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日本工業規格

JIS

 F

8841

-1997

船用防水形小形スイッチ

Shipbuilding

−Watertight type small switches

1.

適用範囲  この規格は,船で定格電圧 250V 以下の電灯及び小形電気器具の回路に使用する防水形の

小形スイッチ(以下,スイッチという。

)について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS C 0601

  電気装置のとっての操作と状態の表示

JIS C 8304

  屋内用小形スイッチ類

JIS F 0701

  船用電気器具のプラスチック選定基準

JIS F 0808

  船用電気器具環境試験通則

JIS F 8006

  船用電気器具の振動検査通則

JIS F 8007

  船用電気器具の外被の保護形式及び検査通則

JIS F 8801

  船用電線貫通金物−箱用

JIS F 8840

  船用非防水形小形スイッチ

JIS F 8845

  船用回転スイッチ

JIS H 8601

  アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜

JIS Z 8721

  色の表示方法−三属性による表示

2.

種類  スイッチの種類は,形式,極数,定格電圧及び定格電流によって表 のとおりとする。

表 1  種類

定格電流  A

形式

極数

定格電圧  V

直流

交流

外被の保護形式

125 5

10

1

形,1M 形

250 2

5

125 10

20

2

形,2M 形

250 5

10

3

形,3M 形

2

250

− 15,16

IP56

備考1.  形式の数字のあとの M は,箱体,ふた及びハンドルが合成樹脂のものを

示す。

2.

定格電圧及び定格電流は,二重定格とする。ただし,3 形及び 3M 形は
除く。

3.

形式の“形”の字は,省略してもよい。

4.

外被の保護形式は,JIS F 8007 による。

3.

性能  スイッチは,次の諸性能を備えたものでなければならない。

(1)

耐振性  スイッチは,JIS F 8006 で規定する A1−B1・0.5 級・1.5H の振動に耐えること。


2

F 8841-1997

(2)

外被の保護性能  スイッチは,表 に規定する外被の保護形式に対応し,JIS F 8007 に規定する性能

を満足すること。

(3)

動作性  スイッチを正規の状態に取り付け,無通電でハンドルを 1 000 回動作させたとき,各部に異

状がないこと。ただし,回数は,

“入り”

“切り”をもって 1 回とする。

(4)

温度上昇  スイッチに定格電流を通電し,各部の温度が飽和点に達したとき,各部の温度上昇値は,

25

℃以下であること。ただし,基準周囲温度の限度は,45℃とする。

(5)

絶縁抵抗  1 形,2 形及び 3 形スイッチは,JIS F 0808 の 4.17 の試験電圧 500V,絶縁抵抗 20M

Ωの性

能を満足すること。

(6)

耐電圧  1 形,2 形及び 3 形のスイッチは,JIS F 0808 の 4.16 の試験電圧 1 500V の性能を満足するこ

と。

4.

構造,形状及び寸法  スイッチの構造,形状及び寸法は,付図 及び付図 によるほか,次による。

(1)

内部スイッチは,次による。

(a)  JIS F 8840

の規定によるか又はこれと同等以上の性能のものとする。ただし,内部スイッチのふた

を付けない場合は,スイッチの入り切りによるアークによって地絡,短絡のおそれのあるときは,

十分な絶縁距離をとるか,又は不燃性絶縁物で遮へいする。

(b)  JIS F 8845

及び JIS C 8304 の規定によるほかこれらと同等以上の性能のものとする。

(2)

電線貫通金物及び箱体が合成樹脂の場合の締付グランド,座金及びガスケットは,JIS F 8801 の規定

による。

(3)

スイッチには,見やすいところに容易に消えない方法で,JIS C 0601 の規定によって,入り,切りの

状態を表示する。

なお,ハンドル機構は回転形で,内部スイッチの機能を損なわないものとする。

(4)

裸充電部と大地との間の絶縁距離は,6mm 以上とする。

(5)  1

形,2 形及び 3 形のスイッチは,接地端子を設けるか確実に接地できる構造としなければならない。

(6)

箱体,ふた及びハンドルが金属の場合には,容易に腐食又はさびを生じないように塗装又はめっきを

施す。ただし,耐食性のアルミニウム合金を使用する場合は,JIS H 8601 による陽極酸化皮膜を施す。

なお,耐食性のアルミニウム合金と異種金属とが接触する箇所には,有効な電食防止処理を施す。

(7)

塗装色は,JIS Z 8721 の 7.5BG7/2 とするのがよい。ただし,箱体,ふた及びハンドルが合成樹脂の場

合は,塗装を施さなくてもよい。

5.

材料  スイッチの材料は,付図 及び付図 による。

6.

検査

6.1

検査項目及び順序  スイッチの検査は,次の項目及び順序によって同一製品について行う。ただし,

※印が付けてある検査項目は,同一製造業者の同一設計による最初の製品について行い,次回以降のもの

は省略することができる。

なお,(6)及び(7)の検査は,1 形,2 形及び 3 形だけに適用する。

  (1)

構造及び材料検査

(2)

振動検査

  (3)

外被の保護性能検査


3

F 8841-1997

(a)  外来物・感電に対する保護性能検査

(b)

液体に対する保護性能検査

(4)

動作検査

(5)

温度検査

  (6)

絶縁抵抗検査

  (7)

耐電圧検査

6.2

構造及び材料検査  構造及び材料検査は,構造,形状,寸法及び材料について行い,4.及び 5.の規定

に適合しなければならない。

6.3

振動検査  振動検査は,JIS F 8006 によって行い,3.(1)の規定に適合しなければならない。

6.4

外被の保護性能検査  外被の保護性能検査は,次による。

(a)

外来物・感電に対する保護性能検査  外来物・感電に対する保護性能検査は,JIS F 8007 によって行

い,IP5X の性能を満足すること。

(b)

液体に対する保護性能検査  液体に対する保護性能検査は,JIS F 8007 によって行い,IPX6 の性能を

満足すること。

6.5

動作検査  動作検査は,3.(3)の規定によって行い,それに適合しなければならない。

6.6

温度検査  温度検査は,3.(4)の規定によって行い,それに適合しなければならない。

6.7

絶縁抵抗検査  絶縁抵抗検査は,JIS F 0808 の 4.17 の規定によって行い,3.(5)の規定に適合しなけ

ればならない。ただし,厳しさは,試験電圧 500V とする。

6.8

耐電圧検査  耐電圧検査は,JIS F 0808 の 4.16 の規定によって行い,3.(6)の規定に適合しなければ

ならない。ただし,厳しさは,試験電圧 1 500V とする。

7.

製品の呼び方  スイッチの呼び方は,規格の名称又は規格番号及び形式による。

1.  船用防水形小形スイッチ1形又は JIS F 8841-1

2.  船用防水形小形スイッチ1M 形又は JIS F 8841-1M

8.

表示  スイッチの見やすいところに容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

(1)

規格名称及び形式

(2)

定格電圧及び定格電流

(3)

外被の保護形式

(4)

製造業者名又はその略号

(5)

製造年


4

F 8841-1997

付図 1  形,形及び  

単位 mm

各部寸法

形式

D

P

H

1

形 (74)  110  (68)

2

3

(84) 120 (80)

備考1.  括弧内の寸法は,参考

として示す。

2.

構造及び形状は,一例
を示す。

部品番号

部品名称

材料

1

箱体

2

ふた

黄銅鋳物,鋳鉄又は耐食性のアルミ

3

ハンドル

黄銅又は耐食性のアルミニウム合金

4

電線貫通金物

JIS F 8801

の規定による。

5

スイッチ

JIS C 8304

JIS F 8840 又は JIS F 

8845

の規定によるか又はこれらと同

等以上の性能のもの。

6

ガスケット

合成ゴム


5

F 8841-1997

付図 2  形 M形 及び 形 

単位 mm

各部寸法

形式

D

P

H

1M

形 (74)  110  (68)

2M

3M

(74) 110 (80)

備考1.  括弧内の寸法は,参考

として示す。

2.

構造及び形状は,一例
を示す。

部品番号

部品名称

材料

1

箱体

2

ふた

3

ハンドル

JIS F 0701

の等級 02-25-42-51-65-

4

電線貫通金物

JIS F 8801

の規定による。

5

スイッチ

JIS C 8304

JIS F 8840 又は JIS F 

8845

の規定によるか又はこれらと

同等以上の性能のもの。

6

ガスケット

合成ゴム

7

埋金

黄銅

財団法人日本船舶標準協会配線器具委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

進      健  一

住友重機械工業株式会社船舶海洋鉄構事業部追浜造船所

(委員)

遠  藤  和  敏

エヌケーケー総合設計株式会社

杉  崎  正  隆

三井造船株式会社千葉造船事業所

大  石  幸  明

大石電機工業株式会社

北  澤  昇  次

株式会社北澤電機製作所

塩  飽      誠

株式会社高工社

外  川  哲  男

三信船舶電具株式会社

(事務局)

冨  永  恵  仁

財団法人日本船舶標準協会