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D 9453

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  部品名称  

2

5

  キャリヤの区分  

2

6

  強度 

3

6.1

  キャリヤの強度  

3

6.2

  スタンドの強度  

3

7

  構造及び機能  

3

8

  形状及び寸法  

4

9

  めっき  

4

10

  塗装  

4

11

  外観  

4

12

  試験方法  

4

12.1

  キャリヤの強度試験方法  

4

12.2

  スタンドの強度試験方法  

7

13

  表示  

8

13.1

  キャリヤの表示  

8

13.2

  スタンドの表示  

8

14

  取扱説明書  

8

14.1

  キャリヤの取扱説明書  

8

14.2

  スタンドの取扱説明書  

9

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

14


D 9453

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般財団法人自転

車産業振興協会(JBPI)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS D 9453:2010 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 D

9453

:2013

自転車−リヤキャリヤ及びスタンド

Bicycles-Luggage carriers and stands

序文 

この規格は,1994 年に第 1 版として発行された ISO 11243 を基に,我が国の実情を反映させるため,技

術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,主として JIS D 9111 の規定で分類される一般用自転車,幼児用自転車及び電動アシスト自

転車に用いるリヤキャリヤ(以下,キャリヤという。

)及びスタンドについて規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 11243:1994

,Cycles−Luggage carriers for bicycles−Concepts, classification and testing(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0205-1

  一般用メートルねじ−第 1 部:基準山形

JIS B 0205-2

  一般用メートルねじ−第 2 部:全体系

JIS B 0205-3

  一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ

JIS B 0205-4

  一般用メートルねじ−第 4 部:基準寸法

JIS B 0209-1

  一般用メートルねじ−公差−第 1 部:原則及び基礎データ

JIS B 0209-2

  一般用メートルねじ−公差−第 2 部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は

めあい区分)

JIS B 0209-3

  一般用メートルねじ−公差−第 3 部:構造体用ねじの寸法許容差

JIS B 1501

  転がり軸受−鋼球

JIS D 9101

  自転車用語

JIS D 9111

  自転車−分類及び諸元

JIS H 8610

  電気亜鉛めっき

JIS H 8617

  ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき

JIS K 5600-5-4

  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 4 節:引っかき硬度(鉛筆法)


2

D 9453

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用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS D 9101 によるほか,次による。

3.1

キャリヤ(carrier)

自転車の後車輪の上に取り付ける荷物の積載装置。積載装置に幼児用座席を取り付けて幼児を乗せるた

めのものもある。

3.2

キャリヤプラットホーム(carrier platform)

荷物を積載又は固定することができる平たんな部分。ただし,二段以上の該当部分を備えているキャリ

ヤでは,その最上部。

3.3

キャリヤの長さ,L(length,L

自転車への取付け金具を含み,前・後の末端間で測定されたキャリヤの最大全長。ただし,リフレクタ,

その他のアクセサリは含めない。

3.4

両立スタンド

自転車が倒れないように,車輪の両側からスタンドで自転車を直立に保持するための装置(

図 参照)。

3.5

1

本スタンド

自転車が倒れないように,1 本のスタンドで自転車を支持するための装置(

図 参照)。

部品名称 

キャリヤ及びスタンドの主な部品名称を,

図 4∼図 に示す。

キャリヤの区分 

キャリヤの区分は,

表 の質量別クラスによる。

表 1−キャリヤの質量別クラス

質量別クラス

説明(最大積載質量及び幼児用座席の取付けについて)

クラス 10

最大積載質量 10 kg の積載用キャリヤをいう。

なお,このキャリヤには,幼児用座席を取り付けてはならない。

クラス 18

最大積載質量 18 kg の積載用キャリヤをいう。 
なお,このキャリヤには,幼児用座席を取り付けてはならない。

クラス 25

最大積載質量 25 kg の積載用キャリヤをいう。 
なお,このキャリヤに幼児用座席を取り付ける場合は,幼児用座席の質量とその幼児

用座席が指定する最大適用体重との合計が 25 kg 以下でなければならない。

クラス 27

最大積載質量 27 kg の積載用キャリヤをいう。

なお,このキャリヤに幼児用座席を取り付ける場合は,幼児用座席の質量とその幼児
用座席が指定する最大適用体重との合計が 27 kg 以下でなければならない。

クラス S

最大積載質量が 27 kg 以上の場合は,

キャリヤの製造業者が最大積載質量を指定する。

なお,このキャリヤに幼児用座席を取り付ける場合は,幼児用座席の質量とその幼児

用座席が指定する最大適用体重との合計が,指定した最大積載質量以下でなければな

らない。


3

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強度 

6.1 

キャリヤの強度 

6.1.1 

耐温度性 

耐温度性は,次による。

a)

一般  耐温度性は,合成樹脂,又は一部に合成樹脂を使用したキャリヤについて,適用する。

b)

耐高温性  耐高温性は,12.1.1 b)  の試験を行ったとき,キャリヤの機能又は安全性に影響を与える損

傷・変形が生じてはならない。

c)

耐低温性  耐低温性は,12.1.1 c)  の試験を行ったとき,キャリヤの機能又は安全性に影響を与える損

傷・変形が生じてはならない。

d)

低温耐衝撃性  低温耐衝撃性は,12.1.1 d)  の試験を行ったとき,キャリヤの機能又は安全性に影響を

与える損傷・変形が生じてはならない。

6.1.2 

静的強度 

静的強度は,次による。

a)

垂直方向  垂直方向の静的強度は,12.1.2  a)  の試験を行ったとき,キャリヤの永久変形量は,5 mm

以下でなければならない。

b)

側方  側方の静的強度は,12.1.2 b)  の試験を行ったとき,キャリヤのたわみは 15 mm 以下でなければ

ならない。また,力を取り除いた後の永久変形量は,5 mm 以下でなければならない。

6.1.3 

動的強度 

動的強度は,次による。

a)

垂直方向  垂直方向の動的強度は,12.1.3 a)  の試験を行ったとき,キャリヤの各部に著しい破損,亀

裂などの異常を生じてはならない。

b)

側方  側方の動的強度は,12.1.3 b)  の試験を行ったとき,キャリヤの各部に著しい破損,亀裂などの

異常を生じてはならない。

6.2 

スタンドの強度 

6.2.1 

繰返し疲労性 

繰返し疲労性は,12.2.1 の試験を 5 000 回行ったとき,スタンドの各部に著しいがた,作動不良,破損な

どがあってはならない。

6.2.2 

両立スタンドの静的強度 

両立スタンドの静的強度は,12.2.2 の試験を行ったとき,スタンドロックが外れてはならない。また,

スタンドの永久変形量は,5 mm 以下でなければならない。

6.2.3 1

本スタンドの静的強度 

1

本スタンドの静的強度は,12.2.3 の試験を行ったとき,スタンドロックが外れてはならない。ただし,

スタンドロックがないものには,適用しない。また,スタンドの永久変形量は,10 mm 以下でなければな

らない。

構造及び機能 

キャリヤ及びスタンドの構造及び機能は,次による。

a)

各部の接合,結合及び組立は確実でなければならない。

b)

スタンドを自転車に組み付けたときに,スタンドは使用者の力で容易に操作できなければならない。

また,スタンドを立てたとき,自転車の安定が良好で,容易に倒れてはならない。


4

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c)

1

本スタンド又は両立スタンドを自転車に組み付け,スタンドを走行状態にして,前車輪を地面に固

定し,後車輪を地面から 200 mm 持ち上げ,自然落下させたときに,スタンド先端が地面と接触して

はならない。

形状及び寸法 

キャリヤ及びスタンドの形状の例及び主な寸法を,

図 4∼図 及び表 に示す。ただし,寸法は推奨す

る寸法とし,ねじは,JIS B 0205-1JIS B 0205-4 の規定によるもので,その許容限界寸法及び公差は,JIS 

B 0209-1

JIS B 0209-3 に規定する公差域クラス 6H/6g 以上とする。

なお,幼児用座席を取り付けることができるキャリヤプラットホームの幅 は,120 mm∼175 mm でな

ければならない。

めっき 

キャリヤ及びスタンドのめっきを施した面は,次による。

a)

ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっきを施した部分の厚さ及び耐食性は,JIS H 8617 

表 

表 に規定する 3 級以上とする。ただし,かど部,ねじ部,ばね,及び組立後,外部に現れない部

分は,この限りでない。

なお,クロムめっきを施したものは,クロム層の厚さが 0.05

μm 以上とする。

b)

亜鉛めっきを施したものは,JIS H 8610 

表 に規定する 2 級以上とする。ただし,かど部,ねじ部,

ばね,及び組立後,外部に現れない部分は,この限りでない。

10 

塗装 

キャリヤ及びスタンドの塗装を施した面は,次による。

a)  JIS K 5600-5-4

の規定によって,硬度 F の鉛筆を用いて,鉛筆引っかき抵抗性試験を行ったときに,

試験面の塗膜に破れがあってはならない。

b)  JIS B 1501

に規定する呼び 1/2 の鋼球を 1 500 mm の高さから塗膜表面に垂直に落としたときに,その

衝撃面に剝離,ひび割れなどがあってはならない。

11 

外観 

キャリヤ及びスタンドの外観は,次による。

a)

各部に鋭い端部,かえり,ばりなどがあってはならない。

b)

めっき又は塗装を施した面には,素地の露出,剝がれ,さび,その他の著しい欠点があってはならな

い。

c)

めっき又は塗装を施さない仕上げ面には,さび,割れ,その他の著しい欠点があってはならない。

d)

マーク類には,密着不良,打刻不良,ずれなどがあってはならない。

12 

試験方法 

12.1 

キャリヤの強度試験方法 

12.1.1 

耐温度性 

耐温度性は,次による。

a)

一般  合成樹脂,又は一部に合成樹脂を使用したキャリヤについて,温度条件の変化がキャリヤの強


5

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度及び形状に及ぼす影響について試験を行う。

低温耐衝撃試験は,そのキャリヤを取り付けた自転車が倒れたときの,地面に対するキャリヤの衝

撃を想定したものである。b)d)  の試験は,静的強度及び動的強度試験の事前試験として実施しなけ

ればならない。

b)

耐高温性試験  キャリヤを温度 65  ℃の室内に最低 3 時間保持した後,取り出し,外観を調べる。

c)

耐低温性試験  キャリヤを温度−20  ℃の室内に最低 3 時間保持した後,取り出し,外観を調べる。

d)

低温耐衝撃試験  キャリヤを温度−20  ℃の室内に最低 3 時間保持した後,取り出し,最も影響がある

と思われる方向で 1 m の高さからコンクリートの床に落下させた後,外観を調べる。

12.1.2 

静的強度 

静的強度は,次による。

a)

垂直方向  キャリヤを試験用取付具に,図 のように組み付ける。キャリヤプラットホームの上に半

径 55 mm の剛性ブロックを横向きに配置し,キャリヤの後部から長さ L/2 離れた箇所,又は最大たわ

みが発生する箇所(キャリヤの後部から 50 mm 未満を除く。

)に,キャリヤの最大積載質量をニュー

トン(N)に換算した数値の 3 倍[例えば,クラス 18(最大積載質量 18 kg)のものは 180 N×3=540

N

]の力を 1 分間加え,力を取り除いたとき,力点での永久変形量をミリメートル単位で測定する。

なお,キャリヤプラットホームの中間にサポート(支持物)を備えている場合には,最も影響があ

ると思われる位置に力点の位置を選択してもよい。

単位  mm

a)

最大たわみが発生する箇所

図 1−垂直方向静的強度試験

b)

側方  キャリヤを試験用取付具に,図 のように水平に組み付ける。キャリヤの後部から 50 mm の位

置に,キャリヤの最大積載質量をニュートン(N)に換算した数値[例えば,クラス 18(最大積載質

量 18 kg)のものは 180 N]の力を,キャリヤプラットホームの側部に 1 分間加えたときの,力点のた

わみ量をミリメートル単位で測定する。また,力を取り除いた後の永久変形量についても測定する。


6

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単位  mm

図 2−側方静的強度試験

12.1.3 

動的強度 

動的強度は,次による。

a)

垂直方向  キャリヤを試験用取付具に,図 のように水平に組み付ける。キャリヤプラットホームに,

質量別クラスに等しい 1 セットのおもり(例えば,クラス 18 のものは 18 kg の質量)を DL/2 の位

置でプラットホーム幅に荷重が均等にかかるように取り付け,

表 の条件で振動を加えた後,外観を

調べる。

なお,おもりの重心の高さは,キャリヤプラットホームの上部の中心線から 10 mm 以内とし,おも

りの全幅は,キャリヤプラットホーム幅の外側 100 mm 以内とする。

表 2−垂直方向動的強度試験の条件

振幅 mm

5

振動数 Hz

7

加振部の加速度 m/s

2

9.8

振動回数

100 000

共振が生じた場合には,振動数を 10 %
減少させ,振幅を 23 %増加して行う。


7

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図 3−動的強度試験

b)

側方  キャリヤを試験用取付具に,図 のように組み付ける。キャリヤプラットホームに,質量別ク

ラスに等しい 1 セットのおもり(例えば,クラス 18 のものは 18 kg の質量)を D=100 mm の位置で

プラットホーム幅に荷重が均等にかかるように取り付け,キャリヤプラットホームの下方 750 mm の

水平における前後方向軸に対して全角 10°で左右に

表 の条件で振動を加えた後,外観を調べる。

なお,おもりの重心の高さは,キャリヤプラットホームの上部の中心線から 10 mm 以内とし,おも

りの全幅は,キャリヤプラットホーム幅の外側 100 mm 以内とする。

表 3−側方動的強度試験の条件

振れ角

°

10

振動数 Hz

1

加振部の加速度 m/s

2

2.6

振動回数

100 000

12.2 

スタンドの強度試験方法 

12.2.1

繰返し疲労  スタンドを取付具に固定し,ロックを外した状態で,スタンドのはね上げ操作を毎分

10

∼15 回の速さで 5 000 回行った後,外観及び作動状態を調べる。

なお,試験開始前に,回転部又はしゅう(摺)動部にグリースを十分に塗布して行う。

12.2.2

両立スタンドの静的強度  両立スタンドをロックした状態で,試験用フレーム又は試験用取付具に

取り付ける。両足の下端部を挟むように取付具を固定し,取付具の中央部に対し,はね上げ方向に 200 N

の力をばねばかりなどで加えたとき,ロックが外れてはならない。

次に,取付具の中央部に対し逆方向に 20 N の力を加えて基準点を設定し,更に,200 N の力を 1 分間加

え,この力を取り除いたとき,基準点の永久変形量をミリメートル単位で測定する。

12.2.3  1

本スタンドの静的強度  1 本スタンドをロックした状態で,スタンド下端部に 100 N の力をばね

ばかりなどではね上げ方向に加えたとき,ロックが外れてはならない。


8

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次に,スタンドを試験用フレーム又は試験用取付具に取り付け,スタンド足の下端をばねばかりなどで

自転車の基準中心面又は取付具中心面に対し外側横方向で,スタンド足に直角に 20 N の力を加えて基準点

を設定し,更に,150 N の力を 1 分間加え,この力を取り除いたとき,基準点の永久変形量をミリメート

ル単位で測定する。

13 

表示 

13.1 

キャリヤの表示 

キャリヤには,キャリヤの表面に刻印,シールを付けるなど容易に消えない方法で,次の事項を表示す

る。

a)

最大積載質量(10,18,25,27 又は S+質量)

“kg”

例 1 25

kg

例 2  S 30 kg

b)

幼児用座席の取付けの可否:幼児用座席を取り付けることができるキャリヤには,幼児用座席が取付

け可能である旨を表示する。幼児用座席を取り付けることができないキャリヤには,取付け不可であ

る旨を表示する。

c)

製造業者名又はその略号

d)

製造年月又はその略号

13.2 

スタンドの表示 

スタンドには,スタンドの表面に刻印するなど容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

a)

製造業者名又はその略号

b)

製造年月又はその略号

14 

取扱説明書 

キャリヤ及びスタンドには,自転車への組付けのための,次のような内容の取扱説明書を添付しなけれ

ばならない。ただし,自転車に標準装備されている場合又は同時に供給される場合を除く。

14.1 

キャリヤの取扱説明書 

キャリヤの取扱説明書には,次の事項を記載する。

a)

当該キャリヤの最大積載質量及び自転車への取付けの可否は,自転車の取扱説明書に従う旨の指示。

b)

キャリヤの自転車への取付方法及び取付位置並びに締付工具の推奨トルク。また,シート止めキャリ

ヤを取り付ける場合にシートピン本体の長さが短いと確実に固定できず危険なため,必要に応じてシ

ートピン本体を適切な長さのものに交換する旨の注意。

c)

幼児用座席の取付けの可否。また,幼児用座席を取り付ける時に,キャリヤ又は幼児用座席の取付部

が変形,

がたつきなどで確実に固定できない場合には,

幼児用座席を取り付けてはならない旨の注意。

d)

荷物積載時の警告

1)

キャリヤに荷物を積載したときに,自転車の操縦安定性及びブレーキの制動性能に影響を及ぼすお

それがある旨の警告。

2)

最大積載質量を遵守する旨の警告。

3)

幼児用座席を取り付けるときは,自転車,キャリヤ及び幼児用座席の取扱説明書の指示に従う旨,

また,幼児用座席の質量とその幼児用座席が指定する最大適用体重との合計が,キャリヤの最大積

載質量以下でなければならない旨の警告。


9

D 9453

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e)

キャリヤに積載した荷物又は幼児用座席が製造業者の取扱説明書に従って確実に固定され,後車輪に

挟み込まれるような緩んだひも(紐)及びベルトがないことを確認しなければならない旨の警告。

f)

締付部を確実に締め,頻繁に確認することの指示。また,締付部に緩み,がたつきなどの異常が確認

された場合には,適切な締付工具を用いて直ちに締め直すか,又は自転車販売店などで点検を受ける

ことの指示。

g)

キャリヤを変造及び改造してはならない旨の警告。

h)

キャリヤがトレーラを引くように設計されているものについては,その旨の助言。

i)

荷物などをキャリヤに積載したときに,リフレクタ及び尾灯が隠れないように積載しなければならな

い旨の注意。

14.2 

スタンドの取扱説明書 

スタンドの取扱説明書には,次の事項を記載する。

a)

スタンドの自転車への取付方法及び取付位置並びに締付工具の推奨トルク。

b)  1

本スタンドを備えた自転車では,幼児用座席を取り付けてはならない旨の注意。

c)

締付部を確実に締め,頻繁に確認することの指示。


10

D 9453

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単位  mm

番号

部品名称

1

丸棒製キャリヤ枠

2

キャリヤ足

3

ひも掛け

4

リベット

a)

  丸棒製キャリヤ 

番号

部品名称

1

板材製キャリヤ枠

2

キャリヤ足

3

ひも掛け

4

リベット

b)

  板材製キャリヤ 

図 4−キャリヤ


11

D 9453

:2013

単位  mm

番号

部品名称

1

パイプ製キャリヤ

2

キャリヤ足

3

ひも掛け

c)

  パイプ製キャリヤ 

図 4−キャリヤ(続き)

表 4−スタンドの寸法

単位  mm

車輪の径の

呼び

両立スタンド

1

本スタンド

A B C 

14  205 200 175

16  230 200 205

18  255 200 235

20  280 230 265

22  305 230 295

24 330

250

を超え

320

以下

325

25 345

340

26 355

355

27 370

370

28 380

385

寸法記号 及び 

図 5,寸法記号 は図 による。


12

D 9453

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単位  mm

番号

部品名称

1

丸棒製スタンド足

2

スタンド取付板

3

スタンドばね

4

リベット

5

スタンドロック

a)

  丸棒製スタンド 

番号

部品名称

1

板材製スタンド足

2

スタンド取付板

3

スタンドばね

4

リベット

5

スタンドロック

b)

  板材製スタンド 

寸法 及び の値は,

表 による。

図 5−スタンド(両立スタンド)


13

D 9453

:2013

a)

  フレーム固定式 

番号

部品名

1

丸棒製スタンド足

2

スタンド取付板

3

スタンドばね

4

リベット

5

スタンドロック

b)

  ハブ軸固定式 

寸法 の値は,

表 による。

図 6−スタンド(本スタンド)


14

D 9453

:2013

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS D 9453:2013

  自転車−リヤキャリヤ及びスタンド

ISO 11243:1994

  Cycles−Luggage carriers for bicycles−Concepts, classification and

testing 

(I)JIS の規定

(II)

国際
規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご

との評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号 
及び題名

内容

箇条
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容

1

適用範囲

一般用自転車,幼児用自

転車及び電動アシスト

自転車に用いるリヤキ
ャリヤ及びスタンドに

ついて規定。

 1

自転車の後車輪の上に取

り付けられるラッゲージ

キャリヤについて規定。 
スタンドについては対応

する国際規格がない。

追加

JIS

では,スタンドについての規

定を追加。

ISO

規格の見直し時に提案を検

討。

2

引用規格

3

用 語 及 び

定義

キャリヤ,キャリヤプラ

ットホーム,キャリヤの
長さ,両立スタンド,1

本スタンド

 3

キャリヤ,キャリヤプラッ

トホーム,キャリヤの長さ

追加

JIS D 9101

及びスタンドの用語を

追加。

JIS

では,部品名称を統一するた

め規定を追加している。

4

部品名称

主な部品名称を規定。

追加

JIS D 9101

に規定されていない部

品名称を規定している。

JIS

では,消費者と製造業者との

間で混乱のないよう規定してい
る。

実質的に差異はない。

5

キ ャ リ ヤ

の区分

キャリヤは最大積載質

量によって五つの質量
別クラスに区分。

幼児用座席の取付けは,

幼児用座席の質量と幼
児の最大適用体重との

合計と規定。

 4

キャリヤを四つの容量別

クラスに区分。 
質量 15 kg,22 kg 用の幼児

用座席の取付けについて

規定。

変更

JIS

では,

幼児用座席の質量が 3 kg

以上を考慮し,クラス 27 を追加
し,幼児用座席の取付けの規定を

変更している。

JIS

では,荷物と幼児の積載との

整合が取れるようにクラスを追
加し,幼児用座席の取付けの規定

を変更している。

14

D

 945

3


2

013


15

D 9453

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

6

強度

キャリヤ及びスタンド

の強度を規定。

追加

具体的に追加している。

適合性評価のため必要。ISO 規格

の見直し時に提案を検討。

7

構 造 及 び

機能

キャリヤ及びスタンド
の構造及び機能を規定。

規定なし。 
スタンドについては対応

する国際規格がない。

追加

JIS

では,

“各部の接合,結合及び

組立は確実でなければならない”

と規定している。

JIS

では,安全性及び品質を確保

するため,規定を追加している。

8

形 状 及 び

寸法

キャリヤ及びスタンド

の形状の例及び主な寸
法を記載。

 6.2

幼児用座席を取り付ける

ことのできる質量別クラ
スのキャリヤの幅を規定。

スタンドについては対応

する国際規格がない。

追加

JIS

では,ISO 規格の規定に加え,

形状の例及び主な寸法を記載して
いる。

JIS

では,利用者の便を考え,付

記している。

9

めっき

キャリヤ及びスタンド
のめっきを施した部分

の品質について規定。

 10

塩水噴霧テストを規定し
ている。

変更

JIS

では,めっき部分と塗装部分

とを別個に規定している。

JIS

では,品質を確保するため個

別に規定している。

10

塗装

キャリヤ及びスタンド

の塗装を施した部分の
品質について規定。

 10

塩水噴霧テストを規定し

ている。

変更

JIS

では,めっき部分と塗装部分

とを別個に規定している。

JIS

では,品質を確保するため個

別に規定している。

11

外観

キャリヤ及びスタンド

の外観について規定。

 6.1

鋭い端部について規定し

ている。

スタンドについては対応
する国際規格がない。

追加

JIS

では,さび,割れなどの外観

及びマーク類について規定してい

る。

JIS

では,品質を確保するため追

加している。

12

試験方法

12.1.1

耐 温

度性

合成樹脂を使用したキ

ャリヤの耐高温性試験,
耐低温性試験及び低温

耐衝撃試験を規定。

 7

一致

6.4.2

プラスチックは紫外線及
びオゾンに対し,安定した

素材を用いること。

削除

JIS

では,項目を削除している。

JIS

では,他の合成樹脂製自転車

部品についても,耐紫外線及び耐

オゾンの規定がなく,

次回改正時

までに検討することとした。

12.1.2

静 的

強度

垂直方向及び側方の静

的強度試験を規定。

 8

一致

15

D

 945

3


2

013


16

D 9453

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

12.1.3

動 的

強度

垂直方向及び側方の動

的強度試験を規定。

 9

振動回数 50 000 回を規定。

現在,100 000 回に改正作
業中

変更

JIS

では振動回数 100 000 回を規

定。

JIS

では,安全性を確保するため

振動回数を増加している。

12.2

ス タ ン

ド の 強 度 試
験方法

繰返し疲労試験,両立ス

タンドの静的強度試験,

1

本スタンドの静的強

度試験を規定。

スタンドについては対応

する国際規格がない。

追加

JIS

では,スタンドについての規

定を追加。

ISO

規格の見直し時に提案を検

討。

13

表示

キャリヤ及びスタンド

の表示について規定。

 11

キャリヤの表示について

規定。 
スタンドについては対応

する国際規格がない。

追加

JIS

では,スタンドの表示を追加

している。

JIS

では,安全性を確保するため

規定を追加している。

14

取扱説明

キャリヤ及びスタンド

の取扱説明書の記載内
容を規定。

 12

キャリヤの取扱説明書の

記載内容を規定。 
スタンドについては対応

する国際規格がない。

追加

JIS

では,スタンドの取扱説明書

の記載内容を追加している。

JIS

では,安全性を確保するため

規定を追加している。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 11243:1994,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  一致  技術的差異がない。

−  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。

16

D

 945

3


2

013