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G 4052:2008

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  種類及び記号 

2

4  製造方法

2

5  化学成分

2

6  鋼質

3

6.1  焼入性

3

6.2  オーステナイト結晶粒度 

4

7  外観,形状,寸法及びその許容差

5

7.1  熱間圧延棒鋼及び線材 

5

7.2  7.1 以外の鋼材の外観,きず取り基準,形状,寸法及びその許容差

7

8  試験

7

8.1  分析試験 

7

8.2  鋼質試験 

7

8.3  その他の試験 

8

9  検査

8

10  表示

8

11  報告 

9

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

33


 
G 4052:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本鉄鋼

連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の

審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS G 4052:2003 は改正され,

この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 G

4052

:2008

焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H 鋼)

Structural steels with specified hardenability bands

序文 

この規格は,1987 年に第 1 版として発行された ISO 683-1 及び ISO 683-11 を基に技術的内容を変更して

作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表に

その説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,熱間圧延,熱間鍛造など,熱間加工によって製造され,主に機械構造用に使用する焼入性

を保証した構造用鋼鋼材(以下,鋼材という。

)について規定する。この鋼材は,通常,更に鍛造,切削な

どの加工及び熱処理を施して使用される。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 683-1:1987,Heat-treatable steels,alloy steels and free-cutting steels−Part 1: Direct-hardening

unalloyed and low-alloyed wrought steel in form of different black products

ISO 683-11:1987 ,Heat-treatable steels,alloy steels and free-cutting steels−Part 11: Wrought

case-hardening steels(全体評価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを示

す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 0320  鋼材の溶鋼分析方法

JIS G 0321  鋼材の製品分析方法及びその許容変動値

JIS G 0404  鋼材の一般受渡し条件

JIS G 0415  鋼及び鋼製品−検査文書

JIS G 0551  鋼−結晶粒度の顕微鏡試験方法

JIS G 0553  鋼のマクロ組織試験方法

JIS G 0555  鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法

JIS G 0556  鋼の地きずの肉眼試験方法

JIS G 0558  鋼の脱炭層深さ測定方法



G 4052:2008

JIS G 0561  鋼の焼入性試験方法(一端焼入方法)

JIS G 3191  熱間圧延棒鋼とバーインコイルの形状,寸法及び質量並びにその許容差

JIS Z 2241  金属材料引張試験方法

JIS Z 2242  金属材料のシャルピー衝撃試験方法

JIS Z 2243  ブリネル硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245  ロックウェル硬さ試験−試験方法

JIS Z 2320-1  非破壊試験−磁粉探傷試験−第 1 部:一般通則

JIS Z 2344  金属材料のパルス反射法による超音波探傷試験方法通則

種類及び記号   

鋼材の種類は 24 種類とし,その記号は,

表 による。

表 1−種類の記号

種類の記号

分類

種類の記号

分類

SMn420H SCM418H 
SMn433H SCM420H 
SMn438H SCM425H 
SMn443H

マンガン鋼

SCM435H

SMnC420H SCM440H 
SMnC443H

マンガンクロム鋼

SCM445H

SCr415H SCM822H

クロムモリブデン鋼

SCr420H SNC415H 
SCr430H SNC631H 
SCr435H SNC815H

ニッケルクロム鋼

SCr440H

クロム鋼

SNCM220H

SCM415H

クロムモリブデン鋼 SNCM420H

ニッケルクロムモリブデ

ン鋼

製造方法 

製造方法は,次による。

a)  鋼材は,キルド鋼から製造する。

b)  鋼材は,特に指定のない限り,鍛錬成形比 4S 以上に圧延又は鍛造する。ただし,鍛造又は圧延用の

鋼片で鍛錬成形比が 4S 未満の場合は,あらかじめ受渡当事者間で協定しなければならない。

c)  鋼材は,特に指定のない限り,熱間圧延又は熱間鍛造のままとする。

化学成分   

鋼材は,8.1 の試験を行い,その溶鋼分析値は,

表 による。


3

G 4052:2008

表 2−化学成分

a) b)

単位  %

種類の記号 C

Si

Mn

P

S

Ni

Cr

Mo

SMn420H 0.16∼0.23 0.15∼0.35 1.15∼1.55 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.35 以下

SMn433H 0.29∼0.36 0.15∼0.35 1.15∼1.55 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.35 以下

SMn438H 0.34∼0.41 0.15∼0.35 1.30∼1.70 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.35 以下

SMn443H 0.39∼0.46 0.15∼0.35 1.30∼1.70 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.35 以下

SMnC420H 0.16∼0.23 0.15∼0.35 1.15∼1.55 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.35∼0.70

SMnC443H 0.39∼0.46 0.15∼0.35 1.30∼1.70 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.35∼0.70

SCr415H 0.12∼0.18 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25

SCr420H 0.17∼0.23 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25

SCr430H 0.27∼0.34 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25

SCr435H 0.32∼0.39 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25

SCr440H 0.37∼0.44 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25

SCM415H 0.12∼0.18 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25 0.15∼0.30

SCM418H 0.15∼0.21 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25 0.15∼0.30

SCM420H 0.17∼0.23 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25 0.15∼0.30

SCM425H 0.23∼0.28 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25 0.15∼0.30

SCM435H 0.32∼0.39 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25 0.15∼0.35

SCM440H 0.37∼0.44 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25 0.15∼0.35

SCM445H 0.42∼0.49 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25 0.15∼0.35

SCM822H 0.19∼0.25 0.15∼0.35 0.55∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.25 以下

0.85∼1.25 0.35∼0.45

SNC415H 0.11∼0.18 0.15∼0.35 0.30∼0.70 0.030 以下 0.030 以下 1.95∼2.50 0.20∼0.55

SNC631H 0.26∼0.35 0.15∼0.35 0.30∼0.70 0.030 以下 0.030 以下 2.45∼3.00 0.55∼1.05

SNC815H 0.11∼0.18 0.15∼0.35 0.30∼0.70 0.030 以下 0.030 以下 2.95∼3.50 0.55∼1.05

SNCM220H 0.17∼0.23 0.15∼0.35 0.60∼0.95 0.030 以下 0.030 以下 0.35∼0.75 0.35∼0.65 0.15∼0.30
SNCM420H 0.17∼0.23 0.15∼0.35 0.40∼0.70 0.030 以下 0.030 以下 1.55∼2.00 0.35∼0.65 0.15∼0.30

a)

  この表のすべての鋼材は,不純物として Cu が,0.30  %を超えてはならない。

b)

  受渡当事者間の協定によって,鋼材の製品分析を行う場合,8.1 によって試験を行い,この表に対する許

容変動値は,JIS G 0321 

表 による。

鋼質 

6.1 

焼入性 

焼入性は,次による。

a)  鋼材は,8.2.1 の試験を行い,指定された距離における焼入性は,表 10∼表 33 の表の値による。ただ

し,焼入端からの距離が表に示されていないときは,図から読み取った値を参考にして,受渡当事者

間の協定によって決める。

b)  焼入性を指定する方法は,指定する距離における最低及び最高の硬さによる。

例  図 に示す A−A´点で,J 7 mm=31/44 とする。



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図 1−焼入性の指定方法

6.2 

オーステナイト結晶粒度   

鋼材は,8.2.2 の試験を行い,そのオーステナイト結晶粒度は,

表 による。

表 3−オーステナイト結晶粒度 

種類の記号

オーステナイト結晶粒度

SMn433H SMn438H 
SMn443H SMnC443H
SCr430H

SCr435H

SCr440H

SCM435H

SCM440H SCM445H 
SNC631H

熱処理平均粒度番号

5.0  以上

SMn420H SMnC420H
SCr415H

SCr420H

SCM415H SCM418H 
SCM420H SCM425H 
SCM822H SNC415H 
SNC815H SNCM220H
SNCM420H

浸炭平均粒度番号

6.0  以上


5

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外観,形状,寸法及びその許容差   

7.1 

熱間圧延棒鋼及び線材 

7.1.1 

外観 

熱間圧延棒鋼及び線材の外観は,仕上げ良好で,使用上有害なきずがあってはならない。ただし,コイ

ル状で供給される鋼材は,一般に検査によって全長にわたってのきずの検出は困難であり,また,その除

去の機会がないため,正常でない部分を含むことがある。したがって,正常でない部分の取扱いについて

は,受渡当事者間の協定による。

7.1.2 

きず取り基準及び残存きずの深さの許容限度 

きず取り基準及び残存きずの深さの許容限度は,次による。

a)  一般鍛造用棒鋼  一般鍛造用棒鋼のきず取りは滑らかに行い,呼称寸法からのきず取り深さの許容限

度は,呼称寸法の 4  %以下(ただし,最大値 5 mm)とする。また,きず取り跡の幅の合計は,同一

断面において周の 1/4 以下とする。ただし,寸法許容差内にあるきず取り部分は,きず取り跡とはみ

なさない。

残存きずの深さの許容限度については,受渡当事者間の協定による。

b)  直接切削用丸鋼  直接切削用丸鋼のきず取りは,通常行わない。行う場合のきず取り基準は,受渡当

事者間の協定による。直接切削用丸鋼の呼称寸法からのきずの深さの許容限度は,

表 による。

表 4−直接切削用丸鋼(熱間圧延棒鋼)の呼称寸法からのきずの深さの許容限度

mm

呼称寸法からのきずの深さの許容限度

16  未満

呼称寸法の 4  %以下。ただし,最大値 0.5 mm

16  以上    50 未満

呼称寸法の 3  %以下。ただし,最大値 1.0 mm

50  以上   100 未満

呼称寸法の 2  %以下。ただし,最大値 1.5 mm

100  以上

呼称寸法の 1.5  %以下。ただし,最大値 3.0 mm

c)  冷間引抜用棒鋼  冷間引抜用棒鋼のきず取りは滑らかに行い,寸法許容差の下限からのきず取り深さ

の限度は,

表 による。

残存きずの深さの許容限度については,受渡当事者間の協定による。

表 5−冷間引抜用棒鋼(熱間圧延棒鋼)の寸法許容差下限からのきず取り深さの限度

径又は対辺距離

mm

寸法許容差下限からのきず取り深さの限度

16  未満 0.15

mm

16  以上     50 未満

呼称寸法の 1  %以下。ただし,最大値 0.35 mm

50  以上    100  未満

呼称寸法の 0.7  %以下。ただし,最大値 0.50 mm

100  以上     130 以下

呼称寸法の 0.5  %以下。

d)  その他の棒鋼  その他の棒鋼で,きず取りが必要な場合は,受渡当事者間の協定による。 
e)  線材  線材のきずの深さの許容限度は,受渡当事者間の協定による。 
7.1.3 

標準寸法   

熱間圧延棒鋼(丸鋼,角鋼,六角鋼)及び線材の標準寸法は,

表 による。



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表 6−熱間圧延棒鋼及び線材の標準寸法 

単位  mm

丸鋼(径)

角鋼(対辺距離)

六角鋼(対辺距離)

線材(径)

(10)

11

(12)

13

(14) 
(15)

16

(17) 
(18)

19

(20)

22

(24)

25

(26)

28 
30 
32 
34 
36 
38 
40

42 
44 
46 
48 
50 
55 
60 
65 
70 
75 
80

85 
90 
95

100

(105)

110

(115)

120 
130 
140 
150

160

(170)

180

(190)

200

40 
45 
50 
55 
60 
65 
70 
75 
80 
85 
90

95

100

(105)

110

(115)

120 
130 
140 
150 
160 
180

200

(12)

13 
14 
17 
19 
22 
24 
27 
30 
32 
36

41 
46 
50 
55 
60 
63 
67 
71

(75) 
(77) 
(81)

 5.5




9

 9.5

(10)

11

(12)

13

(14)

(15)

16

(17) 
(18)

19

(20)

22

(24)

25

(26)

28

30 
32 
34 
36 
38 
40 
42 
44 
46 
48 
50

注記  括弧付き以外の標準寸法の適用が望ましい。

7.1.4 

形状及び寸法の許容差   

熱間圧延棒鋼・線材の形状及び寸法の許容差は,次による。ただし,熱処理を施した熱間圧延棒鋼及び

線材には適用しない。

a)  熱間圧延丸鋼・角鋼の形状及び寸法の許容差は,表 による。

表 7−熱間圧延丸鋼・角鋼の形状及び寸法の許容差

項目

形状及び寸法の許容差

径又は対辺距離の許容差

±1.5  %。ただし,許容差の最小値は,±0.4 mm とする。

偏径差又は偏差

径又は対辺距離の寸法許容差の範囲の 70  %以下とする。

長さ 7 m 以下

+40

0

mm

長さの許容差

長さ 7 m を超
えるもの

長さ 1 m 又はその端数を増すごとに上記のプラス側許容差に 5 mm を加える。
マイナス側許容差は 0 mm とする。

角の丸み(R)

一般に対辺距離の 10∼20  %とする。

ねじれ

実用の範囲内とする。

曲がり

1 m につき 3 mm 以下とし,全長に対しては

m

1

(m)

mm

3

長さ

×

以下とする。

注記  偏径差とは,丸鋼の同一断面における径の最大値と最小値との差をいう。偏差とは,角鋼の同一断面にお

ける対辺距離の最大値と最小値の差をいう。

b)  熱間圧延六角鋼の形状及び寸法の許容差は,表 による。


7

G 4052:2008

表 8−熱間圧延六角鋼の形状及び寸法の許容差 

対辺距離

mm

項目

19 未満 19 以上 32 未満

32 以上 55 未満 55 以上

対辺距離の許容差  mm

±0.7

±0.8

±1.0

±1.2

偏差  mm 1.0 以下 1.1 以下 1.4 以下 1.7 以下

長さ 7 m 以下

+40
    0

mm

長さの許

容差

長さ 7 m を超えるも

長さ 1 m 又はその端数を増すごとに上記のプラス側許容差に 5 mm を加える。

マイナス側許容差は 0 mm とする。

ねじれ

実用の範囲内とする。

曲がり

1 m につき 3 mm 以下とし,全長に対しては

m

1

(m)

mm

3

長さ

×

以下とする。

注記  偏差とは,六角鋼の同一断面における対辺距離の最大値と最小値との差をいう。

c)  熱間圧延線材の寸法の許容差は,表 による。

表 9−熱間圧延線材の寸法の許容差

単位  mm

径の許容差

偏径差

15 以下

±0.3 0.4

以下

15 を超え 25 以下

±0.4 0.5

以下

25 を超え 32 以下

±0.5 0.6

以下

32 を超え 50 以下

±0.6 0.7

以下

径が 50 mm を超える場合は,受渡当事者間の協定による。

注記  偏径差とは,線材の同一断面における径の最大値と最小値との差をいう。

7.2 7.1 以外の鋼材の外観,きず取り基準,形状,寸法及びその許容差 

7.1 以外の鋼材の外観,きず取り基準,残存きずの許容限度,形状,寸法及びその許容差については受渡

当事者間の協定による。

試験 

8.1 

分析試験 

分析試験は,次による。

a)  化学成分は溶鋼分析によって求め,分析試験の一般事項及び溶鋼分析試料の採り方は,JIS G 0404 

8.(化学成分)による。

b)  製品分析試料の採り方は,JIS G 0321 の 4.(分析用試料採取方法)による。

c)  溶鋼分析の方法は,JIS G 0320 による。製品分析の方法は,JIS G 0321 による。

8.2 

鋼質試験 

8.2.1 

焼入性試験   

a)  供試材の採り方及び試験片の数は,受渡当事者間の協定による。

b)  試験方法は,JIS G 0561 による。

8.2.2 

オーステナイト結晶粒度試験   

a)  供試材の採り方及び試験片の数は,受渡当事者間の協定による。



G 4052:2008

b)  試験方法は,JIS G 0551 による。

なお,特に指定のない限り,熱処理粒度試験方法は,焼入焼戻し法(Gh)又は,酸化法(Go)のい

ずれかとする。

8.3 

その他の試験 

受渡当事者間の協定によって注文者は,次の試験を指定してもよい。ただし,供試材の採り方,試験方

法などについて,あらかじめ製造業者と協定しなければならない。

磁粉探傷,超音波探傷,脱炭層深さ,非金属介在物,機械的性質,マクロ組織,地きず,顕微鏡組織

なお,顕微鏡組織を除く試験方法は,それぞれ次による。

磁粉探傷

JIS Z 2320-1

超音波探傷

JIS Z 2344

脱炭層深さ

JIS G 0558

非金属介在物

JIS G 0555

機械的性質

JIS Z 2241JIS Z 2242JIS Z 2243JIS Z 2245

マクロ組織

JIS G 0553

地きず

JIS G 0556

顕微鏡組織検査の試験方法は,受渡当事者間の協定による。

検査   

検査は,次による。

a)  検査の一般事項は,JIS G 0404 の規定による。

b)  化学成分は,箇条 に適合しなければならない。

c)  焼入性及びオーステナイト結晶粒度は,箇条 に適合しなければならない。焼入性試験に合格しなか

った鋼材は,JIS G 0404 の 9.8(再試験)によって再試験を行って合否を決定することができる。

d)  外観,形状,寸法及びその許容差は,箇条 に適合しなければならない。

e)  その他の検査。8.3 に規定する試験のいずれかを実施した場合は,受渡当事者間の協定によって合意し

た合否判定基準に適合しなければならない。

10  表示   

検査に合格した棒鋼及び線材は,

鋼材ごとに次の項目を適切な方法で表示しなければならない。

ただし,

径又は対辺距離が 30 mm 未満の棒鋼の場合は,

これを結束して 1 結束ごとに適切な方法で表示してもよい。

径又は対辺距離が 30 mm 以上の棒鋼の場合は,受渡当事者間の協定によって,これを結束して 1 結束ごと

に適切な方法で表示してもよい。

なお,受渡当事者間の協定によって,次の項目の一部を省略してもよい。

a)  種類の記号

b)  溶鋼番号又は製造番号

c)  製造業者名又はその略号

d)  寸法。寸法の表し方は,JIS G 3191 による。ただし,線材の寸法の表し方は,JIS G 3191 のバーイン

コイルの寸法の表し方による。


9

G 4052:2008

11  報告

報告は,JIS G 0404 の 13.(報告)による。ただし,注文時に特に指定がなければ,検査文書の種類は

JIS G 0415 の表 1(検査文書の総括表)の記号 2.3(受渡試験報告書)又は 3.1.B(検査証明書 3.1.B)とす

る。

なお,箇条 9 e)  についての報告は,受渡当事者間の協定による。

表 10SMn420H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5  3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限

48  46 42 36 30 27 25

24

21

下限 40

36

21

925 925


10 
G 4052:2008

表 11SMn433H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限  57 56 53 49 42 36 33

30

27

25

24

23

22

21

21

下限  50 46 34 26 23 20 −

900 870


11

G 4052:2008

表 12SMn438H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50 焼ならし

焼入れ

上限

59 59 57 54 51 46 41

39

35

33

31

30

29

28

27

下限

52 49 43 34 28 24 22

21

870 845


12 
G 4052:2008

表 13SMn443H の焼入性

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限  62 61 60 59 57 54 50

45

37

34

32

31

30

29

28

下限  55 53 49 39 33 29 27

26

23

22

20

870 845


13

G 4052:2008

表 14SMnC420H の焼入性

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限

48 48 45 41 37 33 31

29

26

24

23

下限

40 39 33 27 23 20 −

925 925


14 
G 4052:2008

表 15SMnC443H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限  62 62 61 60 59 58 56

55

50

46

42

41

40

39

38

下限  55 54 53 51 48 44 39

35

29

26

25

24

23

22

21

870 845


15

G 4052:2008

表 16SCr415H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限  46 45 41 35 31 28 27

26

23

20

下限  39 34 26 21 −

925 925


16 
G 4052:2008

表 17SCr420H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50 焼ならし

焼入れ

上限  48 48 46 40 36 34 32

31

29

27

26

24

23

23

22

下限  40 37 32 28 25 22 21

925 925


17

G 4052:2008

表 18SCr430H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限  56 55 53 51 48 45 42

39

35

33

31

30

28

26

25

下限  49 46 42 37 33 30 28

26

21

900 870


18 
G 4052:2008

表 19SCr435H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限

58 57 56 55 53 51 47

44

39

37

35

34

33

32

31

下限

51 49 46 42 37 32 29

27

23

21

870 845


19

G 4052:2008

表 20SCr440H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限  60 60 59 58 57 55 54

52

46

41

39

37

37

36

35

下限  53 52 50 48 45 41 37

34

29

26

24

22

870 845


20 
G 4052:2008

表 21SCM415H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限  46 45 42 38 34 31 29

28

26

25

24

24

23

23

22

下限  39 36 29 24 21 20 −

925 925


21

G 4052:2008

表 22SCM418H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限

47 47 45 41 38 35 33

32

30

28

27

27

26

26

25

下限

39 37 31 27 24 22 21

20

925 925


22 
G 4052:2008

表 23SCM420H の焼入性

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50 焼ならし

焼入れ

上限  48 48 47 44 42 39 37

35

33

31

30

30

29

29

28

下限  40 39 35 31 28 25 24

23

20

20

925 925


23

G 4052:2008

表 24SCM425H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限 
下限

52 
44

52 
43

51 
40

50 
37

48 
34

46 
32

43
29

41
27

37
23

35
21

33
20

32

31

31

31 

900 870


24 
G 4052:2008

表 25SCM435H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限

58 58 57 56 55 54 53

51

48

45

43

41

39

38

37

下限

51 50 49 47 45 42 39

37

32

30

28

27

27

26

26

870 845


25

G 4052:2008

表 26SCM440H の焼入性

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限

60 60 60 59 58 58 57

56

55

53

51

49

47

46

44

下限

53 53 52 51 50 48 46

43

38

35

33

33

32

31

30

870 845


26 
G 4052:2008

表 27SCM445H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限  63 63 62 62 61 61 61

60

59

58

57

56

55

55

54

下限  56 55 55 54 53 52 52

51

47

43

39

37

35

35

34

870 845


27

G 4052:2008

表 28SCM822H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50 焼ならし

焼入れ

上限  50 50 50 49 48 46 43

41

39

38

37

36

36

36

36

下限  43 42 41 39 36 32 29

27

24

24

23

22

22

21

21

925 925


28 
G 4052:2008

表 29SNC415H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50 焼ならし

焼入れ

上限  45 44 39 35 31 28 26

24

21

下限  37 32 24 −

925 925


29

G 4052:2008

表 30SNC631H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50 焼ならし

焼入れ

上限  57 57 56 56 55 55 55

54

53

51

49

47

45

44

43

下限  49 48 47 46 45 43 41

39

35

31

29

28

27

26

26

900 870


30 
G 4052:2008

表 31SNC815H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50 焼ならし

焼入れ

上限  46 46 46 46 45 44 43

41

38

35

34

34

33

33

32

下限  38 37 36 34 31 29 27

26

24

22

22

22

21

21

21

925 845


31

G 4052:2008

表 32SNCM220H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50 焼ならし

焼入れ

上限  48 47 44 40 35 32 30

29

26

24

23

23

23

22

22

下限  41 37 30 25 22 20 −

925 925


32 
G 4052:2008

表 33SNCM420H の焼入性 

焼入端からの距離

mm

熱処理温度

硬さ

HRC

1.5 3 5 7 9 11 13

15

20

25

30

35

40

45

50

焼ならし

焼入れ

上限  48 47 46 42 39 36 34

32

29

26

25

24

24

24

24

下限  41 38 34 30 27 25 23

22

925 925


附属書 JA

(参考)

JIS と対応する国際規格との対比表

JIS G 4052 :2008  焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H 鋼)

ISO 683-1 : 1987,Heat-treatable steels,alloy steels and free-cutting steels−Part 1: Direct-hardening 
unalloyed and low-alloyed wrought steel in form of different black products 
ISO 683-11:1987 , Heat-treatable steels , alloy steels and free-cutting steels − Part 11: Wrought 
case-hardening steels

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容

箇条番号
及び名称

内容

(Ⅱ) 
国際規格番号

箇条 
番号

内容

箇 条ご と
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

1  適用範

熱間圧延,熱間鍛造,

更に加工(鍛造,切削
など),熱処理(焼入
焼戻し,焼ならし,浸

炭焼入れなど)して機
械 構 造 用 に 使 用 さ れ
る合金鋼鋼材

1

対象製品:炭素鋼又は低

合金の半製品,棒鋼,線
材,熱間圧延鋼板,鍛鋼 
対象熱処理:

・Q-T 又はオーステンパ
ー,部分的には焼ならし
機械部品用。

・はだ焼き機械部品用

削除

規格体系が異なる。 
ISO 規格は,熱処理用途ご
と。 
JIS は,熱処理用途に関係な
く鋼種ごと。 
ただし,実質の適用範囲は,
ほぼ同等。

JIS の体系は,“一つの鋼種に対
して複数の熱処理が行われて使
用される。”ことを配慮。国内使
用者は,自らの用途に応じた材

料選択,熱処理選択になじんで
おり,その意味では現行の鋼種
ごとの規格体系の方が,自由度

が大きく(別の言い方をすると,
緩い規制),好ましい。規格を鋼
種ごとにもつ利点は,今後とも
ISO に提案していく。

2  引用規

3  種類及
び記号

JIS 記号体系による。6
鋼種(Mn,Mn-Cr,Cr,
Cr-Mo,Ni-Cr,Ni-Cr-Mo
鋼)24 種類の H 鋼につ
いて規定。

ISO 683-1 
ISO 683-11 
 

ISO 規格体系による。

変更

JISISO 規格の記号体系が
異なる。

各国は,それぞれの記号体系を
もち,それらはその市場に定着

している。2003 年に制定された
ISO/TS 4949 は,各国それぞれ
の記号体系に従うことを認めて

いる。

33

G 4
0

5

2

200

8


(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容

箇条番号

及び名称

内容

(Ⅱ) 
国際規格番号

箇条

番号

内容

箇 条ご と

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

4  製造方

・キルド鋼

・鍛錬成形比 4S 以上 
・指定のない限り熱間
圧 延 又 は 熱 間 鍛 造 の

まま。

5.1

・キルド鋼

・出荷状態:基本は,圧
延のままであるが,協定
によって熱処理は焼なま

し等,表面処理は,酸洗
等取り決められるように
なっている(言わば,オ

プション事項を提示)

変更

・出荷状態の基本は,JIS
ISO 規格とも熱間圧延のま
ま。

JIS は,協定による特別条

件も記載。

JIS は,鍛錬成形比を規定。

(ただし,歯車規格の情報

では,JIS 規定値は,緩い。

オプション事項を JIS に記載す

るかどうかは,JIS の規格体系
に係る全体的な課題。ただし,
こ の 点 か ら 取 引 の 本 質 的 差 異

は,生じないと考える。

5  化学成

6 鋼種(Mn,Mn-Cr,Cr,
Cr-Mo,Ni-Cr,Ni-Cr-Mo 
鋼),24 種類の化学成
分について規定。

 5.2

合金鋼としては, 
ISO 683-1 で 16 種類(P,S
レベルが異なるものを入
れると 23 種類) 
ISO 683-11 で 8 種類 

追加

同等鋼種は,10 鋼種。その
10 鋼種について,成分要素
的には,ほんのわずか異な
るが,ほぼ同等といえる程

度。

左記の JISISO 規格類似の 10

鋼種について,品質レベルを下
げず,かつ,無意味なコストア
ップにならない範囲で JIS の規

制値を改正。品質劣化につなが
る P,S(JIS:0.030 以下,ISO
規格:0.035 以下)は,次回見直

し時,ISO に改正提案する。

6  鋼質

焼入性,オーステナイ
ト結晶粒度を規定。

5.2

焼入性の硬さを規定。

変更

化学成分が同等の 10 鋼種に
つ い て は 硬 さ 規 定 値 も 同

等。

ジョミニー硬さ規定の上下限値
でわずかに数値が異なるが,こ

の値は,国際的に使用されてい
る SAE 規格,自工会規格及び各
社の実績を勘案して設定された

規定であること及び ISO 規格規
定値との差異はわずかで測定の
誤差範囲内程度であることから

あえて変更しないことにする。

7  外観,
形 状 , 寸
法及びそ
の許容差

棒鋼・線材の外観,き

ず取り基準,標準寸法
及び形状・寸法許容差
に つ い て そ れ ぞ れ 規

定。

5.6 
5.7

表面品質及び脱炭

形状,寸法及びその許容

変更

ISO 規格の脱炭の規定を除
いて内容的にはほぼ同じで
ある。

現行 JIS 規定内容は,国内の製

造業者と使用者の協議の結果決
められたもの。ISO 規格の規定
範囲内としてそのまま踏襲。

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(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容

箇条番号
及び名称

内容

(Ⅱ) 
国際規格番号

箇条 
番号

内容

箇 条ご と
の評価

技術的差異の内容 

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

8  試験

分析試験(溶鋼分析及
び製品分析),鋼質試
験(焼入性及びオース

テナイト結晶粒度),
そ の 他 試 験 に つ い て
規定

5.2

化学成分,硬さ,機械的
性質

変更

ISO では,熱処理を要求し
た鋼材について硬さ及び機
械的性質(引張試験,衝撃

試験)を規定している。

化 学 分 析 に つ い て は 同 じ で あ
る。熱処理材の硬さ及び機械的
性質については,8.3 その他の試

験で規定している。

9 検査 

化学成分,外観 
形状・寸法及びその許
容差

焼 入 性 及 び オ ー ス テ
ナイト結晶粒度 
その他の検査:その他

の検査は,受渡当事者
間の協定による。 
(その他の検査項目)

磁 粉 探 傷 , 超 音 波 探
傷,脱炭層深さ,非金
属 介 在 物 , 機 械 的 性

質,マクロ組織,地き
ず,顕微鏡組織

 6

5.7 
5.3 
 
5.4 
 
5.5 
 
5.6

検査,試験製品の適合性 
形状,寸法許容差 
焼きなまし後の最大硬さ

を規定。 
せん断性を規定 
結晶粒度,非金属介在物

内部組織(超音波探傷試
験) 
表面品質,脱炭

変更

JIS では,化学成分,外観,
寸法及びその許容差以外の
試験・検査については,受渡

当 事 者 間 の 協 定 と し て お
り,具体的な数値について
も規定していない。一方,
ISO 規格は,焼入性,硬さ,
せん断性,熱処理後の引張
試験,シャルピー衝撃特性

の規定がある。

JIS は機械構造用合金鋼として
適した材料を提供することに主
眼を置いているため,使用者が

行う熱処理後の材料の特性につ
いては特に規定していない。そ
の理由は使用者側で実施される

焼入焼戻し後の機械的性質は,
設備や焼入れ処理技術に大きく
影響されるため,その機械的性

質の規定値を規定するのは,か
えって,誤解を招くおそれがあ
るためである。

一方,ISO 規格は,熱処理後の
材料特性まできめ細かく規定し
ているが,上述のように使用者

の設備や技術能力によって特性
が異なるため,ISO 規格の一律
の値設定には問題がある。した

がって,JIS は,従来どおり規
定しない。

10  表示

種 類 の 記 号 , 溶 鋼 番
号,製造業者名,寸法

 7

協定による。

変更

JIS は,具体的に規定してい
る。ISO 規格は,受渡当事
者間の協定による。

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(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容

箇条番号
及び名称

内容

(Ⅱ) 
国際規格番号

箇条 
番号

内容

箇 条ご と
の評価

技術的差異の内容 

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

11  報告

基 本 的 な 報 告 様 式 を
規定

協定による。

追加

JIS は,具体的に規定してい
る。ISO 規格は,受渡当事
者間の協定による。

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 683-1 : 1987,ISO 683-11 : 1987,MOD

 
注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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