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E 1120

:2007

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  種類及び記号 

2

5

  品質

2

5.1

  化学成分 

2

5.2

  機械的性質 

2

5.3

  レール硬化層の品質

2

6

  形状・寸法,寸法許容差及び幾何公差 

3

7

  外観

3

8

  内部健全性 

3

9

  製造方法及び熱処理方法 

3

10

  試験

4

10.1

  化学成分分析試験

4

10.2

  引張試験 

4

10.3

  頭頂部表面硬さ試験 

4

10.4

  レールの断面硬化層の硬さ試験及び硬さ分布試験 

4

10.5

  落重試験 

5

10.6

  サルファプリント試験 

5

11

  検査 

5

12

  製品の呼び方 

6

13

  表示

6

14

  報告

6


E 1120

:2007

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本鉄道

施設協会(JRCEA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS E 1120:1994 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 E

1120

:2007

熱処理レール

Head hardened rails

序文 

この規格は,1963 年に制定され,前回の改正は 1994 年であった。その後のオンライン熱処理レールの

普及,技術的進展及び JIS E 1101:2001 の改正に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,頭部全断面にわたり熱処理を施した鉄道用レール(以下,レールという。

)について規定す

る。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

には適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS E 1101:2001

  普通レール及び分岐器類用特殊レール

JIS G 0201

  鉄鋼用語(熱処理)

JIS G 0320

  鋼材の溶鋼分析方法

JIS G 0404:2005

  鋼材の一般受渡し条件

JIS G 0415:1999

  鋼及び鋼製品−検査文書

JIS Z 2201

  金属材料引張試験片

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2243

  ブリネル硬さ試験−試験方法

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2246

  ショア硬さ試験−試験方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS G 0201 及び JIS E 1101:2001 によるほか,次による。

3.1 

オンライン熱処理 

熱間圧延後,オーステナイトを保持している温度域から直接行う熱処理。

3.2 

オフライン熱処理 


2

E 1120

:2007

熱間圧延後,オーステナイトを保持している温度域未満に冷却してから,再びオーステナイト温度域以

上に加熱して行う熱処理。

種類及び記号 

レールの種類及び記号は,JIS E 1101:2001 の 4.(種類)及び硬化層の硬さによって区分し,

表 による。

表 1−種類及び記号 

種類

参考

レールの種類による区分

硬化層の硬さ

による区分

記号

対応する普通レール

JIS E 1101 

40 kgN

熱処理レール HH340

40N-HH340

40

kgN

レール

HH340 50N-HH340

50 kgN

熱処理レール

HH370 50N-HH370

50 kgN

レール

HH340 60

-HH340

60 kg

  熱処理レール

HH370 60

-HH370

60 kg

レール

品質 

5.1 

化学成分 

レールの化学成分は,10.1 の試験を行ったとき,

表 による。

表 2−化学成分 

質量分率(%)

化学成分

種類

C Si Mn P  S  Cr V

a)

HH340 0.72

0.82

0.10

0.55

0.70

1.10

0.030

以下

0.020

以下

0.20

以下

0.03

以下

HH370 0.72

0.82

0.10

0.65

0.80

1.20

0.030

以下

0.020

以下

0.25

以下

0.03

以下

a)

必要に応じて添加する。

5.2 

機械的性質 

レールの機械的性質は,10.2 の試験を行ったとき,

表 による。

表 3−機械的性質 

種類

引張強さ

N/mm

2

伸び

HH340 1

080

以上

8

以上

HH370 1

130

以上

8

以上

5.3 

レール硬化層の品質 

5.3.1 

頭頂部表面硬さ 

レール頭頂部における表面硬さは,10.3 の試験を行ったとき,

表 による。


3

E 1120

:2007

表 4−頭頂部表面硬さ 

オンライン熱処理の場合

オフライン熱処理の場合

種類

ブリネル硬さ  HBW

ショア硬さ  HS

HH340 321

∼375 47∼53

HH370 331

∼388 49∼56

5.3.2 

断面硬化層の硬さ及び硬さ分布 

レール断面硬化層の硬さ及び硬さ分布は,次による。

a)

断面硬化層の硬さ  10.4 の試験を行ったとき,表 による。

表 5−断面硬化層の硬さ 

ビッカース硬さ  HV

種類

ゲージコーナー

A

頭頂中心線

B

HH340 311

以上 311 以上

HH370 331

以上 331 以上

b)

横断面における硬化層の硬さ分布  10.4 の試験を行ったとき,レールの表面から内部に緩やかに低下

し,急激な変化及び不連続があってはならない。また,ビッカース硬さ 410 HV 以上の部分があって

はならない。

形状・寸法,寸法許容差及び幾何公差 

レールの形状・寸法,寸法許容差及び幾何公差は,JIS E 1101:2001 の 6.(形状・寸法,寸法許容差及び

幾何公差)による。

外観 

レールの外観は,JIS E 1101:2001 の 7.1(外観)による。

内部健全性 

レールの内部健全性は,次による。

a)

レールには,パイプきずがあってはならない。

b)

レールには,10.5 の試験を行ったとき,折れ,割れ,欠損などの異常が生じるような内部の欠点があ

ってはならない。また 10.6 の試験を行ったとき,有害な不純物の偏析などの内部の欠点があってはな

らない。

製造方法及び熱処理方法 

レールの製造方法及び熱処理方法は,次による。

a)

製造方法は,JIS E 1101:2001 の 8.(製造方法,加工方法並びに基準型板及び作業用限界ゲージ)によ

る。

b)

熱処理方法は,微細なパーライト組織を与えるためにスラッククエンチとし,

オンライン熱処理又は,

オフライン熱処理による。


4

E 1120

:2007

10 

試験 

10.1 

化学成分分析試験 

化学成分分析試験は,次による。

a) 

化学成分は溶鋼分析によって求め,分析試験の一般事項及び分析試料の採り方は,JIS G 0404:2005 の

8.

(化学成分)による。 

b) 

溶鋼分析方法は,JIS G 0320 による。

10.2 

引張試験 

引張試験は,次による。

a) 

供試材  供試材は同一溶鋼番号に属するすべてのストランドの鋼片を 1 ロットとし,任意のストラン

ドの任意の鋼片から圧延されたレールの任意の部分から 1 個採取する。

b) 

試験片及び採取位置  引張試験片は,JIS Z 2201 の 4 号試験片とし,図 に示す位置から採取する。

単位  mm

図 1−採取位置 

c)

試験方法  試験方法は,JIS Z 2241 による。

10.3 

頭頂部表面硬さ試験 

レールの頭頂部表面硬さ試験は,次による。

a)

オンライン熱処理の場合,レールの頭頂部における表面硬さ試験は,次による。

1) 

供試材及び測定箇所  供試材は,同一溶鋼番号に属するすべてのストランドの鋼片を 1 ロットとし,

任意のストランドの任意の鋼片から圧延されたレールの任意の部分から 1 個採取する。測定箇所は,

採取した供試材につき頭頂部 1 か所とする。この場合,表層を 0.5 mm 程度研削して測定してもよ

い。

2) 

試験方法  試験方法は,JIS Z 2243 による。

b)

オフライン熱処理の場合,レールの頭頂部における表面硬さ試験は,次による。

1) 

試験体及び測定箇所  試験体は製品そのものとし,測定は,すべての製品について片端 1 か所又は

中央の 1 か所とする。また,長さ 1 000 m に相当する製品及びその端数ごとに,製品 1 本について

全長にわたって均等に 6 か所測定する。この場合,表層を 0.2 mm 程度研削して測定してもよい。

2)

試験方法  試験方法は,JIS Z 2246 による。

10.4 

レールの断面硬化層の硬さ試験及び硬さ分布試験 

レールの断面硬化層の硬さ試験及び硬さ分布試験は,次による。


5

E 1120

:2007

a)

オンライン熱処理の場合,レールの横断面における硬化層の硬さ試験及び硬さ分布試験は,次による。

1) 

供試材  同一溶鋼番号に属するすべてのストランドの鋼片を 1 ロットとし,任意のストランドの任

意の鋼片から圧延されたレールの任意の部分から 1 個採取する。

2) 

試験片  供試材の中央部から厚さ約 20 mm のレール頭部を切り取り,試験片とする。

3)

試験方法  試験方法は,JIS Z 2244 による。

4)

測定位置  硬さ測定位置は,図 に示す A 点及び B 点とし,硬さ分布測定位置は,図 に示す×印

とする。

b)

オフライン熱処理の場合,レールの横断面における硬化層の硬さ試験及び硬さ分布試験は,次による。

1) 

供試材  長さ 1 000 m に相当する製品及びその端数ごとに,任意の製品 1 本を採取し,その製品の

任意の位置から供試材 1 個を採取する。

2) 

試験片  供試材から厚さ約 20 mm のレール頭部を切り取り,試験片とする。

3) 

試験方法  試験方法は,JIS Z 2244 による。

4) 

測定位置  硬さ測定位置は,図 に示す A 点及び B 点とし,硬さ分布測定位置は,図 に示す×印

とする。

単位  mm

単位  mm

図 2−硬さ測定位置                              図 3−硬さ分布測定位置

10.5 

落重試験 

レールの落重試験は,JIS E 1101:2001 の 9.3(試験項目)及び 9.8(落重試験)による。

10.6 

サルファプリント試験  

レールのサルファプリント試験は,JIS E 1101:2001 の 9.3(試験項目)及び 9.9(サルファプリント試験)

による。

11 

検査 

レールの検査は,次による。

a) 

検査の一般事項は,JIS G 0404:2005 による。

b) 

レールの検査は,品質,形状,寸法,外観及び内部健全性について行い,箇条 5∼箇条 に適合しな

ければならない。


6

E 1120

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12 

製品の呼び方 

レールの呼び方は,規格番号(又は規格の名称)

,及び種類の記号による。

例 1  JIS E 1120 50N-HH340

例 2  熱処理レール 50N-HH340

13 

表示 

レールには,次の事項を表示する。

a) 

レールの腹部には,JIS E 1101:2001 の 12.1(浮出し表示)によって,浮出し記号を付ける。

b) 

レールの腹部の他の面には,JIS E 1101:2001 の 12.2(刻印表示)によるほか,レールの種類を

表 

よって表示する。

表 6−レールの種類の表示 

種類

種類の表示

HH340 HH34

HH370 HH37

c)

レールの両端面又は側面には,

表 による色を塗布する。

表 7−色の種類 

種類

色の種類

HH340

だいだい(橙)色

HH370

桃色

14 

報告 

報告は,JIS G 0404:2005 の 13.(報告)によるものとし,製造業者は,JIS G 0415:1999 の検査証明書 3.1.B

を注文者へ提出しなければならない。注文者がこれ以外の検査文書を要求する場合には,注文時に製造業

者に要求しなければならない。また,

表 の注による場合は,検査証明書に添加元素の含有量を付記する。