>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 G

3538

-1994

PC

硬鋼線

Hord drawn steel wire for prestressed concrete

1.

適用範囲  この規格は,鋼線に冷間加工を与えながら製造するプレストレストコンクリートタンク及

び管に用いる PC 硬鋼線(以下,線という。

)について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS G 3506

  硬鋼線材

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

2.

種類,記号及び呼び名

2.1

種類及び記号  線の種類は 2 種類とし,その記号は表 による。

表 1  種類及び記号

種類

記号

丸線 SWCR

異形線 SWCD

2.2

呼び名  線の呼び名は,表 による。

表 2  呼び名

種類

呼び名

丸線及び異形線 3

mm

  3.5 mm  4 mm  4.5 mm  5 mm  6 mm  7 mm  8 mm  9 mm

3.

機械的性質  線の機械的性質は,8.2 及び 8.3 によって試験を行い,その値は,表 による。

表 3  機械的性質

0.2%

永久伸びに対する荷重

引張荷重

記号

呼び名

kN kN

伸び

%

リラクセーション値

%

SWCR 3

mm

9.71

以上 12.3 以上

2.5

以上

4.5

以下

SWCD 3.5

mm

12.7

以上 16.2 以上

2.5

以上

 4

mm

16.7

以上 21.1 以上

2.5

以上

 4.5

mm

20.1

以上 25.0 以上

3.0

以上

 5

mm

24.0

以上 29.9 以上

3.0

以上

 6

mm

33.3

以上 41.7 以上

3.0

以上

 7

mm

43.6

以上 54.9 以上

3.5

以上

 8

mm

54.4

以上 69.1 以上

3.5

以上

 9

mm

68.6

以上 87.3 以上

3.5

以上


2

G 3538-1994

4.

形状,寸法及び許容差 

4.1

形状  線の形状は,平滑な表面をもつものとし,異形線は,線の表面に一様な突起若しくはくぼみを

連続又は一定間隔で付けたものとする。

4.2

寸法及びその許容差  線の寸法及びその許容差は,8.4 によって測定を行い,その値は,表 による。

なお,異形線の公称径には

表 の寸法を適用し,その許容差は規定しない。

4.3

公称断面積及び単位質量  線の公称断面積及び単位質量は,表 による。

表 4  寸法,許容差,公称断面積及び単位質量

呼び名

寸法

mm

許容差

mm

公称断面積

mm

2

単位質量

kg/km

3 mm

3.00

±0.04

7.069 55.5

3.5 mm

3.50

±0.05

9.621 75.5

4 mm

4.00

±0.05

12.57 98.7

4.5 mm

4.50

±0.05

15.90 125

5 mm

5.00

±0.05

19.64 154

6 mm

6.00

±0.06

28.27 222

7 mm

7.00

±0.06

38.48 302

8 mm

8.00

±0.06

50.27 395

9 mm

9.00

±0.06

63.62 499

5.

外観  線の外観は,きずなど有害な欠点がなく,表面に油その他が付着してはならない。ただし,点

食を起こさない程度の表面さびは,差し支えない。

6.

材料  線の製造に用いる材料は,JIS G 3506 の線材又はこれと同等以上の線材とする。

7.

製造方法  線の製造方法は,次による。

(1)

線は,線材に熱処理を行った後,冷間加工したものとする。

(2)

線は,継ぎ目があってはならない。

8.

試験

8.1

試験片の採り方  試験片の採り方は,次による。

(1)

引張荷重及び伸びの試験片は 5 条又はその端数を一組とし,その組から任意の 1 条を選び,その一端

から採る。

(2) 0.2%

永久伸びに対する荷重の試験片,及びリラクセーション試験の試験片は,30 条又はその端数を一

組とし,その組から任意の 1 条を選び,その一端から採る。

(3)

同一の素線を用い,同一機械において連続製造した線を短く切断した製品に対しては(1)及び(2)の規定

は,切断前の 1 条を 1 条とみなす。

8.2

引張試験  引張試験は,次による。

(1)

引張試験は,JIS Z 2241 によって行い,つかみの間隔は,100 mm 以上とする。試験片がつかみの部分

で破断し,規定に適合しない場合は,その試験は無効とし,更に試験片を採り,試験をやり直す。

(2)

引張荷重は,試験中の最大荷重とし,0.2 %永久伸びに対する荷重は,荷重−伸び曲線の直線部分に対

し伸び 0.2 %の隔たりをもつ平行線を引き,原曲線との交点をもって定める。

(3)

線の伸びは,100 mm の標点距離に対する突合せ伸びとする。


3

G 3538-1994

8.3

リラクセーション試験  リラクセーション試験は,常温で試験片を適当な間隔でつかみ,約 1 分間

表 に規定された 0.2 %永久伸びに対する荷重の最小値の 80 %に相当する荷重(載荷荷重)をかけ,そ

の後 10 時間つかみ間隔をそのまま保持して,荷重の減少を測定する。そして元の載荷荷重に対するその減

少した荷重の百分率をリラクセーション値とする。

8.4

寸法の測定  線の寸法の測定は,任意の箇所の最大径と最小径を測定して求める。

9.

検査

9.1

機械的性質  機械的性質は,3.に適合しなければならない。

なお,リラクセーション試験は,受渡当事者間の協定によって省略することができる。

9.2

形状,寸法及び外観  形状,寸法及び外観は,1 条ごとに行い,4.及び 5.に適合しなければならない。

9.3

再検査  引張試験又はリラクセーション試験の結果が,3.に適合しなかった場合には,最初の試験片

を採った条から新しく 1 個の試験片を採り,さらに,別に同じ組の他の 2 条の一端からそれぞれ試験片を

採り,再試験を行うことができる。再試験の結果,3 個の試験片がすべて規定に適合すれば,その組は合

格とする。

10.

表示  検査に合格した線には,1 条ごとに,次の項目を適当な方法で表示する。

(1)

種類の記号

(2)

呼び名

(3)

質量

(4)

製品の製造工程が追跡できる識別番号

(5)

製造業者名又はその略号

11.

報告  製造業者は,種類の記号,呼び名,数量,質量,製品の製造工程が追跡できる識別番号及び機

械的性質を記載した明細書を,注文者に提出しなければならない。


4

G 3538-1994

線材製品(特線)JIS 検討委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

木  原  諄  二

東京大学工学部

(委員)

水  野  幸四郎

線材製品団体技術連絡会(社団法人日本鉄鋼協会)

青  柳  桂  一

通商産業省基礎産業局

高  木  譲  一

工業技術院標準部

宮  本  一  郎

社団法人日本鉄鋼協会(株式会社神戸製鋼所)

鷲  田  吉  秀

鈴木金属工業株式会社

大  西  稔  泰

神鋼鋼線工業株式会社

秋  山  清  澄

興国鋼線索株式会社

山  本      進

住友電気工業株式会社

須  方  正  文

東京製鋼株式会社

岡  田  良  規

南海泉州製線鋼索株式会社

木  本  勲  男

日亜鋼業株式会社

鈴  木  素  彦

社団法人プレストレストコンクリート技術協会

(オリエンタル建設株式会社)

中  條  友  義

社団法人プレストレスト・コンクリート建設業協会

(日本鋼弦コンクリート株式会社)

高  沢  壽  佳

日本電信電話株式会社

上  田      宏

東日本旅客鉄道株式会社

森  田  晃  治

社団法人日本ばね工業会

佐名木  崇  夫

社団法人日本自動車工業会

坂  井  正  行

電気事業連合会

(事務局)

本  橋  保  久

線材製品協会