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D 9451:2007  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲 ························································································································· 1 

2 引用規格 ························································································································· 1 

3 部品名称 ························································································································· 1 

4 形状及び寸法 ··················································································································· 1 

5 構造······························································································································· 1 

6 性能······························································································································· 2 

6.1 音圧レベル ··················································································································· 2 

6.2 耐久性及び耐食性 ·········································································································· 2 

6.3 衝撃及び耐寒性 ············································································································· 2 

7 試験······························································································································· 2 

7.1 音響性能試験 ················································································································ 2 

7.2 耐久性試験 ··················································································································· 3 

7.3 耐食性試験 ··················································································································· 3 

7.4 耐衝撃試験 ··················································································································· 3 

7.5 耐寒性試験 ··················································································································· 3 

8 外観······························································································································· 3 

8.1 外観一般 ······················································································································ 3 

8.2 めっき ························································································································· 4 

8.3 塗装 ···························································································································· 4 

9 表示······························································································································· 4 

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(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人自転車産

業振興協会(JBPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これ

によって,JIS D 9451:2001は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

D 9451:2007 

自転車−ベル 

Bicycles−Bells 

序文 

この規格は,1961年に制定され,その後4回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2001年に

行われたが,その後の引用規格の改正に対応するために改正した。 

なお,対応国際規格(ISO 7636)は2005年に廃止され,現時点では制定されていない。 

適用範囲 

この規格は,JIS D 9111に規定する一般用自転車及び幼児用自転車に用いるベルについて規定する。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部:基準山形 

JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部:全体系 

JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部:ねじ部品用に選択したサイズ 

JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部:基準寸法 

JIS C 1509-1 電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第1部:仕様 

JIS D 0202 自動車部品の塗膜通則 

JIS D 9111 自転車−分類及び諸元 

JIS H 8502 めっきの耐食性試験方法 

JIS H 8617 ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき 

部品名称 

ベルの主要部品の名称は,表1及び図3〜図7による。 

形状及び寸法 

ベルの主な寸法及び形状の例を図3〜図7に示す。ねじはJIS B 0205-1〜JIS B 0205-4による。 

なお,図に許容差の記入がない寸法は,推奨する寸法である。 

構造 

ベルの構造は,次による。 

a) 各部の組付けは確実で,緩み,がたなどがあってはならない。 

D 9451:2007  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 各部の作動は円滑で,引手及びレバーの操作は容易であり,操作後直ちに復元しなければならない。 

c) 自転車に取り付けるときの取付金具及びねじ類は,十分な固定力が得られる強度をもち,自転車の走

行中に緩むようなものであってはならない。また,締め上げたとき,ねじ部はナット面からねじの呼

び径以上に長く突き出すようなものであってはならない。ただし,保護キャップ,チューブなどで覆

われているもの又は容易に人体と接触するおそれがないものを除く。 

性能 

6.1 

音圧レベル 

ベルは7.1の試験を行ったとき,音圧レベルは75 dB(A)以上でなければならない。ただし,7.1.2 c)の

1 m±0.01 mの距離で測定する場合は,81 dB(A)以上でなければならない。 

6.2 

耐久性及び耐食性 

7.2の耐久性試験を行い,続いて7.3の耐食性試験を行った後も,6.1の性能を満足しなければならない。 

6.3 

衝撃及び耐寒性 

7.4及び7.5の試験を行ったとき,6.1の性能を維持し,著しいひび割れ,破損が生じてはならない。 

試験 

7.1 

音響性能試験 

7.1.1 

試験条件 

音圧レベルの測定は,JIS C 1509-1又は同等以上の性能をもつ騒音計を用いて,周波数補正回路はA特

性を,指示計器は速い動特性Fを使用し,次のa)又はb)による。ただし,簡易試験で行う場合には暗騒音

40 dB以下で反響の少ない場所で行ってもよい。この場合,試験結果に疑義が生じたときは,次のa)又は

b)によって再試験する。 

a) 室内の遮断周波数は,ベルが試験中に発する音響の最低周波数成分以下の無響室で行う。 

b) 屋外で測定する場合は,次による。 

1) 測定に使用する広場は半径50 m以上とし,測定はその中央部で行う。中央部の半径20 mの地面は,

水平でなければならない。 

2) 測定地域には吸収スクリーンなどを置き,地面からの反響を避けなければならない。 

3) 測定音場の指向性による測定値の誤差は,被測定ベルの水平方向半径2 mの円周上で2 dB未満とす

る。 

4) 風速は,毎秒5 m以上あってはならない。また,周囲温度は+10〜+30 ℃の間でなければならない。 

5) 暗騒音は,試験をするベルの音圧レベルより10 dB以上低くなければならない。 

7.1.2 

試験方法 

試験方法は,次による。 

a) ベルは質量15 kgの取付金具に固定し,図1のように地上面から高さ1.20 m±0.05 mの位置に,自転

車に取り付けられるときと同じ状態で取り付ける。この場合,取り付けられると仮定した自転車の走

行方向とマイクロホンの縦軸とが一致するようにする。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図1−ベル音響性能試験 

b) マイクロホンの高さはベルの高さと同じとし,高感度軸がベルの中心を貫通するようにする。 

c) マイクロホンの振動板とベルの中心との距離は,2 m±0.01 mとする。ただし,試験場所の状況によ

って1 m±0.01 mの位置としてもよい。 

d) 手動で引手又はレバーを行程一杯に4秒±0.5秒間に連続10回作動させる操作を5回行う。試験員は,

試験結果に影響を与えないように座って操作を行う。 

e) レバーを連続10回作動させる間の音圧レベルの最大値を記録し,5回の測定で得られた値の平均値を

求める。 

暗騒音の音圧レベルは,レバーを作動させない状態で,マイクロホンを実際の測定と同一の位置に

おいて測定する。 

7.2 

耐久性試験 

ベルの引手又はレバーを行程一杯に毎分100回±5回で3万回の操作を行う。 

なお,単打式の場合は,打子とベルわんの打つ部分との間隔が10〜12 mmになる位置まで打子の間隔を

あけて操作を行う。 

7.3 

耐食性試験 

7.2の耐久性試験を行った後,ベルをJIS H 8502の中性塩水噴霧試験方法によって96時間の試験を行う。 

7.4 

耐衝撃試験 

図2のように鋼管(φ 22.2又はφ 19)にベルを固定し,1.4 mの高さから3回自然落下させる。 

7.5 

耐寒性試験 

ベル又はバンドの材質に合成樹脂を使用したものは,−20 ℃±2 ℃に30分間保冷した後,直ちに7.4

の試験を行う。このときのパイプに固定するバンドの締付けトルクは1 N・mとする。 

外観 

8.1 

外観一般 

ベルの外観一般は,次による。 

a) 自転車に組付け後,人体に触れるおそれのある部分には鋭い先端,かえり,ばりなどがあってはなら

ない。 

b) めっき及び塗装を施した面には,素地の露出,はがれ,さび,その他著しい欠点があってはならない。 

c) めっき及び塗装を施さない金属部分の表面には,さび,割れ,その他著しい欠点があってはならない。 

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d) マーク類は,打刻不良,浮出し不良,ずれ,その他著しい欠点があってはならない。 

8.2 

めっき 

ベルにめっきを施した部分のめっき厚さは,次による。ただし,かど部,ねじ部及び組立後表面に現れ

ない部分はこの限りでない。 

a) 鉄鋼素地の場合は,JIS H 8617に規定する表1の2級以上でなければならない。 

b) 亜鉛合金素地の場合は,JIS H 8617の1級以上,銅合金素地の場合は同じく表1の1級以上でなけれ

ばならない。 

c) 最上層にクロムめっきを施したものは,クロム層の厚さが0.05 μm以上でなければならない。 

8.3 

塗装 

ベルに塗装を施した面は,JIS D 0202の4.13(鉛筆引っかき抵抗性試験方法)によって,硬度Fの鉛筆

を用いて試験を行ったとき,試験面の塗膜に破れがあってはならない。 

表示 

ベルには見えやすい箇所に容易に消えない方法で,製造業者名又はその略号を表示する。 

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単位 mm 

図2−ベルの耐衝撃試験 

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表1−部品名称 

番号a) 

部品名称 

ベルわん 

受皿 

中心軸 

中間ギヤ 

打子 

引手 

ベル取付金具 

十字穴付き小ねじb) 

六角ナット 

10 

ばね 

注a) 番号は,図3〜図7の部品番号を示す。 

b) すりわり付き小ねじもある。 

                単位 mm 

図3−引きベルの形状及び寸法 

(ベル取付金具を使用した場合) 

図4−引きベルの形状及び寸法 

(合成樹脂製部品を使用した場合) 

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単位 mm 

単位 mm 

図5−単打ベルの形状及び寸法 

(合成樹脂製部品を使用した場合) 

図6−単打ベルの形状及び寸法 

(ベル取付金具を使用した場合) 

単位 mm 

図7−スプリングベルの形状及び寸法(ベル取付金具を使用した場合)