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日本工業規格

JIS

 F4324

-1996

舟艇−船外機関−静止スラストの測定方法

Small crafts

−Outboard motors−Static thrust measurement

1.

適用範囲  この規格は,JIS F 4323 によるスタート-イン-ギヤ-プロテクションの装備の要否を判断す

る目的で,船外機関(以下,船外機という。

)の静止スラストを測定する方法について規定する。

備考1.  この規格の引用規格及び対応国際規格(案)を次に示す。

JIS F 4323

  舟艇−スタート-イン-ギヤ-プロテクション−装備基準

ISO/DIS 13342

  Small craft−Static thrust measurement for outboard motors

2.

この規格の内容は,補足したもの以外は,ISO/DIS 13342(Small craft−Static thrust measurement

for outboard motors)

と同等である。

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義を,次に示す。

(1)

スラスト  船外機の舟艇に作用する水平方向の推進力をニュートンの単位で表したもの。

(2)

静止スラスト値  静止状態にある船外機で,特定のスロットル開度(

1

)

において,変動幅が±10 %以内

で 10 秒間以上維持することができるスラストのメジアン(

参考図 参照)。

(

1

)

ディーゼル機関の場合は特定の燃料供給時。

(3)

ベンチレーション  回転中のプロペラに空気が吸い込まれる現象。

3.

供試船外機  供試船外機は,次による。

(1)

測定する船外機は,生産品を代表するものでなければならない。

(2)

ならし運転及び測定前の調整は,製造業者の指示に従って実施する。

(3)

製造業者が指示した以外の改造を行ってはならない。

(4)

プロペラは,製造業者が供給しているものを使用しなければならない。

4.

測定条件  測定条件は,次による。

(1)

測定は,海水面から高度 250 m までの静かな水面で実施する。

(2)

プロペラ軸の中心線から下の水深は,プロペラの直径の 4 倍以上なければならない。

(3)

ベンチレーションを防止するよう,プロペラと水面との距離を十分に保つこと。ただし,製造業者が

指定している場合は,それに従う。

(4)

プロペラ前方にベンチレーションを生じるような障害物が水面下にあってはならない。

また,プロペラから後方 3 m 及び左右 0.7 m の区域には,水流を妨げるものがあってはならない。


2

F4324-1996

(5)

計測器は,測定するスラスト値に対して±2 %の正確率で校正されたものでなければならない。

(6)

スラスト測定中,プロペラ軸の角度は,水面と±5 度以内でなければならない。

また,係留装置を利用して測定する場合は,測定装置の引き綱は,水面と±5 度以内でなければな

らない(

参考図 参照)。

5.

表示方法  表示方法は,次による。

(1)

静止スラスト値には,一切の修正係数を適用しない。

(2)

静止スラスト値には,測定時の機関回転速度,プロペラの部品番号,直径及びピッチを併せて表示し

なければならない。

(3)

船外機又はプロペラを改造した場合には,その改造内容のすべてを表示しなければならない。

参考図 1  最大スラスト値

備考1.  は,メジアンを示す。

A

B

C

2

2.

点 は,変動の上限を示し,A×1.1 以下でなければならない。

3.

点 は,変動の下限を示し,A×0.9 以上でなければならない。

参考図 2  係留装置を利用して測定する場合の測定器などの配置例

関連規格  ISO 11547  Small craft−Start-in-gear protection


3

F4324-1996

原案担当作業委員会の構成表

氏名

所属

(委員長)

坪  井      勇

三信工業株式会社

魚  谷  明  彦

財団法人日本海事協会

守      佑  一

日本小型船舶検査機構

井  上  順  之

いすゞ自動車株式会社

大  穀  圭  介

スズキ株式会社

菊  池  正  和

トーハツ株式会社

牛  村  正  治

日産自動車株式会社

斉  藤  公  男

本田技研工業株式会社

品  田  和  良

ヤンマーディーゼル株式会社

土  本  寛  治

三信工業株式会社

(事務局)

小  郷  一  郎

財団法人日本船舶標準協会

冨  永  恵  仁

財団法人日本船舶標準協会