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日本工業規格

JIS

 G

4316

-1991

溶接用ステンレス鋼線材

Stainless steel wire rods for welding

1.

適用範囲  この規格は,溶接用の棒,ワイヤ,及び被覆アーク溶接棒用心線に使用するステンレス鋼

線材(以下,線材という。

)について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS G 0303

  鋼材の検査通則

JIS G 0321

  鋼材の製品分析方法及びその許容変動値

JIS G 1211

  鉄及び鋼中の炭素定量方法

JIS G 1212

  鉄及び鋼中のけい素定量方法

JIS G 1213

  鉄及び鋼中のマンガン定量方法

JIS G 1214

  鉄及び鋼中のりん定量方法

JIS G 1215

  鉄及び鋼中の硫黄定量方法

JIS G 1216

  鉄及び鋼中のニッケル定量方法

JIS G 1217

  鉄及び鋼中のクロム定量方法

JIS G 1218

  鉄及び鋼中のモリブデン定量方法

JIS G 1219

  鉄及び鋼中の銅定量方法

JIS G 1223

  鉄及び鋼中のチタン定量方法

JIS G 1224

  鉄及び鋼中のアルミニウム定量方法

JIS G 1228

  鉄及び鋼中の窒素定量方法

JIS G 1233

  鋼中のセレン定量方法

JIS G 1237

  鋼中のニオブ定量方法

JIS G 1253

  鉄及び鋼の光電測光法による発光分光分析方法

JIS G 1256

  鉄及び鋼の蛍光X線分析方法

JIS G 1257

  鉄及び鋼の原子吸光分析方法

2.

種類及び記号  線材の種類は,19 種類とし,その記号及び分類は,表 による。


2

G 4316-1991

表 1  種類の記号及び分類

種類の記号

分類

種類の記号

分類

SUSY316J1L

SUSY317

SUSY317L

SUSY321

SUSY347

SUSY347L

オーステナイト系

SUSY430

フェライト系

SUSY308

SUSY308L

SUSY309

SUSY309L

SUSY309Mo

SUSY310

SUSY310S

SUSY312

SUSY16-8-2

SUSY316

SUSY316L

オーステナイト系

SUSY410

マルテンサイト系

3.

化学成分

3.1

溶鋼分析値  線材は,7.1 の試験を行い,その溶鋼分析値は,表 2による。

3.2

製品分析値  線材の製品分析値は,注文者の要求がある場合に 7.1 の試験を行い,その許容変動値は,

JIS G 0321

表 による。ただし,この表に規定されていない元素及び化学成分の値については,受渡当

事者間の協定による。

表 2  オーステナイト系の化学成分

単位  %

種類の記号

C Si Mn  P  S

Ni

Cr  Mo

その他

SUSY308

(

1

)

0.08

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下  9.00∼11.00 19.50∼22.00

SUSY308L

(

1

)

0.030

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下  9.00∼11.00 19.50∼22.00

SUSY309

(

1

)

0.12

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 12.00∼14.00 23.00∼25.00

SUSY309L 0.030

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 12.00∼14.00 23.00∼25.00

SUSY309Mo 0.12

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 12.00∼14.00 23.00∼25.00 2.00∼3.00

SUSY310 0.15

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 20.00∼22.50 25.00∼28.00

SUSY310S 0.08

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 20.00∼22.50 25.00∼28.00

SUSY312 0.15

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下  8.00∼10.50 28.00∼32.00

SUSY16-8-2 0.10

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下  7.50∼ 9.50 14.50∼16.50 1.00∼2.00

SUSY316

(

1

)

0.08

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 11.00∼14.00 18.00∼20.00 2.00∼3.00

SUSY316L

(

1

)

0.030

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 11.00∼14.00 18.00∼20.00 2.00∼3.00

SUSY316J1L 0.030

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 11.00∼14.00 18.00∼20.00 2.00∼3.00 Cu

1.00

∼2.50

SUSY317 0.08

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 13.00∼15.00 18.50∼20.50 3.00∼4.00

SUSY317L 0.030

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下 13.00∼15.00 18.50∼20.50 3.00∼4.00

SUSY321 0.08

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下  9.00∼10.50 18.50∼20.50

Ti  9

×C%∼1.00

SUSY347

(

1

)

0.08

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下  9.00∼11.00 19.00∼21.50

Nb10

×C%∼1.00

SUSY347L 0.030

以下 0.65 以下 1.00∼2.50 0.030 以下 0.030 以下  9.00∼11.00 19.00∼21.50

Nb10

×C%∼1.00

(

1

)

受渡当事者間の協定によって,Si を0.65%を超え1.00%以下にすることができる。この場合,種類の記号の末尾
に,Si を付記する。

例 SUSY308LSi)

備考 SUSY308,SUSY308L,SUSY347 及び SUSY347L は,注文者の要求によって,Cr を 1.9×Ni%以上とする。


3

G 4316-1991

表 3  フェライト系の化学成分

単位  %

種類の記号 C

Si

Mn

P

S

Ni

Cr

SUSY430 0.10

以下 0.50 以下 0.60 以下 0.030 以下 0.030 以下 0.60 以下 15.50∼17.00

表 4  マルテンサイト系の化学成分

単位  %

種類の記号 C

Si

Mn

P

S

Ni

Cr

Mo

SUSY410 0.12

以下 0.50 以下 0.60 以下

0.030

以下

0.030

以下

0.60

以下

11.50

∼13.50 0.75 以下

4.

寸法及び許容差

4.1

標準径  線材の標準径は,5.5mm,6.0mm,7.0mm,8.0mm 及び 9.5mm とする。

4.2

径の許容差及び偏径差  線材の径の許容差及び偏径差は,表 による。

表 5  径の許容差及び偏径差

単位 mm

許容差

偏径差(

2

)

±0.4 0.6 以下

(

2

)

偏径差は,同一断面における径の最大

値と最小値との差で表す。

5.

外観  線材は,使用上有害な欠陥があってはならない。

6.

製造方法  線材は,熱間圧延のままとする。ただし,必要に応じて酸洗又は熱処理などを行うことが

できる。

7.

試験

7.1

分析試験  分析試験は,次による。

(1)

分析試験の一般事項及び溶鋼分析試料の採り方は,JIS G 0303 の 3.(化学成分)による。

(2)

製品分析試料の採り方は,JIS G 0321 の 3.(分析試料採取方法)による。

(3)

分析方法は,次のいずれかによる。

JIS G 1211

JIS G 1212JIS G 1213JIS G 1214JIS G 1215JIS G 1216JIS G 1217

JIS G 1218

JIS G 1219JIS G 1223JIS G 1224JIS G 1228JIS G 1233JIS G 1237

JIS G 1253

JIS G 1256JIS G 1257

8.

検査  線材の検査は,次による。

(1)

検査の一般事項は,JIS G 0303 による。

(2)

化学成分は,3.に適合しなければならない。

(3)

寸法は,4.に適合しなければならない。

(4)

外観は,5.に適合しなければならない。

9.

表示  検査に合格した線材には,1 コイルごと又は 1 結束ごとに,次の項目を表示する。ただし,受

渡当事者間の協定によって,項目の一部を省略することができる。


4

G 4316-1991

(1)

種類の記号

(2)

線材の径

(3)

製造業者名又はその略号

(4)

溶鋼番号又は検査番号

10.

報告  製造業者は,規定された試験の成績及び必要に応じて,寸法,数量,納入状態などを記載した

線材の報告書を注文者に提出しなければならない。

関連規格  JIS Z 3221  ステンレス鋼被覆アーク溶接棒

JIS Z 3321

  溶接用ステンレス鋼棒及びワイヤ

JIS Z 3324

  ステンレス鋼サブマージアーク溶接ソリッドワイヤ及びフラックス


5

G 4316-1991

JIS G 4303

外 17 件改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

細  井  祐  三

名古屋大学工学部

池  田      要

工業技術院標準部

石  原  只  雄

科学技術庁金属材料技術研究所

水  野  幸四郎

社団法人日本鉄鋼協会

佐  藤  克  郎

日本鋳鍛鋼会

小笠原  静  夫

社団法人日本鉄道車輌工業部

鈴  木  紹  夫

味の素株式会社

明  石  正  恒

石川島播磨重工業株式会社

久  松  正  興

いすゞ自動車株式会社

久  玉  清  人

コスモ石油株式会社

小  栗  与志郎

サンウエーブ工業株式会社

榎  本  憲  二

サンウエーブ工業株式会社(小栗から途中引継ぎ)

都  島  良  治

千代田化工建設株式会社

丸  山  茂  治

東洋エンジニアリング株式会社

比  原  幸  夫

三菱重工業株式会社

堀  内  唯  義

川崎製鉄株式会社

宮  本  一  郎

株式会社神戸製鋼所

濱  田  誠  己

住友金属工業株式会社

駒  野  忠  昭

新日本製鐵株式会社

宮  川  義  正

大同特殊鋼株式会社

剣  持  文  男

日新製鋼株式会社

是  沢  信  重

日新製鋼株式会社(剣持から途中引継ぎ)

木  下  凱  雄

日本金属工業株式会社

柴  田  正  宣

日本鋼管株式会社

伊  藤  乾  二

日本ステンレス株式会社

羽  計  一  宏

日本冶金工業株式会社

(事務局)

大  屋  武  夫

ステンレス協会

改正原案作成ワーキンググループ  構成表

氏名

所属

(主査)

駒  野  忠  昭

新日本製鐵株式会社

中  島      博

愛知製鋼株式会社

堀  内  唯  義

川崎製鉄株式会社

宮  本  一  郎

株式会社神戸製鋼所

烏  谷      徹

山陽特殊製鋼株式会社

桃  木  明  和

新日本製鐵株式会社

濱  田  誠  己

住友金属工業株式会社

宮  川  義  正

大同特殊鋼株式会社

剣  持  文  男

日新製鋼株式会社

是  沢  信  重

日新製鋼株式会社(剣持から途中引継ぎ)

山  崎      真

日本金属株式会社

木  下  凱  雄

日本金属工業株式会社

柴  田  正  宣

日本鋼管株式会社

伊  藤  乾  二

日本ステンレス株式会社

中  原  武  男

日本精線株式会社

羽  計  一  宏

日本冶金工業株式会社

笹  倉  利  彦

日立金属株式会社

(事務局)

大  屋  武  夫

ステンレス協会