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F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人日本船舶標準協会 (JMSA) から,

工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,国

土交通大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 15849:2001,Ships and marine

technology

−Guidelines for implementation of a fleet management system network を基礎として用いた。

JIS F0075

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)


F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)

(2) 

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  用語及び定義

2

2.1

  アプリケーションプログラム  (application program

2

2.2

  アプリケーションプログラムインタフェース  (application program interfaceAPI

2

2.3

  ブラックボックス試験  (black box test)

2

2.4

  認可  (certification)

2

2.5

  クライアント/サーバ  データベースエンジン  (client/server database engine)

2

2.6

  クライアント/サーバ  アーキテクチャ  (client/server architecture)

2

2.7

  コンピュータシステム  (computer system

2

2.8

  耐障害性  (fault tolerance

2

2.9

  独立性  (independent

2

2.10

  インタフェース  (interface

2

2.11

  陸上通信ハブ  (land-based communications hub) 

2

2.12

  船舶地球局  (ship earth station

2

2.13

  ソフトウェア  (software

2

2.14

  妥当性確認  (validation

2

2.15

  船舶情報技術基盤  (shipboard information technology platformSITP

2

2.16

  検証  (verification

3

2.17

  ホワイトボックス試験  (white box test)

3

2.18

  ワークステーション  (workstation

3

3.

  略語

3

4.

  フリートマネジメントシステムネットワーク構成

3

4.1

  一般構成

3

4.2

  ネットワーク設計

4

4.3

  ネットワーク管理

4

4.4

  ネットワークのセキュリティ

4

4.5

  暗号化

5

4.6

  データベースモデル

5

4.7

  データベース管理システム

5

5.

  船舶情報技術基盤  (SITP:Shipboard Information Technology Platform)

6

5.1

  一般

6

5.2

  SITP データ取得サービス

6

5.3

  SITP 実行サービス

6

5.4

  通信サービス

9


F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)  目次

(3) 

ページ

5.5

  SITP 基本システムサービス

10

6.

  陸上情報技術基盤  (LITP

11

6.1

  一般

11

6.2

  データ取得サービス

11

6.3

  実行サービス

11

6.4

  通信管理機能

11

6.5

  システム構成管理

11

7.

  アプリケーションプログラムインタフェース  (API

11

7.1

  一般

11

7.2

  API の概要

11

7.3

  API アプリケーション

11

7.4

  実施における API レベル

12

8.

  システムハードウェア

13

8.1

  システムハードウェア

13

8.2

  通信バス

13

9.

  耐障害性

13

9.1

  耐障害性

13

9.2

  強じん(靭)性(ロバストネス)

13

10.

  実証及び妥当性確認

13

10.1

  一般

13

10.2

  試験方針

13

10.3

  システムハードウェア試験

13

10.4

  LAN ソフトウェア評価

13

10.5

  試験及び試運転

14

11.

  品質計画

14

11.1

  一般

14

11.2

  コンピュータサービスの設計及び試験

14

12.

  運用及び保守

14

13.

  ヒューマンインタフェース

15

13.1

  一般

15

13.2

  画像表示装置  (VDU

15

13.3

  画像呼出

15

14.

  訓練及び図書

15

14.1

  一般

15

14.2

  図書

15

附属書 A(参考)

17


     

日本工業規格

JIS

 F

0075

:2003

(ISO 15849

:2001

)

船舶及び海洋技術ーフリートマネジメントシステム

ネットワークの実施のための指針

Ships and marine technology

−Guidelines for implementation of a fleet

management system network

序文  この規格は,2001 年に第 1 版として発行された ISO 15849:2001,Ships and marine technology−

Guidelines for implementation of a fleet management system network

及び Amendment 1 を翻訳し,技術的内容を

変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

適切な情報管理は,船舶の安全と生産的な運航のため,及び規則を満足するために重要である。この情

報管理に影響する機能の幾つかを選抜すると,通信,貨物取扱,保守と修理,人事情報及び環境保護のた

めの判断を支援するものが含まれる。

造船及び海運業界は,コンピュータベースの船上データ管理システムの運用のための総合的な規格と指

針の開発の必要性を認識している。

この規格の目的は,船上及び陸上基地に適用するコンピュータと通信ネットワークの開放型のクライア

ント/サーバ  アーキテクチャ  (an open client/server architecture)  の設計と実施用の指針,及び同様に,複数

のソフトウェアアプリケーションの容易な統合を可能とするアプリケーションソフトウェアの提供者のた

めの指針を提供することにある。

さらに,この規格の意図するところは,これらの指針を提供することによって,将来的に船上システム

/ネットワークの陸上支援を可能にすることを促進する。また,この規格は,支援されるサービス,要求

される性能と,特定設備の受入れ基準の詳細を規定した契約技術仕様書の作成において,船主,設計者,

造船所,製造業者及びコンピュータサービスのプロバイダを支援することも目的としている。

1.

適用範囲  この規格は,船主及びコンピュータサービスによるフリートマネジメントシステム (FMS)

ネットワークの運用者に,その選択と実施についての概要と,実施の際の指針を提供するものである。こ

の規格には,次のものが含まれている。

a)

広域ネットワーク,データ伝送サービス及び共通のデータベース設備を含む,一般的構造基盤のため

の指針。

b)

アプリケーションプログラムへのサービスを含む,船上設備の指針。

c)

アプリケーションプログラムへのサービスを含む,陸上設備の指針。

この規格は,船舶のシステム,例えば,航海,無線通信及び船舶の運航を制御するためのシステムのよ

うな安全に関連した要求を扱うことを目的とするものではない。また,フリートマネジメントシステムを

利用することによっていかなる環境に対する配慮を扱うことを目的とするものでもない。


2

F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)

     

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 15849

:2001,Ships and marine technology−Guidelines for implementation of a fleet management

system network

及び Amendment 1 (IDT)

2.

用語及び定義  この規格では,次の用語及び定義を適用する。

2.1

アプリケーションプログラム  (application program)  コンピュータ自体の機能よりも,むしろ制御

されるプロセスに関連したタスクを行うコンピュータプログラム。

2.2

アプリケーションプログラムインタフェース  (application program interface) API  アプリケーショ

ンソフトウェアと,他の構成ネットワークソフトウェア間の基本接続を可能とするだけでなく,他のネッ

トワークの要素とのリンクも行うことが可能な,一つにまとまったビルディングブロックとして使用する

ことができるソフトウェアツールキット。

2.3

ブラックボックス試験  (black box test)    設計されたアプリケーションソフトウェアに対して行う,

内部のプログラム構造の知識を必要としない試験(2.17 参照)

2.4

認可  (certification)  船舶の管理,運航又は制御に関係する情報及びデータの受信,保存又は伝送の

ためのアレンジ若しくはシステムに対する権限を委任された機関による,公式な承認の手順。

2.5

クライアント/サーバ  データベースエンジン  (client/server database engine)  船舶の運航と構成に

関するすべての重要な情報の保管庫としての役割をする業務用データベース管理システム。

2.6

クライアント/サーバ  アーキテクチャ  (client/server architecture)    共用の情報資源を管理し,クラ

イアントへのサービスとして,これらの共用資源へのアクセスを提供するサーバと呼ばれるコンピュータ

からなる構成。

2.7

コンピュータシステム  (computer system)  すべて又はその一部のプログラム用及びプログラムの

実行に必要な,すべて又はその一部のデータ用の共通の記憶装置を使用した,一台又は複数のコンピュー

タとその関連ソフトウェアから構成される機能ユニット。

2.8

耐障害性  (fault tolerance)  一定数の,ハードウェア又はソフトウェアの異常があってもシステムが

正常動作を継続できる能力。

2.9

独立性  (independent)  二つのシステムのうち,片方のシステムのいかなる部分に故障があっても,

他方のシステムが機能するシステムの独立性。

2.10

インタフェース  (interface)  異なった構成要素間のやりとりを規制する方法と規則。

2.11

陸上通信ハブ  (land-based communications hub)  複数の海事通信衛星サービスへの均一なアクセス

や公衆電話網,電子メール及びインターネットへのアクセスを提供する陸上のコンピュータシステム。

2.12

船舶地球局  (ship earth station)  船上にある,海上移動衛星業務の無線局。

2.13

ソフトウェア  (software)  コンピュータシステムの運用に関係するプログラム,手順,規則及び関

連文書。

2.14

妥当性確認  (validation)  統合コンピュータシステム(ハードウェアとソフトウェア)の機能面,性

能面及びインタフェース面での要求を満足していることを確認するための試験と評価。

2.15

船舶情報技術基盤  (shipboard information technology platform) SITP    標準化された形式で,船上シ

ステムに共通のサービスを提供するための,ソフトウェア,ハードウェア,通信リンク及び規格化された

手順を持った統合システム。


3

F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)

     

2.16

検証  (verification)  デジタルコンピュータシステムを開発する過程の各段階での結果が,前段階ま

でに設定された必要条件を満足していることを確認する手順。

2.17

ホワイトボックス試験  (white box test)  試験するモジュールの内部構造に関する知識を基にした試

験計画に基づいて行われる試験(2.3 参照)

2.18

ワークステーション  (workstation)  ある特定のタスクを実施するための入出力機器 (I/O) として配

置されたコンピュータ及び附属の画像表示装置(モニタ)

3.

略語  この規格の目的で,次の略語を使用する。

ANSI (American National Standards Institute)

アメリカ規格協会

API (Application Program Interface)

アプリケーションプログラムインタフェース

CCITT (Consultative Committee for International Telephony and Telegraphy)

国際電信電話諮問委員会

現 ITU(International Telecommunication Union)  国際電信電話諮問委員会の前身

DAC (Discretionary Access Control)

任意アクセス制御

DBMS (Data Base Management System)

データベース管理システム

FMS (Fleet Management System)

フリートマネジメントシステム

FMSN (Fleet Management System Network)

フリートマネジメントシステムネットワーク

IBS (Integrated Bridge Systems)

統合化ブリッジシステム

IEV (International Electrotechnical Vocabulary)

国際電気技術用語

LAN (Local Area Network)

ローカルエリアネットワーク

NOS (Network Operating System)

ネットワークオペレーティングシステム

LITP (Land-based Information Technology Platform)

陸上情報技術基盤

NMEA (National Marine Electronics Association)

全米舶用電子機器協会

SITP (Shipboard Information Technology Platform)

船上情報技術基盤

STEP (STandard for the Exchange of Product model data)

製品モデルの表現と交換に関する標準(ISO)

VDU (Visual Display Unit)

画像表示装置

WAN (Wide Area Network)

広域ネットワーク

4.

フリートマネジメントシステムネットワーク構成

4.1

一般構成  フリートマネジメントシステム (FMS) の構成の概要を,図 に示す。FMS は,不特定

多数の船上情報技術基盤 (SITP) と,単一又は複数の,海運企業に管理サービス業務を提供する陸上情報

技術基盤 (LITP) から構成された企業広域ネットワークの上に構築されている。全体として SITP は,複数

の船上コンピュータシステムがお互いにデータを共用したり,陸上管理システムや他の船舶との情報交換

することを可能にする。

FMS

は,ネットワーク,コンピュータ,ワークステーションとその周辺装置との間の異機種接続性,分

散処理及び電子データの交換を提供するものである。さらに,この FMS は,海上での安全,環境保護,船

舶/船隊のライフサイクルを通じての運航効率を増進するためのデータベースと,コンピュータアプリケ

ーションソフトウェアを維持するものである。FMS は,陸上通信ハブへの接続のための,衛星通信ゲート

ウェイ機能に対応することが可能である。これによって,ファクシミリ,電子メール,インターネットサ

ービス及び拡張衛星サービスなどの陸上の通信網へのアクセスを提供する。


4

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  1  FMS の構成

4.2

ネットワーク設計  通信ネットワークは FMS の基礎になると考えられる。FMS の機能によって,電

子的又は光学的形式でデータの送受が可能なノード又はデバイス間でのデータ交換を提供する通信ネット

ワークが可能となる。この機能はハードウェア及びソフトウェアが装備すべきルールを定めた通信プロト

コルにより実現される。

4.3

ネットワーク管理  FMS は,広く地理的に分散され,そして断続的に,ブリッジとゲートウェイ機

器によって,無線通信を通してリンクされる多くのローカルエリアネットワーク (LAN) から成り立つ広

域ネットワーク (WAN) に基づいている。FMS の管理を担当するグループは,通常陸上側にあることが原

則である。  ネットワーク管理システムの主要な仕事は,多くの異なったベンダで構成されることもあるネ

ットワークの運用の監視と報告である。

適切な安全性と健全性及び環境の業務を確立して,そして種々の各国法規の適用性を決定することは,

この規格のユーザの責務である。

4.4

ネットワークのセキュリティ  次のセキュリティ機能を備えなければならない。

a)

データの機密性

b)

データの完全性

c)

データ認証

d)

アクセス制御

SITP

LITP

LITP

FMS

ネットワーク

(アプリケーション)

SITP

サービス

(透過的な接続性)

ゲートウェイ

船内情報システム

(FNS 以外)

FMS

ネットワーク

(アプリケーション)

SITP

サービス

(透過的な接続性)

Office B

Office C

Ship B

Ship A

システム間でデータを共用

複数アクセス機能

office A

船上システム


5

F 0075

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4.5

暗号化  SITP と LITP との間の無線通信は電子的傍聴にさらされ,そして平文で伝達されるメッセ

ージは,盗聴と改ざんにさらされるであろう。  データ暗号化は,このような改ざんに対しての最も有効な

保護であって,そしてセキュリティに敏感な通信に適応可能とすべきである。  暗号化による保護は,複数

のアルゴリズムと,異なったデータに対する独立したアルゴリズムを適用することが望ましい。  暗号化プ

ログラムの重要な要素は,データ暗号化と,データ暗号化キーの管理である。  このシステムは,キーの発

給,利用,記録,割当及び削除に対する責任がある。

4.6

データベースモデル  データベースの維持と可用性は,FMS の主要な特性である。SITP 及び LITP

は,それぞれ別個のデータベースで維持する。  それぞれのサイトは,SITP 又は LITP 装備の一部として,

複製能力を含めて,データベース管理システム (DBMS) を含む。この DBMS は,核となる管理ソフトウ

ェアとは独立すべきである。データモデル化には,同じデータモデルを使用しているアプリケーション間

のデータの交換を可能にすべく,データはアプリケーションソフトウェアから独立した中立的なフォーマ

ットで構造化されるべきである,というコンセプトを取り入れる。

4.7

データベース管理システム  (DBMS)

4.7.1

一般  データベース管理システムは,デジタル形式のデータの保管をサポートし,そして次の管理

をする。

a)

システムで集められたデータの保管の継続

b)

要求時やスケジュール,イベント駆動による,データの複製

c)

複数の遠隔サイトの情報の統合

d)

開放型データベースの接続性

e)

クエリー言語

f)

同時利用/複数ユーザ

g)

参照の完全性

h)

適用可能データモデルの翻訳

4.7.2

データベースのセキュリティ  DBMS は,次に対する保護を組み込んだものである。

−  不正なアクセス

−  データの不正な改ざん(データの完全性を保証)及び

−  アクセスの不正な拒否

これには,次の特性を備えること。

a)

運用上の完全性  これは処理の直列化と独立化の特性を指す。

直列化とは,一連の処理を同時並行処理する場合と,同じ処理をシーケンシャルに行う場合とで同じ

結果が得られることを意味する。

b)

データの論理的完全性  許容範囲

c)

報告責任と監査  データにアクセスしたすべての読み書きの記録

d)

秘匿性  雇用管理,医療記録など

e)

境界設定 (Delimitation)  プログラム間の情報伝送管理


6

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5.

船舶情報技術基盤  (SITPShipboard Information Technology Platform)

5.1

一般  SITP は,クライアント/サーバ  モデルに基づいて分散型コンピュータネットワークをサポー

トするために必要とされるソフトウェアとハードウェアで構成される。一般に,SITP は単一の LITP に対

応するために最適化される。SITP が複数の陸上プラットホームに対応する場合,階層を定義すべきである。

SITP

は,コンピュータサービスのレイヤ及びネットワークオペレーティングシステム及びデータベース管

理システムを含む基本システムサービスのレイヤで構成される。

5.2

SITP

データ取得サービス  SITP データ取得サービスは,運用上のデータを取得するために,種々の

船上制御システム又はデータ収集ユニットと通信する責務をもつ。SITP データ取得サービスは,データ取

得のために,サーバとサポートされたワークステーションで,SITP 対応ソフトウェアプロセスの規則正し

い登録,管理,監査及び監視に責務をもつ。SITP データ取得サービスは,多様な制御システムとデータ取

得ユニットにユーザインタフェースが開発できる枠組を提供すべきである。  制御システムからのデータ

は,SITP データベース内にストアされ,ネットワーク上の解析及び診断アプリケーションソフトウェアで

利用可能とすべきである。このデータは,また,制御システムとの隔離が必要な場合は,一方向の通信の

ためのゲートウェイを使って,通信ネットワークを通して陸上の監視サービスに送られることができる。

SITP

の一つの重要な目的は,船上システムの間でデータの共用を容易にすることである。

SITP

データ取得サービスは,船上フリートマネージメントシステムが,他の保護されたシステム,例え

ば航海及び制御システム内のセンサやデータベースからの情報を取得することを可能にするものである。

保護されたシステムは船の安全性のために重要であるので,これらのシステムへのアクセスは,通常,保

護されたシステムの完全性を保証することができるファイアウォールを通すべきである。ファイアウォー

ルは通常保護されたシステムの一部であると考えられ,そして,それ故に,適切な船級規則と法規制に従

う必要がある。これらの規則などはこの規格では扱われない。

フリートマネージメント上要求されるが,他のシステムから直接入手できない,いかなる船上データも,

手入力できるものでなければならない。

5.3

SITP

実行サービス

5.3.1

一般  標準的な SITP 実行サービスは,図 で示すように,全体的なコマンドと SITP のコントロ

ールを提供するために必要とされる。

SITP

実行サービスは,SITP を監視して,そしてプラットホームサービスとして運用する分散プロセス

をコントロールするという全体的な責務をもっている。SITP 実行サービスそれ自体は,それぞれが特定の

タスクに関して責務がある一連のサービスである。SITP は,高レベルプロセス及び低レベルプロセスの間

に,隔離と管理のレイヤを備える。  それは,メッセージ交換のために,構造化された API のセットと内

部通信チャネルを利用する。

次の項に SITP 実行サービスによって提供されるサービスを記述する。これらのサービスは,それらの

特定の機能のためにサポートされたワークステーションとサーバ上の,SITP 対応ソフトウェアプロセス

の,正規の登録,管理,監査及び監視に関して責務がある。 SITP 実行プロセスを通して記録されたすべ

ての管理データは,他のあらゆる SITP 対応プロセスに適応可能である。


7

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  2  SITP の構成

5.3.2

プロセス管理  プロセス管理は,プロセスの開始,実施,中断,再開及び終了に関係する。SITP

プロセスは,SITP の内部のプロセス,ネットワークオペレーティングシステムのプロセス,又は SITP 対

応アプリケーションであってもよい。プロセス管理は,SITP API を通して SITP 対応プロセス及びプロセ

ス管理データベースとインタフェースする。SITP の中の,個々のコンピュータは,プロセス管理機能をも

っている。すべての SITP プロセスは,プロセスの重要な属性を記述するプロセス管理データベースに登

録されている。すべてのプロセス管理情報は,SITP アプリケーションに適応可能である。

5.3.3

メッセージ交換管理  SITP メッセージ交換管理は,SITP WAN 上に登録されたすべての実体間でデ

ータを伝送するために,SITP API を通して,SITP 対応プロセスとインタフェースする。これは,アプリケ

ーションが,他のあらゆる SITP アプリケーションと任意のデータの送受を可能にする。これには,船か

ら陸,船から船,陸から船を含む。メッセージ交換管理は通信の末端(通信の相手方)の整然とした分類

が可能であるべきである。メッセージ交換管理は,アプリケーション間メッセージのため伝送機構として,

通信機能を用いる。メッセージ交換管理によって提供される通信(の概念)は,将来使われるであろう伝

送技術の追加を可能にするものである。

参考  例えば,MS-Exchange,Lotus Notes など

5.3.4

複製管理  SITP 複製管理は,SITP アプリケーションプロバイダが,SITP 環境で稼働する分散アプ

リケーションを構築することを可能にする一般化された機構を使う。このサービスは,同じく,データベ

ースソフトウェアを通して提供される。  提供されたサービスには,次のことを含む。

a)

規則性に基づく分散  船舶と陸上基地のシステムサイト間の,テーブルを用いた,処理の構成可能な

分散。 SITP は,システムサイト間でのすべての,又は,選択された情報のサブセットにフレキシブ

ルな間隔で送るように構築されることができる。さらに,再分散機能で,システム構築要素に基づく

多数のサイトへの転送処理を可能にする。

b)

分散制御機構  データの完全性を維持するために,すべての入出力について,順序付け,ログ及びア

フリートマネジメント

安全管理

保守管理

通信とメッセージ

アプリケーションプログラムインタフェース (API)

通信サービス

実行サービス

データアクセス

サービス

ゲートウェイ

“ファイアウォール”

監視,警報

制御システム

NOS

DBMS

SITP

アプリケーション

API s

SITP

サービス

基本システム 
サービス


8

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ーカイブを行う強力な制御機構が必要である。送信が失敗したファイルの再送信を行ったり,システ

ム拠点間の再同期をする障害復旧機能が必要である。データの完全性を確保するために,システム間

で送受信の確認が行われなければならない。

c)

バッチ型分散  システムサイト間のリアルタイムな接続の維持は高価になるので,プラットホームは,

圧縮されたパケットで伝達される処理のバッチ化されたグループをサポートする。

5.3.5

ロギング管理  ロギング管理は,ロギング管理データベースと,SITP API を通して SITP 対応プロ

セスとインタフェースする。SITP 対応プロセスは,ローカル又はリモートに,処理のために,任意の事象

をロギング管理に送ってもよい。ロギング管理は,事象履歴に事象をストアしておくために,ロギング管

理データベースに指示する。

5.3.6

構成管理  構成管理は,SITP API を通して SITP 対応プロセスとインタフェースする。これらは,

特定の構成設定,又は構成設定に対する変更を要求する。このサービスは,構成のデータベースに,必要

とされる更新を行い,構成の変更で影響を受ける他のプロセスに知らせる責務がある。

5.3.7

例外報告管理  例外報告管理は,例外報告データベースと,SITP API を通して SITP 対応プロセス

とインタフェースする。SITP 対応プロセスは,ローカル又はリモートに,処理のために,特定の型の任意

の例外報告を,例外報告管理サービスに送ってもよい。管理サービスは,多数の監視システムによってア

クセスされ処理される例外報告データベースに,報告をストアする。

5.3.8

健全性管理  健全性管理は,稼働中に,すべての SITP 対応プロセスの現在の可用性と有効性のチ

ェックを行い,結果を履歴簿に記録するために使用される。この情報は,SITP 対応アプリケーションで利

用可能である。

5.3.9

スケジュール管理  SITP スケジュール管理は,将来的に一度,又は繰り返し実行されるプログラ

ムをスケジュールするために,アプリケーション用 API を通して SITP 対応プロセスとインタフェースす

る。  要求と実行の履歴は保持される。SITP 対応アプリケーションは,表示,監査報告又は診断の目的で,

このデータにアクセスできる。プログラムは,時間と日付,又は回数若しくは事象によって引き起こされ

る広範囲な基準に基づいて,スケジュールを組むことができる。

プログラムは,同じく繰り返して稼働するように設定することができる。

5.3.10

時間管理  SITP 時間管理は,マスタークロックと同期するために,アプリケーション用 API を通

して SITP 対応アプリケーションとインタフェースする。これは,コンピュータのリアルタイムクロック

に生じた時間のずれに対処して,リモートシステムのためのタイムスタンプの同期をとることを可能にす

る。

船上システムでは,もし,分散システムが独立して実行される場合,事象の同期化が重要な機能である。

時間管理は,マスタークロックを保持することと,多くの SITP サービスがそのデータにアクセスするこ

とを可能にする責務がある。  同一の参照点を提示するために,時間管理は,UTC(協定世界時)で稼働す

べきである。SITP によって記録されたどんな情報も,認められた国際フォーマットの日付スタンプを含む

べきである。SITP は,また,要求に応じてローカルタイムを表示することが可能であるべきである。

5.3.11

バックアップ管理  SITP バックアップ管理は,バックアップ管理データベースと,クライアント

API

を通して SITP 対応プロセスとインタフェースする。SITP 対応プロセスは,バックアップルーチンを

実行してデータをバックアップ管理の処理のために送ることができ,そしてその処理動作はバックアップ

管理データベースに記録される。

5.3.12

性能管理  性能管理は,システム内であらゆる特定の構成要素の能力を監視するために使われる。

SITP

性能管理機能を通して,プロセスが,性能監視用のアプリケーション特定のデータを,取得すること


9

F 0075

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ができる。

さらに,データは,関係する監視対象の性能データを,はん用目的の監視アプリケーションで表示が可

能となるようモデル化される。

5.3.13

業務管理  SITP 実行システムによって提供される幾つかのサービスは,SITP システムの様々な局

面を管理する手段を提供する。業務管理は,リモートユーザによって使用可能となるように,SITP API を

通して SITP 対応プロセスとインタフェースする。業務管理は,陸上サイトのユーザが特定の船舶の SITP

プロセスを呼び出すことを可能とする。

5.3.14

地域化管理  SITP 地域化管理は,地域化管理データベース及び SITP API を通して SITP 対応プロ

セスとインタフェースする。SITP 対応プロセスは,言語形式,照合順序,日付と通貨の形式,システムメ

ッセージ,アプリケーション文字列,他のあらゆる地域関連情報といった,地域性情報を要求することが

できる。

5.3.15

試験管理  SITP 試験管理は,試験管理データベース及びクライアント API を通して SITP 対応プロ

セスとインタフェースする。SITP 対応プロセスは,試験の実行又は試験履歴情報を要求することができる。

5.3.16

デバッグ管理  SITP デバッグ管理は,デバッグ管理データベース及びクライアント API を通して

SITP

対応プロセスとインタフェースする。SITP 対応プロセスは,デバッグ管理の処理のためにデバッグ

データを送ることができる。デバッグ管理は,このデバッグ情報をデバッグ管理データベースに記録する。

5.4

通信サービス

5.4.1

一般  通信管理は,クライアントの要求を待ち行列に入れ,リンクを確立し,受信を確認し,そし

てクライアント又はサーバ双方を遮ることなく優先順位に従って問合せに応じる SITP サーバと,非同期

対話によって,ローカル及びリモート両方のユーザにサービスを提供する。通信管理者は,共通システム

インタフェースと,5.4.25.4.7 までに記述するようなサポートを提供する。

5.4.2

メッセージ交換  FMS ネットワークのあらゆるワークステーションから他のあらゆるワークステ

ーションへ,デジタルファイルの添付を含めた電子メールメッセージを伝達する能力である。これは,イ

ンターネットへのインタフェースを含めた,LAN 及び WAN 両方を利用する。

5.4.3

デジタルデータ転送  これは,ネットワーク間及びワークステーション間に,手動又は自動化され

た方法でデジタルデータファイルを転送する能力である。

5.4.4

データ複製  データ複製は,LAN 及び WAN に渡るデータベースのデータ複製機能をサポートする

能力で,データベースのリモートサイトからの入力が,自動及び透過性の原則で複製できるようにするも

のである。

複製管理は,三つのレベルで提供されるべきである。

a)

セッションなしの複製  電子メールを介して処理される,又は管理されていないファイル方式の交換

で複製される。

複製の成功は監視されない。

b)

管理された,ファイル方式の複製  すべての処理は 1 ブロックとして追跡され,リモートサイトで受

信されたことが確認される。復元及び欠落したブロックを“再送する”能力が履行される。複製の完

全性を保証するための監査が実行できるように,ロギングを行うこともできる。

c)

セッションによる複製  複製は,データベースエンジン自体によって管理され,それが複製プロセス

の完全性を保証する。

(高速デジタルのリンクのもとでだけ可能である。

)記録と監査機構もまた,推薦される。


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5.4.5

データ連結及び圧縮  データ連結は,単一アドレスに送られる多数のメッセージを単一ファイルと

して送れるように連結することで,受信側でその伝送されたものを分割,配信するためのソフトウェアも

含める。

送信ファイルはデータ伝送時間を短縮するために圧縮される。

5.4.6

継続性及びロギング  継続性は,あらゆるメッセージの伝送が途中で失敗した場合,その中断され

た点から自動的に送信を継続する能力である。伝送は,監査を容易にするために自動的に記録されるべき

である。

5.4.7

伝送手段  データ通信は,次を含む,多様な通信媒体を利用することが可能であるべきである。

a)

衛星通信

b)

無線通信

c)

携帯電話

5.5

SITP

基本システムサービス

5.5.1

ネットワークオペレーティングシステム  (NOS)  NOS は,次のサービスをサポートし,そしてそ

れはユーザには透過的である。

a)

システムサービスの初期化

b)

ネットワーク上全体にわたってアプリケーションが使用可能

c)

プログラム,データベース及びファイルサービスへの,複数ユーザのアクセスを提供

d)

システムハードウェア装置への,複数ユーザのアクセスの提供

e)

ファイルと印刷サービス−リモートアクセス,読取り,書込み,ダウンロード,アップロード

f)

独立したネットワークへのゲートウェイ−リモートシステムにアクセスする能力

g)

ネットワーク管理

5.5.2

セキュリティ管理  セキュリティ管理は統合化されたプラットホーム規模(ネットワークオペレー

ティングシステムと対応アプリケーションを含む。

)のセキュリティシステムを提供し,次を含む。

a)

ユーザが自分のオブジェクトを保護する,任意アクセス制御

b)

許可されたユーザがオブジェクトを読み/書きする,強制アクセス制御

c)

非重要システムからのセキュリティカーネルの隔離(オペレーティングシステムへのアクセス制限)

d)

バイパスすることなく,リソースに対するアクセスを許可するためのユーザ認証/識別

e)

管理者レベルのログオンに限定された,構成及びファイルサーバリソースへのアクセス

f)

セキュリティーに関連した処理の監査と記録−ログイン,オブジェクトの読み書き処理,ログアウト

5.5.3

ウイルス保護  SITP は陸上にあるシステムに接続性をもつので,不慮又は故意に有害な侵入,例

えば,電子メールやファイル転送を通して,保護されていることは重要である。この保護は,少なくとも

次を含む。

a)

プログラム化された,ウイルス検査ソフトウェア

b)

ポータブルディスク管理

5.5.4

SITP

システム頑強性(ロバストネス)  SITP は,ハードウェア及びソフトウェアのエラー検出と

報告の機構を備えるべきである。それは,また,エラーの後に自動修復を備える機構をもつべきである。

このような機構の例は,

a)

メモリエラーの自動チェックと報告

b)

電源中断後の自動リセットと再起動


11

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6.

陸上情報技術基盤  (LITP)

6.1

一般  LITP は,FMS の制御と通信の中枢である。  それは,SITP の,WAN とあらゆる補助の陸上

設備の管理のために,コンピュータ処理及び通信サービスを提供するために必要な構造基盤(ソフトウェ

ア及びハードウェア)を提供する。

LITP

の設計的側面のプロファイルは,通常,管理下にある SITP のそれを複製したもので,船隊の規模

に応じて拡大し最適化される。

LITP

サービスと同様に基本的なサービス,すなわち NOS と DBMS は 6.26.5 までに指定される以外の

この項で記述した SITP の対応するサービスと同じ機能を提供する。

6.2

データ取得サービス  通常 LITP は制御システムからのデータ取得は必要とされないであろう。

6.3

実行サービス  LITP データ管理機能は,その指揮下にある多くの SITP から運用データを取得して,

処理し,そして格納することを含む。それはまた,あらゆる関連の陸上基地,又は他の情報源から,デー

タを取得してもよい。実行サービスは,SITP 又は LITP へのデータの流れを監督する。

6.4

通信管理機能  通信管理機能は,電話,ファックス,電子メール,携帯及び衛星地球局を含む陸上

通信回線にアクセスする通信ハブをサポートする。

6.5

システム構成管理  LITP のシステム構成管理は,そのローカルネットワーク同様 WAN(すなわち,

SITP

と補助的な陸上プラットホーム。

)の構成要素の再構成に対する要求に応ずる。

7.

アプリケーションプログラムインタフェース  (API)

7.1

一般  API は,SITP/LITP サービスを使う第三者のアプリケーションのために必要とされる。

7.2

API

の概要  API は,多くのソフトウェア構成要素をネットワークにリンクするための規則をセッ

トにしたものである。それは,主に,アプリケーション間及び他のネットワークソフトウェア間で,接続

を容易にするため,ビルディング・ブロックとして用いられることができるとともに,ネットワークの他

の要素への接続にも提供するためのソフトウェア手順である。

ネットワークオペレーティングシステムの

機能は,共用される情報源を管理すること,そしてアプリケーション間の伝送処理を確立することである。

共通性がない異機種接続型のネットワークで,API は次の機能を促進するリンクを提供する。

API

a)

システムプラットホームをアプリケーションのプログラム言語と開発環境に対し透過にする。

b)

外部のオペレーティングシステムにリンクを提供する。

c)

外部のネットワークにリンクを提供する。

d)

分散されたオブジェクトに対して透過性を提供する。

アプリケーション

API

データベース

ネットワーク

オペレーティングシステム

クライアント

オペレーティングシステム

グラフィックユーザ

インタフェース

ネットワーク

  3  API 結合の概念

7.3

API

アプリケーション  アプリケーションには,二つのタイプがある。

a) SITP

/LITP 対応クライアントアプリケーション

b) SITP

/LITP システムアプリケーション


12

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クライアントアプリケーションは,共通のサービスの優位性を利用することを望む,プラットホーム上

で稼働するあらゆるアプリケーションである。SITP/LITP システムアプリケーションの目的は,FMS デ

ータを提供し,そしてシステムの機能性を外部に提供することである。  例えば,プラットホーム上で稼働

している SITP/LITP クライアントアプリケーションは,

“プロセス管理”であってもよい。これは,プラ

ットホームにアプリケーションの起動,停止などの管理を可能にする。

対応するシステムアプリケーションは,ユーザが管理されているプロセスを表示及び制御することがで

きる。

システムアプリケーションが同じく SITP/LITP プラットホームのクライアントアプリケーションであ

ることは可能である。アプリケーションのいずれのタイプも,API を通してプラットホームの機能性にア

クセスする。

7.4

実施における API レベル

7.4.1

一般  API サービスは,種々のレベルで実施されることができる。アプリケーションプログラムイ

ンタフェース (API) は,第三者ソフトウェアアプリケーションが,SITP サービスにアクセスすることを

容易にするものである。SITP 対応ソフトウェアの実体は,プラットホーム内にシームレスな統合を可能に

するものである。使用される SITP サービスの程度に従って,四つの対応レベルがある(7.4.27.4.5 まで

参照)

7.4.2

レベル 1

a)

プロセス管理

b)

ロギング管理

c)

メッセージ交換管理

d)

複製管理

e)

構成管理

f)

バックアップ管理

7.4.3

レベル 2  レベル 1 に,次を加える。

a)

健全性管理

b)

警報管理

c)

スケジュール管理

7.4.4

レベル 3  レベル 2 に,次を加える。

a)

時間管理

b)

デバッグ管理

c)

性能管理

7.4.5

レベル 4  レベル 3 に,次を加える。

a)

試験管理

b)

業務管理

c)

地域化管理

参考 API を作成する場合のソフトウェアの設計仕様の一例を,附属書 に参考として記載する。


13

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8.

システムハードウェア

8.1

システムハードウェア  SITP 及び LITP 双方に対するシステムハードウェアの選択は,それが稼働

しなくてはならない環境と同様に,FMS によってサポートされるアプリケーションの特質や重要性などに

依存する多くの要因を考慮しなくてはならない。

この標準では,特定のハードウェアの要件は取り扱わない。

8.2

通信バス  通信バスは,通信ソフトウェア,衛星通信,通常の中長距離無線通信及び携帯電話通信

と同様に,これらと同等のものを含む多くの船舶送受信器間の,物理的インタフェースを提供する。

9.

耐障害性

9.1

耐障害性  それぞれの FMS 設備に必要な耐障害性のレベルは,システムによってサポートされるア

プリケーションの重要性の一機能として決定されるべきである。

9.2

強じん(靭)性(ロバストネス)  FMS は,基本的に可能な限り強じんに設計されるべきである。

設計は,システムが故障した場合の容易な回復を考慮しなければならない。もし,システムが故障した

場合でも,FMS は,その機器に,操作者による複雑な再初期化を要求するようなものであってはならない。

10.

実証及び妥当性確認

10.1

一般  FMS を構成する設備及びシステムの,設計,製造及び装備における信頼性の満足度の証は実

証されるべきである。  一般にこの実証は,認証,検証,妥当性確認,試験及び試運転の一連の構成である。

10.2

試験方針  試験は,機器単体レベルから,統合されたシステムレベルの試験を通して,装備された

環境での最終ユーザ試験に至る段階的性質のものである。

10.3

システムハードウェア試験  システムのどの部分も,運用中又は試験中に瞬時の電圧変化で過度の

ストレスにならないことを確認する。

構成部品が,部品に対して許される状態変数変化,瞬時状態変化,その他の設計上の制約条件,電気的

適合性をもつことを確認する。

使用温度への安全許容量を確認する。

10.4  LAN

ソフトウェア評価  この指針で使われる,ソフトウェア評価は,FMS ソフトウェアの検証と妥

当性確認のための方法論に言及する。

検証は,機能的な設計に焦点を合わせる。妥当性確認は,システムが必要条件を満たすかどうかに関し

て焦点を合わせる。

ソフトウェアは,ハードウェアと比べて,磨耗するものでなく,独立した変数内で運用されず,その試

験も,おおむね定性的か推論的であるので難しい。さらに,冗長性は効果的なバックアップにはならない。

ソフトウェア製品の検証及び妥当性確認は,個別の製品と統合化されたシステムに対して実施されるべ

きである。  そこには,それぞれの装備用として作られた,明確なソフトウェア実証及び妥当性確認試験計

画が準備されることが必要であり,そして SITP 及び FMS 構造基盤はその計画に対して試験される。  一

般に,ソフトウェア試験は,次に記述されるように,開発中の三段階で公式に実施されなければならない。

a)

単体試験  ロジックとインタフェース特性を確かめるために,分離した状態での個々のモジュールの

試験を行う。これはソフトウェア開発と並行して実施される。

b)

統合試験  設計基準に従って,異なったユニットを統合して実施する相互運用性の妥当性検証。

c)

受入れ試験  いかなるシミュレーションの要素もない完全なハードウェア状態,かつ,通常の運用環

境で,すべてのソフトウェア要素と機能を含めた全体システムの受入れ試験。


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10.5

試験及び試運転

10.5.1

単体試験(α−テスト)  これらは,ロジックとインタフェース特性を確かめるために,個々のモ

ジュールと,組合せモジュールの独立した状態での試験をするために必要とされるホワイトボックステス

トである。単体試験は,プロトコルのより低い階層に焦点を合わせ,そして,ソフトウェア設計が許す限

りすぐに始められるべきである。

10.5.2

統合試験  これらは,統合を進めるにつれて種々の階層を結合することを目的とした,ホワイトボ

ックステストである。

10.5.3

エンドユーザ受入れ試験

10.5.3.1

一般  これらは,通信リンクとゲートウェイも同様に,ソフトウェア及びハードウェアを含めた

全体システムの試験である。  それらは,実装されるか,又はシミュレートされたモックアップでとり行わ

れるべきである。FMS として,これは通常少なくとも一つの SITP と一つの LITP を含む。これらは,10.5.3.2

10.5.3.6 までに記述された試験の種類を要求しているブラックボックステストである。

10.5.3.2

ロード/ストレス試験  これは,システムがピークのロード状態(内部及び外部通信量)で処理

することができることを確認するために行われる。

10.5.3.3

セキュリティ試験  これは,セキュリティ管理を壊す繰り返しの試みによって,システムの弱点

を見出すために行われる。

10.5.3.4

性能試験  これらの試験は,ソフトウェアアプリケーション,通信リンク及びデータベース管理

システムのすべてについて行う。

10.5.3.5

ハードウェア適合性試験  これは,必要条件に関して,ハードウェアリソース(メモリ,ディス

ク容量,速度など)の余裕を決めるために行われる。

10.5.3.6

構成試験  これは,ハードウェア又はソフトウェアの構成変更の要求に対して,システムがいか

に反応するか,を見極めるために行われる。

11.

品質計画

11.1

一般  設計,開発,変更,複製及び設置は,品質計画の文書化の対象とするべきである。  少なくと

も,品質計画は性能に対する責任範囲を示すべきであり,11.2 の受入れ基準について述べたものである。

11.2

コンピュータサービスの設計及び試験  コンピュータサービスの設計及び試験は,次のことを保証

すべきである。

a)

実施においては,法令や船級協会規則など適用可能な必要条件を満たす。

b)

設計文書は,すべての段階を通して仕様要求を追跡可能であることを示す。

c)

モジュールインタフェースと依存関係は明りょうに定義され,そして認識できる。

d)

メモリ容量,CPU 及びバンド幅の見積もりは信頼性が高く,ハードウェア選定をサポートすることが

できる。

e)

試験手順は,定義され,そして設計過程で並行して行われる。

f)

文書化は,公式な審査の対象とする。

12.

運用及び保守  システム設計は,システム全体に渡って,運用及び保守の完全な計画を含むべきであ

る。これは,システムの試験での操作マニュアルの使用を含む。保守計画は,システムのための要求され

る保守手順と,適切な参照マニュアルを明らかにすべきである。

13.

ヒューマンインタフェース


15

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13.1

一般  SITP 及び LITP へのユーザインタフェースの設計では,認知された規格を参照するのがよい。

FMSN

は,運用と利用が,単純で,複雑な操作を必要としないように,設計されるべきである。

13.2

画像表示装置  (VDU)

13.2.1

文字及びグラフィックのサイズ,カラー,コントラスト及びデンシティーは,すべての使用できる

照明状態の下で,操作者の位置から容易に読めて,理解しやすい。字体は,国際的に認知された単純で明

快な設計であるべきである。

13.2.2 VDU

各画面は,標準化されたフォーマットにすべきである。  情報と,機能の表示領域は,一貫し

た方法で提示されるべきである。

13.3

画像呼出

13.3.1

総括画面又はそれぞれの画面には,ページングシステムの説明がなければならない。

13.3.2

それぞれの画面のスクリーン上には,独自の識別ラベルが示されるべきである。

14.

訓練及び図書

14.1

一般

14.1.1 FMS

のソフトウェア及びハードウェアの技術的な優秀さにかかわらず,操作者の訓練は,その適

用の成功のために不可欠である。

船舶での運用者の短期従事の性質から,船上の要員に,システムの運用及び保守の十分な訓練がされる

必要性を強調する。

14.1.2 FMS

の運用での正式な訓練が可能であるということが,この規格の条件である。

14.1.3

運用管理者及びユーザは,必要とされる程度の,関連するサブシステム,ネットワークの管理機能,

船舶地球局及び陸上の通信ハブのための取扱説明書を含めて,FMS の運用のために段階的な手法で彼らの

知識を,実証しながら訓練されるべきである。  指導のプログラムには,少なくとも次によることを含むべ

きである。

a) LAN

の管理

b) WAN

の管理

c)

クライアント/サーバ  システム

d)

ネットワークオペレーティングシステム

e)

すべての装備されたハードウェア

f)

保守及び修理

g)

電気通信に関する規則の知識

h) SITP

及び FMS システム管理

i)

データベース管理

14.2

図書

14.2.1

図書は,

“情報システムの構造と使用目的,又はその構成要素の理解のために提供された手引書”

及び“要求,能力,限界,設計,運用及び情報処理システムを記載した文書集”としてのシステム文書と

して定義することができる。

いずれの定義も,この規格の目的のために重要である。

14.2.2 SITP

のためのユーザ図書は,自己学習の形で,許されたすべての操作と,それらのシステムの調

整又は修理のための詳細説明書を含み船上要員にふさわしいもので提供される。


16

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14.2.3 FMS

のための運用管理者用図書は,ユーザ図書に加えて更に,システムを管理するために必要な

完全な参照資料を含むべきである。


17

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附属書 A(参考)

まえがき  この附属書は,フリートマネジメントシステムネットワーク (Fleet Management System

Network

:FMSN)  の実施のための指針  (JIS F xxxx)  の実行に当たり,ネットワークの相互接続性を確保

するための実効ある透過性を実現するために,SITP 及び LITP を適用して,アプリケーションプログラム

インタフェース  (Application Program Interface:API)  を作成する場合の,ソフトウェアの設計仕様の一例を

示すものである。

A.1

  適用範囲  本体で規定する,SITP 及び LITP で定義された機能に適用する API の目的のためのソフト

ウェア設計指針。

この附属書では分散型オブジェクト仕様として CORBA の使用を前提としている。

A.2

  定義  この附属書で用いる用語の定義は,次による。

A.2.1  

データ一覧取得  指定したサーバに属するデータベースに格納されている,データの一覧リストを

取得するオペレーション。

A.2.2

  船舶情報取得  指定したサーバからの問い合わせオペレーション。

A.2.3

  CORBA  (Common Object Request Broker Architecture)  OMG (Object Management Group)  の定め

る分散オブジェクトモデルの標準。

A.2.4

  データベースサーバ  データベースを内蔵するシステム。この附属書では特に LITP 搭載システム

や SITP 搭載システムとは独立した端局にデータベースが配置される場合,その端局をデータベースサー

バと呼ぶ。

A.2.5

  IDL (Interface Definition Language)  CORBA の言語の相違を保護するための主要なツールで,それ

ぞれのオペレーションのインタフェースを定義するための言語。

A.2.6  IDL

スケルトン  CORBA を利用してクライアント/サーバ間通信を行う場合に,サーバ側のプロ

グラム(この附属書では API 部)が提供する各オペレーションを直接起動するプログラム。

A.2.7

  IDL スタブ  CORBA を利用してクライアント/サーバ間通信を行う場合に,クライアント側のプ

ログラム(この附属書では API 部)に対してサーバ側のオペレーションへのアクセスを提供するプログラ

ム。

A.2.8

  ネーミングサービス  CORBA が提供する共通サービスの一つ。特定オブジェクトからの問い合わ

せに対して,オブジェクト名に対応するネットワーク中のロケーションを返すサービス。

A.2.9

  ネーミングサービスインタフェース  API がユーザアプリケーションからの要求を受けて行う一連

の処理の中で,ネーミングサービスを利用する際に動作するプログラム。

A.2.10

  OMG (Object Management Group)  オブジェクト指向技術や異機種分散環境におけるアプリケー

ションの開発に必要な,インフラストラクチャーのための技術を規定している国際的な標準化団体。

A.2.11

  ORB (Object Request Broker)  スタブとスケルトン間の通信機能を提供する。

A.2.12

  データ読出  指定したサーバに属するデータベースから,要求中に指定される一個のデータを取

得するオペレーション。

A.2.13

  ユーザアプリケーション  FMSN において LITP 搭載システムが要求する機能(“運航管理情報取


18

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得”

“船隊管理情報取得”など)を実現するために,同システムのユーザが作成するプログラム。

A.2.14

  ユーザアプリケーションインタフェース  API からユーザアプリケーションに対して開放される

インタフェース。次項以降に示すオペレーションの四種,

“データ読出”

“データ書込”

“データ一覧取

得”及び“船舶情報取得”を定義する。

A.2.15

  データ書込  指定したサーバに属するデータベースに要求中に指定する一個のデータを書き込む

オペレーション。

A.3

前提条件  本体の 7.2 参照。

API

のソフトウェア設計のために,次のオブジェクトが考慮される。

a)

システムプラットホームをアプリケーションのプログラム言語と開発環境に対し透過にする。

b)

外部のオペレーティングシステムにリンクを提供する。

c)

外部のネットワークにリンクを提供する。

d)

分散されたオブジェクトに対して透過性を提供する。

e)

ユーザアプリケーションとの間に平易なインタフェースをもつ。

f)

局間の情報伝達方法がはん用化されたもの。

A.4

ソフトウェア構成

A.4.1

  LITP のソフトウェア構成を,図 A.1 に示す(破線で囲まれた部)。

 A.1  LITP 搭載システムのソフトウェア構成例

A.4.1.1

  API ソフトウェアブロック

User application

LITP

API (client program)

ユーザアプリケーション インタフェー

データ読出

データ書込

データ一覧取得

船舶情報取得

ネーミングサービス I/F

データ読出

データ書込

データ一覧取得

船舶情報取得

ネーミング

サービス

I/F

ORB

OS


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−  ユーザアプリケーションインタフェース

ユーザアプリケーションからの要求を各オペレーション単位に展開しオペレーションを起動する。

−  データ読出

IDL

スタブにあるデータ読出オペレーションアクセス用プログラムを起動する。

−  データ書込

IDL

スタブにあるデータ書込オペレーションアクセス用プログラムを起動する。

−  データ一覧取得

IDL

スタブにあるデータ一覧取得オペレーションアクセス用プログラムを起動する。

−  船舶情報取得

IDL

スタブにある船舶情報取得オペレーションアクセス用プログラムを起動する。

−  ネーミングサービスインタフェース

ORB

から提供されるネーミングサービスを起動し,サーバの通信先を取得する。

A.4.1.2

  IDL スタブブロック

−  データ読出

サーバ(SITP 搭載システム)にある,データ読出オペレーションの起動を ORB に要求する。

−  データ書込

サーバ(SITP 搭載システム)にある,データ書込オペレーションの起動を ORB に要求する。

−  データ一覧取得

サーバ(SITP 搭載システム)にある,データ一覧取得オペレーションの起動を ORB に要求する。

−  船舶情報取得

サーバ(SITP 搭載システム側又は自局側ネットワーク内)にある,船舶情報取得オペレーションの起

動を ORB に要求する。

A.4.1.3  

ネーミングサービス  サーバ(SITP 搭載システム又は自局側ネットワーク内)の通信先を取得す

る。

A.4.2

  SITP  SITP のソフトウェア構成を図 A.2 に示す(破線で囲まれた部分)。


20

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 A.2  SITP 搭載システムのソフトウェア構成例

A.4.2.1

  API サーバプログラムブロック

−  データ読出

LITP

搭載システムのクライアントから受信したデータ読出オペレーション要求を,自システム内のク

ライアントプログラムに伝える。

−  データ書込

LITP

搭載システムのクライアントから受信したデータ書込オペレーション要求を,自システム内のク

ライアントプログラムに伝える。

−  データ一覧取得

LITP

搭載システムのクライアントから受信したデータ一覧取得オペレーション要求を,自システム内

のクライアントプログラムに伝える。

−  船舶情報取得

LITP

搭載システムのクライアントから受信した船舶情報取得オペレーション要求を,自システム内の

クライアントプログラムに伝える。

A.4.2.2

  API クライアントプログラムブロック

−  ユーザアプリケーションインタフェース

ユーザアプリケーションからの要求を,各オペレーション単位に展開しオペレーションを起動する。

−  データ読出

IDL

スタブにあるデータ読出オペレーションアクセス用プログラムを起動する。

−  データ書込

IDL

スタブにあるデータ書込オペレーションアクセス用プログラムを起動する。

SITP

データ読出

API (

server program)

データ一覧取得

データ書込

船舶情報取得

データ読出

データ一覧取得

データ書込

船舶情報取得

ネーミングサービス I/F

データ読出

データ一覧取得

データ書込

船舶情報取得

IDL

スケルトン

IDL

スタブ

ORB

OS

ネーミング

サービス

I/F

(client program)


21

F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)

     

−  データ一覧取得

IDL

スタブにあるデータ一覧取得オペレーションアクセス用プログラムを起動する。

−  船舶情報取得

IDL

スタブにある船舶情報取得オペレーションアクセス用プログラムを起動する。

−  ネーミングサービスインタフェース

ORB

から提供されるネーミングサービスを起動し,サーバの通信先を取得する。

− IDL スケルトン

LITP

搭載システムのクライアントプログラムから発行された各オペレーション要求を,自システム内

の API サーバプログラムに伝える。

A.4.2.3

  IDL スタブブロック

−  データ読出

データベースサーバにある,データ読出オペレーションの起動を ORB に要求する。

−  データ書込

データベースサーバにある,データ書込オペレーションの起動を ORB に要求する。

−  データ一覧取得

データベースサーバにある,データ一覧取得オペレーションの起動を ORB に要求する。

−  船舶情報取得

サーバ(自局側ネットワーク内)にある,船舶情報取得オペレーションの起動を ORB に要求する。

A.4.2.4

  ネーミングサービス  データベースサーバの通信先を取得する。

A.4.3

  データベースサーバ  データベースサーバのソフトウェア構成を図 A.3 に示す(破線で囲まれた部

分)


22

F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)

     

備考  ORDBS (Object Relational Data Base System)

 A.3  データベースサーバのソフトウェア構成例

A.4.3.1

  API  サーバプログラムブロック

−  データ読出

クライアントから受信したデータ読出オペレーション要求を自システム内のユーザアプリケーション

に伝えることによって,データベースからのデータ読出を要求する。

−  データ書込

クライアントから受信したデータ書込オペレーション要求を自システム内のユーザアプリケーション

に伝えることによって,データベースへのデータ書込を要求する。

−  データ一覧取得

クライアントから受信したデータ一覧取得オペレーション要求を自システム内のユーザアプリケーシ

ョンに伝えることによって,データベースからのデータ一覧取得を要求する。

−  船舶情報取得

クライアントから受信した船舶情報取得オペレーション要求を自システム内のユーザアプリケーショ

ンに伝えることによって,データベースからの船舶情報取得を要求する。

A.4.3.2

  IDL  スケルトン  クライアントプログラムから発行された各オペレーション要求を,自システム

内の API サーバプログラムに伝える。

A.5

  ソフトウェアブロックの機能  FMSN における LITP 及び SITP のデータ授受は LITP からの要求によ

って起動されることを想定し,LITP 搭載システムにはクライアント要素だけを履行する。

SITP

搭載システムにおいては,LITP 搭載システムからの要求を受け付けるサーバ局が FMSN で扱う各

ORB

IDL

スケルトン

API (server program)

データ読出

ORDBS

DBMS

Data base application

データ一覧取得

船舶情報取得

データ書込

OS


23

F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)

     

種データを格納するデータベースを必ずしも同局内にもつとは限らないことから,SITP 搭載システムは

LITP

搭載システムからの要求を受け付けるサーバ機能と,その要求をデータベースサーバに転送するク

ライアント機能の両方をもたせる。

システム全体としての動作例を

図 A.4 に示す。


24

F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)

     

  4  システム動作の例

ユ ー ザ ア プ リ
ケーション

API

IDL

スタブ

ネーミングサービスオブジェクト

(本附属書適用外)

ネーミングサービス

IDL

スケルトン

ユーザ

アプリケーション

データベースサーバ(自ネットワーク内)

船舶情報取得要求

船舶情報データ

LITP

搭載システム

SITP

搭載システム(サーバ側)

クライアント側へ

データ読出要求

データ

オブジェクト参照

データベースサーバ(自ネットワーク内)

(

船舶情報データで示されるデータ数分繰り返す )

(読み出したデータ数分繰り返す)

データ書込要求

スタート

エンド

API

クライアント側から


25

F 0075

:2003 (ISO 15849:2001)

     

参考文献

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F1166

,Standard Practice for Human Engineering Design for Marine Systems Equipment

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[2] IEC

60050

,International Electrotechnical Vocabulary (IEV)

[3] IEC

60092-504

,Electrical installations in ships−Part 504:Special features−Control and

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[4] IEC

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,Electrical and electronic installations in ships−Electromagnetic compatibility

[5] IEC

60945

,Maritime navigation and radiocommunication equipment and systems−General

requirements

−Methods of testing and required test results

[6]  IEC 61162, Maritime navigation and radiocommunication equipment and systems

− Digital

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[7] IEC

61209

,Maritime navigation and radiocommunication equipment and systems−Integrated

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[8] ISO/IEC

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[9] ISO/IEC

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,Information technology−Open Systems Interconnection−Basic connection oriented

session protocol specification

[11] ISO

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[13] ISO/IEC 8802-3

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[14] ISO/IEC

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bus access method and physical layer specifications

[15] ISO/IEC

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[16] ISO

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[18] ISO

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[20] ISO/IEC

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,Information technology−Open Systems Interconnection−Connectionless Session

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[21]  ISO/IEC 9576, Information technology

− Open Systems Interconnection − Connectionless presentation

protocol specification