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日本工業規格

JIS

 D

9422

-1992

自転車用タイヤバルブ

Tire valves for bicycles

1.  適用範囲  この規格は,JIS K 6304 に定めるゴムチューブに用いるタイヤバルブ(以下,バルブとい

う。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS D 4211  自動車用タイヤバルブコア

JIS G 3141  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS H 3250  銅及び銅合金棒

JIS K 6304  自転車用ゴムチューブ

JIS K 6307  虫ゴム

2.  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 4570/1 : 1977  Tyre valve threads−Part 1 : Threads 5V1, 5V2, 6V1 and 8V1

3.  この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。

2.  種類及び記号  バルブは,空気のシール構造及びチューブとの接合方式によって,(1)及び(2)のとおり

に分類し,記号を用いて種類を表す場合は,(3)による。

(1)  空気のシール構造は,表 の 3 種類とする。

表 1  空気のシール構造による種類

種類

記号

空気のシール構造

英式バルブ E 虫ゴムによるもの

米式バルブ A 弁パッキングを用いるもの

仏式バルブ F 胴パッキングによるもの

(2)  チューブへの接合方式は,表 の 2 種類とする。

表 2  チューブへの接合方式による種類

種類

記号

チューブの接合方式

備考

メタルベースバルブ M  金属圧接

ボデーのつばと座金でチューブを挟む方式

ラバーベースバルブ(

1

) R  ゴム座接着

ゴム座でチューブに接着する方式

(

1

)  ラバーカバードバルブを含む。

(3)  種類の記号  バルブの種類を記号で表す場合は,バルブを表す V に続いて,空気のシール構造,チュ

ーブへの接合方式による記号を配列して表す。

なお,(1)及び(2)で規定していない事項を表す場合は,随時記号を追加してもよい。ただし,ボデー

長さ及びナットを指定する場合は,チューブへの接合方式記号に続いて“ボデー長さ”

“ナット指定

記号”の順序に配列して表す。



D 9422-1992

3.  性能 
3.1

気密性  バルブは,7.1 に規定する方法によって空気圧を加えたとき,弁口から気泡が離れてはなら

ない。

3.2

ゴム座の接着力  ラバーベースバルブのゴム座とボデー間の接着力は,7.2 に規定する方法によって

試験し,

表 の規定に適合しなければならない。

表 3  ゴム座の接着力

種類

接着力 N {kgf}

はく離状態

VER 150

{15}

以上

VAR 100

{10}

以上

VFR 70

{

7}

以上

金属はく離面が,40%未

満であること。

4.  バルブの構成  バルブの構成は,表 による。

なお,構成部品の名称を

付図 に示す。

表 4  バルブの構成

種類

構成部品

VEM

付図 1(1)

VER

付図 1(2)

VFM

付図 1(3)

VFR

付図 1(4)

VAM

付図 1(5)

VAR

付図 1(6)

主な使用材料

(参考)

ボデー

付図 2(1)

(BEM)

付図 2(2)

(BER)

付図 2(3)

(BFM)

付図 2(4)

(BFR)

付図 2(5)

(BAM)

付図 2(6)

(BAR)

プランジャ

付図 3 (PE)

トップナット

付図 4 (TE)

JIS H 3250

キャップ

付図 5(1) (CP−2)

付図 5(2) (CPF)

付図 5(3) (CA)

付図 5(4) (CP−1)  JIS H 3250 又は

ゴム若しくは合

成樹脂

ナット

付図 6(1) (NE)

付図 6(2) (NF−1)  又は付
図 6(3) (NF−2)

付図 6 (1) (NA)

JIS H 3250

座金

付図 7(1) (WB)  又は付図
7(2) (WR)

付図 7(3) (WRF)

付図 7(2) (WR)

JIS G 3141 
SPCC

虫ゴム

JIS K 6307 による

バルブコア

JIS D 4211 の A 形又は B 形

備考1.  この表で,付図番号,その他の指定がある場合は,指定の構成部品でバルブが構成されることを示す。

2.  この表で,付図番号の後に括弧書きで示した記号は,その構成部品の形式であり,参考として併記した。

5.  寸法  バルブの寸法は,付図 2による。ただし,許容差を指定していない寸法は,推奨寸法とする。

また,括弧内の寸法は参考として示す。

なお,ねじは

附属書(自転車用タイヤバルブのねじ)の規定による。


3

D 9422-1992

6.  外観  バルブの構成部品の仕上げ及び組立ては良好で,きず,割れ,ばり,その他の有害な欠点がな

く,外部に現れる部分には適当なさび止め処理が施されていなければならない。

7.  試験方法 
7.1

気密性試験  供試バルブを水中に入れ,弁口を上向きにして 350kPa {3.5kgf/cm

2

}  [VFM 及び VFR

では 700kPa {7kgf/cm

2

}]の空気圧を 30 秒間加え,弁口から気泡が離れるかどうかを調べる。

7.2

ゴム座の接着力試験  供試バルブを蒸気缶に入れ,蒸気圧 600±200kPa {6±2kgf/cm

2

}  で 15 分間加

熱するか,又はギヤ式老化試験機で,槽内中央温度 180±1℃で 20 分間加熱した後,常温常湿 (20±15℃,

60±20%)  で 1 時間放置冷却した後,良く切れる刃物で図 に示すように,ボデーの中心を通る直線に沿

ってゴム座に切込みを入れる。この切込みは,ゴム座部分のボデーの形状に合わせてボデーに達するまで

行わなければならない。

次に,引張試験機を用い,切込みが入ったゴム座の一方を上部つかみ具に,他の一方を下部つかみ具に

取り付け,常温常湿で,1 分間 500±25mm の速さで引張試験を行い,その最大荷重を求めてこれを接着力

とする。さらに,ボデーのゴム座接着を目視で観察し,金属はく離面積を測定する。

図 1  切込みの入れ方

8.  製品の呼び方  バルブの呼び方は,  “JIS D 9422”  及び種類の記号,又は“自転車用タイヤバルブ”

及び種類の記号による。

1.  JIS D 9422  VEM 34

2.  自転車用タイヤバルブ  VFM

9.  表示  バルブには次の事項を表示する。

製造業者名又はその略号



D 9422-1992

付図 1  バルブの構成


5

D 9422-1992

付図 2  ボデー



D 9422-1992

付図 2  (続き)


7

D 9422-1992

付図 5  キャップ



D 9422-1992

付図 6  ナット


9

D 9422-1992

付図 7  座金


10 
D 9422-1992

附属書  自転車用タイヤバルブのねじ

1.  適用範囲  この附属書は,自転車用タイヤバルブのねじについて規定する。

2.  VEMVERVAM 及び VAR のバルブねじ  VEM,VER,VAM 及び VAR のバルブに用いるねじは,

次による。

(1)  基準山形及び基準寸法

n

P

4

.

25

H

=0.866 025

P

D

  =

d

H

1

=0.541 266

P

d

2

d

−0.649 519

P

D

2

d

2

d

1

d

−1.082 532

P

D

1

d

1

ここに,

n

:25.4mm についてのねじ山数

単位

 mm

めねじ

谷の径

D

有効径

D

2

内径

D

1

おねじ

ねじの呼び

ピッチ

P

(参考)

ひっかかり

の高さ

H

1

外径

d

有効径

d

2

谷の径

d

1

CTV5  山 36 0.705

6  0.382  5.330

4.872

4.566

CTV5  山 24 1.058

3  0.573  5.100

4.413

3.954

CTV8  山 32 0.793

8  0.430  7.900

7.384

7.041

CTV8  山 30 0.846

6  0.458  8.100

7.550

7.183


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(2)

基準山形,基準寸法,許容差及び公差の関係図

単位

0.001mm

おねじ

めねじ

外径

d

有効径

d

2

谷の径

d

1

谷の径

D

有効径

D

2

内径

D

1

ねじの呼び

ピッチ

P

(参考)

mm










































−  −

+  +

CTV5  山 36

0.705 6   81 292 211  81 197 116 183 350 167

0

150 150 +64 166 102

CTV5  山 24

1.058 3   54 329 275  54 191 137 206 419 213

0

178 178  0 260 260

CTV8  山 32

0.793 8  138 364 226 138 264 126 253 436 183

0

164 164  −1 151 152

CTV8  山 30

0.846 6  137 374 237 137 266 129 259 449 190


(

1

)



(

2

)


0

168 168  0 161 161

(

1

)  めねじの谷の径の下の許容差は規定しないが,図のように谷底とおねじの外径の最大寸法との間に,原則

として多少のすきまを設ける。

(

2

)  めねじの谷の径の上の許容差は規定しない。

備考  おねじの山頂の角は,公差の範囲内で丸みがついても差し支えない。


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D 9422-1992

3.

VFM 及び VFR のバルブねじ

  VFM 及び VFR のバルブに用いるねじは,次による。

(1)

基準山形

(2)

許容限界寸法及び公差

単位 mm

呼び  径×ピッチ

おねじ

めねじ

外径

d

有効径

d

2

谷の径

d

1

谷の径

D

1

有効径

D

2

内径

D

最大  最小  公差  最大 最小 公差

最大

最小

最大 最小 公差  最大  最小 公差

5V2 5.2×1.058  5.220 5.040 0.180 4.705 4.555 0.150

4.200

5.370

4.865 4.760 0.105 4.600 4.400 0.200

6V1 6

×0.8

6.030 5.830 0.200 5.670 5.520 0.150

5.385

6.160

5.830 5.725 0.105 5.540 5.440 0.100


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社団法人日本自転車工業会工業標準改正原案調査作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

杉  山  量  重

財団法人日本車両検査協会

羽  山  正  孝

通商産業省機械情報産業局

伊  東      厚

通商産業省工業技術院標準部

賀  来      敏

警察庁交通局

村  田  兼  房

財団法人自転車産業振興協会

山  下  文  郎

財団法人日本車両検査協会東京検査所

三  枝  繁  雄

製品安全協会

伊  藤  文  一

財団法人日本消費者協会

鳥  山  新  一

鳥山研究所

豊  増  武  志

有限会社ユタカ技術研究所

瀬  尾  宏  介

国民生活センター商品テスト部

小  沢  福次郎

日本自転車軽自動車商協同組合連合会

祭  本  良  樹

日本自転車製造卸協同組合連合会

塚  本  四  郎

郵政省大臣官房資材部

杉  浦  法  夫

ブリヂストンサイクル株式会社技術部

金  本      強

宮田工業株式会社

大  塚  俊  実

ナショナル自転車工業株式会社商品開発部

天  野  源  紀

丸石自転車株式会社製造部

瀬  川      俊

島野工業株式会社品質管理部

岩  田      久

株式会社岩田製作所

田  中  健  次

東和工業株式会社

(関係者)

小  林      光

日本自転車タイヤ工業組合

(事務局)

野  村  正  一

社団法人日本自転車工業会

小  倉  建  昭

社団法人日本自転車工業会

村  田      豊

社団法人日本自転車工業会