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日本工業規格

JIS

 F

0504

-1989

機関部逃し弁の装備及び設定圧力

Application and Setting Pressure of

Relief Valves for Ships' Machinery

1.

適用範囲  この規格は,船舶の主機,推進関係の補助機器及びこれに関連がある管系に附属する主な

逃し弁(ボイラに取り付けられた安全弁を除く。

)の装備箇所及びその設定圧力について規定する。

備考  この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参

考として併記したものである。

2.

装備箇所及び設定圧力  装備箇所及び設定圧力は,原則として次の表による。

機器名

装備箇所

設定圧力

記事

高圧一段車室又は排
気室

最大圧力の 120%

最大圧力 0.5MPa {5kgf/cm

2

}

未満の場

合最大圧力+0.1MPa {1kgf/cm

2

}

以下

とする。

中圧蒸気室又は 
排気室

最大圧力の 120%

蒸気タービン

低圧蒸気室又は 
排気室

最大圧力の 120%

蒸気室の場合最低 0.15MPa

{1.5kgf/cm

2

}

排気室の場合最低 0.02MPa

{0.2kgf/cm

2

}

シリンダヘッド

最大圧力の 140%以下

最大逃し圧力は 140%を超えてはなら

ない。シリンダ径 230mm 以下のもの
は付けなくともよい。

主  機

ディーゼル機関

クランク室

0.02MPa {0.2kgf/cm

2

}

以下

シリンダ径 200mm 以上又はクランク

室の容積が 0.6m

3

以上には設ける。

多段式タービンの第

一段車室又は排気室

最大圧力の 120%

排 気 室 の 場 合 , 復 水 タ ー ビ ン 最 低

0.02MPa {0.2kgf/cm

2

}

,背圧タービン最

低 0.15MPa {1.5kgf/cm

2

}

発電機用蒸気タービ

単段式タービンの排

気室

最大圧力の 120%

最低 0.15MPa {1.5kgf/cm

2

}

多段式タービンの第

一段車室又は排気室

最大圧力の 120%

排気室の場合,復水タービン最低

0.02MPa {0.2kgf/cm

2

} ,

背圧タービン最

低 0.15MPa {1.5kgf/cm

2

}

一般用蒸気タービン

単段式タービンの排

気室

最大圧力の 150%

最低 0.15MPa {1.5kgf/cm

2

}

補助機器

その他

ディーゼル機関

シリンダヘッド

最大圧力の 140%以下

最大逃し圧力は 140%を超えてはなら

ない。シリンダ径 230mm 以下のもの
は付けなくともよい。


2

F 0504-1989

機器名

装備箇所

設定圧力

記事

クランク室

0.02MPa {0.2kgf/cm

2

}

以下

シリンダ径 200mm 以上又はクランク
室容積が 0.6m

3

以上には設ける。

空気圧縮機

シリンダヘッド又は
出口

最大逃し圧力は計画圧力の 110%を超
えてはならない。

空気だめ

弁頭又は胴

計画圧力の 110%

可溶せん(融点約 150℃)を使用する

場合は逃し弁を要しない。

補助復水器(大気圧

式)

胴 0.05MPa

{0.5kgf/cm

2

}

空気抜きがある場合は逃し弁を要しな

い。

計画圧力の 120%

蒸気圧力 0.5MPa {1kgf/cm

2

}

以上の場

計画圧力の 150%

蒸 気 圧 力 0.1MPa {1kgf/cm

2

}

以 上

0.5MPa {5kgf/cm

2

}

未満の場合

蒸気側

計画圧力+0.05MPa

{0.5kgf/cm

2

}

蒸気圧力 0.1MPa {1kgf/cm

2

}

未満の場

給水加熱器(脱気給
水加熱器を含む。

水  側

計画圧力の 110∼150%

油加熱器(燃料油及
び潤滑油)

油  側

計画圧力+0.29MPa

{3.0kgf/cm

2

}

又は計画

圧力の 120%の高い方

清水加熱器

水  側

計画圧力+0.05MPa

{0.5kgf/cm

2

}

清水及び海水圧力タ
ンク

タンク胴

計画圧力+0.05MPa

{0.5kgf/cm

2

}

蒸発器蒸気室

造水装置

蒸留器蒸気側

計画圧力+0.1MPa

{1kgf/cm

2

}

減圧弁(蒸気・空気
及びガス)

減圧弁出口側

計画圧力の 110∼120%

管系

計画圧力+0.05MPa

{0.5kgf/cm

2

}

計画圧力を超えるおそれのある管系に
装備する。

排気集合管又は排気
だめ

集合管又は胴

計画吐出圧力の 150%

蒸気管系の排気に適用する。

往復動ポンプ

ポンプ出口

計画吐出圧力の 110%

最大逃し圧力は計画圧力の 150%以下

歯車ポンプ

ポンプ出口

計画吐出圧力の 110%

最大逃し圧力は計画圧力の 132%以下

ねじポンプ

ポンプ出口

計画吐出圧力の 110%

最大逃し圧力は計画圧力の 132%以下

備考1.  表中の計画圧力とは,設計段階で計画された圧力をいう。

2.

表中の最大圧力とは,蒸気タービンでは連続最大出力時の計画圧力を,ディーゼル機関ではシリンダ内の計

画最大爆発圧力をいう。

3.

特殊な機器(例えば,冷凍機器,油圧かじ取機のようなもの)に装備する逃し弁は,この規格を適用しない。

4.

蒸気タービンの蒸気室又は排気室の数が表と異なる場合は,この規格に準じる。

5.

表に示した設定圧力は,いずれもゲージ圧を基礎として算定し,これを逃し弁の開き始めの圧力とする。

6.

逃し弁の構造,放出能力及び性能は,この規格に基づいてそれぞれの条件に適するように設計するのがよい。