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G 5131

:2008

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  一般受渡条件 

1

5

  種類の記号 

2

6

  化学成分

2

7

  機械的性質 

3

8

  形状及び寸法 

4

9

  外観

4

10

  健全性

5

11

  ミクロ組織

5

12

  製造方法 

5

12.1

  製造方法の一般事項 

5

12.2

  熱処理

5

13

  試験

5

13.1

  試験場所 

5

13.2

  分析試験 

5

13.3

  機械試験 

5

13.4

  形状及び寸法の測定 

5

13.5

  外観試験 

5

13.6

  非破壊試験 

5

13.7

  ミクロ組織試験

5

14

  再試験

5

15

  検査

6

16

  表示

6

17

  報告

6

18

  追加要求事項 

6

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

7


G 5131

:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本鋳鍛鋼会

(JSCFA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS G 5131:1991 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 G

5131

:2008

高マンガン鋼鋳鋼品

High manganese steel castings

序文

この規格は,1999 年に第 1 版として発行された ISO 13521 を基に作成した日本工業規格であるが,この

対応国際規格は,鋼種の種類,化学成分及び機械的性質(曲げ試験及び硬さ試験)だけを規定している。

このため,この規格が,適合性評価に資するよう,対応国際規格には規定されていない箇条 3,箇条 

ら箇条 10,及び箇条 14 から箇条 17 までを日本工業規格として追加している。

なお,この規格で点線の下線を施している箇所は,対応国際規格と対応している箇条 1,箇条 2,箇条 4

から箇条 7,箇条 11,箇条 12,箇条 13 及び箇条 18 の中で,技術的内容を変更している事項である。変更

の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,高マンガン鋼鋳鋼品(以下,鋳鋼品という。

)について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 13521

:1999,Austenitic manganese steel castings (MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 0201

  鉄鋼用語(熱処理) 

JIS G 0203

  鉄鋼用語(製品及び品質)

JIS G 0307

  鋳鋼品の製造,試験及び検査の通則

注記  対応国際規格:ISO 4990:1986,Steel castings−General technical delivery requirements (MOD)

JIS G 0320

  鋼材の溶鋼分析方法

JIS Z 2246

  ショア硬さ試験−試験方法

JIS Z 2248

  金属材料曲げ試験方法

注記  対応国際規格:ISO 7438:2005,Metallic materials−Bend test(MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS G 0201 及び JIS G 0203 による。

一般受渡条件 


2

G 5131

:2008

鋳鋼品の一般受渡条件は JIS G 0307 による。引き合い時及び注文時に注文者から要求があった場合は,

箇条 18 に規定する追加要求事項を適用する。 

種類の記号 

鋳鋼品の種類は 14 種類とし,その記号は,

表 による。

なお,括弧を付した種類の記号を用いてもよい。

表 1−種類の記号

種類の記号

ASTM A128

鋼種(参考)

SCMnH1

SCMnH2

B-1, B-2

GX100Mn13

(SCMnH2X1)

B-1

GX120Mn13

(SCMnH2X2)

A, B-2, B-3, B-4

SCMnH3

GX120Mn17

(SCMnH4)

SCMnH11

C

GX120MnCr13-2

(SCMnH11X)

C

GX120MnCr17-2

(SCMnH12)

SCMnH21

GX120MnMo7-1

(SCMnH31)

F

GX110MnMo13-1

(SCMnH32)

E-1

GX90MnMo14

(SCMnH33)

GX120MnNi13-3

(SCMnH41)

D

化学成分 

鋳鋼品の化学成分は,13.2 によって試験を行い,その溶鋼分析値は,

表 による。


3

G 5131

:2008

表 2

化学成分

単位  %(質量分率)

種類の記号 C Si  Mn  P  S  Ni  Cr  Mo  V

SCMnH1

0.90

1.30

― 11.00∼

14.00

0.100

以下

0.050

以下

SCMnH2

0.90

1.20

0.80

以下

11.00

14.00

0.070

以下

0.040

以下

GX100Mn13

(SCMnH2X1)

0.90

1.05

0.3

0.9

11

14

0.060

以下

0.045

以下

GX120Mn13

(SCMnH2X2)

1.05

1.35

0.3

0.9

11

14

0.060

以下

0.045

以下

SCMnH3

0.90

1.20

0.30

0.80

11.00

14.00

0.050

以下

0.035

以下

GX120Mn17

(SCMnH4)

1.05

1.35

0.3

0.9

16

19

0.060

以下

0.045

以下

SCMnH11

0.90

1.30

0.80

以下

11.00

14.00

0.070

以下

0.040

以下

― 1.50∼

2.50

GX120MnCr13-2

(SCMnH11X)

1.05

1.35

0.3

0.9

11

14

0.060

以下

0.045

以下

― 1.5∼

2.5

GX120MnCr17-2

(SCMnH12)

1.05

1.35

0.3

0.9

16

19

0.060

以下

0.045

以下

― 1.5∼

2.5

SCMnH21

1.00

1.35

0.80

以下

11.00

14.00

0.070

以下

0.040

以下

― 2.00∼

3.00

― 0.40∼

0.70

GX120MnMo7-1

(SCMnH31)

1.05

1.35

0.3

0.9

6

8

0.060

以下

0.045

以下

― 0.9∼

1.2

GX110MnMo13-1

(SCMnH32)

0.75

1.35

0.3

0.9

11

14

 0.060

以下

0.045

以下

― 0.9∼

1.2

GX90MnMo14

(SCMnH33)

0.70

1.00

0.3

0.6

13

15

0.070

以下

0.045

以下

― 1.0∼

1.8

GX120MnNi13-3

(SCMnH41)

1.05

1.35

0.3

0.9

11

14

0.060

以下

0.045

以下

3

4

機械的性質 

鋳鋼品の機械的性質は,13.3 によって試験を行い,その耐力,引張強さ,伸び,曲げ及び硬さは,

表 3

による。ただし,受渡当事者間の協定によって,機械試験の全部又は一部を省略してもよい。


4

G 5131

:2008

表 3−機械的性質 

種類の記号

水じん(靱)処理温度

耐力

a)

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

伸び

曲げ

(角度 150

°

硬さ

HBW

SCMnH1

約 1 000

b)

SCMnH2

約 1 000

― 740 以上 35 以上

b)

GX100Mn13

(SCMnH2X1)

1 040

以上

破断なし

d)

300

以下

c)

GX120Mn13

(SCMnH2X2)

1 040

以上

破断なし

d)

 300

以下

c)

SCMnH3

約 1 050

― 740 以上 35 以上

b)

GX120Mn17

(SCMnH4)

1 040

以上

破断なし

d)

 300

以下

c)

SCMnH11

約 1 050

390

以上

740

以上 20 以上

b)

GX120MnCr13-2

(SCMnH11X)

1 040

以上

破断なし

d)

 300

以下

c)

GX120MnCr17-2

(SCMnH12)

1 040

以上

破断なし

d)

 300

以下

c)

SCMnH21

約 1 050

440

以上

740

以上 10 以上

b)

GX120MnMo7-1

(SCMnH31)

1 040

以上

破断なし

d)

 300

以下

c)

GX110MnMo13-1

(SCMnH32)

1 040

以上

破断なし

d)

 300

以下

c)

GX90MnMo14

(SCMnH33)

1 040

以上

e)

破断なし

d)

 300

以下

c)

GX120MnNi13-3

(SCMnH41)

1 040

以上

破断なし

d)

 300

以下

c)

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

永久伸び 0.2  %耐力の値とする。

b)

この規格値は受渡当事者間の協定による。

c)

受渡当事者間の協定によって,硬さを決めてよい。

d)

分断されなければ合格とする。

e)

厚さ 45 mm 未満で,かつ,炭素含有量 0.80  %(質量分率)未満の場合,熱処理を省略してもよい。

形状及び寸法 

鋳鋼品の形状及び寸法は,13.4 によって試験を行い,その形状,寸法及び寸法許容差は, JIS G 0307 

6.2.3 c)

(形状,寸法,機械加工代及び寸法許容差)による。

外観 

鋳鋼品の外観は,13.5 によって試験を行い,その外観は,  使用上有害なきず,割れ,鋳巣などがあって

はならない。

なお,外観の合否判定基準は,受渡当事者間の協定による。

注記  外観の合否判定は,JIS G 0307 の 6.2.3 a)  を参考に基準を決めるとよい。


5

G 5131

:2008

10 

健全性 

鋳鋼品の健全性は,注文者が要求する場合,13.6 によって試験を行い,使用上有害なきず,割れ,鋳巣

などの欠陥があってはならない。

なお,鋳鋼品の健全性は,注文者の要求がある場合に限って適用し,その合否判定基準は,受渡当事者

間の協定による。

11 

ミクロ組織 

鋳鋼品のミクロ組織は,13.7 によって試験を行い,その合否判定基準は,受渡当事者間の協定による。

12 

製造方法 

12.1 

製造方法の一般事項 

製造方法の一般事項は,JIS G 0307 の 5.(製造方法)による。

12.2 

熱処理 

鋳鋼品は,

表 に規定する水じん(靭)処理温度で熱処理を行う。

13 

試験 

13.1 

試験場所 

試験場所は,通常,当該製造所とする。また,注文者の要求がある場合,製造業者は,その試験に注文

者を立ち会わせなければならない。

13.2 

分析試験 

13.2.1 

分析試験の一般事項 

分析試験の一般事項は,JIS G 0307 の 6.2.2 e)(分析試験)による。

13.2.2 

分析方法 

分析方法は,JIS G 0320 による。

13.3 

機械試験 

機械試験は,次による。

a) 

機械試験のうち,引張試験及び硬さ試験は,JIS G 0307 の 6.2.2 c)(機械試験)による。

ただし,硬さ試験は JIS Z 2246 によってもよい。

b) 

機械試験のうち,曲げ試験は,JIS Z 2248 の押曲げ法による。

13.4 

形状及び寸法の測定 

形状及び寸法の測定は,許容差に対し適切な精度をもつ測定器によって行う。

13.5 

外観試験 

外観試験は,JIS G 0307 の 6.2.3 a)(外観試験及び検査)による。

13.6 

非破壊試験 

非破壊試験は,JIS G 0307 の 6.2.3 b)(非破壊試験)による。

13.7 

ミクロ組織試験 

ミクロ組織試験は,受渡当事者間で合意した方法による。

14 

再試験 

機械試験で不合格となった鋳鋼品は,JIS G 0307 の 6.2.2 d)(再試験)によって再試験を行い,合否を決


6

G 5131

:2008

定してもよい。

15 

検査 

鋳鋼品の検査は,次による。

a) 

検査の一般事項は,JIS G 0307 の 6.3(検査)による。また,鋳鋼品は,検査前に塗装その他,検査の

妨げとなるどのような処理も行ってはならない。

b) 

化学成分は,箇条 に適合しなければならない。

c) 

機械的性質は,箇条 に適合しなければならない。

d) 

形状及び寸法は,箇条 に適合しなければならない。

e) 

外観は,箇条 に適合しなければならない。

f) 

健全性は,箇条 10 に適合しなければならない。

16 

表示 

検査に合格した鋳鋼品の表示は,JIS G 0307 の 7.(表示)による。

17 

報告 

報告は,JIS G 0307 

附属書 2(試験,検査及び報告に関する詳細事項)による。また,供試材の形状

及び寸法は,JIS G 0307 

図   a), b), c)  又は d)  のいずれかによったかを報告書に記録する。

18 

追加要求事項 

追加要求事項は,次による。

a) 

溶解方法の報告

b) 

製造方法の協定

c) 

鋳造の分割

d) 

大欠陥補修に関する事前協定

e) 

その他 
 
 


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS G 5131:2008

  高マンガン鋼鋳鋼品

ISO 13521:1999

  Austenitic manganese steel castings

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容

箇条番号及び 
名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

1

適用範囲

高マンガン鋼鋳鋼品

について規定

1

2

引用規格

4

一般受渡条件

3

一致

5

種類の記号 SC 系と GX 系との記

号を併記し,更に,

SC

系 5 種類を追加

− GX 系の記号を規定

追加 SC 系と GX 系との記号を併

記 SC 系 5 種類を追加

SC

系 5 種類の ISO への追加提案を検

討する。さらに,記号の 
一本化を検討する。

6

化学成分 GX 系に対応する 9 種

類及び GX 系にない 5
種類について規定

5 GX

系相当

追加

GX

系にない 5 種類を追加

将来的には,JIS 5 鋼種の ISO への追
加提案を検討する。 
将来改正時に記号の一本化を検討す

る。

7

機械的性質

耐力,引張強さ,伸
び,曲げ及び硬さを

記載。

熱処理

硬さの単位  HBW

6

曲げ試験と硬さ試験
を規定

追加

変更

変更

耐力,引張強さ,伸び,曲
げ及び強さを追加

HBS

JIS

として追加した SC 系 5 種類の鋼

材には,必要なため追加した。

SC

系鋼材の追加提案と同様な対応を

とる。

JIS

と ISO 規格では,熱処理温度表示

に差があるため,将来改正時に一本
化を検討する。

ブリネル試 験を規定 してい る ISO

6506-1

が,HBW のため。

ISO

への追加変更の提案を検討する。

1

G

 5131


2007

7

G

 5131


2008


(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容

箇条番号及び

名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

11

ミクロ組織

7

一致

12

製造方法

12.1

製造方法の一般

事項

12.2

熱処理

4

GX

系相当

追加

追加

ISO

規格にない製造方法を

追加

GX

系にない 5 種類について

規定

この規格の利用者が適合性評価に資
するよう追加した。

JIS

と ISO 規格では,熱処理温度表示

に差があるため,将来改正時に一本

化を検討する。

13

試験

13.1

試験場所

13.2

分析試験

13.3

機械試験

13.4

形状及び寸法の

測定

13.5

外観試験

13.6

非破壊試験

13.7

ミクロ組織試験

6

7

曲げ試験は ISO 7438

による。硬さ試験は

ISO 6506

による。

追加

追加

変更

追加

追加

追加

一致

ISO

規格にない試験場所を

追加

ISO

規格にない分析試験を

追加

a) ISO

規格の要求は曲げ試

験であるが,JIS は引張試験
である。

b)

硬さ試験は ISO 規格では

ブリネルであるが,JIS では
ショアも適用化。

ISO

規格にない形状及び寸

法の測定を追加

ISO

規格にない外観を追加

ISO

規格にない非破壊検査

を追加

この規格の利用者が適合性評価に資

するよう追加した。

この規格の利用者が適合性評価に資

するよう追加した。

国内は,一般的に引張りを適用して

いるが,ISO 規格では硬さ 300 以下
に規定している。 
将来的には,ISO 規格への追加変更

の提案を検討する。

この規格の利用者が適合性評価に資
するよう追加した。

この規格の利用者が適合性評価に資
するよう追加した。

この規格の利用者が適合性評価に資
するよう追加した。

8

G

 5131


2008

2

G

 5131


2007


(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容

箇条番号及び

名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

18

追加要求事項

8

一致

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 13521:1999:MOD

関連する外国規格

ASTM A128 

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

−  一致………………  技術的差異がない。 
−  追加………………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
−  変更………………  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

−  MOD……………… 国際規格を修正している。

3

G

 5131


2007

9

G

 5131


2008