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日本工業規格

JIS

 E

3004

-1972

継電連動機検査方法

Inspection of Relay Interlocking Machines

1.

適用範囲  この規格は,継電連動機(以下,連動機という。)の検査方法について規定する。

関連規格:JIS C 1102  (指示電気計器)

JIS C 1301

  〔絶縁抵抗計(発電式)

JIS Z 8703

  (試験場所の標準状態)

2.

検査の種類  検査の種類は,つぎのとおりとする。

(1)

外観検査

(2)

構造検査

(3)

配線検査

(4)

連動検査

(5)

絶縁検査

3.

検査条件

3.1

検査場所の標準状態  検査場所の標準状態は,とくに指定のない限りつぎのとおりとする。

(1)

温度は,JIS Z 8703 に規定する 4 級とする。

(2)

湿度は,JIS Z 8703 に規定する 3 級とする。

3.2

計器  検査に用いる計器は,とくに指定のない限りつぎのとおりとする。

(1)

電流計および電圧計は,JIS C 1102 に規定する 2.5 級以上のものを用いる。

(2)

絶縁抵抗計は,JIS C 1301 に規定する 500V 計を用いる。

4.

検査装置  おもな検査装置は,つぎのとおりとする。ただし,実際の装置を利用できる場合は,この

限りでない。

(1)

模擬軌道回路装置  模擬軌道回路装置は,スイッチ類を設け,軌道回路の短絡および開放の条件が構

成できるものとする。

(2)

模擬転てつ器装置  模擬転てつ器装置は,リレー,スイッチ,表示燈などを設け,転てつ器の転換,

鎖錠および表示の条件が構成できるものとする。

(3)

模擬方向回路装置  模擬方向回路装置は,リレー,てこ,表示燈などを設け,隣接駅との方向回路の

条件が構成できるものとする。

(4)

模擬信号燈表示装置  模擬信号燈表示装置は,表示燈などを設け,信号の条件が表示できるものとす

る。


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5.

検査方法

5.1

外観検査  外観検査は,制御盤(表示盤も含む。)およびリレー架(配線盤も含む。)について,表 1

のとおり行なう。

表 1

検査項目

検査方法

判定基準

塗装

色彩,光沢などを視覚により調べる。

仕様どおりであること。

取付機器の色別

てこ,押ボタンなどを視覚により調べる。

仕様どおりであること。

文字およびシンボル

線路略図,信号機の位置,記号などを視覚により調べる。

仕様どおりであること。

各種表示燈

燈の位置を視覚により調べる。

仕様どおりであること。

5.2

構造検査  構造検査は,制御盤(表示盤も含む。)およびリレー架(配線盤も含む。)について,表 2

のとおり行なう。

表 2

検査項目

検査方法

判定基準

きょう体

  外形および取付穴の寸法,とびら,施錠部などの取り

付け具合いを調べる。

  仕様どおりであること。

部品の取付状態

  てこ,押ボタン,テーブル,端子盤,コネクタなどの

取り付け具合いならびに可動部分の取り扱い上のかた

さなどを触手により調べる。

  取り付けが完全であり,取り

扱い上のかたさが適当である

こと。

ケースまたはカバーと

導電部とのすきま

  ケースまたはカバーと導電部とのすきまを調べる。

  仕様どおりであること。

電球

  表示電圧を調べる。

  仕様どおりであること。

端子

  圧着端子の電線への圧着具合いおよび差込フィンガ

への差し込みの適否ならびにはんだ付けの良否を調べ

る。

  良好であること。

配線チューブおよび結

束状態

  配線チューブおよび結束状態の適否を視覚により調

べる。

  良好であること。

制御盤

電線

  種類および使用の適否を視覚により調べる。

  仕様どおりであること。

きょう体

  外形および取付穴の寸法,とびら施錠部などの具合い

を調べる。

  仕様どおりであること。

部品の取付状態

  リレーパネル,端子盤などの取り付け具合いを視覚お

よび触手により調べる。

  良好であること。

取付部品と導電部のす

きま

  取付部品と導電部のすきまを調べる。

  仕様どおりであること。

ジャック板の種標ピン    リレーの種類を視覚により調べる。

  仕様どおりであること。

端子

  圧着端子の電線への圧着具合いおよび差込フィンガ

への差し込みの適否ならびにはんだ付けの良否を調べ

る。

  良好であること。

配線チューブおよび結

束状態

  配線チューブおよび結束状態の適否を視覚により調

べる。

  良好であること。

電線

  種類および使用の適否を視覚により調べる。

  仕様どおりであること。

リレー架

コードの長さ

  コネクタ付コードの長さを調べる。

  仕様どおりであること。

5.3

配線検査

5.3.1

導通検査  導通検査は,連動検査のための総合配線前と総合配線後とに区分し,通電前に表 のと

おり行なう。


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表 3

検査項目

検査方法

判定基準

配線導通

  配線をベルなどにより調べる。

  配線図どおりであること。

総合配

線前

コネクタコードの導通

  導通をベルなどにより調べる。

  不正に導通していないこと。

総合配線の適否

  配線を視覚またはベルなどにより調べる。

  配線図どおりであること。

総合配

線後

  検査装置との配線関係を調べる。

  必要な配線が完全であること。

5.3.2

対照検査  対照検査は,連動検査前に表 のとおり行なう。

表 4

検査項目

検査方法

判定基準

軌道回路の照合

  模擬軌道回路装置のスイッ

チを操作する。

  対応する軌道回路のリレーおよ

び表示燈の条件が合致すること。

転てつ器の照合

  転てつてこを操作する。

  対応する転てつ器のリレーおよ

び表示燈の条件が合致すること。

信号表示の照合

  信号てこを操作する。

  対応する信号機のリレーおよび

表示燈の条件が合致すること。

その他の照合

  必要条件を設定する。

  対応するリレー表示燈などの条

件が合致すること。

5.4

連動検査

5.4.1

てこ鎖錠検査  てこ鎖錠検査は,てこ相互間の鎖錠と閉路鎖錠とに区分し,つぎのとおりとする。

(1)

てこ相互間の鎖錠の検査は,つぎのとおり行なう。なお,進路選別式で,信号てこを反位にすること

は,着点押ボタンの取り扱いをも意味する。

(a)

信号てこ,開通てこ,鎖錠てこおよび照査てこ(以下,この項では,信号てこという。

)と転てつて

ことの相互間は,転てつ器の鎖錠条件により

表 のとおり行なう。ただし,検査方法の適用は,進

路を設定する際,転てつ器の制御方法により,つぎのとおり区分し,

表中の○印の中の数値は,検

査順序を示す。

信号てこにより総括制御する場合 ……………… A

個々の転てつてこにより制御する場合 ………… B

なお,この検査は,対応する進路の関係転てつ器ごとに行なう。

表 5

制御方法

の区分

鎖錠条件

検査方法

A B

判定基準

(a)

信号てこの進路の方向に関係転てつてこ

を操作する。

  対応する転てつ器は,転

てつてこの方向に転換す

ること。

転てつ器が定位鎖錠,反位鎖

錠または定反位鎖錠される

場合

(b)

信号てこを反位にする。

  所定の進路が設定され

ること。

(c)

  (b)

の状態から,進路に関係する転てつてこ

を進路と反対方向に操作する。

  対応する転てつ器は転

換しないこと。

(d)

  (c)

の状態から,対応する信号てこを定位に

する。

  対応する転てつ器は,転

てつてこの方向に転換す

ること。


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制御方法

の区分

鎖錠条件

検査方法

A B

判定基準

(e)

  (d)

の状態から,対応する信号てこを反位に

する。

  所定の進路が設定され

ないこと。

(f)

  (e)

の状態から,対応する転てつてこを中立

にする。

  対応する進路が設定さ

れること。

(g)

  (e)

の状態から,対応する転てつてこを対応

する進路の方向に操作する。

  所定の進路が設定され

ること。

転てつ器が片鎖錠される場

(a)

信号てこによって,片鎖錠される転てつて

こを進路と反対方向に操作する。

  対応する転てつ器は,転

てつてこの方向に転換す

ること。

(b)

  (a)

の状態から,信号てこを反位にする。

  信号機は,進行を指示す

る信号を現示すること。

(c)

  (b)

の状態から,転てつてこを中立にする。

  対応する転てつ器は,進

路の方向に転換し,信号現

示は上位に変わること。

(d)

  (b)

の状態から,対応する転てつてこを進路

の方向に操作する。

  対応する転てつ器は,進

路の方向に転換し,信号現

示は上位に変わること。

(e)

  (c)

または(d)の状態から,対応する転てつ

てこを進路の反対方向に操作する。

  対応する転てつ器は,転

換しないこと。

(b)

信号てこ相互間は,鎖錠条件により

表 のとおり行なう。

なお,信号てこと鎖錠てこ,開通てこ,照査てこ,方向てこおよび閉そくてことの相互間は,信

号てこ相互間に準ずる。

表 6

鎖錠条件

検査方法

判定基準

定位鎖錠の場合

(a)

(

1

)

の信号てこを反位にする。

  甲は,進行を指示する信号(入換標識では,線

路の開通を表示。以下,同じ。

)を現示すること。

(b)

  (a)

の状態から,甲により定位鎖錠される乙

(

2

)

の信号てこを反位にする。

(i)

甲は,進行を指示する信号を現示したま

まであること。

(

)

乙は,停止信号を現示したままであるこ

と。

(c)

  (b)

の状態から,甲の信号てこを定位にする。

ただし,進路選別式では,乙の着点押ボタ

ンを再度押す。

(i)

甲は,停止信号を現示すること。

(

)

乙は,進行を指示する信号を現示するこ

と。

反位鎖錠の場合

(a)

甲によって反位鎖錠される乙の信号てこを

反位にする。

  乙は,進行を指示する信号を現示すること。

(b)

  (a)

の状態から,甲の信号てこを反位にする。

(i)

乙は,進行を指示する信号を現示したま

まであること。

(

)

甲は,進行を指示する信号を現示するこ

と。

(c)

  (b)

の状態から,乙の信号てこを定位にする。

(i)

乙は,停止信号を現示し,進路鎖錠は,

解錠しないこと。

(

)

甲は,進行を指示する信号を現示したま

まであること。

(d)

  (c)

の状態から,甲の信号てこを定位にする。   甲および乙の進路鎖錠は,解錠すること。

(e)

乙の信号てこを定位の状態から,甲の信号

てこを反位にする。

  甲の進路は,設定されないこと。


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鎖錠条件

検査方法

判定基準

(f)

  (e)

の状態から,乙の信号てこを反位にする。   甲および乙は,いずれも進行を指示する信号を

現示すること。

反鎖錠の場合

(a)

甲の信号てこによって片鎖錠される乙の信

号てこを定位にして,甲の信号てこを反位

にする。

  甲は,進行を指示する信号を現示すること。

(b)

  (a)

の状態から,乙の信号てこを反位にする。   乙は,進行を指示する信号を現示すること。

(c)

  (b)

の状態から,乙の信号てこを定位にする。

(i)

乙は,停止信号を現示し,進路鎖錠は,

解錠しないこと。

(

)

甲は,進行を指示する信号を現示したま

まであること。

(d)

  (c)

の状態から,甲の信号てこを定位にする。   甲および乙の進路鎖錠は,解錠すること。

(

1

)

甲のてことは,2本のてこの相互間の検査を行なう場合,その検査の中心となるてこをいう。

(

2

)

乙のてことは,甲のてこの相手方をいう。

(c)

方向てこ相互間または閉そくてこ相互間は,

表 のとおり行なう。

なお,この検査は,甲駅と乙駅を入れ替えた状態で再度(d)から(g)まで行なう。

表 7

検査方法

判定基準

(a)

一対となる方向てこまたは閉そくてこ(以下,この項

では,てこという。

)を,甲駅から乙駅へ出発させる

方向に操作する。

  運転方向は,甲駅から乙駅の方向に設定されること。

(b)

  (a)

の状態から,甲駅のてこを列車を出発させる位置か

ら受ける位置に操作する。

(i)

運転方向は,設定されないこと。

(

乙駅のてこは,解錠されること。

(c)

  (b)

の状態から,

乙駅のてこを列車を受ける位置から出

発させる位置に操作する。

  運転方向は,乙駅から甲駅の方向に設定されること。

(d)

  (c)

の状態から,甲駅のてこを列車を出発させる位置に

操作する。

  運転方向は、そのままであること。

(e)

  (d)

の状態から,

甲駅のてこを列車を受ける位置に操作

し,駅中間の軌道回路を短絡して,乙駅のてこを列車

を受ける位置に操作する。

  運転方向は,そのままであること。

(f)

  (e)

の状態から,甲駅のてこを列車を出発させる位置に

操作する。

  運転方向は,そのままであること。

(g)

  (f)

の状態から,駅中間の軌道回路の短絡を開放する。   運転方向は,甲駅から乙駅の方向に設定されること。

(d)

鎖錠てこと鎖錠スイッチとの相互間は,

表 のとおり行なう。

表 8

検査方法

判定基準

(a)

鎖錠てこを反位にする。

  関係進路が鎖錠されること。

(b)

  (a)

の状態から,鎖錠スイッチを

切の状態にする。

  鎖錠てこが反位に鎖錠されること。

(c)

  (b)

の状態から,鎖錠てこを定位にする。

  鎖錠てこは,鎖錠されたままであること。

(d)

  (c)

の状態から,鎖錠スイッチを

の状態にする。

  鎖錠てこが解錠すること。

(e)

鎖錠てこを定位の状態で,鎖錠スイッチを

の状態に

する。

  関係進路は,鎖錠されないこと。

(f)

  (e)

の状態から,鎖錠てこを反位にする。

  鎖錠てこが反位に鎖錠されること。

(2)

閉路鎖錠の検査は,

表 のとおり行なう。


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表 9

検査方法

判定基準

(a)

信号機の信号てこを反位に取り扱い,進行を指示する

信号を現示させたのち,閉路鎖錠に関係ある軌道回路

をそれぞれ各個に短絡する。

  信号機は,進行を指示する信号を現示したままであるこ

と。

(b)

閉路鎖錠に関係ある軌道回路を,それぞれ各個に短絡

して,信号機の信号てこを反位にする。

  信号機は,停止信号を現示したままであること。

5.4.2

信号制御検査  信号制御検査は,信号機に進行を指示する信号を現示させたのち,表 10 のとおり

行なう。

表 10

検査方法

判定基準

(a)

信号制御に関係ある軌道回路を,それぞれ各個に短

絡・開放する。

  短絡したとき信号機は,停止信号を現示すること。

  開放したとき信号機は,進行を指示する信号を現示する

こと。

(b)

軌道回路に転てつ器などの定位・反位の条件を付加し

ている場合は,つぎによる。

(i)

付加条件が構成された状態で,軌道回路を短絡す

る。

(

)

 (i)

の状態から,付加条件をしゃ断する。

(

)

 (

)の状態から,軌道回路の短絡を開放する。 

(i)

信号機は,進行を指示する信号を現示したままであ

ること。

(

)  信号機は,停止信号を現示すること。

(

)

信号機は,進行を指示する信号を現示すること。 

(c)

信号制御に関係ある転てつ器の転てつ制御リレー・転

てつ表示リレーの条件を,それぞれ各個にしゃ断・開

放する。

  しゃ断したとき信号機は,停止信号を現示すること。

  開放したとき信号機は,進行を指示する信号に現示する

こと。

(d)

保留現示は,つぎによる。

(i)

内方の軌道回路を短絡する。

(

)

 (i)

の状態から,軌道回路の短絡を開放する。

(

)

 (

)の状態から,信号てこを定位にしたのち,再び

反位にする。 

(i)

信号機は,停止信号を現示すること。

(

)

信号機は,停止信号を現示したままであること。

(

)

信号機は,進行を指示する信号を現示すること。 

(e)

信号機の現示については,内方の信号機,開通てこ,

照査てこ,転てつ器などの条件を変化させる。

  それぞれに対応した所定の信号を現示すること。

5.4.3

てつ査鎖錠検査  てつ査鎖錠検査は,表 11 のとおり行なう。

なお,この検査は,転てつ器の定位および反位について,各関係軌道回路ごとに行なう。

表 11

検査方法

判定基準

(a)

てつ査鎖錠に関係ある軌道回路を短絡したのち,転て

つてこを転てつ器の開通方向と反対方向に操作する。

  対応する転てつ器は,転換しないこと。

(b)

  (a)

の状態から,軌道回路の短絡を開放する。

  対応する転てつ器は,転てつてこの方向に転換するこ

と。

(c)

軌道回路に転てつ器などの定位・反位の条件を付加し

ている場合は,つぎによる。

(i)

付加条件が構成された状態で軌道回路を短絡した

のち,転てつてこを転てつ器の開通方向と反対方向

に操作する。

(

)

 (i)

の状態から,軌道回路の短絡を開放する。

(

)

付加条件が構成されていない状態で,軌道回路を短

絡したのち,転てつてこを転てつ器の開通方向と反

対方向に操作する。 

(i)

対応する転てつ器は,転換しないこと。

(

)

対応する転てつ器は,転てつてこの方向に転換する

こと。

(

)

対応する転てつ器は,転てつてこの方向に転換する

こと。 


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5.4.4

進路鎖錠検査  進路鎖錠検査は,つぎのとおりとする。

なお,進路区分鎖錠を含む。

(1)

信号てこと転てつてことの相互間は,信号機の進路を設定したのち,

表 12 のとおり行なう。

なお,現場扱いの転てつ器についても,同様の検査を行ない,鎖錠および解錠を確認する。

表 12

検査方法

判定基準

(a)

進路に関係あるすべての転てつてこを,進路と反対方

向に操作する。

  対応する転てつ器は,転換しないこと。

(b)

  (a)

の状態から,信号機の内方第 1 軌道回路を短絡した

のち,対応する信号てこを定位にする。

  対応する転てつ器は,転換しないこと。

(c)

  (b)

の状態から,

信号機の内方第 2 軌道回路を短絡した

のち,第 1 軌道回路の短絡を開放する。

以後,その方向に順次軌道回路の短絡・開放を行な

う。

(i)

短絡した軌道回路を含む区分から内方区間の転て

つ器は,転換しないこと。

(

)

短絡を開放した軌道回路内の転てつ器は,区分ごと

に順次転換する。

(

)

過走余裕距離内の転てつ器は,最終進路区分内の軌

道回路の短絡を開放したのちに転換すること。

(2)

信号てこ相互間は,鎖錠条件により

表 13 のとおり行なう。

なお,信号てこと開通てこ,照査てこ,方向てこおよび閉そくてことの相互間は,信号てこ相互間

に準ずる。

表 13

鎖錠条件

検査方法

判定基準

定位鎖錠の場

(a)

(

3

)

の進路を設定したのち,その進路の内方第

1

軌道回路を短絡し,甲の信号てこを定位にす

る。

  甲の進路は,鎖錠されたままであること。

(b)

  (a)

の状態から,乙(

4

)

の信号てこを反位にする。   乙の進路は,設定されないこと。

(c)

  (b)

の状態から,甲の進路の内方第 2 軌道回路

を短絡したのち,第 1 軌道回路の短絡を開放す

る。

以後,その進路の方向に順次軌道回路の短

絡・開放を行なう。

(i)

乙が甲の進路の途中にある場合は,乙の地

点までの軌道回路の短絡を開放したのち,

乙の進路は,設定されること。

(

乙が甲の最終進路鎖錠区間より内方にある

場合は,最終進路区分内の軌道回路の短絡

を開放したのち,乙の進路は,設定される

こと。

反位鎖錠の場

(a)

甲によって反位鎖錠される乙の進路を設定し

たのち,甲の進路を設定し,乙の信号てこを定

位にする。

  乙の進路は,鎖錠されたままであること。

(b)

  (a)

の状態から,甲の信号機の内方第 1 軌道回

路を短絡したのち,甲の信号てこを定位にす

る。

  乙の進路は,鎖錠されたままであること。

(c)

  (b)

の状態から,甲の信号機の内方第 2 軌道回

路を短絡したのち,第 1 軌道回路の短絡を開放

する。

以後,甲の進路の方向に順次軌道回路の短

絡・開放を行なう。

  乙の進路は,甲の最終進路区分内の軌道回路の短

絡を開放したのち,解錠すること。

(

3

)

甲のてことは,2本のてこの相互間の検査を行なう場合,その検査の中心となるてこをいう。

(

4

)

乙のてことは,甲のてこの相手方をいう。

(3)

早期解錠(

5

)

および時間鎖錠の場合は,

表 14 のとおり行なう。 


8

E 3004-1972

表 14

鎖錠条件

検査方法

判定基準

早期解錠

  表 13 のとおりに行ない,対応する軌道回路
を短絡し,その外方の区分内の軌道回路の短
絡を開放する。

  対向進路または過走余裕距離内の転てつ器

などが解錠すること。

時間鎖錠

  表 13 のとおり行なう。

  時間鎖錠に関係ある進路鎖錠が解錠後,さ
らに所定の時分を経過したのち,時間鎖錠を
行なっている転てつ器などが解錠すること。

(

5

)

早期解錠とは,進路鎖錠をとくに早期に解錠する条件がある場合,対応する軌道回路内に列車がある
とき,対向の入換標識に線路が開通している表示をすることができるもの,または過走余裕距離内の
転てつ器などを解錠するものをいう(

解説参照)。

5.4.5

接近鎖錠検査  接近鎖錠検査は,信号機に進行を指示する信号を現示させたのち,表 15 のとおり

行なう。

なお,接近鎖錠区間内の軌道回路については,(a)から(c)まで,それぞれ各個に行なう。

表 15

検査方法

判定基準

(a)

接近鎖錠区間内の軌道回路を短絡しない状態
で,信号てこを定位にする。

  信号機は,停止信号を現示し,関係する転てつ器
は,直ちに解錠すること。

(b)

接近鎖錠区間内の軌道回路を短絡したのち,信
号てこを定位にする。

  信号機は,停止信号を現示し,関係する転てつ器
は,所定の時分を経過したのち,解錠すること。

(c)

軌道回路に信号機などの条件を付加している
場合は,つぎによる。

(i)

付加条件が構成された状態で軌道回路を短絡

したのち,信号てこを定位にする。

(

) 付加条件が構成されていない状態で,軌道回

路を短絡したのち,信号てこを定位にする。

(

) 軌道回路が短絡されていない状態で,付加条

件をしゃ断したのち,

信号てこを定位にする。

(i)

信号機は,停止信号を現示し,関係する転て
つ器は,所定の時分を経過したのち,解錠す
ること。

(

) 信号機は,停止信号を現示し,関係する転て

つ器は,直ちに解錠すること。

(

) 信号機は,停止信号を現示し,関係する転て

つ器は,直ちに解錠すること。

(d)

接近鎖錠区間内の軌道回路およびその信号機

の内方の軌道回路(解錠に使用するもの)を短
絡したのち,信号てこを定位とし,内方の軌道
回路の短絡だけを開放する。

  信号機は,停止信号を現示し,関係する転てつ器

は,直ちに解錠すること。

5.4.6

保留鎖錠検査  保留鎖錠検査は,信号機に進行を指示する信号を現示させたのち,表 16 のとおり

行なう。

表 16

検査方法

判定基準

(a)

信号てこを定位にする。

  信号機は,停止信号を現示し,関係する転てつ器
は,所定の時分を経過したのち解錠すること。

(b)

信号機の内方の軌道回路(解錠に使用するも
の。)を短絡したのち,信号てこを定位にし,

軌道回路の短絡を開放する。

  信号機は,停止信号を現示し,関係する転てつ器
は,直ちに解錠すること。

5.4.7

その他の検査その他の検査は,

表 17 のとおり行なう。


9

E 3004-1972

表 17

検査項目

検査方法

判定基準

進路の限度

  信号てこを反位側に操作し,その進路以外の着

点押ボタンを押す。

  進路は,設定されないこと。

手 信 号 代 用

(a)

手信号代用てこを停止側に操作する。

  停止手信号を現示すること。

(b)

手信号代用てこを進行側に操作する。

  進行手信号を現示すること。

(c)

手信号代用てこを中立にする。

  手信号が消燈すること。

踏 切 警 報 回

  連動機に関連する場合は,5.の該当する検査を行

なう。

  指定された条件であること。

自 動 連 動 な

(a)

自動連動などの条件により進路を制御する。

  進路が制御されていることを確認すること。

(b)

他の装置により制御される場合は,その装置

を使用するかまたはその装置に代用するもの

を使用して進路を制御する。

  進路が制御されていることを確認すること。

非 鎖 錠 進 路

相互間

(a)

信号てこを反位にする。ただし,進路選別式

では,着点押ボタンも押す。

  信号機は,進行を指示する信号を現示すること。

(b)

  (a)

の状態で,並行進路となる他の信号てこな

どを反位にする。

(a)

の扱いによる信号機および並行進路となる信

号機は,進行を指示する信号を現示すること。

停電回復

  進路を設定し,接近または保留鎖錠をかけた状

態で電源をいったんしゃ断し,回復(停電回復押

ボタンのあるときは押したまま)させる。

  設定した進路は不正解錠しないこと。

停 電 お よ び

低 電 圧 警 報

装置

  直流電源を供給した状態で,交流電源をいった

んしゃ断し,回復させる。

  警報すること。

5.5

絶縁検査

5.5.1

絶縁抵抗  連動機の導体部分と,その他の金属部分との間および端子相互間の抵抗を直流 500V の

絶縁抵抗計で測定したとき,1M

Ω以上でなければならない。

5.5.2

耐電圧  連動機の導体部分と,その他の金属部分との間および端子相互間に,とくに指定のないか

ぎり商用周波数の交流 1000V の電圧を 1 分間加えたとき,異常があってはならない。


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E 3004-1972

鉄道部会  継電連動機機能検査通則専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

吉  村      寛

信号工業協会

官  川      晋

運輸省鉄道監督局車両工業課

吉  原  真一郎

運輸省鉄道監督局土木電気課

辺  見  隆  三

工業技術院標準部

吉  越  三  郎

社団法人信号保安協会

大  森  愼  吾

株式会社京三製作所

加  藤  友  啓

日本信号株式会社

小  柴  茂  太

大同信号株式会社

西  村  鉄  雄

社団法人日本民営鉄道協会

近  藤  英  司

東武鉄道株式会社

小清水  民  男

小田急電鉄株式会社

森      敏  弘

山陽電気鉄道株式会社

長  田  喜  久

日本国有鉄道技術開発室

宮  川  七  男

日本国有鉄道電気局

奥  村  幾  正

日本国有鉄道鉄道技術研究所

相  原      守

工業技術院標準部

(事務局)

西  沢  和  夫

工業技術院標準部機械規格課

大  湯  孝  明

工業技術院標準部機械規格課