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G 3311

:2016

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類及び記号  

1

4

  製造方法  

2

5

  化学成分  

2

5.1

  溶鋼分析値  

2

5.2

  製品分析値  

2

6

  硬さ 

5

7

  鋼質 

5

7.1

  顕微鏡組織  

5

7.2

  脱炭  

5

8

  外観 

5

9

  寸法及び寸法の許容差  

6

9.1

  寸法の表し方  

6

9.2

  厚さの許容差  

6

9.3

  幅の許容差  

6

9.4

  長さの許容差  

7

10

  横曲がり  

7

11

  試験  

7

11.1

  分析試験  

7

11.2

  硬さ試験  

8

11.3

  顕微鏡組織試験  

8

11.4

  脱炭層深さの測定  

8

12

  検査及び再検査  

8

12.1

  検査  

8

12.2

  再検査  

8

13

  表示  

8

14

  報告  

9

附属書 A(参考)冷間圧延のままの帯鋼及び切板の硬さの範囲  

10


G 3311

:2016

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS G 3311:2010 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 29 年 2 月 21 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS マ

ーク表示認証において,JIS G 3311:2010 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 G

3311

:2016

みがき特殊帯鋼

Cold rolled special steel strip

適用範囲 

この規格は,みがき特殊帯鋼(以下,帯鋼という。

)及び帯鋼からせん断した鋼板(以下,切板という。

について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 0320

  鋼材の溶鋼分析方法

JIS G 0321

  鋼材の製品分析方法及びその許容変動値

JIS G 0404

  鋼材の一般受渡し条件

JIS G 0415

  鋼及び鋼製品−検査文書

JIS G 0558

  鋼の脱炭層深さ測定方法

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

種類及び記号 

帯鋼及び切板の種類は,38 種類とし,種類の記号は,

表 による。

表 1−種類の記号 

区分

種類の記号

区分

種類の記号

区分

種類の記号

炭素鋼 S30CM

クロム鋼 SCr420M

ニッケルクロム SNCM220M

 S35CM

 SCr435M

モリブデン鋼 SNCM415M

 S45CM

 SCr440M

クロムモリブデン鋼 SCM415M

 S50CM

ニッケルクロム鋼 SNC415M

SCM430M

 S55CM

 SNC631M

 SCM435M

 S60CM

 SNC836M

 SCM440M

 S65CM

マンガン鋼 SMn438M

ばね鋼 SUP6M

 S70CM

 SMn443M

 SUP9M

 S75CM

合金工具鋼 SKS2M

SUP10M

炭素工具鋼 SK120M

SKS5M

 SK105M

 SKS51M

 SK95M

 SKS7M

 SK85M

 SKS81M

 SK75M

 SKS95M

 SK65M


2

G 3311

:2016

製造方法 

帯鋼の製造方法は,熱間圧延後に冷間圧延を行い,冷間圧延のままとするか,又は冷間圧延後に焼なま

しを行う。

化学成分 

5.1 

溶鋼分析値 

帯鋼及び切板は,11.1 によって試験を行い,その溶鋼分析値は,

表 2∼表 による。

なお,

表 2∼表 にない元素は,受渡当事者間の協定がない限り,溶鋼を仕上げる目的

1)

以外に意図的

に添加してはならない。

1)

溶鋼を仕上げる目的とは脱酸,鋳造の安定化などをいう。

5.2 

製品分析値 

注文者が製品分析を要求する場合,11.1 によって試験を行い,製品分析値は,

表 2∼表 に JIS G 0321

表 3[炭素鋼鋼材の製品分析の許容変動値(2)]又は JIS G 0321 の表 4(合金鋼鋼材の製品分析の許容

変動値)を適用した値による。この場合,JIS G 0321 

表 は,炭素鋼及び炭素工具鋼に適用し,JIS G 0321

表 は,合金工具鋼,クロム鋼,ニッケルクロム鋼,ニッケルクロムモリブデン鋼,クロムモリブデン

鋼,ばね鋼及びマンガン鋼に適用する。

表 2−化学成分(炭素鋼) 

単位  %

区分

種類の記号

C Si Mn P  S Cu Ni Cr

Ni

+Cr

炭素鋼 S30CM  0.27∼

0.33

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.035

以下

0.30

以下

0.20

以下

0.20

以下

0.35

以下

 S35CM

0.32

0.38

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.035

以下

0.30

以下

0.20

以下

0.20

以下

0.35

以下

 S45CM

0.42

0.48

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.035

以下

0.30

以下

0.20

以下

0.20

以下

0.35

以下

 S50CM

0.47

0.53

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.035

以下

0.30

以下

0.20

以下

0.20

以下

0.35

以下

 S55CM

0.52

0.58

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.035

以下

0.30

以下

0.20

以下

0.20

以下

0.35

以下

 S60CM

0.55

0.65

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.035

以下

0.30

以下

0.20

以下

0.20

以下

0.35

以下

 S65CM

0.60

0.70

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.035

以下

0.30

以下

0.20

以下

0.20

以下

0.35

以下

 S70CM

0.65

0.75

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.035

以下

0.30

以下

0.20

以下

0.20

以下

0.35

以下

 S75CM

0.70

0.80

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.035

以下

0.30

以下

0.20

以下

0.20

以下

0.35

以下


3

G 3311

:2016

表 3−化学成分(炭素工具鋼,クロム鋼,ニッケルクロム鋼及びマンガン鋼) 

単位  %

区分

種類の記号 C  Si  Mn  P  S  Cu  Ni  Cr

炭 素 工 具

SK120M 1.15

1.25

0.10

0.35

0.10

0.50

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.30

以下

SK105M 1.00

1.10

0.10

0.35

0.10

0.50

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.30

以下

SK95M 0.90

1.00

0.10

0.35

0.10

0.50

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.30

以下

SK85M 0.80

0.90

0.10

0.35

0.10

0.50

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.30

以下

SK75M 0.70

0.80

0.10

0.35

0.10

0.50

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.30

以下

SK65M 0.60

0.70

0.10

0.35

0.10

0.50

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.30

以下

クロム鋼 SCr420M  0.18∼

0.23

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.25

以下

0.90

1.20

SCr435M 0.33

0.38

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.25

以下

0.90

1.20

SCr440M 0.38

0.43

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.25

以下

0.90

1.20

ニ ッ ケ ル

クロム鋼

SNC415M 0.12

0.18

0.15

0.35

0.35

0.65

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

2.00

2.50

0.20

0.50

SNC631M 0.27

0.35

0.15

0.35

0.35

0.65

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

2.50

3.00

0.60

1.00

 SNC836M

0.32

0.40

0.15

0.35

0.35

0.65

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

3.00

3.50

0.60

1.00

マ ン ガ ン

SMn438M 0.35

0.41

0.15

0.35

1.35

1.65

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.25

以下

0.35

以下

SMn443M 0.40

0.46

0.15

0.35

1.35

1.65

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.25

以下

0.35

以下

表 4−化学成分(合金工具鋼) 

単位  %

区分

種類の記号 C  Si  Mn  P  S  Cu  Ni  Cr  W

合 金 工 具

SKS2M

a)

 1.00

1.10

0.35

以下

0.80

以下

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.50

1.00

1.00

1.50

 SKS5M

0.75

0.85

0.35

以下

0.50

以下

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.70

1.30

0.20

0.50

b) 

 SKS51M

0.75

0.85

0.35

以下

0.50

以下

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

1.30

2.00

0.20

0.50

b) 

 SKS7M

a)

 1.10

1.20

0.35

以下

0.50

以下

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.20

0.50

2.00

2.50

 SKS81M

1.10

1.30

0.35

以下

0.50

以下

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.20

0.50

b) 

 SKS95M

0.80

0.90

0.50

以下

0.80

1.10

0.030

以下

0.030

以下

0.25

以下

0.25

以下

0.20

0.60

b) 

a)

 SKS2M

及び SKS7M は,0.20 %以下の V を添加してもよい。

b)

意図的に添加してはならない。


4

G 3311

:2016

表 5−化学成分(ニッケルクロムモリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼) 

単位  %

区分

種類の記号 C  Si  Mn  P  S  Cu  Ni  Cr Mo

ニッケル
クロムモ

リブデン

SNCM220M 0.17

0.23

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.40

0.70

0.40

0.60

0.15

0.25

SNCM415M 0.12

0.18

0.15

0.35

0.40

0.70

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

1.60

2.00

0.40

0.60

0.15

0.30

クロムモ

リブデン

SCM415M 0.13

0.18

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.25

以下

0.90

1.20

0.15

0.25

SCM430M 0.28

0.33

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.25

以下

0.90

1.20

0.15

0.30

 SCM435M

0.33

0.38

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.25

以下

0.90

1.20

0.15

0.30

 SCM440M

0.38

0.43

0.15

0.35

0.60

0.90

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.25

以下

0.90

1.20

0.15

0.30

表 6−化学成分(ばね鋼) 

単位  %

区分

種類の記号 C  Si Mn P  S Cu Cr V

ばね鋼 SUP6M

0.56

0.64

1.50

1.80

0.70

1.00

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

a) a) 

 SUP9M

0.52

0.60

0.15

0.35

0.65

0.95

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.65

0.95

a) 

 SUP10M

0.47

0.55

0.15

0.35

0.65

0.95

0.030

以下

0.030

以下

0.30

以下

0.80

1.10

0.15

0.25

a)

意図的に添加してはならない。


5

G 3311

:2016

硬さ 

焼なましを行った帯鋼及び切板は,11.2 によって試験を行い,その硬さは

表 による。冷間圧延のまま

の帯鋼及び切板の硬さについては,受渡当事者間の協定による。

注記  冷間圧延のままの帯鋼及び切板の硬さを,参考として附属書 に示す。

表 7−焼なまし状態の帯鋼及び切板の硬さ 

区分

種類の記号

ビッカース硬さ

HV

区分

種類の記号

ビッカース硬さ

HV

炭素鋼 S30CM

160

以下

マンガン鋼 SMn438M

200

以下

S35CM 170

以下 SMn443M

200

以下

S45CM 170

以下

合金工具鋼 SKS2M

230

以下

S50CM 180

以下 SKS5M

200

以下

S55CM 180

以下 SKS51M

200

以下

S60CM 190

以下 SKS7M

250

以下

S65CM 190

以下 SKS81M

220

以下

S70CM 190

以下 SKS95M

200

以下

S75CM 200

以下

ニッケルクロムモ
リブデン鋼

SNCM220M 180

以下

炭素工具鋼 SK120M

220

以下 SNCM415M

170

以下

SK105M 220

以下

クロムモリブデン

SCM415M 170

以下

SK95M 210

以下 SCM430M

180

以下

SK85M 200

以下 SCM435M

190

以下

SK75M 190

以下 SCM440M

200

以下

SK65M 190

以下

ばね鋼 SUP6M  210 以下

クロム鋼 SCr420M

180

以下 SUP9M

200

以下

SCr435M 190

以下 SUP10M

200

以下

SCr440M 200

以下

ニ ッ ケ ル ク ロ

ム鋼

SNC415M 170

以下

SNC631M 180

以下

SNC836M 190

以下

鋼質 

7.1 

顕微鏡組織 

焼なましを行った帯鋼及び切板は,11.3 によって試験を行い,網目状炭化物の残留があってはならない。

顕微鏡組織の評価基準は,必要な場合,受渡当事者間の協定による。

注記  評価基準の例として,JIS G 3507-2 の付図 1(球状化組織の程度)などがある。

7.2 

脱炭 

帯鋼及び切板は,11.4 によって試験を行い,使用上有害となる程度の脱炭があってはならない。

外観 

帯鋼及び切板は,表面が滑らかで,使用上有害となる程度の欠点があってはならない。ただし,帯鋼は,

一般に検査によって全長にわたっての欠点の検出は困難であり,また欠点を除去する機会がないため,若

干の欠点を含むことがある。

注記  欠点には,孔,ラミネーション,ひずみ,さび,きず,耳割れ,酸化皮膜などがある。


6

G 3311

:2016

寸法及び寸法の許容差 

9.1 

寸法の表し方 

帯鋼及び切板の寸法の表し方は,次による。

a)

帯鋼の寸法は,厚さ及び幅をミリメートルで表す。

b)

切板の寸法は,厚さ,幅及び長さをミリメートルで表す。

9.2 

厚さの許容差 

幅 600 mm 未満の帯鋼及び切板の厚さの許容差は,A 及び B に区分し,

表 による。注文者は,いずれ

の許容差を適用するかを指定しなければならない。幅 600 mm 以上の場合,帯鋼及び切板の厚さの許容差

は,受渡当事者間の協定による。

厚さを測定する位置は,縁(幅方向端部)から 10 mm 以上内側の任意の点とし,幅が 20 mm 以下の場

合は幅の中央部とする。

表 8−厚さの許容差 

単位  mm

厚さ

厚さの許容差 A

厚さの許容差 B

幅 200 未満

幅 200 以上

600

未満

幅 200 未満

幅 200 以上

600

未満

 0.10

未満

±0.008

±0.012

0.10

以上

0.15

未満

±0.010

±0.015

0.15

以上

0.25

未満

±0.015

±0.020

±0.020

±0.025

0.25

以上

0.40

未満

±0.020

±0.025

±0.025

±0.035

0.40

以上

0.60

未満

±0.025

±0.030

±0.035

±0.040

0.60

以上

0.90

未満

±0.030

±0.040

±0.045

±0.050

0.90

以上

1.20

未満

±0.040

±0.050

±0.055

±0.060

1.20

以上

1.60

未満

±0.050

±0.060

±0.060

±0.070

1.60

以上

2.10

未満

±0.055

±0.070

±0.075

±0.080

2.10

以上

3.00

未満

±0.065

±0.080

±0.080

±0.090

3.00

以上

4.00

未満

±0.080

±0.090

±0.090

±0.100

4.00

以上

6.00

未満

±0.085

±0.095

±0.100

±0.110

6.00

以上

8.00

以下

±0.090

±0.100

±0.110

±0.120

9.3 

幅の許容差 

帯鋼及び切板の幅の許容差は,

表 による。厚さ 0.25 mm 未満の場合又は幅 600 mm 以上の場合,帯鋼

及び切板の幅の許容差は,受渡当事者間の協定による。

表 9−幅の許容差 

単位  mm

厚さ

幅の許容差

幅 200 未満

幅 200 以上

600

未満

0.25

以上 0.60 未満

±0.15

±0.25

0.60

以上 1.20 未満

±0.20

±0.30

1.20

以上 4.00 未満

±0.25

±0.40

4.00

以上 8.00 以下

±0.30

±0.50


7

G 3311

:2016

9.4 

長さの許容差 

切板の長さの許容差は,

表 10 による。

表 10−長さの許容差 

単位  mm

長さ

長さの許容差

幅 200 未満

幅 200 以上

 2

000

未満

+5 
  0

+10 
   0

2 000

以上

+10 
   0

+15 
   0

10 

横曲がり 

帯鋼及び切板の横曲がりは,注文者の要求のある場合に適用する。

横曲がりは,任意の長さ 2 000 mm につき 4 mm 以下とし,帯鋼の両端 1 000 mm には適用しない。ただ

し,幅 80 mm 未満の場合,横曲がりは受渡当事者間の協定による。

なお,長さが 2 000 mm 未満の切板の横曲がりは,次の式による。

(

)

1

2

1

2

2

/

C

l

l

C

×

ここに,

C

2

横曲がり(mm)

C

1

4 mm

l

2

切板の長さ(mm)

l

1

2 000 mm

横曲がりの測定は,

図 による。

図 1−横曲がり 

11 

試験 

11.1 

分析試験 

11.1.1 

一般事項 

帯鋼及び切板の化学成分は,溶鋼分析による。ただし,注文者の要求がある場合は,製品分析による。

分析試験の一般事項は JIS G 0404 の箇条 8(化学成分)による。

11.1.2 

分析用試料の採り方 

分析用試料の採り方は,次による。

a) 

溶鋼分析  溶鋼分析用試料の採り方は,JIS G 0404 の箇条 8(化学成分)による。

b) 

製品分析  製品分析用試料の採り方は,JIS G 0321 の箇条 4(分析用試料採取方法)による。


8

G 3311

:2016

11.1.3 

分析方法 

溶鋼分析は,JIS G 0320 によって行い,製品分析は,JIS G 0321 によって行う。

11.2 

硬さ試験 

11.2.1 

供試材の採り方及び試験片の数 

硬さ試験の供試材は,同一溶鋼,同一熱処理ロット及び同一寸法ごとに 1 個採り,供試材 1 個から試験

片 1 個を採取する。

11.2.2 

試験方法 

試験方法は,JIS Z 2244 による。

11.3 

顕微鏡組織試験 

11.3.1 

供試材の採り方及び試験片の数 

顕微鏡組織試験の供試材の採り方及び試験片の数は,11.2.1 による。

11.3.2 

試験方法 

被検面を倍率 400 倍の顕微鏡で観察する。

11.4 

脱炭層深さの測定 

11.4.1 

供試材の採り方及び試験片の数 

脱炭層深さ測定用の供試材の採り方及び試験片の数は,11.2.1 による。

11.4.2 

測定方法 

測定方法は,JIS G 0558 の 6.1(顕微鏡による測定方法)による。

なお,受渡当事者間の協定によって,脱炭層深さの測定を省略してもよい。

12 

検査及び再検査 

12.1 

検査 

検査は,次による。

a)

検査の一般事項は,JIS G 0404 による。

b)

化学成分は,箇条 に適合しなければならない。

c)

硬さは,箇条 に適合しなければならない。

d)

鋼質は,箇条 に適合しなければならない。

e)

外観は,箇条 に適合しなければならない。

f)

寸法は,箇条 に適合しなければならない。

g)

形状は,箇条 10 に適合しなければならない。

12.2 

再検査 

硬さ試験で合格とならなかった帯鋼及び切板は,JIS G 0404 の 9.8(再試験)によって再試験を行い,合

否を決定してもよい。

13 

表示 

検査に合格した帯鋼及び切板は,1 包装ごとに次の事項を表示する。ただし,受渡当事者間の協定によ

って,識別が可能な範囲でその一部を省略してもよい。

なお,質量については出荷ロットごとに表示してもよい。

a)

種類の記号

b)

寸法(帯鋼の場合は,厚さ及び幅。切板の場合は厚さ,幅及び長さ。


9

G 3311

:2016

c)

厚さ許容差の区分

d)

製造番号又は検査番号

e)

質量

f)

製造業者名又はその略号

14 

報告 

あらかじめ注文者の要求のある場合には,製造業者は,検査文書を注文者に提出しなければならない。

この場合,報告は,JIS G 0404 の箇条 13(報告)による。検査文書の種類は,特に指定のない場合,JIS G 

0415

の 5.1(検査証明書 3.1)とする。

なお,

表 の注

a)

によった場合は,成績表にバナジウム(V)の含有率を付記する。


10

G 3311

:2016

附属書 A

(参考)

冷間圧延のままの帯鋼及び切板の硬さの範囲

表 A.1−冷間圧延のままの帯鋼及び切板の硬さの範囲 

区分

種類の記号

ビッカース硬さ

HV

区分

種類の記号

ビッカース硬さ

HV

炭素鋼 S30CM

160

∼230

マンガン鋼 SMn438M

200

∼290

S35CM 170

∼250 SMn443M

200

∼290

S45CM 170

∼260

合金工具鋼 SKS2M

230

∼320

S50CM 180

∼270 SKS5M

200

∼290

S55CM 180

∼270 SKS51M

200

∼290

S60CM 190

∼280 SKS7M

250

∼340

S65CM 190

∼280 SKS81M

220

∼310

S70CM 190

∼280 SKS95M

200

∼290

S75CM 200

∼290

ニッケルクロムモ

リブデン鋼

SNCM220M 180

∼240

炭素工具鋼 SK120M

220

∼310 SNCM415M

170

∼240

SK105M 220

∼310

クロムモリブデン

SCM415M 170

∼240

SK95M 210

∼300 SCM430M

180

∼250

SK85M 200

∼290 SCM435M

190

∼270

SK75M 190

∼280 SCM440M

200

∼280

SK65M 190

∼280

ばね鋼 SUP6M  210∼310

クロム鋼 SCr420M

180

∼270 SUP9M

200

∼290

SCr435M 180

∼270 SUP10M

200

∼290

SCr440M 200

∼290

ニ ッ ケ ル ク ロ

ム鋼

SNC415M 170

∼240

SNC631M 180

∼240

SNC836M 190

∼250

参考文献  JIS G 3507-2  冷間圧造用炭素鋼−第 2 部:線