25
∼ 0.35
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
0.06
∼ 0.10
0.015
∼ 0.045
−
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
0.020
以下
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)
(
3
)(
7
)
Cu 0.05
∼ 0.80
(
3
)
注(
2
) ISO/TR 4949
による記号。
(
3
)
注文者は,後続の加工操作を容易にするために,Cu の最大量を 0.25 %(質量分率)としてもよい。
(
4
)
厚さが 30 mm を超える管の場合には,C 含有量の上限を 0.02 %(質量分率)上げてもよい。ただし,
(C
+ Mn/6)は 0.47 %(質量分率)を超えてはならない。
(
5
) Nb
,Ti 及び V は,受渡当事者間で特に協定のない限り,製造業者の判断によって,ISO 4948-1 で炭素鋼に対して許容される量まで添加してもよい。この場合,
試験証明書でこれらの元素のレベルを報告しなければならない。
(
6
)
厚さが 30 mm を超える管の場合には,C 含有量の上限を 0.02 %(質量分率)上げてもよい。
(
7
) N
:0.030∼0.070 %(質量分率)
備考1. この表にない元素は,脱酸及び仕上げのため添加する元素を除き,注文者の協定なしに意図的に添加してはならない。製造過程で使用されるスクラップ又はほ
4
G
7220
:
2003
(IS
O
9329-2
:
1997)
5
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
かの原料からの元素の混入を防ぐために,あらゆる適正な注意を払わなければならない。ただし,微量元素は,機械的性質及び適用性に悪影響を与えない限り,
許容する。
2.
微量元素が鋼の溶接性に影響すると思われる場合は,その元素の含有量(溶鋼分析)を 12.に示す検査文書で報告しなければならない。
5
G
7220
:
2003
(IS
O
9329-2
:
1997)
6
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
6.1.2
製品分析 製品分析が要求される場合(9.3 参照),表 2 に示す許容変動値を表 1 の溶鋼分析規定値
に適用しなければならない。
表 2 表 1 の化学成分規定値に対する許容変動値
元素
溶鋼分析の規定含有量
%(質量分率)
許容変動値
%(質量分率)
C 0.23
以下
± 0.03
Si 1.00
以下
± 0.05
Mn 1.50
以下
± 0.10
P 0.035
以下
+ 0.005
S 0.035
以下
+ 0.005
Cr 10.0
以下
10
を超え 12.5 以下
± 0.10
± 0.15
Mo 0.35
以下
0.35
を超え 1.20 以下
± 0.04
± 0.05
Ni 1.30
以下
± 0.07
V 0.35
以下
± 0.03
Nb 0.10
以下
± 0.01
Al 0.020
以下
+ 0.005
Cu 0.80
以下
+ 0.07
− 0.05
上限及び下限の許容変動値が規定されている元素の場合は,同一溶鋼からの製品の同一元素に対して,
許容変動値の上限又は下限のいずれかを適用し,両方を適用しない。
参考 最大値だけが規定されている元素の場合は,許容変動値は正だけとする。
6.2
機械的性質
6.2.1
室温特性 この規格による管の機械的性質及び技術的特性は,室温[(23±5)℃,ISO 3205 参照]
で測定し,9.に従って試験片を採取加工後試験を行い,
表 3 の規定値に適合しなければならない。
7
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
表 3 室温での機械的性質
引張試験
へん平
試験
曲げ
試験
押し広げ試験
リング押し広げ試験
衝撃試験
上降伏点又は耐力
D
i
/D
に対する D の
増加%
D
i
/D
に対する D の増加%
管の厚さ(mm)に対する
R
eH
,R
p0.2
又は R
t0.5
(
9
)
N/mm
2
伸び(
10
)
A
%
鋼の種類
基準熱
処理(
8
)
引張
強さ
R
m
N/mm
2
16
以下
16
を超え
40
以下
40
を超え
60
以下
l t
定数
K
心金の
直径
mm
0.6
以下
0.6
を超え
0.8
以下
0.8
を超え
0.5
以下
0.5
を超え
0.6
以下
0.6
を超え
0.8
以下
0.8
を超え
0.9
以下
0.9
を超え
周方向(
11
)
J
長手方向(
12
)
J
炭素
鋼
PH 23
PH 26
PH 29
PH 35
N
N
N
N
360
∼480
410
∼530
460
∼580
510
∼640
235
以上
265
以上
290
以上
355
以上
225
以上
255
以上
280
以上
335
以上
215
以上
245
以上
270
以上
315
以上
25
以上
21
以上
23
以上
19
以上
23
以上
19
以上
21
以上
17
以上
0.09
0.07
0.07
0.07
3T
4T
4T
4T
12
10
8
8
15
12
10
10
19
17
15
15
30
30
30
30
25
25
25
25
15
15
15
15
10
10
10
10
8
8
8
8
27
以上
27
以上
27
以上
27
以上
35
以上
35
以上
35
以上
35
以上
合金
鋼
8 CrMo 4-5
8 CrMo 5-5
X11 CrMo 5 TA
X11 CrMo 5 TN+TT
13 CrMo 4-5
16 Mo 3
11 CrMo 9-10 TA
11 CrMo 9-10 TN+TT
12 MoCrV 6-2
X11 CrMo 9-1 TA
X11 CrMo 9-1 TN+TT
X10 CrMoVNb 9-1
9 NiMnMoNb 5-4-4
X20 CrMoNiV 11-1-1
N + T
N + T
A
N + T
N + T
N
A
N + T
N + T
A
N + T
N + T
N + T
N + T
410
∼560
410
∼560
430
∼580
480
∼640
440
∼590
450
∼600
410
∼560
480
∼630
460
∼610
440
∼620
590
∼740
590
∼770
610
∼780
690
∼840
205
以上
205
以上
175
以上
280
以上
290
以上(
13
)
270
以上(
13
)
205
以上
280
以上
320
以上
205
以上
390
以上
415
以上
440
以上
490
以上
205
以上
205
以上
175
以上
280
以上
290
以上
270
以上
205
以上
280
以上
320
以上
205
以上
390
以上
415
以上
440
以上
490
以上
205
以上
205
以上
175
以上
280
以上
280
以上
260
以上
205
以上
280
以上
310
以上
205
以上
390
以上
415
以上
440
以上
490
以上
22
以上
22
以上
22
以上
20
以上
22
以上
22
以上
22
以上
20
以上
20
以上
20
以上
18
以上
20
以上
19
以上
17
以上
20
以上
20
以上
18
以上
18
以上
20
以上
20
以上
20
以上
18
以上
18
以上
18
以上
16
以上
16
以上
17
以上
14
以上
0.08
0.08
0.07
0.07
0.07
0.07
0.08
0.07
0.05
0.07
0.07
0.07
0.05
0.05
4T
4T
4T
4T
4T
4T
4T
4T
4T
4T
4T
4T
4T
4T
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
6
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
8
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
15
12
−
−
30
30
30
30
−
30
30
30
30
30
30
30
−
−
20
10
20
20
−
20
20
20
20
20
20
20
−
−
10
10
10
10
−
10
10
10
10
10
10
10
−
−
8
8
8
8
−
8
8
8
8
8
8
8
−
−
6
6
6
6
−
6
6
6
6
6
6
6
27
以上
27
以上
27
以上
27
以上
27
以上
27
以上(
14
)
27
以上
27
以上
27
以上(
15
)
27
以上
27
以上
27
以上
27
以上
27
以上(
15
)
35
以上
35
以上
35
以上
35
以上
35
以上
35
以上(
14
)
35
以上
35
以上
35
以上(
15
)
35
以上
35
以上
35
以上
35
以上
35
以上(
15
)
注(
8
) 8.3
参照(N:焼ならし,N + T:焼ならし
+ 焼戻し,A:完全焼なまし)
(
14
)
厚さが 20 mm を超える場合に適用。
(
9
)
厚さが 60 mm を超える場合には,受渡当事者間の注文時の協定事項としなければならない。
(
15
)
厚さが 10 mm を超える場合に適用。
(
10
) l
:長さ方向,t:直角方向
(
11
)
他に規定のない限り,厚さが 30 mm を超える場合に適用
(
12
)
直角方向試験片が採取できない場合だけに適用[9.4.1 e) 5)参照]
(
13
)
厚さが 10 mm 以下の場合,降伏点最小値を 10 N/mm
2
増加する。
7
G
7220
:
2003
(IS
O
9329-2
:
1997)
8
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
6.2.2
高温特性
a)
耐力 高温における耐力(R
p0.2
)の最小値は,
表 4 による。
表 4 高温での最小 0.2 %耐力(R
p0.2
)
値
最小耐力 Rp0.2,N/mm (
17
)
温度,
°C
鋼の種類
基準熱処理
(
16
)
管の厚さ
mm
150
200
250
300
350 400 450 500
550
600
PH 23
N
16
以下
16
を超え 40 以下
40
を超え 60 以下
185
183
172
165
164
159
145
145
145
127
127
127
116
116
116
110
110
110
106
106
106
−
−
−
−
−
−
−
−
−
PH 26
N
16
以下
16
を超え 40 以下
40
を超え 60 以下
216
213
204
194
192
188
171
171
171
152
152
152
141
141
141
134
134
134
130
130
130
−
−
−
−
−
−
−
−
−
PH 29
N
16
以下
16
を超え 60 以下
40
を超え 60 以下
247
242
236
223
220
217
198
198
198
177
177
177
167
167
167
158
158
158
153
153
153
−
−
−
−
−
−
−
−
−
炭素鋼
PH 35
N
60
以下
270
255
235
215
200 180 170
−
−
−
8 CrMo 4-5
N
+ T
60
以下
186
181
179
174
167 157 151 143
−
−
8 CrMo 5-5
N
+ T
60
以下
186
181
179
174
167 157 151 143
−
−
X11 CrMo 5 TA
A
60
以下
−
118
116
115
114 113 111
−
−
−
X11 CrMo 5 TN
+TT N
+ T
60
以下
237
230
223
216
206 196 181 167
−
−
13 CrMo 4-5
N
+ T
60
以下
230
220
210
183
169 164 161 156
150
145
16 Mo 3
N
60
以下
237
224
205
173
159 155 150 145
−
−
11 CrMo 9-10 TA
A
60
以下
187
186
186
186
186 186 181 173
−
−
11 CrMo 9-10 TN
+TT N
+ T
60
以下
241
233
224
219
212 207 194 180
160
137
12 MoCrV 6-2
N
+ T
60
以下
−
235
218
196
184 177 167 155
−
−
X11 CrMo 9-1 TA
A
60
以下
−
118
112
106
102 99 96 94
−
−
X11 CrMo 9-1 TN
+TT N
+ T
60
以下
−
334
330
325
322 316 310 290
235
−
X10 CrMoVNb 9-1
N
+ T
60
以下
−
380
370
360
350 340 325 300
260
200
9 NiMnMoNb 5-4-4
N
+ T
60
以下
412
402
392
382
373 343 304
−
−
−
合金鋼
X20 CrMoNiV 11-1-1
N
+ T
60
以下
−
349
328
317
310 305 292 272
−
−
注(
16
) N
:焼ならし,N
+ T:焼ならし + 焼戻し,A:完全焼なまし
(
17
)
厚さ 60 mm を超える管の R
p0.2
最小値は,受渡当事者間の協定事項とする。
b)
クリ−プ破断特性 高温における長時間クリープ破断特性値(
σ
R
)を,
附属書 A に示す。この値は,
参考として示したものである。
6.3
溶接性 この規格による管の製造に用いられる鋼は,一般に溶接可能であるが,溶接中及び溶接後
の鋼材の挙動は,鋼材だけではなく,溶接の前処理条件及び施工条件にも大きく影響を受けることを,十
分に考慮することが望ましい。
備考 この規格のフェライト鋼には,その変態温度以上から急冷すると硬化するものもあり,あるも
のは,特に 4∼6 %クロム鋼などは,空気焼入れ,すなわち,高温から空冷されたとき好まし
くない程度まで硬化するので,そのような鋼をその変態温度以上に加熱する溶接,フランジ加
工及び熱間曲げ加工のような操作のあとには,適切な熱処理を施すことが望ましい。
7.
寸法,質量及び許容差
7.1
外径,厚さ及び質量 この規格による管の外径,厚さ及び質量は,ISO 4200 及び ISO 1129 から選択
することが望ましい。
9
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
受渡当事者間の協定によって,内径及び厚さによって規定された管を供給してもよい。この場合,必要
とする寸法及びその許容差は,あらかじめ引合い時及び注文時の協定によらなければならない。
7.2
長さ
a)
管を乱尺[b)参照]又は定尺[c)参照]のいずれかで受け渡すかは,あらかじめ引合い書及び注文書
で指定しなければならない。
b)
乱尺で受け渡す場合には,その長さは,通常の製造で得られる長さ範囲内としなければならない。そ
の長さは,管の直径,厚さ及び製造業者の生産設備条件にもよるため,あらかじめ注文時に協定しな
ければならない。
c)
定尺で受け渡す場合には,7.3.2 に規定する長さ許容差を適用しなければならない。
7.3
許容差
7.3.1
外径及び厚さの許容差 この規格による管の外径及び厚さの許容差は,表 5 及び表 6 によらなけれ
ばならない(9.6 参照)
。
機械的研削(例えば,グラインディング)による管の手入れの部分は,厚さが許容差下限を満たすとき
は,1 m を超えない長さ範囲内で,外径の許容差下限を満たさなくてもよい。
へん平及び偏肉の許容差は,外径及び厚さの許容差に含める。
表 5 熱間仕上げ管の外径及び厚さの許容差
T/D
に対する厚さ T の許容差
(ISO 5252 参照)
外径
D
mm
D
の許容差
0.025
以下
0.025
を超え
0.05
以下
0.05
を超え
0.10
以下
0.10
を超え
101.6
以下
± 12.5 % ただし,最小± 0.4 mm
101.6
を超え
± 1 %(
18
)
ただし,
最小
± 0.5 mm
± 20 %
± 15 %
± 12.5 %
± 10 %
注(
18
)
熱間拡管による管については,
± 1.5 %
表 6 冷間仕上げ管の外径及び厚さの許容差
許容差(ISO 5252 参照)
外径 D
厚さ T
± 0.75 % ただし,最小± 0.30 mm
± 10 % ただし,最小± 0.2 mm
7.3.2
定尺の長さ許容差
長さが 6 m 以下の場合: 10
0
+
mm
長さが 6 m を超え 12 m 以下の場合: 15
0
+
mm
長さが 12 m を超える場合,適用許容差は,受渡当事者間の協定による。
7.3.3
真直度 すべての管は,実用的にまっすぐでなければならない。直径が 50 mm を超える場合には,
曲がりは,0.002 × L(L:全長)を超えてはならない。
任意の長さ 1 m 当たりの曲がりは,3 mm を超えてはならない。
真直度に関する特別な規定は,協定事項としなければならない。
8.
技術的受渡条件
8.1
外観及び健全性
a
)
管は,目視の検査及び試験によって発見される欠陥があってはならない。
10
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
b
)
管は,製造工程に特有な仕上げの,内外面表面状態及び熱処理状態をもたなければならない。手入れ
可能な表面の不健全部又はマークはあってもよい。
c
)
手入れ後の管の厚さが最小許容厚さを満たす場合は,表面のマーク及び不健全部をグラインディング
又は機械加工によって手入れしてもよい。
d
)
最小厚さに満たない表面の不健全部は,欠陥とみなし,この規格に不適合としなければならない。
e
)
手入れ跡は,管の形状に滑らかに沿わなければならない。
f
)
製造業者は,目視検査によって発見された十分な数の表面のきず及び不健全部を,グライディングに
よって詳細に調べて,これらが 8.1 g)に適合すると評価できる保証を示さなければならない。
g
)
製造業者は,8.1 h)に示す制限を前提として,8.1 f)の詳細チェックで,呼び厚さの 5 %又は 3 mm の
いずれか小さい方(ただし,0.5 mm 以上)より深いとみなされた表面のきず及び不健全部を手入れし
なければならない。
h
)
表面の不健全部が 8.1 g)によって受け入れ可能とされても,密集し,かつ,使用可能と考えられる限
界を越えて,広い範囲にわたって現れている場合,管は,受渡当事者間の協定によって不合格(又は
手入れを行う。
)としなければならない。
i
)
管の手入れは,グラインディング又は機械加工によって行い,ピーニング及び溶接補修を行ってはな
らない。
8.2
管端部の加工 管の端面は,通常直角に切断された状態で受け渡す。受渡当事者間の注文時の協定
によって,ベベル端面(ISO 6761 参照)で受け渡してもよい。端面には過剰のばりがあってはならない。
8.3
受渡条件 管は,表 7 に示す熱処理を施して受け渡す。
11
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
表 7 熱処理条件
鋼の種類
基準熱処理(
19
)
オーステナイト
化温度
°C
オーステナイ
ト化後の冷媒
焼戻温度
°C
焼戻後の冷媒
PH 23
N(
20
) 880
∼ 940
空冷
−
−
PH 26
N(
20
) 880
∼ 940
空冷
−
−
PH 29
N(
20
) 880
∼ 940
空冷
−
−
炭素鋼
PH 35
N(
20
) 880
∼ 940
空冷
−
−
8 CrMo 4-5
N
+ T
A(
21
)
900
∼ 960
900
∼ 960
空冷
炉冷
650
∼ 730
−
空冷
−
8 CrMo 5-5
N
+ T
A(
21
)
900
∼ 910
900
∼ 960
空冷
炉冷
650
∼ 750
−
空冷
−
X11 CrMo 5 TA
A(
21
) 890
∼ 950
炉冷
−
−
X11 CrMo 5 TN
+TT N
+ T
910
∼ 960
空冷 710
∼ 760
空冷
13 CrMo 4-5
N
+ T
900
∼ 960
空冷 660
∼ 730
空冷
16 Mo 3
N
890
∼ 950
空冷
−
−
11 CrMo 9-10 TA
A(
21
) 900
∼ 960
炉冷
−
−
11 CrMo 9-10 TN
+TT N
+ T
900
∼ 960
空冷 680
∼ 750
空冷
12 MoCrV 6-2
N
+ T
930
∼ 990
空冷 680
∼ 740
空冷
X11 CrMo 9-1 TA
A(
21
) 890
∼ 950
炉冷
−
−
X11 CrMo 9-1 TN
+TT N
+ T
890
∼ 950
空冷 720
∼ 800
空冷
X10 CrMoVNb 9-1
N
+ T
1 040
∼ 1 090
空冷 730
∼ 800
空冷
9 NiMnMoNb 5-4-4
N
+ T
880
∼ 980
空冷 580
∼ 680
空冷
合金鋼
X20 CrMoNiV 11-1-1
N
+ T
1 020
∼ 1 080
空冷 730
∼ 780
空冷
注(
19
) N
:焼ならし,N
+ T:焼ならし + 焼戻し,A:完全焼なまし
(
20
)
熱間仕上げ管は,熱間仕上げ工程によって技術的に同等なや(冶)金組織を生じるときは,製造業者の判断に
よって,熱処理を施さない状態で出荷してもよい。同等な組織を保証する管理方法は,受渡当事者間であらか
じめ協定しなければならない。
(
21
)
この熱処理は,製造業者の判断によって恒温焼なましに代えてもよい。
9.
検査及び試験
9.1
検査及び試験の方法並びに検査文書の形式
a
)
この規格による管は,JIS G 0404 によって受渡検査を行わなければならない。
b
)
この規格による管は,JIS G 0415 による様式 3.1.B の検査証明書を添付する。
あらかじめ引合い時及び注文時に要求があった場合には,JIS G 0415 の様式 3.1.A,3.1.C 又は 3.2
の検査文書を付けて供給しなければならない。
c
)
9.3
∼9.8 に規定される受渡検査を実施し,その結果が要求事項に適合していることを検査文書(JIS G
0415
の様式 3.1.A,3.1.B,3.1.C 又は 3.2)に記載しなければならない。
これに加えて,検査文書には,次の事項を記載しなければならない。
1
)
追加要求事項(4.2 参照)に関するすべての検査及び試験の結果
2
)
注文書及び試験片と,バッチ及び試験された管とを互いに関連付ける符号,コード記号又はコード
番号
3
)
熱処理の実績(5.4 参照)
4
)
溶鋼分析の結果(6.1.1 参照)
12
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
9.2
試験カテゴリ 炭素鋼管には,注文時に協定された試験カテゴリに対応する表 8 の検査及び試験を
行わなければならない。
合金鋼管には,
表 8 の試験カテゴリⅡの試験を行わなければならない。
表 8 試験カテゴリ
試験カテゴリ
試験
Ⅰ
Ⅱ
必す(須)試験
溶鋼分析[9.1 c)4)参照]
目視検査(9.7 参照)
寸法試験(9.6 参照)
耐漏れ性,水圧又は非破壊試験(9.10.5 参照)
室温引張試験[9.10.2 a)参照]
へん平又は曲げ若しくはリング引張試験(9.10.3 参照)
押し広げ試験又はリング押し広げ試験(9.10.4 参照)
長さ方向欠陥検出のための非破壊試験[9.10.6 a)参照]
合金鋼の材質識別(9.9 参照)
○
○
○
○
○
○
○
−
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
任意試験(
22
)
化学成分のチェック分析(9.10.1 参照)
高温引張試験[9.10.2 b)参照]
室温衝撃試験(9.10.7 参照)
周方向欠陥検出のための非破壊試験[9.10.6 b)参照]
○
○
○
−
○
○
○
○
注(
22
)
引合い時及び注文時の協定による。
9.3
化学分析
a
)
管の製品分析を,注文時に協定してもよい(9.10.1 参照)
。
b
)
採取する供試材の数は,あらかじめ注文時に受渡当事者間で協定しなければならない。
c
)
供試材は,ISO 377-2 によって採取しなければならない。供試材は,次のいずれかから採取してもよ
い。
1
)
機械的性質の識別に用いた試験片,又は
2
)
機械試験片採取位置と同じ箇所の,管の全厚にわたるドリルくず又は断片
9.4
機械的性質及び技術的性質の試験
9.4.1
室温試験
a
)
バッチ 出荷材はバッチに分割しなければならない。熱処理を施さない管は,同一溶鋼から同一製造
工程で製造された同一種類の,同一の呼び外径・呼び厚さのものを 1 バッチとしなければならない。
熱処理を施した管は,同一溶鋼から同一製造工程で製造された同一種類の,同一の呼び外径・呼び
厚さのもので,連続炉で同一仕上げ処理されたもの,若しくはバッチ形式の炉で同一装入で熱処理さ
れたものを,1 バッチとしなければならない。
それぞれのバッチは,管 100 本で構成しなければならない。残りの管は,50 本以下の場合は,それ
ぞれのバッチに振り分けるが,50 本を超える場合は,それを 1 バッチとみなさなければならない。
管の全体の本数が 100 本に満たない場合は,全体で 1 バッチとする。
b
)
採取する製品数 それぞれの試験単位は,次のように構成する。
− 試験カテゴリⅠの場合,バッチごとに管 1 本
− 試験カテゴリⅡの場合,バッチごとに管 2 本
c
)
試験回数 それぞれの試験単位について,次の回数の試験を行わなければならない。
− 管 1 本ごとに 1 個の引張試験[9.10.2 a)参照]
13
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
− 管 1 本ごとに 1 個のへん平試験又は曲げ試験若しくはリング引張試験(9.10.3 参照)
− 適切な場合,管 1 本ごとに 1 回の押し広げ試験又はリング押し広げ試験(9.10.4 参照)
d
)
供試材及び試験片の採取 供試材及び試験片を,管端から ISO 377-1 によって採取しなければならな
い。
e
)
試験片の位置及び方向
1
)
引張試験片は,管の環状試験片又は JIS Z 2241 によって管軸に対し平行若しくは直角に採取した試
験片とする。
製造業者の選択によって,
− 外径が 219.1 mm 以下の管では,環状試験片又は管軸方向に採取する試験片とする。
− 外径が 219.1 mm を超える管では,試験片を管軸に対し平行又は直角に採取する。
2
)
曲げ試験片は,JIS Z 2248 によって管から切り出す。厚さが 20 mm を超える管の場合は,幅 38 mm
厚さ 19 mm の方形断面の,管軸に対し直角に採取する試験片としてもよい。
3
)
へん平試験の試験片は,ISO 8492 による環状試験片とする。
4
)
押し広げ試験又はリング押し広げ試験若しくはリング引張試験の試験片は,それぞれ ISO 8493
,ISO
8495
又は ISO 8496 による環状試験片とする。
5
)
衝撃試験(ISO 148 参照)の実施を,あらかじめ注文時に協定してもよい。衝撃試験用に 3 本組の
ISO
V
ノッチ試験片を,供試用のそれぞれの管から管軸に対し直角に採取しなければならない。管
の寸法によって試験片を矯正することなく採取することができない場合は,試験片を管軸方向に採
取しなければならない。
試験片はノッチの方向が管の表面に垂直になるように採取,加工しなければならない。
9.4.2
高温試験 耐力(R
p0.2
)の測定を,あらかじめ注文時に協定してもよい[9.10.2 b)参照]
。試験温度
及び試験片数は,そのときに決定しなければならない。
9.5
耐漏れ性試験
a
)
管 1 本ごとに耐漏れ性試験を行わなければならない。
b
)
注文者の指定がない限り,水圧試験は,製造業者の判断によって,非破壊試験に代えてもよい[9.10.5
b
)
参照]
。
9.6
寸法試験 適切な方法で管の寸法のチェックを行わなければならない。
直径の許容差は,通常直径を直接測定することによる。ただし,直径が 457 mm を超える場合には,周
長テープで測定してもよい。しかし,係争の場合には,許容差は,直径を直接測定したものによらなけれ
ばならない。
引合い時及び注文時に特に指定がない限り,管の厚さは管端で測定しなければならない。
真円度は,管端から 100 mm の位置の直径によって測定しなければならない。
9.7
目視検査 管は,特に 8.1 及び 8.2 に適合することを確認するために,目視検査を行わなければなら
ない。
9.8
非破壊試験 試験カテゴリⅡの管については,長さ方向欠陥検出のための非破壊検査を行わなけれ
ばならない[9.10.6 a)参照]
。
あらかじめ引合い時及び注文時に協定した場合には,試験カテゴリⅡの管に,周方向欠陥検出のための
非破壊試験を行ってもよい[9.10.6 b)参照]
。
9.9
合金鋼の材質識別 合金鋼管は 1 本ごとに,正しい種類のものが供給されているかを保証するため
に,適切な方法によって試験しなければならない。
14
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
9.10
試験方法及び結果
9.10.1
化学分析
a
)
あらかじめ注文時に協定する場合には,製品分析を行わなければならない[9.3 a)及び 9.3 b)参照]。
b
)
それぞれの元素は,該当する規格で定められる方法によって分析を行わなければならない。分光分析
法を採用してよい。
c
)
分析結果は,
表 1 に表 2 の許容変動値を考慮した値に適合しなければならない。
分析方法について係争の場合には,化学成分は,ISO/TR 9769 に記載された国際規格から採用した
分析方法によって分析しなければならない。
9.10.2
引張試験
a
)
室温試験
1
)
室温引張試験は,JIS Z 2241 によって行わなければならない[9.4.1 c)及び 9.4.1 e) 1)参照]
。
2
)
引張強さ(R
m
)
,耐力(R
p0.2
)
又は上降伏点(R
eH
)
及び破断伸び(A)を測定する。炭素鋼管については,
耐力(R
p0.2
)
に代えて全伸び耐力(R
t0.5
)
を測定してもよい。
破断伸びは,標点距離 5.65
o
S
(S
o
は試験片の原断面積)についての値を報告しなければならな
い。これと異なる標点距離を用いる場合は,標点距離 5.65
o
S
に換算した伸び値を,ISO 2566-1 に
よって求めなければならない。
3
)
引張試験結果は,
表 3 の該当する鋼の種類の規定値に適合しなければならない。
b
)
高温試験
1
)
あらかじめ注文時に協定する場合には,高温引張試験を ISO 783 によって行わなければならない
(9.4.2 参照)
。
2
)
耐力(R
p0.2
)
を測定しなければならない。
3
)
引張試験結果は,指定温度で
表 4 の規定値に適合しなければならない。
9.10.3
へん平試験又は曲げ試験若しくはリング引張試験
a
)
一般 外径が 200 mm 以上の管に対して,製造業者の選択によって,へん平試験又は曲げ試験若しく
はリング引張試験のいずれかを室温で行わなければならない[9.4.1 c)参照]。通常,外径が 152.4 mm 以
上 200 mm 未満の管に対しては,へん平試験又はリング引張試験を行い,外径が 152.4 mm 未満の管に
対しては,へん平試験だけを行う。
b
)
へん平試験
1
)
へん平試験は,ISO 8492 によって行わなければならない。
環状試験片又は管端を,平板間の距離 H が次の式によって得られる値になるまで,圧縮によって
へん平にしなければならない。
T
D
T
K
K
H
×
+
+
=
1
ここに,
H
:
荷重下での平板間の距離(
mm
)
D
:
管の外径(
mm
)
T
:
管の厚さ(
mm
)
K
:
変形定数(
表 3 参照)
2
)
試験後,試験片に割れ又は破断があってはならない。ただし,端部の軽微な初期の割れは,不合格
の理由とはしない。
15
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
D
/
T
比が小さい管の試験では,その形状によって生じるひずみが,
“
6
時”及び“
12
時”の位置
の内側表面でかなり大きくなるので,
D
/
T
比が
10
未満である場合は,この位置の割れを不合格の
理由とはしない。
c
)
曲げ試験
1
)
曲げ試験は,JIS Z 2248 によって行わなければならない[9.4.1 c
)
参照]
。管は,冷間で,
表 3 に規定
する直径をもつ心金を用いて,二つ折りに曲げなければならない。
2
)
試験後,試験片に割れ又はきずがあってはならない。ただし,端部の軽微な初期不健全部は,不合
格の理由とはしない。
d
)
リング引張試験
1
)
リング引張試験は,外径が
152.4 mm
以上の管にだけ適用する。試験は,ISO 8496 によって行わな
ければならない。
2
)
管の環状試験片[9.4.1 e
)
4
)
参照]を径の方向へ破断するまで荷重を加えなければならない。
3
)
試験後,試験片には,拡大鏡を用いないで肉眼観察で見られる割れがあってはならない。
9.10.4
押し広げ試験又はリング押し広げ試験
a
)
一般 製造業者の選択によって,押し広げ試験又はリング押し広げ試験のいずれかを室温で行わなけ
ればならない[9.4.1 c
)
参照]
。
b
)
押し広げ試験
1
)
押し広げ試験は,ISO 8493 によって行わなければならない。
試験は,外径が
150 mm
以下で厚さが
9 mm
以下の管について行う。
環状試験片[9.4.1 e
)
4
)
参照]の端を円すい状の心金で押し広げ,外径の増加量が
表 3 の規定値に
なるまで行わなければならない。
2
)
試験後,試験片に割れ又はきずがあってはならない。ただし,端部の軽微な初期不健全部は,不合
格の理由とはしない。
c
)
リング押し広げ試験
1
)
リング押し広げ試験は,ISO 8495 によって行わなければならない。
環状試験片[9.4.1 e
)
4
)
参照]を,外径の増加量が
表 3 の規定値になるまで押し広げなければなら
ない。
2
)
試験後,試験片に割れ又はきずがあってはならない。ただし,端部の軽微の初期不良は,不合格の
理由とはしない。
9.10.5
耐漏れ性試験
a
)
水圧試験 耐漏れ性試験として水圧試験を行う場合,その試験圧力は,最大
8.0 MPa
までは,次の式
による。
D
T
S
PE
×
= 20
ここに,
PE
:
試験圧力(
MPa
)
D
:
管の外径(
mm
)
T
:
管の厚さ(
mm
)
S
:
該当する鋼の種類に対応する
R
eH
,
R
p0.2
又は
R
t0.5
の最
小規定値(
表 3 参照)の
80
%の応力(
N/mm
2
)
試験圧力は,少なくとも
5
秒間保持しなければならない。
管は,試験に耐え,漏れ又は寸法許容差を超える変形があってはならない。
16
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
b
)
非破壊試験 a
)
に規定する水圧試験を行わない管には,次のいずれかの非破壊試験を行わなければな
らない(9.5.2 参照)
。
−
ISO 9302
による電磁探傷試験,又は
−
ISO 10332
による超音波探傷試験
9.10.6
非破壊試験
a
)
試験カテゴリⅡの管に対しては,長さ方向の欠陥検出のため,ISO 9303 による判定基準
L2
の超音波
試験を行わなければならない。
b
)
あらかじめ引合い時及び注文時に協定した場合には,試験カテゴリⅡの管に対して,周方向欠陥検出
のため,ISO 9305 による判定基準
L2
の超音波試験を行ってもよい。
9.10.7
衝撃試験
a
)
あらかじめ注文時に協定した場合には,室温衝撃試験を ISO 148 によって行わなければならない[9.4.1
e
)
5
)
参照]
。この場合,
3
本の試験片の平均値を採用しなければならない。
b
) 3
本の試験片の平均値が,鋼の種類に対応する
表 3 の最小値に適合するときは,この試験はこの規格
の要求を満たすとみなす。この場合,試験片の個々の値の一つだけが,
30
%以内で最小値を満たさな
くてもよい。
c
) 3
本の試験片の平均値が最小値未満であるか,又は個々の値の一つが最小値よりその
30
%を超えて低
い場合は,更に
3
本の試験片を供試用の管から採取し,ISO 148 によって試験しなければならない。
d
) 6
本すべての試験片の平均値が,鋼の種類に対応する
表 3 の最小値に適合しなければならない。ただ
し,
6
個の個々の値のうち,二つまでが最小値未満であり,その一つが
30
%を超えて最小値未満であ
ってもよい。
9.11
試験の無効 試験の無効は,JIS G 0404 による。
9.12
再試験 再試験は,JIS G 0404 による。
9.13
選別又は再処理 選別又は再処理は,JIS G 0404 による。
10.
表示
10.1
表示内容 次に示す事項を,管の寸法に応じて,結束若しくは包装に取り付けられたラベルに表示
するか,又は管
1
本ごとの片端部に消えないように表示しなければならない。
表示には,次の事項を含まなければならない。
−
管の製造業者の略号
−
鋼の種類の記号
−
溶鋼番号又はコード番号
−
試験カテゴリの記号
−
検査者のマーク
−
管と検査証明又は検査文書との照合が可能な番号又は記号
−
この規格の番号
10.2
表示方法
10.2.1
外径が 76.1 mm 以下の管 10.1 による表示内容を,結束又は包装に確実に取り付けたラベルに消
えないように表示しなければならない。
10.2.2
外径が 76.1 mm を超える管 10.1 による表示内容を,管
1
本ごとに片端から約
300 mm
の位置に表
示しなければならない。
17
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
10.2.3
表示に用いる塗料 表示に塗料を使用する場合は,鉛,銅,亜鉛及びすずを,実質的に含んではな
らない。
10.3
特別表示 あらかじめ注文書に指定のある場合には,その表示を行ってもよい。
11.
保護 管は,通常,保護被覆を行わないか,又は製造業者の通常の工場保護被覆を行って,受け渡す。
特別な保護を行う場合は,あらかじめ引合書及び注文書に規定しなければならない。
12.
検査文書 検査文書は,9.1 によらなければならない。
13.
受渡し後の苦情 受渡し後の苦情は,JIS G 0404 による。
18
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
付表 1 引用規格
JIS G 0404
:1999
鋼材の一般受渡し条件
備考
ISO 404
:1992
,
Steel and steel products
−
General technical delivery requirements
からの引用事項
は,この規格の該当事項と同等である。
JIS G 0415
:1999
鋼及び鋼製品−検査文書
備考
ISO 10474
:1991
,
Steel and steel products
−
Inspection documents
が,この規格と一致している。
JIS Z 2241
:1998
金属材料引張試験方法
備考
ISO 6892
:1984
,
Metallic materials
−
Tensile testing
が,この規格と一致している。
JIS Z 2248
:1996
金属材料曲げ試験方法
備考
ISO 7438
:1985
,
Metallic materials
−
Bend test
が,この規格と一致している。
ISO 148
:1983
,
Steel
−
Charpy impact test (V-notch)
ISO 377-1
:1989
,
Selection and preparation of samples and test pieces of wrought steels
−
Part 1
:
Samples and
test pieces for mechanical test
ISO 377-2
:1989
,
Selection and preparation of samples and test pieces of wrought steels
−
Part 2
:
Samples for
the determination of the chemical composition
ISO 783
:1989
,
Metallic materials
−
Tensile testing at elevated temperature
ISO/R 831
:1968
,
Rules for construction of stationary boilers
ISO 1129
:1980
,
Steel tubes for boilers, superheaters and heat exchangers
−
Dimensions, tolerances and
conventional masses per unit length
ISO 2566-1
:1984
,
Steel
−
Conversion of elongation values
−
Part 1
:
Carbon and low alloy steels
ISO 3205
:1976
,
Preferred test temperatures
ISO 4200
:1991
,
Plain end steel tubes, welded and seamless
−
General tables of dimensions and masses per unit
length
ISO 4948-1
:1982
,
Steels
−
Classification
−
Part 1
:
Classification of steels into unalloyed and alloy steels based
on chemical composition
ISO/TR 4949
:1989
,
Steel names based on letter symbols
ISO 5252
:1991
,
Steel tubes
−
Tolerance systems
ISO 5730
:1992
,
Stationary shell boilers of welded construction (other than water-tube boilers)
ISO 6761
:1981
,
Steel tubes
−
Preparation of ends of tubes and fittings for welding
ISO 8492
:1986
,
Metallic materials
−
Tube
−
Flattening test
ISO 8493
:1986
,
Metallic materials
−
Tube
−
Drift expanding test
ISO 8495
:1986
,
Metallic materials
−
Tube
−
Ring expanding test
ISO 8496
:1986
,
Metallic materials
−
Tube
−
Ring tensile test
ISO 9302
:1994
,
Seamless and welded (except submerged arc-welded) steel tubes for pressure purposes
−
Electromagnetic testing for verification of hydraulic leak-tightness
ISO 9303
:1989
,
Seamless and welded (except submerged arc-welded) steel tubes for pressure purposes
−
Full
peripheral ultrasonic testing for the detection of longitudinal imperfections
ISO 9305
:1989
,
Seamless steel tubes for pressure purposes
−
Full peripheral ultrasonic testing for the detection
of transverse imperfections
19
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
ISO 9764
:1989
,
Electric resistance and induction welded steel tubes for pressure purposes
−
Ultrasonic testing
of the weld seam for the detection of longitudinal imperfections
ISO/TR 9769
:1991
,
Steel and iron
−
Review of available methods of analysis
ISO 10332
:1994
,
Seamless and welded (except submerged arc-welded) steel tubes for pressure purposes
−
Ultrasonic testing for the verification of hydraulic leak-tightness
20
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
白 紙
21
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
附属書 A(参考)長時間クリープ破断応力値
表 A.1 長時間クリ−プ破断応力値(参考)
破断
推定の平均長時間破断応力(R) (
24
)
,(N/mm
2
)
鋼の種類
熱処理(
23
)
時間
温度,(℃)
h
380 390 400
410 420 430 440 450 460
470
480
490
500
510
520
530
540
550
560
570
580
590 600 610 620 630 640 650
660
670
炭素鋼
PH 23
PH 26
N
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
213
192
183
171
164
159
155
197
176
167
155
149
144
140
181
161
152
141
134
130
126
166
147
138
127
121
116
113
151
133
125
114
108
104
101
138
120
112
102
96
92
89
125
107
100
90
84
80
77
112
95
88
78
73
69
66
100
84
77
67
62
58
55
89
73
66
57
52
48
45
78
63
56
47
41
37
34
67
52
46
36
29
23
57
42
35
PH 29
PH 35
N
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
291
262
248
227
215
206
199
266
237
223
203
190
181
174
243
214
200
179
167
157
150
221
192
177
157
144
135
128
200
171
156
136
124
115
108
180
151
136
117
105
97
91
161
132
118
100
89
82
77
143
115
102
85
76
70
66
126
99
87
73
65
60
56
110
86
75
63
56
52
(48)
96
74
65
55
(49)
(44)
(41)
84
65
57
(47)
(42)
(37)
(32)
74
57
50
(41)
(34)
合金鋼
8 CrMo 4
−5
8 CrMo 5
−5
N
+ T
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
3 4
267
239
210
194
180
170
273
233
207
177
161
148
139
239
200
177
146
132
122
114
209
169
149
121
108
99
91
179
140
124
99
87
79
74
154
116
101
81
71
64
59
129
96
82
67
57
52
48
109
79
68
54
46
42
39
91
66
55
43
38
34
32
76
54
45
35
(31)
(28)
(26)
64
44
53
36
44
(29)
X11 CrMo 5
TA
A
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
196
172
162
146
136
130
126
170
158
146
131
123
118
114
166
142
131
119
112
107
103
151
120
120
109
101
95
91
137
117
110
97
89
84
81
125
108
99
86
79
75
72
115
97
88
77
71
67
63
105
86
79
68
63
59
56
95
78
70
61
56
52
56
85
70
63
54
49
46
49
77
62
56
48
43
40
43
69
56
50
42
38
35
38
62
50
44
37
34
31
33
56
44
39
33
30
28
30
50
39
35
29
27
(25)
27
45
35
31
(26)
40
31
28
36
28
(25)
32
(25)
29 (26)
X11 CrMo 5
TN
+ TT
N
+ T
10 000
100 000
200 000
296
266
254
286
252
240
275
237
225
264
221
209
250
205
193
235
189
177
220
173
161
205
158
145
190
143
129
175
128
119
160
113
102
145
100
89
130
90
79
119
81
70
108
73
63
98
65
56
88
57
49
79
50
42
71
44
35
64
38
30
57
33
26
50
28
23
43
24
20
38
21
17
33
18
15
29
16
13
25
14
11
22
12
10
13 CrMo 4
−5
N
+ T
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
3 4
267
239
210
194
180
170
273
233
207
177
161
148
139
239
200
177
146
132
122
114
209
169
149
121
108
99
91
179
140
124
99
87
79
74
154
116
101
81
71
64
59
129
96
82
67
57
52
48
109
79
68
54
46
42
39
91
66
55
43
38
34
32
76
54
45
35
(31)
(28)
(26)
64
44
53
36
44
(29)
16 Mo 3
N
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
298
273
260
239
226
217
210
273
244
229
208
197
188
180
247
216
200
178
168
159
151
222
187
172
148
139
130
124
196
159
144
123
114
105
100
171
134
119
101
91
84
80
147
113
99
81
74
69
65
125
93
80
66
60
55
52
102
76
66
53
48
45
(42)
82
61
53
(42)
64
49
(42)
11 CrMo 9
−10
TA
A
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
(251)
(226)
211
190
193
186
181
(236)
211
197
182
177
170
165
221
196
183
168
161
154
149
206
181
170
134
145
138
132
191
168
156
141
129
123
118
177
153
142
137
116
110
105
102
159
128
115
103
97
93
147
120
116
102
91
85
81
133
113
104
90
79
75
72
121
101
92
78
71
66
63
108
89
81
69
62
58
54
96
78
71
59
54
50
47
85
70
62
51
46
43
40
76
61
54
44
40
(37)
(35)
68
54
47
(38)
(35)
61
48
42
22
G 7220
:2003 (ISO 9329-2:1997)
表 A.1 長時間クリ−プ破断応力値(参考)(続き)
破断
推定の平均長時間破断応力(R)(
24
)
,(N/mm
2
)
鋼の種類
熱処理(
23
)
時間
温度,(℃)
h
380 390 400
410 420 430 440 450 460
470
480
490
500
510
520
530
540
550
560
570
580
590 600 610 620 630 640 650
660
670
合金鋼
(続き)
11 CrMo 9
−10
TN
+ TT
N
+ T
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
(309)
(276)
(257)
(221)
209
203
198
(285)
(254)
236
204
192
186
181
(263)
233
217
186
175
169
164
240
213
197
170
153
152
147
219
192
177
153
141
135
130
196
172
158
137
126
119
113
176
152
139
122
110
103
98
155
134
123
107
95
89
84
137
118
107
93
82
77
74
122
103
93
79
73
68
64
108
90
80
69
63
58
55
16
79
71
59
54
50
47
85
70
62
51
47
43
41
76
61
54
44
40
(37)
(35)
68
54
47
(38)
(35)
(32)
(30)
61
48
42
(34)
(30)
(28)
(26)
12 MoCrV 6
−2
N
+ T
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
2 9
261
243
218
205
194
185
268
232
217
191
179
169
160
241
209
193
170
156
146
138
219
187
172
150
136
127
119
198
168
153
131
119
109
101
179
152
136
116
101
91
83
164
135
121
100
85
76
68
148
121
107
85
70
61
54
134
107
92
72
57
(48)
121
93
78
59
108
80
66
(46)
95
87
78
(50)
X11 CrMo 9
−1
TA
A
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
278
255
245
229
220
214
209
250
228
218
203
194
188
182
226
204
194
179
171
164
160
203
182
172
157
149
143
138
182
161
151
138
130
124
119
163
143
133
120
112
107
103
145
126
116
104
97
92
88
129
110
102
90
84
80
77
114
97
89
79
73
70
67
101
85
78
69
64
61
59
81
75
69
61
57
54
52
79
67
61
55
51
48
46
71
60
55
49
45
43
41
63
54
49
44
40
38
36
57
48
44
39
36
52
43
40
(34)
(31)
47
39
35
43
35
(31)
39 35
X11 CrMo 9
−1
TN
+ TT
N
+ T
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
(463)
(428)
(412)
(390)
(377)
(368)
(361)
(416)
(384)
(369)
(349)
(337)
(329)
(322)
(375)
(345)
(331)
(313)
302
295
289
(340)
(312)
299
282
272
265
259
(308)
282
270
254
245
238
233
281
256
245
229
220
214
209
256
232
222
207
198
192
187
233
211
201
187
178
172
168
213
191
181
168
160
154
149
194
173
164
150
143
137
132
176
156
147
134
126
121
116
160
141
131
118
111
105
101
145
126
116
104
96
90
86
130
111
102
89
81
76
71
117
98
88
75
68
62
58
103
84
75
62
55
50
46
90
71
62
50
44
40
37
78
59
50
40
36
33
31
66
48
41
34
30
29
27
54
39
34
29
27
25
24
45
33
30
26
24
23
(22)
37
29
26
23
(22)
(21)
32
26
24
(22)
(21)
28
24
(22)
25
(22)
23
X10
CrMoVNb
9
−1
N
+ T
10 000
100 000
(222)
182
(206)
167
190
152
175
141
160
130
147
119
136
108
125
98
114
86
103
74
91
63
78
53
65
43
9
NiMnMoNb
5
−4−4
N
+ T
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
402
373
385
349
368
325
348
300
328
273
304
245
274
210
242
175
212
139
179
104
147
69
X20
CrMoNiV
11
−1−1
N
+ T
10 000
30 000
50 000
100 000
150 000
200 000
250 000
3 0
324
311
294
284
277
371
319
293
281
265
255
247
242
290
265
254
237
228
221
215
264
240
228
212
203
196
190
240
216
205
189
179
172
167
217
194
183
167
157
151
145
196
173
162
146
137
130
125
176
153
142
127
118
112
107
157
135
124
109
101
95
90
139
117
107
93
86
80
76
123
102
92
80
73
68
65
107
88
79
68
62
58
56
93
75
68
59
54
50
48
81
65
59
51
46
44
41
71
57
51
44
40
38
36
62
50
45
38
35
32
30
54
44
39
33
30
48
38
34
28
42
33
29
37
29
注(
23
) N
:焼ならし,N
+ T:焼ならし + 焼戻し,A:完全焼なまし
(
24
)
括弧内は外挿値を示す。