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F 8846 : 1998  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が改正した日本 

工業規格である。これによってJIS F 8846 : 1990は改正され,この規格に置き換えられる。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

F 8846 : 1998 

船用防爆灯制御スイッチ 

Shipbuilding−Control switches of flameproof light 

1. 適用範囲 この規格は,JIS F 8422に規定する防爆灯の点滅操作用のスイッチとして,爆発のおそれ

がない場所に取り付けられる制御スイッチ(以下,スイッチという。)について規定する。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ

れらの引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS C 0447 マンマシンインタフェース (MMI) −操作の基準 

JIS F 0701 船用電気器具のプラスチック選定基準 

JIS F 0808 船用電気器具環境試験通則 

JIS F 8007 船用電気器具の外被の保護形式及び検査通則 

JIS F 8422 船用防爆天井灯 

JIS F 8801 船用電線貫通金物−箱用 

JIS F 8845 船用回転スイッチ 

IEC 60079-0-1983 Electrical apparatus for explosive gas atmosperes Part 0 : General requirements 

3. 種類 スイッチの種類は,細別,定格電圧及び定格電流によって表1のとおりとする。 

表1 種類 

細別 

極数 

定格電圧 V 定格電流 A 外被の保護形式 

1種 

2極 

250 

 6 

IP20 

125 

12 

2種 

250 

 6 

IP56 

125 

12 

備考 1種はパネル埋込形,2種は表面形を示す。 

4. 性能 スイッチは,次の諸性能を備えていなければならない。 

a) 外被の保護性能 灯器は,表に規定する外被の保護形式に対応し,JIS F 8007の規定を満足すること。

ただし,1種のスイッチの背面には,この性能を要求しない。 

b) 開閉 スイッチを正規の使用状態に取り付けて,無通電の状態で,10 000回動作させたとき,ハンド

ルはめ込み部その他に異常がないこと。ただし,開閉回数はスイッチの“入り”,“切り”をもって1

回とする。 

c) 温度上昇値 スイッチを正規の状態に取り付けて,定格電流を通じ,各部の温度が飽和点に達したと

き,外部電線接続部の温度上昇値の限度は25℃でなければならない。 

F 8846 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) 絶縁抵抗 各極の間及び裸充電部と非充電金属部との間の絶縁抵抗値は,いずれも直流500Vで20MΩ

以上であること。 

e) 耐電圧 各極の間及び裸充電部と非充電金属部との間に商用周波数で正弦波に近い電圧を加え,1 

500Vに達した後,1分間これに耐えること。 

5. 構造,形状及び寸法 スイッチの構造,形状及び寸法は,付図1及び付図2によるほか,次による。 

a) 内部スイッチは,JIS F 8845のR1-9 (0.1) -2P-B10又はR1-9 (0.1) -2P-F12による。 

b) スイッチ操作用ハンドルは,次による。 

1) ハンドルは“切”の状態でだけ取り外すことができ,装備した状態で振動などで容易に脱落しない

構造とする。 

2) ハンドルはめ込み部の形状は,IEC 60079-0に規定するボルトカップ又は座ぐりあなの寸法例によ

る。 

c) ハンドル及びスイッチの見やすい箇所に,その配電系統を示す合符号を表示する。 

d) 箱体及びふたには容易に腐食又はさびを生じないような塗装を施し,その他の金属部分には原則とし

てめっきを施す。 

e) スイッチの見やすい箇所に容易に消えない方法でJIS C 0447の規定によって“入”,“切”を表示する。 

f) 

2種のスイッチの電線貫通金物は,JIS F 8801の規定による。 

g) 裸充電部と大地間の絶縁距離は,6mm以上とする。 

6. 材料 スイッチの材料は,付図1及び付図2による。 

7. 検査 

7.1 

検査項目及び順序 スイッチの検査は,次の項目及び順序によって同一品について行う。ただし,*

印が付けてある検査項目は同一製造業者の同一設計による最初の製品について行い,次回以降のものは省

略することができる。 

 a) 構造及び材料検査 

 b) 外被の保護性能検査 

*1) 危険な箇所への接近及び外来固形物に対する保護性能検査 

 2) 液体に対する保護性能検査 

*c) 開閉検査 

*d) 温度検査 

 e) 絶縁抵抗検査 

 f) 耐電圧検査 

7.2 

検査方法 器具は,7.1の検査項目について,JIS F 0808及びJIS F 8007に基づいて検査を行い,そ

れぞれの規定に適合しなければならない。 

8. 製品の呼び方 スイッチの呼び方は,規格の名称又は規格番号,種類,定格電圧及び定格電流による。 

例 船用防爆灯制御スイッチ 1種 250V 6A 又は 

JIS F 8846 1種−250V 6A 

F 8846 : 1998  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

9. 表示 スイッチの見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。 

a) 名称 

b) 定格電圧及び定格電流 

c) 外被の保護形式 

d) 製造業者名又はその略号 

e) 製造年 

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F 8846 : 1998  

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付図1 1種 

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付図2 2種 

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原案作成委員会(照明器具専門分科会) 構成表 

氏名 

所属 

(専門分科会長) 

須 藤 誠 司 

石川島播磨重工業株式会社 

(委員) 

成 沢   平 

財団法人日本海事協会 

桜 井 登志郎 

船舶艤装品研究所 

高 木 康 光 

川崎重工業株式会社 

伊 藤   彰 

日立造船株式会社 

砂 田 哲 郎 

尾道造船株式会社 

松 田 雄 壮 

幸陽船渠株式会社 

塩 飽   誠 

株式会社高工社 

上 西 晴 也 

森尾電機株式会社 

軽 部   健 

ヘルメス電機株式会社 

北 澤 藤 治 

三信船舶電具株式会社 

(事務局) 

福 島   彰 

財団法人日本船舶標準協会