>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

G 1257-11-2

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  一般事項  

1

4

  要旨 

1

5

  試薬 

1

6

  装置及び器具  

2

7

  試料はかりとり量  

2

8

  操作 

3

8.1

  試料溶液の調製  

3

8.2

  吸光度の測定  

3

9

  空試験  

3

10

  検量線の作成  

4

10.1

  検量線用溶液の調製  

4

10.2

  検量線の作成  

4

11

  計算  

4

12

  許容差  

4


G 1257-11-2

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本鉄鋼連盟(JISF)から,工

業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済

産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって,JIS G 1257:2000 は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS G 1257

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

G

1257-0

  第 0 部:一般事項

JIS

G

1257-1

  第 1 部:マンガン定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-2

  第 2 部:りん定量方法−モリブドりん酸抽出間接フレーム法

JIS

G

1257-3

  第 3 部:ニッケル定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-4

  第 4 部:クロム定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-5

  第 5 部:モリブデン定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-6

  第 6 部:銅定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-7

  第 7 部:バナジウム定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-8

  第 8 部:コバルト定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-9

  第 9 部:チタン定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-10-1

  第 10 部:アルミニウム定量方法−第 1 節:酸分解フレーム法

JIS

G

1257-10-2

  第 10 部:アルミニウム定量方法−第 2 節:酸可溶性アルミニウム定量方法

JIS

G

1257-10-3

  第 10 部:アルミニウム定量方法−第 3 節:鉄分離フレーム法

JIS

G

1257-10-4

  第 10 部:アルミニウム定量方法−第 4 節:電気加熱法

JIS

G

1257-11-1

  第 11 部:すず定量方法−第 1 節:よう化物抽出フレーム法

JIS

G

1257-11-2

  第 11 部:すず定量方法−第 2 節:電気加熱法

JIS

G

1257-12-1

  第 12 部:鉛定量方法−第 1 節:酸分解フレーム法

JIS

G

1257-12-2

  第 12 部:鉛定量方法−第 2 節:よう化物抽出フレーム法

JIS

G

1257-12-3

  第 12 部:鉛定量方法−第 3 節:電気加熱法

JIS

G

1257-13

  第 13 部:マグネシウム定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-14

  第 14 部:カルシウム定量方法−酸分解フレーム法

JIS

G

1257-15-1

  第 15 部:亜鉛定量方法−第 1 節:酸分解フレーム法

JIS

G

1257-15-2

  第 15 部:亜鉛定量方法−第 2 節:よう化テトラヘキシルアンモニウム・トリオクチ

ルアミン抽出フレーム法

JIS

G

1257-16-1

  第 16 部:ビスマス定量方法−第 1 節:よう化物抽出フレーム法

JIS

G

1257-16-2

  第 16 部:ビスマス定量方法−第 2 節:電気加熱法

JIS

G

1257-17-1

  第 17 部:アンチモン定量方法−第 1 節:よう化物抽出フレーム法


G 1257-11-2

:2013

(3)

JIS

G

1257-17-2

  第 17 部:アンチモン定量方法−第 2 節:電気加熱法

JIS

G

1257-18-1

  第 18 部:テルル定量方法−第 1 節:よう化物抽出フレーム法

JIS

G

1257-18-2

  第 18 部:テルル定量方法−第 2 節:電気加熱法

JIS

G

1257-19-1

  第 19 部:ひ素定量方法−第 1 節:電気加熱法

JIS

G

1257-19-2

  第 19 部:ひ素定量方法−第 2 節:水素化物発生法(予定)

JIS

G

1257-20

  第 20 部:セレン定量方法−電気加熱法


   

日本工業規格

JIS

 G

1257-11-2

:2013

鉄及び鋼−原子吸光分析方法−

第 11 部:すず定量方法−第 2 節:電気加熱法

Iron and steel-Atomic absorption spectrometric method-

Part 11: Determination of tin-Section 2: Electrothermal atomization

序文 

この規格は,JIS G 1257:2000 の

附属書 34(規定)すず定量方法−電気加熱法の規定内容について,一部

技術的な変更を行い,かつ,JIS G 1257 の規格群の他の規格と整合性をとって作成した規格である。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,鉄及び鋼中のすずを原子吸光分析によって定量する方法のうち,電気加熱法について規定

する。この規格は,鋼中のすず含有率(質量分率)0.000 3 %以上 0.010 0 %以下の定量に適用する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 1257-0

  鉄及び鋼−原子吸光分析方法−第 0 部:一般事項

JIS Z 8402-6

  測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第 6 部:精確さに関する値の実用的

な使い方

一般事項 

定量方法に共通な一般事項は,JIS G 1257-0 による。

注記  JIS G 1257-0 には,この規格で用いる原子吸光分析装置の装置性能基準も規定されている。

要旨 

試料を塩酸と硝酸とで分解し,りん酸を加える。溶液の一部を原子吸光分析装置の電気加熱方式の原子

化部に注入して加熱し,すず中空陰極ランプ又はすず無電極放電ランプから放射される波長 224.6 nm 又は

286.3 nm の光のバックグラウンド補正を行った吸光度を測定する。

試薬 

試薬は,次による。

5.1 

塩酸(2+100)

5.2 

りん酸(1+1)


2

G 1257-11-2

:2013

   

5.3 

混酸(塩酸 1,硝酸 1,水 2)

5.4 

鉄  純度の高い鉄で,すずの含有率(質量分率)が,0.000 03 %未満であることが保証されているか,

又は 0.000 3 %以下で値が特定されているもの。

特定された値としては,妥当性が確認されていれば,認証値でなくてもよい。

5.5 

すず原液(Sn:500 µg/mL)

すず原液の調製は,次のいずれかによる。

a) 

すず原液 A(Sn:500 µg/mL)

すず(質量分率 99.9 %以上)0.250 g をはかりとって白金皿(100 番)に移し入れ,時計皿で覆い,

塩酸 50 mL を加え,50∼80  ℃に加熱して分解する。放冷した後,時計皿の下面を水で洗って時計皿

を取り除く。洗液は,白金皿に入れる。溶液を 500 mL の全量フラスコに塩酸(1+1)50 mL を用い

て移し入れ,塩酸 175 mL を加える。水を標線近くまで加えて振り混ぜ,常温まで冷却した後,水で

標線まで薄めてすず原液 A とする。

b) 

すず原液 B(Sn:500 µg/mL)

すず(質量分率 99.9 %以上)0.250 g をはかりとってビーカー(200 mL)に移し入れ,時計皿で覆い,

王水 20 mL を加え,穏やかに加熱して分解し,引き続き加熱して窒素酸化物などを追い出す。放冷し

た後,時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除く。洗液は,ビーカーに入れる。溶液を 500 mL の

全量フラスコに塩酸(1+1)50 mL を用いて移し入れ,塩酸 175 mL を加える。水を標線近くまで加

えて振り混ぜ,常温まで冷却した後,水で標線まで薄めてすず原液 B とする。

5.6 

すず標準液(Sn:10 µg/mL)

すず標準液の調製は,次のいずれかによる。

a)

すず原液 A[5.5 a)]を,使用の都度,水で正確に 50 倍に薄めてすず標準液とする。

b)

すず原液 B[5.5 b)]を,使用の都度,水で正確に 50 倍に薄めてすず標準液とする。

装置及び器具 

6.1 

原子吸光分析装置  電気加熱方式の原子化部を備えたもの。

電気加熱方式の原子化部の発熱体は,黒鉛管

1)

とし,光源にはすず中空陰極ランプ又はすず無電極放電

ランプを用いる。また,ゼーマン方式のバックグラウンド補正機構,及び高速記録計又はコンピュータ化

された読取り装置を備えた装置を用いる。

1)

  プラットフォームを使用してもよい。

6.2 

自動サンプラ

2)

  原子吸光分析装置に備えられたもので,10∼50 μL の範囲内の指定液量(整数値)

を採取・注入する機構を備えたもの。

2)

  自動サンプラの代わりにピストン式ピペットを使用してもよい。

試料はかりとり量 

試料はかりとり量は,

表 による。


3

G 1257-11-2

:2013

表 1−試料はかりとり量 

すず含有率

質量分率(%)

試料はかりとり量

g

0.000 3 以上 0.005 0 未満 1.0 
0.005 0 以上 0.010 0 以下

0.50

操作 

8.1 

試料溶液の調製 

試料溶液の調製は,次の手順によって行う。

a)

試料をはかりとってビーカー(200 mL)に移し入れ,試料はかりとり量が 0.50 g の場合は,鉄(5.4

0.500 g をはかりとって加え,時計皿で覆う。

b)

混酸(5.3)40 mL を加え,穏やかに加熱して分解し,引き続き加熱して窒素酸化物などを追い出す。

室温まで冷却した後,時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除く。洗液は,ビーカーに入れる。

c)

溶液をろ紙(5 種 A)を用いてろ過し,40∼60  ℃に温めた塩酸(2+100)及び温水を用いてろ紙に塩

化鉄(III)の黄色が認められなくなるまで洗浄する。ろ液及び洗液を新たなビーカー(200 mL)に集

めてりん酸(1+1)5 mL を加える。残さは捨てる。

なお,このろ過操作は,省略してもよい。

d)

溶液を 100 mL の全量フラスコに水を用いて移し入れ,常温まで冷却した後,水で標線まで薄める。

ろ過操作を省略して 100 mL とした溶液中に,二酸化けい素などの残さが多量に残って自動サンプ

2)

6.2)の目詰まりを起こすおそれがある場合は,溶液の一部を,乾いたろ紙(5 種 A)又はろ過

板の細孔記号 3 以上のガラスろ過器でろ過し,最初の 1 mL 程度を捨て,その後のろ液を吸光度測定

用溶液とする。

8.2 

吸光度の測定 

吸光度の測定は,次の手順によって行う。

a)  8.1 d)

で得た溶液の 10∼20 μL の一定量を,自動サンプラ

2)

6.2)を用いて原子吸光分析装置(6.1

の原子化部の黒鉛管

1)

に注入する。

b)

黒鉛管

1)

を乾燥・灰化・原子化・清浄化のプログラムで逐次加熱し

3)

,すず中空陰極ランプ又はすず

無電極放電ランプから放射される,波長 224.6 nm 又は 286.3 nm の光のバックグラウンド補正を行っ

た吸光度を測定する。測定値は,ピーク面積又はピーク高さのいずれでもよい。

3)

  黒鉛管

1)

の加熱条件の例を

表 に示す。

表 2−黒鉛管

1) 

の加熱条件の例 

加熱プログラム

加熱温度

加熱時間

  乾燥

150 30

  灰化

900 30

  原子化 2

400  5

  清浄化 2

900  3

空試験 

10.1

で調製する,すず標準液(5.6)添加量ゼロの検量線用溶液(ゼロメンバー)を空試験液とし,10.2

で得る,ゼロメンバーの吸光度を,空試験液の吸光度とする。


4

G 1257-11-2

:2013

   

10 

検量線の作成 

10.1 

検量線用溶液の調製 

6 個のビーカー(200 mL)を用意し,それぞれに鉄(5.4)1.000 g をはかりとって移し入れ,時計皿で覆

う。次に,

表 に従ってすず標準液(5.6)を各ビーカーに正確に加える。以下,8.1 の b)d)  の手順に従

って試料と同じ操作を試料と併行して行って検量線用溶液を調製する。

表 3−検量線用溶液へのすず標準液添加量 

すず含有率

質量分率(%)

すず標準液(5.6)の添加量

mL

0.000 3 以上 0.010 0 以下

0,1,2,3,4,5

10.2 

検量線の作成 

10.1

で調製した検量線用溶液の各液について,8.2 の手順に従って試料溶液と併行して吸光度を測定し,

得た吸光度と添加したすず量との関係線を作成し,その関係線を原点を通るように平行移動して検量線と

する。

11 

計算 

8.2 b) 

及び箇条 で得た吸光度を,10.2 で作成した検量線を用いてすず量に変換し,試料中のすず含有

率を,次の式によって算出する。

100

02

0

1

×

+

=

m

m

m

m

Sn

ここに,

Sn

試料中のすず含有率[質量分率(%)

m

1

試料溶液中のすず検出量(g)

m

0

空試験液中のすず検出量(g)

m

02

鉄(5.4)1 g 中のすず量(g) 
ただし,試料はかりとり量が 0.50 g の場合は,鉄(5.4
0.5 g 中のすず量(g) 
[鉄(5.4)中のすず含有率(質量分率)が 0.000 03 %未
満で,

値が特定されていない場合は,

すず量を 0 とする。

m

試料はかりとり量(g)

12 

許容差 

許容差は,

表 による。

表 4−許容差 

単位  質量分率(%)

すず含有率

室内再現許容差

室間再現許容差

0.000 3 以上 0.010 0 以下

f (n)

×[0.010 8×(Sn)+0.000 022] f (n)×[0.015 3×(Sn)+0.000 051]

許容差計算式中の f (n)  は,JIS Z 8402-6 

表 1(許容範囲の係数)による。の値は,室内再現許容差の

場合は同一分析室内における分析回数,室間再現許容差の場合は分析に関与した分析室数である。また,
(Sn)  は,許容差を求めるすず定量値の平均値[質量分率(%)]である。 
注記  これらの許容差は,すず含有率(質量分率)0.000 3 %以上 0.006 2 %以下の試料を用い,共同実験し

た結果から求めたものである。