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日本工業規格

JIS

 G

1281

-1977

ニッケルクロム鉄合金分析方法

Methods for Chemical Analysis of Nickel

−Chromium−Iron Alloys

1.

適用範囲  この規格は,次に規定されているニッケルクロム鉄合金の化学成分(炭素,けい素,マン

ガン,りん,硫黄,ニッケル,クロム,鉄,銅,アルミニウム,チタン及びコバルト)の分析方法につい

て規定する。

JIS G 4901

  耐食耐熱超合金棒

JIS G 4902

  耐食耐熱超合金板

JIS G 4903

  配管用継目無ニッケルクロム鉄合金管

JIS G 4904

  熱交換器用継目無ニッケルクロム鉄合金管

2.

一般事項  分析方法に共通な一般事項は,JIS K 0050(化学分析通則)及び JIS K 0115(吸光光度分

析方法通則)による。

3.

炭素定量方法

3.1

方法の区分  炭素の定量方法は,次のいずれかによる。

(1)

ガス容量法  この方法は,炭素含有率 0.05%以上の試料に適用する。

(2)

電気伝導度法  この方法は,炭素含有率の全範囲に適用する。

(3)

電量測定法  この方法は,炭素含有率の全範囲に適用する。

3.2

ガス容量法

3.2.1

要旨  試料を酸素気流中において強熱し,炭素を完全に酸化して二酸化炭素とし,これを酸素とと

もにビュレットに捕集して全ガスの容積を測定し,次に二酸化炭素を吸収除去したのち,残留ガスの容積

を測定し,その容積減を求める。

3.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

酸素  99.5

V

/

V

%

以上のもの。

(2)

助燃剤  銅,すず,鉄及び酸化クロムは,いずれも 1g を使用したときの空試験値の増量が,二酸化炭

素量として 0.2ml 以下のもの,1 種類又は 2 種類以上を使用する。

3.2.3

装置及び器具  装置及び器具は,原則として次のものを用いる(付図 参照)。

(1)

酸素清浄装置  この装置は,使用する酸素中に含まれる二酸化炭素又は有機性ガスなどを除去し,か

つ酸素を清浄乾燥することを目的とするもので,クロム酸飽和硫酸(

1

)

を入れた洗びん (c),ソーダ石

灰,ソーダ石綿若しくは水酸化ナトリウムを詰めた管又は塔 (d),硫酸若しくは活性アルミナを入れ

た洗びん又は塔 (e) を順次連結する(

2

)

ものとする。

                                                        

 引用規格:40 ページに示す。


2

G 1281-1977

(2)

燃焼炉  燃焼炉は,内径約 30mm,長さ 200∼300mm の管状電気炉 (g) に炉の両端からそれぞれ約

200mm

ずつ突き出せる長さを有する内径 20 又は 24mm の磁器燃焼管 (CT2) (h) をそう入(

3

)

したもの

で,熱電温度計 (i) により炉の中央部の燃焼管の真上の温度(

4

)

を測定できるものとする。管状電気炉

は,電流を調節して温度を加減でき,炉の中央部において長さ約 150mm 以上を一定温度に保つこと

ができ,かつ 1450℃で常用できるものとする。磁器燃焼管には,磁器燃焼ボートがそう入される中央

部の後方に,約 50mm にわたって石綿を詰める。管状電気炉の代わりに高周波誘導加熱装置(

付図 2

を使用することができる。

(3)

ガス分析装置  次のものを順次連結するものとする。

(a)

二酸化硫黄吸収びん (j)   過マンガン酸カリウム溶液(

5

) (5

W

/

V

%) 10ml

に硫酸 (1+1) 1ml を加えて

酸性とした溶液約 5ml を入れておく。又は,二酸化マンガンを使用してもよい。

(b)

冷却管 (k)

(c)

三方コック (l)   一方は外気に向けてあけるようにしておく。

(d)

三方コック (m)

(e)

ビュレット (n)   塩化ナトリウム溶液 (26

W

/

V

%)

にメチルレッド溶液を加えてこれがようやく赤色

となるまで硫酸を滴下して微酸性としたもの(

6

)

を入れ,全容約 350ml,目盛部分 50m1,0.1ml 目盛

刻みとする。ただし,この目盛は,16℃, 760mmHg を標準として刻むものとする。

(f)

水準びん (o)

(g)

二酸化炭素吸収びん (p)   水酸化カリウム溶液 (33

W

/

V

%)

を入れておく。

(h)

温度計 (q)   ビュレット内のガス温度をはかるために取り付ける。0.1℃まで読み取れるものとする。

(4)

磁器燃焼ボート及び磁器燃焼ボートカバー  磁器燃焼ボート(CB1 又は CB2)は,あらかじめ酸素気

流中で使用燃焼温度で空焼して使用する。磁器燃焼ボートに磁器燃焼ボートカバー (CBC1) を併用し

てもよい。磁器燃焼ボートカバーは,磁器燃焼ボートと同様に,あらかじめ空焼して使用する。

3.2.4

試料はかり取り量及び助燃剤添加量  試料はかり取り量及び助燃剤添加量は,表 による。

表 1

助燃剤添加量  g

炭素含有率  %

試料はかり取り量  g

すず

0.05

以上  0.3 未満 2.0

10

1.0

1.0

3.2.5

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)  3.2.3

の装置を連結し,燃焼管内温度を 1300∼1400℃に上昇させ,装置の気密を確認し(

7

)

,三方コック

(l)

及び (m) を閉じておく。

(2)

次に燃焼管の酸素入口部を開き,試料(

8

)

を入れた磁器燃焼ボートを燃焼管の中央部にそう入し、直ち

に気密にせんをしたのち,コック (f) を開いて酸素を送入しながら約 2 分間放置する。その後水準び

ん (o) をビュレット (n) の球部の位置に置き,三方コック (l) 及び (m) を炉側に開き,三方コック

(l)

あるいは (m) を調節しながら,二酸化炭素及び酸素の混合ガスを二酸化硫黄吸収びん (j) (

9

)

及び

冷却管 (k) を通してビュレット (n) に導き,ビュレット (n) の球部の約半分で試料の燃焼を完了させ

る。次に水準びん (o) をビュレット (n) の下部目盛以下の位置に置き,約 30 秒間で混合ガスをビュ

レット (n) の目盛の下部近くまで捕集したのち,三方コック (l) 及び (m) を閉じ,コック (f) を閉

じて酸素の送入をやめて約 1 分間放置する。

(3)

次に水準びん (o) をビュレット (n) に沿って上下に動かして,ビュレット (n) と水準びん (o) 内の

溶液の水準を合わせてビュレット (n) の目盛を読み,混合ガスの容積とする。


3

G 1281-1977

なお,このときの混合ガスの温度を温度計 (q) によって測定する(

10

)

(4)

次に三方コック (m) を二酸化炭素吸収びん (p) 側に開き,水準びん (o) をビュレット (n) を超えた

位置に上げ,ビュレット (n) の内部に溶液を満たして混合ガスを二酸化炭素吸収びん (p) に送り込ん

で,二酸化炭素を水酸化カリウム溶液中に吸収させ,次に水準びん (o) をビュレット (n) の下部目盛

以下の位置に下げて,残留ガスをビュレット (n) にもどし,三方コック (m) を閉じ,約 1 分間放置

したのち水準びん (o) を動かしてビュレット (n) と水準びん (o) 内の溶液の水準を合わせてビュレ

ット (n) の目盛を読み,残留ガスの容積とする。

なお,このときの残留ガスの温度を温度計 (q) によって測定する(

10

)

(5)  (4)

の操作を繰り返して,残留ガス容積に変化がなくなったことを確認したのち,三方コック (l) を外

気側に開いて,水準びん (o) をビュレット (n) を超えた位置に上げて残留ガスを放出させ,三方コッ

ク (l) 及び (m) を閉じる(

11

)

3.2.6

計算  混合ガスの容積から残留ガスの容積を差し引いて,試料による二酸化炭素の容積を求め,付

表 の補正係数  (f(

12

)

を用いて,試料中の炭素含有率を次の式によって算出する(

13

)

( )

100

0005027

.

0

%

×

×

×

=

f

W

A

炭素

ここに

A

:  二酸化炭素の容積 (ml)

W

:  試料はかり取り量 (g)

f

:  補正係数(

付表 1

(

1

)

クロム酸飽和硫酸が緑色になれば酸化力を失うから,更新しなければならない。

(

2

)

ゴム管は二酸化炭素を吸収するおそれがあるから,装置の各接続にはガラス管を用いてその両

端を密接させ,ゴム管又はビニール管でこれを保持するようにしなければならない。

(

3

)

燃焼炉の磁器燃焼管と酸素清浄装置及びガス吸収装置との接続部のゴムせんには,耐熱性の大

きいシリコーンゴムを使用するのがよい。

(

4

)

熱電温度計の指示温度と燃焼管内温度との差に注意して補正する必要がある。

(

5

)

過マンガン酸カリウム溶液の代わりに無水クロム酸溶液 (50

W

/

V

%)

を用いてもよい。

(

6

)

塩化ナトリウム溶液 (26

W

/

V

%)

の代わりに希硫酸を用いてもよい。この場合の希硫酸は,水に

メチルレッド溶液を加え,これがようやく赤色となるまで硫酸を滴加して微酸性にする。

(

7

)

気密試験は,次のようにして行う。コック (f) を閉じ,水準びん (o) をビュレット (n) の下部

目盛以下の位置に置き,三方コック (l) 及び (m) を炉側に開く。  次にコック (f) を徐々に開

いて酸素をビュレット (n) 内の目盛部の 10∼20ml の位置まで捕集し,コック (f) を閉じ,し

ばらく放置してビュレット (n) 内の液面の変化のないことを確かめる。もし,この際液面が下

がるようなことがあれば,コック (f) からビュレット (n) までの間に気密の悪いところがある

ことを示す。次に三方コック (m) を炉側に,三方コック (l) を外気側に開き,水準びん (o) を

ビュレット (n) を超えた位置に上げて,ビュレット (n) 内の酸素を外気に放出させ,三方コッ

ク (l) 及び (m) を閉じる。

(

8

)

試料に油類が付着しているのを認めたときは,エチルアルコール及びエチルエーテルで洗浄し,

乾燥したのち使用する。試料を調製するとき,あまり小さい試料や長く巻いた試料にならない

ように注意する。また,試料を取り扱うときは,手あかなどが付着しないようピンセット又は

金さじで取り扱い,清浄なガラスびんに保存する。

(

9

)

この吸収びん (j) の中の溶液に濁りを認めたときは,新しいものと取り替えなければならない。


4

G 1281-1977

過マンガン酸カリウム溶液の代わりに無水クロム酸溶液を用いた場合は,溶液が青みをおび

たなら,新しいものと取り替えなければならない。

なお,二酸化硫黄吸収びん (j) に二酸化炭素が残ることがあるから注意する必要がある。

(

10

)

混合ガスの温度と残留ガスの温度とに差があってはならない。冬期においてビュレット内の溶

液及び二酸化炭素吸収びん内の溶液の温度が低い場合には,温度差を生じないように,あらか

じめ酸素の空通しや標準試料による試験を行っておく必要がある。

(

11

)

念のためもう一度,燃焼管内のガスをビュレットに捕集し分析して,二酸化炭素が残留しない

ことを確かめたのち,燃焼管のせんをはずして磁器燃焼ボートを取り出す。取り出した磁器燃

焼ボートは,冷却後試料の融解状態と酸化状態を確かめなければならない。

(

12

)

塩化ナトリウム溶液 (26

W

/

V

%)

の代わりに希硫酸を用いた場合には,

付表 の補正係数  (f')  を

使用する。この場合の炭素含有率の計算式は,次のとおりである。

( )

100

0005005

.

0

%

×

×

×

=

f

W

A

炭素

ここに

A

:  二酸化炭素の容積 (ml)

W

:  試料はかり取り量 (g)

f'

:  補正係数(

付表 2

(

13

)

空試験は,試料に添加するのと同量の助燃剤をはかり取った磁器燃焼ボートを用いて行う。

日常作業にあっては,作業時間の初期,中期及び終期には,必ず炭素含有率既知の試料を用

いて分析し,その日の装置,その他の調子を試験しなければならない。

備考  高周波誘導加熱装置を使用する場合の操作は,次のとおりとする。

付図 の装置を連結し,気密を確認したのち(

14

)

,三方コック (m) を閉じ,三方コック (l) を

外気に向けて開いておく。

次に試料(

15

)

と助燃剤(

15

)

を入れたるつぼを燃焼筒内にそう入して密せんし,酸素開閉弁 (F)

及び流量調節弁 (E) を全開して酸素を送入し,燃焼筒内の空気を追い出したのち三方コック

(l)

を閉じ,高周波スイッチ (C) を入れる。

10

∼20 秒たってから三方コック (m) を炉側に開き,更に三方コック (l) をわずかに炉側に

開いて混合ガスを二酸化硫黄吸収びん (j) (

9

)

及び冷却管 (k) を通して徐々にビュレット (n)

に導き,1 分くらいたって試料の燃焼がほぼ終わってから混合ガスを急速にビュレット (n) の

目盛の下部近くまで捕集したのち三方コック (l) 及び (m) を閉じ,高周波切断スイッチ (I) を

入れて高周波電流を断ち,酸素の送入をやめて約 1 分間放置する。以下 3.2.5(3)以降の手順に従

って炭素を定量する。

(

14

)

定量前には必ず気密試験を行い,気密に留意しなければならない。気密試験は

(

7

)

に準ずるも

のとする。

(

15

)

試料及び助燃剤は,原則として

表 に従ってはかり取る。ただし,助燃剤の空試験値は,いず

れもその 1g につき二酸化炭素量として 0.2ml 未満であることが必要である。また,ここで酸化

クロム末は,あらかじめ酸素気流中で約 1300℃以上で約 1 時間以上加熱して炭素を除去したの

ち冷却し,149

µm(100 メッシュ)以下に微粉砕したものを,試料とよく混和して使用するもの

とする。また必要に応じ鉄を加えてもよい。


5

G 1281-1977

表 2

助燃剤添加量  g

炭素含有率  %

試料はかり取り量  g

すず

酸化クロム末

0.05

以上  0.3 未満 1.5

0.5

約 0.05

3.3

電気伝導度法

3.3.1

要旨  試料を酸素気流中において強熱し,炭素を完全に酸化して二酸化炭素とし,一定量のアルカ

リ溶液に吸収させ,二酸化炭素吸収前後のアルカリ溶液の電気伝導度の変化を測定する。

3.3.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

アルカリ溶液  使用する装置によって,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム又は水酸化バリウム溶液

の N/10∼N/200 程度の適当な濃度のものを調製する。すなわち二酸化炭素を除去した純水を用いて 1N

アルカリ溶液を調製して原液とし,次に二酸化炭素を除去した空気又は酸素を長時間通じて二酸化炭

素を除去した純水を用いて原液をうすめ,規定の濃度のアルカリ溶液を調製し,ソーダ石灰又は水酸

化ナトリウムを詰めた二酸化炭素吸収管を取り付けたポリエチレン容器に移して保存し,自動ビュレ

ットなどを使用して取り出すものとする。

(2)

酸素  99.5

V

/

V

%

以上のもの。

(3)

助燃剤  銅,すず,鉄及び酸化クロムは,いずれも炭素含有率のできるだけ少ないものとする。

3.3.3

装置及び器具  装置及び器具は,原則として次のものを用いる(付図 参照)。

(1)

酸素清浄装置  3.2.3(1)の酸素清浄装置に準ずるか,又は 800∼850℃に加熱した粒状酸化銅を詰めた管,

空びん及びクロム酸飽和硫酸(

1

)

を入れた洗びん,ソーダ石灰若しくは水酸化ナトリウムを詰めた管又

は塔を順次連結するものとする。ただし,純良な酸素を用い,酸化銅管を使用する必要が認められな

いときは省いてもよい。

なお,ソーダ石灰若しくは水酸化ナトリウムを詰めた管又は塔のうしろに,酸素ガス流量を調節す

るための酸素放出びんを設けてもよい。

(2)

燃焼炉  3.2.3(2)の燃焼炉に準ずるものとする。ただし,燃焼管内に石綿を詰めない場合は,燃焼管の

うしろに石綿又は石英綿を詰めた酸化鉄粉捕集管を接続するものとする。

なお,燃焼管の試料導入口は,ここから過剰の酸素を大気中に放出し,空気が管内に侵入するのを

防ぐようにすれば開放してもよい。管状電気炉の代わりに,高周波誘導加熱装置(

付図 参照)を使

用することができる。

(3)

二酸化硫黄除去装置  3.2.3(3)(a)の二酸化硫黄吸収びん又は二酸化マンガンを詰めた管を燃焼管のう

しろに接続するものとする。

(4)

電気伝導度測定装置  燃焼管から出た二酸化炭素を吸収させるために,アルカリ溶液の一定量を入れ

たじゃ管状の吸収管と比較標準用のアルカリ溶液の一定量を入れたじゃ管状の吸収管の各々に,電気

伝導度を測定するための電極を封入し,これを一定温度に保ちうる恒温そうに入れたものを主体とす

る。二酸化炭素吸収じゃ管の前又はうしろに,一定の流量で燃焼ガスを吸収管内に送り込むための定

量ポンプ又は真空ポンプ,ガスだめ及び流量計を取り付ける。

(5)

記録装置  ホイートストンブリッジにより得られた電気伝導度変化量として取り出し,これを自動平

衡記録計などによって分析成分含有率に対応する値を指示させるものとする。

なお,このためには,記録紙による記録か,又はスケール上における直読かのいずれによってもよ

い。

(6)

磁器燃焼ボート及び磁器燃焼ボートカバー  磁器燃焼ボート及び磁器燃焼ボートカバーは,3.2.3(4)


6

G 1281-1977

準ずる。ただし多数のボートを一時に空焼きした場合は,冷却したのちピンセットで取り出して,グ

リースなどを塗らないデシケーター中に保存する。

長時間保存して空試験値の高いものは使用を避け,

再度空焼きする。

3.3.4

試料はかり取り量及び助燃剤添加量  試料は使用する装置にもっとも適した量をはかり取り,その

量は炭素含有率既知の標準試料を分析して確認する。助燃剤として銅,すず,鉄を試料に添加する(

2

)

。助

燃剤添加量は,試料 1g について 0.5∼1.0g とし,1 種類又は 2 種類を加える。

3.3.5

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

燃焼管内温度を 1300∼1400℃に上昇させ,電気伝導度測定装置の恒温そうを一定温度にする。次にポ

ンプのスイッチを入れ,装置内に酸素を通す。電気伝導度測定用の吸収管に一定量のアルカリ溶液を

入れ,酸素を通し,電気伝導度測定用記録計の零点を調整する。

(2)

次に,

試料(

3

)

をはかり取った磁器燃焼ボートを燃焼管の中央部にそう入し,

引き続き酸素を送入する。

試料が燃焼し,二酸化炭素がアルカリ溶液に吸収され始めると記録計の指針が動き始め,指針が安定

したときの指示値(

4

)

から炭素を定量する(

5

)

(

1

)

  3.2

(

1

)

に準ずる。

(

2

)

高周波誘導加熱装置を使用する場合は,助燃剤としてすず及び酸化クロム末を使用する。これ

らの添加量は,3.2

(

15

)

に準ずるものとする。

(

3

)

  3.2

(

8

)

に準ずる。

(

4

)

あらかじめ炭素含有率既知の標準試料を同一操作で分析し,記録装置の指示値と標準値とに差

のないことを確認し,もし差のある場合には,記録装置の感度調節を行って差をなくしておか

なければならない。

(

5

)

試料の完全酸化を確認し,標準試料による装置の試験及び空試験は,それぞれ 3.2

(

13

)

に準ず

る。

3.4

電量測定法

3.4.1

要旨  試料を酸素気流中において強熱し,炭素を完全に酸化して二酸化炭素とし,あらかじめ一定

の pH 値に設定した過塩素酸バリウム溶液に吸収させる。このとき増加した水素イオン量を中和するのに

必要な当量のアルカリを電気分解によって作るために消費する電気量を測定する。

3.4.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

過塩素酸バリウム吸収液  使用する装置によって適当な濃度のものを調製する。一般に過塩素酸バリ

ウム 25g を水約 100ml に溶解し,イソプロピルアルコール 10∼15ml を加え,水で 500ml にうすめた

ものを使用する。

(2)

過塩素酸バリウム電解液  使用する装置によって適当な濃度のものを調製する。一般に過塩素酸バリ

ウム 15∼20g を水に溶解し,水で 100ml にうすめたものを使用する。

(3)

参照電極そう液  使用する装置によって適当な溶液を用いる。一般に過塩素酸バリウム 25g 及び塩化

ナトリウム 10∼20g を水約 200ml に溶解し,イソプロピルアルコール 10∼15ml を加え,水で 500ml

にうすめたものを使用する。

(4)

炭酸バリウム

(5)

酸素  99.5

V

/

V

%

以上のもの。

(6)

助燃剤  銅,すず,鉄及び酸化クロムは,いずれも炭素含有率のできるだけ少ないものとする。

3.4.3

装置及び器具  装置及び器具は,原則として次のものを用いる(付図 参照)。

(1)

酸素清浄装置  使用する酸素中に含まれる二酸化炭素又は有機性ガスなどを除去し,かつ酸素を清浄


7

G 1281-1977

乾燥することを目的とするもので,白金石綿,粒状酸化銅などを詰めた管を約 800℃に加熱する小形

電気炉と,ソーダ石灰又は水酸化ナトリウムを詰めた管又は塔を連結したもの,又は 3.2.3(1)の酸素清

浄装置に準ずるものとする。

(2)

酸素圧力調節装置  酸素不足による試料の不完全燃焼を避けるためのもので,燃焼管内の酸素の圧力

をつねに一定に保つものとする。

(3)

燃焼炉  3.2.3(2)及び 3.3.3(2)に準ずるものとする。

(4)

二酸化硫黄除去装置  3.3.3(3)に準ずるものとする。

(5)

燃焼ガス分流装置  試料の炭素含有率が多い場合,迅速に分析を行う場合などに燃焼管から出た燃焼

ガスから一定量を分流できるものとする(

1

)

(6)

二酸化炭素吸収そう及び電量滴定そう  燃焼管から出た二酸化炭素を吸収させるための過塩素酸バリ

ウム吸収液(

2

)

のほぼ一定量を入れる陰極そうと,炭酸バリウム(

3

)

及び過塩素酸バリウム電解液のほぼ

一定量(

4

)

を入れる陽極そうとを多孔質の隔膜を隔てて結合し,両そうには電量滴定のための白金電極

(

5

)

をそう入したものとする。更に陰極そう吸収液の pH を測定するため,陰極そうには参照電極そう

液を入れる参照電極そうを多孔質の隔膜を隔てて結合し,陰極そうにはガラス電極を,参照電極そう

には参照電極(

6

)

をそう入するものとする。

なお,陰極そうには,分析操作時吸収液が大気中の二酸化炭素を吸収しないように,吸収液の表面

を清浄にした酸素などでシールできるようにするのが好ましい。

(7)

計測装置  計測装置は,pH 検出増幅回路,電気分解信号発生回路,制御回路及び表示回路を備えたも

のとする。

(a)

  pH

検出増幅回路  ガラス電極及び参照電極からなる検出部〔3.4.3(6)二酸化炭素吸収そう及び電量

滴定そう内にそう入〕と増幅部からなるものとする。

(b)

電気分解信号発生回路  一定の大きさの電気分解用電流を発生させる回路で,電気分解に要した電

気量を正確に測定できるものとする。

(c)

制御回路  電気分解の制御を行う回路で,陰極吸収液の pH が設定値より酸性側に移動すれば,そ

の移動量に比例して電気分解量は多くなり,pH が設定値に近づくと電気分解量は少なくなり,設定

値と一致するとき,電気分解が行われないように動作するものとする。

(d)

表示回路  電気分解に要した電気量を分析結果として表示する回路で,電磁カウンターなどを使用

し,デジタルに少なくとも 4 けたの表示を行うのが好ましい。  また表示の 1 カウントの電気量を

8

×10

3

クーロン,すなわち炭素量の 0.5×10

6

g

に対応するように設計されているのが望ましい。

(8)

磁器燃焼ボート及び磁器燃焼ボートカバー  磁器燃焼ボート及び磁器燃焼ボートカバーは,3.2.3(4)

び 3.3.3(6)に準ずる。

3.4.4

試料はかり取り量及び助燃剤添加量  試料は使用する装置に最も適した量をはかり取るものとし,

その量は,炭素含有率既知の標準試料を分析して確認する(

7

)

。助燃剤として銅,すず,鉄を試料に添加す

(

8

)

。助燃剤添加量は試料 1g につき 0.5∼1.0g とし,1 種類又は 2 種類を加える。

3.4.5

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

燃焼管内温度を 1300∼1400℃に上昇させ,電量滴定そうの陰極そうに過塩素酸バリウム吸収液(

2

)

のほ

ぼ一定量を,陽極そうに炭酸バリウム(

3

)

と過塩素酸バリウム電解液のほぼ一定量(

4

)

を,参照電極そう

に参照電極そう液の所要量をそれぞれ入れ,装置に酸素を通す。陰極そうの過塩素酸バリウム吸収液

の pH を電気分解によって 9∼10.4 の間の一定値に設定し,ガス分流装置及び計測装置の諸条件を調整

する。


8

G 1281-1977

(2)

次に燃焼管の酸素の入口部を開き,試料(

9

)

をはかり取った磁器燃焼ボートを燃焼管の中央部にそう入

し,直ちに気密にせんをする。試料が燃焼し,二酸化炭素が過塩素酸バリウム吸収液に吸収され始め

ると表示回路のカウンターが動き始め,終点近くではしだいにゆるやかになり,ついには停止状態と

なる。この停止状態になった点を終点とし,カウント数を読み取り炭素含有率を求める(

10

)(

11

)

(

1

)

分流比を正確に,1 : 1, 1 : 9, 1 : 24, 1 : 49などにできるものが好ましい。

(

2

)

過塩素酸バリウム吸収液は,汚染された場合は交換しなければならない。

(

3

)

炭酸バリウムは隔膜が隠れるまで加える。長時間使用して炭酸バリウムが減少した場合は,減

少した分を追加しなければならない。

(

4

)

過塩素酸バリウム電解液は,白金電極の 10mm 上まで加える。

(

5

)

白金電極の大きさは,少なくとも 2cm

2

以上あるのが望ましい。

(

6

)

参照電極には,一般に銀−塩化銀電極が使用される。

(

7

)

試料はかり取り量は炭素含有率に応じ,一般に 1.0∼0.10g が使用される。

なお炭素含有率が高い場合は,ガス分流装置により

10

1

50

1

に分流してもよい。

(

8

)

高周波誘導加熱装置を使用する場合は,助燃剤としてすず,酸化クロム末を使用する。これら

の添加量は 3.2

(

15

)

に準ずるものとする。

(

9

)

  3.2

(

8

)

に準ずる。

(

10

)

あらかじめ炭素含有率既知の標準試料を同一操作で分析し,表示回路のカウンターの読みと炭

素含有率が一致するように 1 カウントの電気量を調整するか,又は表示回路のカウンターの読

みと炭素含有率との関係曲線を求めて検量線とし,試料分析時のカウンターの読みをそう入し

て炭素含有率を求める。

(

11

)

試料の完全酸化を確認し,標準試料による装置の試験は,それぞれ 3.2

(

13

)

に準ずる。

4.

けい素定量方法

4.1

方法の区分  けい素の定量方法は,次のいずれかによる。

(1)

二酸化けい素重量法  この方法は,けい素含有率 0.1%以上の試料に適用する。

(2)

モリブデン青吸光光度法  この方法は,けい素含有率 1%未満の試料に適用する。

4.2

二酸化けい素重量法

4.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で分解し,過塩素酸を加え,加熱蒸発してけい素を不溶性二酸化け

い素とし,こしわけたのち強熱して恒量とし,次に,ふっ化水素酸を加えて二酸化けい素を蒸発揮散させ,

その減量をはかる。

4.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

塩酸 (1+10)

(2)

過塩素酸 (60%)

(3)

ふっ化水素酸 (46%)

(4)

硫酸 (1+3)

(5)

混酸(塩酸 1,硝酸 1,水 1)

(6)

酒石酸アンモニウム溶液  酒石酸 15g を水 500ml に溶解し,アンモニア水 15ml を加え,水で 1000ml

にうすめる。

4.2.3

試料はかり取り量  試料は,3.0g をはかり取る。

4.2.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。


9

G 1281-1977

(1)

試料をはかり取りビーカー (300ml) に移し入れ,時計ざらでおおい,混酸 50ml を加え静かに加熱し

て分解し,過塩素酸 40ml を加え,クロムが酸化されて赤色の重クロム酸となり,過塩素酸の蒸気が

ビーカー壁を伝わって逆流する程度に 15∼20 分間加熱を続ける。

(2)

しばらく放冷したのち温水約 120ml を加え,かき混ぜて塩類を溶解し,直ちにろ紙(5 種 B)でこし

分け,ビーカー壁に付着した二酸化けい素は,ゴム管付きガラス棒を用いてこすり落とし,ろ紙上に

移す。はじめは温水と温塩酸 (1+10)  で交互に約 5 回ずつ,最後に温水で,ろ液に鉄イオンの反応が

なくなるまで洗浄する(

1

)

(3)

残さはろ紙と共に白金るつぼに移し,乾燥後低温でろ紙を灰化したのち 1100℃以上で強熱して恒量と

し,デシケーター中で放冷して質量をはかる。

(4)

次に残さを硫酸 (1+3)  で湿し,ふっ化水素酸(

2

)

3

∼5m1 を加え,注意して加熱し,二酸化けい素及び

硫酸を揮散させたのち,1100℃以上で強熱して恒量とし,デシケーター中で放冷して質量をはかる。

4.2.5

計算  試料中のけい素含有率を,次の式によって算出する。

( ) (

)

100

4674

.

0

%

2

1

×

×

=

W

w

w

けい素

ここに  w

1

:  第 1 回目に恒量とした不純二酸化けい素を含む白金るつぼの質量

(g)

w

2

:  第 2 回目に恒量とした不純物を含む白金るつぼの質量 (g)

W

:  試料はかり取り量 (g)

(

1

)

二酸化けい素の洗浄には,温水と温塩酸の代わりに温酒石酸アンモニウム溶液を用い,ろ紙に

付着した鉄塩の色が消えるまで,約3∼4回洗浄するようにしてもよい。

(

2

)

使用した量と同量のふっ化水素酸及び硫酸の強熱残分を求めて,空試験値として加算しなけれ

ばならない。ただし,ふっ化水素酸は,その 1ml について強熱残さ量は 0.04mg を越えてはなら

ない。

4.3

モリブデン青吸光光度法

4.3.1

要旨  試料を塩酸と過酸化水素水で分解し,モリブデン酸アンモニウムを加えて加熱し,けい素を

けいモリブデン酸とし,ふっ化水素酸を加えて,りん,ひ素,鉄などの影響を除いたのち,硫酸第一鉄ア

ンモニウムを加えて,けいモリブデン酸を還元し,生じたモリブデン青の吸光度を測定する。

4.3.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

塩酸

(2)

ふっ化水量酸醸 (4%)   ふっ化水素酸 (46%) 87ml を水で 1000ml にうすめ,ポリエチレン容器に入れ

て保存する。

(3)

過酸化水素水 (30%)

(4)

モリブデン酸アンモニウム溶液  モリブデン酸アンモニウム [(NH

4

)

6

Mo

7

O

24

・4H

2

O] 106g

を温水を用

いて溶解し,冷却後水で 1000ml にうすめる。この溶液は使用のつど沈殿物をろ過し,ろ液を使用す

る。

(5)

硫酸第一鉄アンモニウム溶液  硫酸第一鉄アンモニウム 300g を水 500ml に溶解し,硫酸 (1+1) 200ml

を加え,水で 1000ml にうすめる。

(6)

標準けい素溶液 (20

µgSi/ml)    あらかじめ 1000℃で強熱し,デシケーター中で放冷した純粋な二酸化

けい素 0.428g を白金るつぼにはかり取り,無水炭酸ナトリウム 2.5g を混和して融解する。冷却後,温

水 100ml を入れた白金ざら又はポリエチレンビーカー中に浸して融成物を抽出溶解したのち,白金る

つぼを水洗いして取り出す。冷却後,少量のろ紙パルプを入れたろ紙(5 種 B)を用いてろ過し,炭


10

G 1281-1977

酸ナトリウム溶液 (1

W

/

V

%)

で洗浄する。ろ液と洗液は 1000ml のメスフラスコに移し入れ,水で標線

までうすめて 0.2mgSi/ml の原液とし,ポリエチレン容器に入れて保存する。この溶液は使用のつど重

量法でけい素含有率を決め,水でうすめて標準けい素溶液を調製する。

4.3.3

試料はかり取り量  試料は 0.10g をはかり取る。

4.3.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をはかり取り三角フラスコ (200ml) に移し入れ,塩酸(

1

)

15ml

及び過酸化水素水 (30%)(

2

)

10ml

注意しながら加えて熱板上の低温部に約 30 秒間のせ(

3

)

,試料の大部分を分解したのち水約 40ml を加

えて熱板上で約 3 分間加熱して完全に分解し(

4

)

,流水中に浸して冷却してから 250ml のメスフラスコ

に洗い移し,水を用いて標線までうすめる(

5

)

(2)

この溶液から正しく 50ml を 2 個の 100ml のメスフラスコに分取し(

6

)

,第 1 のメスフラスコにモリブ

デン酸アンモニウム溶液 10ml を加え,少量の水を吹きつけて,フラスコ内壁に付着しているモリブ

デン酸アンモニウム溶液を洗い落とし,沸騰水浴中に 30 秒間(

7

)

浸し,直ちに流水中に浸して液温を約

30

℃に調節する。また第 2 のメスフラスコには,モリブデン酸アンモニウム溶液を添加しないで,液

温を約 30℃に調節する。

(3)

これらにふっ化水素酸 20ml を加えてかるく振り混ぜ,

30

(

8

)

以内に硫酸第一鉄アンモニウム溶液 5ml

を加えて振り混ぜ,水を用いて標線までうすめ,更によく振り混ぜる。

(4)

約 1 分後(

9

)

にこれらの溶液の一部を光度計の吸収セルに取り,波長 810nm 付近におけるそれぞれの吸

光度を測定する(

10

)(

11

)(

12

)(

13

)

4.3.5

計算  4.3.6 で作成した検量線から,それぞれに相当するけい素量を求め,試料中のけい素含有率

を次の式によって算出する(

14

)

( )

100

%

×

×

=

C

W

B

A

けい素

ここに

A

:  第 1 のメスフラスコの溶液中から検出されたけい素相当量 (g)

B

:  第 2 のメスフラスコの溶液中から検出されたけい素相当量 (g)

W

:  試料はかり取り量 (g)

C

:  試料溶液の分取比

4.3.6

検量線の作成  けい素含有率既知の標準試料を用い,4.3.4(1)(4)の手順に従って操作し,得た吸

光度とけい素量との関係線を作成して検量線とする。また標準試料の代わりに純鉄 0.100g に標準けい素溶

液 0∼50.0ml を段階的に加えた混合試料を使って検量線を作成してもよい。ただし,この場合は純鉄中の

けい素量を空試験値として補正する必要がある。

(

1

)

塩酸の使用量は,モリブデン酸アンモニウム溶液を加えるときの適当な酸の濃度,すなわち一

定の吸光度が得られる0.6∼0.9N の範囲となるように15ml とする必要がある。

(

2

)

過酸化水素水は,強い分解力を利用するため高濃度 (30%) のものを使用する。このとき反応が

急激であれば加熱する必要はない。また過酸化水素水は,純良なものを使用する必要がある。

(

3

)

試料を分解するときの加熱時間は,約 4 分間以内なら,溶解酸の濃縮による酸量の減少及び二

酸化けい素の析出などの影響は考えなくてよい。

(

4

)

試料分解後,炭化物などの不溶解残分を認めたなら,ろ紙(5 種 B)を用いてろ過し,少量の温

水で洗い,ろ液と洗液を集め,流水中に浸して冷却してから 250ml のメスフラスコに移し入れ,

水を用いて標線までうすめる。

(

5

)

イオン交換樹脂を用いて製造した純水は,二酸化けい素が多い場合があるから注意する必要が


11

G 1281-1977

ある。

(

6

)

モリブデン酸アンモニウム溶液を加えるときの適当な酸濃度は比較的狭いので,試料溶液の分

取は 250ml にうすめたのち 50.0ml をとるようにし,同じ

5

1

でも 100ml にうすめてから 20.0ml を

とるようにしてはならない。

(

7

)

モリブデン酸アンモニウムを加えてから,けいモリブデン酸の生成には常温では約 4 分間を要

するが,加熱した場合は 30 秒で十分である。

(

8

)

ふっ化水素酸を加えると,りんモリブデン酸及びひ素モリブデン酸は直ちに分解するが,けい

モリブデン酸も徐々に分解するので,30 秒以内に硫酸第一鉄アンモニウム溶液を加えて,けい

モリブデン酸をモリブデン青まで還元しておく必要がある。

(

9

)

硫酸第一鉄アンモニウム溶液を加えてから約 30 秒後にモリブデン青の吸光度は一定値を示す

ようになり,その後は少なくとも 1 時間は安定である。

(

10

)

溶液中にふっ化水素酸が入っているから,吸光度を測定したら,なるべく早く吸収セルを水洗

いしておくのがよい。ふっ化水素酸に対する耐食性は,並ガラス,ほうけいガラス,石英の順

に強くなる。

(

11

)

波長 800∼840nm に吸収極大がある。ろ光板光度計を使うときは,この付近に主波長のあるフ

ィルターを使えばよい。

(

12

)

  4.3.4

の操作に従うときは,りん 5%,ひ素 2.5%,チタン 1%までの共存は差し支えない。

(

13

)

第 2 のメスフラスコ溶液を用いて測定した吸光度が空試験値となる。

(

14

)

本法では塩酸,モリブデン酸アンモニウム溶液,硫酸第一鉄アンモニウム溶液に含まれるけい

素は誤差の原因となるから,なるべくけい素含有率の低いものを使用し,また試薬溶液はガラ

ス壁からけい素が溶けてくるのを避けるため,ポリエチレン容器に貯蔵する。

5.

マンガン定量方法

5.1

方法の区分  マンガンの定量方法は,過よう素酸ナトリウム酸化過マンガン酸吸光光度法による。

この方法は,マンガン含有率 0.1%以上 2%未満の試料に適用する。

5.2

過よう素酸ナトリウム酸化過マンガン酸吸光光度法

5.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で分解して,過よう素酸ナトリウムを加えて煮沸し,マンガンを過

マンガン酸に酸化し,冷却後,尿素を加えて一定量にうすめる。この溶液の一部を吸収セルに取り,その

吸光度を測定し,次に残りの溶液に亜硝酸ナトリウムを加えて過マンガン酸の赤紫色を消し,再び前と同

じ条件で吸光度を測定し,その差を求める。

5.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

混酸 A(塩酸 1,硝酸 1,水 1)

(2)

混酸 B  水 300ml をかき混ぜながらこれに少しずつ硫酸 60ml,次にりん酸 70ml を加え,冷却して水

で 600ml とする。

(3)

硝酸銀溶液 (2

W

/

V

%)

(4)

亜硝酸ナトリウム溶液 (10

W

/

V

%)

(5)

過よう素酸ナトリウム溶液 (5

W

/

V

%)

(6)

過硫酸アンモニウム溶液 (20

W

/

V

%)

(7)

尿素溶液 (10

W

/

V

%)

(8)

標準マンガン溶液〔N/100 過マンガン酸カリウム溶液 (0.3161gKMnO

4

/l)

〕過マンガン酸カリウム 0.33g


12

G 1281-1977

をはかり取りフラスコ (2000ml) に移し入れ,水 1050ml を加え,加熱して 1∼2 時間静かに煮沸した

のち,一夜間暗所に放置する。上澄み液を乾燥したガラスろ過器 (G4) でろ過し,ろ過器に付着した

溶液は水洗いすることなく,あらかじめ蒸気洗浄してあるかっ色びんに入れて暗所にたくわえる。こ

の溶液の標定は,次のように行う。

150

∼200℃で 1∼1.5 時間乾燥し,硫酸デシケーター中で冷却したしゅう酸ナトリウム(容量分析用

標準試薬)0.2∼0.25g を正しくはかり取り,水に溶解して 250ml のメスフラスコに移し,水で標線ま

でうすめる。これから 25.00ml をビーカー (300ml) に分取する。これに水 20ml と硫酸 10ml を加え,

液温を 25∼30℃とし,ゆるくかき混ぜながら調製した標準マンガン溶液を滴定所要量(推定)の約 2ml

手前まで,ビュレットのコックを全開して注加し,紅色が消えるまで放置する。更に 55∼60℃に加熱

して滴定を続け,反応速度がにぶり終点が近くなれば 1 滴ずつ.前に加えた過マンガン酸カリウムの

色が消えてから加え,30 秒間微紅色を持続するまで滴定する。

空試験  別に水 200ml,硫酸 10ml を加え,55∼60℃に加熱したものについて,同じ標準マンガン溶

液で空試験を行い補正する。

標準マンガン溶液 1ml に相当するマンガン量を,次の式によって求める。

2

1

1

.

0

f

S

V

G

f

×

×

×

=

ここに

f

1

標準マンガン溶液

1ml

に相当するマンガン量

 (g)

G

はかり取ったしゅう酸ナトリウム中のしゅう酸ナトリウム量

 (g)

0.1

しゅう酸ナトリウム溶液の分取率

V

空試験値を補正した標準マンガン溶液の使用量

 (ml)

S

正確な

N/100

過マンガン酸カリウム溶液

1ml

に相当するしゅう酸

ナトリウム量

 (0.0006701g)

f

2

正確な

N/100

過マンガン酸カリウム溶液

1ml

に相当するマンガン

 (0.0001099g)

5.2.3

試料はかり取り量  試料はマンガン含有率に応じ,表 に従ってはかり取る。

表 3

マンガン含有率  %

試料はかり取り量  g

0.1

以上  1.0 未満

0.250

1.0

以上  2.0 未満 0.10

5.2.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をビーカー

 (300ml)

にはかり取り,時計ざらでおおい,混酸

A20ml

を加え,静かに加熱して分解

する。これに混酸

B30ml

を加えて静かに加熱し,硫酸白煙を発生させ,しばらく放冷する。

(2)

これを水

80ml

でうすめ,過よう素酸ナトリウム溶液

10ml

を加え,加熱煮沸し,呈色し始めてから引

き続き

5

分間煮沸したのち,冷水を加えて液量を約

150ml

とし,流水を用いて冷却する。これに尿素

溶液

10ml

を加え,

250ml

のメスフラスコに移し入れ,水で正しく標線までうすめる。

(3)

この溶液の一部を光度計の吸収セルにとり,波長

530nm

付近の吸光度を測定する。次に残っているメ

スフラスコの呈色液に亜硝酸ナトリウム溶液

1

4

(

1

)

を加えて過マンガン酸の紅色を消したのち,そ

の一部を吸収セルにとり,前と同じ条件で吸光度を測定する。

5.2.5

計算  5.2.6 で作成した検量線からそれぞれに相当するマンガン量を求め(

2

)

,試料中のマンガン含

有率を,次の式によって算出する。

( )

100

%

×

=

W

B

A

マンガン


13

G 1281-1977

ここに

A

呈色させた試料溶液中から検出されたマンガン相当量

 (g)

B

脱色させた試料溶液中から検出されたマンガン相当量

 (g)

W

試料はかり取り量

 (g)

5.2.6

検量線の作成  マンガン含有率既知の標準試料を用い,5.2.4(1)(3)の手順に従って操作し,得た

吸光度とマンガン量との関係線を作成して検量線とする。また標準試料の代わりに標準マンガン溶液

0

25.0ml

を段階的に

250ml

のメスフラスコに取り,水で標線までうすめた溶液を使って検量線を作成しても

よい。ただし,この場合は水で標線までうすめたのち,直ちに吸光度を測定する必要がある。

(

1

)

亜硝酸ナトリウム溶液

1

4

滴の添加による溶液の増量は無視する。このため添加する亜硝酸ナ

トリウム溶液は最少限にとどめ,まず

1

滴を加えて振り混ぜ,なお過マンガン酸の紅色が残った

ときは,更に

1

滴を追加して振り混ぜるようにする。

(

2

)

検量線が直線とならない部分に吸光度の読みが得られた場合には,必ず 5.2.4(4)の方法で検量線

を使う。検量線が直線であるときは,呈色液と脱色液の吸光度の差を求め,これに相当するマ

ンガン量を求めてもよい。

備考

過よう素酸ナトリウム溶液の代わりに,硝酸銀,過硫酸アンモニウム溶液を用いる場合は,次

のように操作する。

5.2.4(1)

の手順に従って操作したのち,これに水

80ml

と硝酸銀溶液

5ml

を加え,加熱して煮

沸させ,過硫酸アンモニウム溶液(

3

)

10ml

を加え,引き続き約

1

分間(

4

)

煮沸してマンガンを過マ

ンガン酸に酸化する。直ちに冷水を加えて液量を約

150ml

とし,流水を用いて冷却し,尿素溶

10ml

を加え,

250ml

のメスフラスコに移し入れ,水で標線までうすめ,以下 5.2.4(3)以降の

手順に従って操作し,マンガン含有率を求める。

(

3

)

過硫酸アンモニウム溶液は,夏期又は温所では保存に耐えず,数日間で力価が低下して低値を

与える原因となることがあるから,なるべく新しく調製して使用する。また尿素は,過マンガ

ン酸を消費しないものを用いなければならない。

(

4

)

過硫酸アンモニウム溶液

10ml

添加後の煮沸時間は,

2

分を超えてはならない。永く煮沸を継続

すると,生成した過マンガン酸が分解して,低値を与える原因となることがある。

6.

りん定量方法

6.1

方法の区分  りんの定量方法は,硫酸ヒドラジン還元モリブデン青吸光光度法による。

この方法は,りん含有率

0.05%

以下の試料に適用する。

6.2

硫酸ヒドラジン還元モリブデン青吸光光度法

6.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で分解し,過塩素酸を加えて白煙処理を行い,クロムを重クロム酸

に酸化し,塩酸を加えてクロムを塩化クロミルとして揮散除去する。塩類を水で溶解し,一定量を分取す

る。亜硫酸水素ナトリウムでクロム,鉄などを還元したのち,りんをモリブデン酸アンモニウム及び硫酸

ヒドラジンでモリブデン青として吸光度を測定する。

6.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

塩酸

(2)

過塩素酸

 (60%)

(3)

硫酸

 (7.5

v

/

v

%)

(4)

混酸(塩酸

1

,硝酸

1

,水

1

(5)

塩化ナトリウム


14

G 1281-1977

(6)

亜硫酸水素ナトリウム溶液

 (10

w

/

v

%)

(7)

混合試薬溶液

A

  

結晶モリブデン酸アンモニウム

 [(NH

4

)

6

Mo

7

O

24

4H

2

O] 20g

を温水約

100ml

に溶解し,

これに硫酸

 (1

1) 600ml

を加えて冷却し,水で

1000ml

にうすめる。

B

  

硫酸ヒドラジン

1.5g

を水で溶解し,水で全量を

1000ml

にうすめる。

上記の溶液を使用のつど

A

25ml

B

10ml

,水

65ml

の割合で混合する。この試薬は変色するの

で,使用のつどこれを調製する。 

(8)

標準りん溶液(

10

µgP/ml

)  りん酸二水素ナトリウム

 (NaH

2

PO

4

2H

2

O)

110

℃で恒量としたのち,

デシケーター中で冷却したもの

0.3871g

をはかり取り,

水に溶解し,

水で

1000ml

にうすめ原液とする。

必要量だけ水で正しく

10

倍にうすめる。この標準溶液の標定は JIS G 1214(鉄及び鋼中のりん定量

方法)の 5.2(5)の標定方法によって行う。

6.2.3

試料はかり取り量  試料は,

0.50g

をはかり取る。

6.2.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をはかり取り,三角フラスコ

 (200ml)

に移し入れ,混酸

30ml

を加え徐々に加熱して分解し,過

塩素酸

15ml

を加えて加熱を続け,フラスコ内部が透明となり過塩素酸の蒸気がフラスコの内壁を伝

わって逆流する程度に保持し,液が赤色になるまで十分酸化する。  これに塩酸又は塩化ナトリウム

を少量ずつ加え,大部分のクロムを塩化クロミルとして揮散させる。引き続き加熱し,過塩素酸の蒸

気がフラスコの内壁を伝わって逆流する程度に

5

6

分間保持したのち熱板からおろし,放冷する。

(2)

水約

40ml

を加え,振り混ぜて塩類を溶解し,ろ紙(

5

A

)を用いて

100ml

のメスフラスコにろ過し,

温水で洗浄する。流水を用いて室温まで冷却し,水で標線までうすめる。

(3)

この溶液から

20.0ml

ずつを

2

個の

100ml

メスフラスコ(

1

)

に分取し,亜硫酸水素ナトリウム溶液

10ml

をそれぞれ加え,沸騰水浴中で溶液の赤かっ色が消失し溶液の色が変化しなくなるまで加熱する。こ

のうち第

1

のメスフラスコには混合試薬溶液

25ml

を加えて振り混ぜ,沸騰水浴中で約

10

分間加熱し

て完全に呈色させ,流水中で室温まで冷却したのち,水で標線までうすめる。第

2

のメスフラスコに

は硫酸

 (7.5

v

/

v

%) 25ml

を加えたのち冷却し,水で標線までうすめる。

(4)

これらの溶液の一部を光度計の吸収セルに取り,第

2

の溶液を対照液として波長

825nm

(

2

)

付近におけ

る吸光度を測定する。

6.2.5

計算  6.2.6 で作成した検量線からりん量を求め,試料溶液中のりん含有率を,次の式によって算

出する。

( )

100

%

×

×

=

B

W

A

りん

ここに

A

分取した試料溶液中のりん検出量

 (g)

W

試料はかり取り量

 (g)

B

試料溶液の分取比

6.2.6

検量線の作成  りん含有率既知の標準試料を用い,6.2.4(1)(4)の手順に操作し,得た吸光度とり

ん量との関係線を作成して検量線とする。また標準試料の代わりに標準りん溶液

0

5.0ml

を段階的に

100ml

のメスフラスコに取り,過塩素酸

1ml

及び水を加えて液量を約

20ml

とした溶液を使って検量線を作

成してもよい。

ただし,この場合は 6.2.4(3)の亜硫酸水素ナトリウムを加える手順以降に従って操作する。

(

1

)

新しいメスフラスコを使用するときは,水を入れてこれを沸騰水浴中で約

10

分間加熱したのち


15

G 1281-1977

常温まで冷却する。この操作を数回繰り返し,容積変化がわずかになってから使用する。

(

2

)

モリブデン青の吸収極大は,波長

820

830nm

にある。ろ光板光度計を使用する場合は,この

付近に主波長のあるフィルターを使えばよい。

7.

硫黄定量方法

7.1

方法の区分  硫黄の定量方法は,燃焼中和滴定法による。

7.2

燃焼中和滴定法

7.2.1

要旨  試料を酸素ガス気流中で高温に熱し,全硫黄を酸化して亜硫酸ガスなどとし,これを過酸化

水素水に吸収させて硫酸とし,水酸化ナトリウム標準溶液で滴定する。

7.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

吸収液〔過酸化水素水 (0.1%)〕  過酸化水素水

 (30%) 3.5ml

を取り,これに水を加えて

1000ml

にう

すめる。この溶液は微量の酸を含むことがあるので,その一定量を取り,水酸化ナトリウム標準溶液

で滴定し,その結果によって母液に水酸化ナトリウム標準溶液を加えて酸を中和して,かっ色びんに

保存する。この溶液は使用のつど,正確に中和して使用する。

(2)

N/100

水酸化ナトリウム標準溶液  水酸化ナトリウム

0.4g

を水約

500ml

に溶解し,これを

1000ml

メスフラスコに移し,水酸化バリウム溶液(飽和,約

4%

1ml

を添加したのち,水で標線までうすめ

る。

この溶液の標定には,硫黄含有率既知の標準試料を用いて 7.2.5 の手順によって操作し,次の式によ

って水酸化ナトリウム標準溶液

1ml

に相当する硫黄量

 (g)

を求める。このさい標準試料は,分析試料

と同じ鋼種のものを用いる。

V

S

f

=

ここに

f

 N/100

水酸化ナトリウム標準溶液

1ml

に相当する硫黄量

 (g)

S

標準試料中の硫黄量

 (g)

V

 N/100

水酸化ナトリウム標準溶液の使用量

 (ml)

(3)

メチルレッド・メチレンブルー混合指示薬  メチルレッド

0.125g

とメチレンブルー

0.083g

をエチルア

ルコールに溶解し,エチルアルコールで

100ml

にうすめる。

(4)

助燃剤  銅,すず,鉄及び酸化クロムいずれも硫黄含有率のできるだけ少ないものとする。

7.2.3

装置及び器具(付図 参照)  装置及び器具は,原則として次のものを用いる。

(1)

酸素ガス清浄装置  この装置は,酸素ガス中に含まれるガスで,硫黄定量に有害なものを除き,酸素

ガスを清浄乾燥するのを目的とするもので,クロム酸飽和硫酸(硫酸比重

1.82, 90%

)を入れた洗びん

(a)

,固体水酸化ナトリウム又はソーダ石灰を詰めた塔

 (b)

,硫酸を入れた洗びん

 (c)

及び活性アルミ

ナを詰めた塔

 (d)

を順次連結する。

(2)

燃焼炉  燃焼炉

 (f)

は長さ約

300mm

の管状電気炉で,長さ約

600

700mm

,内径

24mm

の磁器燃焼管

(e)

を入れ,炉壁から

40

60mm (h)

突き出させ,管の先端に硬質ガラスキャップをはめ,これをばね

で炉壁に締めつける。管状電気炉の代わりに高周波誘導加熱装置(

付図 2)を使用することができる。

(3)

吸収びん  吸収びん

 (i)

には,吸収液約

40ml

(液の高さ

60mm

)を入れる。

(4)

磁器ボート及び磁器ボートカバー  磁器ボート

 (j)

は,長さ約

80mm

,外幅約

15mm

,高さ約

12mm

のものを用い,これに適合する長さ約

60mm

の磁器ボートカバー

 (k)

を用いる。これらは,あらかじ

め酸素気流中で

1450

℃で

10

分間空焼きしたのち,デシケーター中に保存する。


16

G 1281-1977

7.2.4

試料はかり取り量  試料は,

1.0g

をはかり取る。

7.2.5

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

7.2.3

の装置を連結し,燃焼管

 (e)

(

1

)

を熱し,その管内温度を

1450

℃にする。またガラス製キャップ

 (g)

は定量ごとに洗浄乾燥したものをはめる。

(2)

試料(

2

)

をあらかじめ空焼きしてある磁器ボートにはかり取り,ボート内に平均に広げる(

3

)

。この上に

助燃剤として銅,すず,鉄のいずれか,又はこれらを合わせた

2.0g

を平均にかぶせる(

4

)

。更にこの上

に磁器ボートカバーをボートの中央部にかぶせ,そう入棒で燃焼管の中央部にそう入して気密にせん

をする。

(3)

試料はそのまま

1

分間加熱し,もしこの間に吸収液が上昇し始めたら,吸収液が常に元の位置にある

ようにわずかに酸素を送入する。直ちに毎分約

1500ml

の割合で酸素を送入する。

燃焼完了後,同一の割合で酸素を

2

分間送入し続けたのち送入をやめる。

(4)

そう入棒でボートを管外に引き出し,直ちに磁器ボートカバーをはずし,試料の燃焼状態が完全であ

るかどうかを調べる(

5

)

(5)

吸収びん

 (i)

,燃焼管のガラス製キャップ

 (g)

を取り外し,キャップ内を洗い,水で三角フラスコ

(300ml)

に洗い移し,吸収びん中の吸収液をこの三角フラスコに水で洗い移して合わせる。

(6)

メチルレッド・メチレンブルー混合指示薬

3

滴を加え,

N/100

水酸化ナトリウム標準溶液で滴定する。

7.2.6

計算  試料中の硫黄含有率を,次の式によって算出する。

( )

100

%

×

×

=

W

f

V

硫黄

ここに

V

 N/100

水酸化ナトリウム標準溶液の使用量

 (ml)

f

 N/100

水酸化ナトリウム標準溶液

1ml

に相当する硫黄量

 (g)

W

試料はかり取り量

 (g)

(

1

)

新しい磁器燃焼管を使用するときは,

1450

℃に加熱し,

30

分間以上酸素を毎分

1500ml

以上の割

合で送入し,空焼きを行う。また燃焼管の内壁が酸化物などで汚染した場合は使用前に洗う。

酸化物による汚染が著しく,その除去が,十分できないときは更新する必要がある。

(

2

)

試料は,できるだけ薄片としたものを使用する。

(

3

)

試料はボートの前方にはかり取り,後方約

2cm

をあけて平均に広げる。

(

4

)

これらの助燃剤は,できるだけ薄片としたものを試料の上に散布する。また使用前に空試験を

行う必要がある。

(

5

)

試料の燃焼後の残さは,滑らかに完全に融解していなければならない。

備考

高周波誘導加熱装置を使用する場合は,次のように操作する。

付図 のように装置を連結し,試料

1.00g

及び助燃剤として(

6

)

すず

0.5g

,酸化クロム

0.05g

を入れた高周波燃焼用磁器るつぼを燃焼管内にそう入し(

7

)

,酸素流量を毎分

1500ml

の割合で

通じ,高周波スイッチ

 (c)

を入れて試料を燃焼させ,発生した亜硫酸ガスなどを吸収液に吸収

させる。

4

5

分後に高周波スイッチを切り,吸収びんを取り外したのち酸素ガスの送入をやめ,

吸収液を三角フラスコ

 (300ml)

に洗い移し,以下 7.2.5(6)以降の手順に従って操作し,硫黄含

有率を求める。

(

6

)

助燃剤のすずは,

1000

250

µm

16

60

メッシュ相当)程度で,なるべく硫黄含有率の少ない

ものを試料に混和して使用する。酸化クロム粉末は,あらかじめ酸素気流中で

1400

℃以上で

1

時間以上加熱したのち冷却し,

149

µm

(約

100

メッシュ相当)以下の微粉末にしたものを試料の


17

G 1281-1977

表面を覆うように振りかけて使用する。また必要に応じて鉄を加えてもよい。

(

7

)

試料の燃焼が激しく酸化物ダストが生成したり,突沸を起こしたりする場合には,サルファー

キャップを使用すればよい。サルファーキャップは外径約

23mm

,内径約

7mm

,厚さ約

2

3mm

の多孔磁製板で,高周波磁器るつぼ上にふたとして使用する。また,るつぼと同様に酸素気流

中で

1400

℃以上の高温で空焼きしたものを使用することが必要である。

8.

ニッケル定量方法

8.1

方法の区分  ニッケルの定量方法は,ジメチルグリオキシム分離定量法による。

8.2

ジメチルグリオキシム分離定量法

8.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸及び過塩素酸で分解し,ろ過する。これから一定量を分取し,酒石

酸を加え,次にアンモニア水を加えて弱アルカリ性とし,ジメチルグリオキシム溶液を加えてニッケルジ

メチルグリオキシムを沈殿させたのち,滴定法又は重量法による。

(a)

滴定法  滴定法では,この沈殿をろ過し,硝酸を加えて溶解したのち,酢酸アンモニウムで

pH

を調

節し,

Cu

PAN

を指示薬としてエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム標準液で滴定する。

(b)

重量法  重量法では,この沈殿をガラスろ過器でろ過し,温水で十分に洗浄したのち乾燥ひょう量す

る。

8.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

塩酸

 (1

1, 1

100)

(2)

硝酸

 (1

2)

(3)

過塩素酸

 (60%)

(4)

混酸(塩酸

1

,硝酸

1

,水

1

(5)

アンモニア水

(6)

臭素酸カリウム

(7)

融解合剤(炭酸カリウム

1

,炭酸ナトリウム

1

(8)

酢酸

(9)

酒石酸又はくえん酸溶液

 (50

w

/

v

%)

(10)

酢酸アンモニウム溶液

 (50

w

/

v

%)

(11)

ジメチルグリオキシム溶液  ジメチルグリオキシム

10g

を水酸化ナトリウム溶液

 (1

w

/

v

%) 1000ml

に溶

解する。又はジメチルグリオキシム

1g

をエチルアルコール

 (95

v

/

v

%) 100ml

に溶解する。

(12)

 M/50

エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム

 (EDTA)

標準溶液

 (7.444gC

10

H

14

O

8

N

2

Na

2

2H

2

O/l)

エチレ

ンジアミン四酢酸二ナトリウム

7.5g

をはかり取り,水約

100ml

に溶解し,水で

1000ml

にうすめる。

この溶液の力価は,次のようにして決める。

標準ニッケル溶液

20ml

を正しくビーカー

 (300ml)

に取り,8.2.4(6)の手順に準じて操作し,この滴

定量から

M/50

に対する力価を,次の式によって求める。

174

.

1

20

×

×

=

V

f

F

ここに

F

 M/50EDTA

標準溶液の

M/50

に対する力価

V

 M/50EDTA

標準溶液使用量

 (ml)

f

標準ニッケル溶液

1ml

に相当するニッケル量

 (mg)

あるいは

M/50

亜鉛標準溶液を用い,JIS K 8006(試薬の含量試験中滴定に関する基本事項)の 2.(20)


18

G 1281-1977

に準じて行い,この滴定量から

M/50

に対する力価を,次の式によって求める。

2

1

1

V

f

V

F

×

=

ここに

F

 M/50EDTA

標準溶液の

M/50

に対する力価

V

1

 M/50

亜鉛標準溶液使用量

 (ml)

V

2

 M/50EDTA

標準溶液使用量

 (ml)

f

1

 M/50

亜鉛標準溶液の力価

(13)

標準ニッケル溶液

 (1mgNi/ml)

ニッケル(

99.9%

以上)

1.0000g

をビーカー

 (500ml)

にはかり取り,硝

 (1

1)

20ml

を加えて加熱分解し,硫酸

 (1

1) 20ml

を加えて加熱蒸発して白煙を発生させ,冷

却後水を加えて塩類を溶解したのち,

1000ml

のメスフラスコに移し入れ,水で正しく標線までうすめ

る。

(14)

 M/50

亜鉛標準溶液

 (1.3074gZn/l)

  亜鉛(JIS K 8005 容量分析用標準試薬)

1.3074g

(亜鉛の表面が酸

化しているおそれのあるときは塩酸

 (1

1)

,水,アセトンの順で洗い,

110

℃で

5

分間乾燥して用い

る。

)を三角フラスコ

 (300ml)

にはかり取り,口に漏斗をはめ,塩酸

 (1

1) 20ml

を加えて分解し,常

温まで冷却したのち

1000ml

にうすめ標準亜鉛溶液とする。この標準溶液の

M/50

に対する力価は,標

準試薬に表示されている純度をそのまま用いる。

(15)

 Cu

PAN

溶液

1

−ピリジルアゾ−

2

−ナフトール

 (PAN) 0.1g

Cu

EDTA1.3g

をイソプロピルアル

コール

 (75

V

/

V

%)

又はジオキサン

 (50

V

/

V

%) 100ml

に溶解する。あるいは,市販の混合製剤

1g

をイソプ

ロピルアルコール

 (75

V

/

V

%)

又はジオキサン

 (50

V

/

V

%) 100ml

に溶解する。

(16)

 EBT

溶液  エリオクロムブラック

T0.5g

及び塩酸ヒドロキシルアミン

4.5g

をエチルアルコールに溶解

し,

100ml

とする。この溶液は,約

6

箇月間使用することができる。

8.2.3

試料はかり取り量  試料は,表 に従ってはかり取る。

表 4

品種名

試料はかり取り量 (g)

1

0.50

2

種 1.0

8.2.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をコニカルビーカー

 (300ml)

にはかり取り,混酸

40ml

を加えて加熱分解し,過塩素酸

20ml

を加

え,引き続き加熱して過塩素酸の濃厚な白煙を発生させ,クロムを酸化し,赤色の重クロム酸が析出

するまで続ける。

(2)

冷却後,温水約

50ml

を加え,かき混ぜて塩類を溶解して(

1

)

,直ちにろ紙(

5

A

)を用いてろ過し,

温塩酸

 (1

100)

でろ紙を十分に洗浄する。

ろ液及び洗液は冷却後

250ml

のメスフラスコに移し入れ,

水で標線までうすめる。

(3)

この溶液から正しく

25ml

をビーカー

 (500ml)

に分取し,酒石酸溶液又はくえん酸溶液

20ml

を加え,

水で約

150ml

にうすめ,

アンモニア水を加えて弱アルカリ性とし,

温水を用いて約

300ml

にうすめる。

これを煮沸近くまで加熱し,これに試料中のニッケル予想含有量

0.01g

につきジメチルグリオキシム

溶液

10ml

の割合で徐々に加え,約

1

分間溶液をかき混ぜ,ニッケルジメチルグリオキシムを沈殿さ

せ,約

30

分間静置する(

2

)

(4)

この沈殿から滴定法又は重量法によってニッケルを定量する。

(a)

滴定法  滴定法によるときは(5)(6)の操作による。

(5)

(3)

の沈殿をろ紙(

5

A

)でろ過し,温水で約

5

回洗浄する。ろ紙上の沈殿は射水して元のビーカー


19

G 1281-1977

に洗い落とし,硝酸

 (1

2) 30ml

を加えて加熱溶解し,これを元のろ紙に注いで残りの沈殿を溶解し,

ビーカー

 (300ml)

に集める。更に温水でろ紙を十分洗浄後,ろ液と洗液を数分間煮沸してジメチルグ

リオキシムを分解する。

(6)

水を加えて液量を約

150ml

とし,

Cu

PAN

溶液約

5

滴を指示薬として加え振り混ぜたのち,よくかき

混ぜながら酢酸アンモニウム溶液を徐々に加え,溶液が黄色から赤紫色に変わってから,更に

10ml

を加える(

3

)

。溶液を煮沸直前まで加熱し,直ちに

M/50EDTA

標準溶液で滴定し,最後の

1

滴で黄色を

呈する点を終点とする。

(b)

重量法  重量法によるときは(7)の操作による。

(7)

(3)

の沈殿をあらかじめ恒量としたガラスろ過器

 (G3)

でろ過し,温水で十分に洗浄し,

115

±

5

℃で約

1

時間乾燥し,室温になるまでデシケーター中に静置したのち質量をはかり,更に乾燥及びひょう量

を繰り返して恒量とし,ニッケルジメチルグリオキシムとして質量をはかる。

8.2.5

計算  試料中のニッケル含有率を,次の式によって算出する。

滴定法の場合 

( )

100

001174

.

0

%

×

×

×

=

B

W

V

ニッケル

ここに

V

 M/50EDTA

標準溶液使用量

 (ml)

W

試料はかり取り量

 (g)

B

試料溶液の分取比

重量法の場合 

( )

100

2032

.

0

%

×

×

×

=

B

W

w

ニッケル

ここに

w

ニッケルジメチルグリオキシムの質量

 (g)

W

試料はかり取り量

 (g)

B

試料溶液の分取比

(

1

滴定法による場合は,8.2.4(2)において温水で処理後,溶液中に二酸化けい素その他の残さを認

めないときは,ろ過操作を省略してもよい。

(

2

)

ジメチルグリオキシム溶液による沈殿が,ニッケルジメチルグリオキシム以外の不純物を含有

するおそれがある場合は,こしわけた沈殿を塩酸

 (1

1) 20ml

に溶解し,酒石酸溶液又はくえ

ん酸溶液

2ml

を加え水で約

150ml

にうすめ,以下 8.2.4(3)のアンモニア水を加えて弱アルカリ性

とする手順以降に従って操作し再沈殿させる必要がある。

(

3

)

このとき溶液の

pH

4

5

が最適である。本文操作に従うときは,大約この範囲となるので,

とくに

pH

メーターを用いてはかる必要はない。

備考1.  滴定法によるときは,

EBT

を指示薬として用いて

M/50EDTA

標準溶液と

M/50

亜鉛標準溶液

で滴定することができる。このときは次のように操作する。8.2.4(5)の手順に従って沈殿をこ

しわけ洗浄したのち,ろ紙上の沈殿は射水して元のビーカーに洗い落とし,塩酸

 (1

1) 10ml

を注いで元のビーカーに洗い落とし,ろ紙は温水及び温塩酸

 (1

10)

で数回洗浄して洗液は

ろ液に合わせ,静かに加熱して沈殿を溶解させる。この溶液にニッケル予想量

10mg

について

M/50EDTA

標準溶液を

10.0ml

の割合で加えたのち,更にその

5.0ml

を過剰に加え,

2

3

回振

り混ぜ,

EBT

溶液

0.1ml

を指示薬として加え,溶液の色が青色となるまでアンモニア水

 (1

1)

を滴加し(

4

)(

5

)

,直ちに

M/50

亜鉛標準溶液で滴定し,溶液の色が赤紫色を呈するに至った

点を終点とし,次の式によって,試料中のニッケル含有率を算出する。


20

G 1281-1977

( ) (

)

100

001174

.

0

%

2

1

×

×

×

=

B

W

V

V

ニッケル

ここに

V

1

 M/50EDTA

標準溶液の使用量

 (ml)

V

2

 M/50

亜鉛標準溶液の使用量

 (ml)

W

試料はかり取り量

 (g)

B

試料溶液の分取比

(

4

このときの

pH

は,約

8

に調節する必要がある。

(

5

)

このときの液温は,約

30

40

℃を保持する必要がある。

備考2.  コバルトを含む試料にあっては,次のように操作する。

8.2.4(3)

の分取液に酒石酸溶液

20ml

を加え,水で約

150ml

にうすめる。次にアンモニア水

を加えて弱アルカリ性とし,更に酢酸を用いて弱酸性とする(

6

)

。これに臭素酸カリウム

1

3g

を加え,液温を

80

℃に約

10

分間保ち,次にアンモニア水を徐々に加えて弱アルカリ性と

し,温水を加えて約

300ml

にうすめる。これを煮沸近くまで加熱し,ジメチルグリオキシム

溶液を試料中のニッケル及びコバルトの予想含有量

0.01g

に対して

10ml

の割合で徐々に加え,

1

分間溶液をかき混ぜ,ニッケルジメチルグリオキシムを沈殿させ(

2

)

,以下 8.2.4(4)以降の

手順に従って操作し,ニッケルを定量する。

(

6

)

コバルトの酸化処理を,酢酸の添加を省略して,アンモニア弱アルカリ性で行ってもよい。

備考3.  酸によって分解不完全な試料の場合には,次のように操作する。

8.2.4(1)

の手順によって酸で分解したのち,これをろ紙(

5

B

)を用いてろ過し,塩酸

 (2

100)

で洗浄し,ろ液は主溶液として保存する。不溶解残さは,これをろ紙と共に白金るつ

ぼに移し,強熱してろ紙を灰化したのち,これに約

10

倍量の融解合剤(炭酸カリウム

1

,炭

酸ナトリウム

1

)を混ぜて融解する。冷却後これを塩酸

 (1

1)

及び水に溶解して前記主溶液

に合わせ,加熱して過塩素酸の白煙を発生させる。以下 8.2.4(2)以降の手順に従って操作し,

ニッケルを定量する。

9.

クロム定量方法

9.1

方法の区分  クロムの定量方法は,過硫酸アンモニウム酸化硫酸第一鉄アンモニウム直接滴定法に

よる。

9.2

過硫酸アンモニウム酸化硫酸第一鉄アンモニウム直接滴定法

9.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で分解し,過塩素酸とりん酸を加えて加熱濃縮し,過塩素酸白煙を

発生させたのち水でうすめ,

触媒として硝酸銀を加え,

更に過硫酸アンモニウムを加えてクロムを酸化し,

重クロム酸とする。同時に生成した過マンガン酸を塩酸で分解し,冷却後,

o

−フェナントロリンを指示薬

として加えて硫酸第一鉄アンモニウム標準溶液で滴定する。

9.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

塩酸

 (1

3)

(2)

過塩素酸

 (60%)

(3)

りん酸

(4)

混酸(塩酸

1

,硝酸

1

,水

1

(5)

硝酸銀溶液

 (0.5

w

/

v

%)

(6)

過硫酸アンモニウム溶液

 (20

w

/

v

%)


21

G 1281-1977

(7)

 N/10

硫酸第一鉄アンモニウム標準溶液

 [39.22gFeSO

4

(NH

4

)

2

SO

4

6H

2

O/l]

  調製及び標定方法は,JIS K 

8006

の 2.(39)による。又は試料とクロム含有率の近い標準試料を用いて力価を求めてもよい。

(8)

 N/10

過マンガン酸カリウム標準溶液

 (3.161gKMnO

4

/l)

  調製及び標定方法は,JIS K 8006 の 2.(22)

よる。

(9)

  o

−フェナントロリン溶液

o

−フェナントロリン(

1

水塩)

3g

を硫酸第一鉄アンモニウム

2.0g

を含む

200ml

に溶解する。

9.2.3

試料はかり取り量  試料は,

0.20g

をはかり取る。

9.2.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をはかり取り,三角フラスコ

 (500ml)

に移し入れ,混酸

20m1

を加えて静かに加熱して分解し,

過塩素酸

15ml

とりん酸

5ml

を加え,過塩素酸の白煙が発生する程度に加熱温度(約

200

℃)を保ち,

3

4

分間加熱を続けて,大部分のクロムを重クロム酸に酸化する。

(2)

放冷後,温水約

150ml

を加えて塩類を溶解し,約

1

分間煮沸して残存する塩素を除去する。これに硝

酸銀溶液

10ml

及び過硫酸アンモニウム溶液

20ml

を徐々に加え,約

3

5

分間煮沸して(

1

)

全部のクロ

ムを重クロム酸に酸化し,過剰の過硫酸アンモニウムを分解する。

(3)

次に塩酸

 (1

3) 5ml

を加えて過マンガン酸を分解し(

2

)

,更に

2

3

分間煮沸し,発生した塩素を除去

する。

(4)

流水を用いて常温以下になるまで冷却したのち,水を加えて液量を約

150ml

にうすめる。これに

o

フェナントロリン溶液

0.25ml

を指示薬として加え,

N/10

硫酸第一鉄アンモニウム標準溶液で滴定し,

終点近くでは注意して溶液の色が青緑色から赤かっ色に変わる点を終点とする。

9.2.5

計算  試料中のクロム含有率を,次の式によって算出する。

( )

100

001734

.

0

%

×

×

=

W

V

クロム

ここに

V

 N/10

硫酸第一鉄アンモニウム標準溶液使用量

 (ml)

W

試料はかり取り量

 (g)

(

1

)

マンガン含有率が少なく,過マンガン酸の呈色がない場合は,過マンガン酸カリウム溶液

(1

W

/

V

%)

を滴加して紅色を呈するようにする。

(

2

)

溶液に過マンガン酸の呈色又は二酸化マンガンの沈殿が残存するときは,塩酸

 (1

3)

を更に

2

3m1

加えたのち煮沸して,これを完全に分解する。

備考

直接滴定法の代わりに,次の間接滴定法によってもよい。

9.2.4(4)

の操作で,水を用いて液量を約

150ml

としたのち,これに

N/10

硫酸第一鉄アンモニ

ウム標準溶液を加えて重クロム酸を還元し,更に過剰

5

10ml

を正確に加え(

3

)

,直ちに

N/10

過マンガン酸カリウム標津溶液で滴定し,

試料中のクロム含有率を,

次の式によって算出する。

( ) (

)

100

001734

.

0

%

2

1

×

×

=

W

V

V

クロム

ここに

V

1

 N/10

硫酸第一鉄アンモニウム標準溶液使用量

 (ml)

V

2

 N/10

過マンガン酸カリウム標準溶液使用量

 (ml)

W

試料はかり取り量

 (g)

(

3

)

ここで

o

−フェナントロリン溶液

0.25ml

を指示薬として加えてもよい。

10.

鉄定量方法

10.1

方法の区分  鉄の定量方法は,塩化第一すず還元重クロム酸カリウム滴定法による。


22

G 1281-1977

10.2

塩化第一すず還元重クロム酸カリウム滴定法

10.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で分解し,過塩素酸を加えて白煙処理を行いクロムを重クロム酸に

酸化し,塩酸を加えてクロムを塩化クロミルとして揮散除去する。塩類を水で溶解し,アンモニア水を用

いてニッケル,クロムなどを分離したのち塩化第一すずで第二鉄を第一鉄に還元し,塩化第二水銀,硫酸

とりん酸の混酸及びジフェニルアミンスルホン酸ナトリウムを指示薬として加え,重クロム酸カリウム標

準溶液で滴定する。

10.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

塩酸

(2)

塩酸

 (1

2, 1

10, 1

50)

(3)

過塩素酸

 (60%)

(4)

混酸

A

(塩酸

1

,硝酸

1

,水

1

(5)

混酸

B

(硫酸

3

,りん酸

3

,水

14

(6)

アンモニア水

(7)

塩化ナトリウム

(8)

塩化アンモニウム溶液

 (25

W

/

V

%)

(9)

塩化第一すず溶液  塩化第一すず(

2

水塩)

10g

を塩酸

 (1

1) 100ml

に溶解し,水で

200ml

とし,す

ずの少量を加えて,かっ色びんに保存する。

(10)

塩化第二水銀溶液(飽和)

(11)

 N/10

重クロム酸カリウム標準溶液  重クロム酸カリウム(JIS K 8005 容量分析用標準試薬)

4.904g

正しくはかり取り,水約

100ml

に溶解し,

1000ml

のメスフラスコに移し入れ水を用いて標線までうす

める。この場合は標準試薬に表示されている純度をそのまま

N/10

に対する力価として用い,標定は行

わない。

(12)

ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム溶液  ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム

0.2g

を少量の

水に溶かし,水を用いて

100ml

とする。この溶液は,かっ色びんに保存する。

10.2.3

試料はかり取り量  試料は,

0.50g

をはかり取る。

10.2.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をはかり取り,ビーカー

 (500ml)

に移し入れ,時計ざらでおおい,混酸

A30ml

を加えて加熱分解

する。

(2)

過塩素酸

25ml

を加えて加熱を続け,濃厚な白煙を発生させ,クロムを重クロム酸に酸化する。これ

に塩酸又は塩化ナトリウムを少量ずつ加え,かっ色の煙の発生しなくなるまで操作を繰り返し,クロ

ムを塩化クロミルとして揮散させる。クロムを除去したのち再び過塩素酸の白煙を発生させて液量を

5ml

とする。

(3)

放冷後,温水約

250ml

を加え,加熱して塩類を溶解したのち塩化アンモニウム溶液

20ml

を加え,こ

の溶液にアンモニア水を少量ずつ加えて弱アルカリ性としたのち過剰に約

30ml

を加え,加熱して,

しばらく煮沸したのち熱源からおろし,沈殿が沈降するのを待って水酸化鉄などの沈殿をろ紙(

5

A

)を用いてこしわけ,温水で

6

8

回洗浄する。

(4)

ろ紙上の沈殿は射水して,元のビーカーに洗い落とし,ろ紙上から温塩酸

 (1

2)

を注いでろ紙に付

着している沈殿を溶解し,始めは塩酸

 (1

50)

で数回,次に温水で十分に洗浄する。

(5)

この溶液を加熱蒸発して液量を約

30ml

とし,熱いうちにビーカーの内壁に付着している塩化鉄を少

量の温塩酸

 (1

10)

で洗い落とし,直ちに塩化第一すず溶液を滴加し,塩化第二鉄の黄色が消えてか


23

G 1281-1977

1

2

滴過剰に加え,流水で十分に冷却する。これに塩化第二水銀溶液約

10ml

を一度に加えて振り

混ぜ,約

5

分間放置する。

(6)

この溶液に混酸

B30ml

を加え,水で約

300ml

にうすめ,ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム溶液

1ml

を指示薬として加え,直ちに

N/10

重クロム酸カリウム標準溶液で滴定し,終点近くで溶液の

色が緑から青緑に変わり,最後の

1

滴で紫を呈する点を終点とする。

10.2.5

計算  試料中の鉄含有率を,次の式によって算出する。

( )

100

005585

.

0

%

×

×

=

W

V

ここに

V

 N/10

重クロム酸カリウム標準溶液使用量

 (ml)

W

試料はかり取り量

 (g)

11.

銅定量方法

11.1

方法の区分  銅の定量方法は,

DDTC

抽出吸光光度法による。

11.2

DDTC

抽出吸光光度法

11.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で分解し,過塩素酸を加えて白煙処理したのち,くえん酸を加えて

鉄などの沈殿を防ぎ,アンモニア水を加えてアルカリ性とし,

EDTA

でマンガン,ニッケルなどをマスキ

ングしたのち,

DDTC

を加えて銅を沈殿させ,これを四塩化炭素で抽出し,その吸光度を測定する。

11.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

過塩素酸

 (60%)

(2)

混酸(塩酸

1

,硝酸

1

,水

1

(3)

アンモニア水

(4)

くえん酸溶液

 (20

W

/

V

%)

(5)

エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム

 (EDTA)

溶液  エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム

2

水塩)

5g

を水に溶解して

100ml

とする。

(6)

ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム

 (DDTC)

溶液

 (0.1

W

/

V

%)

ジエチルジチオカルバミン酸ナト

リウム

0.1g

を水

100ml

に溶解し,不溶解物があればろ過して用いる。この溶液は使用のつど新たに調

製する。

(7)

四塩化炭素

(8)

ベンゼン

(9)

標準銅溶液

 (5

µgCu/ml)

  銅(JIS K 8005 容量分析用標準試薬)

0.5000g

をビーカー

 (300ml)

にはかり

取り,硝酸

 (1

1) 10ml

及び硫酸

 (1

1) 10ml

を加え,加熱分解し,硫酸白煙を発生させる。放冷後,

水を加えて加熱溶解し,冷却したのち

1000ml

のメスフラスコに移し入れ,水を加えて標線までうす

め,これを標準原液とする。使用のつど,この標準原液を水で正しく

100

倍にうすめる。

11.2.3

試料はかり取り量  試料は銅含有率に応じ,表 に従ってはかり取る。

表 5

銅含有率 (%)

試料はかり取り量 (g)

0.5

未満 0.20

0.5

以上  0.8 未満 0.10

11.2.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をはかり取り,ビーカー

 (200ml)

に移し入れ,時計ざらでおおい混酸

15ml

を加えて加熱分解す


24

G 1281-1977

る。過塩素酸

5ml

を加え,引き続き加熱して過塩素酸の白煙を発生させる。

(2)

放冷後,温水で約

50ml

にうすめ,加熱して可溶性塩類を溶解し,冷却したのち

100ml

のメスフラス

コに移し入れ,水を加えて標線までうすめる。

(3)

この溶液から正しく

10ml

を分液漏斗

 (100ml)

に分取し,これにくえん酸溶液

10ml

及びアンモニア水

10ml

を加えたのち,

EDTA

溶液

10ml

を加えて振り混ぜる。

(4)

次に冷却後

DDTC

溶液

10ml

を加えて振り混ぜ,更に四塩化炭素(

1

)

20ml

を正しく加え,約

3

分間,激

しく振り混ぜたのち四塩化炭素層(

2

)

を速やかに乾燥ろ紙(

1

種)を用いてろ過する。

(5)

直ちにこの溶液の一部を光度計の吸収セルに取り,波長

430nm

付近の吸光度を測定する。

(6)

(5)

で得た試料溶液の吸光度を 11.2.5 で作成した検量線にそう入して銅含有率を求める。

11.2.5

検量線の作成  標準銅溶液

0

10ml

(銅として

0

50

µg

)を段階的に分液漏斗

 (100ml)

に取り,以

下 11.2.4(3)のくえん酸溶液を加える手順以降に従って操作し,得た吸光度と銅量との関係線を作成して検

量線とする。ただし,試薬だけによる空試験が必要である。

(

1

)

四塩化炭素の代わりにベンゼンを使用してもよい。この場合は振とう後下層を捨て,ベンゼン

層を乾燥ろ紙でろ過する。

(

2

)

四塩化炭素層を取り出してから必要があれば,再び四塩化炭素

10ml

を加えて

1

分間振り混ぜ,

四塩化炭素層に黄色着色がないことを確かめる。もし黄色着色を認めたときは,その吸光度を

はかり銅量を求めて加算する必要がある。

12.

アルミニウム定量方法

12.1

方法の区分  アルミニウムの定量方法は,水銀陰極電解分離クペロン分離

EDTA

滴定法による。こ

の方法は,アルミニウム含有率

0.01%

以上の試料に適用する。

12.2

水銀陰極電解分離クペロン分離 EDTA 滴定法

12.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で分解し,過塩素酸を加えて加熱し,過塩素酸の白煙を発生させな

がら塩酸を少量ずつ加えてクロムを塩化クロミルとして除去する。この溶液を磁気水銀陰極電解によって

鉄などを分離したのち,クペロンで抽出して妨害元素を分離し,過剰の

EDTA

標準溶液を加えたのち

pH

を調節し,加熱してアルミニウムとの反応を完結させ,冷却後キシレノールオレンジを指示薬としてトリ

ウム標準溶液で逆滴定する。

12.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

塩酸

(2)

過塩素酸

 (60%)

(3)

過塩素酸

 (1

10, 1

50)

(4)

ふっ化水素酸

 (46%)

(5)

硫酸

 (1

1)

(6)

混酸(塩酸

1

,硝酸

1

,水

1

(7)

アンモニア水

 (1

1)

(8)

過酸化水素水

 (3%)

(9)

塩化ナトリウム

(10)

無水炭酸ナトリウム

(11)

ほう酸ナトリウム

(12)

チオシアン酸カリウム溶液

 (10

W

/

V

%)


25

G 1281-1977

(13)

酢酸

(14)

クペロン溶液

 (6

W

/

V

%)

  この溶液は,使用のつど調製する。

(15)

クロロホルム・イソアミルアルコール混合溶媒

 (1

1)

(16)

イソアミルアルコール・ベンゼン混合溶媒

 (1

1)

(17)

 M/250

エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム

 (EDTA)

標準溶液  エチレンジアミン四酢酸二ナトリ

ウム(

2

水塩)

1.49g

を水に溶解して

1000ml

とする。この溶液の力価は,次のように操作して決める。

M/250

標準アルミニウム溶液

20ml

を正しくビーカー

 (300ml)

に取り,水約

100ml

,酢酸

3ml

及び

アンモニア水

 (1

1)

を加え,

pH

2.9

±

0.1

とする。この溶液を加熱して煮沸し,

Cu

PAN

溶液を指

示薬として約

5

滴加え,

M/250EDTA

標準溶液で滴定し,溶液の色が赤紫から黄色に変化したなら,更

に加熱煮沸する。この間再び赤紫を呈したなら,引き続き

M/250EDTA

標準溶液で滴定し,この操作

を繰り返して,滴定後煮沸しても溶液の色が赤紫を呈しなくなった点を終点とする。

M/250EDTA

標準溶液の

M/250

に対するファクターを,次の式によって求める。

2

1

V

V

F

=

ここに

F

 M/250EDTA

標準溶液の

M/250

に対するファクター

V

1

 M/250

標準アルミニウム溶液使用量

 (ml)

V

2

 M/250EDTA

標準溶液使用量

 (ml)

(18)

 M/250

トリウム標準溶液  硝酸トリウム(

4

水塩)

2.21g

を水に溶解し,

1000ml

とする。この溶液のフ

ァクターは,次のように操作して決める。

M/250EDTA

標準溶液

20ml

を正しくビーカー

 (300ml)

に取り,水約

100ml

,酢酸

3ml

及びアンモニ

ア水

 (1

1)

を加えて,

pH

2.9

±

0.1

とし,キシレノールオレンジ溶液

 (0.1%)

5

滴を指示薬とし

て加え,

M/250

トリウム標準溶液で滴定し,

M/250

トリウム標準溶液の

M/250

に対するファクターを,

次の式によって求める。

1

2

1

F

V

V

F

×

=

ここに

F

 M/250

トリウム標準溶液の

M/250

に対するファクター

F

1

 M/250EDTA

標準溶液の

M/250

に対するファクター

V

1

 M/250EDTA

標準溶液使用量

 (ml)

V

2

 M/250

トリウム標準溶液使用量

 (ml)

(19)

 M/250

標準アルミニウム溶液  アルミニウム(

99.9%

以上)

0.1079g

に塩酸

5ml

及び水約

10ml

を加え

て加熱分解し,冷却後,水を加えて正確に

1000ml

とする。

(20)

キシレノールオレンジ溶液

 (0.1%)

(21)

 Cu

PAN

  溶液

1

−ピリジルアゾ−

2

−ナフトール

 (PAN) 0.1g

Cu

EDTA1.3g

の混合製剤

1g

をジオ

キサン

 (50%)

又はイソプロピルアルコール

 (75%) 100ml

に溶解する。

(22)

チモールブルー溶液

 (0.1%)

  調製方法は JIS K 8006 の 3.による。

12.2.3

試料はかり取り量  試料はアルミニウム含有率に応じ,表 に従ってはかり取る。


26

G 1281-1977

表 6

アルミニウム含有率  %

試料はかり取り量  g

0.15

未満 1.0

0.15

以上  0.3  未満 0.50

0.3

以上  0.6  未満 0.250

12.2.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をはかり取り,ビーカー

 (200ml)

に移し入れ,混酸

30ml

を加えて加熱分解する。これに過塩素

 (60%) 20ml

を加え,加熱して過塩素酸の白煙を発生させ,塩酸又は塩化ナトリウムを少量ずつ加

え,クロムを塩化クロミルとして揮散させ,なお,過塩素酸の濃厚な白煙を十分に発生させる。

(2)

放冷後温水約

50ml

を加えて振り混ぜ,溶液が黄色となり,クロムの存在を認めたときは過酸化水素

 (3%) 1ml

を加え,またクロムが多量に共存し,溶液の色が青にならないときは,更にクロムが還

元して溶液の色が青になるまで滴加する。加熱煮沸して過剰の過酸化水素を分解したのち冷却し,ろ

紙(

5

C

)を用いて,ビーカー

 (300ml)

にろ過し,温過塩素酸

 (1

50)

,次に温水で洗浄し,ろ液

と洗液を合わせて加熱し,液量が約

70ml

になるまで蒸発し,これを主液として保存する。

(3)

残さは,ろ紙と共に白金るつぼに入れ,乾燥したのち強熱して灰化する。冷却後残さを硫酸

 (1

1)

しめし,ふっ化水素酸

5ml

を加えて静かに加熱して二酸化けい素及び硫酸を揮散させたのち,無水炭

酸ナトリウム

2g

及びほう酸ナトリウム

0.5g

を加えて融解し,冷却後,融成物を温過塩素酸

 (1

10)

60ml

で溶解する。

(4)

先きの主溶液は,磁気水銀陰極電解装置の電解そうに少量の水で洗い移し,水で液量を約

100ml

とす

る。電解電流約

15A

で電解を行い,約

60

分後に電解そうの内壁と電極を射水して洗浄し,更に電解

を続け,チオシアン酸カリウム溶液を外部指示薬として,鉄イオンが認められなくなってから更に

10

分間電解を継続する(

1

)

(5)

励磁電流を断つことなく電解電流だけを断ち,溶液をビーカー

 (300ml)

に洗い移し,流水で冷却し,

分液漏斗

 (250ml)

に洗い移す。次に 12.2.4(3)で得た溶液を加え冷却する。これにクペロン溶液

5ml

加えて振り混ぜ,更にクロロホルム・イソアミルアルコール混合溶媒

25ml

を加え(

2

)

,約

1

分間振り

混ぜ,静置して二層に分ち,下層の溶媒をとり出して捨てる。次にイソアミルアルコール・ベンゼン

混合溶媒

25ml

を加えて抽出を繰り返し,下層の水溶液をビーカー

 (300ml)

に移す。

(6)

これに酢酸

3ml

を加え,

M/250EDTA

標準溶液

20ml

を正しく加え,次にアンモニア水

 (1

1)

を加え

pH

2.9

±

0.1

に調節する(

3

)

。これを加熱し,煮沸し始めたら熱源からおろし,流水で冷却する。

(7)

キシレノールオレンジ溶液

 (0.1%) 2

3

滴を指示薬として加え,

M/250

トリウム標準溶液で滴定する。

12.2.5

計算  試料中のアルミニウム含有率を,次の式によって算出する。

( ) (

)

100

0001079

.

0

%

2

1

×

×

=

W

V

V

アルミニウム

ここに

V

1

 M/250EDTA

標準溶液添加量

 (ml)

V

2

 M/250

トリウム標準溶液使用量

 (ml)

W

試料はかり取り量

 (g)

(

1

)

電解そう取出口のコックと水銀面とがかなり離れている場合は,この部分の溶液は電解されに

くいので,鉄イオンが認められなくなってからコックを開いて溶液の一部を取り出し,再びこ

れを元の電解そうにもどし,更に電解を続ける。

(

2

)

流水で冷却して内圧が高くならないようにする。

(

3

)

 pH

の調節は

pH

メーターを用いて行うか,又は次の方法による。


27

G 1281-1977

12.2.4(6)

の手順で

M/250EDTA

標準溶液を添加したのち,指示薬としてチモールブルー溶液

3

4

滴を加え,アンモニア水

 (1

1)

を溶液が黄色を呈するまで加える。更に過剰に

2

滴を加え

pH

を調節する。

13.

チタン定量方法

13.1

方法の区分  チタンの定量方法は,過酸化水素吸光光度法による。この方法は,チタン含有率

0.01%

以上の試料に適用する。

13.2

過酸化水素吸光光度法

13.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で加熱分解し,過塩素酸を加えて加熱し,過塩素酸の白煙を発生さ

せながら塩酸又は塩化ナトリウムを少量ずつ加えて,クロムを塩化クロミルとして除去する。二酸化けい

素などをろ過したのち,この溶液の吸光度及び過酸化水素水を加えチタンを呈色させたときの吸光度を測

定する。

13.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

塩酸

(2)

過塩素酸

 (60%)

(3)

混酸(塩酸

1

,硝酸

1

,水

1

(4)

過塩化水素水

 (30%, 3%)

(5)

塩化ナトリウム

(6)

標準チタン溶液

 (0.50mgTi/ml)

チタン(

99.5%

以上)

0.250g

に塩酸

 (1

1) 60ml

を加えて加熱分解し,

冷却したのち水で

500ml

にうすめる。

13.2.3

試料はかり取り量  試料はチタン含有率に応じ,表 に従ってはかり取る。

表 7

チタン含有率 (%)

試料はかり取り量 (g)

0.1

未満 1.0

0.1

以上  0.8 未満

0.50

13.2.4

操作  定量操作は.次の手順によって行う。

(1)

試料をはかり取り,ビーカー

 (300ml)

に移し入れ,混酸

30ml

を加えて加熱分解する。これに過塩素

(

1

)

を加え,加熱を続けて濃厚な過塩素酸の白煙を発生させながら塩酸又は塩化ナトリウムを少量ず

つ加えて,大部分のクロムを塩化クロミルとして揮散除去する(

2

)

(2)

放冷後温水約

30ml

を加えて振り混ぜ,溶液が黄色となり,クロムの存在を認めたときは過酸化水素

 (3%) 1ml

を加え,またクロムが多量に共存し,溶液の色が青にならないときは,更にクロムが還

元して溶液の色が青になるまで滴加する。

(3)

加熱煮沸して過剰の過酸化水素を分解したのち冷却し,ろ紙(

5

A

)を用いてろ過し,温水を用い

4

5

回洗浄し,ろ液と洗液は

100ml

のメスフラスコに集める。流水を用いて室温まで冷却したの

ち,水で標線までうすめる。

(4)

この溶液の一部を光度計の吸収セルに取り,波長

420nm

付近における吸光度を測定する。

(5)

次にメスフラスコ中の残液に過酸化水素水

 (30%) 0.5ml

を加えてチタンを呈色させ,再び前と同じ条

件で吸光度を測定する。

13.2.5

計算  13.2.4(5)で得た吸光度から,13.2.4(4)で得た吸光度を差し引き,13.2.6 で作成した検量線から

チタン量を求め,試料溶液中のチタン含有率を,次の式によって算出する。


28

G 1281-1977

( )

100

%

×

=

W

A

チタン

ここに

A

試料溶液中のチタン検出量

 (g)

W

試料はかり取り量

 (g)

13.2.6

検量線の作成  チタン含有率既知の標準試料を用い,13.2.4(1)(5)の手順に従って操作し,得た吸

光度とチタン量との関係線を作成して検量線とする。また標準試料の代わりに純鉄に標準チタン溶液

0

8.0ml

(チタンとして

0

4.0mg

)を段階的に加えた混合試料を使って検量線を作成してもよい。ただし,

試料

1g

又は

0.5g

を用いる場合の検量線は,別々に作成する必要がある。

(

1

)

過塩素酸使用量は,試料はかり取り量に応じ,

8に従う。

表 8

試料はかり取り量 g

過塩素酸 (60%) 使用量 ml

1.0 35

∼40

 0.50

25

(

2

)

この溶液のクロム共存量は,

50mg

以下にする。

14.

コバルト定量方法

14.1

方法の区分  コバルトの定量方法は,次のいずれかによる。

(1)

ニトロソ

R

塩直接吸光光度法  この方法は,コバルト含有率

0.1%

以上の試料に適用する。

(2)

クロマトグラフ分離ニトロソ

R

塩吸光光度法  この方法は,

コバルト含有率

0.1%

未満の試料に適用す

る。

14.2

ニトロソ 塩吸光光度法

14.2.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で分解し,これに硫酸とりん酸の混酸を加えて加熱し白煙を発生さ

せる。冷却後水で一定量にうすめ,この溶液の一部を分取する。酢酸ナトリウム及びニトロソ

R

塩を加え,

加熱してコバルトを呈色させ,次に硝酸を加えて鉄などの影響を除去したのち一定量にうすめる。試薬の

添加順序だけを変え同様の処理を行い,

コバルトの呈色をおさえた溶液を対照液として吸光度を測定する。

14.2.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

硫酸

 (1

100)

(2)

混酸

A

(塩酸

1

,硝酸

1

,水

1

(3)

混酸

B

(硫酸

3

,りん酸

3

,水

14

(4)

酢酸ナトリウム溶液

 (30

W

/

V

%)

(5)

ニトロソ

R

塩溶液

 (1

W

/

V

%)

(6)

  1

種用ニッケル・クロム鉄合成溶液  コバルト含有率の低い金属ニッケル

3.75g

を硝酸

 (1

1) 50ml

で,

コバルト含有率の低い金属クロム

0.78g

を塩酸

 (1

1) 30m1

で,コバルト含有率の低い純鉄

0.47g

を王

30ml

で,それぞれ分解する。これらの金属溶液を合わせ,混酸

B200ml

を加えてビーカー内部に白

煙が発生し始めるまで加熱蒸発する。冷却後少量の水を加えて

250ml

のメスフラスコに移し入れ,水

で標線までうすめる。

(7)

  2

種用ニッケル・クロム鉄合成溶液  コバルト含有率の低い金属ニッケル

1.63g

を硝酸

 (1

1) 30ml

で,

コバルト含有率の低い金属クロム

1.12g

を塩酸

 (1

1) 40ml

で,コバルト含有率の低い純鉄

2.25g

を王

50ml

で,それぞれ分解する。これらの金属溶液を合わせ,混酸

B200ml

を加えてビーカー内部に白

煙が発生し始めるまで加熱蒸発する。冷却後少量の水を加えて

250ml

のメスフラスコに移し入れ,水


29

G 1281-1977

で標線までうすめる。

(8)

標準コバルト溶液

 (500

µgCo/ml)

  コバルト(

99.5%

以上)

1.000g

を硝酸

 (1

1) 30ml

で分解し,冷却

後水で

1000ml

にうすめる。必要量だけ水で正しく

2

倍にうすめて標準コバルト溶液とする。

14.2.3

試料はかり取り量  試料は

0.50g

をはかり取る。

14.2.4

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をはかり取り,ビーカー

 (200ml)

に移し入れ,時計ざらでおおい,混酸

A30ml

を加え静かに加熱

して分解する。次に混酸

B20ml

を加え,ビーカー内部に白煙が発生し始めるまで加熱蒸発する。冷却

後,少量の水を加えて(

1

)

100ml

のメスフラスコに移し入れ,水で標線までうすめる。

(2)

この溶液を

2

個のビーカー

 (200ml)

10ml

ずつ正しく分取し,水を加えて液量を約

25ml

とする。こ

のうち

1

個のビーカーには酢酸ナトリウム液溶

20ml

,ニトロソ

R

塩溶液

10ml

を加え,加熱して

3

間煮沸させたのち,直ちに硝酸

10ml

を加え,更に

3

分間煮沸後冷却する。他の

1

個のビーカーには

酢酸ナトリウム溶液

20ml

を加え,次に硝酸

10ml

を加えて沈殿を溶解し,加熱して

3

分間煮沸させた

のちニトロソ

R

塩溶液

10ml

を加え,更に

3

分間煮沸して冷却し,これを空試験溶液とする。この両

液をそれぞれ

100ml

のメスフラスコ(

2

)

に移し入れ,水で標線までうすめる。

(3)

この溶液の一部を光度計の吸収セルに取り,

530nm

付近(

3

)

における吸光度を測定する。

14.2.5

計算  14.2.6 で作成した検量線からコバルト量を求め,試料中のコバルト含有率を,次の式によっ

て算出する。

( )

100

%

×

×

=

B

W

A

コバルト

ここに

A

分取した試料溶液中のコバルト検出量

 (g)

W

試料はかり取り量

 (g)

B

試料溶液の分取比

14.2.6

検量線の作成  ニッケル・クロム鉄合成溶液(

1

種用又は

2

種用)を

25.0ml

ずつ数個の

100ml

メスフラスコに分取し,標準コバルト溶液

0

10.0ml

を段階的に加え,水で標線までうすめる。この溶液

を 14.2.4(2)(3)の手順に従って操作し,

標準コバルト溶液添加量

0

の溶液を対照液として吸光度を測定し,

コバルト量と吸光度との関係線を作成して検量線とする。ただしこの場合,空試験液は不要である。

(

1

)

この場合,二酸化けい素などの残さを認めた場合は,ろ紙(

5

A

)を用いてろ過し,温硫酸

 (1

100)

で洗浄し,ろ液及び洗液を冷却後,メスフラスコに入れる。

(

2

)

コバルト含有率

1%

以上の場合は,

200ml

のメスフラスコを用いる。

(

3

)

コバルト含有率

2%

以上の場合は,波長

570nm

付近の吸光度を測定する。

14.3

クロマトグラフ分離ニトロソ 塩吸光光度法

14.3.1

要旨  試料を塩酸と硝酸の混酸で分解し,これに過塩素酸を加えて加熱し,白煙を発生させる。冷

却後水で塩類を溶解し,過酸化水素でクロムを還元する。酒石酸ナトリウム及びくえん酸ナトリウムを加

え,鉄,ニッケル,銅などをマスキングし,水酸化ナトリウムで

pH6

8

に調節後ニトロソ

R

塩を加え加

熱して反応を促進する。次に過塩素酸を加え,コバルト以外のニトロソ

R

塩錯体を分解する。この溶液を

活性アルミナを通し,コバルトニトロソ

R

塩錯体を吸着させ,硝酸で共存イオンを洗浄除去する。硫酸で

コバルトニトロソ

R

塩錯体を溶離して得た溶液の吸光度を測定する。

14.3.2

試薬  試薬は,次による。

(1)

過塩素酸

 (60%)

(2)

過塩素酸

 (1

10, 1

100)


30

G 1281-1977

(3)

混酸(塩酸,硝酸

1

,水

1

(4)

過酸化水素水

 (30%)

(5)

水酸化ナトリウム溶液

 (20

W

/

V

%)

(6)

酒石酸ナトリウム溶液

 (35

W

/

V

%)

(7)

くえん酸ナトリウム溶液

 (30

W

/

V

%)

(8)

ニトロソ

R

塩溶液

 (2

W

/

V

%)

(9)

硝酸洗浄液(硝酸

7.5

,水

92.5

(10)

硫酸洗浄液(硫酸

5.5

,水

94.5

(11)

標準コバルト溶液

 (50

µgCo/ml)

  コバルト(

99.5%

以上)

1.000g

を硝酸

 (1

1) 30ml

で分解し,冷却

後水で

1000ml

にうすめ,標準原液とする。必要量だけ水で正しく

20

倍にうすめて標準コバルト溶液

とする。

14.3.3

装置及び器具  装置及び器具は,原則として次のものを用いる。

(1)

活性アルミナ吸着管  活性アルミナは乾燥状態で粒度

590

250

µm

30

60

メッシュ)の市販の吸着

用のものを約

850

℃で

1

時間加熱する。冷却後ビーカーに入れ,水を加えてよくかき混ぜたのち放置

して微粒子の懸濁した部分を傾斜して捨てる。続いて水酸化ナトリウム溶液

 (10

W

/

V

%)

を加えてかき

混ぜ,上層の乳濁液を傾斜して捨て,この操作を数回繰り返したのち用いる。

(2)

活性アルミナ吸着管の作り方

付図 のような硬質ガラス製又は透明合成樹脂製の管に,底部にガラ

ス綿を詰め,その上に活性アルミナを水で流し込み,静置して活性アルミナ柱の高さが

80

100mm

となるように詰め,ガラス綿で軽く押える。水で流出液がアルカリ性を呈しなくなるまで洗浄し,つ

づいて過塩素酸

 (1

10) 50

100ml

,水

50

100ml

を通す。

(3)

活性アルミナの再生  使用後は流出液が酸性を呈しなくなるまで水を通す。使用前に水酸化ナトリウ

ム溶液

 (10

W

/

V

%) 50

100ml

を通し,続いて流出液がアルカリ性を呈しなくなるまで水を通し,過塩素

 (1

10) 50

100ml

,水

50

100ml

を通す。

コバルト錯体の吸着層の下端が,活性アルミナ柱の下端から上方に約

30mm

以下に下がるようにな

れば,使用後水を流出液が酸性を呈さなくなるまで通す。活性アルミナの再生には,これを吸着管か

ら取り出し,乾燥したのち

850

℃で

1

時間加熱する。

1

回の再生で約

7

8

回位の使用に耐える。

14.3.4

試料はかり取り量  試料は

0.50g

をはかり取る。

14.3.5

操作  定量操作は,次の手順によって行う。

(1)

試料をはかり取り,ビーカー

 (200ml)

に移し入れ,時計ざらでおおい,混酸

30ml

を加え静かに加熱

して分解する。次に過塩素酸

8ml

を加えて加熱蒸発を続け,濃厚な白煙を発生し,ビーカーの内部が

透明となってから約

5

分間加熱したのち熱源からおろし,放冷する。

少量の水を加えて塩類を溶解し,液量約

30ml

とする(

1

)

。この溶液に過酸化水素水を滴加してクロ

ムを還元し,煮沸して過剰の過酸化水素を分解する。

(2)

冷却後酒石酸ナトリウム溶液

20ml

,くえん酸ナトリウム溶液

10ml

を加え,

pH

メーターを用いて水酸

化ナトリウム溶液及び過塩素酸

 (1

10)

を滴加して,

pH6

8

に調節する。

次にニトロソ

R

塩溶液

20ml

を加え,約

90

℃の水浴上で約

10

分間加熱する。この溶液に過塩素酸

30ml

を加え,引き続き

5

分間加

熱したのち,流水中で室温まで冷却する。

(3)

この溶液を活性アルミナ吸着管に通し,流出液量を毎分

15

20ml

になるようコックで調節し,ビー

カー

 (500ml)

に受ける。続いて

70

80

℃に加熱した硝酸洗浄液

150

200ml

を通し(

2

)

,流出液は捨て

る。


31

G 1281-1977

(4)

 70

80

℃に加熱した硫酸洗浄液約

90ml

を活性アルミナ吸着管に通し,流出液量を毎分

5

10ml

にな

るようコックで調節し,

100ml

のメスフラスコに集める。流出液は室温まで冷却後,硫酸洗浄液で標

線までうすめる。

(5)

この溶液の一部を光度計の吸収セルに取り,

530nm

付近における吸光度を測定する。

14.3.6

計算  14.3.7 で作成した検量線からコバルト量を求め,試料中のコバルト含有率を次の式によって

算出する。

( )

100

%

×

=

W

A

コバルト

ここに

A

試料溶液中のコバルト検出量

 (g)

W

試料はかり取り量

 (g)

14.3.7

検量線の作成  標準コバルト溶液

0

10ml

(コバルトとして

0

500

µg

)を段階的にビーカー

(200ml)

に取り,14.3.5(1)(5)の手順に従って操作し,得た吸光度とコバルト量との関係線を作成して検

量線とする。

(

1

)

二酸化けい素その他の不溶解残さを認めたときは,これをろ過して,沈殿を過塩素酸

 (1

100)

で洗浄する。ろ液及び洗液は合わせて液量

30ml

となるまで渡縮する。残さは捨てる。

(

2

)

温硝酸による共存イオンの分離は,過剰のニトロソ

R

塩の黄色が認められなくなるまで行う。


32 
G 1281-1977

付表 1  炭素定量値補正係数  (f)  表〔ただし本表は,塩化ナトリウム溶液 (26%) を用いた場合に使用する。〕

ガスの

補正

温度

気圧  (B) (℃)

mmHg (kPa)

5  6  7  8  9  10 11 12 13

14 15 16 17 18 19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

32 33 34 35 36 37 38

39

40

ガスの 
温度

補正

(

℃)  気圧  (B)

 mmHg

(kPa)

740 (98.658)  1.019 1.015 1.011 1.007 1.003 0.999 0.995 0.990 0.986 0.982 0.978 0.973 0.969 0.965 0.961 0.956 0.952 0.948 0.943 0.939 0.934 0.930 0.925 0.920 0.916 0.911 0.906 0.901 0.896 0.892 0.887 0.881 0.876 0.871 0.866 0.860  740 (98.658)

741 (98.792)  1.021 1.017 1.012 1.008 1.004 1.000 0.996 0.992 0.987 0.983 0.979 0.975 0.970 0.966 0.962 0.958 0.953 0.949 0.944 0.940 0.936 0.931 0.926 0.922 0.917 0.912 0.907 0.903 0.898 0.893 0.888 0.883 0.877 0.872 0.867 0.862  741 (98.792)

742 (98.925)  1.022 1.018 1.014 1.010 1.006 1.001 0.997 0.993 0.989 0.985 0.980 0.976 0.972 0.968 0.963 0.959 0.955 0.950 0.946 0.941 0.937 0.932 0.928 0.923 0.918 0.914 0.909 0.904 0.899 0.894 0.889 0.884 0.879 0.873 0.868 0.863  742 (98.925)

743 (99.058)  1.024 1.019 1.015 1.011 1.007 1.003 0.999 0.994 0.990 0.986 0.982 0.977 0.973 0.969 0.965 0.960 0.956 0.951 0.947 0.943 0.938 0.933 0.928 0.924 0.920 0.915 0.910 0.905 0.900 0.895 0.890 0.885 0.880 0.875 0.869 0.864  743 (99.058)

744 (99.192)  1.025 1.021 1.017 1.012 1.008 1.004 1.000 0.996 0.991 0.987 0.983 0.979 0.974 0.970 0.966 0.962 0.957 0.953 0.948 0.944 0.939 0.935 0.930 0.926 0.921 0.916 0.911 0.906 0.902 0.897 0.892 0.886 0.881 0.876 0.871 0.865  744 (99.192)

745 (99.325)  1.026 1.022 1.018 1.014 1.010 1.006 1.001 0.997 0.993 0.989 0.984 0.980 0.976 0.972 0.967 0.963 0.958 0.954 0.950 0.945 0.941 0.936 0.931 0.927 0.922 0.918 0.913 0.908 0.903 0.898 0.893 0.888 0.882 0.877 0.872 0.866  745 (99.325)

746 (99.458)  1.028 1.023 1.019 1.015 1.011 1.007 1.003 0.998 0.994 0.990 0.986 0.981 0.977 0.973 0.969 0.964 0.960 0.955 0.951 0.946 0.942 0.937 0.933 0.928 0.923 0.919 0.914 0.909 0.904 0.899 0.894 0.889 0.884 0.878 0.873 0.868  746 (99.458)

747 (99.592)  1.029 1.025 1.021 1.016 1.012 1.008 1.004 1.000 0.996 0.991 0.987 0.983 0.978 0.974 0.970 0.966 0.961 0.957 0.952 0.948 0.943 0.939 0.934 0.929 0.925 0.920 0.915 0.910 0.905 0.900 0.895 0.890 0.885 0.880 0.874 0.869  747 (99.592)

748 (99.725)  1.030 1.026 1.022 1.018 1.014 1.010 1.005 1.001 0.997 0.993 0.988 0.984 0.980 0.975 0.971 0.967 0.962 0.958 0.954 0.949 0.945 0.940 0.935 0.931 0.926 0.921 0.916 0.911 0.907 0.902 0.897 0.891 0.886 0.881 0.876 0.870  748 (99.725)

749 (99.828)  1.032 1.028 1.023 1.019 1.015 1.011 1.007 1.003 0.998 0.994 0.990 0.985 0.981 0.977 0.973 0.968 0.964 0.959 0.955 0.950 0.946 0.941 0.937 0.932 0.927 0.923 0.918 0.913 0.908 0.903 0.898 0.893 0.887 0.882 0.877 0.871  749 (99.828)

750 (99.992)  1.033 1.029 1.025 1.021 1.016 1.012 1.008 1.004 1.000 0.995 0.991 0.987 0.982 0.978 0.974 0.969 0.965 0.961 0.956 0.952 0.947 0.943 0.938 0.933 0.928 0.924 0.919 0.914 0.909 0.904 0.899 0.894 0.889 0.883 0.878 0.873  750 (99.992)

751 (100.12)  1.035 1.030 1.026 1.022 1.018 1.014 1.009 1.005 1.001 0.997 0.992 0.988 0.984 0.979 0.975 0.971 0.966 0.962 0.957 0.953 0.948 0.944 0.939 0.935 0.930 0.925 0.920 0.915 0.910 0.905 0.900 0.895 0.890 0.885 0.879 0.874  751 (100.12)

752 (100.26)  1.036 1.032 1.028 1.023 1.019 1.015 1.011 1.007 1.002 0.998 0.994 0.989 0.985 0.981 0.977 0.972 0.968 0.963 0.959 0.954 0.950 0.945 0.940 0.936 0.931 0.926 0.921 0.916 0.912 0.907 0.902 0.896 0.891 0.886 0.880 0.875  752 (100.26)

753 (100.39)  1.037 1.033 1.029 1.025 1.021 1.016 1.012 1.008 1.004 0.999 0.995 0.991 0.986 0.982 0.978 0.973 0.969 0.964 0.960 0.956 0.951 0.946 0.942 0.937 0.932 0.928 0.923 0.918 0.913 0.908 0.903 0.898 0.892 0.887 0.882 0.876  753 (100.39)

754 (100.52)  1.039 1.035 1.030 1.026 1.022 1.018 1.014 1.009 1.005 1.001 0.996 0.992 0.988 0.983 0.979 0.975 0.970 0.966 0.961 0.957 0.952 0.948 0.943 0.938 0.934 0.929 0.924 0.919 0.914 0.909 0.904 0.899 0.893 0.888 0.883 0.878  754 (100.52)

755 (100.66)  1.040 1.036 1.032 1.027 1.023 1.019 1.015 1.011 1.006 1.002 0.998 0.993 0.989 0.985 0.980 0.976 0.972 0.967 0.963 0.958 0.954 0.949 0.944 0.940 0.935 0.930 0.925 0.920 0.915 0.910 0.905 0.900 0.895 0.889 0.884 0.879  755 (100.66)

756 (100.79)  1.042 1.037 1.033 1.029 1.025 1.020 1.016 1.012 1.008 1.003 0.999 0.995 0.990 0.986 0.982 0.977 0.973 0.968 0.964 0.959 0.955 0.950 0.946 0.941 0.936 0.932 0.926 0.922 0.917 0.912 0.907 0.901 0.896 0.891 0.885 0.880  756 (100.79)

757 (100.92)  1.043 1.039 1.034 1.030 1.026 1.022 1.018 1.013 1.009 1.005 1.000 0.996 0.992 0.987 0.983 0.979 0.974 0.970 0.965 0.961 0.956 0.952 0.947 0.942 0.937 0.933 0.928 0.923 0.918 0.913 0.908 0.903 0.897 0.892 0.887 0.881  757 (100.92)

758 (101.06)  1.044 1.040 1.036 1.032 1.027 1.023 1.019 1.015 1.010 1.006 1.002 0.997 0.993 0.989 0.984 0.980 0.976 0.971 0.967 0.962 0.958 0.953 0.948 0.943 0.939 0.934 0.929 0.924 0.919 0.914 0.909 0.904 0.898 0.893 0.888 0.882  758 (101.06)

759 (101.19)  1.046 1.041 1.037 1.033 1.029 1.025 1.020 1.016 1.012 1.007 1.003 0.999 0.994 0.990 0.986 0.981 0.977 0.972 0.968 0.963 0.959 0.954 0.949 0.945 0.940 0.935 0.930 0.925 0.920 0.915 0.910 0.905 0.900 0.894 0.889 0.884  759 (101.19)

760 (101.32)  1.047 1.043 1.039 1.034 1.030 1.026 1.022 1.017 1.013 1.009 1.004 1.000 0.996 0.991 0.987 0.983 0.978 0.974 0.969 0.965 0.960 0.955 0.951 0.946 0.941 0.937 0.932 0.927 0.922 0.917 0.912 0.906 0.901 0.896 0.890 0.885  760 (101.32)

761 (101.46)  1.049 1.044 1.040 1.036 1.031 1.027 1.023 1.019 1.014 1.010 1.006 1.001 0.997 0.993 0.988 0.984 0.979 0.975 0.970 0.966 0.961 0.957 0.952 0.947 0.943 0.938 0.933 0.928 0.923 0.918 0.913 0.908 0.902 0.897 0.892 0.886  761 (101.46)

762 (101.59)  1.050 1.046 1.041 1.037 1.033 1.029 1.024 1.020 1.016 1.011 1.007 1.003 0.998 0.994 0.990 0.985 0.981 0.976 0.972 0.967 0.963 0.958 0.953 0.949 0.944 0.939 0.934 0.929 0.924 0.919 0.914 0.909 0.903 0.898 0.893 0.887  762 (101.59)

763 (101.72)  1.051 1.047 1.043 1.038 1.034 1.030 1.026 1.021 1.017 1.013 1.008 1.004 1.000 0.995 0.991 0.987 0.982 0.978 0.973 0.969 0.964 0.959 0.955 0.950 0.945 0.940 0.935 0.930 0.925 0.920 0.915 0.910 0.905 0.899 0.894 0.889  763 (101.72)

764 (101.86)  1.053 1.048 1.044 1.040 1.036 1.031 1.027 1.023 1.018 1.014 1.010 1.005 1.001 0.997 0.992 0.988 0.983 0.979 0.974 0.970 0.965 0.961 0.956 0.951 0.946 0.942 0.937 0.932 0.927 0.922 0.917 0.911 0.906 0.901 0.895 0.890  764 (101.86)

765 (101.99)  1.054 1.050 1.045 1.041 1.037 1.033 1.028 1.024 1.020 1.015 1.011 1.007 1.002 0.998 0.994 0.989 0.985 0.980 0.976 0.971 0.967 0.962 0.957 0.952 0.948 0.943 0.938 0.933 0.928 0.923 0.918 0.913 0.907 0.902 0.897 0.891  765 (101.99)

766 (102.12)  1.055 1.051 1.047 1.043 1.038 1.034 1.030 1.026 1.021 1.017 1.012 1.008 1.004 0.999 0.995 0.991 0.986 0.981 0.977 0.972 0.968 0.963 0.958 0.954 0.949 0.944 0.939 0.934 0.929 0.924 0.919 0.914 0.908 0.903 0.898 0.892  766 (102.12)

767 (102.26)  1.057 1.053 1.048 1.044 1.040 1.035 1.031 1.027 1.022 1.018 1.014 1.009 1.005 1.001 0.996 0.992 0.987 0.983 0.978 0.974 0.969 0.965 0.960 0.955 0.950 0.946 0.940 0.935 0.930 0.925 0.920 0.915 0.910 0.904 0.899 0.894  767 (102.26)

768 (102.39)  1.058 1.054 1.050 1.045 1.041 1.037 1.033 1.028 1.024 1.019 1.015 1.011 1.006 1.002 0.998 0.993 0.989 0.984 0.980 0.975 0.970 0.966 0.961 0.956 0.951 0.947 0.942 0.937 0.932 0.927 0.922 0.916 0.911 0.906 0.900 0.895  768 (102.39)

769 (102.52)  1.060 1.055 1.051 1.047 1.042 1.038 1.034 1.030 1.025 1.021 1.016 1.012 1.008 1.003 0.999 0.995 0.990 0.985 0.981 0.976 0.972 0.967 0.962 0.958 0.953 0.948 0.943 0.938 0.933 0.928 0.923 0.918 0.912 0.907 0.901 0.896  769 (102.52)

770 (102.66)  1.061 1.057 1.052 1.048 1.044 1.040 1.035 1.031 1.027 1.022 1.018 1.013 1.009 1.005 1.000 0.996 0.991 0.987 0.982 0.978 0.973 0.968 0.964 0.959 0.954 0.949 0.944 0.939 0.934 0.929 0.924 0.919 0.913 0.908 0.903 0.897  770 (102.66)

771 (102.79)  1.062 1.058 1.054 1.049 1.045 1.041 1.037 1.032 1.028 1.023 1.019 1.015 1.010 1.006 1.002 0.997 0.993 0.988 0.984 0.979 0.974 0.970 0.965 0.960 0.955 0.951 0.945 0.940 0.936 0.930 0.925 0.920 0.915 0.909 0.904 0.898  771 (102.79)

772 (102.92)  1.064 1.059 1.055 1.051 1.047 1.042 1.038 1.034 1.029 1.025 1.020 1.016 1.012 1.007 1.003 0.998 0.994 0.989 0.985 0.980 0.976 0.971 0.966 0.961 0.957 0.952 0.947 0.942 0.937 0.932 0.927 0.921 0.916 0.911 0.905 0.900  772 (102.92)

773 (103.06)  1.065 1.061 1.056 1.052 1.048 1.044 1.039 1.035 1.031 1.026 1.022 1.017 1.013 1.009 1.004 1.000 0.995 0.991 0.986 0.982 0.977 0.972 0.967 0.963 0.958 0.953 0.948 0.943 0.938 0.933 0.928 0.923 0.917 0.912 0.906 0.901  773 (103.06)

774 (103.19)  1.067 1.062 1.058 1.054 1.049 1.045 1.041 1.036 1.032 1.028 1.023 1.019 1.014 1.010 1.005 1.001 0.996 0.992 0.987 0.983 0.978 0.973 0.969 0.964 0.959 0.954 0.949 0.944 0.939 0.934 0.929 0.924 0.918 0.913 0.908 0.902  774 (103.19)


33

G 1281-1977

(

1

)

表中の気圧は,水銀気圧計の読取値に温度及び重力補正を行った値である。

なお,補正気圧の単位及び数値で kPa で表したものは,SI によるものであって,参考として併記したものであ

る。

(

2

)

温度及び重力の補正は,次式によって行う。

B

B' (1−0.000163t−0.0026cos2

ψ

)

ただし  B=補正した気圧の値 (mmHg) ,     t=気圧計についている温度計の読み  (℃)

B'

=気圧計の読み (mmHg) ,

ψ

=気圧計のある場所の緯度  (°)

分析者は,あらかじめ B' (0.000163t+0.0026cos2

ψ

)

の値を,各種の気圧・温度について求めて表にしておけば使

用に便利である。

(

3

)

本表使用例:試料はかり取り量 1g とすれば 1mlCO

2

=0.05027%C

例えば,ビュレットの読取値=14.3ml,ガスの温度=29℃,気圧計についている温度計の読み t=25℃,

気圧計の読み  B'=763mmHg

であった場合は,東京では気圧・温度及び重力補正値は−4mmHg となるから,

補正した気圧の値  B=763−4=759

したがって,補正気圧 759mmHg,ガスの温度 29℃のときの補正係数は,上表から 0.940 であるから,求める炭

素量 (%) は,次のようになる。

( )

%

676

.

0

1

940

.

0

05027

.

0

3

.

14

=

×

×


34 
G 1281-1977

付表 2  炭素定量値補正係数  (f')  表(ただし本表は,希硫酸を用いた場合に使用する。)

ガスの

補正

温度

気圧  (B) (℃)

mmHg (kPa)

5  6  7  8  9  10 11 12 13

14 15 16 17 18 19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

32 33 34 35 36 37 38

39

40

ガスの 
温度

補正

(

℃)  気圧  (B)

 mmHg

(kPa)

740 (98.658)  1.022 1.017 1.013 1.009 1.004 1.000 0.996 0.991 0.987 0.982 0.978 0.973 0.969 0.964 0.959 0.955 0.950 0.945 0.940 0.936 0.931 0.926 0.921 0.916 0.910 0.905 0.900 0.894 0.889 0.883 0.877 0.871 0.866 0.860 0.853 0.847

740 (98.658)

741 (98.792)  1.023 1.019 1.014 1.010 1.006 1.001 0.997 0.993 0.988 0.984 0.979 0.975 0.970 0.965 0.961 0.956 0.951 0.947 0.942 0.937 0.932 0.927 0.922 0.917 0.912 0.906 0.901 0.895 0.890 0.884 0.879 0.873 0.867 0.861 0.855 0.848

741 (98.792)

742 (98.925)  1.024 1.020 1.016 1.011 1.007 1.003 0.998 0.994 0.989 0.985 0.980 0.976 0.971 0.967 0.962 0.958 0.953 0.948 0.943 0.938 0.933 0.928 0.923 0.918 0.913 0.908 0.902 0.897 0.891 0.886 0.880 0.874 0.868 0.862 0.856 0.850

742 (98.925)

743 (99.058)  1.026 1.021 1.017 1.013 1.008 1.004 1.000 0.995 0.991 0.986 0.982 0.977 0.973 0.968 0.963 0.959 0.954 0.949 0.944 0.940 0.935 0.930 0.925 0.919 0.914 0.909 0.903 0.898 0.893 0.887 0.881 0.875 0.869 0.863 0.857 0.851

743 (99.058)

744 (99.192)  1.027 1.023 1.019 1.014 1.010 1.005 1.001 0.997 0.992 0.988 0.983 0.979 0.974 0.969 0.965 0.960 0.955 0.951 0.946 0.941 0.936 0.931 0.926 0.921 0.916 0.910 0.905 0.899 0.894 0.888 0.882 0.876 0.871 0.865 0.858 0.852

744 (99.192)

745 (99.325)  1.029 1.024 1.020 1.016 1.011 1.007 1.002 0.998 0.994 0.989 0.984 0.980 0.975 0.971 0.966 0.961 0.957 0.952 0.947 0.942 0.937 0.932 0.927 0.922 0.917 0.911 0.906 0.901 0.895 0.889 0.884 0.878 0.872 0.866 0.860 0.853

745 (99.325)

746 (99.458)  1.030 1.025 1.021 1.017 1.013 1.008 1.004 0.999 0.995 0.990 0.986 0.981 0.977 0.972 0.967 0.963 0.958 0.953 0.948 0.943 0.938 0.934 0.928 0.923 0.918 0.913 0.907 0.902 0.896 0.891 0.885 0.879 0.873 0.867 0.861 0.855

746 (99.458)

747 (99.592)  1.031 1.027 1.023 1.018 1.014 1.010 1.005 1.001 0.996 0.992 0.987 0.983 0.978 0.973 0.969 0.964 0.959 0.955 0.950 0.945 0.940 0.935 0.930 0.925 0.919 0.914 0.909 0.903 0.898 0.892 0.886 0.880 0.874 0.868 0.862 0.856

747 (99.592)

748 (99.725)  1.033 1.028 1.024 1.020 1.015 1.011 1.006 1.002 0.998 0.993 0.989 0.984 0.979 0.975 0.970 0.965 0.961 0.956 0.951 0.946 0.941 0.936 0.931 0.926 0.921 0.915 0.910 0.904 0.899 0.893 0.887 0.882 0.876 0.869 0.863 0.857

748 (99.725)

749 (99.828)  1.034 1.030 1.025 1.021 1.017 1.012 1.008 1.003 0.999 0.994 0.990 0.985 0.981 0.976 0.971 0.967 0.962 0.957 0.952 0.947 0.942 0.937 0.932 0.927 0.922 0.917 0.911 0.906 0.900 0.894 0.889 0.883 0.877 0.871 0.865 0.858

749 (99.828)

750 (99.992)  1.036 1.031 1.027 1.023 1.018 1.014 1.009 1.005 1.000 0.996 0.991 0.987 0.982 0.977 0.973 0.968 0.963 0.958 0.954 0.949 0.944 0.939 0.934 0.929 0.923 0.918 0.912 0.907 0.901 0.896 0.890 0.884 0.878 0.872 0.866 0.859

750 (99.992)

751 (100.12)  1.037 1.033 1.028 1.024 1.019 1.015 1.011 1.006 1.002 0.997 0.993 0.988 0.983 0.979 0.974 0.969 0.965 0.960 0.955 0.950 0.945 0.940 0.935 0.930 0.924 0.919 0.914 0.908 0.903 0.897 0.891 0.885 0.879 0.873 0.867 0.861

751 (100.12)

752 (100.26)  1.038 1.034 1.030 1.025 1.021 1.016 1.012 1.007 1.003 0.998 0.994 0.989 0.985 0.980 0.975 0.971 0.966 0.961 0.956 0.951 0.946 0.941 0.936 0.931 0.926 0.920 0.915 0.909 0.904 0.898 0.892 0.887 0.881 0.874 0.868 0.862

752 (100.26)

753 (100.39)  1.040 1.035 1.031 1.027 1.022 1.018 1.013 1.009 1.004 1.000 0.995 0.991 0.986 0.981 0.977 0.972 0.967 0.962 0.957 0.953 0.948 0.943 0.937 0.932 0.927 0.922 0.916 0.911 0.905 0.899 0.894 0.888 0.882 0.876 0.870 0.863

753 (100.39)

754 (100.52)  1.041 1.037 1.032 1.028 1.024 1.019 1.015 1.010 1.006 1.001 0.997 0.992 0.987 0.983 0.978 0.973 0.968 0.964 0.959 0.954 0.949 0.944 0.939 0.934 0.928 0.923 0.918 0.912 0.906 0.901 0.895 0.889 0.883 0.877 0.871 0.864

754 (100.52)

755 (100.66)  1.043 1.038 1.034 1.029 1.025 1.020 1.016 1.012 1.007 1.002 0.998 0.993 0.989 0.984 0.979 0.975 0.970 0.965 0.960 0.955 0.950 0.945 0.940 0.935 0.930 0.924 0.919 0.913 0.908 0.902 0.896 0.890 0.884 0.878 0.872 0.866

755 (100.66)

756 (100.79)  1.044 1.040 1.035 1.031 1.026 1.022 1.017 1.013 1.008 1.004 0.999 0.995 0.990 0.985 0.981 0.976 0.971 0.966 0.961 0.956 0.951 0.946 0.941 0.936 0.931 0.926 0.920 0.915 0.909 0.903 0.897 0.892 0.886 0.879 0.873 0.867

756 (100.79)

757 (100.92)  1.045 1.041 1.037 1.032 1.028 1.023 1.019 1.014 1.010 1.005 1.001 0.996 0.991 0.987 0.982 0.977 0.972 0.968 0.963 0.958 0.953 0.948 0.943 0.937 0.932 0.927 0.921 0.916 0.910 0.905 0.899 0.893 0.887 0.881 0.875 0.868

757 (100.92)

758 (101.06)  1.047 1.042 1.038 1.034 1.029 1.025 1.020 1.016 1.011 1.006 1.002 0.997 0.993 0.988 0.983 0.979 0.974 0.969 0.964 0.959 0.954 0.949 0.944 0.939 0.933 0.928 0.923 0.917 0.912 0.906 0.900 0.894 0.888 0.882 0.876 0.869

758 (101.06)

759 (101.19)  1.048 1.044 1.039 1.035 1.030 1.026 1.021 1.017 1.012 1.008 1.003 0.999 0.994 0.989 0.985 0.980 0.975 0.970 0.965 0.960 0.955 0.950 0.945 0.940 0.935 0.929 0.924 0.918 0.913 0.907 0.901 0.895 0.889 0.883 0.877 0.871

759 (101.19)

760 (101.32)  1.050 1.045 1.041 1.036 1.032 1.027 1.023 1.018 1.014 1.009 1.005 1.000 0.995 0.991 0.986 0.981 0.976 0.972 0.967 0.962 0.957 0.952 0.947 0.941 0.936 0.931 0.925 0.920 0.914 0.908 0.902 0.897 0.891 0.884 0.878 0.872

760 (101.32)

761 (101.46)  1.051 1.046 1.042 1.038 1.033 1.029 1.024 1.020 1.015 1.011 1.006 1.001 0.997 0.992 0.987 0.983 0.978 0.973 0.968 0.963 0.958 0.953 0.948 0.943 0.937 0.932 0.926 0.921 0.915 0.910 0.904 0.898 0.892 0.886 0.879 0.873

761 (101.46)

762 (101.59)  1.052 1.048 1.043 1.039 1.035 1.030 1.026 1.021 1.017 1.012 1.007 1.003 0.998 0.993 0.989 0.984 0.979 0.974 0.969 0.964 0.959 0.954 0.949 0.944 0.939 0.933 0.928 0.922 0.917 0.911 0.905 0.899 0.893 0.887 0.881 0.874

762 (101.59)

763 (101.72)  1.054 1.049 1.045 1.040 1.036 1.031 1.027 1.022 1.018 1.013 1.009 1.004 0.999 0.995 0.990 0.985 0.980 0.976 0.971 0.966 0.961 0.956 0.950 0.945 0.940 0.934 0.929 0.923 0.918 0.912 0.906 0.900 0.894 0.888 0.882 0.876

763 (101.72)

764 (101.86)  1.055 1.051 1.046 1.042 1.037 1.033 1.028 1.024 1.019 1.015 1.010 1.005 1.001 0.996 0.991 0.987 0.982 0.977 0.972 0.967 0.962 0.957 0.952 0.946 0.941 0.936 0.930 0.925 0.919 0.913 0.907 0.902 0.896 0.889 0.883 0.877

764 (101.86)

765 (101.99)  1.056 1.052 1.048 1.043 1.039 1.034 1.030 1.025 1.021 1.016 1.011 1.007 1.002 0.997 0.993 0.988 0.983 0.978 0.973 0.968 0.963 0.958 0.953 0.948 0.942 0.937 0.932 0.926 0.920 0.915 0.909 0.903 0.897 0.891 0.884 0.878

765 (101.99)

766 (102.12)  1.058 1.053 1.049 1.045 1.040 1.036 1.031 1.026 1.022 1.017 1.013 1.008 1.003 0.999 0.994 0.989 0.984 0.979 0.974 0.969 0.964 0.959 0.954 0.949 0.944 0.938 0.933 0.927 0.922 0.916 0.910 0.904 0.898 0.892 0.886 0.879

766 (102.12)

767 (102.26)  1.059 1.055 1.050 1.046 1.041 1.037 1.032 1.028 1.023 1.019 1.014 1.009 1.005 1.000 0.995 0.991 0.986 0.981 0.976 0.971 0.966 0.961 0.956 0.950 0.945 0.940 0.934 0.929 0.923 0.917 0.911 0.905 0.899 0.893 0.887 0.881

767 (102.26)

768 (102.39)  1.061 1.056 1.052 1.047 1.043 1.038 1.034 1.029 1.025 1.020 1.015 1.011 1.006 1.001 0.997 0.992 0.987 0.982 0.977 0.972 0.967 0.962 0.957 0.952 0.946 0.941 0.935 0.930 0.924 0.918 0.913 0.907 0.901 0.894 0.888 0.882

768 (102.39)

769 (102.52)  1.062 1.058 1.053 1.049 1.044 1.040 1.035 1.031 1.026 1.021 1.017 1.012 1.007 1.003 0.998 0.993 0.988 0.983 0.978 0.973 0.968 0.963 0.958 0.953 0.948 0.942 0.937 0.931 0.925 0.920 0.914 0.908 0.902 0.896 0.889 0.883

769 (102.52)

770 (102.66)  1.063 1.059 1.054 1.050 1.045 1.041 1.036 1.032 1.027 1.023 1.018 1.013 1.009 1.004 0.999 0.995 0.990 0.985 0.980 0.975 0.970 0.965 0.959 0.954 0.949 0.943 0.938 0.932 0.927 0.921 0.915 0.909 0.903 0.897 0.891 0.884

770 (102.66)

771 (102.79)  1.065 1.060 1.056 1.051 1.047 1.042 1.038 1.033 1.029 1.021 1.019 1.015 1.010 1.005 1.001 0.996 0.991 0.986 0.981 0.976 0.971 0.966 0.961 0.955 0.950 0.945 0.939 0.934 0.928 0.922 0.916 0.910 0.904 0.898 0.892 0.885

771 (102.79)

772 (102.92)  1.066 1.062 1.057 1.053 1.048 1.044 1.039 1.035 1.030 1.025 1.021 1.016 1.011 1.007 1.002 0.997 0.992 0.987 0.982 0.977 0.972 0.967 0.962 0.957 0.951 0.946 0.940 0.935 0.929 0.923 0.918 0.912 0.906 0.899 0.893 0.887

772 (102.92)

773 (103.06)  1.068 1.063 1.059 1.054 1.050 1.015 1.041 1.036 1.031 1.027 1.022 1.017 1.013 1.008 1.003 0.998 0.994 0.989 0.984 0.979 0.974 0.968 0.963 0.958 0.953 0.947 0.942 0.936 0.931 0.925 0.919 0.913 0.907 0.901 0.894 0.888

773 (103.06)

774 (103.19)  1.069 1.064 1.060 1.056 1.051 1.046 1.042 1.037 1.033 1.028 1.023 1.019 1.014 1.009 1.005 1.000 0.995 0.990 0.985 0.980 0.975 0.970 0.965 0.959 0.954 0.949 0.943 0.937 0.932 0.926 0.920 0.914 0.908 0.902 0.896 0.889

774 (103.19)


35

G 1281-1977

(

1

)

表中の気圧は,水銀気圧計の読取値に温度及び重力補正を行った値である。

なお,補正気圧の単位及び数値で kPa で表したものは,SI によるものであって,参考として併記したものである。

(

2

)

温度及び重力の補正は,次式によって行う。

B

B' (1−0.000163t−0.0026cos2

ψ

)

ただし  B=補正した気圧の値 (mmHg) ,    t=気圧計についている温度計の読み  (℃)

B'

=気圧計の試み (mmHg) ,

ψ

=気圧計のある場所の緯度  (°)

分析者は,あらかじめ B' (0.000163t+0.0026cos2

ψ

)

の値を,各種の気圧・温度について求めて表にしておけば使用

に便利である。

(3)

本表使用例:試料はかり取り量 1g とすれば 1mlCO

2

=0.05005%C

例えば,ビュレットの読取値=14.3ml,ガスの温度=29℃,気圧計についている温度計の読み  t=25℃,

気圧計の読み  B=763mmHg

であった場合は,東京では気圧・温度及び重力補正値は−4mmHg となるから,

補正した気圧の値  B=763−4=759

したがって,補正気圧 759mmHg,ガスの温度 29℃のときの補正係数は,上表から 0.935 であるから,求める

炭素量 (%) は,次のようになる。

( )

%

669

.

0

1

935

.

0

05005

.

0

3

.

14

=

×

×


36

G

 1281-1

977

付図 1  炭素定量装置(3.2 ガス容量法,3.2.3 装置及び器量)の例


 

37

G

 1281-1

977

付図 2  炭素定量装置(高周波誘導加熱炉)の例


38

G

 1281-1

977

付図 3  炭素定量装置(3.3 電気伝導度法,3.3.3 装置及び器具)の例


39

G 1281-1977

付図 4  炭素定量装置 

3.4 電量測定法,3.4.3 装置及び器具のブロックダイヤグラム) 

付図 5  硫黄定量装置(燃焼法)の例


40

G 1281-1977

付図 6  活性アルミナ吸着管の例

引用規格: 

JIS G 1214

  鉄及び銅中のりん定量方法

JIS G 4901

  耐食耐熱超合金棒

JIS G 4902

  耐食耐熱超合金板

JIS G 4903

  配管用継目無ニッケルクロム鉄合金管

JIS G 4904

  熱交換器用継目無ニッケルクロム鉄合金管

JIS K 0050

  化学分析通則

JIS K 0115

  吸光光度分析方法通則

JIS K 8005

  容量分析用標準試薬

JIS K 8006

  試薬の含量試験中滴定に関する基本事項


41

G 1281-1977

鉄鋼部会  ニッケルクロム鉄合金分析方法専門委員会  構成表(昭和 48 年 9 月 1 日制定のとき)

氏名

所属

(委員会長)

神  森  大  彦

日木化学会

橋  谷      博

日本原子力研究所

須  藤  恵美子

科学技術庁金属材料技術研究所

水  野  幸四郎

日本鉄鋼協会

新  見  敬  古

住友金属工業株式会社

松  村  哲  夫

株式会社神戸製鋼所

望  月  平  一

日本冶金工業株式会社

榊          隆

日本特殊鋼株式会社

杉  本  正  勝

日本金属工業株式会社

斉  藤  政  己

日本ステンレス株式会社

中  山      了

太平金属工業株式会社

実      博  司

三菱電機株式会社

黒  羽  敏  明

古河電気工業株式会社

滝  澤  宗  治

日本鉱業株式会社

仲  西  久  嘉

三菱金属鉱業株式会社

田  沼      滉

志村化工株式会社

(事務局)

石  井  清  次

工業技術院標準部材料規格課

細  井  敏  明

工業技術院標準部材料規格課

(事務局)

吉  田  信  之

工業技術院標準部材料規格課(昭和 52 年 10 月 1 日改正のとき)

相  沢  幸  一

工業技術院標準部材料規格課(昭和 52 年 10 月 1 日改正のとき)