>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 G3201

-1988

炭素鋼鍛鋼品

Carbon Steel Forgings for General Use

1.  適用範囲  この規格は,一般用として使用する炭素鋼鍛鋼品(以下,鍛鋼品という。)について規定す

る。

備考  この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,国際単位系 (SI) によるものであ

って,参考として併記したものである。

なお,この規格の中の従来単位及び数値は,昭和 66 年 1 月 1 日から SI 単位及び数値に切り

換える。

引用規格:7 ページに示す。

2.  種類の記号  鍛鋼品の種類の記号は,表 1-1 又は表 1-2 による。

なお,A,B の区分は,熱処理の相違による。

表 1-1  種類の記号

(昭和 65 年 12 月 31 日まで適用)

種類の記号

熱処理の種類

SF 35 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 40 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 45 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 50 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 55 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 60 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 55 B

焼入焼戻し

SF 60 B

焼入焼戻し

SF 65 B

焼入焼戻し



G3201-1988

表 1-2  種類の記号

(昭和 66 年 1 月 1 日から適用)

種類の記号

SI 単位

(参考) 
従来単位

熱処理の種類

SF 340 A

SF 35 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 390 A

SF 40 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 440 A

SF 45 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 490 A

SF 50 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 540 A

SF 55 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 590 A

SF 60 A

焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻し

SF 540 B

SF 55 B

焼入焼戻し

SF 590 B

SF 60 B

焼入焼戻し

SF 640 B

SF 65 B

焼入焼戻し

3.  化学成分  鍛鋼品は,9.2 の試験を行い,その溶鋼分析値は,表 による。

表 2  化学成分

単位%

C Si Mn

P

S

0.60 以下 0.15∼0.50 0.30∼1.20 0.030 以下 0.035 以下

備考1.  炭素当量は,受渡当事者間の協議によって決めることができる。

2.  化学成分は,表 の範囲内で受渡当事者間の協議によって決めることができ

る。

4.  機械的性質  鍛鋼品は,9.3 の試験を行い,その機械的性質は,次による。 
(1)  焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻しを行った鍛鋼品の降伏点,引張強さ,伸び,絞り及び硬さは

表 3-1 又は表 3-2 による。

(2)  焼入焼戻しを行った鍛鋼品の降伏点,引張強さ,伸び,絞り,シャルピー衝撃値及び硬さは表 4-1 

表 4-2 による。


3

G3201-1988

表 3-1  焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻しを行った鍛鋼品の機械的性質 

(昭和 65 年 12 月 31 日まで適用)

伸び%

14A 号試験片

絞り%

種類の記号

降伏点

kgf/mm

2

{N/mm

2

}

引張強さ

kgf/mm

2

{N/mm

2

}

軸方向

切線方向

軸方向

切線方向

硬さ(

1

)

HB

SF 35 A

  18  以上 
{177}  以上

35∼45

{343∼441}

27 以上 23 以上 50 以上 38 以上

90 以上

SF 40 A

  20  以上 
{196}  以上

40∼50

{392∼490}

25 以上 21 以上 45 以上 35 以上 105 以上

SF 45 A

  23  以上 
{226}  以上

45∼55

{441∼539}

24 以上 19 以上 45 以上 35 以上 121 以上

SF 50 A

  25  以上 
{245}  以上

50∼60

{490∼588}

22 以上 17 以上 40 以上 30 以上 134 以上

SF 55 A

  28  以上 
{275}  以上

55∼65

{539∼637}

20 以上 16 以上 35 以上 26 以上 152 以上

SF 60 A

  30  以上 
{294}  以上

60∼70

{588∼686}

18 以上 14 以上 35 以上 26 以上 167 以上

(

1

)  同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB30以下とし,1個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,

HB30以下とする。

表 3-2  焼なまし,焼ならし又は焼ならし焼戻しを行った鍛鋼品の機械的性質

(昭和 66 年 1 月 1 日から適用)

伸び%

罫線 14A 号試験片

絞り%

種類の記号

降伏点

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

軸方向

切線方向

軸方向

切線方向

硬さ(

1

)

HB

SF 340 A

175 以上 340∼440 27 以上

23 以上

50 以上

38 以上

 90 以上

SF 390 A

195 以上 390∼490 25 以上

21 以上

45 以上

35 以上

105 以上

SF 440 A

225 以上 440∼540 24 以上

19 以上

45 以上

35 以上

121 以上

SF 490 A

245 以上 490∼590 22 以上

17 以上

40 以上

30 以上

134 以上

SF 540 A

275 以上 540∼640 20 以上

16 以上

35 以上

26 以上

152 以上

SF 590 A

295 以上 590∼690 18 以上

14 以上

35 以上

26 以上

167 以上

(

1

)  同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB30以下とし,1個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,

HB30以下とする。



G3201-1988

表 4-1  焼入焼戻しを行った鍛鋼品の機械的性質

(昭和 65 年 12 月 31 日まで適用)

降伏点

引張強さ(

2

)

伸び%

シャルピー衝撃値

kgf・m/cm

2

 {J/cm

2

}

14A 号試験片

絞り%

3 号試験片

硬さ(

3

)

種 類 の

記号

熱処理時

の供試部

の直径,

厚さ又は

軸方向の

長さ mm

kgf/mm

2

{N/mm

2

}

kgf/mm

2

{N/mm

2

}

軸方向

切線方向

軸方向

切線方向

軸方向

切線方向 HB

100 未満

34  以上

{333}  以上

21 以上

17 以上

45 以上

36 以上

6.0  以上

{58.8}  以上

4.0  以上

{39.2}  以上

100 以上 
250 未満

32  以上

{314}  以上

21 以上

17 以上

43 以上

34 以上

6.0  以上

{58.8}  以上

4.0  以上

{39.2}  以上

SF

55B

250 以上 
400 未満

30  以上

{294}  以上

55∼70

{539∼686}

20 以上

16 以上

40 以上

32 以上

5.0  以上

{49.0}  以上

3.5  以上

{34.3}  以上

152 以上

100 未満

37  以上

{363}  以上

19 以上

15 以上

43 以上

34 以上

5.0  以上

{49.0}  以上

3.5  以上

{34.3}  以上

100 以上 
250 未満

34  以上

{333}  以上

19 以上

14 以上

40 以上

32 以上

5.0  以上

{49.0}  以上

3.5  以上

{34.3}  以上

SF

60B

250 以上 
400 未満

33  以上

{324}  以上

60∼75

{588∼735}

18 以上

14 以上

38 以上

30 以上

4.0  以上

{39.2}  以上

3.0  以上

{29.4}  以上

167 以上

l00 未満

40  以上

{392}  以上

16 以上

11 以上

40 以上

32 以上

4.0  以上

{39.2}  以上

3.0  以上

{29.4}  以上

100 以上 
250 未満

37  以上

{363}  以上

16 以上

11 以上

38 以上

30 以上

4.0  以上

{39.2}  以上

3.0  以上

{29.4}  以上

SF

65B

250 以上 
400 未満

35  以上

{343}  以上

65∼80

{637∼785}

15 以上

10 以上

35 以上

28 以上

3.0  以上

{29.4}  以上

2.5  以上

{24.5}  以上

183 以上

(

2

)  1個の鍛鋼品の引張強さのばらつきは,10kgf/mm

2

 {98.1N/mm

2

}  以下とする。

(

3

)  同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB50 以下とし,1 個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB30 以下と

する。


5

G3201-1988

表 4-2  焼入焼戻しを行った鍛鋼品の機械的性質

(昭和 66 年 1 月 1 日から適用)

伸び%

シャルピー衝撃値

J/cm

2

14A 号試験片

絞り%

3 号試験片

種 類 の

記号

熱処理時の供

試部の直径,

厚さ又は軸方

向の長さ

mm

降伏点

N/mm

2

引張強さ(

4

)

N/mm

2

軸方向

切線方向

軸方向

切線方向

軸方向

切線方向

硬さ(

3

)

HB

100 未満 335 以上 21 以上

17 以上

45 以上

36 以上

59 以上 39 以上

100 以上

250 未満

315 以上 21 以上

17 以上

43 以上

34 以上

59 以上 39 以上

SF

540B

250 以上

400 未満

295 以上

540∼690

20 以上

16 以上

40 以上

32 以上

49 以上 34 以上

152 以上

100 未満 360 以上 19 以上

15 以上

43 以上

34 以上

49 以上 34 以上

100 以上

250 未満

335 以上 19 以上

14 以上

40 以上

32 以上

49 以上 34 以上

SF

590B

250 以上

400 未満

325 以上

590∼740

18 以上

14 以上

38 以上

30 以上

39 以上 29 以上

167 以上

100 未満 390 以上 16 以上

11 以上

40 以上

32 以上

39 以上 29 以上

100 以上

250 未満

360 以上 16 以上

11 以上

38 以上

30 以上

39 以上 29 以上

SF

640B

250 以上

400 未満

345 以上

640∼780

15 以上

10 以上

35 以上

28 以上

29 以上 25 以上

183 以上

(

3

)  同一ロットの鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB50以下とし,1個の鍛鋼品の硬さのばらつきは,HB30以下とす

る。

(

4

)  1 個の鍛鋼品の引張強さのばらつきは,100N/mm

2

以下とする。

5.  形状,寸法及びその許容差  鍛鋼品は,9.4 の試験を行い,その形状,寸法及び許容差は,受渡当事者

間の協定による。

6.  外観  鍛鋼品は,9.5 の試験を行い,その外観は,仕上げ良好で,使用上有害な割れ,きずなどがあっ

てはならない。

7.  健全性  鍛鋼品は原則として,9.6 又は適当な方法によって超音波探傷試験を行い,その健全性は,使

用上有害な欠陥があってはならない。

なお,鍛鋼品の健全性の合否判定基準については,受渡当事者間の協定による。

8.  製造方法 
8.1

製造方法の一般事項  製造方法の一般事項は,JIS G 0306(鍛鋼品の製造,試験及び検査の通則)の

3.による。ただし,ガス切断によって鍛鋼品の一部を成形する場合は,受渡当事者間の協定による。

8.2

熱処理  鍛鋼品は,表 1-1 又は表 1-2 の熱処理を行う。

9.  試験 
9.1

試験場所  試験場所は,原則として当該製造所とする。

また,注文者の要求がある場合,製造業者は,その試験に注文者を立ち合わせる。



G3201-1988

9.2

分析試験

9.2.1

分析試験の一般事項  分析試験の一般事項は,JIS G 0306 の 4.1 による。

9.2.2

分析方法  分析方法は,次のいずれかによる。

JIS G 1211  (鉄及び鋼中の炭素定量方法)

JIS G 1212  (鉄及び鋼中のけい素定量方法)

JIS G 1213  (鉄及び鋼中のマンガン定量方法)

JIS G 1214  (鉄及び鋼中のりん定量方法)

JIS G 1215  (鉄及び鋼中の硫黄定量方法)

JIS G 1253  (鉄及び鋼の光電測光法による発光分光分析方法)

JIS G 1256  (鉄及び鋼の蛍光 X 線分析方法)

JIS G 1257  (鉄及び鋼の原子吸光分析方法)

9.3

機械試験  注文者は,JIS G 0306 の表 の区分の A−1,A−2 又は A−3 のいずれかをあらかじめ指

定することができる。ただし,注文者から区分の指定のない場合には,A−2 による。

9.3.1

供試材及び試験片の採り方  供試材及び試験片の採り方は,JIS G 0306 の 4.2.2(2.1)による。

9.3.2

供試材の数  供試材の数は,JIS G 0306 の 4.2.2(2.2)による。

9.3.3

試験片の数  試験片の数は,JIS G 0306 の 4.2.2(2.3)による。

9.3.4

硬さ測定位置及び測定数  硬さ測定位置及び測定数は,JIS G 0306 の 4.2.2(2.4)による。

9.3.5

試験方法  試験方法は,次による。

(1)  引張試験方法は,JIS G 0306 の 4.2.2(2.5)による。

(2)  衝撃試験方法は,JIS G 0306 の 4.2.2(2.6)による。

(3)  硬さ試験方法は,JIS G 0306 の 4.2.2(2.7)による。

9.4

形状及び寸法  鍛鋼品の形状及び寸法の測定は,JIS G 0306 の 4.5 による。

9.5

外観試験  鍛鋼品の外観試験は,JIS G 0306 の 4.3 による。

9.6

超音波探傷試験  鍛鋼品は原則として,超音波探傷試験を行う。その試験方法は,JIS G 0587(炭素

鋼及び低合金鋼鍛鋼品の超音波探傷試験方法及び試験結果の等級分類方法)に準じる。

10.  再試験  機械試験の再試験は,JIS G 0306 の 5.1 による。

11.  検査 
11.1  鍛鋼品の検査は,次による。

(1)  検査の一般事項は,JIS G 0306 の 6.による。

(2)  化学成分は,3.に適合しなければならない。

(3)  機械的性質は,4.に適合しなければならない。

(4)  形状及び寸法は,5.に適合しなければならない。

(5)  外観は,6.に適合しなければならない。

(6)  健全性は,7.に適合しなければならない。

11.2  11.1 の検査のほか,注文者は次に列挙する検査を指定することができる。この場合,検査項目,試

料の採り方,試験方法及び合否判定基準について,あらかじめ受渡当事者間で協定しなければならない。

曲げ試験(

5

),磁粉探傷検査(

6

),浸透探傷検査(

7

),マクロ組織検査(

8

),結晶粒度検査(

9

),非金属介在物検

(

10

),顕微鏡組織検査


7

G3201-1988

(

5

)  試験片は,JIS Z 2204(金属材料曲げ試験片)の5号試験片を用い,試験方法は JIS Z 2248(金

属材料曲げ試験方法)による。

(

6

)  JIS G 0565(鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び欠陥磁粉模様の等級分類)による。

(

7

)  JIS Z 2343(浸透探傷試験方法及び欠陥指示模様の等級分類)による。

(

8

)  JIS G 0553(鋼のマクロ組織試験方法)による。

(

9

)  JIS G 0551(鋼のオーステナイト結晶粒度試験方法)による。

(

10

)  JIS G 0555(鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法)による。

12.  表示  検査に合格した鍛鋼品の表示は,JIS G 0306 の 7.による。

13.  報告  報告は,JIS G 0306 の 8.による。

引用規格:

JIS G 0306  鍛鋼品の製造,試験及び検査の通則

JIS G 0551  鋼のオーステナイト結晶粒度試験方法

JIS G 0553  鋼のマクロ組織試験方法

JIS G 0555  鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法

JIS G 0565  鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び欠陥磁粉模様の等級分類

JIS G 0587  炭素鋼及び低合金鋼鍛鋼品の超音波探傷試験方法及び試験結果の等級分類方法

JIS G 1211  鉄及び鋼中の炭素定量方法

JIS G 1212  鉄及び鋼中のけい素定量方法

JIS G 1213  鉄及び鋼中のマンガン定量方法

JIS G 1214  鉄及び鋼中のりん定量方法

JIS G 1215  鉄及び鋼中の硫黄定量方法

JIS G 1253  鉄及び鋼の光電測光法による発光分光分析方法

JIS G 1256  鉄及び鋼の蛍光 X 線分析方法

JIS G 1257  鉄及び鋼の原子吸光分析方法

JIS Z 2204  金属材料曲げ試験片

JIS Z 2248  金属材料曲げ試験方法

JIS Z 2343  浸透探傷試験方法及び欠陥指示模様の等級分類