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日本工業規格

JIS

 E

3001

: 1999

電気転てつ機の性能試験方法

Test methods for electric point machines

1.

適用範囲  この規格は,鉄道用電気転てつ機(以下,転てつ機という。)の性能試験方法について規定

する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS C 1102-2

  直動式指示電気計器  第 2 部:電流計及び電圧計に対する要求事項

JIS C 4004

  回転電気機械通則

JIS E 3017

  鉄道信号保安部品−防水試験方法

JIS E 3021

  鉄道信号保安部品の絶縁抵抗及び耐電圧試験方法

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

(1)

電気転てつ機  鉄道の分岐器,脱線器などを操作するための電動機式転換装置

(2)

動作かん  転換力を直接外部に伝達する機構部分

(3)

転換時間及び回数  転てつ機の電動機回路が構成されてから,転てつ機が転換し,回路制御器の表示

回路接点が構成されるまでの時間をいい,これを 1 回とする。

(4)

回路制御器  転てつ機の制御のため及び動作状態表示のため,機構内に設けられる電気回路制御装置

で,転てつ機機構の動きに関連して動作する部分。

3.

試験の種類  試験の種類は,次のとおりとする。

(1)

負荷試験

(2)

妨害試験

(3)

絶縁試験

(4)

防水試験

(5)

耐久試験

4.

試験条件

4.1

試験場所の標準状態  試験場所の標準状態は,特に指定のない限り JIS Z 8703 による常温・常湿と

する。

4.2

試験計器  試験計器は,特に指定のない限り,次のとおりとする。

(1)

電圧計及び電流計は,JIS C 1102-2 による 1.0 級を用いる。

(2)

転換時間の測定には,電子式時間計を用いる。

4.3

試験電圧  試験電圧は,特に指定のない限り,次の表のとおりとする。


2

E 3001 : 1999

試験の種類

試験電圧

負荷試験

定格及び定格の 0.8 倍

妨害試験

定格

耐久試験

過電圧

定格の 1.3 倍

温度上昇

定格

 200

000

定格

5.

負荷試験装置

5.1

変動負荷試験装置  変動負荷試験装置は,動作かんの行程の始めにおいて指定の負荷を与え,指定

位置から負荷を増加して,行程の終わりにおいて,指定の最終負荷を与える構造とする。

5.2

最大負荷試験装置  最大負荷試験装置は,動作かんの全行程にわたり指定の最大負荷を与える構造

とする。

6.

試験方法

6.1

負荷試験  負荷試験は,転てつ機を正しく負荷試験装置に取り付け,手回しによって動作の円滑状

態を調べた後,制御回路及び表示リレー回路を接続して次の試験を行う。

6.1.1

変動負荷試験  変動負荷試験は,5.1 に規定するような試験装置を用い,4.3 に示す試験電圧を加え

て転てつ機を操作し,動作かんに指定の変動負荷を与えて動作電流及び転換時間を測定する。ただし,動

作電流は起動時を除き転換中の最大の値を測定する。

6.1.2

最大負荷試験  最大負荷試験は,5.2 に規定するような試験装置を用い,定格電圧を加えて転てつ

機を操作し,動作かんに指定の最大負荷を与えて転換することを確認する。ただし,摩擦クラッチ式はク

ラッチを最大に締め切った状態とする。

6.2

妨害試験  妨害試験は,転てつ機の動作かんを固定し,4.3 に示す試験電圧を加えてすべり電流の測

定及び機構部分の異常について調べる。

6.3

絶縁試験  絶縁試験は,次のとおりとする。

6.3.1

絶縁抵抗試験  絶縁抵抗試験は,転てつ機の導体部分とその他の金属部分との間及び異なる回路の

端子相互間を JIS E 3021 に規定する R10 によって行う。

6.3.2

耐電圧試験  耐電圧試験は,転てつ機の導体部分とその他の金属部分との間及び異なる回路の端子

相互間を特に指定のない限り JIS E 3021 に規定する V1000 によって行う。

6.4

防水試験  防水試験は,JIS E 3017 に規定する R2 によって行う。

6.5

耐久試験  耐久試験は,次のとおりとする。

6.5.1

過電圧試験  過電圧試験は,転てつ機に 4.3 に示す試験電圧を加え,無負荷の状態で,連続 2 000

10

0

+

%

(毎分 5∼6 回の割合)転換した後,機構部品の異常の有無を測定する。

6.5.2

温度上昇試験  温度上昇試験は,6.5.1 の試験を終了した転てつ機を 5.1 に規定するような試験装置

によって負荷を加えた状態とし,定格電圧において連続 2 000 回

10

0

+

%

(毎分 5∼6 回の割合)の転換及び

途中引返し 30 回の動作をさせて電動機のコイル部分の温度上昇を調べる。

この場合の温度上昇の測定は,JIS C 4004 の 5.6(1)(温度測定方法)及び(2)(温度計法の適用)による。


3

E 3001 : 1999

6.5.3

200 000

回試験  200 000 回試験は,6.5.2 の試験に引き続き,回路制御器の表示回路接点に指定の

表示リレーを接続し,転てつ機を連続 200 000 回

10

0

+

%

(毎分 5∼6 回の割合)転換した後,6.1 による負荷

試験を行い,回路制御器可動部分の摩耗,接点の劣化など機械的及び電気的な異常の有無並びに異常の程

度を調べる。