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G 4109

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類及び記号,強度区分並びに適用厚さ  

2

4

  製造方法及び熱処理  

2

4.1

  製造方法  

2

4.2

  熱処理及び熱処理の記号  

2

5

  化学成分  

3

5.1

  溶鋼分析値  

3

5.2

  製品分析値  

3

6

  オーステナイト結晶粒度  

4

7

  機械的性質  

4

8

  形状,寸法,質量及びその許容差  

6

9

  外観 

7

10

  試験  

7

10.1

  分析試験  

7

10.2

  機械試験  

7

10.3

  オーステナイト結晶粒度試験  

8

11

  検査  

8

12

  再検査  

8

13

  表示  

8

14

  報告  

9

附属書 JA(規定)表 及び表 に規定していない合金元素の上限値  

10

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

11


G 4109

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS G 4109:2008 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 G

4109

:2013

ボイラ及び圧力容器用クロムモリブデン鋼鋼板

Chromium-molybdenum alloy steel plates for boilers and pressure vessels

序文 

この規格は,2011 年に第 3 版として発行された ISO 9328-1 及び ISO 9328-2 を基に作成した日本工業規

格であるが,取引の実態に整合させるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

この規格は,ASTM A 387 に対応して 1974 年に制定され,その後,今回の改正を含めて 6 回の改正を経

て今日に至っている。今回,ASTM A 387 の改正に対応して,化学成分規定の改正を行った。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JB に示す。

適用範囲 

この規格は,常温から高温で使用されるボイラ及び圧力容器に用いるクロムモリブデン鋼の熱間圧廷鋼

板(以下,鋼板という。

)について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 9328-1:2011

,Steel flat products for pressure purposes−Technical delivery conditions−Part 1:

General requirements

ISO 9328-2:2011

,Steel flat products for pressure purposes−Technical delivery conditions−Part 2:

Non-alloy and alloy steels with specified elevated temperature properties

(全体評価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 0320

  鋼材の溶鋼分析方法

JIS G 0321

  鋼材の製品分析方法及びその許容変動値

JIS G 0404

  鋼材の一般受渡し条件

JIS G 0415

  鋼及び鋼製品−検査文書

注記  対応国際規格:ISO 10474,Steel and steel products−Inspection documents(IDT)

JIS G 0551

  鋼−結晶粒度の顕微鏡試験方法

JIS G 3193

  熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2248

  金属材料曲げ試験方法


2

G 4109

:2013

種類及び記号,強度区分並びに適用厚さ 

鋼板の種類の記号,強度区分及び適用厚さは,次による。

a) 

鋼板の種類は 6 種類とし,その種類の記号及び適用厚さは,

表 による。

b) 

鋼板は,種類の記号ごとに,機械的性質によって更に二つに区分する。引張強さの低い方を強度区分

1

,引張強さの高い方を強度区分 2 と呼び,種類の記号の後に“-1”又は“-2”を付ける。

表 1−種類の記号,強度区分及び適用厚さ

単位  mm

種類の記号

強度区分

適用厚さ

SCMV1

1

6

以上 200 以下

2

SCMV2

1

2

SCMV3

1

2

SCMV4

1

6

以上 300 以下

2

SCMV5

1

2

SCMV6

1

2

製造方法及び熱処理 

4.1 

製造方法 

鋼板は,キルド鋼から製造する。

4.2 

熱処理及び熱処理の記号 

4.2.1 

熱処理 

4.2.1.1 

鋼板の熱処理 

鋼板の熱処理は,次による。

a)

強度区分 1 の鋼板には,焼なまし又は焼ならし焼戻しを行う。また,強度区分 2 の鋼板には,焼なら

し焼戻しを行う。

b)

焼なまし,焼ならし及び焼戻し温度は,

表 による。

c)

焼ならし焼戻しを行う場合,注文者の承認が得られれば,規定の機械的性質を得るため,焼ならしに

おいて,液体冷却,衝風又はその他の適切な方法によって,加速冷却を行ってもよい。 

d)  a)

の焼なまし又は焼ならし焼戻しに代わる熱処理を注文者が行う場合には,受渡当事者間の協定によ

って鋼板は,圧延のままとするか,又は協定された熱処理を行う。注文者の指定がない場合は,SCMV1,

SCMV2

及び SCMV3 については圧延のままとし,SCMV4,SCMV5 及び SCMV6 については圧延後に

応力除去焼なましを行う。

4.2.1.2 

熱処理の指示 

熱処理の指示は,次による。

a)

注文者は,注文書に製造業者が行う鋼板の熱処理及び必要な場合には,試験片の熱処理条件及び回数

を明示する。


3

G 4109

:2013

b)  4.2.1.1 d)

によって注文者が鋼板の熱処理を行う場合には,その旨を注文書で指示し,かつ,製造業者

が行う試験片の熱処理条件を明示する。

表 2−焼なまし,焼ならし及び焼戻し温度

単位  ℃

種類の記号

焼なまし温度又は焼ならし温度

焼戻し温度

SCMV1

875

∼1 000

620

以上

SCMV2

SCMV3

SCMV4

650

以上

SCMV5

SCMV6

a)

 700

以上

a)

注文者の指定によって,炭素含有率を 0.10 %以下とした SCMV6 の鋼板は,
焼なまし及び焼ならし温度を 875  ℃以下としてもよい。 

4.2.1.3 

試験片の熱処理 

試験片の熱処理は,鋼板から採取した供試材の状態で行い,試験片は,熱処理後の供試材から採取する。

4.2.2 

熱処理の記号 

注文書に記入する鋼板及び試験片の熱処理を示す記号は,次による。

a)

鋼板に焼なましを行う場合                                    A

b)

鋼板に焼ならし焼戻しを行う場合                              NT

注記 4.2.1.1 

c)

によって,焼ならしにおいて加速冷却を行った場合を含む。

c)

鋼板に応力除去焼なましを行う場合                            P

d)

試験片の熱処理として焼なましを行う場合                      TA

e)

試験片の熱処理として焼ならし焼戻しを行う場合                TNT

f)

試験片の熱処理として溶接後熱処理に相当する熱処理を行う場合  SR 

  SCMV1-1 A 

:強度区分 1 を指定された鋼板に焼なましを行う場合

SCMV1-1 NTSR 

:強度区分 1 を指定された鋼板に焼ならし焼戻しを行い,更に試験片の熱処

理として溶接後熱処理に相当する熱処理を行う場合

SCMV4-2 PTNT2SR 

:強度区分 2 を指定された鋼板に応力除去焼なましを行い,更に試験片の熱

処理として焼ならし焼戻しを行った後,溶接後熱処理に相当する熱処理を

2

回行う場合

化学成分 

5.1 

溶鋼分析値   

鋼板は 10.1 の試験を行い,その溶鋼分析値は,

表 による。

なお,

表 に規定していない合金元素の上限値については,附属書 JA による。

5.2 

製品分析値 

注文者の要求がある場合,鋼板の製品分析は 10.1 の試験を行い,その値は

表 による。

なお,

表 に規定していない合金元素の上限値については,附属書 JA による。


4

G 4109

:2013

表 3−化学成分(溶鋼分析値)

単位  %

種類の記号 C

Si

Mn

P

S

Cr

Mo

SCMV1 0.21

以下 0.40 以下 0.55∼0.80

0.020

以下

0.020

以下

0.50

∼0.80 0.45∼0.60

SCMV2 0.17

以下 0.40 以下 0.40∼0.65

0.020

以下

0.020

以下

0.80

∼1.15 0.45∼0.60

SCMV3 0.17

以下 0.50∼0.80 0.40∼0.65

0.020

以下

0.020

以下

1.00

∼1.50 0.45∼0.65

SCMV4 0.17

以下 0.50 以下 0.30∼0.60

0.020

以下

0.020

以下

2.00

∼2.50 0.90∼1.10

SCMV5 0.17

以下 0.50 以下 0.30∼0.60

0.020

以下

0.020

以下

2.75

∼3.25 0.90∼1.10

SCMV6 0.15

以下 0.50 以下 0.30∼0.60

0.020

以下

0.020

以下

4.00

∼6.00 0.45∼0.65

厚さ 150 mm を超える鋼板の化学成分は,箇条 の機械的性質を得るために,別途受渡当事者間で協定しても

よい。

表 4−化学成分(製品分析値)

単位  %

種類の記号 C

Si

Mn

P

S

Cr

Mo

SCMV1 0.21

以下 0.45 以下 0.51∼0.84

0.020

以下

0.020

以下 0.46∼0.85 0.40∼0.65

SCMV2 0.17

以下 0.45 以下 0.36∼0.69

0.020

以下

0.020

以下 0.74∼1.21 0.40∼0.65

SCMV3 0.17

以下 0.44∼0.86 0.36∼0.69

0.020

以下

0.020

以下 0.94∼1.56 0.40∼0.70

SCMV4 0.17

以下 0.50 以下 0.27∼0.63

0.020

以下

0.020

以下 1.88∼2.62 0.85∼1.15

SCMV5 0.17

以下 0.50 以下 0.27∼0.63

0.020

以下

0.020

以下 2.63∼3.37 0.85∼1.15

SCMV6 0.15

以下 0.55 以下 0.27∼0.63

0.020

以下

0.020

以下 3.90∼6.10 0.40∼0.70

厚さ 150 mm を超える鋼板の化学成分は,箇条 の機械的性質を得るために,別途受渡当事者間で協定しても

よい。

オーステナイト結晶粒度 

SCMV1

の鋼板のオーステナイト結晶粒度は 10.3 の試験を行い,その粒度番号は,1∼5 とする。

機械的性質 

機械的性質は,次による。

a)

注文者は,強度区分 1 又は強度区分 2 のいずれかを指定しなければならない。

b)

強度区分 1 を指定された鋼板は 10.2 の試験を行い,機械的性質は,

表 による。

なお,曲げ性の場合は,曲げ試験片の外側にき裂を生じてはならない。

注記  曲げ性の試験の実施については,10.2.1 を参照。

c)

強度区分 2 を指定された鋼板は 10.2 の試験を行い,機械的性質は,

表 による。

なお,曲げ性の場合は,曲げ試験片の外側にき裂を生じてはならない。

注記  曲げ性の試験の実施については,10.2.1 を参照。


5

G 4109

:2013

表 5−強度区分 の鋼板の機械的性質

種類の記号

及び

強度区分

降伏点

又は耐力

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

伸び及び絞り

曲げ性

厚さ

mm

試験片

伸び

d)

%

絞り

%

曲げ

角度

内側半径

厚さ  mm

25

以下

25

超え

50

以下

50

超え

100

以下

100

超える

もの

SCMV1-1

a)b)

 225

以上 380∼550

50

以下

1A

18

以上

180

°

厚さの

0.75

厚さの

1.0

厚さの

1.25

40

超える

もの

10

22

以上

SCMV2-1

a)b)

 225

以上 380∼550

50

以下

1A

18

以上

40

超える

もの

10

22

以上

SCMV3-1

a)b)

 235

以上 410∼590

50

以下

1A

19

以上

40

超える

もの

10

22

以上

SCMV4-1

c)

 205

以上 410∼590

− 10 号

18

以上

45

以上

180

°

厚さの

1.0

厚さの

1.25

厚さの

1.5

厚さの

1.75

SCMV5-1

c)

 205

以上 410∼590

− 10 号

18

以上

45

以上

SCMV6-1

c)

 205

以上 410∼590

− 10 号

18

以上

45

以上

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

 SCMV1

,SCMV2 及び SCMV3 の厚さ 8 mm 未満の鋼板の 1A 号試験片の伸びは,厚さ 1 mm 又はその端数を

減じるごとに,この表の伸びの値から 1 を減じる。

b)

 SCMV1

,SCMV2 及び SCMV3 の厚さ 20 mm 未満の鋼板の 1A 号試験片の伸びが,この表の規定値を満足し

ない場合に,その伸びの値がこの表の規定値から 3 を減じた値以上の場合は,伸びを測定するための標点距
離を 50 mm とし,破断部を含んで伸びの値を測定して合否判定をしてもよい。その値が 25 %以上あれば,
合格とする。

c)

 SCMV4

,SCMV5 及び SCMV6 の鋼板で,鋼板の厚さが薄いため,10 号試験片が採れない場合は,標点距離

を平行部径の 4 倍とした 10 号相似試験片を用いる。また,厚さ 20 mm 以下の鋼板は,1A 号試験片を用いて
もよい。この場合,伸びを測定するための標点距離は,50 mm とし,破断部を含んで測定する。1A 号試験片

を用いる場合の絞りは,この表の絞りの値から 5 を減じる。

d)

厚さ 90 mm を超える鋼板の 10 号試験片の伸びは,厚さ 12.5 mm 又はその端数を増すごとに,この表の伸び
の値から 0.5 を減じる。ただし,減じる限度は 3 とする。


6

G 4109

:2013

表 6−強度区分 の鋼板の機械的性質

種類の記号

及び

強度区分

降伏点

又は耐力

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

伸び及び絞り

曲げ性

厚さ

mm

試験片

伸び

d)

%

絞り

%

曲げ

角度

内側半径

厚さ  mm

25

25

超え

50

以下

50

超え

100

100

超える

もの

SCMV1-2

a)b)

 315

以上 480∼620

50

以下

1A

18

以上

180

°

厚さの

0.75

厚さの

1.0

厚さの

1.25

40

超える

もの

10

22

以上

SCMV2-2

a)b)

 275

以上 450∼590

50

以下

1A

19

以上

40

超える

もの

10

22

以上

SCMV3-2

a)b)

 315

以上 520∼690

50

以下

1A

18

以上

40

超える

もの

10

22

以上

SCMV4-2

c)

 315

以上 520∼690

− 10 号

18

以上

45

以上

180

°

厚さの

1.0

厚さの

1.25

厚さの

1.5

厚さの

1.75

SCMV5-2

c)

 315

以上 520∼690

− 10 号

18

以上

45

以上

SCMV6-2

c)

 315

以上 520∼690

− 10 号

18

以上

45

以上

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

 SCMV1

,SCMV2 及び SCMV3 の厚さ 8 mm 未満の鋼板の 1A 号試験片の伸びは,厚さ 1 mm 又はその端数を減

じるごとに,この表の伸びの値から 1 を減じる。

b)

 SCMV1

,SCMV2 及び SCMV3 の厚さ 20 mm 未満の鋼板の 1A 号試験片の伸びが,この表の規定値を満足しな

い場合に,その伸びの値がこの表の規定値から 3 を減じた値以上の場合は,伸びを測定するための標点距離を

50 mm

とし,破断部を含んで伸びの値を測定して合否判定してもよい。その値が 25 %以上あれば,合格とす

る。

c)

 SCMV4

,SCMV5 及び SCMV6 の鋼板で,鋼板の厚さが薄いため,10 号試験片が採れない場合は,標点距離を

平行部径の 4 倍とした 10 号相似試験片を用いる。また,厚さ 20 mm 以下の鋼板は,1A 号試験片を用いても
よい。この場合,伸びを測定するための標点距離は,50 mm とし,破断部を含んで測定する。1A 号試験片を

用いる場合の絞りは,この表の絞りの値から 5 を減じる。

d)

厚さ 90 mm を超える鋼板の 10 号試験片の伸びは,厚さ 12.5 mm 又はその端数を増すごとに,この表の伸びの
値から 0.5 を減じる。ただし,減じる限度は 3 とする。

形状,寸法,質量及びその許容差 

鋼板の形状,寸法,質量及びその許容差は,JIS G 3193 による。ただし,鋼板の長さの許容差及びカッ

トエッジの場合の幅の許容差は,特に指定がない限り JIS G 3193 の許容差 A とし,厚さの許容差は,

表 7

による。


7

G 4109

:2013

表 7−厚さの許容差

単位  mm

厚さ

a)

1 600

未満

1 600

以上

2 000

未満

2 000

以上

2 500

未満

2 500

以上

3 150

未満

3 150

以上

4 000

未満

4 000

以上

5 000

未満

 6.00

以上 6.30 未満

+0.75

+0.95

+0.95

+1.25

+1.25

 6.30

以上 10.0 未満

+0.85

+1.05

+1.05

+1.35

+1.35

+1.55

 10.0

以上 16.0 未満

+0.85

+1.05

+1.05

+1.35

+1.35

+1.75

 16.0

以上 25.0 未満

+1.05

+1.25

+1.25

+1.65

+1.65

+1.95

 25.0

以上 40.0 未満

+1.15

+1.35

+1.35

+1.75

+1.75

+2.15

 40.0

以上 63.0 未満

+1.35

+1.65

+1.65

+1.95

+1.95

+2.35

 63.0

以上 100 未満

+1.55

+1.95

+1.95

+2.35

+2.35

+2.75

 100

以上 160 未満

+2.35

+2.75

+2.75

+3.15

+3.15

+3.55

 160

以上 200 未満

+2.95

+3.35

+3.35

+3.55

+3.55

+3.95

 200

以上 250 未満

+3.35

+3.55

+3.55

+3.75

+3.75

+4.15

 250

以上 300 未満

+3.75

+3.95

+3.95

+4.15

+4.15

+4.75

 300

以上

+3.95

+4.35

+4.35

+4.55

+4.55

+5.35

マイナス側の許容差は 0.25 mm とする。受渡当事者間の協定によって,マイナス側の許容差を 0 mm と

した場合のプラス側の許容差は,この表の数値に 0.25 mm を加えたものとする。 

a)

幅 5 000 mm 以上の場合の許容差は,受渡当事者間の協定による。

外観 

鋼板の外観は,JIS G 3193 の箇条 7(外観)による。ただし,溶接補修を行うときは,注文者の承認を

得なければならない。

10 

試験 

10.1 

分析試験 

分析試験は,次による。

a)

分析試験の一般事項及び溶鋼分析用試料の採り方は,JIS G 0404 の箇条 8(化学成分)による。

b)

製品分析用試料の採り方は,JIS G 0321 の箇条 4(分析用試料採取方法)による。ただし,供試材は,

破断後の引張試験片を用いてもよい。

c)

溶鋼分析方法は,JIS G 0320 による。製品分析方法は,JIS G 0321 による。

10.2 

機械試験 

10.2.1 

試験一般 

機械試験の一般事項は,JIS G 0404 の箇条 7(一般要求)及び箇条 9(機械的性質)による。ただし,供

試材の採り方は,4.2.1.3 によって試験片熱処理を行う場合も含めて JIS G 0404 の 7.6(試験片採取条件及

び試験片)の A 類とし,試験片の数及び採取位置は,次による。

なお,曲げ試験は,省略してもよい

1)

。ただし,特に注文者の指定がある場合には,試験を行わなけれ

ばならない。

1)

試験は,製造業者の判断によって省略してもよいが,曲げ性は規定を満足しなければならない

ことを意味する。

a)

引張試験片及び曲げ試験片の数並びに採取方向  同一スラブ又は同一鋼塊から直接圧延し同一熱処

理条件ごとの鋼板を一括して試験単位とし,最終圧延方向に直角に 1 個採取する。


8

G 4109

:2013

b)

引張試験片及び曲げ試験片の採取位置  試験片の中心は,板幅の 1/4 又はそれに近い位置とする。引

張試験片に 10 号試験片を用いる場合は,試験片の軸は,鋼板の表面から厚さの 1/4 とする。ただし,

厚さの 1/4 の位置に採れない場合には,それに近い位置とする。

10.2.2 

試験片 

引張試験片及び曲げ試験片は,次による。

a)

引張試験片は,JIS Z 2241 の 1A 号又は 10 号試験片による。

b)

曲げ試験片は,JIS Z 2248 の 1 号試験片による。

10.2.3 

試験方法 

引張試験及び曲げ試験の方法は,次による。

a)

引張試験の方法は,JIS Z 2241 による。

b)

曲げ試験の方法は,JIS Z 2248 による。

10.3 

オーステナイト結晶粒度試験 

オーステナイト結晶粒度試験は,次による。

a)

試験片は,溶鋼ごとに 1 個とし,引張試験片に隣接した位置から採取する。

b)

試験方法は,JIS G 0551 の 6.3.2(浸炭粒度試験方法)による。結晶粒度の評価法には,粒度番号によ

る評価法又は切断法による評価法のいずれを適用してもよい。

注記  この規格に規定する以外の試験として,受渡当事者間の協定によって JIS G 0560 のサルファプ

リント試験,JIS G 0801 などの非破壊試験が行われることがある。この場合,事前に試験片の

採り方,試験方法,合否判定基準などについて,受渡当事者間で協定される。

11 

検査 

検査は,次による。

a)

検査の一般事項は,JIS G 0404 による。

b)

化学成分は,箇条 に適合しなければならない。

c)

オーステナイト結晶粒度は,箇条 に適合しなければならない。

d)

機械的性質は,箇条 に適合しなければならない。

e)

形状,寸法,質量及びその許容差は,箇条 に適合しなければならない。

f)

外観は,箇条 に適合しなければならない。

12 

再検査 

再検査は,次による。

a)

引張試験及び曲げ試験で合格にならなかった鋼板は,JIS G 0404 の 9.8(再試験)によって再試験を行

って,合否を決定してもよい。

b)

試験で合格とならなかった鋼板は,熱処理又は再熱処理を行った後,改めて試験を行い,合否を決定

してもよい。

13 

表示 

検査に合格した鋼板は,鋼板ごとに次の項目を適切な方法で表示する。

a)

種類の記号及び強度区分並びに 4.2.2 の熱処理の記号

b)

溶鋼番号又は検査番号


9

G 4109

:2013

c)

寸法。寸法の表示は,JIS G 3193 の箇条 3(寸法の表し方)による。

d)

製造業者名又はその略号

14 

報告 

製造業者は,検査文書を注文者に提出しなければならない。報告は,JIS G 0404 の箇条 13(報告)によ

る。ただし,注文時に特に指定がない場合,検査文書の種類は,JIS G 0415 

表 1(検査文書の総括表)

の記号 2.3(受渡試験報告書)又は 3.1.B(検査証明書 3.1.B)とする。

なお,化学成分は,

表 3,表 及び表 JA.1 に規定する全ての元素について報告しなければならない。


10

G 4109

:2013

附属書 JA

(規定)

表 3 及び表 4 に規定していない合金元素の上限値

JA.1

  適用範囲 

この附属書は,

表 及び表 に規定していない合金元素の上限値を規定する。

JA.2

  表 及び表 に規定していない合金元素の上限値 

表 及び表 に規定していない合金元素の上限値は,表 JA.1 による。ただし,製品分析は,注文者の要

求がある場合に適用する。

表 JA.1−表 及び表 に規定していない合金元素の上限値 

単位  %

種類の記号  分析の種類

化学成分

Cu

a)

 Ni

a)

 Nb

b)

V

b)

 Ti

b)

 B

SCMV1

SCMV2

SCMV3

SCMV4

SCMV5

SCMV6

溶鋼分析

0.40 0.40 0.02 0.03  0.03 0.003

製品分析 0.43  0.43  0.03  0.04  0.04  0.003

a)

 Cu

及び Ni は,受渡当事者間の協定によって,この表の値を超えて添加してもよい。

b)

受渡当事者間の協定によって,Nb の上限値は溶鋼分析値で 0.05 %,製品分析値で 0.06 %,V の上限

値は溶鋼分析値で 0.10 %,製品分析値で 0.11 %,Ti の上限値は溶鋼分析値及び製品分析値で 0.05 %と
してもよい。

参考文献  JIS G 0560  鋼のサルファプリント試験方法

JIS G 0801

  圧力容器用鋼板の超音波探傷検査方法


附属書 JB

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS G 4109:2013

  ボイラ及び圧力容器用クロムモリブデン鋼鋼板

ISO 9328-1:2011

,Steel flat products for pressure purposes−Technical delivery

conditions

−Part 1: General requirements

ISO 9328-2:2011

,Steel flat products for pressure purposes−Technical delivery

conditions

−Part 2: Non-alloy and alloy steels with specified elevated temperature

properties

(I)JIS の規定

(II)

国 際 規 格
番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

1

適用範

ボイラ及 び圧力 容
器用クロ ムモリ ブ

デン鋼鋼板

ISO 9328-1

ISO 9328-2

1

常温から高温用の圧力容
器用炭素鋼及び合金鋼鋼

変更

用途について,JIS は,ボイラ
用途を含む。

適用鋼種について,合金鋼につ
いて,ISO 規格は多くの鋼種を
規定。JIS は,この規格にはク

ロムモリブデン鋼を規定。

規格体系の相違。日本は,米国

ASME

規格の体系と同じ。本質的

な問題ではないこと,また,この
体系の変更は,強制法規・技術基
準に大きく影響するため,当面は

静観する。

2

引用規

3

種類及

び記号,

強度区分
並びに適
用厚さ

6

種類を規定

ISO 9328-2

4.1

欧州タイプ 16 種類,日米
タイプ 15 種類を規定

変更

ISO

規格は,JIS の鋼種を含む

31

種類を規定。

圧力容器の技術基準は,世界的に
みて,ASME 規格と欧州基準の 2

種類が主流。ISO 規格は,双方に
対応できる共存規格にしたもの。

4

製造方

法及び熱
処理

キルド鋼 ,熱処 理
は,焼なまし,焼な
らし焼戻 し又は 圧

延のまま。

ISO 9328-1

ISO 9328-2

6.1

6.2

キルド鋼

圧延のまま又は焼ならし

を選択

一致

追加

JIS

ISO 規格対応鋼種は,同等。

JIS

では熱処理の板厚区分を規

定。

製造方法は,キルド鋼を明記して

ISO

規格と整合。熱処理は,JIS

では板厚区分を規定するなど,よ

り明確な規定となっている。

5

化学成

溶鋼分析値,製品分

析値を規定

ISO 9328-2

6.3

溶鋼分析値,製品分析値

を規定

変更

ISO

規格は,JIS を包含する規

定内容になっている。

JIS

は,ボイラ用途にも対応した

成分規制。現行を踏襲する。

11

G

 41

09

201

3


(I)JIS の規定

(II) 
国 際 規 格
番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

6

オース

テナイト
結晶粒度

オーステ ナイト 結
晶粒度を規定

ISO 9328-2

追加

ISO

規格では規定していない

が,オーステナイト結晶粒度は
高温特性と関連するため JIS 

び ASTM 規格では規定してい
る。

JIS

は,ボイラ用途にも対応した

規定。当面は静観する。

7

機械的

性質

常温引張 特性と 曲

げ特性に ついて 規

ISO 9328-2

6.4

欧州タイプの鋼材は,常

温引張特性,高温引張特
性,衝撃特性を,日米タ
イプの鋼材は,常温引張

特性を規定。

追加

対応する鋼種で比較すると JIS

は,曲げ特性も規定している。

使用者の要求に基づいて,JIS は,

従来から規定している曲げ特性
要求も保持している。要求性能と
して規定し,試験は省略できると

した現行を踏襲する。

8

形状,

寸法,質
量及びそ
の許容差

JIS G 3193

による。

ただし,板厚マイナ
ス 許 容 差 は , 0.25

mm

ISO 9328-1

4

受渡当事者間で協定。協

定の際,ISO 7452 を参照。

変更

JIS G 3193

と ISO 7452 とは,整

合。ただし,板厚マイナス許容
差は,ISO 規格は,0.30 mm で
相違。

板厚マイナス許容差は,国内実

績,法規・技術基準の動向を見て
対応する。

9

外観

JIS G 3193

による。  ISO 9328-1

6.5

ISO 7788

による。

変更

ISO

規格は,選択肢として表面

きず除去部の局部的な板厚不足
を認めているが,JIS は認めて

いない。

強制法規要求から現行の板厚不
足を認めない規定を踏襲。

10

試験

分析試験,機械試験

を規定

ISO 9328-1

9

分析試験,機械試験,高

温引張試験を規定

変更

JIS

は,高温引張試験を規定し

ていない。JIS は,この試験を
適用しない Annex B の鋼材と整
合。

ISO

規格は,JIS との共存規格と

なっており現行どおりとする。

11

検査

規格に規 定した 試
験項目に ついて 検
査。

ISO 9328-1

7

規格に規定した試験項目
について検査。

変更

JIS

は,高温引張試験の検査を

規定していない。

ISO

規格は,JIS との共存規格と

なっており現行どおりとする。

12

再 検

JIS G 0404

による。  ISO 9328-1

7.3

ISO 404

による。

一致

再検査について,JIS G 0404 

ISO 404

とは整合。

13

表示

種類の記号,溶鋼番
号,寸法,製造業者
名など表示

ISO 9328-1

10

種類の記号,製造業者名,
寸法などを表示。これ以
外は協定又は製造業者の

任意。

追加

JIS

は,溶鋼番号も表示。

ISO

規格は,JIS との共存規格と

なっており現行どおりとする。

12

G

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09

201

3


(I)JIS の規定

(II) 
国 際 規 格
番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

14

報告

注文時に 指定が な

ければ,JIS G 0415
の 記 号 2.3 又 は

3.1.B

ISO 9328-1

9.1

購入者の指定に基づく検

査文書。

一致

いずれも基本は,注文者の指定

が基礎。

附 属 書

JA

本体に規 定して い
ない合金 元素を 附

属書で規定

ISO 9328-2

6.3

本体に規定

変更

規定内容は,ISO 規格の附属書

B

の規定と同等

ISO

規格は,JIS との共存規格と

なっており現行どおりとする。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:

ISO 9328-1:2011,ISO 9328-2:2011,MOD)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

13

G

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09

201

3