>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 F

0803

-1979

中小形船の燃料油系統自動化機器

の船内試験方法

Methods of Onboard Test on Automatic Control of

Fuel Oil System for Smaller Ships

1.

適用範囲  この規格は,中小形船の機関部燃料油系統自動化装置の船内試験方法について規定する。

2.

試験項目  試験は,次の項目について行う。

(1)

燃料油供給ポンプの遠隔発停装置

(2)

燃料油供給ポンプの自動切換装置

(3)

燃料油タンクの自動補給装置

(4)

燃料油連続清浄装置

(5)

重油切換装置

(6)

燃料油圧力低下警報装置

(7)

燃料油の温度上昇又は低下警報装置

(8)

燃料油タンク液面警報装置

(9)

燃料油の自動温度調整装置

(10)

燃料油タンク遠隔液面指示装置

3.

試験の準備  試験に先立ち,試験の準備として次の各項を確認する。

(1)

自動化装置の検知器の装備位置が適当であること。

(2)

使用する電源について,電圧及び周波数が計画値であること。

(3)

配管,バルブの開閉,計器などの状態が計画どおりであること。

(4)

必要な試験に応じて使用燃料油の比重及びとう(搭)載量。

4.

試験方法

4.1

燃料油供給ポンプの遠隔発停装置  燃料油供給ポンプの遠隔発停装置は,次による。

(1)

遠隔発停押ボタンによってポンプの発停を行い,作動の状況を確認する。

引用規格:

JIS F 6602

  中小形船の自動スラッジ排出形油清浄機の船内試験方法

(2)

制御室などに設けられた運転表示燈の点燈を確認する。

4.2

燃料油供給ポンプの自動切換装置


2

F 0803-1979

4.2.1

圧力低下による自動切換え  圧力低下による自動切換えは,次による。

(1)  1

号及び 2 号ポンプの電源を入れて,電源表示燈の点燈を確認する。

(2)

圧力スイッチが計画値に設定されていることを確認する。

(3)  1

号ポンプを始動し,自動・手動切換スイッチを自動にし,運転表示燈,電流計,ポンプ吐出し圧力

を確認する。

(4)

吐出し圧力整定後,圧力調整弁を調整し,又は試験用配管によって吐出し圧力を次第に低減させ,圧

力スイッチが働き,2 号ポンプが自動始動し,1 号ポンプが自動停止することを確認するとともに,ポ

ンプ停止警報の確認をする。このときの 2 号ポンプの運転表示燈,電流計,ポンプ吐出し圧力を確認

する。

(5)  2

号ポンプが自動始動する直前の,1 号ポンプの吐出し圧力を計測して,圧力スイッチの設定圧力と一

致することを確認する。

(6)  2

号ポンプを先発させ,同要領で 1 号ポンプの切換えを行う。

4.2.2

無電圧による自動切換装置  無電圧による自動切換装置は,次による。

(1)  1

号及び 2 号ポンプの電源を入れて,電源表示燈の点燈を確認する。

(2)  1

号ポンプを始動し,自動・手動切換スイッチを自動にし,運転表示燈,電流計,ポンプ吐出し圧力

を確認する。

(3)  1

号ポンプの電源しゃ断器を操作して停止させ,2 号ポンプが自動始動し,このときの運転表示燈,電

流計,ポンプ吐出し圧力を確認する。

(4)  2

号ポンプを先発させて,同要領で 1 号ポンプの切換えを行う。

4.3

燃料油タンクの自動補給装置  燃料油タンクの自動補給装置は,次による。

(1)

燃料油タンクの低液面で燃料油移送ポンプを自動始動させ,このときの運転表示燈,電流計,ポンプ

吐出し圧力を確認する。

(2)  4.3(1)

項の確認後,高液面でポンプが停止することを確認する。

4.4

燃料油連続清浄装置  燃料油連続清浄装置は,次による。

(1)

航走中燃料油清浄機を運転し,連続清浄を行い,装置の作動を確認する。

(2)

燃料油清浄機の船内試験は,JIS F 6602(中小形船の自動スラッジ排出形油清浄機の船内試験方法)に

よるものとする。

(3)

自動洗浄こし器は,入口と出口の差圧を計測して通油を確認する。

4.5

重油切換装置  本船航走中,重油切換えを実際に行い,切換弁の確認を行う。

燃料入口温度又は自動切換装置付のものは,切換時間の計測を行う。

4.6

燃料油圧力低下警報装置  主機入口主管の圧力を下げて,警報及び警報表示燈の点燈を確認する。

4.7

燃料油の温度上昇又は低下警報装置  温度検出端を人為的に設定温度まで上昇又は低下させて,警

報及び警報表示燈の点燈を確認する。

4.8

燃料油タンク液面警報装置  燃料油タンクの液位に高(低)液面を作り,液面検出スイッチの作動

を確認するとともに,警報及び警報表示燈の点燈を確認する。

4.9

燃料油の自動温度調整装置  主機入口温度,燃料油清浄機入口温度,燃料油セットリングタンク及

びサービスタンク油温度の各自動温度調整は,設定温度に制御されることを温度計で確認する。

4.10

燃料油タンク遠隔液面指示装置

4.10.1

電気式  電気式は,次による。

(1)

フロートを動かして指示計の動きを確認する。


3

F 0803-1979

(2)

指示計の指示と実際の液面が,実用上差し支えない範囲で一致することを確認する。

4.10.2

エアパージ式  エアパージ式は,次による。

(1)

タンク底面からパージ管までの高さを確認する。

(2)

パージ管に空気を送り,液面指示計の指示が,油の比重差を見込んだ液面と実用上差し支えない範囲

で一致することを確認する。

(3)

油の比重による指度の相違を修正する。

船舶部会  中小形船専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

森  田  知  治

東京商船大学

栗  山      劭

運輸省船舶局

仲井真  弘  多

工業技術院標準部

荻  野  義  治

財団法人日本船舶標準協会

柏  木  十三郎

株式会社アジア船舶工業社

上  原  光  信

株式会社長野計器製作所

小  田  道人司

渦潮電機株式会社

河  合      登

大洋電機株式会社

北  村  一  夫

ヤンマーディーゼル株式会社

中  北      博

株式会社中北製作所

永  野  栄  寿

巴工業株式会社

深  谷  吉  一

株式会社村山電機製作所

正  橋  三津夫

阪神内燃機工業株式会社

奥  山  孝  志

社団法人日本中型造船工業会

木  下  栄  一

内海造船株式会社

山  川  信  雄

林兼造船株式会社

森  川      卓

社団法人日本船主協会

百合草  正  韶

船舶整備公団

小  平  清  秀

三洋商事株式会社

長谷川  和  男

株式会社上野運輸商会

(事務局)

石  井  清  次

工業技術院標準部機械規格課

江  口  信  彦

工業技術院標準部機械規格課