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F 0053 : 2000

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が制定した日本工

業規格である。

この規格の一部が技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実

用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,こ

のような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録

出願にかかわる確認について責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 F

0053

: 2000

造船−船舶一般配置図記号

Shipbuilding

−Indication of details on the general arrangement plans of

ships

序文  この規格は,1987 年に第 2 版として発行された ISO 1964, Shipbuilding−Indication of details on the

general arrangement plans of ships

を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,船舶の一般配置図の詳細記述として使用される図記号について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 1964 : 1987, Shipbuilding

−Indication of details on the general arrangement plans of ships

2.

図記号  図記号は,約 1/100 の縮尺で描くこととする。一般配置図が,1/50 又は 1/200 の縮尺で描か

れている場合には,個々の図記号は,相応に拡大又は縮小する。

すべての図記号は,その装備品の大きさ及び形状に従って描くこととする。

1.1

2.1 及び 3.1 に,他の図記号との組合せで使用される基本図記号を示す。他の図記号との組合せの例

を,各項目の表の最後に示す。

この規格に規定されていないすべての種類の特殊なぎ装品,機械などは,その実際の形状に類似した図

記号としてよい。これらの図記号には,参照した番号を付すことが望ましい。

規定された図記号は,次のとおり分類する。

a)

隔壁(壁)及び隔壁開口

b)

居住区の家具

c)

衛生設備

d)

調理室及び洗濯室

e)

工作室

f)

航海計器,その他

g)

甲板設備

h)

階段,ブルワーク,その他

i)

ハッチ及びカバー


2

F 0053 : 2000

a)

隔壁(壁)及び隔壁開口

1)

基本図記号

備考  文字記号の次の数字は,温度上昇制限の時間を示す。

海上人命安全条約 (1974) −1981 年及び 1983 年改正…第 35 規則参照。

また,IMO(国際海事機関)の 1983 年決議 A.517 (XIII)  も関係する。

番号

項目

図記号

1.1.1

耐火  A 級 A60,A30,A15,A0

1.1.2

不燃  B 級

不燃性材料製

B30

,B15,B0

1.1.3

不燃  C 級 
不燃性材料製。ただし,煙及び炎の通過についての要件並びに温度上昇制限

に適合することを要しない。

C

1.1.4

防熱

1.1.5

油密

2)

隔壁(壁)及び仕切壁

番号

項目

図記号

1.2.1

金属隔壁又は壁

1.2.2

木製又は非金属隔壁若しくは壁

1.2.3

透過性仕切り(例えば,穴あき板,エキスパンドメタル及び金網)

1.2.4

カーテン

a)

非金属内張りの金属隔壁

b)

金属内張りの金属隔壁

c)

温度上昇制限のない耐火性金属隔壁

(防熱なし)

組合せ 
の例

d)

防熱施工の金属隔壁


3

F 0053 : 2000

3)

備考  作図を簡単にするため,隔壁又は壁は,戸と同一材料で表現してある。

その他の組合せは,例として示す。

番号

項目

図記号

金属

1.3.1

開き戸

非金属

金属

1.3.2

上下二枚開き戸

非金属

金属

1.3.3

自動閉鎖開き戸

非金属

金属

1.3.4

水平引き戸

非金属

金属

1.3.5

垂直滑り戸

非金属

a)

耐火性水平金属引き戸,温度上昇時間 15 分

b)

木製内張り金属隔壁に設置された木製開き戸(防熱なし)

c)

木壁に設置された開き網戸

組合せ

の例

d)

防熱隔壁に設置された防熱開き戸


4

F 0053 : 2000

4)

備考  作図を簡単にするため,隔壁又は壁は,窓と同一材料で表現している。

その他の組合せは,例として示す。壁の上面は,上側とし,窓を示す平行線は,常に壁の外面

に描く。

番号

項目

図記号

1.4.1

固定窓

1.4.2

開き窓,横開き

外開き

内開き

1.4.3

開き窓,上下開き

1.4.4

横引き窓

1.4.5

縦引き窓

a)

金属内張り金属隔壁に設置された上開き窓

組合せ

の例

b)

金属内張り隔壁に設置された両開き窓

5)

丸窓

番号

項目

図記号

1.5.1

固定丸窓

上開き又は下開き

1.5.2

開き丸窓

横開き

組合せ 
の例

内張り隔壁に施工された横開き丸窓

6)

その他の開口

番号

項目

図記号

1.6.1

(金属)隔壁の開口


5

F 0053 : 2000

b)

居住区の家具

1)

基本図記号

番号

項目

図記号

2.1.1

2.1.2

複数棚

2.1.3

引出棚

2.1.4

ヒンジ棚,いす又はテーブル

2.1.5

上げぶた

2.1.6

ハーフハイトカップボード又はワードローブ内の縦仕切り

2.1.7

床から天井までのフルハイトワードローブ内の縦仕切り

2.1.8

引出し

2.1.9

2

段引出し

2.1.10

開き戸

2.1.11

引き戸

2.1.12

区分け棚

2.1.13

隔壁,カップボードその他に取り付けられた鏡

a)

区分け棚付き書机

b)

ロッカー,引出し及び開架付きカップボード

c)

鏡付き化粧テーブル

d)

フルハイトワードローブ

e)

引出しと開き戸

組合せ 
の例

f)

上げぶた式クロノメータ箱付き海図机及び引出し


6

F 0053 : 2000

2)

寝台

番号

項目

図記号

2.2.1

単寝台

2.2.2

子供用寝台(小さく区別したものだけ)

2.2.3

二重寝台

2.2.4

上段折り畳み(プルマン)式二重寝台

2.2.5

引出し寝台

2.2.6

折り畳み寝台

2.2.7

ダブルベッド

2.2.8

ツインベッド

a)

衣裳箱及び 2 段引出し付き単寝台

組合せ

の例

b)

ベッドサイドテーブル付きツインベッド


7

F 0053 : 2000

3)

腰掛

番号

項目

図記号

2.3.1

一般のベンチ又は腰掛

2.3.2

布張り腰掛又はソファ

2.3.3

スツール

2.3.4

小いす

又は

2.3.5

布張りひじ掛けいす

又は

2.3.6

回転いす

組合せ

の例

セッテベッド

4)

テーブル及びその他の家具

番号

項目

図記号

2.4.1

テーブル

又は

2.4.2

ピアノ

2.4.3

グランドピアノ

2.4.4

テレビジョン受像器

2.4.5

映写機

2.4.6

ラジエータ

2.4.7

冷水飲器

a)

延長テーブル

組合せ 
の例

b)

丸テーブル:使用時両側引上げ


8

F 0053 : 2000

c) 

衛生設備

1)

基本図記号

番号

項目

図記号

3.1.1

洗面器などへの温水又は冷水給水

3.1.2

シャワー

3.1.3

冷却飲料水給水

組合せ 
の例

洗面器などへの温水と冷水給水

2)

洗面所備品

番号

項目

図記号

3.2.1

洗面器

3.2.2

流し,水槽,又は水おけ

3.2.3

別置浴槽

3.2.4

浴槽

3.2.5

座浴槽

3.2.6

ビデ

3.2.7

温水加熱器

3.2.8

水切り台(右流し又は左流し)

a)

温水及び冷水給水洗面器

b)

シャワー付き浴槽

c)

シャワー付き座浴槽(造付け)

d)

カップボード及び棚付き流し台

組合せ 
の例

e)

水切り台付きシンク


9

F 0053 : 2000

3)

手洗所備品

番号

項目

図記号

3.3.1

便器

3.3.2

アジア形便器

平形

3.3.3

小便器

隅形


10

F 0053 : 2000

d)

調理室及び洗濯室

番号

項目

図記号

4.1

石炭たきレンジ(石炭=

4.2

オイルレンジ(オイル=

4.3

電気レンジ(電気=

4.4

石炭箱

4.5

まな板

4.6

粉練り槽

4.7

ドウミキサ

4.8

ポテトピーラ

4.9

貯蔵ポット

4.10

ベーキングオーブン

4.11

冷蔵庫(必要な場合,扉を示す)

4.12

スピンドライヤ

4.13

業務用洗濯機

4.14

家庭用洗濯機

4.15

アイロン

4.16

アイロンプレス


11

F 0053 : 2000

e)

工作室

備考  次に示した以外の工作室の備品表示は,2.図記号参照。

番号

項目

図記号

5.1

万力付き作業台

5.2

旋盤

5.3

立形ボール盤

手動式

5.4

グラインダ

動力式

a)

棚及びロッカー付き作業台

組合せ 
の例

b)

上げぶた付き雑用箱


12

F 0053 : 2000

f)

航海計器,その他

1)

機器

番号

項目

図記号

6.1.1

操だスタンド

6.1.2

磁気コンパス

6.1.3

ジャイロコンパス

6.1.4

ジャイロレピータ(子装置)

6.1.5

エンジンテレグラフ

6.1.6

伝声管

6.1.7

レーダ指示器

6.1.8

レーダ送受信機

6.1.9

走査空中線(レーダスキャナ)

6.1.10

閉回路テレビカメラ


13

F 0053 : 2000

2)

照明器具

備考  次の図記号は,船首を用紙の右側に向けて描くと仮定して設計されたものである。番号 6.2.1

6.2.5

の(上から見た)図記号は,IEC 60417 に信号灯用に規定された基本図記号 (No.5115) に

対応するもので,番号 6.2.6 の図記号は,IEC 60017-11 の図記号 No.11-15-09 と同じである。

図記号

番号

項目

平面

側面

6.2.1

マスト灯

6.2.2

船尾灯

6.2.3

げん灯(左げん)

6.2.4

げん灯(右げん)

6.2.5

モールス信号灯,非常灯,停泊灯及びその他の 360 度射光角度

の灯。

6.2.6

フラッドライトプロジェクタ


14

F 0053 : 2000

g)

甲板設備

図記号

番号

項目

平面

側面

7.1

ボラード

7.2

クロスビット

7.3

フェアリーダ

7.4

クローズドチョック:パナマチョックを含む

7.5

独立立形ローラ

7.6

単ローラ付きフェアリーダ

7.7

複数ローラ付きフェアリーダ

7.8

ムアリングパイプ

7.9

ロープリール

7.10

ロープウインチ(手動)

7.11

ハンガー又はスパンウインチ

7.12

ウインチコントローラ

手動式

7.13

ボートウインチ

動力式

7.14

動力駆動ウインチ及びウインドラスはその実際の形に類似さ
せて描き,中心線,そのドラムなどの主要部分だけを示し,駆
動方式を併記する

a)

横形蒸気ウインドラス

組合せ 
の例

b)

電動カーゴウインチ


15

F 0053 : 2000

h)

階段,ブルワーク,その他

番号

項目

図記号

8.1

上り階段

8.1.1

上り階段,独立形

8.1.2

下部に部屋のある上り階段

8.2

下り階段

8.2.1

甲板開口を示した下り階段

8.3

重ね階段

8.4

エスカレータ

8.5

エレベータ(ドアの形式を示す)

8.6

グレーチング

8.7

固定手すり(レール条数)

8.8

チェーン手すり(チェーン条数)

8.9

木製ブルワーク

8.10

ブルワークの放水口


16

F 0053 : 2000

i)

ハッチ及びカバー

番号

項目

図記号

9.1

甲板明取

9.2

カバー付きマンホール

9.3

カバー付きハンドホール

9.4

カバー付きアクセスハッチ

9.5

カバーなしハッチ

9.6

金属製ハッチカバー

9.7

木製ハッチカバー

9.8

スライドカバー(金属製又は木製)付きハッチ

9.9

スカイライト(形状で示す)

(一例を示す)

組合せ

の例

スライドカバー及び後端壁開き戸付きレイズドハッチ


17

F 0053 : 2000

財団法人日本船舶標準協会/標準委員会/船体部会  構成表

氏名

所属

(部会長)

西  村  允  男

財団法人日本海事協会

(委員)

村  山      隆

運輸施設整備事業団

鈴  木  博  信

社団法人日本舶用工業会

太田垣  二  郎

株式会社商船三井

豊  田  宗  晴

石川島播磨重工業株式会社

福  田  俊  一

川崎重工業株式会社

倉  持  貴  好

住友重機械工業株式会社

宮  本  孝  夫

NKK

清  水  明  夫

日立造船株式会社

叶      耕  治

三井造船株式会社

野  津  康  生

三菱重工業株式会社

(事務局)

久  保  明  博

財団法人日本船舶標準協会

冨  永  恵  仁

財団法人日本船舶標準協会

仁  平  一  幸

財団法人日本船舶標準協会