>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

G 3137:2008

(1) 

目  次

ページ

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  種類,記号及び呼び名 

1

3.1  種類及び記号 

1

3.2  呼び名

1

4  製造方法

2

5  化学成分

2

6  機械的性質 

2

7  形状,寸法及び単位質量 

2

7.1  形状

2

7.2  寸法及び単位質量

2

7.3  真直度

3

8  外観

3

9  試験

3

9.1  分析試験 

3

9.2  機械試験 

3

9.3  単位質量の測定

4

9.4  真直度の測定 

4

10  検査

4

10.1  検査

4

10.2  再検査

4

11  表示 

5

12  報告

5

附属書 A(規定)引張試験における力を加える速度

6

附属書 B(規定)リラクセーション試験条件 

7


 
G 3137:2008

(2) 

まえがき

この規格は,

工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,

線材製品協会(JWPA)

から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経

て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS G 3137:1994 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


 

   

日本工業規格

JIS

 G

3137

:2008

細径異形 PC 鋼棒

Small diameter steel bars for prestressed concrete

適用範囲 

この規格は,主としてプレテンション方式によるプレストレストコンクリートに用いる細径異形 PC 鋼

棒(以下,鋼棒という。

)について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 0320  鋼材の溶鋼分析方法

JIS G 0404  鋼材の一般受渡し条件

JIS G 0415  鋼及び鋼製品−検査文書

JIS Z 2201  金属材料引張試験片

JIS Z 2241  金属材料引張試験方法

JIS Z 2276  金属材料の引張リラクセーション試験方法

JIS Z 8401  数値の丸め方

種類,記号及び呼び名 

3.1 

種類及び記号 

鋼棒の種類は 6 種類とし,その記号は,

表 による。

表 1−種類及び記号 

種類

記号

SBPDN 930/1080

B 種

1 号

SBPDL 930/1080 
SBPDN 1080/1230

C 種

1 号

SBPDL 1080/1230 
SBPDN 1275/1420

D 種

1 号

SBPDL 1275/1420

注記  リラクセーション規格値によって,通常品は N,

低リラクセーション品は L を記号に付ける。

3.2 

呼び名 

鋼棒の呼び名は,

表 による。

表 2−呼び名

呼び名

7.1 mm  9.0 mm  10.0 mm  10.7 mm  11.2 mm  12.6 mm



G 3137:2008

   

製造方法 

鋼棒は,キルド鋼を熱間圧延した材料を用いて,焼入れ焼戻しを行う。表面に一様な突起又はくぼみを

施す異形加工は,熱間圧延又は冷間加工のいずれかによる。

化学成分 

鋼棒は,9.1 の試験を行い,その溶鋼分析値は,

表 による。

表 3−化学成分 

単位  %

P S Cu

0.030 以下 0.035 以下 0.30 以下

機械的性質

鋼棒の機械的性質は,9.2 の試験を行い,その値は,

表 による。

表 4−機械的性質 

記号

耐力

a)

N/mm

2

引張強さ

N/mm

2

伸び

リラクセーション値

SBPDN 930/1080

4.0 以下

SBPDL 930/1080

 930 以上 1

080 以上

5 以上

2.5 以下

SBPDN 1080/1230

4.0 以下

SBPDL 1080/1230

 1 080 以上 1

230 以上

5 以上

2.5 以下

SBPDN 1275/1420

4.0 以下

SBPDL 1275/1420

 1 275 以上 1

420 以上

5 以上

2.5 以下

注記  1 N/mm

2

=1 MPa

a)

  耐力とは,0.2  %永久伸びに対する応力をいう。

形状,寸法及び単位質量 

7.1 

形状 

形状は,次による。

a)  鋼棒は,棒状又はコイル状とする。

b)  鋼棒は,ほぼ丸い断面をもち,かつ,一様な突起又はくぼみを連続又は一定間隔に付けた形状をもつ

ものとする。

7.2 

寸法及び単位質量 

鋼棒の公称径,公称断面積及び単位質量は,

表 による。連続するらせん状の溝を施した場合の形状及

び公称径の測定部位の例を,

図 に示す。単位質量の測定は,9.3 による。

d  公称径

図 1−鋼棒の形状及び公称径の測定部位の例 


3

G 3137:2008

表 5−鋼棒の寸法及び単位質量

単位質量(m)

b)

呼び名

公称径

(d)

mm

公称断面積

(S)

mm

2

基準質量

a)

(m

0

) kg/m

最小値

kg/m

最大値

kg/m

7.1 mm

7.1

40.0

0.314

0.295

0.333

9.0 mm

9.0

64.0

0.502

0.472

0.533

10.0 mm

10.0

78.5

0.616

0.579

0.653

10.7 mm

10.7

90.0

0.707

0.664

0.749

11.2 mm

11.2

100

0.785

0.783

0.832

12.6 mm

12.6

125

0.981

0.922

1.04

鋼棒は,公称断面積を規定しており,公称径は丸棒として公称断面積から算出したものであるため,

公称径及び公称断面積は,測定しない。

なお,径を規定する場合は,受渡当事者間の協定による。

a)

  m

0

=7.85 (g/cm

3

S(mm

2

)=0.785×S/100(kg/m)(有効数字 4 けた目を JIS Z 8401 によって 3 けた

に丸める。

b) 

単位質量の最小値及び最大値は,それぞれ基準質量の 94  %及び 106  %とし,有効数字 4 けた

目を JIS Z 8401 によって 3 けたに丸める。

7.3 

真直度 

鋼棒の真直度は,9.4 によって試験したとき,1 m につき 30 mm 以下とする。

外観 

鋼棒には,有害なきず,さびなどの欠点があってはならない。

試験 

9.1 

分析試験 

9.1.1 

分析試験の一般事項及び分析試料の採り方 

鋼材の化学成分は,溶鋼分析によって求めるものとし,分析試験の一般事項及び分析試料の採り方は,

JIS G 0404 の 8.(化学成分)による。

9.1.2 

分析方法 

分析方法は,JIS G 0320 による。

9.2 

機械試験 

9.2.1 

試験片の採り方 

試験片の採り方は,次による。

a)  引張試験,質量測定及び真直度試験に用いる試験片は,同一溶鋼,同一熱処理及び同一呼び名ごとに

表 によって採取する。



G 3137:2008

   

表 6−試験片の採り方及び試験片の数

試験項目

形状

呼び名

引張強さ,伸び,単位質量,真直度

耐力

棒状

全呼び名 1

000 本ごと及びその端数を一組と

し,それぞれの組から任意の 1 本を
選び,その一端から 1 個

6 000 本ごと及びその端数を一組と
し,それぞれの組から任意の 1 本を選
び,その一端から 1 個

コイル状

a)

全呼び名

5 条ごと及びその端数を一組とし,
それぞれの組から任意の 1 条を選

び,その一端から 1 個

30 条ごと及びその端数を一組とし,
それぞれの組から任意の 1 条を選び,

その一端から 1 個

a)

  コイル状の製品を更に切断した鋼棒に対しては,切断前の条を対象とし,コイル状の試験片の採り方

を適用する。

b)  リラクセーション試験の試験片は,材料又は製造工程を変更した場合に任意の 1 本又は 1 条を選び,

その一端から 9.2.3 の試験を行うことができる適切な長さのものを 1 個採る。

9.2.2 

引張試験 

引張試験は,次による。

a)  引張試験は,JIS Z 2241 による。ただし,力を加える速度は附属書 に規定する範囲とする。引張試

験に用いる試験片は,JIS Z 2201 に規定する 2 号試験片に準じる。

b)  耐力は,0.2  %永久伸びに対する試験力を公称断面積(表 5)で除して求める。 
c)  引張強さは,試験中の最大試験力を公称断面積(表 5)で除して求める。 
d)  破断伸びの求め方は,JIS Z 2241 による。 

9.2.3 

リラクセーション試験 

リラクセーション試験は,JIS Z 2276 による。ただし,試験は常温(20±5  ℃)で行い,力を加える速度,

初期試験力,初期試験力保持時間及びリラクセーション時間は,

附属書 による。

9.3 

単位質量の測定 

単位質量は,

表 の規定に従って採取した試験片を用いて,1 本当たり 20 cm 以上の試験片の質量を測

定し,1 m 当たりに換算する。

9.4 

真直度の測定 

真直度は,試験片をできるだけ自由な状態にし,弦の長さ 1 m に対する弧の最大高さを測定する。

10  検査 
10.1  
検査 

検査は,次による。

a)  検査の一般事項は,JIS G 0404 による。

b)  化学成分は,箇条 の規定に適合しなければならない。

c)  機械的性質は,箇条 の規定に適合しなければならない。

d)  単位質量及び真直度は,箇条 の規定に適合しなければならない。

e)  外観は,箇条 の規定に適合しなければならない。

10.2  再検査 

試験片について行った最初の試験の結果が,箇条 の規定に適合しなかった場合には,最初の試験の試

験片を採った鋼棒又はコイルから更に 1 個の試験片を採り,かつ,同じ組の他の 2 本の鋼棒又は 2 条のコ


5

G 3137:2008

イルの 1 端からそれぞれ 1 個の試験片を採り,

この 3 個の試験片で再試験を行ってもよい。

再試験の結果,

3 個の試験片の値がすべて箇条 の規定に適合すれば,その組の鋼棒は,合格とし,1 個でも適合しないと

きは,その組の鋼棒は,不合格とする。

11  表示 

鋼棒は,結束ごとに,次の項目を適切な方法で表示する。

a)  規格の番号及び種類の記号

b)  呼び名

c)  数量又は質量

d)  製品の識別番号

e)  製造業者名又はその略号

12  報告 

報告は,JIS G 0404 の 13.(報告)による。ただし,注文時に特に指定がない場合は,検査文書の種類は,

JIS G 0415 の表 1(検査文書の総括表)の記号 2.3(受渡試験報告書)又は 3.1B(検査証明書 3.1B)とす

る。



G 3137:2008

   

附属書 A

(規定)

引張試験における力を加える速度

序文 

この附属書は,引張試験における力を加える速度について規定する。

A.1  引張試験における力を加える速度は,表 A.1 による。

表 A.1−鋼棒の引張試験における力を加える速度 

加える力の範囲

試験開始又は規格耐力の 
半分の応力から耐力まで

耐力から引張強さまで

力を加える速度の種類

平均応力増加率

ひずみ増加率

力を加える速度

3∼100 N/(mm

2

・s) 0.5∼50  %/min


7

G 3137:2008

附属書 B

(規定)

リラクセーション試験条件

序文 

この附属書は,リラクセーション試験における力を加える速度,初期試験力,初期試験力保持時間及び

リラクセーション時間について規定する。 

B.1  リラクセーション試験における力を加える速度,初期試験力,初期試験力保持時間及びリラクセー

ション時間は,

表 B.1 による。

表 B.1−リラクセーション試験条件 

項目

規定

力を加える速度

200±50 N/(mm

2

・min)

[3.33±0.83 N/(mm

2

・s)]

初期試験力

表 の引張強さの下限値の 70  %に相当する値に公称断面積
を乗じた値

初期試験力保持時間

初期試験力を 120±2 s 維持

リラクセーション時間

つかみ間隔を一定にした状態で,1 000 時間保持後,試験力
を測定し,リラクセーション値(初期試験力に対する低下率)

を求める。