>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

F 2202 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が改正した日本工

業規格である。これによって JIS F 2202 : 1995 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,国際規格との整合を図るために,対応国際規格の技術的内容を変更することなく本体

に規定し,さらに JIS として必要な規定内容を追加した。また,旧 JIS の内容を一部改正し,附属書に規

定した。

JIS F 2202

は,本体及び次に示す附属書で構成されている。

附属書(規定)  シャックル形トッピングブラケット


日本工業規格

JIS

 F

2202

 : 1998

デリックトッピングブラケット

Derrick topping brackets

序文  この規格は,1987 年に第 1 版として発行された ISO 8314, Shipbuilding and marine structures−Trunnion

pieces for span bearings and lead block bearings

を元に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,技

術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格に規定され

ていない規定内容を日本工業規格として追加している。

附属書には,従来,日本工業規格で規定していた規格を規定した。

なお,この規格で点線で下線を施してある部分は,対応国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は.船舶のデリックブームの操作で使用されるトラニオンピース(デリックトッ

ピングブラケット)の寸法,材質,スパン軸受及び揚貨索導滑車軸受の組立てのためのボルトの位置を規

定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

ISO 286/1

  ISO system of limits and fits−Part 1 : Bases of tolerances, deviations and fits(

1

ISO 630

  Structural steels−Plates, wide flats, bars, sections and profiles

ISO 683/1

  Heat-treatable steels, alloy steels and free-cutting steels−Part 1 : Direct-hardening unalloyed and

low-alloyed wrought steel in form of different black products

ISO 8147

  Shipbuilding and marine structures−Derrick rigs and component parts−Vocabulary(

2

)

ISO 6043

  Shipbuilding and marine structures − Eye and fork assemblies under tension load − Main

dimensions

(

1

)

現在草案の段階(ISO/R 286-1962の一部改正)

(

2

)

現在原案審議中

3.

定義  この規格で用いる用語の定義は,ISO 8147 による。ただし,この規格ではトラニオンピースは

デリックトッピングブラケットとも呼称する。

4.

種類

4.1

形式  トラニオンピースは,次の 3 種類に区分する。

−  A 形:下部アイ付き

−  B 形:中央部アイ付き

−  C 形:上部及び下部の 2 個のアイ付き


2

F 2202 : 1998

4.2

呼び寸法  トラニオンピースの呼び寸法は,参照及び発注に仕様するためのもので,単位なしの数

値とする。この数値は,アイの許容荷重を kN で表した数値から求める。

5.

材質

5.1

トラニオンピース  トラニオンピースは,ISO 630 の Fe 430 以上の品質の鋼によって製作されなけ

ればならない。

5.2

ボルト又はピン  ボルト又はピンは,ISO 630 の Fe 430 以上の品質の鋼によって製作されなければ

ならない。

5.3

高品質品  焼入れ鋼を使用する必要がある場合には,その材質は ISO 683/1 によらなければならない。

6.

寸法  トラニオンピースの寸法は図 1,図 及び表 1,表 による。

備考  表 及び表 の寸法 bd

4

d

5

d

6

r

2

及び r

3

の値は,ISO 6043 による。

6.1

A

形及び 形の主要寸法

図 1  トラニオンピース 形及び 形の形状

表 1  形及び 形の呼び寸法と各部寸法

単位  mm

呼び寸法  アイにかかる

許容荷重  kN

b

d

2

d

3

d

4

e

h

r

1

ボルト径(

3

)

d

1

 2

 20

22

 34  65

24

 75  90

25

 32

 4

 40

30

 42  80

33

 95 110

33

 40

 6

 63

40

 47  90

42

110 130

42

 45

 8

 80

45

 52 100

48

120 150

48

 50

10

100

50

 57 110

52

130 170

52

 55

12

125

55

 62 120

56

140 190

56

 60

16

160

60

 68 130

66

150 215

66

 65

20

200

65

 78 150

74

170 240

74

 75

25

250

70

 83 160

78

180 270

78

 80

32

320

80

 93 180

86

190 300

86

 90

40 400

90

103 190

96

210 330

96

100

(

3

)  8.

組立参照


3

F 2202 : 1998

6.2

C

形の主要寸法

図 2  トラニオンピース 形の形状

表 2  形の呼び寸法及び各部寸法

単位  mm

許容荷重  kN

呼び寸法

d

5

アイ  d

6

アイ

b

d

2

d

3

d

5

d

6

e

h

r

2

r

3

ボルト径

d

1

(

4

)

16 100

63

50

68

130

52

42

150 215

55

45

65

20 125

80

55

78

150

56

48

170 240

60

50

75

25 160

100

60

83

160

66

52

180 270

65

55

80

32 200

125

65

93

180

74

56

190 300

70

60

90

(

4

)  8.

組立参照

6.3

許容差  寸法許容差は,ISO 286/1 による基準許容差等級 IT14 に対応したものでなければならない。

7.

呼び方  トラニオンピース(ボルト又はピンを除く。)の参照及び注文の際には 7.1 及び 7.2 に示すと

おりの呼び方とする。

7.1

呼び方の構成要素  構成要素を次の順序で指示する。

a)

名称:トラニオンピース 

b)

規格番号:JIS F 2202 

c)

形,記号:A,B,C(4.1 及び

図 1,図 参照) 

d)

呼び寸法:

4.2 及び

表 1,表 参照) 

7.2

例  この規格による下部アイ付き,A 形,呼び寸法 12 のトラニオンピースは,次のとおりの呼び方

とする。

トラニオンピース  JIS F 2202-A12

8.

組立

8.1

図 は,組立の例だけを示したものである。軸受の構造及びボルトの構成を規定するものではない。

8.2

軸受ブラケットの設計は,各船級協会の規則によってそれぞれ決めなければならない。

8.3

ボルトは,適切な方法で固定されなければならない。ボルトの長さ及び形状は,軸受ブラケットの

設計に適合していなければならない。


4

F 2202 : 1998

8.4

組立で,座金を入れることはすべての形について任意とする。座金の位置は,デリックブーム固縛

位置によってトラニオンピースの上又は下のどちらでもよい。

備考1.  ボルトの直径 d

1

は,

1及び表2を参照。

2.

このすき(隙)間は呼び寸法 2 に対して 5 mm,呼び寸法 40 に対して 10 mm までの間とする。

図 3  組立


5

F 2202 : 1998

附属書(規定)  シャックル形トッピングブラケット

1.

適用範囲  この規格は,船の荷役に用いるシャックル形トッピングブラケット(以下,ブラケットと

いう。

)について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS B 0205

  メートル並目ねじ

JIS B 1181

  六角ナット

JIS B 1351

  割りピン

JIS G 3201

  炭素鋼鍛鋼品

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 5102

  溶接構造用鋳鋼品

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板及び条

3.

構造,形状及び寸法  ブラケットの構造,形状及び寸法は,附属書付図 及び附属書付図 のとおり

とする。

4.

材料  ブラケットの材料は,次の附属書付表 による。

附属書付表 1  ブラケットの材料

部品番号

部品名称

材料

1

本体

JIS G 3201

の SF440 又は

JIS G 5102

の SCW410

2

シャックル

3

ピン

JIS G 4051

の S25C

4

六角ナット

棒鋼

5

座金

JIS H 3100

の C2600P

6

ストッパ

鋼板

7

割りピン

黄銅線

8

グリースニップル

黄銅

9

つり上げアイ

棒鋼

備考1.  本体の材料は,炭素含有量を0.23 %以下とする。

2. S25C

は,JIS G 4051 に参考として示されている

機械的性質を満足するよう適切な熱処理を施
す。

5.

外観検査  ブラケットの外観は,使用上有害な欠点がなく,確実な溶接が施され,各部の仕上がりは

滑らかでなければならない。

6.

製品の呼び方  ブラケットの呼び方は,規格の名称,規格番号及び呼びによる。


6

F 2202 : 1998

例  デリックトッピングブラケット  JIS F 2202-37

附属書付図 1  組立図(鋳鋼品の場合)

附属書付表 2  各部寸法

単位  mm

本体

シャックル

つり上げアイ

呼び

B

h

l

l

1

l

2

r

d

1

d

D

d

1

h

1

L

R

l

d

5

r

1

h

5

l

3

 37   58  110  115   55   80  10  32  33   68

32

116 117

28

30

6

 7.5 35  15

 57   72  120  125   60   85  10  40  40   84

40

127 135

28

36

6

10

35  20

 84   86  135  140   70   90  10  47  50  100

47

142 145

30

44

6

15

30  20

126  105 145 170  80 100  10  57  58  120

57

153 172

35

52

9

15

30  25

230  130 200 210 100 120  20  74  70  150

74

208 210

52

65

9

20

30  25

340  155 240 250 120 140  20  87  80  170

87

250 255

65

75

9

20

30  25

441  175 265 280 135 155  20  97  90  195

97

275 280

75

85

9

20

30  25

ピン

座金

ストツパ

参考

呼び

(a)  D

1

B

1

d

2

ねじの

呼び

d

3

(d

4

)  H  (h

2

)

h

3

S

t

1

D

2

t

2

a

1

b

1

h

4

割りピン

使用 
荷重

(kN)

計算

質量

(kg)

 37   6.5   48   41   30  M24

19  202  10

 60

18

14

 58

5

 23

10

14

  5×35

37.3

  12

 57   8   58   50   38  M30

25  231  12

 75

22

17

 62

5

 28

10

17

6.3

×45

56.9

  19

 84  10   66   55   45  M36

30  268  15

 85

25

20

 68

5

 32

12

20

  8×50

84.3

  30


7

F 2202 : 1998

ピン

座金

ストツパ

参考

呼び

(a)  D

1

B

1

d

2

ねじの

呼び

d

3

(d

4

)  H  (h

2

)

h

3

S

t

1

D

2

t

2

a

1

b

1

h

4

割りピン

使用 
荷重

(kN)

計算
質量

(kg)

126  10   75   65   55  M42

35  299  15

100

28

23

 82

6

 36

12

23

  8×55 125.5   48

230  12   98   85   72  M56

46  392  18

115

38

29

125

6

 45

14

29

 10

×70 229.5

101

340  12  110   95   85  M64

52  458  18

135

42

32

144

8

 52

14

32

 10

×75 340.3

174

441  12  122  105   95  M72

60  507  18

150

46

38

165

8

 65

16

38

 10

×85 441.3   22

備考1.  d

3

部ねじは,JIS B 0205の規定による。

2.

ナットは,JIS B 1181 による。

3.

割りピンは,JIS B 1351 の規定による。

4.

括弧内寸法は,参考のために示す。

附属書付図 2  本体図(鋳鋼品の場合)

附属書付表 3  本体寸法(鋳鋼品の場合)

単位  mm

本体

呼び

B

b

1

b

2

d

1

h

1

h

2

l

l

1

l

2

l

3

t

3

r

1

r

2

r

3

 37   58   28

15

32

110

 80

115

 55

 80

 80

20

15

10

10

 57   72   36

18

40

120

 84

125

 60

 85

 80

25

15

15

10

 84   86   46

20

47

135

 95

140

 70

 90

 90

30

20

20

10

126 105

60

22.5

57 145

100

170

80

100

110

30

20  20  10

230

130

80

25 74 200

150

210

100

120

135

35

20 30 20

340

155

95

30 87 240

180

250

120

140

165

40

30 35 20

441 175 105

35  97  265

195

280

135

155

 182.5

45

30 40 20


8

F 2202 : 1998

附属書参考表  トッピングブラケットと滑車との組合せ表

呼び  使用荷重

kN

適用滑車

デリック
ブームの

呼び

 37

 37.3

1 B 220 (SB 26)

SWL

=137 kN

1 A 240 (SB 26)

SWL

=172 kN

 1

 57

 56.9

1 B 280 (SB 34)

SWL

=22.1 kN

 2

 84

 84.3

1 B 340 (SB 42)

SWL

=34.3 kN

3

又は 5

126 125.5

1 A 430 (SB 42)

SWL

=53.9 kN

2 A 340 (SB 46)

SWL

=127 kN

1 B 340 (SB 42)

SWL

=34.3 kN

5

又は 10

230

229.5

T 1 A 460 (SB 60)

SWL

=108 kN

2 A 430 (SB 60)

SWL

=206 kN

2 B 430 (SB 65)

SWL

=245 kN

− 10又は15

340

340.3

T 1 B 460 (SB 75)

SWL

=108 kN

2 B 430 (SB 65)

SWL

=245 kN

− 15

441

441.3

T 2 A 460 (SB 85)

SWL

=412 kN

− 15

備考1.  適用滑車欄の丸括弧内の数字は,滑車に付くシャックルの呼びを示す。

2. SWL

は,滑車の使用荷重を示す。

3.

角括弧を付けた滑車を適用する場合には,トッピングブラケットにかかる計画荷重が上表の使用荷重より
小さいことを確認のうえ適用する必要がある。