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F8051:2003

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人日本船舶

標準協会(JMSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調

査会の審議を経て,国土交通大臣大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS F 8051::1992 は改正され,この規格に置き換えられる。


F 8051

:0000

(2) 

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  定義

1

3.

  性能

1

4.

  電線貫通部の構造

2

 


1

日本工業規格

JIS

 F

8051

:2003

A

級防火仕切電線貫通部設計基準

Shipbuilding

─Cable penetration for fire-resistant constructions─

Designs

─“A”class divisions

1.

適用範囲  この規格は,SOLAS(

1

)

の規定に基づく A 級防火仕切りに対して電線が貫通する場合,その

部分の設計に関する一般的要求事項について規定する。

注(

1

)  SOLAS

条約−1974(海上人命安全条約に関する議定書)で 2000 年までの改正を含む。

備考  A 級防火仕切りを電線が貫通する部分の構造及び材料は,主管庁の承認を得たものでなければ

ならない。

2.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)  A

級防火仕切り  隔壁又は甲板で形成する防火仕切り。3.の各性能を満足するものをいう。

b)

標準火災試験  該当する隔壁及び甲板の標本を試験炉において,ほぼ標準時間・温度曲線に対応する

温度の火にさらす試験。試験方法は,火災試験方法コード(

2

)

のパート 3 に従う。

c)

防熱材  防火仕切りを構成する不燃性材料。

d)

充てん材  防火仕切りを構成する材料。電線貫通部の周囲に充てんするもの。

e)

不燃性材料  火災試験方法コードに従って,約 750  ℃に熱せられたとき燃えず,かつ,自己発火する

のに十分な引火性蒸気を発生しない材料。評価は火災試験方法コードのパート 1 に従う。

注(

2

)

火災試験方法の適用に関する国際コード  IMO MSC. 61 (67),International Code of Application of

Fire Test Procedures

3.

性能  A 級防火仕切りの性能は,次による。

a)

表 に示す各耐火等級に対応する測定時間内において,火炎にさらされない側の平均温度が最初の温

度より 140  ℃を超えて上昇しないように,また,継手を含め,いかなる点における温度も最初の温度

より 180  ℃を超えて上昇しないように,承認された不燃性材料で防熱を施さなければならない。

  1  測定時間

耐火等級

時間  min

A

-60 60

A

-30 30

A

-15 15

A

- 0 0

b) 1

時間の標準火災試験が終わるまで,煙及び火炎の通過を阻止できるように製造しなければならない。

c)

鋼,その他これと品質が同等の材料で製造しなければならない。

d)

電線貫通部の標準火災試験方法については,火災試験方法コードが引用している,IMO(

3

)

決議

A.754(18)

の附属書 (Appendix) A.IV-Cable Transits に規定がある。


2

注(

3

)  International Maritime Organization

(国際海事機関)の略号。

4.

電線貫通部の構造  防火仕切りの電線貫通部の構造は,次の 5 種類に大別し,その基本構造は,付図

1

による。

a)

コーミング及びパテ状充てん材(

付図 1

b)

コーミング及び液状充てん材(

付図 2

c)

マルチケーブルトランジット(

付図 3

d)

グランド,コーミング及びパテ状充てん材(

付図 4

e)

マルチケーブルペネトレーション(

付図 5


3

備考  寸法 L

1

a

1

a

2

b

1

及び b

2

は,充てん材の種類ごとに,主管庁の承認したものとする。

付図  1  コーミング及びパテ状充てん材

A

60 級(A−15 級,A−30 級を含む)

A

 

コーミング部断面図

コーミング部断面図


4

備考  寸法 L

1

L

2

L

3

a

1

及び b

1

は,充てん材の種類ごとに,主管庁の承認したものとする。

付図  2  コーミング及び液状充てん材

A

60 級(A−15 級,A−30 級を含む)

コーミング部断面図

A

コーミング部断面図


5

備考  寸法 L及び は,主管庁の承認したものとする。

付図  3  マルチケーブルトランジット

A

60 級(A−15 級,A−30 級を含む)

マルチケーブルトランジット部断面図

  マルチケーブルトランジット部断面図

マルチケーブルトランジット部断面図

A

A

級(プラグイン型)


6

単位  mm

備考  充てん材は,A 級電線貫通部で使用を承認されたものとする。

付図  4  グランド,コーミング及びパテ状充てん材

A

60 級(A−15 級,A−30 級を含む)

A


7

備考  寸法 Lは,主管庁の承認したものとする。

付図  5  マルチケーブルペネトネーション

A

60 級(A−15 級,A−30 級を含む)

隔壁

甲板

コーミング部断面図

コーミング部断面図

A

 
隔壁

甲板


8