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G 3443-4

:2014

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  エポキシ樹脂塗装の種類及び記号  

2

5

  エポキシ樹脂塗料  

2

6

  エポキシ樹脂塗料の塗装方法  

2

6.1

  下地処理  

2

6.2

  塗装  

2

6.3

  管端塗り残し部の処理  

3

6.4

  塗膜の養生  

3

7

  エポキシ樹脂塗装に対する要求事項  

3

7.1

  外観  

3

7.2

  塗膜厚さ  

3

7.3

  管端塗り残し長さ  

3

7.4

  塗膜の性能  

4

8

  試験方法  

4

8.1

  外観試験  

4

8.2

  塗膜厚さ試験  

4

8.3

  管端塗り残し長さ試験  

4

8.4

  ピンホール試験  

4

8.5

  付着性試験(はつり法)  

4

9

  検査 

4

9.1

  外観検査  

4

9.2

  塗膜厚さ検査  

4

9.3

  管端塗り残し長さ検査  

4

9.4

  ピンホール検査  

5

9.5

  付着性検査  

5

9.6

  再検査  

5

10

  表示  

5

11

  報告  

5

附属書 A(規定)エポキシ樹脂塗料  

6

附属書 B(規定)長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗料  

11

附属書 C(参考)現場溶接部のエポキシ樹脂塗装  

17

附属書 D(参考)現場溶接部の長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗装  

20


G 3443-4

:2014

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本水道鋼管協会

(WSP)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS G 3443-4:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS G 3443

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS G 3443-1

第 1 部:直管

JIS G 3443-2

第 2 部:異形管

JIS G 3443-3

第 3 部:長寿命形外面プラスチック被覆

JIS G 3443-4

第 4 部:内面エポキシ樹脂塗装


日本工業規格

JIS

 G

3443-4

:2014

水輸送用塗覆装鋼管−

第 4 部:内面エポキシ樹脂塗装

Coated steel pipes for water service-Part 4: Internal epoxy coatings

適用範囲 

この規格は,主に下水道,工業用水道及び農業用水路に使用する水輸送用塗覆装鋼管の原管内面に施す

エポキシ樹脂塗装について規定する。

なお,この規格は,管の用途に上水道を含む場合

1)

には,適用しない。

1)

水源からの導水管など,多目的用途に使用される管路で,上水道が用途に含まれている場合を

指す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0601

  製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ

ータ

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 3443-1

  水輸送用塗覆装鋼管−第 1 部:直管

JIS G 3443-2

  水輸送用塗覆装鋼管−第 2 部:異形管

JIS G 3443-3

  水輸送用塗覆装鋼管−第 3 部:長寿命形外面プラスチック被覆

JIS K 5500

  塗料用語

JIS K 5600-1-1

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 1 節:試験一般(条件及び方法)

JIS K 5600-1-2

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:サンプリング

JIS K 5600-1-4

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 4 節:試験用標準試験板

JIS K 5600-1-7

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 7 節:膜厚

JIS K 5600-5-3

  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 3 節:耐おもり落下性

JIS K 5600-5-6

  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 6 節:付着性(クロスカット法)

JIS K 5600-5-7

  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 7 節:付着性(プルオフ法)

JIS K 5600-7-1

  塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 1 節:耐中性塩水噴霧性

JIS K 5600-7-2

  塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 2 節:耐湿性(連続結露法)

JIS K 5600-8-2

  塗料一般試験方法−第 8 部:塗膜劣化の評価−第 2 節:膨れの等級

JIS K 5601-1-2

  塗料成分試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:加熱残分


2

G 3443-4

:2014

JIS Z 0313

  素地調整用ブラスト処理面の試験及び評価方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS G 3443-1JIS G 3443-2JIS G 3443-3 及び JIS K 5500 によ

る。ただし,長寿命形,塗装鋼管及び形式試験の定義は,次による。

3.1

長寿命形

耐中性塩水噴霧性,耐湿性など,塗膜の長期耐久性を向上させたもの。

3.2

塗装鋼管

原管内面を塗装したもの。

3.3

形式試験

受渡しの都度行うものではなく,製品の品質が,設計で示す全ての性能を満足するかどうかを判定する

ため行う試験。初回製造時及び性能に影響を及ぼすような製造条件の変更があった場合に実施する。

エポキシ樹脂塗装の種類及び記号 

エポキシ樹脂塗装の種類及び記号は,

表 による。

表 1−エポキシ樹脂塗装の種類及び記号 

種類

記号

溶剤形タールエポキシ樹脂塗装 JISTE

溶剤形エポキシ樹脂塗装 JISLE

低溶剤形エポキシ樹脂塗装 JISLEL

無溶剤形エポキシ樹脂塗装 JISNE

長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗装 JISXE

エポキシ樹脂塗料 

エポキシ樹脂塗料は,

附属書 又は附属書 による。

エポキシ樹脂塗料の塗装方法 

6.1 

下地処理 

原管に付着している油分は,

トルエン又はキシレンを主体とする溶剤を用いて除去する。

ミルスケール,

さびなどの異物は,ブラスト処理によって除去し,JIS Z 0313 の 4.(目視による清浄度の評価)b)(除せ

い度の評価)の Sa 2

1

/

2

以上に仕上げる。

6.2 

塗装 

無溶剤形エポキシ樹脂塗料及び長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗料は,二液内部混合形塗装機又はこれと

同等以上の性能をもつ塗装機を用いて塗装し,その他のエポキシ樹脂塗料は,エアレス塗装機などを用い

て塗装する。これらの塗装は,異物の混入,ピンホール,塗りむら,塗り漏れなどが生じないように行う。

塗り重ねを行うときは,被覆材料製造業者の指定する期間内に行う。ただし,期間を過ぎた場合には,

ディスクサンダ処理などによって下塗り被覆を面粗しした後に塗り重ねる。


3

G 3443-4

:2014

6.3 

管端塗り残し部の処理 

管端の塗り残し部には,

図 に示すように,一次防せい塗料を塗装する。

なお,さびによる溶接品質の低下を防止するため,無塗装部分に開先防せい剤を工場において塗装し,

現場において溶接前に除去してもよい。

図 1−管端塗り残し部の処理 

なお,管端塗り残し部の現場溶接後の塗装については,参考として

附属書 及び附属書 に示す。

6.4 

塗膜の養生 

塗膜は,硬化乾燥するまで自然養生を行う。

なお,指触乾燥するまでは,ほこり又は水分が付着しないように養生する。

エポキシ樹脂塗装に対する要求事項 

7.1 

外観 

塗膜は,8.1 によって試験したとき,割れ,膨れ,異物の混入などがあってはならない。

7.2 

塗膜厚さ 

塗膜厚さは,8.2 によって試験したとき,

表 による。ただし,これ以外の塗膜厚さを必要とするときは,

受渡当事者間の協定による。

表 2−塗膜厚さ 

単位  mm

種類

塗膜厚さ

溶剤形タールエポキシ樹脂塗装

+規定なし

0

0.3

溶剤形エポキシ樹脂塗装

低溶剤形エポキシ樹脂塗装

無溶剤形エポキシ樹脂塗装

長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗装

+規定なし

0

0.6

7.3 

管端塗り残し長さ 

管端の塗り残し長さは,8.3 によって試験したとき,

表 による。ただし,これ以外の管端の塗り残し長

さが必要な場合は,受渡当事者間の協定による。


4

G 3443-4

:2014

表 3−管端塗り残し長さ 

単位  mm

呼び径

塗り残し長さ

無塗装長さ(参考)

800 A

未満 80∼100

約 30

800 A

以上 100∼150

7.4 

塗膜の性能 

塗膜の性能は,8.4 及び 8.5 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 4−塗膜の性能 

項目

性能

ピンホール

検出しない。

付着性(はつり法)

容易に剝がれない。

試験方法 

8.1 

外観試験 

外観は,目視によって調べる。

8.2 

塗膜厚さ試験 

塗膜厚さ試験は,JIS K 5600-1-7 の箇条 7(粗面上の膜厚の測定)による。

8.3 

管端塗り残し長さ試験 

管端の塗り残し長さは,JIS B 7512 に規定する鋼製巻尺又はこれと同等以上の精度をもつ計測器によっ

て測定する。

8.4 

ピンホール試験 

ピンホール試験は,ピンホール探知器を用いて行い,ブラシ電極を塗膜表面に当てながら移動してピン

ホールの有無を調べる。その場合のブラシ電極と鋼面との間に加える試験電圧は,溶剤形タールエポキシ

樹脂塗膜,溶剤形エポキシ樹脂塗膜,低溶剤形エポキシ樹脂塗膜及び無溶剤形エポキシ樹脂塗膜は 1.2 kV

∼1.5 kV とし,長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗膜は 2.4 kV∼3.0 kV とする。

8.5 

付着性試験(はつり法) 

付着性試験(はつり法)は,柄のついた鋼製両刃のへらを用い,常温において塗膜を約 45°の角度では

つり,密着の良否を判断する。

検査 

9.1 

外観検査 

外観検査は,塗装鋼管 1 本ごとに,塗装面全面について,8.1 の方法によって試験を行い,7.1 の規定に

適合しなければならない。

なお,外観検査は,塗装鋼管の全数について行う。

9.2 

塗膜厚さ検査 

塗膜厚さ検査は,塗装鋼管 1 本ごとに,その両端の各 1 か所において円周方向の直交する任意の 4 点に

ついて 8.2 の方法によって試験を行い,7.2 の規定に適合しなければならない。

9.3 

管端塗り残し長さ検査 

管端の塗り残し長さ検査は,塗装鋼管 1 本ごとに,その一端の 1 か所において,8.3 の方法によって試験


5

G 3443-4

:2014

を行い,7.3 の規定に適合しなければならない。

なお,管端塗り残し長さ検査は,塗装鋼管の全数について行う。

9.4 

ピンホール検査 

ピンホール検査は,塗装鋼管 1 本ごとに,その塗装面全面について,8.4 の方法によって試験を行い,7.4

の規定に適合しなければならない。

なお,ピンホール検査は,塗装鋼管の全数について行う。

9.5 

付着性検査 

付着性検査は,塗装鋼管の一端の 1 か所において,8.5 の方法によって試験を行い,7.4 の規定に適合し

なければならない。また,付着性試験は,破壊試験のため,管端未塗装部まで塗装し,その部分で行って

もよい。

なお,付着性検査は,同一製造ロット

2)

ごとに塗装鋼管 2 本を抜き取って行う。

2)

同一製造ロットは,1 日の塗装本数とする。

9.6 

再検査 

塗膜は,9.19.29.3 又は 9.4 の検査に合格しなかった場合には,

附属書 又は附属書 に規定する塗

料によって手直しを行い,手直しを行った箇所は 9.19.29.3 及び 9.4 の検査を再度行わなければならな

い。ただし,9.3 の検査は,管端部の被覆の手直しを行った場合に適用する。

10 

表示 

検査に合格した塗膜は,次の事項を容易に消えないようにして表示しなければならない(

例 及び例 2

参照)

。ただし,注文者の承認を得た場合は,次の項目の中の一部の表示を省略してもよい。

a)

内面を表す略号

b)

塗膜の記号

c)

塗膜厚さ

例 1  内 JISNE 0.3

例 2

内 JISXE 0.6

塗膜厚さ

塗膜厚さ

塗膜の記号

長寿命形塗膜の記号

内面を表す略号

内面を表す略号

11 

報告 

あらかじめ注文者の要求がある場合には,塗装業者は箇条 の全項目について検査成績書を提出しなけ

ればならない。


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G 3443-4

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附属書 A

(規定)

エポキシ樹脂塗料

A.1 

エポキシ樹脂塗料 

エポキシ樹脂塗料は,次のいずれかとする。

a)

溶剤形タールエポキシ樹脂塗料  溶剤形タールエポキシ樹脂塗料は,混合塗料中の加熱残分が質量分

率 60 %以上のタールエポキシ樹脂塗料で,エポキシ樹脂,ビチューメン,顔料,硬化剤及び溶剤を主

な原料とする。

b)

溶剤形エポキシ樹脂塗料  溶剤形エポキシ樹脂塗料は,混合塗料中の加熱残分が質量分率 60 %以上の

エポキシ樹脂塗料で,エポキシ樹脂,石油系樹脂,顔料,硬化剤及び溶剤を主な原料とする。

c)

低溶剤形エポキシ樹脂塗料  低溶剤形エポキシ樹脂塗料は,混合塗料中の加熱残分が質量分率 75 %以

上のエポキシ樹脂塗料で,エポキシ樹脂,石油系樹脂,顔料,硬化剤及び溶剤を主な原料とする。

d)

無溶剤形エポキシ樹脂塗料  無溶剤形エポキシ樹脂塗料は,混合塗料中の加熱残分が質量分率 96 %以

上のエポキシ樹脂塗料で,エポキシ樹脂,石油系樹脂(反応性希釈剤又は非反応性希釈剤)

,顔料及び

硬化剤を主な原料とし,有機溶剤を含まない。

注記 1  溶剤形タールエポキシ樹脂塗料,溶剤形エポキシ樹脂塗料及び低溶剤形エポキシ樹脂塗料

には,標準形(通常,冬季以外に使用)及び低温形(通常,冬季に使用)がある。

注記 2  無溶剤形エポキシ樹脂塗料には,二液内部混合形塗装機用及び手塗り用がある。

A.2 

品質 

エポキシ樹脂塗料及び塗膜の品質は,A.3 によって試験を行い,

表 A.1 の規定に適合しなければならな

い。

表 A.1−エポキシ樹脂塗料及び塗膜の品質 

項目

品質

溶剤形タール

エポキシ樹脂塗料

溶剤形

エポキシ樹脂塗料

低溶剤形

エポキシ樹脂塗料

無溶剤形

エポキシ樹脂塗料

塗料

容器の中の状態

主剤・硬化剤をそれぞれかき混ぜたとき,堅い塊がなくて一様になる。

塗装作業性

塗装作業に支障がない。

硬化乾燥時間 h

48

以下

混合塗料中の加熱残分

(質量分率) %

60

以上 75 以上 96 以上

塗膜

塗膜の外観

塗りむら,流れ,はじき又は割れがない。

耐屈曲性

き裂又は剝離がない。

耐おもり落下性

割れ又は剝がれがない。

付着性(クロスカット法)

JIS K 5600-5-6

表 1(試験結果の分類)による分類 0 又は分類 1

付着性(プルオフ法) MPa 破壊強さが 2.0 以上

低温・高温繰返し性

き裂又は剝離がない。

耐中性塩水噴霧性

さび又は膨れがない。

耐湿性

さび,膨れ又は剝がれがない。


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G 3443-4

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A.3 

試験方法 

A.3.1 

試験の一般条件 

試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1 による。

A.3.2 

サンプリング方法 

サンプリング方法は,JIS K 5600-1-2 による。

A.3.3 

試験片の作り方 

試験片の作り方は,次による。

a)

試験項目別試験片の大きさ及び枚数  試験項目別試験片の大きさ及び枚数は,表 A.2 による。

表 A.2−試験項目別試験片の大きさ及び枚数 

試験項目

試験片の大きさ

mm

試験片数

塗装作業性

a)

 150

×70×0.8 1 又は 2

硬化乾燥時間 150×70×0.8 2

塗膜の外観

a)

耐屈曲性試験 300×100×1.6 2

耐おもり落下性試験

落下面が塗膜表面:150×70×2.0 2

落下面が裏面:150×70×4.5 2

付着性試験(クロスカット法)

150

×70×3.2 1

付着性試験(プルオフ法) 150×70×3.2 2

低温・高温繰返し性試験 150×70×3.2 2

耐中性塩水噴霧性試験 150×70×0.8 3

耐湿性試験 150×70×0.8 3

試験片の材料は,JIS K 5600-1-4 の 5.1.1(材料)による。ただし,鋼板の厚さ 1.6

mm

未満のものは,JIS G 3141 の SPCC-SB 鋼板とし,鋼板の厚さ 1.6 mm 以上のも

のは,JIS G 3101 の SS400 の鋼板とする。 

a)

塗装作業性及び塗膜の外観の試験片は,兼用する。

b)

試験片の表面処理  耐屈曲性試験,耐おもり落下性試験,付着性試験(クロスカット法),付着性試験

(プルオフ法)及び低温・高温繰返し性試験の試験片の表面処理は,JIS B 0601 

附属書 JA(十点平

均粗さ)の Rz

JIS82

が 0.04 mm∼0.06 mm になるように,JIS K 5600-1-4 の 5.1.7(ブラスト処理による調

整)によってブラスト処理し,耐中性塩水噴霧性試験及び耐湿性試験の試験片の表面処理は,JIS K 

5600-1-4

の 5.1.5.2(方法 1−手研磨)に,また,その他の試験片の表面処理は,JIS K 5600-1-4 の 5.1.3

(溶剤洗浄による調整)による。

c)

試験片の塗装  試験に用いる鋼板は,塗膜の厚さが

0.1
0

0.3

 mm

になるよう塗装し,温度

23

℃±

2

℃,

湿度(

50

±

5

%

の恒温恒湿の条件で

7

日間保持した後試験に供する。ただし,溶剤形タールエポキシ

樹脂塗料,溶剤形エポキシ樹脂塗料及び低溶剤形エポキシ樹脂塗料の低温形は,

10

℃±

2

℃及び湿度

50

±

5

%

7

日間とする。

なお,溶剤形塗料は,必要に応じて,その塗料の製造業者が指定するシンナを用いて

1.1

倍までう

すめてもよい。

A.3.4 

容器の中の状態の試験 

容器の中の状態の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.1.2(操作及び評価)の a)(液状塗料の場合)によって,

主剤及び硬化剤ごとに行う。ただし,試験温度は

23

℃±

2

℃とする。


8

G 3443-4

:2014

A.3.5 

塗装作業性試験 

塗装作業性試験は,次による。

a)

溶剤形タールエポキシ樹脂塗料,溶剤形エポキシ樹脂塗料及び低溶剤形エポキシ樹脂塗料  試験は,

JIS K 5600-1-1

の 4.2(塗装作業性)による。ただし,エアレス塗装機又はこれと同等以上の性能をも

つ塗装機を用いて,JIS K 5600-1-1 の 4.2.3(操作)の a)

1

回塗りの場合)によって,塗膜の厚さが

0.3 mm

以上になるよう塗装する。

なお,はけ,へら又はローラを用いて,JIS K 5600-1-1 の 4.2.3(操作)の b)

2

回塗りの場合)に

よって,塗膜の厚さが

0.3 mm

以上になるよう塗装してもよい。

b)

無溶剤形エポキシ樹脂塗料  無溶剤形エポキシ樹脂塗料は,次による。

1)

二液内部混合形塗装機用  試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.2(塗装作業性)による。ただし,二液内部

混合形塗装機用塗料は,二液内部混合形塗装機又はこれと同等以上の性能をもつ塗装機を用いて,

JIS K 5600-1-1

の 4.2.3(操作)の a)

1

回塗りの場合)によって,塗膜の厚さが

0.3 mm

以上になる

よう塗装する。

2)

手塗り用  試験は,はけ,へら又はローラを用いて,JIS K 5600-1-1 の 4.2.3(操作)の b)

2

回塗

りの場合)によって,塗膜の厚さが

0.3 mm

以上になるよう塗装する。

A.3.6 

硬化乾燥時間試験 

硬化乾燥時間試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.3(乾燥時間)による。ただし,評価は JIS K 5600-1-1 の 4.3.5

(評価)の c)(硬化乾燥)による。

なお,塗料は,はけ,へら又はローラを用いて塗膜の厚さが

0.1
0

0.3

 mm

になるよう試験片に塗装し,そ

の塗膜の硬化乾燥は,次の a)

又は b)

の条件で行う。

a)

標準形塗料及び無溶剤形塗料は,温度

23

℃±

2

℃,湿度(

50

±

5

%

の恒温恒湿器で保持する。

b)

低温形塗料は,温度

10

℃±

2

℃,湿度(

50

±

5

%

の恒温恒湿器で保持する。

A.3.7 

混合塗料中の加熱残分試験 

混合塗料中の加熱残分試験は,JIS K 5601-1-2 による。ただし,加熱温度

105

℃±

2

℃,加熱時間

3

間とするが,無溶剤形エポキシ樹脂塗料は加熱温度

105

℃±

2

℃,加熱時間

1

時間とする。

A.3.8 

塗膜の外観試験 

塗膜の外観試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.4(塗膜の外観)による。ただし,試験片は塗装作業性の試験片

を,温度

23

℃±

2

℃,湿度(

50

±

5

%

24

時間硬化乾燥したものとする。

A.3.9 

耐屈曲性試験 

耐屈曲性試験は,試験片の温度が

4

℃±

1

℃になるよう調整し,間隔

240 mm

±

12 mm

,先端半径

3 mm

±

0.15 mm

の支えの上に塗膜を下にして置き,先端半径

13 mm

±

0.65 mm

の鋼製押さえ金具を試験片の中

心線上に水平に置き,これに均等に力を加え,

25 mm/min

程度の速度でたわみが

38 mm

になるまで押し下

げる。この場合,き裂又は剝離の有無は,試験力を除去後ピンホール探知器を用いて

1.2 kV

1.5 kV

の電

圧をかけてピンホールの有無を調べることによって確認する。

A.3.10 

耐おもり落下性試験 

耐おもり落下性試験は,JIS K 5600-5-3 の 6.(デュポン式)によって塗膜表面及び裏面について行う。

ただし,おもりの落下高さは,落下面が塗膜表面の場合は

300 mm

±

15 mm

,落下面が裏面の場合は

500 mm

±

25 mm

とする。この場合,割れ及び/又は剝がれ発生の有無を,ピンホール探知器を用いて

1.2 kV

1.5

kV

の電圧をかけてピンホールの有無を調べることによって確認する。


9

G 3443-4

:2014

A.3.11 

付着性試験(クロスカット法) 

付着性試験(クロスカット法)は,JIS K 5600-5-6 による。ただし,格子のパターンは

5 mm

間隔とし,

升目の数は

9

とする。

A.3.12 

付着性試験(プルオフ法) 

付着性試験(プルオフ法)は,JIS K 5600-5-7 による。ただし,試験方法は,JIS K 5600-5-7 の箇条 9 d) 

2)

による。

A.3.13 

低温・高温繰返し性試験 

低温・高温繰返し性試験は,あらかじめ

23

℃±

2

℃の恒温器中に

2

時間以上保持した試験片を使用し,

次の a)d)の条件を

1

サイクルとして,連続して

4

サイクル繰り返した後に,塗膜にき裂又は剝離がない

かを目視によって調べる。

a)

30

℃±

2

℃の恒温器中に

4

時間保持

b)

 23

℃±

2

℃の恒温器中に

1

時間保持

c)

 70

℃±

2

℃の恒温器中に

2

時間保持

d)

 23

℃±

2

℃の恒温器中に

17

時間保持

A.3.14 

耐中性塩水噴霧性試験 

耐中性塩水噴霧性試験は,JIS K 5600-7-1 による。ただし,試験時間は

300

時間とし,試験片の下側半

分の塗膜に素地に達するスクラッチを付ける。

なお,試験片の周囲

10 mm

以内及びスクラッチの両側

3 mm

以内は,評価の対象としない。

A.3.15 

耐湿性試験 

耐湿性試験は,JIS K 5600-7-2 の 5.(回転式)による。ただし,試験時間は

120

時間とし,試験片の下

側半分の塗膜に素地に達する切りきずを付ける。

なお,試験片の周囲

10 mm

以内及び切りきずの両側

3 mm

以内は,評価の対象としない。

A.4 

検査 

検査は,次の項目について行う。

a)

容器の中の状態,硬化乾燥時間,混合塗料中の加熱残分,耐屈曲性,耐おもり落下性及び付着性(ク

ロスカット法及びプルオフ法)は製造ロットごとに行い,A.2 の規定に適合しなければならない。

b)

塗装作業性,塗膜の外観,低温・高温繰返し性,耐中性塩水噴霧性及び耐湿性は,形式試験とし,A.2

の規定に適合しなければならない。

A.5 

表示 

検査に合格した塗料は,容器の外側に次の項目を表示しなければならない。

a)

塗料製造業者名又はその略号

b)

製品名

c)

正味質量又は正味容量

d)

主剤,硬化剤の別及びその配合質量比又は配合体積比

e)

製造年月又はその略号

f)

有効期間(月)

g)

ロット番号

h)

その他の必要な事項


10

G 3443-4

:2014

A.6 

報告 

あらかじめ注文者の要求がある場合には,塗料製造業者は,A.4 の全項目について検査成績書を提出し

なければならない。


11

G 3443-4

:2014

附属書 B

(規定)

長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗料

B.1 

長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗料 

長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗料は,混合塗料中の加熱残分が質量分率

96 %

以上のエポキシ樹脂塗料で,

エポキシ樹脂,石油系樹脂(反応性希釈剤又は非反応性希釈剤)

,顔料及び硬化剤を主な原料とし,有機溶

剤を含まない。

注記

塗料には,二液内部混合形塗装機用及び手塗り用がある。

B.2 

品質 

長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗料及び塗膜の品質は,B.3 によって試験を行い,

表 B.1 の規定に適合し

なければならない。

表 B.1−長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗料及び塗膜の品質 

項目

品質

塗料

容器の中の状態

主剤・硬化剤をそれぞれかき混ぜたとき,堅い塊がなくて一様になる。

塗装作業性

塗装作業に支障がない。

硬化乾燥時間 h

48

以下

混合塗料中の加熱残分

(質量分率) %

96

以上

塗膜

塗膜の外観

塗りむら,流れ,はじき又は割れがない。

耐屈曲性

き裂又は剝離がない。

耐おもり落下性

割れ又は剝がれがない。

付着性(プルオフ法) MPa  破壊強さが 2.0 以上

低温・高温繰返し性

き裂又は剝離がない。

耐中性塩水噴霧性

さび又は膨れがない。

耐湿性

さび,膨れ又は剝がれがない。

温度勾配試験

JIS K 5600-8-2

の膨れの大きさが等級 5 以下,かつ,膨れの量(密度)

が等級 4 以下

B.3 

試験方法 

B.3.1 

試験の一般条件 

試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1 による。

B.3.2 

サンプリング方法 

サンプリング方法は,JIS K 5600-1-2 による。

B.3.3 

試験片の作り方 

試験片の作り方は,次による。

a)

試験項目別試験片の大きさ及び枚数  試験項目別試験片の大きさ及び枚数は,表 B.2 による。


12

G 3443-4

:2014

表 B.2−試験項目別試験片の大きさ及び枚数 

試験項目

試験片の大きさ

mm

試験片数

塗装作業性

a)

 150

×70×0.8 1 又は 2

硬化乾燥時間 150×70×0.8 2

塗膜の外観

a)

耐屈曲性試験 300×100×1.6 2

耐おもり落下性試験

落下面が塗膜表面:150×70×2.0 2

落下面が裏面:150×70×4.5 2

付着性試験(プルオフ法) 150×70×3.2 2

低温・高温繰返し性試験 150×70×3.2 2

耐中性塩水噴霧性試験 150×70×0.8 3

耐湿性試験 150×70×0.8 3

温度勾配試験 150×70×3.2 3

試験片の材料は,JIS K 5600-1-4 の 5.1.1(材料)による。ただし,鋼板の厚さ 1.6

mm

未満のものは,JIS G 3141 の SPCC-SB 鋼板とし,鋼板の厚さ 1.6 mm 以上のも

のは,JIS G 3101 の SS400 の鋼板とする。 

a)

塗装作業性及び塗膜の外観の試験片は,兼用する。

b)

試験片の表面処理  試験片の表面処理は,次による。

1)

二液内部混合形塗装機用  耐屈曲性試験,耐おもり落下性試験,付着性試験(プルオフ法),低温・

高温繰返し性試験及び温度勾配試験の試験片の表面処理は,JIS B 0601 

附属書 JA(十点平均粗さ)

の Rz

JIS82

0.04 mm

0.06 mm

になるようにブラスト処理(JIS K 5600-1-4 の 5.1.7)する。耐中性塩

水噴霧性試験及び耐湿性試験の試験片の表面処理は,JIS K 5600-1-4 の 5.1.5.2(方法

1

−手研磨)に,

また,その他の試験片の表面処理は,JIS K 5600-1-4 の 5.1.3(溶剤洗浄による調整)による。

2)

手塗り用  耐屈曲性試験,耐おもり落下性試験,付着性試験(プルオフ法),低温・高温繰返し性試

験及び温度勾配試験の試験片の表面処理は,JIS B 0601 

附属書 JA(十点平均粗さ)の Rz

JIS82

0.04

mm

0.06 mm

になるようにブラスト処理(JIS K 5600-1-4 の 5.1.7)し,グラインダで平面を平滑に

した後,ロータリ式下地処理工具を使用して JIS Z 0313 

Sa 2

に相当するまで処理し,JIS B 0601

附属書 JA(十点平均粗さ)の Rz

JIS82

0.035 mm

0.075 mm

になるように仕上げる。耐中性塩水

噴霧性試験及び耐湿性試験の試験片の表面処理は,JIS K 5600-1-4 の 5.1.5.2(方法

1

−手研磨)に,

また,その他の試験片の表面処理は,JIS K 5600-1-4 の 5.1.3(溶剤洗浄による調整)による。

c)

試験片の塗装  試験片の塗装は,次による。

1)

二液内部混合形塗装機用  試験に用いる鋼板は,塗膜の厚さが

0.2

0

0.6

 mm

になるよう塗装し,温度

23

℃±

2

℃,湿度(

50

±

5

%

の恒温恒湿状態で

7

日間保持した後試験に供する。ただし,温度勾

配試験用は

0.2

0

5

.

0

 mm

とし,温度

23

℃±

2

℃,湿度(

50

±

5

%

の恒温恒湿状態で

70

日間保持し

た後試験に供する。

2)

手塗り用  試験に用いる鋼板は,塗料製造業者が指定するプライマーを塗布した後,プライマー込

みで,塗膜の厚さが

0.2
0

0

.

1

 mm

になるよう塗装し,温度

23

℃±

2

℃,湿度(

50

±

5

%

の恒温恒湿

状態で

7

日間保持した後試験に供する。ただし,温度勾配試験用はプライマー込みで

0.2

0

5

.

0

 mm

する。

B.3.4 

容器の中の状態の試験 

容器の中の状態の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.1(容器の中の状態)によって主剤及び硬化剤ごとに行う。


13

G 3443-4

:2014

ただし,操作及び評価は,JIS K 5600-1-1 の 4.1.2(操作及び評価)の a)(液状塗料の場合)によって行い,

試験温度は

23

℃±

2

℃とする。

B.3.5 

塗装作業性試験 

塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.2(塗装作業性)による。ただし,二液内部混合形塗装機用塗

料は,二液内部混合形塗装機又はこれと同等以上の性能をもつ塗装機を用いて,JIS K 5600-1-1 の 4.2.3(操

作)の a)

1

回塗りの場合)によって,塗膜の厚さが

0.6 mm

以上になるよう塗装する。手塗り用塗料は,

へらを用いて JIS K 5600-1-1 の 4.2.3(操作)の a)

1

回塗りの場合)によって,塗膜の厚さが

1.0 mm

上(プライマーなし)になるよう塗装する。

B.3.6 

硬化乾燥時間試験 

硬化乾燥時間の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.3(乾燥時間)による。ただし,試験片は,塗膜の厚さが

0.2
0

0.6

mm

(二液内部混合形塗装機用)及び

0.2
0

0

.

1

 mm

(手塗り用:プライマーなし)になるよう塗装し,温度

23

±

2

℃,湿度(

50

±

5

%

の恒温恒湿状態で

48

時間保持した後,JIS K 5600-1-1 の 4.3.5(評価)の c)(硬

化乾燥)によって評価する。

B.3.7 

混合塗料中の加熱残分試験 

混合塗料中の加熱残分試験は,JIS K 5601-1-2 による。ただし,試料は主剤と硬化剤とを所定の配合比

で混合したものとし,加温は

105

℃±

2

℃で

1

時間とする。

B.3.8 

塗膜の外観試験 

塗膜の外観は,JIS K 5600-1-1 の 4.4(塗膜の外観)による。ただし,試験片は塗装作業性の試験片を,

温度

23

℃±

2

℃,湿度(

50

±

5

%

24

時間硬化乾燥したものとする。

B.3.9 

耐屈曲性試験 

耐屈曲性試験は,試験片の温度が

4

℃±

1

℃になるよう調整し,間隔

240 mm

±

12 mm

,先端半径

3 mm

±

0.15 mm

の支えの上に塗膜を下にして置き,先端半径

13 mm

±

0.65 mm

の鋼製押さえ金具を試験片の中

心線上に水平に置き,これに均等に力を加え,

25 mm/min

程度の速度でたわみが

38 mm

になるまで押し下

げる。この場合,き裂又は剝離の有無は,試験力を除去後ピンホール探知器を用いて

2.4 kV

3.0 kV

(二

液内部混合形塗装機用)及び

4.0 kV

5.0 kV

(手塗り用)の電圧をかけてピンホールの有無を調べること

によって確認する。

B.3.10 

耐おもり落下性試験 

耐おもり落下性試験は,JIS K 5600-5-3 の 6.(デュポン式)によって塗膜表面及び裏面について行う。

ただし,おもりの落下高さは,落下面が塗膜表面の場合は

300 mm

±

15 mm

,落下面が裏面の場合は

500 mm

±

25 mm

とする。この場合,割れ及び/又は剝がれ発生の有無を,ピンホール探知器を用いて

2.4 kV

3.0

kV

(二液内部混合形塗装機用)及び

4.0 kV

5.0 kV

(手塗り用)の電圧をかけてピンホールの有無を調べ

ることによって確認する。

B.3.11 

付着性試験(プルオフ法) 

付着性試験(プルオフ法)は,JIS K 5600-5-7 による。ただし,試験方法は,JIS K 5600-5-7 の箇条 9 d) 

2)

による。

B.3.12 

低温・高温繰返し性試験 

低温・高温繰返し性試験は,あらかじめ

23

℃±

2

℃の恒温器中に

2

時間以上保持した試験片を使用し,

次の a)d)の条件を

1

サイクルとして,連続して

10

サイクル繰り返した後に,塗膜にき裂又は剝離がない

かを目視によって調べる。

a)

30

℃±

2

℃の恒温器中に

4

時間保持


14

G 3443-4

:2014

b)

 23

℃±

2

℃の恒温器中に

1

時間保持

c)

 70

℃±

2

℃の恒温器中に

2

時間保持

d)

 23

℃±

2

℃の恒温器中に

17

時間保持

B.3.13 

耐中性塩水噴霧性試験 

耐中性塩水噴霧性試験は,JIS K 5600-7-1 による。ただし,試験時間は

750

時間とし,試験片の下側半

分の塗膜に素地に達するスクラッチを付ける。

なお,試験片の周囲

10 mm

以内及びスクラッチの両側

3 mm

以内は,評価の対象としない。

B.3.14 

耐湿性試験 

耐湿性試験は,JIS K 5600-7-2 の 5.(回転式)による。ただし,試験時間は

300

時間とし,試験片の下

側半分の塗膜に素地に達する切りきずを付ける。

なお,試験片の周囲

10 mm

以内及び切りきずの両側

3 mm

以内は,評価の対象としない。

B.3.15 

温度勾配試験 

温度勾配試験は,冷水側(

20

℃±

2

℃)に鋼板が,温水側(

50

℃±

2

℃)に塗膜が各々没水するよう

に試験片を設置し,二液内部混合形塗装機用は

28

日間,手塗り用は

10

日間試験し,塗膜の膨れの程度を

確認する。

なお,試験状態の概要図を,

図 B.1 に示す。

冷水

温水

図 B.1−温度勾配試験状態の概要図 

B.4 

検査 

検査は,次の項目について行う。

a)

容器の中の状態,硬化乾燥時間,混合塗料中の加熱残分,耐屈曲性,耐おもり落下性及び付着性(プ

ルオフ法)は製造ロットごとに行い,B.2 の規定に適合しなければならない。

b)

塗装作業性,塗膜の外観,低温・高温繰返し性,耐中性塩水噴霧性,耐湿性及び温度勾配試験は,形

式試験とし,B.2 の規定に適合しなければならない。

B.5 

表示 

検査に合格した塗料は,容器の外側に次の項目を表示しなければならない。

a)

塗料製造業者名又はその略号

b)

製品名

c)

正味質量又は正味容量

d)

主剤,硬化剤の別及びその配合質量比又は配合体積比

e)

製造年月又はその略号


15

G 3443-4

:2014

f)

有効期間(月)

g)

ロット番号

h)

その他の必要な事項

B.6 

報告 

B.6.1 

検査成績書 

あらかじめ注文者の要求がある場合には,塗料製造業者は,B.4 の全項目について検査成績書を提出し

なければならない。

B.6.2 

報告事項 

塗料製造業者は,次の項目について塗装業者に報告しなければならない。

a)

二液内部混合形塗装機用塗料の長寿命に関連する試験

3)

の結果

b)

手塗り用塗料の長寿命に関連する試験

4)

の結果

3)

二液内部混合形塗装機用塗料の長寿命に関連する試験項目は,

表 B.3 による。

4)

手塗り用塗料の長寿命に関連する試験項目は,

表 B.4 による。

表 B.3−二液内部混合形塗装機用塗料の試験項目・試験条件及び報告内容 

試験項目

養生条件

塗装厚

mm

試験(測定)温度

下地処理

報告内容

耐屈曲性試験 23

℃×7 日+

60

℃×5 日

0.6

0.9

4

B.3.3 b) 1)

ブラスト処理

き裂又は剝離が発生する
押下げ量

耐湿性試験

a)

 23

℃×70 日 0.5

70

B.3.3 b) 1)

ブラスト処理

ブリスター発生率と試験

期間との関係のグラフ

温度勾配試験

b)

 23

℃×70 日 0.5 冷水側 20

温水側 50

B.3.3 b) 1)

ブラスト処理

ブリスター発生率と試験

期間との関係のグラフ

残留応力 23

℃×7 日+

60

℃×5 日

0.9 23

りん青銅のまま

c)

残留応力

全ての試験の試験片枚数は,1 枚以上とする。ただし,複数の塗装厚がある場合は,各々1 枚以上とする。

a)

耐湿性試験の試験期間は,3 か月とする。

b)

温度勾配試験の試験期間は,50 %ブリスター推定可能までとする。

c)

試験片の大きさが 180 mm×13 mm×0.1 mm のりん青銅試験片を用い,片面にはけ又はへらで所定の膜厚を塗

装する。


16

G 3443-4

:2014

表 B.4−手塗り用塗料の試験項目・試験条件及び報告内容 

試験項目

養生条件

塗装厚

mm

試験(測定)温度

下地処理

報告内容

耐屈曲性試験 23

℃×7 日+

60

℃×5 日

1.0

a)

1.2

a)

1.5

a)

2.0

a)

2.5

a)

4

B.3.3 b) 2)

ロータリ式下地

処理

き裂又は剝離が発生する
押下げ量

耐屈曲性

試験(工

場塗装及 
び現場塗

装の塗り

重ね部)

工場塗

装部

b)

23

℃×70 日 0.6

0.9

4

B.3.3 b)

ブラスト処理

き裂又は剝離が発生する

押下げ量

現場塗

装部

b)

23

℃×7 日+

60

℃×5 日

1.0

a)

耐湿性試験

c)

 23

℃×7 日 0.5

a)

70

B.3.3 b) 2)

ロータリ式下地

処理

d)

ブリスター発生率と試験

期間との関係のグラフ

温度勾配試験

e)

 23

℃×7 日 0.5

a)

冷水側 20

温水側 50

B.3.3 b) 2)

ロータリ式下地

処理

d)

ブリスター発生率と試験

期間との関係のグラフ

残留応力 23

℃×7 日+

60

℃×5 日

2.0 23

りん青銅のまま

f)

残留応力

鋼管への塗装試験

・外観の異常の有無 
・規定膜厚の有無

・ピンホールの有無

全ての試験の試験片枚数は,1 枚以上とする。ただし,複数の塗装厚がある場合は,各々1 枚以上とする。

a)

プライマーを含んだ厚さとする。

b)

耐屈曲性試験の“工場塗装部”は,二液内部混合形塗装機用塗料で塗装,また,

“現場塗装部”は,手塗り用

塗料で塗装する

c)

耐湿性試験の試験期間は,3 か月とする。

d)

溶接ヒュームを付着させた試験片とする。

e)

温度勾配試験の試験期間は,50 %ブリスター推定可能までとする。

f)

試験片の大きさが 180 mm×13 mm×0.1 mm のりん青銅試験片を用い,片面にはけ又はへらで所定の膜厚を塗

装する。


17

G 3443-4

:2014

附属書 C 
(参考)

現場溶接部のエポキシ樹脂塗装

C.1 

エポキシ樹脂塗装の種類 

エポキシ樹脂塗装の種類は,

表 C.1 による。

表 C.1−エポキシ樹脂塗装の種類 

種類

溶剤形タールエポキシ樹脂塗装

溶剤形エポキシ樹脂塗装

低溶剤形エポキシ樹脂塗装

無溶剤形エポキシ樹脂塗装

C.2 

塗料 

塗料は,

附属書 による。

C.3 

塗装方法 

C.3.1 

下地処理 

下地処理は,次による。

なお,下地処理範囲及び下地処理方法を,

図 C.1 に示す。

a)

塗装に有害な突起が鋼面にあるときは,サンダ,グラインダなどで平滑に仕上げる。

b)

鋼面に付着した油分は,溶剤を用いて除去する。

c)

鋼面のさび,一次防せい塗装,工場無塗装部のさび及び異物などは,ロータリ式下地処理によって,

JIS Z 0313

Sa 2

に相当するまで仕上げるか,又はブラスト処理によって,

Sa 2

1

/

2

以上の等級に仕上

げる。

d)

工場プライマー部及び工場塗装部(約

25 mm

)は,ディスクサンダなどによって表面だけ面粗しを行

う。

なお,工場塗膜端部は,ディスクサンダなどでテーパを付ける。

e)

下地処理を行った鋼面は,塗装するまでの間,再びさびたり,油分などが付かないようにする。


18

G 3443-4

:2014

図 C.1−下地処理範囲及び下地処理方法 

C.3.2 

塗装 

塗装は,塗膜に異物の混入,ピンホール,塗りむら,塗り漏れなどがないようにして,次のいずれかに

よって行う。

なお,塗装の範囲は,

図 C.2 のとおりとする。

a)

溶剤形タールエポキシ樹脂塗料を塗装する場合は,エアレス塗装機又はこれと同等以上の性能をもつ

塗装機を用いて,塗膜の厚さが

0.3 mm

以上になるよう塗装する。手塗りする場合は,はけ,へら又

はローラを用いて,塗膜の厚さが

0.3 mm

以上になるよう塗装する。

b)

溶剤形エポキシ樹脂塗料及び低溶剤形エポキシ樹脂塗料を塗装する場合は,エアレス塗装機又はこれ

と同等以上の性能をもつ塗装機を用いて,塗膜の厚さが

0.3 mm

以上になるよう塗装する。手塗りす

る場合は,はけ,へら又はローラを用いて,塗膜の厚さが

0.3 mm

以上になるよう塗装する。

なお,塗料製造業者が指定するプライマーを下塗りしてもよい。

c)

無溶剤形エポキシ樹脂塗料を二液内部混合形塗装機又はこれと同等以上の性能をもつ塗装機を用いて

塗装する場合は,塗膜の厚さが

0.3 mm

以上になるよう塗装する。この場合,塗料製造業者が指定す

るプライマーを下塗りしてもよい。手塗りする場合は,塗料製造業者が指定するプライマーを下塗り

した後,はけ,へら又はローラを用いて,塗膜の厚さがプライマーを含め

0.4 mm

以上になるよう塗

装する。

d)

工場で塗装した塗膜に塗り重ねる部分は,C.3.1 d)に示す範囲のうち,幅約

20 mm

を対象とする。

a)

無溶剤形エポキシ樹脂塗料を手塗りする場合は,必須とする。

図 C.2−塗装範囲 

(外面)

(内面)

現場プライマー部

a)

現場溶接部

塗り重ね部

(約 20 mm)

(鋼管)

(鋼管)

塗り重ね部

(約 20 mm)

(外面)

(内面)

工場無塗装部

(約 60 mm)

現場溶接部

    工場塗装部

(約 25 mm)

下  地  処  理  範  囲

(鋼管)

(鋼管)

工場塗装部 
(約 25 mm)

工場プライマー部

(約 70 mm~120 mm)

テーパ

工場プライマー部

(約 70 mm~120 mm)

ロータリ式

下地処理

ディスクサンダなどで

表面の面粗し

ディスクサンダなどで

表面の面粗し

テーパ


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C.3.3 

塗膜の養生 

塗膜は,硬化乾燥するまで自然養生を行う。

なお,塗膜が指触乾燥するまでの間に,ほこり及び/又は水分が塗膜に付着しないように養生する。

C.4 

塗膜の性能 

塗膜の性能は,

表 C.2 による。

表 C.2−塗膜の性能 

項目

性能

塗膜厚さ

mm

溶剤形タールエポキシ樹脂塗装

+規定なし

0

0.3

溶剤形エポキシ樹脂塗装

低溶剤形エポキシ樹脂塗装

無 溶 剤 形
エ ポ キ シ

樹脂塗装

二 液 内 部 混 合 形 塗
装機用塗料

+規定なし

0

0.3

手塗り用塗料

+規定なし

0

0.4

(プライマー含む)

外観

異物の混入,著しい塗りむら,塗り漏れなどのない均一な塗膜

ピンホール

a)

検出しない。

付着性(はつり法)

b)

容易に剝がれない。

a)

  8.4

による。ただし,膜厚 0.3 mm の場合の試験電圧は 1.2 kV∼1.5 kV とし,膜厚 0.4 mm の場合の試験

電圧は 1.6 kV∼2.0 kV とする。

b)

  8.5

による。

C.5 

塗装の検査 

塗装の検査は,次による。

a)

下地処理  下地処理の検査は,目視によって行い,C.3.1 に適合しなければならない。

b)

塗膜  塗膜の検査は,塗膜が硬化乾燥した後に行い,表 C.2 に示す性能項目に適合しなければならな

い。

c)

塗膜の検査箇所  現場における塗膜の検査は,通常,塗装箇所ごとに行い,次による。ただし,受渡

当事者間の協定によって抜取検査とし,検査項目の一部を省略できる。

1)

塗膜の外観は,塗装面全面を検査する。

2)

塗膜の厚さは,塗装鋼管の円周方向の直交する任意の

4

点について検査する。

3)

ピンホールは,塗装面全面を検査する。

4)

付着性(はつり法)は,受渡当事者間の協定によって省略することができる。

C.6 

手直し 

検査の結果,軽微な欠点については,注文者の承認を得て手直しを行い,再検査をしなければならない。


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附属書 D 
(参考)

現場溶接部の長寿命形無溶剤エポキシ樹脂塗装

D.1 

塗料 

塗料は,

附属書 による。

D.2 

塗装方法 

D.2.1 

下地処理 

下地処理は,次による。

なお,下地処理範囲,方法及び処理グレードを,

図 D.1 に示す。

a)

塗装に有害な突起が鋼面にあるときは,サンダ,グラインダなどで平滑に仕上げる。

b)

鋼面に付着した油分は,溶剤を用いて除去する。

c)

鋼面のさび,一次防せい塗装,工場無塗装部のさび及び異物などは,ロータリ式下地処理によって,

JIS Z 0313

Sa 2

に相当するまで仕上げるか,又はブラスト処理によって,

Sa 2

1

/

2

以上の等級に仕上

げる。

d)

工場プライマー部はディスクサンダなど,工場塗装部(約

25 mm

)はサンドペーパーなどによって表

面だけ面粗しを行う。

なお,工場塗膜端部は,ディスクサンダなどでテーパを付ける。

e)

下地処理を行った鋼面は,塗装するまでの間,再びさびたり,油分などが付かないようにする。

図 D.1−下地処理範囲及び下地処理方法 

D.2.2 

塗装 

塗装は,塗膜に異物の混入,ピンホール,塗りむら,塗り漏れなどがないようにして,次のいずれかに

よって行う。

なお,塗装の範囲は,

図 D.2 のとおりとする。

現場溶接部

(外面)

(内面)

工場無塗装部

(約 60 mm)

工場塗装部

(約 25 mm)

下  地  処  理  範  囲

(鋼管)

(鋼管)

テーパ

工場プライマー部

(約 70 mm∼120

mm

ロータリ式
下地処理

デ ィ ス ク サ ン ダ

な ど で 表 面 の 面
粗し

デ ィ ス ク サ ン ダ

な ど で 表 面 の 面
粗し

サンドペーパー

などで表面の面
粗し

サンドペーパー

などで表面の面
粗し

テーパ

工場塗装部

(約 25 mm)

工場プライマー部

(約 70 mm∼120

mm


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図 D.2−塗装範囲 

a)

機械塗装する場合は,二液内部混合形塗装機又はこれと同等以上の性能をもつ塗装機を用いて塗膜の

厚さが

0.6 mm

以上になるように塗装する。この場合,塗料製造業者が指定するプライマーを下塗り

してもよい。

b)

手塗りする場合は,プライマーを下塗りした後,塗膜の厚さがプライマーを含め

1.0 mm

以上になる

よう塗装する。また,手塗り塗装する方法は,厚膜塗装の専用塗装工具である“くし形へら”を用い,

次に示す塗装方法による。塗装後の塗膜の断面を,

図 D.3 に示す。

なお,塗装の方向は,いずれも管軸方向とする。

1)

  1

層目は,規定の膜厚を確保することを目的とし,鋼管内径に合わせて曲率加工したくし形へらを

用いて,溶接ビードも含めて波形状になるように塗装する。

2)

  2

層目は,鋼管内径に合わせて曲率加工したゴムへらによって,

1

層目で形成された波形状の凹部を

埋めるように塗装する。

3)

  3

層目は,鋼管内径に合わせて曲率加工したゴムへらによって,仕上げ塗装を行う。

図 D.3−塗膜断面 

4)

  1

層目から

2

層目及び

2

層目から

3

層目の塗装間隔は,塗料製造業者の指定する塗り重ね間隔(時

間)による。

D.2.3 

塗膜の養生 

塗膜は,硬化乾燥するまで自然養生を行う。

なお,塗膜が指触乾燥するまでの間に,ほこり又は水分が塗膜に付着しないように養生する。

D.3 

塗膜の性能 

塗膜の性能は,

表 D.1 による。

(外面)

(内面)

現場プライマー部

現場溶接部

塗り重ね部

(約 20 mm)

塗  装  範  囲

(鋼管)

(鋼管)

塗り重ね部

(約 20 mm)

下  地  処  理  範  囲

鋼管

1

層目

3

層目

2

層目


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表 D.1−塗膜の性能 

項目

性能

塗膜厚さ

mm

二液内部混合形塗装機用塗料

+規定なし

0

0.6

手塗り塗装用塗料

+規定なし

0

0

.

1

(プライマー含む。

外観

異物の混入,著しい塗りむら,塗り漏れな

どのない均一な塗膜

ピンホール

a)

検出しない。

付着性(はつり法)

b)

容易に剝がれない。

a)

  8.4

による。ただし,膜厚 0.6 mm の場合の試験電圧は 2.4 kV∼3.0kV とし,膜厚

1.0 mm

の場合の試験電圧は 4.0 kV∼5.0 kV とする。

b)

  8.5

による。

D.4 

塗装の検査 

塗装の検査は,次による。

a)

下地処理  下地処理の検査は,目視によって行い,D.2.1 に適合しなければならない。

b)

塗膜  塗膜の検査は,塗膜が硬化乾燥した後に行い,表 D.1 に示す性能項目に適合しなければならな

い。

c)

塗膜の検査箇所  現場における塗膜の検査は,通常,塗装箇所ごとに行い,次による。ただし,受渡

当事者間の協定によって抜取検査とし,検査項目の一部を省略できる。

1)

塗膜の外観は,塗装面全面を検査する。

2)

塗膜の厚さは,溶接ビードを挟んで両側の円周方向の直交する任意の

4

点について検査する。

3)

ピンホールは,塗装面全面を検査する。

4)

付着性(はつり法)は,受渡当事者間の協定によって省略することができる。

D.5 

手直し 

検査の結果,軽微な欠点については,注文者の承認を得て手直しを行い,再検査をしなければならない。