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日本工業規格

JIS

 F

3422

-1995

船用切欠き滑車

Ships’ snatch blocks

1.

適用範囲  この規格は,船に用いる切欠き滑車(以下,滑車という。)について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 0205

  メートル並目ねじ

JIS B 0207

  メートル細目ねじ

JIS B 1101

  すりわり付き小ねじ

JIS B 1111

  十字穴付き小ねじ

JIS B 1112

  十字穴付き木ねじ

JIS B 1135

  すりわり付き木ねじ

JIS B 1256

  平座金

JIS B 1351

  割りピン

JIS B 2801

  シャックル

JIS F 3418

  船用シーブ

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 5501

  ねずみ鋳鉄品

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板及び条

JIS H 3250

  銅及び銅合金棒

JIS H 5111

  青銅鋳物

2.

種類  滑車の種類は,表 のとおりとする。


2

F 3422-1995

表 1

種類

呼び寸法

H

− 200 −

SM

E

− 200 −

SW 160

200

240

H

− 260 330

WM

E

− 260 330

備考1.  種類の第1字の S は鋼製滑車,W は木製滑車を示す。

2.

種類の第 2 字の M は麻ロープ又は合成繊維ロープ用,W はワイ

ヤロープ用を示す。

3.

種類の第 3 字の H はフック付き,E はアイ付きを示す。

4.

呼び寸法は,SMH,SME 及び SW については,シーブの径によ

り,WMH 及び WME については外体の高さによる。 

3.

構造,形状及び寸法  滑車の構造,形状及び寸法は,付図 1によるほか,次による。

(1)

種類 SMH,SME 及び SW のスイベル部は,グリースによる注油構造とする。

種類 WMH 及び WME のスイベル部には,オイル注油のための注油穴を設けてもよい。

(2)

種類 SMH,SW 及び WME に用いるシャックルは,JIS B 2801 の規定による。

(3)

種類 SMH 及び SME の外帯と側板との取付けは,リベット又は溶接で固着してもよい。

(4)

種類 SW の外帯と側板との取付けは,溶接で固着してもよい。

(5)

種類 SMH,SME 及び SW に用いる割りピンは,JIS B 1351 の規定による。

(6)

種類 WMH 及び WME に用いるシーブは,JIS F 3418 の規定による。

(7)

種類 WMH 及び WME に用いるなべ小ねじは,JIS B 1101 又は JIS B 1111 の規定による。

(8)

種類 WMH 及び WME に用いる皿木ねじは,JIS B 1112 又は JIS B 1135 の規定による。

(9)

種類 WMH 及び WME に用いる座金は,JIS B 1256 の規定による。

(10)

スイベル部のねじは,JIS B 0207 の規定による。

(11)

中心ピン及びナットのねじは,JIS B 0205 又は JIS B 0207 の規定による。

4.

材料  滑車の材料は,種類 SM については表 2,SW については表 3,WM については表 のとおりと

する。


3

F 3422-1995

表 2

種類

部品
番号

部品名称

材料

種類

部品
番号

部品名称

材料

 1

外帯

JIS G 3101

の SS400 13

フック

JIS G 4051

の S25C

 2

外帯

JIS G 4051

の S25C 14

ナット

JIS G 4051

の S25C

 3

外帯

JIS G 4051

の S25C 15

止めねじ

鋼線

 4

外帯

JIS G 3101

の SS400 16

シーブ

JIS G 5501

の FC200

 5

フック受

JIS G 4051

の S25C 17

ブシュ

JIS H 5111

の BC6

 6

側板

鋼板 18

割りピン

黄銅線

 7

側板

鋼板 19

止め金

鋼板

 8

側板

鋼板 20

座金

JIS H 3100

の C2801P 又は

JIS H 3250

の C3604BD 若

しくは C3604BE

 9

中 心 ピ ン 及

び 六 角 ナ ッ

JIS G 4051

の S25C 21

グ リ ー ス ニ

ップル

黄銅

10

ヒ ン ジ 用 ピ

JIS G 4051

の S25C 22

ボ ル ト 及 び
六角ナット

棒鋼

11

止めフック

棒鋼 23

ス イ ベ ル ア

JIS G 4051

の S25C

SMH

及び

SME

12

リベット

棒鋼

SMH

及び

SME

24

シャックル

JIS B 2801

の規定による。

表 3

種類

部品
番号

部品名称

材料

種類

部品
番号

部品名称

材料

 1

外帯

JIS G 3101

の SS400 13

グ リ ー ス ニ
ップル

黄銅

 2

外帯

JIS G 4051

の S25C 14

シーブ

JIS G 5501

の FC200

 3

外帯

JIS G 4051

の S25C 15

ブシュ

JIS H 5111

の BC6

SW

 4

外帯

JIS G 3101

の SS400

SW

16

止めねじ

鋼線

 5

側板

鋼板 17

割りピン

黄銅線

 6

側板

鋼板 18

ヒ ン ジ 用 ピ

JIS G 4051

の S25C

 7

側板

鋼板 19

スイベル受

JIS G 4051

の S25C

 8

中 心 ピ ン 及
び 六 角 ナ ッ

JIS G 4051

の S25C

 9

止め金

鋼板

20

座金

JIS H 3100

の C2801P 又は

JIS H 3250

の C3604BD 若

しくは C3604BE

10

ス イ ベ ル ア

JIS G 4051

の S25C 21

割りピン

黄銅線

11

リベット

棒鋼

SW

12

ス イ ベ ル 用
ナット

JIS G 4051

の S25C

SW

22

シャックル

JIS B 2801

の規定による。


4

F 3422-1995

表 4

種類

部品
番号

部品名称

材料

種類

部品
番号

部品名称

材料

1A

外体

けやき 10

皿木ねじ

黄銅丸線

1B

外体

けやき 11

座金

鋼板

1C

外体

けやき 12

なべ小ねじ

棒鋼

2A

鋼帯

JIS G 3101

の SS400 13

リベット

棒鋼

2B

フック受

JIS G 3101

の SS400 14

フック

JIS G 4051

の S25C

3A

鋼帯

JIS G 3101

の SS400 15

ナット

JIS G 3101

の SS400

3B

鋼帯

JIS G 3101

の SS400 16

座金

JIS H 3100

の C2801P 又は

JIS H 3250

の C3602BE

4A

鋼帯

JIS G 3101

の SS400 17

ス イ ベ ル ア

JIS G 4051

の S25C

4B

鋼帯

JIS G 3101

の SS400 18

鋼帯

鋼板

5

中心ピン

JIS G 3101

の SS400 19

止め金

鋼板

6

ヒ ン ジ 用 ピ

JIS G 3101

の SS400 20

シャックル

JIS B 2801

の規定による。

7

止めフック

棒鋼 21

グ リ ー ス ニ

ップル

黄銅

8

リベット

棒鋼

WMH

及び

WME

9

当て金

鋼板

WMH

及び

WME

22

シーブ

JIS F 3418

の規定による。

5.

表面処理  滑車の表面処理は,次のとおりとする。

(1)

種類 SMH 及び SME のシーブには,亜鉛めっきを施す。

(2)

種類 WMH 及び WME の鋼製部には,亜鉛めっきを施す。ただし,中心ピンを除く。

6.

試験及び検査

6.1

荷重試験  滑車の荷重試験は,フック又はシャックルを連結して表 に示す要領により試験荷重を

加えて行う。


5

F 3422-1995

表 5

種類

項目

SM SW

WM

試験方法

呼び寸法 200 160 200 240 260 330

使用荷重  kN

12.3

 9.8

19.6

 29.4

 4.9

 7.4

試験荷重  kN

49.2 39.2 78.4 117.6 19.6 29.6

備考  単滑車の使用荷重とは,滑車を通過する索の一端に負荷できる最大荷重をいう。

6.2

解放検査  荷重試験終了後,解放して各部の検査を行い,異状があってはならない。

7.

製品の呼び方  滑車の呼び方は,規格の名称,又は規格番号並びに種類,呼び寸法及びシャックルの

記号による。

1.  船用切欠き滑車 SMH200又は JIS F 3422 SMH200

2.

船用切欠き滑車 SW160SC 又は JIS F 3422 SW160SC

3.

船用切欠き滑車 WME260SC 又は JIS F 3422 WME260SC

8.

表示  滑車には見やすい箇所に次の事項を刻印するか,又は銘板を付ける。

(1)

呼び径,呼び寸法又は識別記号

(2)

使用荷重

(3)

製造年月又はその略号

(4)

製造業者名又はその略号


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F 3422-1995

付図 1  SMH 200 及び SME 200

単位 mm

呼び寸法

シャックル

参考

適用ロープの最大径

計算質量 (kg)

SMH200

− 30.0

SME200 SC20

又は SD24

65

27.4

備考1.  シャックルは,用途によって,形式及び呼びを変えてもよい。

2. SME200

の計算質量は,シャックル SD 付きのものを示す。


7

F 3422-1995

付図 2  SW

単位 mm

呼び寸法

D

D

1

D

2

D

3

D

4

A

B

H

H

1

H

2

H

3

H

4

H

5

H

6

R

T

160

160  120

44

32

170

55

 60

167.5

105

 87

 68

105

28

 65  11

40

200  200 150 56

42 210 65

85

217.5

130

115

85

140

50 100 13.5

50

240  240 184 67

51 250 80

100

255  155

132

103

165

55 110 15  60

呼び寸法

T

1

T

2

b

d

d

1

d

2

d

3

t

t

1

160 44

46

28

31

M24

×2

18

15

10

4.5

200 54

56

43

41

M30

×2

30

19

12

4.5

240 66

68

50

50

M42

×3

34

23

14

6

単位 mm

参考

呼び寸法

シャックル

適用ワイヤロープの
最大径

計算質量

(kg)

160 SC18

又は SD22

20 12.1

200 SC26

又は SD30

25 27.1

240 SC32

又は SD38

28 47.6

備考1.  シャックルは,用途によって,形式及び呼びを変えてもよい。

2.

計算質量は,シャックル SD 付きのものを示す。


8

F 3422-1995

付図 3  WMH 及び WME

単位 mm

呼び寸法

H

a

a

1

A

1

A

2

b

B

B

1

C

d

d

1

d

2

d

3

d

4

d

5

d

6

260  260 28 14 38 33 23

50

180

32

30

M18

×1.5

14 12  6  19

27

330  330 46 20 52 46 26

75

225

40

36

M22

×1.5

16 16  8  22

33

呼び寸法

d

7

D

5

E

F

H

4

H

5

H

6

H

7

H

8

H

9

l

L

L

1

t

260  20 45 23 54 145 14

55

200

85

75

34

35

54  9

330  28 56 28 70 185 16

60

250

105

90

42

43

70 12

単位 mm

シーブの呼び径

参考

呼び寸法

A B

シャックル

適用ロープの最大径

計算質量

(kg)

WMH260 160

160

− 24  10.0

WME260

SC14

又は SD20

 10.8

WMH330 200

200

− 30  17.8

WME330

SC18

又は SD22

 17.2

備考1.  シャックルは,用途によって,形状及び呼びを変えてもよい。

2.

計算質量は,シーブ A を含む。WME のものはシャックル SD 付きのものを示す。


9

F 3422-1995

船舶部会  船用荷役器具専門委員会  構成表(昭和 57 年 2 月 1 日改正のとき)

氏名

所属

(委員会長)

西  山  安  武

東京商船大学

土  屋  睦  夫

運輸省船舶局

大久保  和  夫

工業技術院標準部

草  野      博

財団法人日本船舶標準協会

大  友  義  雄

株式会社立野製作所

寺  本  虎  夫

株式会社寺本鉄工所

東  田  典  男

北川工業株式会社

天  方  博  昭

日立造船株式会社広島工場

今  井  弘  次

住友重機械工業株式会社船舶海洋事業本部

片  桐  靖  夫

三菱重工業株式会社神戸造船所

田  村      元

石川島播磨重工業株式会社船舶海洋事業本部

長谷川  照  一

日本鋼管株式会社重工業事業部

村  山      肇

川崎重工業株式会社船舶事業本部

奥  山  孝  志

社団法人日本中型造船工業会

(事務局)

石  井  清  次

工業技術院標準部機械規格課

鈴  木  一  規

工業技術院標準部機械規格課

(事務局)

小  林  秋  穂

工業技術院標準部機械規格課(平成 2 年 7 月 5 日改正のとき)

山  形  智  幸

工業技術院標準部機械規格課(平成 2 年 7 月 5 日改正のとき)

(事務局)

高  橋      潔

工業技術院標準部機械規格課(平成 7 年 3 月 28 日改正のとき)