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G 1325-2

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  一般事項  

1

4

  定量方法の区分  

1

5

  ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II)・過マンガン酸カリウム逆滴定法  

2

5.1

  要旨  

2

5.2

  試薬  

2

5.3

  試料はかりとり量  

2

5.4

  操作  

2

5.5

  空試験  

4

5.6

  計算  

4

5.7

  許容差  

4

6

  ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II)・二クロム酸カリウム逆滴定法  

4

6.1

  要旨  

4

6.2

  試薬  

4

6.3

  試料はかりとり量  

5

6.4

  操作  

5

6.5

  空試験  

5

6.6

  計算  

5

6.7

  許容差  

6

7

  ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II)電位差滴定法  

6

7.1

  要旨  

6

7.2

  試薬  

6

7.3

  装置及び器具  

6

7.4

  試料はかりとり量  

6

7.5

  操作  

7

7.6

  空試験  

7

7.7

  計算  

7

7.8

  許容差  

7

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

9


G 1325-2

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本フェロアロイ協会(JFA)及び一般財団

法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本

工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって,JIS G 1325:2000 は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS G 1325

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

G

1325-1

  第 1 部:けい素定量方法

JIS

G

1325-2

  第 2 部:クロム定量方法

JIS

G

1325-3

  第 3 部:炭素定量方法

JIS

G

1325-4

  第 4 部:りん定量方法

JIS

G

1325-5

  第 5 部:硫黄定量方法


日本工業規格

JIS

 G

1325-2

:2013

シリコクロム分析方法−第 2 部:クロム定量方法

Method for chemical analysis of ferrosilicochromium-

Part 2: Determination of chromium content

序文 

この規格は,1979 年に第 1 版として発行された ISO 4140 を基とし,分析技術の進展に対応するため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,シリコクロム中のクロムの定量方法について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 4140:1979

,Ferrochromium and ferrosilicochromium−Determination of chromium content−

Potentiometric method

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 1301

  フェロアロイ−分析方法通則

JIS K 0113

  電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

一般事項 

分析方法に共通な一般事項は,JIS G 1301 による。

定量方法の区分 

クロム定量方法は,次のいずれかによる。

a)

ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II

過マンガン酸カリウム逆滴定法  この

方法は,クロム含有率 20 %(質量分率)以上 70 %(質量分率)以下の試料に適用する。

b)

ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II

二クロム酸カリウム逆滴定法  この方

法は,クロム含有率 20 %(質量分率)以上 70 %(質量分率)以下の試料に適用する。ただし,試料

中にバナジウムが 0.1 %(質量分率)以上共存する場合には使用できない。


2

G 1325-2

:2013

c)

ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II)電位差滴定法  この方法は,クロム含

有率 20 %(質量分率)以上 70 %(質量分率)以下の試料に適用する。

ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II)・過マンガン酸カリウム逆滴定法 

5.1 

要旨 

試料を硝酸及びふっ化水素酸で分解した後,硫酸を加えて硫酸溶液とする。又は,過酸化ナトリウム及

び炭酸ナトリウムで融解した後,融成物を水で抽出し,硫酸を加えて硫酸溶液とする。硝酸銀を触媒とし

て,ペルオキソ二硫酸アンモニウムでクロムを二クロム酸に酸化し,更に酸化された過マンガン酸を塩酸

で還元する。硫酸アンモニウム鉄(II)を過剰に加えて二クロム酸を還元した後,過剰の硫酸アンモニウ

ム鉄(II)を過マンガン酸カリウム溶液で滴定する。

5.2 

試薬 

試薬は,次による。

5.2.1 

塩酸(13 

5.2.2 

硝酸 

5.2.3 

ふっ化水素酸 

5.2.4 

硫酸(11 

5.2.5 

りん酸 

5.2.6 

融解合剤(過酸化ナトリウム 2,炭酸ナトリウム 1 

5.2.7

硝酸銀溶液(5 g/L)  この溶液は,褐色ガラス製瓶に入れて保存する。

5.2.8

硫酸マンガン(II)溶液  硫酸マンガン(II)五水和物 100 g を水に溶解し,水で液量を 1 L とする。

5.2.9

ペルオキソ二硫酸アンモニウム溶液(200 g/L)  この溶液は,使用の都度,調製する。

5.2.10

過マンガン酸カリウム溶液(3 g/L)  この溶液は,褐色ガラス製瓶に入れて保存する。

5.2.11  0.1 mol/L

硫酸アンモニウム鉄(II)溶液  調製,標定及び計算は,JIS K 8001 の JA.5.2(滴定用溶

液の調製,標定及び計算)z)による。ただし,標定及び計算は,使用の都度,行う。

5.2.12  0.02 mol/L

過マンガン酸カリウム溶液   調製,標定及び計算は,JIS K 8001 の JA.5.2 g)による。た

だし,標定及び計算は,使用の都度,行う。

5.2.13

ジフェニルアミン-4-スルホン酸ナトリウム溶液(2 g/L)この溶液は,褐色ガラス製瓶に入れて保

存する。

5.2.14

フェロイン溶液  硫酸鉄(II)七水和物 0.35 g を水に溶解し,これに 1,10-フェナントロリン一水和

物 0.75 g 又は 1,10-フェナントロリン塩酸塩一水和物 0.88 g を加えて溶解し,水で液量を 100 mL とする。

5.3 

試料はかりとり量 

試料はかりとり量は,0.50 g とし,0.1 mg の桁まではかる。

5.4 

操作 

5.4.1 

試料の分解 

試料の分解は,次のいずれかの手順によって行う。

a) 

酸分解による場合 

1)

試料をはかりとって白金皿(200 番)又はポリテトラフルオロエチレン(以下,PTFE という。

)製

ビーカー(200 mL)に移し入れる。

2)

硝酸 15 mL を加え,ふっ化水素酸 10∼15 mL を少量ずつ滴加し,白金製又は PTFE 製の蓋で覆い穏

やかに加熱して分解する。


3

G 1325-2

:2013

3)

蓋の下面を水で洗って蓋を取り除き,硫酸(1+1)20 mL を加えて加熱濃縮し,硫酸白煙が発生し

始めるまで加熱する。

4)

室温まで放冷した後,容器の内壁を少量の水で洗い,再び硫酸白煙が発生し始めるまで加熱する。

5)

室温まで放冷した後,水約 50 mL を少量ずつ加え,加熱して可溶性塩類を溶解する。

6)

常温まで冷却した後,250 mL の全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。

7)

溶液 50 mL を分取してビーカー(500 mL)に移し入れ,りん酸 5 mL 及び硫酸(1+1)20 mL を加

え,温水で液量を約 200 mL とする。

b) 

アルカリ融解による場合 

1)

試料をはかりとってニッケル製るつぼ(30 mL)又はアルミナ製るつぼ(30 mL)に移し入れる。

2)

融解合剤 10 g を加えてよく混合し,その上を融解合剤 1 g で覆う。

3)

初めは低温で穏やかにるつぼを回転させながら内容物が融解し始めるまで加熱する。

4)

温度を上げ,約 700  ℃(暗赤熱状態)で約 5 分間るつぼを揺り動かしながら加熱して,完全に融解

した後,室温まで放冷する。

5)

るつぼをビーカー(500 mL)に移し入れ,時計皿で覆い,温水約 150 mL を加えて融成物を抽出す

る。室温まで冷却した後,硫酸(1+1)60 mL を加え,加熱して約 10 分間沸騰する。

6)

時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除き,るつぼを水で洗って取り出す。

7)

常温まで冷却した後,溶液を 250 mL の全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。

8)

溶液 50 mL を分取してビーカー(500 mL)に移し入れ,りん酸 5 mL 及び硫酸(1+1)15 mL を加

え,温水で液量を約 200 mL とする。

5.4.2 

クロムの酸化 

クロムの酸化は,次の手順によって行う。

a)  5.4.1

の a) 7)又は b) 8)で得た溶液に過マンガン酸カリウム溶液(3 g/L)

5.2.10)0.5 mL,硝酸銀溶液

(5 g/L)

5.2.7)10 mL 及びペルオキソ二硫酸アンモニウム溶液(200 g/L)

5.2.9)15∼25 mL を加え

てかき混ぜる。

b)

加熱して沸騰させ,クロムが酸化して過マンガン酸の赤紫色が現れてから,更に加熱を続け,5 分間

沸騰して過剰のペルオキソ二硫酸アンモニウムを分解する。

c)

塩酸(1+3)5 mL を加え,沸騰を続けて過マンガン酸の赤紫色を消失させる。

なお,過マンガン酸の赤紫色又は二酸化マンガンの沈殿が残るときは,更に塩酸(1+3)2 mL を加

え,沸騰を続けて完全に過マンガン酸の赤紫色又は二酸化マンガンの沈殿を消失させる。

d)

硫酸マンガン(II)溶液(5.2.8)5 mL を加えて引き続き 2∼3 分間沸騰する。

5.4.3 

滴定 

滴定は,次の手順によって行う。

a)  5.4.2 d)

で得た溶液を常温まで冷却した後,水で液量を約 250 mL とする。

b) 0.1

mol/L

硫酸アンモニウム鉄(II)溶液(5.2.11)で溶液の黄色が消えるまで滴定し,更に 5∼10 mL

を滴加して 0.1 mol/L 硫酸アンモニウム鉄(II)溶液の使用量を求める。

c)

直ちに 0.02 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液(5.2.12)で滴定し,溶液が僅かに赤紫色を呈する点を終

点とし,0.02 mol/L 過マンガン酸カリウム溶液の使用量を求める。

なお,終点がはっきりしない場合,指示薬としてジフェニルアミン-4-スルホン酸ナトリウム溶液

5.2.13)2,3 滴を加え,溶液が僅かに紫色を呈する点を終点とする。ただし,試料中にバナジウム

が 0.1 %(質量分率)以上共存する場合には使用できない。また,指示薬としてフェロイン溶液(5.2.14


4

G 1325-2

:2013

を用いる場合は,フェロイン溶液 3,4 滴を加え,溶液の褐色が消える点を終点とする。

5.5 

空試験 

試薬だけを用いて,試料と同じ操作を試料と併行して行う。

5.6 

計算 

試料中のクロムの含有率を,次の式によって算出する。

100

250

50

733

001

.

0

)]

(

)

[(

1

2

4

1

3

2

2

1

1

×

×

×

×

×

×

×

m

f

V

f

V

f

V

f

V

Cr

ここに,

Cr

試料中のクロム含有率[%(質量分率)

V

1

試料溶液について 5.4.3 b)での 0.1 mol/L 硫酸アンモニウ
ム鉄(II)溶液の使用量(mL)

V

2

試料溶液について 5.4.3 c)での 0.02 mol/L 過マンガン酸カ
リウム溶液の使用量(mL)

V

3

空試験における 5.4.3 b)での 0.1 mol/L 硫酸アンモニウム
鉄(II)溶液の使用量(mL)

V

4

空試験における 5.4.3 c)での 0.02 mol/L 過マンガン酸カリ
ウム溶液の使用量(mL)

f

1

0.1 mol/L

硫酸アンモニウム鉄(II)溶液のファクター

f

2

0.02 mol/L

過マンガン酸カリウム溶液のファクター

m

1

試料はかりとり量(g)

5.7 

許容差 

許容差は,

表 による。

表 1−許容差 

単位  %(質量分率)

クロム含有率

室内再現許容差

室間再現許容差

34.1 0.4  0.6

注記  この表に示すクロム含有率は,許容差決定のための共同実験

に用いた試料中のクロム含有率である。

ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II)・二クロム酸カリウム逆滴定法 

6.1 

要旨 

試料を硝酸及びふっ化水素酸で分解した後,硫酸を加えて硫酸溶液とする。又は,過酸化ナトリウム及

び炭酸ナトリウムで融解した後,融成物を水で抽出し,硫酸を加えて硫酸溶液とする。硝酸銀を触媒とし

て,ペルオキソ二硫酸アンモニウムでクロムを二クロム酸に酸化し,更に酸化された過マンガン酸を塩酸

で還元する。硫酸アンモニウム鉄(II)の過剰を加えて二クロム酸を還元した後,過剰の硫酸アンモニウ

ム鉄(II)を二クロム酸カリウム溶液で滴定する。

6.2 

試薬 

試薬は,次による。

6.2.1 

塩酸(13 

6.2.2 

硝酸 

6.2.3 

ふっ化水素酸 

6.2.4 

硫酸(11 


5

G 1325-2

:2013

6.2.5 

りん酸 

6.2.6 

融解合剤(過酸化ナトリウム 2,炭酸ナトリウム 1 

6.2.7

硝酸銀溶液(5 g/L)  この溶液は,褐色ガラス製瓶に入れて保存する。

6.2.8

硫酸マンガン(II)溶液  5.2.8 による。

6.2.9

ペルオキソ二硫酸アンモニウム溶液(200 g/L)  この溶液は,使用の都度,調製する。

6.2.10

過マンガン酸カリウム溶液(3 g/L)  この溶液は,褐色ガラス製瓶に入れて保存する。

6.2.11  0.1 mol/L

硫酸アンモニウム鉄(II)溶液  5.2.11 による。

6.2.12  1/60 mol/L 

二クロム酸カリウム溶液  調製,標定及び計算は,JIS K 8001 の JA.5.2(滴定用溶液の

調製,標定及び計算)v)による。

6.2.13

ジフェニルアミン-4-スルホン酸ナトリウム溶液(2 g/L)  この溶液は,褐色ガラス製瓶に入れて

保存する。

6.3 

試料はかりとり量 

試料はかりとり量は,0.50 g とし,0.1 mg の桁まではかる。

6.4 

操作 

6.4.1 

試料の分解 

試料の分解は,次のいずれかの手順によって行う。

a)

酸分解による場合  5.4.1 a)の操作を行う。

b)

アルカリ融解による場合  5.4.1 b)の操作を行う。

6.4.2

クロムの酸化  5.4.2 の操作を行う。

6.4.3 

滴定 

滴定は,次の手順によって行う。

a)

6.4.2

で得た溶液を常温まで冷却した後,水で液量を約 250 mL とする。

b) 0.1

mol/L

硫酸アンモニウム鉄(II)溶液(6.2.11)で溶液の黄色が消えるまで滴定し,更に 5∼10 mL

を滴加して 0.1 mol/L 硫酸アンモニウム鉄(II)溶液の使用量を求める。

c)

指示薬としてジフェニルアミン-4-スルホン酸ナトリウム溶液(6.2.13)2,3 滴を加え,直ちに 1/60 mol/L

二クロム酸カリウム溶液(6.2.12)で滴定し,溶液が僅かに紫色を呈する点を終点とし,1/60 mol/L 二

クロム酸カリウム溶液の使用量を求める。

6.5 

空試験 

試薬だけを用いて,試料と同じ操作を試料と併行して行う。

6.6 

計算 

試料中のクロムの含有率を,次の式によって算出する。

100

250

50

733

001

.

0

)]

(

)

[(

2

4

8

3

7

4

6

3

5

×

×

×

×

×

×

×

m

f

V

f

V

f

V

f

V

Cr

ここに,

Cr

試料中のクロム含有率[%(質量分率)

V

5

試料溶液について 6.4.3 b)での 0.1 mol/L 硫酸アンモニウ
ム鉄(II)溶液の使用量(mL)

V

6

試料溶液について 6.4.3 c)での 1/60 mol/L 二クロム酸カリ
ウム溶液の使用量(mL)

V

7

空試験における 6.4.3 b)での 0.1 mol/L 硫酸アンモニウム
鉄(II)溶液の使用量(mL)


6

G 1325-2

:2013

V

8

空試験における 6.4.3 c)での 1/60 mol/L 二クロム酸カリウ
ム溶液の使用量(mL)

f

3

0.1 mol/L

硫酸アンモニウム鉄(II)溶液のファクター

f

4

1/60 mol/L

二クロム酸カリウム溶液のファクター

m

2

試料はかりとり量(g)

6.7 

許容差 

許容差は,

表 による。

表 2−許容差 

単位  %(質量分率)

クロム含有率

室内再現許容差

室間再現許容差

34.1 0.4  0.6

注記  この表に示すクロム含有率は,許容差決定のための共同実験

に用いた試料中のクロム含有率である。

ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸化硫酸アンモニウム鉄(II)電位差滴定法 

7.1 

要旨 

試料を硝酸及びふっ化水素酸で分解した後,硫酸を加えて硫酸溶液とする。又は,過酸化ナトリウム及

び炭酸ナトリウムで融解した後,融成物を水で抽出し,硫酸を加えて硫酸溶液とする。硝酸銀を触媒とし

て,ペルオキソ二硫酸アンモニウムでクロムを二クロム酸に酸化し,更に酸化された過マンガン酸を塩酸

で還元した後,電位差計を用いて硫酸アンモニウム鉄(II)溶液で滴定する。

7.2 

試薬 

試薬は,次による。

7.2.1 

塩酸(13 

7.2.2 

硝酸 

7.2.3 

ふっ化水素酸 

7.2.4 

硫酸(11 

7.2.5 

りん酸 

7.2.6 

融解合剤(過酸化ナトリウム 2,炭酸ナトリウム 1 

7.2.7 

尿素 

7.2.8

硝酸銀溶液(5 g/L)  この溶液は,褐色ガラス製瓶に入れて保存する。

7.2.9

亜硝酸カリウム溶液(10 g/L)  この溶液は,使用の都度,調製する。

7.2.10

硫酸マンガン(II)溶液  硫酸マンガン(II)五水和物 100 g を水に溶解し,水で液量を 1 L とする。

7.2.11

ペルオキソ二硫酸アンモニウム溶液(200 g/L)  この溶液は,使用の都度,調製する。

7.2.12

過マンガン酸カリウム溶液(3 g/L)  この溶液は,褐色ガラス製瓶に入れて保存する。

7.2.13  0.1 mol/L

硫酸アンモニウム鉄(II)溶液  調製,標定及び計算は,JIS K 8001 の JA.5.2(滴定用溶

液の調製,標定及び計算)z)による。ただし,標定及び計算は,使用の都度,行う。

7.3 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

7.3.1

電位差計  電位差滴定に用いる装置は,JIS K 0113 の 5.1(装置)による。

7.3.2

電極  電極は,白金−飽和カロメル,白金−タングステン又は白金−白金の組合せを用いる。

7.4 

試料はかりとり量 


7

G 1325-2

:2013

試料はかりとり量は,0.50 g とし,0.1 mg の桁まではかる。

7.5 

操作 

7.5.1 

試料の分解 

試料の分解は,次のいずれかの手順によって行う。

a)

酸分解による場合  5.4.1 a)の操作を行う。

b)

アルカリ融解による場合  5.4.1 b)の操作を行う。

7.5.2

クロムの酸化  5.4.2 の操作を行う。

7.5.3 

滴定 

滴定は,次の手順によって行う。

a)

7.5.2

で得た溶液を常温まで冷却した後,水で液量を約 250 mL とする。

b)

電位差計を用いて 0.1 mol/L 硫酸アンモニウム鉄(II)溶液(7.2.13)で滴定し,電位差計の指示が急

激に変化する点を終点とし,0.1 mol/L 硫酸アンモニウム鉄(II)溶液の使用量を求める

1)

c)

過マンガン酸カリウム溶液(3 g/L)

7.2.12)を,溶液が僅かに紅色を呈するまで滴加し,更に 2 滴過

剰に加え,約 2 分間かき混ぜる。

d)

亜硝酸カリウム溶液(10 g/L)

7.2.9)を滴加して紅色を消失させ,電位に変化が認められてから,更

に 2 滴過剰に加える。

e)

尿素 0.5 g を加えてかき混ぜ,過剰の亜硝酸の分解による細かい気泡を消失させる。

f)

かき混ぜながら,0.1 mol/L 硫酸アンモニウム鉄(II)溶液(7.2.13)で滴定し,電位差計の指示が急激

に変化する点を終点とし,0.1 mol/L 硫酸アンモニウム鉄(II)溶液の使用量を求める

2)

1)

7.5.3 b)

での使用量は,クロム及びバナジウムの合量に相当する。

2)

7.5.3 f)

での使用量は,バナジウム量に相当する。

7.6 

空試験 

試薬だけを用いて,試料と同じ操作を試料と併行して行う。

7.7 

計算 

試料中のクロム含有率を,次の式によって算出する。

100

250

50

733

001

.

0

)]

(

)

[(

3

5

12

11

10

9

×

×

×

×

m

f

V

V

V

V

Cr

ここに,

Cr

試料中のクロム含有率[%(質量分率)

V

9

試料溶液について 7.5.3 b)での 0.1 mol/L 硫酸アンモニウ
ム鉄(II)溶液の使用量(mL)

V

10

試料溶液について 7.5.3 f)での 0.1 mol/L 硫酸アンモニウ
ム鉄(II)溶液の使用量(mL)

V

11

空試験における 7.5.3 b)での 0.1 mol/L 硫酸アンモニウム
鉄(II)溶液の使用量(mL)

V

12

空試験における 7.5.3 f)での 0.1 mol/L 硫酸アンモニウム
鉄(II)溶液の使用量(mL)

f

5

0.1 mol/L

硫酸アンモニウム鉄(II)溶液のファクター

m

3

試料はかりとり量(g)

7.8 

許容差 

許容差は,

表 による。


8

G 1325-2

:2013

表 3−許容差 

単位  %(質量分率)

クロム含有率

室内再現許容差

室間再現許容差

34.1 0.4  0.6

注記  この表に示すクロム含有率は,許容差決定のための共同実

験に用いた試料中のクロム含有率である。


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS G 1325-2:2013

  シリコクロム分析方法−第 2 部:クロム定量方法

ISO 4140:1979

  Ferrochromium and ferrosilicochromium − Determination of

chromium content

−Potentiometric method

(I)JIS

の規定 (II)

国際規格

番号

(III)

国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

1

適 用 範

シ リ コ ク ロ ム 中 の

ク ロ ム 定 量 方 法 に
ついて規定

 1.

フェロクロム,シリコク

ロム中のクロム定量方法
について規定

変更

JIS

では,フェロクロムについ

て別規格がある。

3

一 般 事

JIS G 1301 

追加

ISO

規格では,規定されていな

い。

ISO

規格への提案を検討する。

4

定 量 方

法の区分

ペ ル オ キ ソ 二 硫 酸

ア ン モ ニ ウ ム 酸 化
硫 酸 ア ン モ ニ ウ ム

鉄(II)

・過マンガン

酸 カ リ ウ ム 逆 滴 定

ペ ル オ キ ソ 二 硫 酸

ア ン モ ニ ウ ム 酸 化
硫 酸 ア ン モ ニ ウ ム

鉄(II)

・二クロム酸

カリウム逆滴定法 
ペ ル オ キ ソ 二 硫 酸

ア ン モ ニ ウ ム 酸 化

硫 酸 ア ン モ ニ ウ ム
鉄(II)電位差滴定

ペルオキソ二硫酸アンモ

ニウム酸化硫酸アンモニ
ウム鉄(II)電位差滴定法

追加

ISO

規格では,ペルオキソ二硫

酸アンモニウム酸化硫酸アン
モニウム鉄(II)電位差滴定法

だけを規定。JIS では,ペルオ

キソ二硫酸アンモニウム酸化
硫酸アンモニウム鉄(II)・過

マンガン酸カリウム逆滴定法

及びペルオキソ二硫酸アンモ
ニウム酸化硫酸アンモニウム

鉄(II)・二クロム酸カリウム

逆滴定法も規定している。

ペルオキソ二硫酸アンモニウム酸

化硫酸アンモニウム鉄(II)・過マ
ンガン酸カリウム逆滴定法及びペ

ルオキソ二硫酸アンモニウム酸化

硫酸アンモニウム鉄(II)・二クロ
ム酸カリウム逆滴定法の ISO 規格

への提案を検討する。

9

G 1

325

-2


201

3


(I)JIS

の規定 (II)

国際規格

番号

(III)

国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

5

ペ ル オ

キ ソ 二 硫
酸 ア ン モ

ニ ウ ム 酸

化 硫 酸 ア
ン モ ニ ウ

ム鉄(II)

過 マ ン ガ
ン 酸 カ リ

ウ ム 逆 滴

定法

ペ ル オ キ ソ 二 硫 酸

ア ン モ ニ ウ ム 酸 化
硫 酸 ア ン モ ニ ウ ム

鉄(II)

・過マンガン

酸 カ リ ウ ム 逆 滴 定

規定されていない。

追加

ペルオキソ二硫酸アンモニウ

ム 酸 化 硫 酸 ア ン モ ニ ウ ム 鉄
(II)・過マンガン酸カリウム

逆滴定法を追加

日本国内で広く使用されているた

め追加。ISO 規格への提案を検討
する。

6

ペ ル オ

キ ソ 二 硫

酸 ア ン モ

ニ ウ ム 酸
化 硫 酸 ア

ン モ ニ ウ

ム鉄(II)

二 ク ロ ム

酸 カ リ ウ

ム 逆 滴 定

ペ ル オ キ ソ 二 硫 酸
ア ン モ ニ ウ ム 酸 化

硫 酸 ア ン モ ニ ウ ム

鉄(II)

・二クロム酸

カリウム逆滴定法

規定されていない。

追加

ペルオキソ二硫酸アンモニウ
ム 酸 化 硫 酸 ア ン モ ニ ウ ム 鉄

(II)・二クロム酸カリウム逆

滴定法を追加

日本国内で広く使用されているた
め追加。ISO 規格への提案を検討

する。

7.1

要旨

要旨を規定。

3

要旨

変更

実質的に同じ

7.2

試薬

4

試薬

変更

7.3

装 置

及び器具

5

装置

追加

電極に白金−タングステン及
び白金−白金を追加

ISO

規格への提案を検討する。

7.4

試 料

は か り と

り量

7.1

試料はかりとり量

一致

10

G 1

325

-2


201

3


(I)JIS

の規定 (II)

国際規格

番号

(III)

国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

7.5

操作

操作について規定

7.2

定量

変更

ISO

規格ではアルカリ融解の

際,過酸化ナトリウムだけの融
解が規定されているが,危険な

ため,

JIS

では規定していない。

ISO

規格への提案を検討する。

7.6

空 試

空 試 験 の 方 法 を 規

規定されていない。

追加

ISO

規格への提案を検討する。

7.7

計算

計算について規定

8

計算式

追加

空試験が入っていない。

ISO

規格への提案を検討する。

7.8

許 容

許 容 差 に つ い て 規

 9

再現性

追加

ISO

規格への提案を検討する。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 4140:1979,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

11

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3