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F 2009

:2004

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人  日本船舶標準協会(JMSA)から,

工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,国

土交通大臣が制定した日本工業規格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


F 2009

:2004

(2) 

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類及び記号 

1

4.

  品質

1

4.1

  材料

1

4.2

  外観

1

4.3

  機械的性質 

2

4.4

  形状及び寸法 

2

4.5

  断面寸法 

3

4.6

  寸法許容差 

4

5.

  試験

5

6.

  検査

5

7.

  表示

5

 


     

日本工業規格

JIS

 F

2009

:2004

船用アルミニウム合金押出対称形材

Shipbuilding - Aluminium alloy extruded symmetrical shapes

1. 

適用範囲  この規格は,船舶の外板などに用いるアルミニウム合金の押出対称形材(

1

)

(以下,形材と

いう。

)について規定する。

(

1

アルミニウム板とスチフナとを一体化したアルミニウム合金製押出対称形材。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 0001

  アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 4100

  アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材

JIS Z 2201

  金属材料引張試験片

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

3. 

種類及び記号  形材の種類及び記号は,形状及び寸法によって区分し,PS-01∼PS-12 の 12 種とする。

4. 

品質

4.1 

材料  形材の材料は,次の a)c)による。

a)

等級は,JIS H 4100 

表 及び附属書表 の A5083S,A5086S,KA6005AS,KA6082S 及び A6N01S

と同等とする。ただし,材料の特性を考慮した場合,JIS H 4100 の規定によるその他の材料を使用す

ることは妨げない。

b)

化学成分は,JIS H 4100 

表 及び附属書表 の A5083S,A5086S,KA6005AS,KA6082S 及び A6N01S

による。

c)

質別は,JIS H 0001 

表 と表 との組合せ記号の H112 及び表 の T5 及び T6 とする。

4.2 

外観  形状の外観は,形状正しく,仕上げが良好・均一で,使用上有害な膨れ,きずなどの欠陥が

あってはならない。


2

F 2009

:2004

     

4.3

機械的性質  形材の機械的性質は,表 による。

  1  機械的性質

耐力 N/mm

2

記号

質別

板厚

mm

引張り強さ

N/mm

2

母材

母材

溶接継手

伸び

備考

A5083S H112  130

以下 275 以上 110 以上

− 12 以上

JIS H 4100

の表 3.1

A5083S(

1

) H112

275

以上 125 以上

125

以上

6

以下 245 以上 205 以上

8

以上

JIS H 4100

の表 3.1

T5

6

を超え 12 以下 225 以上 175 以上

8

以上

JIS H 4100

の表 3.1

A6N01S

T6 6

以下 265 以上 235 以上

8

以上

JIS H 4100

の表 3.1

A6N01S(

1

) T5

98.07

以上

T5 8

以下 250 以上 200 以上

8

以上

JIS H 4100

の附属書表 3

6

以下 270 以上 225 以上

8

以上

JIS H 4100

の附属書表 3

KA6005AS

T6

6

を超え 10 以下 260 以上 215 以上

8

以上

JIS H 4100

の附属書表 3

T5 15

以下 290 以上 250 以上

8

以上

JIS H 4100

の附属書表 3

KA6082S

T6 15

以下 310 以上 260 以上

8

以上

JIS H 4100

の附属書表 3

(

1

船舶で最も広く使用される,A5083S 及び A6N01S の形材の母材及び溶接継手の慣用的耐力の値

を示したものである。

4.4 

形状及び寸法  形材の形状及び寸法は,図 及び表 による。

  1  形材の形状及び寸法図

B

b

B

r

H

r

H

w

D

b

t

w

B

e

B

t

W

(B

e

B

B

l

B

l

t

e

t

m


3

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  2  形材の寸法表

単位  mm

種類

表示(

1

) B

e

 B B

l

t

m

H

r

B

r

t

w

H

w

B

b

D

b

備考

PS-01

600/150

×40×3.0/3.0

3.0 3.0

3.0

4FB

スチフナ

6N01

PS-02(

2

)

600/150

×40×4.0/2.0

150

75 40

4FB

スチフナ

耳付 6N01

t

e

× B

e

×

B

t

=1mm

×

1.5mm

×3mm

PS-03(

2

)

600/200

×50×4.0/2.0

2.0

0 0

4.0

50

4.0

0

3FB

スチフナ

耳付 6N01

t

e

× B

e

×

B

t

=1mm

×

1.5mm

×3mm

PS-04 600

×40×3.0/3.0×13/10

200

100

2.0 40

PS-05 600

×50×3.0/3.0×13/10

3.0

3.0

13 10

PS-06 600

×50×3.0/4.0×16/12 4.0

2.0

3.0

50

16

PS-07 600

×65×4.0/5.0×15/12 3.0

4.0

15

12

PS-08 600

×65×3.5/5.0×20/16

5.0

2.5 3.5

65

20 16

PS-09 600

×75×4.0/6.0×19/15 5.0

4.0

19

PS-10 600

×80×5.0/6.0×22/18

6.0

4.0 80

22

18

PS-11 600

×100×7.0/5.0×22/16 7.0

6.0

22

16

PS-12 600

×100×8.0/5.0×25/20

600

300

150

8.0 5.0

45

5.0

100

25 20

(

1

寸法表示で PS-01∼03 は B

e

/B

×H

w

×t

w

/t

m

,PS-04 以降は B

e

×H

w

×t

w

/t

m

×B

b

/D

b

とした。

  (

2

)  PS-02

及び PS-03 だけ両縁に耳を設けるものとする。

備考1.  隅角 r

b

は,2 から 3mm とし,その他の隅角は 0.5mm 以上とする。

2. 

隅角 r

f

は,5 から 10mm とする。

4.5 

断面性能  断面性能は表 による。

a) 

表 の断面性能(断面二次モ−メント,断面係数など)は,有効幅=40×t

m

 mm

とする。

b)

設計水圧(Mpa)欄の上段の値は,板部の塑性モ−メント×1.2(軽構造船暫定基準)に相当する値,

下段は耐力×0.73 を許容応力とした弾性計算(高速船構造基準)に対応する値とする。

c)

耐力の値は,A6N01S が 98.07 N/mm

2

,A5083S が 125N/mm

2

とする。他の材質又は耐力の値を採用す

る場合は,

表 の値を耐力の値に応じて修正する必要がある。

d) 

表 のうち,設計水圧は,材料の強度に左右されるので,PS-01∼PS-09 までは A6N01S を,PS-10∼

PS-12

は A5083S の使用を想定して規定する。

      なお,PS-10∼PS-12 に A6N01S を使用する場合,設計水圧の値が A5083S の場合よりも低下するこ

とに注意しなければならない。ただし,船によっては,現状では特別の許可を得ない限り,A6N01S

を常時海水に接する部材へ使用することは禁じられている。


4

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  3  断面性能表

全体

スチフナ(一本分)

板部

種類

断面

cm

2

質量

kg/m

有効
断面

cm

2

断面 2

次モー

メント

cm

4

断面 2

次モー

メント

質量

cm

4

m

当り

/kg

断面 
係数

cm

3

断面
係数
質量

cm

3

m

当り

/kg

塑性
断面
係数

cm

3

設計 
水圧

MPa

質量

kg/m

質量 
当り

MPa

水圧

/kg

備考

0.0997

0.0821

PS-01 17.10  4.617  4.80  5.760  3.743

1.595

1.036

2.820

0.0561

1.215

0.0462

0.0715

0.0706

PS-02 18.49  4.99  3.20  5.661  4.538

1.856

1.4880

3.360

0.0386

1.0125

0.0381

0.0997

0.0821

PS-03 18.09  4.88  3.60  10.176  12.184

2.784

3.332

5.155

0.0561

1.215

0.0462

0.068

0.0255

PS-04 24.20  6.534  6.70  14.434  4.418

4.523

1.384

6.495

0.033

2.67

0.0124

0.0607

0.0345

PS-05 25.70  6.939  7.45  24.667  6.222

6.250

1.576

8.924

0.0372

2.795

0.0133

0.0972

0.0279

PS-06 32.82  8.861  10.81  34.864  7.869

8.454

1.908

11.967

0.0433

3.48

0.0142

A6N01S

0.207

0.0469

PS-07 34.54  9.326  11.67  63.474  13.612

12.191

2.614

17.633

0.1117

4.41

0.0253

0.314

0.0574

PS-08 42.08  11.362  16.04  93.983  16.543

17.898

3.151

24.840

0.187

5.47

0.0342

0.187

0.0430

PS-09 44.54  12.026  17.27  113.927 18.947

22.986

3.823

31.566

0.099

4.35

0.0228

0.303

0.0566

PS-10 53.72  14.504  23.26  193.07  26.623

29.461

4.062

41.966

0.1755

5.35

0.0328

0.438

0.0684

PS-11 62.84 16.967  30.02  336.35  42.022

39.366

3.943

56.672

0.2599

6.40

0.0401

0.527

0.0753

PS-12 70.50  19.035  35.25  419.86  44.115

49.214

5.171

69.620

0.301

7.00

0.043

A5083S

4.6 

寸法許容差  形材の寸法許容差は,次による。

a)

形材の断面の寸法許容差は,

表 による。

  4  形材の断面の寸法許容差

単位 mm

t

m

(

1

) t

w

(

1

)

種類

B

e

 B B

m

普通級

特殊級

H

w

普通級

特殊級

±3.0

±2.5

±1.5

±0.84

±0.56

±1.5

±0.84

±0.56

(

1

厚さの許容差は,普通級による。ただし,受渡当事者間の協定によっては,特殊級を使用する

ことができる。また,

表 以外の断面寸法許容差は,JIS H 4100 による。


5

F 2009

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b)

形材の曲がりの許容差は,全長

L

(mm)

につき,

(1×

1000

L

)(mm)以下とする。

c)

形材のねじれの許容差は,全長

L

(mm)

につき,

4

1

×

300

L

)度以下とする。ただし,最大値は 3 度と

する。

d)

形材の平らさの許容差は,0.6%×幅(mm)以下とする。

e)

形材の角度の許容差は,±2 度とする。

f)

形材の隅角(

r

)の許容差は,

r

)が 4.7 mm 以下の場合は,±4 mm,

r

)が 4.7 mm を超える場合

は,±0.1×

r

mm

とする。

g)

形材の長さの許容差は,製品の長さ 9 000 mm 以下は

mm

mm

13

0

+

とし,9 000 mm を超え 15 000 mm 以下は

mm

mm

15

0

+

とする。

5. 

試験  形材の化学成分の分析試験及び引張試験は,JIS H 4100 の 7.1 及び 7.2 によって行う。

6. 

検査  形材の検査は,次による。

a)

寸法検査は,4.4 の規定によって行ない,4.6 に適合しなければならない。

b)

材料検査は,5.の規定によって行ない,4.1 に適合しなければならない。

c)

引張試験は,JIS Z 2241 による。この場合の試験片は JIS Z 2201 による。

d)

外観検査は,4.2 の規定に適合しなければならない。

e)

その他の一般事項は,JIS H 0321 による。

7. 

表示  形材は,1 包装ごと又は 1 製品ごとに適切な方法によって,次の事項を表示しなければならな

い。

a)

種類,質別又はそれらの略号

b)

形材番号又は長さ寸法

c)

製造年月又はその略号

d)

製造番号又はその略号

e)

製造業者名又はその略号