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日本工業規格

JIS

 G

4319

-1991

ステンレス鋼鍛鋼品用鋼片

Stainless steel blooms and billets or forgings

1.

適用範囲  この規格は,ステンレス鋼鍛鋼品の製造に使用される再鍛造用鋼片(以下,鋼片という。)

について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS G 0303

  鋼材の検査通則

JIS G 1211

  鉄及び鋼中の炭素定量方法

JIS G 1212

  鉄及び鋼中のけい素定量方法

JIS G 1213

  鉄及び鋼中のマンガン定量方法

JIS G 1214

  鉄及び鋼中のりん定量方法

JIS G 1215

  鉄及び鋼中の硫黄定量方法

JIS G 1216

  鉄及び鋼中のニッケル定量方法

JIS G 1217

  鉄及び鋼中のクロム定量方法

JIS G 1218

  鉄及び鋼中のモリブデン定量方法

JIS G 1219

  鉄及び鋼中の銅定量方法

JIS G 1223

  鉄及び鋼中のチタン定量方法

JIS G 1237

  鋼中のニオブ定量方法

JIS G 1253

  鉄及び鋼の光電測光法による発光分光分析方法

JIS G 1256

  鉄及び鋼の蛍光 X 線分析方法

JIS G 1257

  鉄及び鋼の原子吸光分析方法

JIS Z 2344

  金属材料のパルス反射法による超音波探傷試験方法通則


2

G 4319-1991

2.

種類及び記号  鋼片の種類は,21 種類とし,その記号及び分類は,表 による。

表 1  種類の記号及び分類

種類の記号

分類

種類の記号

分類

SUS347FB

SUS347HFB

オーステナイト系

SUS329J1FB

オーステナイト・
フェライト系

SUS403FB

SUS410FB

SUS410J1FB

SUS420J1FB

SUS420J2FB

SUS431FB

マルテンサイト系

SUS302FB

SUS304FB

SUS304HFB

SUS304LFB

SUS310SFB

SUS316FB

SUS316HFB

SUS316LFB

SUS317LFB

SUS321FB

SUS321HFB

オーステナイト系

SUS630FB

析出硬化系

3.

化学成分  鋼片は,7.の試験を行い,その溶鋼分析値は,表 2による。


3

G

 4319-1

991

表 2  オーステナイト系の化学成分

単位  %

種類の記号 C

Si

Mn

P

S

Ni

Cr

Mo

その他

SUS302FB 0.15

以下 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下

8.00

∼10.00 17.00∼19.00

SUS304FB 0.08

以下 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下

8.00

∼10.50 18.00∼20.00

SUS304HFB 0.04

∼0.10 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下(

1

) 0.030

以下

8.00

∼11.00 18.00∼20.00

SUS304LFB 0.030

以下 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下

9.00

∼13.00 18.00∼20.00

SUS310SFB 0.08

以下 1.50 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下 19.00∼22.00 24.00∼26.00

SUS316FB 0.08

以下 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下 10.00∼14.00 16.00∼18.00 2.00∼3.00

SUS316HFB 0.04

∼0.10 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下(

1

) 0.030

以下 11.00∼14.00 16.00∼18.00 2.00∼3.00

SUS316LFB 0.030

以下 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下 12.00∼15.00 16.00∼18.00 2.00∼3.00

SUS317LFB 0.030

以下 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下 11.00∼15.00 18.00∼20.00 3.00∼4.00

SUS321FB 0.08

以下 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下

9.00

∼13.00 17.00∼19.00

− Ti

5

×C%以上

SUS321HFB 0.04

∼0.10 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下(

2

) 0.030

以下

9.00

∼13.00 17.00∼20.00

− Ti

4

×C%∼0.60

SUS347FB 0.08

以下 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下

9.00

∼13.00 17.00∼19.00

− Nb

10

×C%以上

SUS347HFB 0.04

∼0.10 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下(

2

) 0.030

以下

9.00

∼13.00 17.00∼20.00

− Nb

8

×C%∼1.00

(

1

)

受渡当事者間の協定によって,0.040%以下にすることができる。

(

2

)

受渡当事者間の協定によって,0.030%以下にすることができる。


4

G 4319-1991

表 3  オーステナイト・フェライト系の化学成分

単位  %

種類の記号 C  Si  Mn  P

S

Ni

Cr

Mo

SUS329J1FB 0.08

以下 1.00 以下 1.50 以下 0.040 以下

0.030

以下

3.00

∼6.00

23.00

∼28.00 1.00∼3.00

備考  必要によって表記以外の合金元素を添加することができる。

表 4  マルテンサイト系の化学成分

単位  %

種類の記号 C  Si Mn  P

S

Ni

Cr

Mo

SUS403FB 0.15

以下 0.50 以下 1.00 以下

0.040

以下

0.030

以下

(

3

) 11.50

∼13.00

SUS410FB 0.15

以下 1.00 以下 1.00 以下

0.040

以下

0.030

以下

(

3

) 11.50

∼13.50

SUS410J1FB 0.08

∼0.18 0.60 以下 1.00 以下

0.040

以下

0.030

以下

(

3

) 11.50

∼14.00 0.30∼0.60

SUS420J1FB 0.16

∼0.25 1.00 以下 1.00 以下

0.040

以下

0.030

以下

(

3

) 12.00

∼14.00

SUS420J2FB 0.26

∼0.40 1.00 以下 1.00 以下

0.040

以下

0.030

以下

(

3

) 12.00

∼14.00

SUS431FB 0.20

以下 1.00 以下 1.00 以下

0.040

以下

0.030

以下

1.25

∼2.50

15.00

∼17.00

(

3

) Ni

は,0.60%以下を含有しても差し支えない。

表 5  析出硬化系の化学成分

単位  %

種類の記号 C

Si  Mn

P

S

Ni

Cr

Cu

Nb

SUS630FB 0.07

以下 1.00 以下 1.00 以下 0.040 以下 0.030 以下 3.00∼5.00 15.50∼17.50 3.00∼5.00 0.15∼0.45

4.

形状,寸法及び許容差  鋼片の形状,寸法及び許容差は,次による。

(1)

鋼片の形状及び寸法は,注文者の指定による。

(2)

鋼片の形状及び寸法の許容差は,

表 による。

表 6  形状及び寸法の許容差

項目

許容差

径又は対辺距離

呼称寸法の±5.0%

長さ

曲がり

曲がり

2.0m

以下

2.0m

を超え 7.5m 以下

7.5m

を超えるもの

10mm

長さの 0.5%

40mm

たおれ

対辺の呼称寸法の 10%,ただし,最大 20mm

ねじれ

実用的に真っすぐであること。

(3)  (2)

に規定した以外の項目の許容差は,受渡当事者間の協定による。

5.

外観  鋼片の外観は,次による。

(1)

鋼片には,使用上有害な欠陥があってはならない。

(2)

きず取り基準及びきずの採用限度  きず取りは滑らかに行い,その深さは,表面から呼称寸法の 5%

以下とする。残存きずの採用限度については,受渡当事者間の協定による。

6.

製造方法  鋼片の製造方法は,次による。

(1)

鋼片は,鋼塊から熱間で鍛造,鍛造と圧延の組合せ又は圧延によって製造する。この場合,鍛錬成形

比が 2S 以上に相当する熱間加工を行う。

(2)

鋼片は,熱間加工のままとし,熱処理は行わない。ただし,マルテンサイト系は,焼なましを行う。


5

G 4319-1991

7.

試験  試験は,次による。

(1)

分析試験の一般事項及び溶鋼分析試料の採り方は,JIS G 0303 の 3.(化学成分)による。

(2)

分析方法は,次のいずれかによる。

JIS G 1211

JIS G 1212JIS G 1213JIS G 1214JIS G 1215JIS G 1216

JIS G 1217

JIS G 1218JIS G 1219JIS G 1223JIS G 1237JIS G 1253

JIS G 1256

JIS G 1257

8.

検査  鋼片の検査は,次による。

(1)

検査の一般事項は,JIS G 0303 による。

(2)

化学成分は,3.に適合しなければならない。

(3)

形状及び寸法は,4.に適合しなければならない。

(4)

外観は,5.に適合しなければならない。

(5)

注文者は,JIS Z 2344 による超音波探傷試験を指定することができる。ただし,その場合の探傷条件

及び合否判定基準は,あらかじめ,受渡当事者間で協定しなければならない。

9.

表示  検査に合格した鋼片には,鋼片ごとに,次の項目を表示する。ただし,同一溶鋼及び同一寸法

ごとに結束した場合は,1 束ごとに表示してもよい。

また,受渡当事者間の協定によって,項目の一部を省略することができる。

(1)

種類の記号

(2)

製造業者名又はその略号

(3)

溶鋼番号

10.

報告  あらかじめ注文者の要求があった場合には,製造業者は試験成績表を提出しなければならない。

なお,

表 の備考によって合金元素を添加した場合は,成績表に添加元素の含有量を付記する。


6

G 4319-1991

JIS G 4303

外 17 件改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

細  井  祐  三

名古屋大学工学部

池  田      要

工業技術院標準部

石  原  只  雄

科学技術庁金属材料技術研究所

水  野  幸四郎

社団法人日本鉄鋼協会

佐  藤  克  郎

日本鋳鍛鋼会

小笠原  静  夫

社団法人日本鉄道車輌工業会

鈴  木  紹  夫

味の素株式会社

明  石  正  恒

石川島播磨重工業株式会社

久  松  定  興

いすゞ自動車株式会社

久  玉  清  人

コスモ石油株式会社

小  栗  与志郎

サンウエーブ工業株式会社

榎  本  憲  二

サンウエーブ工業株式会社(小栗から途中引継ぎ)

都  島  良  治

千代田化工建設株式会社

丸  山  茂  治

東洋エンジニアリング株式会社

比  原  幸  夫

三菱重工業株式会社

堀  内  唯  義

川崎製鉄株式会社

宮  本  一  郎

株式会社神戸製鋼所

濱  田  誠  己

住友金属工業株式会社

駒  野  忠  昭

新日本製鐵株式会社

宮  川  義  正

大同特殊鋼株式会社

剣  持  文  男

日新製鋼株式会社

是  沢  信  重

日新製鋼株式会社(剣持から途中引継ぎ)

木  下  凱  雄

日本金属工業株式会社

柴  田  正  宣

日本鋼管株式会社

伊  藤  乾  二

日本ステンレス協会

羽  計  一  宏

日本冶金工業株式会社

(事務局)

大  屋  武  夫

ステンレス協会

改正原案作成ワーキンググループ  構成表

氏名

所属

(主査)

駒  野  忠  昭

新日本製鐵株式会社

中  島      博

愛知製鋼株式会社

堀  内  唯  義

川崎製鉄株式会社

宮  本  一  郎

株式会社神戸製鋼所

烏  谷      徹

山陽特殊製鋼株式会社

桃  木  明  和

新日本製鐵株式会社

濱  田  誠  己

住友金属工業株式会社

宮  川  義  正

大同特殊鋼株式会社

剣  持  文  男

日新製鋼株式会社

是  沢  信  重

日新製鋼株式会社(剣持から途中引継ぎ)

山  崎      真

日本金属株式会社

木  下  凱  雄

日本金属工業株式会社

柴  田  正  宣

日本鋼管株式会社

伊  藤  乾  二

日本ステンレス協会

中  原  武  男

日本精線株式会社

羽  計  一  宏

日本冶金工業株式会社

笹  倉  利  彦

日立金属株式会社

(事務局)

大  屋  武  夫

ステンレス協会