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E 3016 : 2001

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS E 3016 : 1976 は改正されこの規格に置き換えられる。

今回の改正は,電気踏切遮断機は,種々の改良が進んでいるので駆動と伝達機構の進歩に合わせた試験

方法などの見直しを行ったものである。


日本工業規格

JIS

 E

3016

: 2001

電気踏切遮断機−性能試験方法

Performance test methods for motor-operated barriers

序文  踏切の安全は,踏切警報機と踏切遮断機によって,一般通行車両及び通行人に列車通過の予告と踏

切遮断を行うことで保たれている。駅間及び駅構内の踏切は,いずれも動作回数が多く,電気踏切遮断機

の性能は,交通混乱及び事故につながることから,性能試験方法について改正した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,鉄道用電気踏切遮断機(以下,遮断機という。)の性能試験方法について規定

する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS C 1102-2

  直動式指示電気計器  第 2 部:電流計及び電圧計に対する要求事項

JIS C 1302

  絶縁抵抗計

JIS E 3003

  鉄道信号用リレーの性能試験方法

JIS E 3014

  鉄道信号保安部品−振動試験方法

JIS E 3017

  鉄道信号保安部品−防水試験方法

JIS E 3021

  鉄道信号保安部品の絶縁抵抗及び耐電圧試験方法

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

電気踏切遮断機  踏切道の道路交通を遮断する電動機式遮断機器。

b)

起動電流  遮断かんを下降又は上昇するために電動機回路が閉路されたときの瞬間最大電流。

c)

運転電流  起動電流を除いた動作中の最大の電流。

d)

すべり電流  遮断動作の途中妨害時に消費する電流。摩擦クラッチの場合は,強制的に滑らせて 1 分

以上経過した後の電流。

e)

下降時間  遮断かんが垂直位置 (0∼5°)  から水平位置 (85∼90°)  になるまでに要する時間。

f)

上昇時間  遮断かんが水平位置 (85∼90°)  から垂直位置 (0∼5°)  になるまでに要する時間。

g)

動作回数  遮断機の下降と上昇の 1 往復を 1 回とする回数。

4.

試験の種類  試験の種類は,次による。

a)

動作試験

b)

妨害試験

c)

温度上昇試験


2

E 3016 : 2001

d)

絶縁試験

e)

過電圧試験

f)

耐久試験

g)

環境試験

5.

試験条件

5.1

試験場所の標準状態  試験場所の標準状態は,温度試験を除き JIS Z 8703 に規定する温度 20±15℃,

相対湿度 (65±20) %とする。

5.2

試験用補助器具  試験用補助器具は,遮断機に取り付ける遮断かん又はワイヤロープ及びおもりで

構成され,

表 に示す内容のものとする。

表 1  試験用補助器具

項目

内容

適用試験項目

遮断かん

ワイヤロープ及びおもり

指定の材料,長さ,質量のもの 6.16.26.36.56.6

5.3

試験計器  試験計器は,特に指定がない限り次による。

a)

電圧計及び電流計は,JIS C 1102-2 による 1.0 級を用いる。

b)

絶縁抵抗計は,JIS C 1302 の規定による。

c)

下降,上昇時間の測定には,電子式時間計又はストップウォッチを用いる。

5.4

試験電圧  試験電圧は,特に指定がない限り表 による。

表 2  試験電圧

試験の項目

試験電圧

直流電源は定格及び定格の 0.9 倍

動作試験

交流電源は定格及び定格の 0.8 倍

妨害試験

温度上昇試験

定格

過電圧試験

定格の 1.3 倍

耐久試験

定格

6.

試験方法

6.1

動作試験  動作試験は,遮断機に 5.2 に示す試験用補助器具(以下,補助器具という。)を取り付け,

手動によって動作の円滑状態を調べた後,5.4 に示す試験電圧を加え,遮断機を操作し,上昇時及び下降時

の起動電流,運転電流並びに上昇時間及び下降時間を測定する。

6.2

妨害試験  妨害試験は,遮断機に補助器具を取り付け,遮断機の動作を妨害し 5.4 に示す試験電圧を

加えて,運転を指定の時間行い,すべり電流の測定と機構部分の異常について調べる。

6.3

温度上昇試験  温度上昇試験は,遮断機に補助器具を取り付け,常温において 5.4 の試験電圧で毎分

3

回の割合で連続動作し,電動機部上端の温度が一定になったとき,各部の温度上昇を測定する。

6.4

絶縁試験

6.4.1

絶縁抵抗試験  絶縁抵抗試験は,常温又は温度上昇試験終了後,遮断機の導体部分とその他の金属

部分との間を JIS E 3021 に規定する R10 によって行う。

6.4.2

耐電圧試験  耐電圧試験は,遮断機の導体部分とその他の金属部分との間を特に指定のない限り,

JIS E 3021

に規定する V1000 によって行う。


3

E 3016 : 2001

6.5

過電圧試験  過電圧試験は,遮断機に補助器具を取り付け,5.4 に示す試験電圧を加え,指定回数を

毎分 3 回の割合で連続動作した後,各部の機械的,電気的異常の有無を測定する。

6.6

耐久試験  耐久試験は,遮断機に補助器具を取り付け,5.4 に示す試験電圧を加え,指定回数を毎分

3

回の割合で連続動作させた後,6.16.2 及び 6.4 の試験を行い,各部の機械的,電気的異常の有無及び程

度を調べる。

6.

の指定回数は,受渡当事者間で協議する。

6.7

環境試験

6.7.1

耐振試験  耐振試験は,JIS E 3014 に規定する 2 種によって行う。

6.7.2

温度試験  温度試験は,周囲温度を指定の高温及び低温で,それぞれ連続 3 時間以上放置した後,

6.1

6.2 及び 6.4 の試験を行い,性能の変化の有無を調べる。ただし,制御リレーの試験は,JIS E 3003 

規定による。

6.7.3

防水試験  防水試験は,JIS E 3017 に規定する R2 によって行う。