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G 4303

:2012

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類の記号  

2

4

  製造方法  

2

5

  化学成分  

3

5.1

  溶鋼分析値  

3

5.2

  製品分析値  

3

6

  機械的性質  

6

6.1

  一般事項  

6

6.2

  オーステナイト系の機械的性質  

7

6.3

  オーステナイト・フェライト系の機械的性質  

8

6.4

  フェライト系の機械的性質  

8

6.5

  マルテンサイト系の機械的性質  

9

6.6

  析出硬化系の機械的性質  

10

7

  耐食性 

11

8

  形状,寸法及び許容差  

11

8.1

  標準寸法  

11

8.2

  形状及び寸法の許容差  

11

9

  外観 

13

10

  質量  

13

11

  試験  

14

11.1

  分析試験  

14

11.2

  機械試験  

14

11.3

  腐食試験  

15

12

  検査  

15

13

  表示  

16

14

  報告  

16

附属書 JA(参考)ステンレス鋼の熱処理  

17

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

19


G 4303

:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,ステンレス協会

(JSSA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS G 4303:2005 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 25 年 9 月 19 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS マ

ーク表示認証において,JIS G 4303:2005 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 G

4303

:2012

ステンレス鋼棒

Stainless steel bars

序文 

この規格は,2004 年に第 1 版として発行された ISO 16143-2 を基とし,技術的内容を変更して作成した

日本工業規格である。

なお,この規格で側線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表に

その説明を付けて,

附属書 JB に示す。

適用範囲 

この規格は,熱間加工したステンレス鋼棒(丸鋼,角鋼,六角鋼及び平鋼を総称して,以下,棒という。

について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を示す記号を,次に示す。

ISO 16143-2:2004

,Stainless steels for general purposes−Part 2: Semi-finished products, bars, rods and

sections

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 0320

  鋼材の溶鋼分析方法

JIS G 0321

  鋼材の製品分析方法及びその許容変動値

JIS G 0404

  鋼材の一般受渡し条件

JIS G 0415

  鋼及び鋼製品−検査文書

注記  対応国際規格:ISO 10474:1991,Steel and steel products−Inspection documents(IDT)

JIS G 0571

  ステンレス鋼のしゅう酸エッチング試験方法

JIS G 0572

  ステンレス鋼の硫酸・硫酸第二鉄腐食試験方法

JIS G 0573

  ステンレス鋼の 65 %硝酸腐食試験方法

JIS G 0575

  ステンレス鋼の硫酸・硫酸銅腐食試験方法

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2242

  金属材料のシャルピー衝撃試験方法

JIS Z 2243

  ブリネル硬さ試験−試験方法

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験−試験方法


2

G 4303

:2012

JIS Z 8401

  数値の丸め方

種類の記号 

棒の種類は,61 種類とし,その種類の記号及び分類は,

表 による。

表 1−種類の記号及び分類 

種類の記号

分類

種類の記号

分類

SUS201

SUS202

SUS301

SUS302

SUS303

SUS303Se

SUS303Cu

SUS304

SUS304L

SUS304N1

SUS304N2

SUS304LN

SUS304J3

SUS305

SUS309S

SUS310S

SUS312L

SUS316

SUS316L

SUS316N

SUS316LN

SUS316Ti

SUS316J1

SUS316J1L

SUS316F

SUS317

SUS317L

SUS317LN

SUS317J1

SUS836L

SUS890L

オーステナイト系 SUS321

SUS347

SUSXM7

SUSXM15J1

オーステナイト系

SUS329J1

SUS329J3L

SUS329J4L

オーステナイト・ 
フェライト系

SUS405

SUS410L

SUS430

SUS430F

SUS434

SUS447J1

SUSXM27

フェライト系

SUS403

SUS410

SUS410J1

SUS410F2

SUS416

SUS420J1

SUS420J2

SUS420F

SUS420F2

SUS431

SUS440A

SUS440B

SUS440C

SUS440F

マルテンサイト系

SUS630

SUS631

析出硬化系

棒であることを記号で表す必要がある場合には,種類の記号の末尾に,−B を付記す
る。 
例 SUS304−B

製造方法 

製造方法は,次による。

a)

棒は,熱間圧延,熱間鍛造などの熱間加工後に,熱処理を行う。ただし,受渡当事者間の協定によっ

て熱間加工ままとしてもよい。

b)

熱処理を行う場合,熱処理の種類は受渡当事者間で協定し,熱処理条件は箇条 に規定された品質に

適合するように選択しなければならない。


3

G 4303

:2012

なお,熱処理の状態を表す記号は,

表 による。

注記  代表的な熱処理条件を附属書 JA に参考として示す。この条件以外の熱処理条件が用いられ

ることもある。

c)

熱処理によって生じた黒皮は,必要な場合には酸洗,切削等の適当な方法で除去する。

表 2−熱処理の状態を表す記号 

熱処理の状態

記号

熱間加工まま R

焼なまし A

焼入焼戻し Q

固溶化熱処理 S

析出硬化処理

SUS630 H900

,H1025,H1075,H1150

SUS631 RH950

,TH1050

熱処理の状態を表す記号は,受渡当事者間の合意によって,別途,定める

ことができる。

化学成分 

5.1 

溶鋼分析値 

棒は,11.1 の試験を行い,その溶鋼分析値は,

表 3∼表 による。

5.2 

製品分析値 

注文者が製品分析を要求する場合,11.1 によって試験を行い,その値は,

表 3∼表 の値に,JIS G 0321

表 5(ステンレス鋼及び耐熱鋼鋼材の製品分析の許容変動値)による許容変動値を適用する。ただし,

JIS G 0321

に規定されていない元素の許容変動値については,受渡当事者間で協定してもよい。

表 3−オーステナイト系の化学成分 

単位  %

種類の記号 C  Si  Mn  P  S  Ni  Cr  Mo  Cu  N  その他

SUS201 0.15

以下

1.00

以下

5.50

7.50

0.060

以下

0.030

以下

3.50

5.50

16.00

18.00

− 0.25

以下

SUS202 0.15

以下

1.00

以下

7.50

10.00

0.060

以下

0.030

以下

4.00

6.00

17.00

19.00

− 0.25

以下

SUS301 0.15

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

6.00

8.00

16.00

18.00

SUS302 0.15

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

8.00

10.00

17.00

19.00

SUS303 0.15

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.20

以下

0.15

以上

8.00

10.00

17.00

19.00

a)

SUS303Se 0.15

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.20

以下

0.060

以下

8.00

10.00

17.00

19.00

− Se

0.15

以上

SUS303Cu 0.15

以下

1.00

以下

3.00

以下

0.20

以下

0.15

以上

8.00

10.00

17.00

19.00

a)

1.50

3.50

SUS304 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

8.00

10.50

18.00

20.00

SUS304L 0.030

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

9.00

13.00

18.00

20.00


4

G 4303

:2012

表 3−オーステナイト系の化学成分(続き) 

単位  %

種類の記号 C  Si  Mn  P  S  Ni  Cr  Mo  Cu  N  その他

SUS304N1 0.08

以下

1.00

以下

2.50

以下

0.045

以下

0.030

以下

7.00

10.50

18.00

20.00

− 0.10∼

0.25

SUS304N2 0.08

以下

1.00

以下

2.50

以下

0.045

以下

0.030

以下

7.50

10.50

18.00

20.00

− 0.15∼

0.30

Nb 0.15

以下

SUS304LN 0.030

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

8.50

11.50

17.00

19.00

− 0.12∼

0.22

SUS304J3 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

8.00

10.50

17.00

19.00

− 1.00∼

3.00

SUS305 0.12

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

10.50

13.00

17.00

19.00

SUS309S 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

12.00

15.00

22.00

24.00

SUS310S 0.08

以下

1.50

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

19.00

22.00

24.00

26.00

SUS312L 0.020

以下

0.80

以下

1.00

以下

0.030

以下

0.015

以下

17.50

19.50

19.00

21.00

6.00

7.00

0.50

1.00

0.16

0.25

SUS316 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

10.00

14.00

16.00

18.00

2.00

3.00

SUS316L 0.030

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

12.00

15.00

16.00

18.00

2.00

3.00

SUS316N 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

10.00

14.00

16.00

18.00

2.00

3.00

− 0.10∼

0.22

SUS316LN 0.030

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

10.50

14.50

16.50

18.50

2.00

3.00

− 0.12∼

0.22

SUS316Ti 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

10.00

14.00

16.00

18.00

2.00

3.00

− Ti

5

×C %

以上

SUS316J1 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

10.00

14.00

17.00

19.00

1.20

2.75

1.00

2.50

SUS316J1L 0.030

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

12.00

16.00

17.00

19.00

1.20

2.75

1.00

2.50

SUS316F 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.10

以上

10.00

14.00

16.00

18.00

2.00

3.00

SUS317 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

11.00

15.00

18.00

20.00

3.00

4.00

SUS317L 0.030

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

11.00

15.00

18.00

20.00

3.00

4.00

SUS317LN 0.030

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

11.00

15.00

18.00

20.00

3.00

4.00

− 0.10∼

0.22

SUS317J1 0.040

以下

1.00

以下

2.50

以下

0.045

以下

0.030

以下

15.00

17.00

16.00

19.00

4.00

6.00

SUS836L 0.030

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

24.00

26.00

19.00

24.00

5.00

7.00

− 0.25

以下

SUS890L 0.020

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

23.00

28.00

19.00

23.00

4.00

5.00

1.00

2.00

SUS321 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

9.00

13.00

17.00

19.00

− Ti

5

×C %

以上


5

G 4303

:2012

表 3−オーステナイト系の化学成分(続き) 

単位  %

種類の記号 C  Si  Mn  P  S  Ni  Cr  Mo  Cu  N  その他

SUS347 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

9.00

13.00

17.00

19.00

− Nb

10

×

C %

以上

SUSXM7 0.08

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

8.50

10.50

17.00

19.00

− 3.00∼

4.00

SUSXM15J1

b)

 0.08

以下

3.00

5.00

2.00

以下

0.045

以下

0.030

以下

11.50

15.00

15.00

20.00

a)

 Mo

は,0.60 %を超えてはならない。

b)

 SUSXM15J1

は,この表に規定されていない Cu,Mo,Nb,Ti 及び N のうち一つ又は複数の元素を必要によ

って添加した場合,その含有率を報告しなければならない。

表 4−オーステナイト・フェライト系の化学成分 

単位  %

種類の記号 C  Si  Mn  P

S  Ni  Cr  Mo  N

SUS329J1

a)

 0.08

以下

1.00

以下

1.50

以下

0.040

以下

0.030

以下

3.00

6.00

23.00

28.00

1.00

3.00

SUS329J3L

b)

 0.030

以下

1.00

以下

2.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

4.50

6.50

21.00

24.00

2.50

3.50

0.08

0.20

SUS329J4L

b)

 0.030

以下

1.00

以下

1.50

以下

0.040

以下

0.030

以下

5.50

7.50

24.00

26.00

2.50

3.50

0.08

0.30

a)

 SUS329J1

は,この表に規定されていない Cu,W 及び N のうち一つ又は複数の元素を必要によっ

て添加した場合,その含有率を報告しなければならない。

b)

 SUS329J3L

及び SUS329J4L は,この表に規定されていない Cu 及び W のうち一つ又は両方の元素

を必要によって添加した場合,その含有率を報告しなければならない。

表 5−フェライト系の化学成分 

単位  %

種類の記号 C  Si  Mn  P  S  Cr  Mo  N  Al

SUS405

a)

 0.08

以下

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

11.50

14.50

− 0.10∼

0.30

SUS410L

a)

 0.030

以下

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

11.00

13.50

SUS430

a)

 0.12

以下

0.75

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

16.00

18.00

SUS430F

a)

 0.12

以下

1.00

以下

1.25

以下

0.060

以下

0.15

以上

16.00

18.00

c)

SUS434

a)

 0.12

以下

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

16.00

18.00

0.75

1.25

SUS447J1

b)

 0.010

以下

0.40

以下

0.40

以下

0.030

以下

0.020

以下

28.50

32.00

1.50

2.50

0.015

以下

SUSXM27

b)

 0.010

以下

0.40

以下

0.40

以下

0.030

以下

0.020

以下

25.00

27.50

0.75

1.50

0.015

以下

a)

 SUS447J1

及び SUSXM27 の 2 種類以外の Ni は,0.60 %を超えてはならない。

b)

 SUS447J1

及び SUSXM27 の Ni は,0.50 %を超えてはならない。また,Cu は 0.20 %を,

(Ni+Cu)は 0.50 %

を超えてはならない。さらに,この表に規定されていない V,Ti 及び Nb のうち一つ又は複数の元素を必要
によって添加した場合,その含有率を報告しなければならない。

c)

 Mo

は,0.60 %を超えてはならない。


6

G 4303

:2012

表 6−マルテンサイト系の化学成分 

単位  %

種類の記号 C

Si

Mn

P

S

Ni

Cr

Mo

Pb

SUS403 0.15

以下

0.50

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 11.50

13.00

SUS410 0.15

以下

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 11.50

13.50

SUS410J1 0.08

0.18

0.60

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 11.50

14.00

0.30

0.60

SUS410F2 0.15

以下

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 11.50

13.50

− 0.05∼

0.30

SUS416 0.15

以下

1.00

以下

1.25

以下

0.060

以下

0.15

以上

a)

 12.00

14.00

b)

SUS420J1 0.16

0.25

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 12.00

14.00

SUS420J2 0.26

0.40

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 12.00

14.00

SUS420F 0.26

0.40

1.00

以下

1.25

以下

0.060

以下

0.15

以上

a)

 12.00

14.00

b)

SUS420F2 0.26

0.40

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 12.00

14.00

− 0.05∼

0.30

SUS431 0.20

以下

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

1.25

2.50

15.00

17.00

SUS440A 0.60

0.75

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 16.00

18.00

c)

SUS440B 0.75

0.95

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 16.00

18.00

c)

SUS440C 0.95

1.20

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

a)

 16.00

18.00

c)

SUS440F 0.95

1.20

1.00

以下

1.25

以下

0.060

以下

0.15

以上

a)

 16.00

18.00

c)

a)

 Ni

は,0.60 %を超えてはならない。

b)

 Mo

は,0.60 %を超えてはならない。

c)

 Mo

は,0.75 %を超えてはならない。

表 7−析出硬化系の化学成分 

単位  %

種類の記号 C

Si  Mn  P

S

Ni  Cr  Cu

その他

SUS630 0.07

以下

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

3.00

5.00

15.00

17.50

3.00

5.00

Nb 0.15

∼0.45

SUS631 0.09

以下

1.00

以下

1.00

以下

0.040

以下

0.030

以下

6.50

7.75

16.00

18.00

− Al

0.75

∼1.50

機械的性質 

6.1 

一般事項 

a)

熱処理を行った棒は,製品の熱処理状態に応じて 11.2 の試験を行い,その機械的性質は,6.26.6 

よる。ただし,適用寸法を超える場合,機械的性質規定の要否,その規格値及び試験片については,

受渡当事者間の協定による。


7

G 4303

:2012

b)

熱処理を省略した熱間加工ままの棒については,機械的性質を適用しない。ただし,特に注文者の要

求があれば,JIS G 0404 の 7.6(試験片採取条件及び試験片)の B 類による供試材に熱処理を行った

場合の機械試験を,その規格値を含めて受渡当事者間で協定してもよい。

6.2 

オーステナイト系の機械的性質 

固溶化熱処理を行った棒の機械的性質は,

表 による。この場合,供試材は,JIS G 0404 の 7.6 の A 類

による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合に適用する。

表 8−オーステナイト系の固溶化熱処理状態の機械的性質 

種類の記号

耐力

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

絞り

a)

%

硬さ

b)

適用寸法

(径,対辺距

離又は厚さ)

HBW

HRBS

c)

又は

HRBW

HV

SUS201 275

以上 520 以上 40 以上 45 以上 241 以下

100

以下

253

以下

180 mm

以下

SUS202 275

以上 520 以上 40 以上 45 以上 207 以下

95

以下 218 以下

SUS301 205

以上 520 以上 40 以上 60 以上 207 以下

95

以下 218 以下

SUS302 205

以上 520 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS303 205

以上 520 以上 40 以上 50 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS303Se 205

以上 520 以上 40 以上 50 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS303Cu 205

以上 520 以上 40 以上 50 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS304 205

以上 520 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS304L 175

以上 480 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS304N1 275

以上 550 以上 35 以上 50 以上 217 以下

95

以下 220 以下

SUS304N2 345

以上 690 以上 35 以上 50 以上 250 以下

100

以下

260

以下

SUS304LN 245

以上 550 以上 40 以上 50 以上 217 以下

95

以下 220 以下

SUS304J3 175

以上 480 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS305 175

以上 480 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS309S 205

以上 520 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS310S 205

以上 520 以上 40 以上 50 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS312L 300

以上 650 以上 35 以上 40 以上 223 以下

96

以下 230 以下

SUS316 205

以上 520 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS316L 175

以上 480 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS316N 275

以上 550 以上 35 以上 50 以上 217 以下

95

以下 220 以下

SUS316LN 245

以上 550 以上 40 以上 50 以上 217 以下

95

以下 220 以下

SUS316Ti 205

以上 520 以上 40 以上 50 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS316J1 205

以上 520 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS316J1L 175

以上 480 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS316F 205

以上 520 以上 40 以上 50 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS317 205

以上 520 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS317L 175

以上 480 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS317LN 245

以上 550 以上 40 以上 50 以上 217 以下

95

以下 220 以下

SUS317J1 175

以上 480 以上 40 以上 45 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS836L 205

以上 520 以上 35 以上 40 以上 217 以下

96

以下 230 以下

SUS890L 215

以上 490 以上 35 以上 40 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS321 205

以上 520 以上 40 以上 50 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUS347 205

以上 520 以上 40 以上 50 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUSXM7 175

以上 480 以上 40 以上 60 以上 187 以下

90

以下 200 以下

SUSXM15J1 205

以上 520 以上 40 以上 60 以上 207 以下

95

以下 218 以下


8

G 4303

:2012

表 8−オーステナイト系の固溶化熱処理状態の機械的性質(続き) 

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

平鋼には適用しない。ただし,注文者の指定がある場合は,受渡当事者間の協定による。

b)

硬さは,いずれか 1 種類を適用する。

c)

 HRB

の測定は,HRBS 又は HRBW のいずれかでよいものとし,測定値の表示には,HRBS 又は HRBW を明

記する。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBS によることとする。

6.3 

オーステナイト・フェライト系の機械的性質 

固溶化熱処理を行った棒の機械的性質は,

表 による。この場合,供試材は,JIS G 0404 の 7.6 の A 類

による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合に適用する。

表 9−オーステナイト・フェライト系の固溶化熱処理状態の機械的性質 

種類の記号

耐力

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

絞り

a)

%

硬さ

b)

適用寸法

(径,対辺距

離又は厚さ)

HBW HRC  HV

SUS329J1 390

以上 590 以上 18 以上 40 以上 277 以下

29

以下 292 以下

75 mm

以下

SUS329J3L 450

以上 620 以上 18 以上 40 以上 302 以下

32

以下 320 以下

SUS329J4L 450

以上 620 以上 18 以上 40 以上 302 以下

32

以下 320 以下

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

平鋼には適用しない。ただし,注文者の指定がある場合は,受渡当事者間の協定による。

b)

硬さは,いずれか 1 種類を適用する。

6.4 

フェライト系の機械的性質 

焼なましを行った棒の機械的性質は,

表 10 による。この場合,供試材は,JIS G 0404 の 7.6 の A 類によ

る。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合に適用する。

なお,SUS405 については,注文者が衝撃試験を指定することができる。この場合,規格値及び試験片

については,受渡当事者間の協定による。

表 10−フェライト系の焼なまし状態の機械的性質 

種類の記号

耐力

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

絞り

a)

%

硬さ

b)

適用寸法

(径,対辺距
離又は厚さ)

HBW

HRBS

c)

又は HRBW

HV

SUS405 175

以上 410 以上 20 以上 60 以上 183 以下

90

以下 200 以下

75 mm

以下

SUS410L 195

以上 360 以上 22 以上 60 以上 183 以下

90

以下 200 以下

SUS430 205

以上 450 以上 22 以上 50 以上 183 以下

90

以下 200 以下

SUS430F 205

以上 450 以上 22 以上 50 以上 183 以下

90

以下 200 以下

SUS434 205

以上 450 以上 22 以上 60 以上 183 以下

90

以下 200 以下

SUS447J1 295

以上 450 以上 20 以上 45 以上 228 以下

98

以下 241 以下

SUSXM27 245

以上 410 以上 20 以上 45 以上 219 以下

96

以下 230 以下

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

平鋼には適用しない。ただし,注文者の指定がある場合は,受渡当事者間の協定による。

b)

硬さは,いずれか 1 種類を適用する。

c)

 HRB

の測定は,HRBS 又は HRBW のいずれかでよいものとし,測定値の表示には,HRBS 又は HRBW を明

記する。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBS によることとする。


9

G 4303

:2012

6.5 

マルテンサイト系の機械的性質 

マルテンサイト系の機械的性質は,その熱処理状態に応じて,次の a)又は b)による。

a)

焼入焼戻しを行った棒の機械的性質は,

表 11 による。この場合,供試材は,JIS G 0404 の 7.6 の A 類

による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合に適用する。

b)

焼なましを行った棒の硬さは,

表 12 による。ただし,約 750  ℃で焼なましを行った場合の棒の硬さ

は,受渡当事者間の協定による。

なお,焼なましを行った棒は,通常,焼入焼戻し状態の機械試験を行わないが,特に注文者の要求

があれば,JIS G 0404 の 7.6 の B 類による供試材に焼入焼戻しを行った場合の機械試験を,その規格

値を含めて受渡当事者間で協定してもよい。

表 11−マルテンサイト系の焼入焼戻し状態の機械的性質 

種類の

記号

耐力

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

絞り

a)

%

シャルピー

衝撃値

b)

J/cm

2

硬さ

c)

適用寸法

(径,対辺距

離又は厚さ)

HBW

HRBS

d)

又は

HRBW

HRC HV

SUS403 390

以上 590 以上 25 以上 55 以上

147

以上

170

以上

87

以上

− 178 以上

75 mm

以下

SUS410 345

以上 540 以上 25 以上 55 以上

98

以上 159 以上

84

以上

− 166 以上

SUS410J1 490

以上 690 以上 20 以上 60 以上

98

以上 192 以上

92

以上

− 200 以上

SUS410F2 345

以上 540 以上 18 以上 50 以上

98

以上 159 以上

84

以上

− 166 以上

SUS416 345

以上 540 以上 17 以上 45 以上

69

以上 159 以上

84

以上

− 166 以上

SUS420J1 440

以上 640 以上 20 以上 50 以上

78

以上 192 以上

92

以上

− 200 以上

SUS420J2 540

以上 740 以上 12 以上 40 以上

29

以上 217 以上

95

以上

− 220 以上

SUS420F 540

以上 740 以上  8 以上 35 以上

29

以上 217 以上

95

以上

− 220 以上

SUS420F2 540

以上 740 以上  5 以上 35 以上

29

以上 217 以上

95

以上

− 220 以上

SUS431 590

以上 780 以上 15 以上 40 以上

39

以上 229 以上

98

以上

− 241 以上

SUS440A

− 54 以上 577 以上

SUS440B

− 56 以上 613 以上

SUS440C

− 58 以上 653 以上

SUS440F

− 58 以上 653 以上

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

平鋼には適用しない。ただし,注文者の指定がある場合は,受渡当事者間の協定による。

b)

シャルピー衝撃値は,JIS Z 2242 のノッチ深さ 2 mm の U ノッチ標準試験片が採取できる寸法の棒に適用す

る。この試験片が採取できない場合,適用する試験片及び衝撃値については,受渡当事者間の協定による。

c)

硬さは,いずれか 1 種類を適用する。

d)

 HRB

の測定は,HRBS 又は HRBW のいずれかでよいものとし,測定値の表示には,HRBS 又は HRBW を明

記する。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBS によることとする。


10

G 4303

:2012

表 12−マルテンサイト系の焼なまし状態の硬さ 

種類の記号

硬さ

a)

種類の記号

硬さ

a)

HBW

HRBS

b)

又は

HRBW

HRC HV

HBW

HRBS

b)

又は

HRBW

HRC HV

SUS403 200

以下 93 以下

− 210 以下 SUS420F 235 以下

99

以下

− 247 以下

SUS410

200

以下 93 以下

− 210 以下 SUS420F2

235

以下

99

以下

− 247 以下

SUS410J1 200

以下 93 以下

− 210 以下 SUS431

302

以下

− 32 以下 320 以下

SUS410F2 200

以下 93 以下

− 210 以下 SUS440A 255 以下

− 25 以下 269 以下

SUS416 200

以下 93 以下

− 210 以下 SUS440B 255 以下

− 25 以下 269 以下

SUS420J1 223

以下 97 以下

− 234 以下 SUS440C 269 以下

− 28 以下 284 以下

SUS420J2 235

以下 99 以下

− 247 以下 SUS440F 269 以下

− 28 以下 284 以下

a)

硬さは,いずれか 1 種類を適用する。

b)

 HRB

の測定は,HRBS 又は HRBW のいずれかでよいものとし,測定値の表示には,HRBS 又は HRBW を明

記する。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBS によることとする。

6.6 

析出硬化系の機械的性質 

析出硬化系の機械的性質は,その熱処理状態に応じて,次の a)b)又は c)による。

a)

固溶化熱処理を行った棒の機械的性質は,

表 13 による。この場合,供試材は JIS G 0404 の 7.6 の A

類による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合に適用する。

なお,固溶化熱処理を行った棒は,通常,析出硬化状態の機械試験を行わないが,特に注文者の要

求があれば,JIS G 0404 の 7.6 の B 類による供試材に析出硬化処理を行った場合の機械試験を,その

規格値を含めて受渡当事者間で協定してもよい。

b)

固溶化熱処理後析出硬化処理を行った棒の機械的性質は,

表 13 による。この場合,供試材は JIS G 0404

の 7.6 の A 類による。ただし,耐力は,注文者の指定がある場合に適用する。

c) SUS630

の場合,固溶化熱処理及び析出硬化処理以外の熱処理を行った棒の機械的性質は,その規格

値及び試験片を含めて,受渡当事者間の協定による。

表 13−析出硬化系の固溶化熱処理状態及び固溶化熱処理後析出硬化処理状態の機械的性質 

種類の

記号

熱処理

記号

耐力

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

絞り

a)

%

硬さ

b)

適用寸法
(径,対
辺距離又

は厚さ)

HBW

HRBS

c)

又は

HRBW

HRC HV

SUS630 S

− 363 以下

− 38 以下 383 以下

75 mm

以下

H900 1

175

以上 1

310

以上 10 以上 40 以上

375

以上

− 40 以上 396 以上

H1025 1

000

以上 1

070

以上 12 以上 45 以上

331

以上

− 35 以上 350 以上

H1075

860

以上 1

000

以上 13 以上 45 以上

302

以上

− 31 以上 320 以上

H1150

725

以上      930 以上 16 以上 50 以上

277

以上

− 28 以上 292 以上

SUS631 S

380

以下 1

030

以下 20 以上

− 229 以下

98

以下

− 241 以下

RH950 1

030

以上 1

230

以上    4 以上 10 以上

388

以上

− 41 以上 410 以上

TH1050

960

以上 1

140

以上    5 以上 25 以上

363

以上

− 38 以上 383 以上

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

平鋼には適用しない。ただし,注文者の指定がある場合は,受渡当事者間の協定による。

b)

硬さは,いずれか 1 種類を適用する。

c)

 HRB

の測定は,HRBS 又は HRBW のいずれかでよいものとし,測定値の表示には,HRBS 又は HRBW を明

記する。ただし,疑義が生じた場合の判断は,HRBS によることとする。


11

G 4303

:2012

耐食性 

粒界腐食試験による耐食性について,特に注文者の指定がある場合は,受渡当事者間で 11.3 から適用す

る試験方法を協定し,試験を行い,耐食性は,受渡当事者間の協定による。

形状,寸法及び許容差 

8.1 

標準寸法 

標準寸法は,次による。

a)

熱間圧延による丸鋼及び六角鋼の標準寸法は,

表 14 による。

表 14−熱間圧延丸鋼及び六角鋼の標準寸法 

単位  mm

丸鋼の径

六角鋼の対辺距離

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

22

24

25

26

28

30

32

34

35

36

38

40

42

44

45

46

48

50

55

60

65

70

75

80

85

90

95

100

110

120

130

140

150

160

170

180

190

200

12

14

17

19

21

23

24

26

27

29

30

32

35

38

41

46

b)

その他の形状については,標準寸法を規定しない。

8.2 

形状及び寸法の許容差 

形状及び寸法の許容差は,次による。

a)

熱間圧延による丸鋼の径,

角鋼及び六角鋼の対辺距離の許容差並びに偏径差又は偏差は,

表 15 による。

表 15−熱間圧延丸鋼,角鋼及び六角鋼の寸法許容差並びに偏径差又は偏差 

単位  mm

径又は対辺距離

寸法許容差

偏径差又は偏差

a)

15

以下

 15

を超え 25 以下

 25

を超え 35 以下

 35

を超え 50 以下

 50

を超え 80 以下

 80

を超え 100 以下

 100

を超え 120 以下

 120

を超え 160 以下

 160

を超え 200 以下

 200

を超えるもの

±0.3

±0.4 
±0.5 
±0.6

±0.8 
±1.0 
±1.3

±1.6 
±2.0 
±1.2 %

寸法許容差の範囲の

75 %

以下

a)

偏径差又は偏差は,同一断面における径又は対辺距離の最大
値と最小値との差で表す。

b)

熱間圧延による平鋼の厚さ及び幅の許容差は,

表 16 及び表 17 による。


12

G 4303

:2012

表 16−平鋼の厚さの許容差 

単位  mm

厚さ

幅区分による厚さの許容差

幅 50 以下

幅 50 を超え 150 以下

 20

以下

20

を超え 40 以下

40

を超えるもの

±0.4

±0.8

±0.5

±1.0 
±1.5

幅 150 mm を超えるものは,受渡当事者間の協定による。

表 17−平鋼の幅の許容差 

単位  mm

幅の区分

幅の許容差

50

以下

 50

を超え 75 以下

 75

を超え 100 以下

 100

を超え 125 以下

 125

を超え 150 以下

±0.8 
±1.2 
±1.5

±2.0 
±2.5

幅 150 mm を超えるものは,受渡当事者間の協定による。

c)

鍛造棒の寸法の許容差は,受渡当事者間の協定による。

d)

丸鋼の切削材の寸法許容差は,

表 18 による。

表 18−丸鋼の切削材の寸法許容差 

単位  mm

寸法許容差

15

を超え  25 以下

+0.15

0

25

を超え  80 以下

+0.25

0

80

を超え 125 以下

+0.50

0

125

を超え 150 以下

+1.0

0

150

を超え 400 以下

+2.0

0

径 15 mm 以下,又は 400 mm を超えるものは,受渡当事者間の協定による。

e)

棒の長さの許容差は,

表 19 による。ただし,受渡当事者間の協定がある場合は,その協定による。

表 19−長さの許容差 

単位  mm

長さ

長さの許容差

7 000

以下

+40

0

7 000

を超えるもの

長さ 1 000 又はその端数を増すごとに,上記のプラス側許容差に 5 を加える。


13

G 4303

:2012

f)

棒の曲がり許容差は,単位長さ(m)当たり 3 mm 以下とし,全長に対しては,

[3(mm/m)×長さ(m)

以下とする。

外観 

棒の表面は,仕上げ良好で,通常の使用において支障となる有害なきず,割れなどの欠点があってはな

らない。

10 

質量 

棒の質量は,実測又は計算で求める。計算で求める場合は,表示の寸法を用いて算出し,算出方法は

20

による。

表 20−質量の算出方法 

計算順序

算出方法

結果の桁数

基本質量

kg/(mm

2

・m)

表 21 による。

断面積 mm

2

次の式によって求める。 
丸鋼の断面積:0.785 4×径×径 
  熱間仕上げ材の径:表示の寸法

  切削仕上げ材の径:表示の寸法+(

表 18 の寸法許容差×1/2)

六角鋼の断面積:0.866 0×対辺距離×対辺距離

有効数字 4 桁の数値に
丸める。

単位質量 kg/m

基本質量[kg/(mm

2

・m)]×断面積(mm

2

有効数字 3 桁の数値に
丸める。

1

本の質量 kg

単位質量(kg/m)×長さ(m)

有効数字 3 桁の数値に
丸める。

総質量 kg

1

本の質量(kg)×同一寸法の総本数

又は単位質量(kg/m)×同一寸法の総長さ

整数値に丸める。

数値の丸め方は,JIS Z 8401 による。


14

G 4303

:2012

表 21−ステンレス鋼棒の基本質量 

単位  kg/(mm

2

・m)

種類の記号

基本質量

分類

種類の記号

基本質量

分類

SUS201 7.93

×10

3

オーステナイト系 SUS321

7.93

×10

3

オーステナイト系

SUS202 7.93

×10

3

 SUS347

7.98

×10

3

SUS301 7.93

×10

3

 SUSXM7

7.93

×10

3

SUS302 7.93

×10

3

 SUSXM15J1

7.75

×10

3

SUS303 7.93

×10

3

 SUS329J1

7.80

×10

3

オーステナイト・フェ 
ライト系

SUS303Se 7.93

×10

3

 SUS329J3L

7.80

×10

3

SUS303Cu

a) 

SUS329J4L 7.80

×10

3

SUS304 7.93

×10

3

 SUS405

7.75

×10

3

フェライト系

SUS304L 7.93

×10

3

 SUS410L

7.75

×10

3

SUS304N1 7.93

×10

3

 SUS430

7.70

×10

3

SUS304N2 7.93

×10

3

 SUS430F

7.70

×10

3

SUS304LN 7.93

×10

3

 SUS434

7.70

×10

3

SUS304J3

a) 

SUS447J1 7.64

×10

3

SUS305 7.93

×10

3

 SUSXM27

7.67

×10

3

SUS309S 7.98

×10

3

 SUS403

7.75

×10

3

マルテンサイト系

SUS310S 7.98

×10

3

 SUS410

7.75

×10

3

SUS312L 8.03

×10

3

 SUS410J1

7.75

×10

3

SUS316 7.98

×10

3

 SUS410F2

7.75

×10

3

SUS316L 7.98

×10

3

 SUS416

7.75

×10

3

SUS316N 7.98

×10

3

 SUS420J1

7.75

×10

3

SUS316LN 7.98

×10

3

 SUS420J2

7.75

×10

3

SUS316Ti 7.98

×10

3

 SUS420F

7.75

×10

3

SUS316J1 7.98

×10

3

 SUS420F2

7.75

×10

3

SUS316J1L 7.98

×10

3

 SUS431

7.75

×10

3

SUS316F 7.98

×10

3

 SUS440A

7.70

×10

3

SUS317 7.98

×10

3

 SUS440B

a) 

SUS317L 7.98

×10

3

 SUS440C

7.78

×10

3

SUS317LN 7.97

×10

3

 SUS440F

7.78

×10

3

SUS317J1 8.00

×10

3

 SUS630

7.78

×10

3

析出硬化系

SUS836L 8.06

×10

3

 SUS631

7.93

×10

3

SUS890L 8.05

×10

3

a)

受渡当事者間の協定による。

11 

試験 

11.1 

分析試験 

11.1.1 

分析試験の一般事項及び分析試料の採り方 

分析試験の一般事項及び分析試料の採り方は,JIS G 0404 の箇条 8(化学成分)による。注文者が製品

分析を要求した場合の試料の採り方は,JIS G 0321 の箇条 4(分析用試料採取方法)による。

11.1.2 

分析方法 

溶鋼分析の方法は,JIS G 0320 による。製品分析の方法は,JIS G 0321 による。

11.2 

機械試験 

11.2.1 

試験一般 

機械試験の一般事項は,JIS G 0404 の箇条 9(機械的性質)による。


15

G 4303

:2012

11.2.2 

供試材の採り方 

供試材は,同一溶鋼,同一熱処理条件ごとに 1 個を採取する。

11.2.3 

試験片の数 

試験片の数は,供試材 1 個から各試験片 1 個とする。

11.2.4 

試験片 

引張試験片,衝撃試験片及び硬さ試験片は,次による。

a)

引張試験片は,JIS Z 2241 の 10 号試験片,13B 号試験片,14A 号試験片又は 14B 号試験片のいずれか

を用いる。

なお,4 号試験片又は 5 号試験片を用いてもよい。

b)

衝撃試験片は,JIS Z 2242 のノッチ深さ 2 mm の U ノッチ標準試験片を用いる。ただし,この試験片

が採取できない場合は,適用する試験片の寸法及び形状について,受渡当事者間で協定することがで

きる。

c)

硬さ試験片は,引張試験片の一部を用いることができる。

11.2.5 

試験方法 

引張試験,衝撃試験及び硬さ試験の方法は,次による。

a)

引張試験方法は,JIS Z 2241 による。ただし,試験温度は,23±5  ℃で行い,マルテンサイト系の引

張強さの測定については,試験片平行部のひずみ増加率が 20∼60 %/min になる引張速度を,マルテン

サイト系以外については,40∼80 %/min になるような引張速度を用いる。

b)

衝撃試験方法は,JIS Z 2242 による。ただし,試験温度は,23±2  ℃で行う。

c)

硬さ試験方法は,次のいずれかによる。ただし,試験温度は,23±5  ℃で行う。

1) JIS 

2243 

2) JIS 

2244 

3) JIS 

2245 

11.3 

腐食試験 

腐食試験は,次による。

11.3.1 

供試材の採り方  供試材は,同一溶鋼,同一熱処理条件ごとに 1 個を採取する。

11.3.2 

試験片の数  試験片の数は,供試材 1 個から各試験片 1 個とする。

11.3.3 

試験方法  試験方法は,次のいずれかによる。

a)  JIS G 0571 

b)  JIS G 0572 

c) 

JIS G 0573 

d)  JIS G 0575 

12 

検査 

棒の検査は,次による。

a)

検査の一般事項は,JIS G 0404 による。

b)

化学成分は,箇条 に適合しなければならない。

c)

機械的性質は,箇条 に適合しなければならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,引張試験,

硬さ試験,衝撃試験の一部又は全部を省略することができる。

d)

耐食性は,注文者の指定がある場合に適用し,箇条 に適合しなければならない。


16

G 4303

:2012

e)

形状及び寸法は,箇条 に適合しなければならない。

f)

外観は,箇条 に適合しなければならない。

13 

表示 

検査に合格した棒には,1 本ごとに次の事項を表示する。ただし,径,対辺距離又は厚さが 30 mm 以下

の棒は,これを結束して,1 束ごとに表示してもよい。また,径又は対辺距離が 30 mm を超える棒の場合

は,受渡当事者間の協定によって,これを結束して 1 結束ごとに適切な方法で表示してもよい。

なお,受渡当事者間の協定によって,項目の一部を省略することができる。

a)

種類の記号

b)

寸法

c)

熱処理の状態を表す記号

d)

製造業者名又はその略号

e)

溶鋼番号又は検査番号

14 

報告 

製造業者は,注文者の要求があれば,この規格に規定又は指定された試験の成績表,及び寸法,数量,

納入状態などを記載した報告書を注文者に提出しなければならない。報告書には電送などの電子媒体も含

める。ただし,検査文書の種類は JIS G 0415 

表 1(検査文書の総括表)の 2.3(受渡試験報告書)又は

3.1.B

(検査証明書 3.1.B)とする。


17

G 4303

:2012

附属書 JA

(参考)

ステンレス鋼の熱処理

序文 

この附属書は,本体に関連する事項を補足するもので,規定の一部ではない。

棒の熱処理条件を参考として以下に示す。

JA.1 

熱処理条件 

表 JA.1∼表 JA.5 にステンレス鋼の熱処理条件を示す。

表 JA.1−オーステナイト系の熱処理条件 

単位  ℃

種類の記号

固溶化熱処理

種類の記号

固溶化熱処理

SUS201

SUS202

SUS301

SUS302

SUS303

SUS303Se

SUS303Cu

SUS304

SUS304L

SUS304N1

SUS304N2

SUS304LN

SUS304J3

SUS305

SUS309S

SUS310S

SUS312L

SUS316

1 010

∼1 120 急冷

1 010

∼1 120 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 030

∼1 150 急冷

1 030

∼1 180 急冷

1 030

∼1 180 急冷

1 010

∼1 150 急冷

SUS316L

SUS316N

SUS316LN

SUS316Ti

a)

SUS316J1

SUS316J1L

SUS316F

SUS317

SUS317L

SUS317LN

SUS317J1

SUS836L

SUS890L

SUS321

a)

SUS347

a)

SUSXM7

SUSXM15J1

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

920

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 030

∼1 180 急冷

1 030

∼1 180 急冷

1 030

∼1 180 急冷

920

∼1 150 急冷

980

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

1 010

∼1 150 急冷

a)

 SUS316Ti

,SUS321 及び SUS347 については,注文者が安定化熱処理

を指定することがある。この場合の熱処理温度は,850∼930  ℃が用い
られる。

表 JA.2−オーステナイト・フェライト系の熱処理条件 

単位  ℃

種類の記号

固溶化熱処理

SUS329J1

SUS329J3L

SUS329J4L

950

∼1 100 急冷

950

∼1 100 急冷

950

∼1 100 急冷


18

G 4303

:2012

表 JA.3−フェライト系の熱処理条件 

単位  ℃

種類の記号

焼なまし

SUS405

SUS410L

SUS430

SUS430F

SUS434

SUS447J1

SUSXM27

780

∼ 830 空冷又は徐冷

700

∼ 820 空冷又は徐冷

780

∼ 850 空冷又は徐冷

680

∼ 820 空冷又は徐冷

780

∼ 850 空冷又は徐冷

900

∼1 050 急冷

900

∼1 050 急冷

表 JA.4−マルテンサイト系の熱処理条件 

単位  ℃

種類の記号

熱処理

焼なまし

焼入れ

焼戻し

SUS403

SUS410

SUS410J1

SUS410F2

SUS416

SUS420J1

SUS420J2

SUS420F

SUS420F2

SUS431

SUS440A

SUS440B

SUS440C

SUS440F

800

∼900 徐冷又は約 750 急冷

800

∼900 徐冷又は約 750 急冷

830

∼900 徐冷又は約 750 急冷

800

∼900 徐冷又は約 750 急冷

800

∼900 徐冷又は約 750 急冷

800

∼900 徐冷又は約 750 空冷

800

∼900 徐冷又は約 750 空冷

800

∼900 徐冷又は約 750 空冷

800

∼900 徐冷又は約 750 急冷

一次約 750 急冷,二次約 650 急冷

800

∼920 徐冷

800

∼920 徐冷

800

∼920 徐冷

800

∼920 徐冷

 950

∼1 000 油冷

 950

∼1 000 油冷

 970

∼1 020 油冷

 950

∼1 000 油冷

 950

∼1 000 油冷

 920

∼ 980 油冷

 920

∼ 980 油冷

 920

∼ 980 油冷

 920

∼ 980 油冷

1 000

∼1 050 油冷

1 010

∼1 070 油冷

1 010

∼1 070 油冷

1 010

∼1 070 油冷

1 010

∼1 070 油冷

700

∼750 急冷

700

∼750 急冷

650

∼750 急冷

700

∼750 急冷

700

∼750 急冷

600

∼750 急冷

600

∼750 急冷

600

∼750 急冷

600

∼750 急冷

630

∼700 急冷

100

∼180 空冷

100

∼180 空冷

100

∼180 空冷

100

∼180 空冷

表 JA.5−析出硬化系の熱処理条件 

種類の記号

熱処理

種類

記号

条件

SUS630

a)

固溶化熱処理 S

1

020

∼1 060  ℃急冷

析出硬化処理 H900  470∼490  ℃空冷

H1025 540

∼560  ℃空冷

H1075 570

∼590  ℃空冷

H1150 610

∼630  ℃空冷

SUS631

固溶化熱処理 S

1

000

∼1 100  ℃急冷

析出硬化処理 RH950 955±10  ℃に 10 分間保持,室温まで空冷,24 時間以内に−73±6  ℃

に冷却し 8 時間保持,510±10  ℃に 60 分間保持後空冷

TH1050 760

±15  ℃に 90 分間保持,1 時間以内に 15  ℃以下に冷却し 30 分間

保持,565±10  ℃に 90 分間保持後空冷

a)

 SUS630

については,固溶化熱処理及び析出硬化処理以外の熱処理が受渡当事者間で協定されることがある。


附属書 JB

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS G 4303:2012

  ステンレス鋼棒

ISO 16143-2:2004

  Stainless steels for general purposes − Part 2: Semi-finished

products, bars, rods and sections

(I)JIS の規定

(II)

国際規
格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

1

適用範

熱間加工したステンレス
鋼棒(丸鋼,角鋼,六角鋼

及び平鋼)について規定。

1

一般用途向けステンレス鋼
の熱間仕上した半製品,熱間

及び冷間仕上した棒及び形
鋼について規定。

削除

JIS

では,熱間加工した棒だけ

について規定。

熱 間 仕 上 し た 半 製 品 に つ い て は

JIS G 4319

で規定,冷間仕上した棒

については JIS G 4318 で規定,熱
間又は冷間仕上した形鋼について
は JIS G 4317 又は JIS G 4320 で規

定しているなど,JIS は,ISO 規格
の適用範囲を上記のとおり網羅し
ているため,実質的な差異はない。

2

引用規

3

種類の

記号

JIS

の記号体系による。

オーステナイト系,オース
テナイト・フェライト系,

フェライト系,マルテンサ
イト系及び析出硬化系の

61

種類の記号及び分類を

規定。

4

,6

ISO

規格の記号体系による。

オーステナイト系,オーステ
ナイト・フェライト系,フェ

ライト系,マルテンサイト系
及び析出硬化系の 54 種類の
記号及び分類を規定。

変更

JIS

と ISO 規格の記号体系が異

なる。

各国は,それぞれの記号体系をも
ち,それらはその市場に定着して
いる。2003 年に制定された ISO/TS 

4949

は,各国それぞれの記号体系

に従うことを認めている。

4

製造方

棒の熱間加工方法及びそ
の後の処理方法を規定。

 7.1

7.2

注文時に特に合意されてい
なければ,製鋼方法は製造業

者の自由裁量。 
製造方法と表面仕上の種類
を規定。

削除

JIS

では,熱間加工した棒だけ

の製造方法について規定。

JIS

は,熱間加工した棒以外を他の

JIS

で規定しており,実質的な差異

はない。

19

G

 4303


2012


(I)JIS の規定

(II) 
国際規
格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

5

化学成

オーステナイト系 35 種

類,オーステナイト・フェ
ライト系 3 種類,フェライ
ト系 7 種類,マルテンサイ

ト系 14 種類,析出硬化系

2

種類の合計 61 種類につ

いて,化学成分値を規定。

 7.3

オーステナイト系 32 種類,

オーステナイト・フェライト
系 6 種類,フェライト系 5 種
類,マルテンサイト系 9 種

類,析出硬化系 2 種類の合計

54

種類について,化学成分

値を規定。

変更

JIS

で規定されている 61 種類

のうち,27 種類が ISO 規格に
も規定されており,ISO 規格
にない鋼種は 34 種類。また,

ISO

規格で規定されている 54

種類のうち,30 種類が JIS 
も規定されており,JIS にない

鋼種は 24 種類。 
(共通鋼種数が,JIS では 27
種類,ISO 規格では 30 種類と

不整合な理由:JIS の 1 鋼種が

ISO

規格の 2 鋼種に対応して

いる種類が 3 種類あるため)

JIS

では,ISO 規格で規定されてい

る鋼種から国内ニーズのない鋼種
を削除し,国内に定着している JIS
固有鋼種を規定している。次回 ISO

規格見直し時,改正提案の要否を検
討する。

6

機械的

性質

オーステナイト系,オース
テナイト・フェライト系,

フェライト系については,
耐力,引張強さ,伸び,絞
り及び硬さを規定。マルテ

ンサイト系については,焼
なまし状態の硬さを規定
し,焼入焼戻し状態の耐

力,引張強さ,伸び,絞り,
硬さ及びシャルピー衝撃
値を規定。析出硬化系につ

いては,固溶化熱処理状態
の硬さを規定し,析出硬化
処理状態の耐力,引張強

さ,伸び,絞り及び硬さを
規定。なお,SUS631 の固
溶化熱処理状態では,硬さ

に加えて,耐力,引張強さ
及び伸びを規定。

 7.5

オーステナイト系について
は 0.2 %耐力,1.0 %耐力,引

張強さ及び伸びについて規
定。オーステナイト・フェラ
イト系及びフェライト系に

ついては,0.2 %耐力,引張
強さ,伸び及び硬さについて
規定。マルテンサイト系につ

いては,焼なまし状態の引張
強さ及び硬さを規定し,焼入
焼戻し状態の 0.2 %耐力,引

張強さ及び伸びを規定。析出
硬化型については,固溶化熱
処理状態の引張強さを規定

し,析出硬化熱処理状態の

0.2 %

耐力,引張強さ及び伸

びを規定。

変更

JIS

では,全ての種類につい

て,硬さを規定し,引張試験

を行ったものについて,絞り
を規定している。また,JIS 
は,マルテンサイト系につい

て,シャルピー衝撃値を規定
している。ISO 規格では,オ
ーステナイト系について,硬

さ規定がなく,1.0 %耐力を規
定している。また,焼なまし
状態のマルテンサイト系につ

いて,硬さだけでなく引張強
さを規定している。

製品規格として必要な規定項目及
び規定内容を定めている。JIS では,

全ての種類の機械的性質について,
硬さを共通規定項目としており一
貫性があることから,JIS 規定内容

のままとする。次回 ISO 規格見直し
時,改正提案の要否を検討する。

20

G

 4303


2012


 (I)JIS の規定

(II)

国際規
格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇

条ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

7

耐食性

オーステナイト系及びオ
ーステナイト・フェライト

系に適用する粒界腐食試
験による耐食性を規定。粒
界腐食試験方法として,し

ゅう酸エッチング試験,硫
酸・硫酸第二鉄腐食試験,

65 %

硝 酸 腐 食 試 験 , 硫

酸・硫酸銅腐食試験の 4
種類を規定。 
腐食試験の実施の有無及

び判定値は,受渡当事者間
による協定。

 7.4

8

オーステナイト系,オーステ
ナイト・フェライト系及びフ

ェライト系に適用する粒界
腐食試験による耐食性を規
定。粒界腐食試験方法とし

て,16 %硫酸−硫酸銅腐食試
験,35 %硫酸−硫酸銅腐食試
験,40 %硫酸−硫酸第二鉄腐

食試験の 3 種類を規定。 
腐食試験の実施有無は,受渡
当事者間協定だが,実施した

場合は,ISO 3651-2 を満足す
ることが求められる。

変更

JIS

と ISO 規格とでは腐食試

験方法が異なる。

国内に定着している JIS 腐食試験方
法を規定していることから,JIS 

定内容のままとする。次回 ISO 規格
見直し時,改正提案の要否を検討す
る。

8

形状,

寸法及び
許容差

標準寸法,形状及び寸法の

許容差を規定。

 7.8

他の ISO 規格などから引用

するなど,受渡当事者間協
定。

変更

JIS

では,標準寸法,形状及び

寸法の許容差を規定し,ISO
規格では受渡当事者間協定。

JIS

では,共通化が可能な範囲で規

格化している。次回 ISO 規格見直し
時,改正提案の要否を検討する。

9

外観

棒の外観について規定。

7.6

一致

10

質量

質量を規定している。

追加

JIS

は,計算質量と実測質量を

規定している。

商習慣の違いであり,次回 ISO 規格
見直し時,改正提案の要否を検討す

る。

11

試験

分析試験,機械試験及び腐

食試験方法を規定。機械試
験は,製品状態を供試材と
して実施。

 8

分析試験,機械試験及び腐食

試験方法を規定。機械試験
は,基本的に製品状態を供試
材とするが,マルテンサイト

系及び析出硬化系について
は,焼入焼戻し状態又は析出
硬化処理状態でも実施。

変更

JIS

と ISO 規格とでは規定し

ている機械的性質項目が異な
り,腐食試験方法も異なる。

JIS

は,国内に定着している機械的

性質項目及び腐食試験方法を規定。 
次回 ISO 規格見直し時,改正提案の
要否を検討する。

12

検査

化学成分,機械的性質,耐
食性,形状,寸法及び外観
の検査適合基準を規定。

 8

化学成分,機械的性質,耐食
性,形状,寸法及び外観の検
査適合基準を規定。

変更

検査基準及び頻度が異なる。

JIS

は,製品規格として必要な規定

項目及び規定内容を追加。 
次回 ISO 規格見直し時,改正提案の

要否を検討する。

21

G

 4303


2012


(I)JIS の規定

(II) 
国際規
格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

13

表示

種類の記号,寸法,熱処理

の状態を表す記号,製造業
者名又はその略号,及び溶
鋼番号又は検査番号の表

示を規定。

 9

種類の記号,製造業者,溶鋼

番号,認識番号及び検査者の
表示を規定。

変更

表示項目が異なる。

JIS

は,製品規格として必要な規定

項目及び規定内容を追加。 
次回 ISO 規格見直し時,改正提案の
要否を検討する。

14

報告

注文者の要求があれば,製

造業者は JIS G 0415 によ
る報告書を提出しなけれ
ばならない。

 8.2

一致

附 属 書

JA

(参考)

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 16143-2:2004,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。

    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

22

G

 4303


2012