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F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が改正した日本工

業規格である。これによって,JIS F 2421 : 1990 は改正され,この規格に置き換えられる。

国際規格との整合を図るために,原国際規格の技術的内容及び規格票の様式を変更することなく採用し,

更に JIS として必要な規定内容を追加した。

JIS F 2421

は,本体及び次に示す附属書で構成されている。

附属書 A(規定)  標準寸法の角窓の最大許容圧力

附属書 B(規定)  変形寸法の角窓の最大許容圧力


日本工業規格

JIS

 F

2421

: 1998

 (I

3903

:

 1993

)

造船及び海洋構造物−船用角窓

Shipbuilding and marine structures

Ships’ ordinary rectangular windows

序文  この規格は,1993 年に第 2 版として発行された ISO 3903,Shipbuilding and marine structures−Ships’

ordinary rectangular windows

を翻訳し,原国際規格の技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成

した日本工業規格である。

なお,この規格で下線(点線)を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。規格の運用

に当たっては,現段階において船用の窓に関する用語の統一が図られていないために規格本体において不

適切な表現の用語があるので,原国際規格を参照することが望ましい。

1.

適用範囲  この規格は,船用角窓の種類(系列,級別,形式及び呼び寸法),互換性及び構造上必要な

寸法,材料,試験,表示及び製品の呼び方について規定する。

備考1.  この原国際規格は,1974年海上人命安全条約 (SOLAS 1974) 及びその1981年改正版並びに

1966

年満載喫水線条約の諸規則を船舶に適用している船用の窓及びガラスの製造業者,造船

所並びに管轄官庁の経験に基づいて作成されている。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS B 0205

  メートル並目ねじ

備考  ISO 261  ISO general purpose metric screw threads−General plan からの引用事項は,この規格

の該当事項と同等である。

JIS B 0207

  メートル細目ねじ

備考  ISO 261  ISO general purpose metric screw threads−General plan からの引用事項は,この規格

の該当事項と同等である。

ISO 614

  Shipbuilding and marine structures−Toughened safety glass panes for rectangular windows and side

scuttles

−Punch method of non-destructive strength testing

JIS B 1101

  すりわり付き小ねじ

備考  ISO 1207  Slotted cheese head screws−Product grade A

ISO 1580

  Slotted pan head screws−Product grade A

ISO 2009

  Slotted countersunk flat head screws (common head style)  −Product grade A

ISO 2010

  Countersunk slotted raised head screws (common head style)  −Product grade A が,こ

の規格と一致している。


2

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

ISO 3254

  Shipbuilding and marine structures−Toughened safety glass panes for rectangular windows

ISO 3434

  Shipbuilding and marine structures−Heated glass panes for ships’ rectangular windows

JIS F 2411

  造船及び海洋構造物−角窓及び丸窓用ガスケット

備考  ISO 3902  Shipbuilding and marine structures−Gaskets for rectangular windows and side scuttles

が,この規格と一致している。

JIS F 2431

  造船−角窓−位置決定

備考  ISO 5779  Shipbuilding−Ordinary rectangular windows−Positioning が,この規格と一致してい

る。

ISO 5797-1

  Shipbuilding and marine structures−Windows and side scuttlesfor fire-resistant constructions−

Specifications

−Part 1 : “B” class divisions

ISO 6345

  Shipbuilding and marine structures−Windows and side scuttles−Vocabulary

JIS B 1111

  十字穴付き小ねじ

備考  ISO 7045  Pan head screws with type H or type Z cross recess−Product grade A

ISO 7046-2

  Cross-recessed countersunk flat head screws (common head style)  −Grade A Part 2 :

Steel of property class 8.8, stainless steel and non-ferrous metals

ISO 7047

  Countersunk raised head screws (common head style) type H or type Z cross recess−

Product grade A

が,この規格と一致している。

3.

定義  この規格の定義は,ISO 6345 による。

4.

種類  角窓の種類は,系列,級別,形式及び呼び寸法によって,それぞれ 4.14.4 に従って分類しな

ければならない。

備考2.  標準化された角窓の概観については,4.5及び表3に示す。

4.1

系列

4.1.1

通常系列 (N)   通常系列の角窓には,ISO 3254 の要件を満足する強化安全ガラスを取り付けなけ

ればならない。

4.1.2

耐火系列 (P)   耐火系列の角窓は,“A”(

1

)

又は“B”級の仕切りに取り付け ISO 5797-1 の要件を

満足するガラスを装備しなければならない。

ガラス枠及び窓枠の構造及び取付方法を改正する場合並びに試験及び表示を追加する場合には,ISO 

5797-1

によらなければならない。

4.1.3

熱線入り系列 (H)   熱線入り系列の角窓は,ISO 3434 の規定による電熱ガラスを取り付けなけれ

ばならない。

上記以外の分類方法として,材料による分類がある(6.1 及び

表 13 参照)。

備考3.  ガラス枠又は窓枠の構造が変わることに注意しなければならない(5.1.2参照)。

4.2

級別  船用通常角窓には,次の 2 種類の級別を取ることができる。

−  E 級:重構造角窓

−  F 級:軽構造角窓

4.3

形式  形式は,次の主要な特性によって呼ばなければならない。

                                                        

(

1

)

  “A”  級仕切りは,これから作成される ISO 5797-2 の主題となる。


3

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

−  開閉式又は固定式

−  ガラス枠の開き方向

−  締付け金物の形式

これらの種々の組合せについては,ISO 6345 の定義によって

表 に規定する。

4.4

呼び寸法  呼び寸法は,角窓の幅 w

1

及び高さ h

1

の正味採光寸法をミリメートルで表して定め,コー

ド番号によって識別する(

表 参照)。

4.5

級別,形式及び呼び寸法の概観  この規格によって標準化されたすべての角窓に関する概観を表 3

に示す。この検査は,系列 N(通常)

,P(耐火)及び H(熱線入り)の窓に適用する。

表 に示す図は構

造を規定するものではなく,単純化した例図であって参考に示すにすぎない。

表 1  形式の主な特性

固定方法

開閉式

又は

固定式

開き方向

ボルト式 (B)

溶接式 (W)

形式指示コード

B

− ILB

左側

(L)

− W ILW

B

− IRB

横ヒンジ

右側

(R)

− W IRW

B

− ITB

内開き

(I)

上ヒンジ

(T)

− W ITW

B

− OLB

左側

(L)

− W OLW

B

− ORB

横ヒンジ

右側

(R)

− W ORW

B

− OTB

開閉式

外開き

(O)

上ヒンジ

(T)

− W OTW

B

− NOB

固定式

 (NO)

− W NOW

表 2  呼び寸法

コード番号

呼び寸法

w

1

×h

1

mm

×mm

説明図

1

300

×425

2

355

×500

3

400

×560

4

450

×630

5

500

×710

6

560

×800

7

900

×630

8

1

000

×710

9

1

100

×800


4

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

表 3  角窓の概観

形式

4.3 参照)

級別

4.2 参照)

ボルト式

溶接式

コード番号に
よる呼び寸法

4.4 参照)

説明図

(図は,ボルト式角窓を示す。

内開き横ヒンジ窓

ILB

− ILW

IRB

E

− IRW

ILB

− ILW

IRB

F

− LRW

1

から 6

内開き上ヒンジ窓

ITB

E

− ITW

4

から 8

ITB

F

− ITW

4

から 9

外開き横ヒンジ窓

OLB

− OLW

ORB

E

− ORW

OLB

− OLW

ORB

F

− ORW

1

から 6


5

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

形式

4.3 参照)

級別

4.2 参照)

ボルト式

溶接式

コード番号に
よる呼び寸法

4.4 参照)

説明図

(図は,ボルト式角窓を示す。

外開き上ヒンジ窓

OTB

E

− OTW

4

から 8

OTB

F

− OTW

4

から 9

固定式窓

E NOB

1

から 8

F

− NOW 1 から 9

5.

技術要件

5.1

全般  すべての系列,級別,形式及び呼び寸法の角窓は,この規格に示される要件(寸法,材料,

その他)に合致して製造しなければならない。

これらの角窓は,7.に規定する試験要件を満足しなければならない。

5.1.1

耐火構造用角窓  耐火構造用角窓のガラス枠及び窓枠は,ISO 5797-1 に示す温度において,その機

械的性能を維持する材料で製造しなければならない。

これらの窓は,温度こう配によって生じる応力によってガラスが破壊することがないように設計しなけ

ればならない。

5.1.2

熱線入り角窓  熱線入り角窓の場合には,電熱ガラスの厚さに基づくガラス枠及び窓枠の設計変更

ISO 3434 参照)並びに電気的接続を考慮に入れなければならない。

5.2

寸法

5.2.1

主要寸法  角窓の主要寸法は,図 並びに表 及び表 に示すものでなければならない。呼び寸法,

級別及び形式との関連は,

表 に示すとおりとする。

備考4.  図1は,どの系列,級別又は形式の角窓についても,その構造を規定しているものではなく,


6

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

標準化した寸法を示しているにすぎない。

図は,内開きの横ヒンジ式角窓を示す。

5.2.2

隅部半径  基本半径は,正味採光寸法の隅部半径 r

1

である(

表 参照)。

その他の半径の値は,次のとおりでなければならない。

−  スピゴットの外隅半径及び溶接窓枠の外隅半径:r

2

r

1

+24mm

−  フランジの外隅半径:r

3

r

1

+65mm 以下

5.2.3

スピゴットの高さ  窓枠のスピゴットの推奨呼び高さを表 に示すがこれはすべての級別,形式及

び呼び寸法の角窓に望ましい値である。

5.2.4

ガラス溝  開閉式角窓のガラス枠及び固定式角窓の窓枠に設けるガラス溝の寸法(w

4

h

4

γ

4

及び

e

)は

図 及び表 に示すとおりでなければならない。

(

1

)

スピゴットの高さ は,5.2.3及び

6参照。

図 1  角窓の主要寸法


7

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

表 4  主要寸法及び締付け金具の数

単位 mm

呼び寸法

コード番号

w

1

×h

1

w

2

±2

h

2

±2

w

3

最大

h

3

最大

g

最大

r

1

(

1

締付け金物(

2

)

の最小数

1

300

×425  348

473    430

555

41    50

4

2

355

×500  403

548    485

630

41    50

4

3

400

×560  448

608    530

690

41    50

4

4

450

×630  498

678    580

760

41   100

4

5

500

×710  548

758    630

840

41   100

6

6

560

×800  608

848    690

930

41   100

6

7

900

×630  948

678

1

030

760

41   100

6

8

1

000

×710   1 048

758

  1 130

840

41

  100

8

9

1

100

×800   1 148

848

  1 230

930

41

  100

8

(

1

)

隅部半径 r

2

及び r

3

については,5.2.2参照。

(

2

)

締付け金物の数には,閉鎖金物及び丸穴ヒンジだけを含む(5.6 参照)

表 5  角窓のガラスの厚さ

単位 mm

角窓

ガラスの厚さ t

1

呼び寸法 d

1

(

1

)

系列

級別

1 2 3 4 5 6 7 8 9

E

10 10 12 12 15 15 19 19

N

通常(

1

)

F

8  8  8  8  10 10 12 12 15

P

耐火

E

F

ISO 5797-1

参照

H

熱線入り

E

F

ISO 3434

参照

(

1

)

特別な場合は,くもりガラスに対してさらに厚いガラスを使用しなければならない(5.5.3

10参照)。

表 6  スピゴツトの高さ c

単位 mm

形式

製造高さ

実際の高さ

ボルト式

16

溶接式

30

ス ピ ゴ ッ ト の 実 際

に 必 要 な 受 渡 し 高
さは,角窓を発注す
る と き に 協 議 し て

決 め る こ と が で き
る。


8

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

図 2  ガラス溝

表 7  ガラス溝

単位 mm

呼び寸法

コード番号

w

1

×h

1

w

4

最小

h

4

最小

r

4

e

1

300

×425   321

446    60

この寸法は,製造業者の判断に任せる。

2

355

×500   376

521    60

この寸法は,ガラスの厚さ及び使用する

3

400

×560   421

581    60

ガラス固定材によって決まる。

4

450

×630   471

651   110

5

500

×710   521

731   110

6

560

×800   581

821   110

7

900

×630   921

651   110

8

1

000

×710   1 021

731

  110

9

1

100

×800   1 121

821

  110

5.3

ガラス押さえ枠  ガラスをガラス枠又は窓枠に固定する場合,ガラス押さえ枠を使用するか否かは

製造業者の選択による。

5.3.1

寸法  ガラス押さえ枠を使用する場合,その寸法は図 に示す値以上としなければならない。

5.3.2

ガラス押さえ枠用小ねじ  ガラス押さえ枠を固定するためには,JIS B 1101 及び JIS B 1111 の規定

によるすりわり付き小ねじ又は十字穴付き小ねじを使用する必要がある。

どのねじを使用するかは,角窓製造業者の判断による。

これらのねじは,次の特性をもたなければならない。

−  ねじ:M6

−  長さ:16mm

−  材質:船用耐食銅合金(銅合金製角窓用)

;ステンレス鋼(アルミニウム合金製又は鋼製角窓用)

5.3.3

ガラス押さえ枠用小ねじのピッチは,次のとおりとする。

−  E 級窓の場合:75mm 以下

−  F 級窓の場合:100mm 以下

5.4

ガラス

5.4.1

通常角窓(系列)用ガラス  ISO 3254 による透明又はくもりの強化安全ガラスを使用しなけれ

ばならない。

ガラスの仕上げの種類の記号を

表 に示す。

ガラスの厚さと級別及び呼び寸法との関連は,

表 に示すとおりとする。

くもりガラスの特殊性については,5.5.3 に示す。


9

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

5.4.2

耐火構造用角窓(系列)用ガラス  ISO 5797-1 によるガラスを使用しなければならない。

使用条件に応じて,造船所はその角窓がどの耐火等級に適しているかを決定しなければならない[2 ペ

ージの

(

1

)

を参照]

ガラスは,耐火等級 B-0 及び B-15 用の角窓に関して標準化されている(ISO 5797-1 参照)

5.4.3

熱線入り角窓(系列)用ガラス  ISO 3434 による電熱ガラス(A 形又は B 形)を使用しなけれ

ばならない。

使用条件(電源,出力負荷及び過熱防止装置の種類)に応じて,造船所は角窓の製造業者に対して,対

象とする角窓にどの形のガラスを取り付けるべきかを決定しなければならない。

使用する電熱ガラスを

表 に示す。

図 3  ガラス押さえ枠 

表 8  ガラスの仕上げ

仕上げの種類

記号

透明

Y

1

くもり

Y

2


10

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

表 9  電熱ガラス付き角窓の記号

電源(電流定格系)

最小出力負荷(

2

)

 (W/dm

2

)

7 12 17

電源

電圧

V

周波数

Hz

加熱防止装置(

1

)

記号

G

7G

01 12G

01 17G 01

 24

S 7S

01

12S

0l

17S

01

G

7G

02 12G

02 17G 02

110

S

7S  02 12S

02 17S 02

G

7G

03 12G

03 17G 03

直流

220

S

7S  03 12S

03 17S 03

G

7G

11 12G

11 17G 11

50

S

7S  11 12S

11 17S 11

G

7G

12 12G

12 17G 12

115

60

S

7S  12 12S

12 17S 12

G

7G

13 12G

13 17G 13

50

S

7S  13 12S

13 17S 13

G

7G

14 12G

14 17G 14

単相交流

220

60

S

7S  14 12S

14 17S 14

G

7G

31 12G

31 17G 31

50

S

7S  31 12S

31 17S 31

G

7G

32 12G

32 17G 32

115

60

S

7S  32 12S

32 17S 32

G

7G

33 12G

33 17G 33

50

S

7S  33 12S

33 17S 33

G

7G

34 12G

34 17G 34

220

60

S

7S  34 12S

34 17S 34

G

7G

35 12G

35 17G 35

50

S

7S  35 12S

35 17S 35

G

7G

36 12G

36 17G 36

220/380

60

S

7S  36 12S

36 17S 36

G

7G

37 12G

37 17G 37

50

S

7S  37 12S

37 17S 37

G

7G

38 12G

38 17G 38

3

相交流

440

60

S

7S  38 12S

38 17S 38

(

1

)  G

:グループ制御,S:単独制御(ISO 34345.4参照)

(

2

)

極地方航海のため,更に大きな出力負荷が必要な場合には,角窓製造業者又は電熱ガラス製

造業者と協議しなければならない。

5.5

ガラスのはめ込み

5.5.1

ガラス固定材  ガラス固定材は,耐海水性及び耐紫外線性のある適切な材料を使用しなければなら

ない。

5.5.2

ガラスの取付け  ガラスをはめる場合は,ガラス枠又は窓枠のそれぞれ中央にガラスを置き,全周

に同じすきまを設ける。

耐火構造用角窓(P 系列)用又は熱線入り角窓(H 系列)用の特殊ガラスを取り付けるために特別のガ

スケットが必要であるかどうかは,ガラス枠の構造並びにそのガラスの組成及び縁部保護(ある場合)に

よって決める。

5.5.3

くもりガラスの特殊性


11

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

A

向きの取付け  くもりガラスは,一般にくもらせた表面を外側にして取り付けるのが普通である。そ

の場合には,

表 に示すガラスの厚さを適用する。ただし,ガラスは濡れると透明になることに留意しな

ければならない。

B

向きの取付け  特別な場合として,強化安全くもりガラスのくもらせた表面を内側にして取り付ける

ときは,

表 に規定する厚さよりも厚いガラスを使用しなければならない。

表 10  くもり面を内側に向ける場合のくもりガラスの厚さ

単位 mm

呼び寸法

角窓の級別ごとのガラスの厚さ

コード番号

w

1

×h

1

 E

F

1

300

×425

15 12

2

355

×500

15 12

3

400

×560

19 12

4

450

×630

19 12

5

500

×710

− 15

6

560

×800

− 15

7

900

×630

− 19

8

1

000

×710

− 19

9

1

100

×800

5.6

締付け金物(閉鎖金物及びヒンジ)

5.6.1

締付け金物の数

a)

E

級及び F 級の角窓のガラス枠の締付け金物は,閉鎖金物及び丸穴ヒンジで構成し,その数は

表 

示す数以上としなければならない。

b)

締付け金物の全数及びその構造は,角窓が 7.に示す強度及び水密性に関する要件を満足するものでな

ければならない。

備考5.  ガラス枠のヒンジの穴が長円形の場合には,そのヒンジは締付け金物とは考えない。

5.6.2

閉鎖金物

a)

少なくとも 2 個の閉鎖金物(例えば,ねじ込みボルト又はナット付きスイングボルト)を設けなけれ

ばならない。

b)

外開き窓の場合には,開けたときに閉鎖金物がガラスに当たらないように,適切なねじ固定装置を設

けなければならない。

c)

閉鎖金物が,スイングボルト,スイングボルト用ナット及びスイングボルト用ヒンジピンで構成され

ている場合には,それらの主要寸法は

表 11 に示すとおりとする。

5.6.3

ヒンジ  ヒンジの数(少なくとも 2 個)は,窓の種類(級別,形式,呼び寸法及び構造)によって

決まる。開閉式角窓のすべての種類について,ヒンジピンは,

表 11 による直径のものを使用することを推

奨する。

表 11  ボルト及びピンの直径

単位 mm

ヒンジピンの直径

スイングボルト及びナットのねじ

ISO 261 の規定による)

スイングボルト

ガラス枠

M20 12

12

5.7

ガラス枠及びガラス押さえ枠用ガスケット  ガラス枠と窓枠との間の水密性を確保するために,ガ

スケットを使用しなければならない。


12

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

5.7.1

ガスケットの種類  ガスケットは,JIS F 2411 の規定による A 形,B 形又は C 形とするが,その選

択は製造業者の判断による。

5.7.2

ガスケットの固定  ガスケットは,適切な接着剤によってガラス枠及び内ふたの溝に固定しなけれ

ばならない。

5.8

固定金物  すべての横開き式角窓には,適合した固定金物(例えば,フック)を備えなければなら

ない。この固定金物は,窓とともに引き渡すべき部品である。

6.

材料

6.1

窓枠,ガラス枠及びガラス押さえ枠  角窓の主要部品(窓枠,ガラス枠,ガラス押さえ枠)は,表

13

に示す材料で製造しなければならない。

これらの材料は,船用の耐食性とし,

表 14 に示す機械的性質以上のものでなければならない。表 14 

示す最小引張強さ及び最小伸びの値は,表に指示された級別の角窓について有効である。ただし,使用材

料は,関連する各国の規格に適合していることが望ましい。

表 13 に示す材料種別のコード番号は,角窓の呼び方における材料を指示するためのもので,表 12 に示

す材料コード番号を窓枠,ガラス枠及びガラス押さえ枠の順に並べたものである。

表 12  材料コード番号

材料コード番号

材料

1

銅系材料(例  黄銅,青銅)

2

鉄系材料(例  軟鋼,鋳鋼,鉄)

3

アルミニウム系材料(例  鋳物又は伸展合金)

0

該当部品なし(例  固定角窓のガラス枠)

表 13  材料種別

材料

角窓の形式  窓枠の

固定方法

材料種別

コード番号

窓枠

ガラス枠

ガラス押さえ枠

111

黄銅(

1

)

ボルト式

333

アルミニウム合金(

1

)

211

軟鋼

黄銅(

1

)

221

軟鋼

黄銅(

1

)

222

軟鋼

233

軟鋼

アルミニウム合金(

1

)

開閉式

溶接式

333

アルミニウム合金

(伸展材又は押し出し材だけ)

アルミニウム合金(

1

)

101

黄銅(

1

)

黄銅(

1

)

ボルト式

303

アルミニウム合金(

1

)

アルミニウム合金(

1

)

201

軟鋼

黄銅(

1

)

202

軟鋼

軟鋼

203

軟鋼

アルミニウム合金(

1

)

固定式

溶接式

303

アルミニウム合金

(伸展材又は押出材だけ)

アルミニウム合金(

1

)

(

1

)

鋳物合金を使用するか,伸展合金を使用するかは選択できる。


13

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

表 14  主要構成部品の引張強さ及び伸び

角窓の級別

最小引張強さ

N/mm

2

最小伸び

%

E 180  10

F 140  3

6.2

閉鎖金物及びヒンジピン  ガラス枠及び内ふたの閉鎖金物のスイングボルト,ピン及びナット並び

にヒンジピンは,次の性質をもつ材料で製造しなければならない。

a)

耐食性がある。

b)

他の部品の耐食性に影響を及ぼさない。

c)

機械的性質が

表 15 に示す値以上である。

表 15  閉鎖金物の引張強さ及び伸び

ヒンジピン,スイングボルト及びスイングボルトピン

ナット

角窓の級別

最小引張強さ

N/mm

2

最小伸び

%

最小引張強さ

N/mm

2

最小伸び

%

E 350

15

250

14

F 250

14

180

8

表 15 に示す最小引張強さ及び最小伸びの値は,表に指示した級別の角窓について有効である。ただ

し,使用する材料は関連する各国の規格に適合していることが望ましい。

アルミニウム合金製角窓の場合には,閉鎖金物のボルト(ねじ込みボルト又はスイングボルト)及

びガラス枠のヒンジピンは,耐食鋼,ステンレス鋼又は窓若しくはピンに腐食を起こさない合金で製

造しなければならない。

7.

試験

7.1

水密試験  標準寸法の角窓及び変形寸法の角窓に対する最大許容圧力を附属書 及び に示す。

7.1.1

船上試験  角窓が取り付けられた状態で水密であることを保証するために,造船所によってホース

試験を行い,船主又は検査員の代表の満足を得なければならない。

ホース試験は,呼び径 12.5mm 以上のホースを角窓から 1.5m 以内の距離に保持し,250kPa 以上の水圧

によって角窓に注水する方法で行わなければならない。

7.1.2

工場試験  同じ水圧試験を製造業者によって出荷前に,バッチ試験(出荷バッチの約 10%,少なく

とも 1 個の角窓)の方法で 25kPa の試験圧によって実施しなければならない。

7.2

機械的強度試験

7.2.1

供試する角窓について,次に示す圧力に等しい荷重を加える適切な試験方法によって,機械的な強

度試験を行わなければならない。

−  E 級角窓:75kPa

−  F 級角窓:35kPa

7.2.2

製造業者は,購入者の要請があれば,角窓の構造に使用している金属材料が,

表 14 及び表 15 に規

定する強度要件を満足していることの保証書を提出しなければならない。

7.2.3

材料の機械的試験は,各国に関連する規格があればその機械的試験に関する要件に従って行わなけ

ればならない。

7.3

耐火試験  耐火構造用の角窓(P 系列)は,耐火性の形式試験(ISO 5797-1 参照)を受けなければ

ならない。


14

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

7.4

熱線入り角窓の試験  熱線入り角窓は,ISO 3434 の 5.に述べられている電気的試験を受けていなけ

ればならない。

8.

表示  この規格による角窓には,8.18.2.2 までに規定するとおりの表示を行わなければならない。

8.1

通常角窓(N 系列)

8.1.1

本体の表示

a)

窓枠又は他の主要な金属部分に,形式の文字(E 又は F)を表示しなければならない。

b)

上記以外の表示は,任意である。

例  呼び寸法 

材料種別

製造業者名又はその略号

規格番号(

2

)

8.1.2

ガラスの表示  ガラスの表示は,ISO 614 に従って行わなければならない。

8.2

耐火構造用角窓(P 系列)

8.2.1

本体の表示  8.1.1 に示す表示を適用する。耐火角窓は,更にガラス枠の内側に次の表示を行わな

ければならない。

−  耐火等級(B-0 又は B-15 ; 5.4.2 参照)

−  試験報告書の番号

8.2.2

ガラスの表示  耐火ガラスには,ISO 5797-1 による表示を行わなければならない。

8.3

熱線入り角窓(H 系列)

8.3.1

本体の表示  8.1.1 に示す表示を適用する。

8.3.2

ガラスの表示  ガラスには,ISO 3434 の 7.に従って表示しなければならない。

9.

製品の呼び方  この規格による角窓は,9.19.2.3 の規定に従って示さなければならない。

9.1

呼び方の要素  角窓は,系列ごとに(窓ガラスの種類に応じて)次の基本要素及び追加要素を,次

に示す順序で使用しなければならない。

a)

基本要素

1)

名称(短縮)

:角窓

2)

規格番号:JIS F 2421ISO 3903

3)

系列(コード文字)

4.1 の規定による。

4)

級別(コード文字)

4.2 の規定による。

5)

呼び寸法,

表 の規定による。

6)

スピゴット高さ,5.2.3 の規定による。

7)

形式(記号)

表 の規定による。

8)

窓の材料種別,コード番号,

表 13 の規定による。

b)

安全ガラスを装備した通常角窓(N 系列)の呼び方に関する追加要素

9)

ガラスの仕上げ(記号)

5.4.1 の規定による。

c)

耐火構造用角窓(P 系列)の呼び方に関する追加要素

                                                        

(

2

)

  製造業者名又はその略号を表示する場合にしか許されない。 


15

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

9)

角窓の耐火等級,5.4.2 の規定による。

d)

熱線入りガラスを装備した角窓の呼び方に関する追加要素

9)

試験に関する電気的要件(記号)

5.4.3 及び

表 の規定による。

9.2

9.2.1

通常角窓 (N) の例  この規格によって製造された通常系列 (N) の角窓で,重構造形 E,呼び寸法

450mm

×630mm(窓番号 No.4)

,スピゴット高さ c=16mm,左内開きボルト式 (ILB),材料種別 111,透

明仕上げ (Y1) の板ガラス装備の場合は,次のように呼ぶ。

角窓  JIS F 2421ISO 3903−N−E4×16−ILB−111−Y1

9.2.2

耐火構造用角窓 (P) の例  この規格によって製造された耐火系列 (P) の角窓で,重構造形 E,呼

び寸法 450mm×630mm(窓番号 No.4)

,スピゴット高さ c=16mm,左内開きボルト式 (ILB),材料種別 111,

耐火等級 B-15 の場合は,次のように呼ぶ。

角窓  JIS F 2421ISO 3903−P−E4×16−ILB−111−B15

9.2.3

熱線入り角窓 (H) の例  この規格によって製造された熱線入り系列 (N) の角窓で,重構造形 E,

呼び寸法 450mm×630mm(窓番号 No.4)

,スピゴット高さ c=16mm,左内開きボルト式 (ILB),材料種別

111

,単相 220V,60Hz の交流電源による出力負荷 12W/dm

2

のグループ制御式加熱防止装置付き電熱ガラ

ス(記号:12G14)を装備した場合は,次のように呼ぶ。

角窓  JIS F 2421ISO 3903−H−E4×16−ILB−111−12G14

10.

位置決め  JIS F 2431 によって位置決めを行わなければならない。

11.

取付け  角窓を取り付ける場合には,関連する国内法規があるときは,それを適用する。外板にあら

かじめ開ける穴の直径は,

表 16 に示す値とするのがよい。溶接で取り付ける設計の角窓の場合には,あら

かじめ開ける穴と窓枠とのすきまをできるだけ小さくするため,

表 16 に示す値より小さく開けておくのが

よい。

表 16  あらかじめ開ける穴

単位 mm

呼び寸

コード番号

w

1

×h

1

w

5

+2

 0

h

5

+2

 0

r

5

+1

 0

説明図

1

300

×425  352

477   76

2

355

×500  407

552   76

3

400

×560  452

612   76

4

450

×630  502

682   126

5

500

×710  552

762   126

6

560

×800  612

852   126

7

900

×630  952

682   126

8

1

000

×710

1

052

762   126

9

1

100

×800

1

152

852   126


16

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

附属書 A(規定)  標準寸法の角窓の最大許容圧力 

この規格によって製造された通常系列 N(ISO 3254 による強化安全ガラスを装備)

,耐火系列 P(ISO 

5797-1

によるガラスを装備)及び熱線入り系列 H(ISO 3434 によるガラスを装備)の角窓に加えることが

できる最大許容圧力 を,

表 A.1 に示す。

表 A.1  最大許容圧力

角窓

級別

番号

呼び寸法

mm

×mm

ガラスの厚さ(

1

)

mm

最大許容圧力

kPa

1

300

×425

10 99

2

355

×500

10 71

3

400

×560

12 80

4

450

×630

12 63

5

500

×710

15 80

6

560

×800

15 64

7

900

×630

19 81

E

重構造

8

1

000

×710

19 64

1

300

×425

 8

63

2

355

×500

 8

45

3

400

×560

 8

36

4

450

×630

 8

28

5

500

×710

10 36

6

560

×800

10 28

7

900

×630

12 32

8

1

000

×710

12 25

F

軽構造

9

1

100

×800

15 31

(

1

)

ガラスの厚さは,通常角窓(N 系列)のガラス及び耐火構造用角窓(P 系
列)又は熱線入り角窓(H 系列)の主ガラスに適用する。特別な場合には,
くもりガラスにもっと厚いものを使用しなければならない(5.5.3参照)


17

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

附属書 B(規定)変形寸法の角窓の最大許容圧力 

角窓の片方又は両方

(幅 w

1

又は高さ h

1

が本体

表 に示す値と異なる場合には,最大許容圧力 p (kPa)  は,

次の式を利用して決定しなければならない。

2

2

000

40

b

t

p

β

=

ここに,

t

は,

ガラスの呼び厚さ (mm)

β

は,

図 B.1 のグラフから求められる係数。

b

は,

窓の小さい方の寸法 (mm)

図 B.1  角窓の寸法比に基づく係数

β

の決定曲線


18

F 2421 : 1998 (ISO 3903 : 1993)

船体部会居住区ぎ装専門分科会  構成表

氏名

所属

(専門分科会長)

国  貞  憲  文

川崎重工業株式会社

(委員)

井  上  雅  文

財団法人日本海事協会

叶      耕  治

三井造船株式会社

田  守  宣  昌

石川島播磨重工業株式会社

小  林  侑  二

常石造船株式会社

井  野  和  夫

日立造船株式会社

石  口  文  雄

三菱重工業株式会社

小  林  延  喜

クマタ工業株式会社

馬  場  裕  幸

株式会社高工社

青  木  善  光

シンワテック株式会社

石  神  俊  雄

森田金属工業株式会社

山  中  和  夫

株式会社ダイリツ

杉  田  英  二

株式会社アイ・イー・エム

鹿  股  信  幸

運輸省海上技術安全局

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

(事務局)

冨  永  恵  仁

財団法人日本船舶標準協会