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D 9419

:2010

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  種類

2

4

  部品名称

3

5

  強度

3

6

  硬さ

3

7

  性能

3

8

  構造

6

9

  試験方法

6

9.1

  接合部又は圧入結合部の強度試験

6

9.2

  ハブギヤ,ユニットハブ及びコースタハブの駆動部の強度試験

6

9.3

  ハブの動的強度試験

7

10

  形状及び寸法

7

11

  めっき又は防食処理

8

12

  外観

8

13

  製品の呼び方

9

14

  表示

9

附属書 A(参考)ISO 6697 によるハブ及びフリーホイール

20

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表

22


D 9419

:2010

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人自転車産

業振興協会(JBPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS D 9419:2004 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 D

9419

:2010

自転車−ハブ

Bicycles

−Hubs

序文

この規格は,1996 年に第 4 版として発行された ISO 4210,1994 年に第 1 版として発行された ISO 6697

1989

年に第 2 版として発行された ISO 6698,及び 2002 年に第 2 版として発行された ISO 8098 を基に,対

応する部分(強度,性能及び構造の一部)については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更すること

なく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目を日本工業規格として

追加している。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,主に JIS D 9111 に規定する一般用自転車,幼児用自転車及び電動アシスト自転車に用いる

ハブについて規定する。ただし,電動アシスト自転車の駆動補助装置がハブに組み込まれているもの及び

電動アシスト自転車のうち三輪車に用いるものには適用しない。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 4210:1996

,Cycles−Safety requirements for bicycles

ISO 6697:1994

,Cycles−Hubs and freewheels−Assembly dimensions

ISO 6698:1989

,Cycles−Screw threads used to assemble freewheels on bicycle hubs

ISO 8098:2002

,Cycles−Safety requirements for bicycles for young children(全体評価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0205-1

  一般用メートルねじ−第 1 部:基準山形

注記  対応国際規格:ISO 68-1:1998,ISO general purpose screw threads−Basic profile−Part 1: Metric

screw threads (IDT)

JIS B 0205-2

  一般用メートルねじ−第 2 部:全体系

JIS B 0205-3

  一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ

JIS B 0205-4

  一般用メートルねじ−第 4 部:基準寸法

JIS B 0209-1

  一般用メートルねじ−公差−第 1 部:原則及び基礎データ


2

D 9419

:2010

注記  対応国際規格:ISO 965-1:1998,ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 1:

Principles and basic data (IDT)

JIS B 0209-2

  一般用メートルねじ−公差−第 2 部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は

めあい区分)

JIS B 0209-3

  一般用メートルねじ−公差−第 3 部:構造体用ねじの寸法許容差

JIS B 0225

  自転車ねじ

JIS B 1511

  転がり軸受総則

JIS C 9502

  自転車用灯火装置

注記  対応国際規格:ISO 6742-1:1987,Cycles−Lighting and retro-reflective devices−Photometric and

physical requirements

−Part 1: Lighting equipment (MOD)

JIS D 9111

  自転車−分類及び諸元

JIS D 9301

  一般用自転車

JIS D 9302

  幼児用自転車

JIS D 9414

  自転車−ブレーキ

JIS D 9418

  自転車−フリーホイール及び小ギヤ

JIS D 9420

  自転車−スポーク及びニップル

JIS D 9428

  自転車用ディレーラ

JIS H 8617

  ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験−試験方法

3

種類

ハブの種類は,構造及び用途によって区分し,

表 による。

表 1−ハブの種類

種類

構造

用途

図番号

普通前ハブ

図 5 a) 

前クイックレリーズハブ

図 6 a) 

前ハブブレーキ

図 7 a) 

ハブダイナモ

a)

前車輪用

図 11 

普通後ハブ

図 5 b) 

後クイックレリーズハブ

図 6 b) 

後ハブブレーキ

図 7 b) 

ハブギヤ

図 

ユニットハブ

b)

図 

コースタハブ

後車輪用

図 10 

a)

発電機能を備えたハブ。

b)

フリーホイールと一体構造のハブ。 


3

D 9419

:2010

4

部品名称

ハブの部品名称を,

図 5∼図 11 に示す。

5

強度

ハブの強度は,次による。

a)

各部を接合又は圧入結合によって一体としたハブは,9.1 の試験を行ったとき,接合部又は圧入結合部

に動きなどの異常があってはならない。ただし,ハブわんを除く。

b)

ハブブレーキに用いるワイヤの強度は,JIS D 9414 の規定による。また,ハブギヤに用いるワイヤの

強度は,JIS D 9428 の規定による。

c)

ハブギヤ,ユニットハブ及びコースタハブは,9.2 の試験を行ったとき,駆動部に破損があってはなら

ない。

    なお,ハブギヤは,各段ごとに 9.2 の試験を行ったとき,駆動部に破損があってはならない。

d)

コースタハブは,ハブ軸及びブレーキアームを固定し,駆動体に制動方向に 150 N・m のトルクを加え

たとき,制動部,その他の部分に破損があってはならない。

e)

クイックレリーズハブは,

カムレバーの先端から 5 mm の位置に 250 N の操作力を締付け方向に加え,

カムレバーを固定位置に操作したときに,各部に破損又は著しい永久変形を生じてはならない。

6

硬さ

ハブの各部の硬さは,JIS Z 2245 によって試験を行ったとき,

表 の規定に適合しなければならない。

表 2−ハブの各部の硬さ

部品又は箇所

硬さ

部品又は箇所

硬さ

玉押し部の玉当たり部

a)

52 HRC

以上

ハブギヤ及びユニットハブのつめ

75 HRA

以上

ハブギヤのラチェット部,リング
ギヤ,太陽歯車及び遊星歯車

ハブわんの玉当たり部又は相当部

a)

72 HRA

以上

コースタハブのクラッチコーン,
ブレーキコーン,スクリューコー

ン及びブレーキホルダ

フリー小ギヤの玉当たり部

65 HRA

以上

ギヤ台及びフリー小ギヤのラチェ

ット部

72 HRA

以上

フリー小ギヤの歯

70 HRA

以上

つば

35 HRC

以下

a)

転がり軸受を用いるものは,JIS B 1511 の規定による。

7

性能

ハブの性能は,次による。

a)

ハブは,回転が円滑で,ハブ体とハブ軸との間に著しいがたがあってはならない。

b)

ハブは,ハブ軸を固定して,ハブ体を回転させたとき,つば先端の縦振れ及びつば先端とスポーク穴

との間の位置における横振れは,

表 による。


4

D 9419

:2010

表 3−ハブの縦振れ及び横振れ

単位  mm

種類

縦振れ

横振れ

ハブブレーキ

    0.8

以下

a)

0.6

以下

ハブギヤ及びハブダイナモ

b)

    0.6

以下

0.6

以下

上記以外のハブ

    0.3

以下

0.5

以下

a)

ブレーキドラムのつば先端の縦振れとする。

b)

アルミ鍛造品で,表面を切削仕上げをしていないもの
は除く。 

c)

コースタハブは,使用状態に組み付けたとき,JIS D 9301 又は JIS D 9302 の制動性能の規定に適合し

なければならない。

d)

ハブブレーキは,JIS D 9414 のハブ部を制動するブレーキの性能の規定に適合しなければならない。

e)

ハブダイナモの発電機能にかかわる性能は,JIS C 9502 の規定に適合しなければならない。

f)

フリー取付けねじ部,又はブレーキ取付けねじ部がある後車輪用のハブは,

図 のように測定したと

き,測定箇所における横振れ及び縦振れは,それぞれ 0.3 mm 以下でなければならない。

単位  mm

図 1−フリー取付けねじ部及びブレーキ取付けねじ部の振れの測定

g)

ユニットハブの各部の振れは

表 4,ハブギヤ及びコースタハブの駆動体の振れは,表 による。

表 4−ユニットハブのギヤ台及びフリー小ギヤの振れ

単位  mm

ハブ軸及びハブ体を

固定し,ギヤ台又は
フリー小ギヤを回転
させた場合

ハブ軸を固定し,ギヤ

台又はフリー小ギヤ
を停止し,

ハブ体を回

転させた場合

両測定値の和

区分

測定箇所

横振れ

縦振れ

横振れ

縦振れ

横振れ

縦振れ

小ギヤ付きの
もの

歯底部

ギヤ台

小ギヤ付きで
ないもの

図 に示
す箇所

0.3

以下

0.3

以下

0.4

以下

0.5

以下

0.7

以下

フリー小ギヤ

歯底部

0.4

以下

0.4

以下

0.4

以下

0.3

以下

0.7

以下

0.6

以下


5

D 9419

:2010

単位  mm

図 2−ギヤ台の振れの測定

表 5−ハブギヤ及びコースタハブの駆動体の振れ

単位  mm

区分

測定箇所

横振れ

縦振れ

小ギヤ付きのもの

歯底部

駆動体

小ギヤ付きでないもの

図 に示す箇所

0.4

以下

0.4

以下

注記  振れの測定は,測定具を駆動体に取り付け,ハブ軸を固定し,ハブ体を停止し,小ギヤ

又は測定具を回転させて測定する。ただし,コースタハブでは,軸を固定し駆動方向に
回転させて測定する。

単位  mm

図 3−駆動体の振れの測定

h)

図 に示す玉押しの外周軸線とねじ穴軸線との偏心は,0.3 mm 以下とする。

図 4−玉押しの外周軸線とねじ穴軸線との偏心


6

D 9419

:2010

i)

ハブは,9.3 の試験を行ったとき,玉当たり部,その他のすれ合う部分に,はく離,著しい磨耗,その

他有害な欠点を生じてはならない。

j)

コースタハブは,駆動体の逆転が 1/3 回転以内で制動が効き始め,正転したときに制動が解除されな

ければならない。

k)

ユニットハブのがたは,ハブ体を固定し,小ギヤの歯に軸方向の力を加えて動かしたときに,歯底側

面で 0.3 mm 以下とする。ただし,小ギヤ付きでないハブの測定位置は,半径 25 mm の位置とする。

l)

クイックレリーズハブの性能は,次による。ただし,カムレバーの操作力は,先端から 5 mm の位置

に加える。

1)

カムレバーを操作してフレームに車輪を固定するときに,適正な車輪固定力を得るための操作力は,

200 N

以下でなければならない。

2)

クイックレリーズハブを使用した前車輪及び後車輪のフレームへの固定力は,JIS D 9301 の規定に

よる。

3)

固定位置にあるカムレバーを操作して車輪の締付けを解除するのに必要な操作力は,50 N 以上でな

ければならない。

8

構造

ハブの構造は,次による。

a)

つばのスポーク穴は,左右半ピッチずつずれて交互にあいていなければならない。ただし,つばの形

状,大きさ又はスポーク穴の形状によっては,適宜にずれてもよい。

b)

つばのスポーク穴には,面取りを施す。ただし,軽合金製のつばは,この限りでない。

c)

ハブギヤは,使用状態に組み付けたとき,歯数比の切換えが確実で,かつ,作動が円滑でなければな

らない。

d)

小ギヤ付きのハブは,JIS D 9418 に規定する小ギヤを用いる。

e)

ハブに使用する鋼球は,JIS D 9418 

附属書 に規定する鋼球,又はこれと同等以上の性能をもつも

のを用いる。

f)

クイックレリーズハブは,適正な車輪固定力が得られるように調整できなくてはならない。また,カ

ムレバーは,形状及び表示によって装置が車輪を固定する状態であるか否かを容易に識別できる構造

でなくてはならない。

9

試験方法

9.1

接合部又は圧入結合部の強度試験

ハブの片側のつば部を固定し,

もう一方のつば部に普通前ハブは 10 N・m,

普通前ハブを除くハブは 35 N・

m

のトルクを加えたとき,接合部又は圧入結合部の動きなどの異常の有無を調べる。

9.2

ハブギヤ,ユニットハブ及びコースタハブの駆動部の強度試験

ハブ体の右つば部を固定し,駆動体,ギヤ台又はフリー小ギヤ

1)

に,駆動方向に 200 N・m(幼児用は

100 N

・m)のトルクを加えたとき,駆動部の破損の有無を調べる。ただし,左つば又はハブ体を固定して

もよい。

なお,歯数が 20 未満のフリー小ギヤ付きのハブは,ハブ体の右つば部を固定し,フリー小ギヤにチェー

ンを掛けて,駆動方向に 5 kN(幼児車用は 2 kN)の力で引っ張る。

1)

ギヤ台と小ギヤとが一体になった構造のもの。


7

D 9419

:2010

9.3

ハブの動的強度試験

ハブ軸を固定し,前車輪用ハブはハブ体に 1 200 N の力をかけ,後車輪用ハブはハブ体に 1 800 N の力を

かけ,毎分 250 回で 10 万回転し,試験後,玉当たり部,その他のすれ合う部分に,はく離,著しい磨耗,

その他有害な欠点がないか調べる。

10

形状及び寸法

ハブの形状及び主な寸法の例を

図 5∼図 11 及び附属書 に,つばのスポーク穴部の寸法は表 による。

なお,許容差の記入がない寸法は,推奨寸法を示す。

ねじは,JIS B 0225 の規定による。また,JIS B 0205-1JIS B 0205-4 の規定によるねじを用いてもよい。

その許容限界寸法及び公差は,JIS B 0209-1JIS B 0209-3 に規定する公差域クラス 6H/6g 以上とする。

なお,ハブにフリーホイール及びブレーキを取り付ける部分のねじは,JIS B 0225 の BC1.37 とする。た

だし,受渡当事者間の協定によって,JIS D 9418 

附属書 に規定するねじを用いてもよい。

表 6−スポーク穴部の寸法

単位  mm

a)

  引掛け穴 

穴部

a

b

板厚

t

適応するスポ
ークの呼び

b)

用途

材料

2.3

又は 2.5

鋼製

2.0

3.0

又は 3.4

No.15

No.14/15

軽合金製

2.3

又は 2.5

鋼製

4.5

2.3

3.0

又は 3.4

No.14

No.14/15

軽合金製

2.3

又は 2.5

鋼製

4.7

2.5

3.0

又は 3.4

No.13

軽合金製

2.3

又は 2.5

鋼製

5.4

2.8

+0.4 
  0

3.0

又は 3.4

No.12

後車輪用ハブ

軽合金製

a)

  A

−A

′断面の面取り部の形状は,b)通し穴の図による。

b)

  JIS D 9420

による。 


8

D 9419

:2010

表 6−スポーク穴部の寸法(続き)

単位  mm

b)

通し穴

穴径

d

面取径

D

面取角

α

°

板厚

t

適応するスポ

ークの呼び

用途

材料

3.5

105

2.3

又は 2.5

鋼製

3.0

又は 3.4

前車輪用ハブ

軽合金製

3.5

105

2.3

又は 2.5

鋼製

2.3

3.0

又は 3.4

No.15

No.15/16

後車輪用ハブ

軽合金製

3.5

105

2.3

又は 2.5

No.14

No.15/16

前車輪用ハブ

鋼製

3.0

又は 3.4

前車輪用ハブ

軽合金製

4.0

105

2.3

又は 2.5

鋼製

2.5

+0.4 
  0

3.0

又は 3.4

No.14

No.15/16

後車輪用ハブ

軽合金製

4.0

105

2.3

又は 2.5

鋼製

3.0

又は 3.4

前車輪用ハブ

軽合金製

4.0

105

2.3

又は 2.5

鋼製

2.8

+0.4 
  0

3.0

又は 3.4

No.13

後車輪用ハブ

軽合金製

4.5

105

2.3

又は 2.5

前車輪用ハブ

鋼製

3.1

+0.4

  0

3.0

又は 3.4

No.12

後車輪用ハブ

軽合金製

11

めっき又は防食処理

ハブのめっき又は防食処理は,次による。

a)

ニッケルめっき又はニッケル−クロムめっきを施したハブは,JIS H 8617 に規定する 2 級以上とする。

ただし,かど部,ねじ部及びめっき後加工を施した部分には適用しない。

b)

組立後,外部に現れるめっきを施さない部分には,適切な防食処理を施さなければならない。ただし,

耐食性材料を使用する場合はこの限りでない。

12

外観

ハブの外観は,次による。

a)

めっきを施した面には,著しいきず,素地の露出,素地の研磨不良,はがれ,さび,その他著しい欠

点があってはならない。

なお,組立後,外部に現れる部分には,めっきむらがあってはならない。

b)

めっきを施さない面には,さび,割れ,著しいきず,その他の著しい欠点があってはならない。


9

D 9419

:2010

c)

各部に鋭い先端,著しいばり,かえりなどがあってはならない。

d)

マーク類には,打刻不良,位置ずれ,色むら,かすれ,その他の著しい欠点があってはならない。

13

製品の呼び方

製品の呼び方は,規格番号又は“自転車−ハブ”

(名称)及び種類による。

例 1  JIS D 9419  普通前ハブ

例 2  自転車−ハブ  コースタハブ

14

表示

ハブには,ハブ体の表面に刻印するなどの容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

a)

製造業者名又はその略号

b)

製造年月又はその略号

なお,ハブダイナモには,このほかに定格電圧 (V) 及び定格出力 (W) を表示する。ハブダイナモの定

格電圧及び定格出力の表示の例を,次に示す。

例 6

V

−3 W

単位  mm

a)

  普通前ハブ 

図 5−普通前ハブ及び普通後ハブ(一例)


10

D 9419

:2010

単位  mm

1)

  バンドブレーキ用 

2)

  多段フリーホイール用

b)

  普通後ハブ

番号

部品名称

番号

部品名称

1

つば

6

鋼球

2

ハブ体

パイプ

7

防水キャップ

3

ハブ軸

8

座金

4

玉押し

9

ハブナット

5

ロックナット

10

間座

図 5−普通前ハブ及び普通後ハブ(一例)(続き)


11

D 9419

:2010

単位  mm

a)

  前クイックレリーズハブ

b)

  後クイックレリーズハブ

番号

部品名称

番号

部品名称

1

ハブ体

 8

防水キャップ

2

ハブわん

 9

座金

3

ハブ軸

10

間座

4

玉押し

11

ハウジング

5

調整ナット

12

カムレバー

6

ロックナット

13

クイックハブロッド

7

鋼球

14

つるまきばね

図 6−前クイックレリーズハブ及び後クイックレリーズハブ(一例)


12

D 9419

:2010

単位  mm

番号

部品名称

番号

部品名称

  1

ハブ体

12

ローラケース

  2

ハブ軸

13

ローラ

  3

右わん

14

カム

  4

左わん

15

カム伝達板

  5

右玉押し

16

リンク

  6

左ロックナット

17

ローラケース戻しばね

  7

菊座金

18

リンク戻しばね

  8

袋ナット

19

鋼球

  9

ドラム

20

インナ

10

ブレーキシュー

21

アウタ

11

ブレーキアーム

a)

  前ハブブレーキ

図 7−ハブブレーキ(一例)


13

D 9419

:2010

単位  mm

番号

部品名称

番号

部品名称

  1

ハブ体

11

ばね

  2

ハブ軸

12

カバー

  3

ハブわん

13

クランク

  4

玉押し

14

ブシュ

  5

ロックナット

15

カム

  6

座金

16

クランク取付けねじ

  7

ハブナット

17

ブレーキアーム

  8

ブレーキドラム

18

取付けバンド

  9

ブレーキライニング

19

引き棒

10

ブレーキ帯

20

鋼球

b)

  後ハブブレーキ

図 7−ハブブレーキ(一例)(続き)


14

D 9419

:2010

単位  mm

番号

部品名称

  1

ハブ体

  2

駆動体

  3

ハブ軸

  4

太陽歯車

  5

遊星歯車

  6

ピニオンピン

  7

ギヤ枠

  8

リングギヤ

  9

つめ

10

つめピン

11

クラッチ

12

鋼球

13

鋼球保持器

14

つば

15

玉押し

16

ロックナット

17

ナット

18

プッシュロッド

19

ベルクランク

20

インナ

21

ワイヤ

アウタ

図 8−ハブギヤ(一例)


15

D 9419

:2010

単位  mm

a)

  フリー小ギヤ付き

図 9−ユニットハブ(一例)


16

D 9419

:2010

単位  mm

b)

  多段小ギヤ用

番号

部品名称

1

つば

2

パイプ

3

ハブ体

ブシュ

4

ハブわん

5

右玉押し

6

ロックナット

7

防水キャップ

8

ハブ軸

9

座金

10

ハブナット

11

鋼球

12

中子

13

つめ

14

つめばね

15

ねじふた

16

ギヤ台

17

フリー小ギヤ

図 9−ユニットハブ(一例)(続き)


17

D 9419

:2010

単位  mm

a)

  シュー式

b)

  ディスク式

図 10−コースタハブ(一例)


18

D 9419

:2010

番号

部品名称

  1

ハブ胴

  2

ハブ体

つば

  3

ハブ軸

  4

玉押し

  5

ロックナット

  6

駆動体

  7

スクリューコーン

  8

クラッチばね

  9

クラッチコーン

10

ブレーキコーン

11

ブレーキシュー

12

ブレーキディスク

13

回転板

14

ブレーキホルダ

15

ダストキャップ

16

防水キャップ

17

ブレーキアーム

18

アームナット

19

取付けバンド

20

鋼球

21

鋼球保持器

22

ハブナット

23

座金

図 10−コースタハブ(一例)(続き)


19

D 9419

:2010

番号

部品名称

1

ハブ体

2

ハブつば

3

ハブ軸

4

コイル

5

鉄心

6

磁石

7

ヨーク

8

端子

9

軸受

10

ロックナット

11

座金

12

ハブナット

a)

  軸受式

番号

部品名称

1

ハブ体

2

ハブケース

3

ハブ軸

4

コイル

5

鉄心

6

磁石

7

カバー

8

端子

9

玉押し

10

鋼球

11

ロックナット

12

座金

13

ハブナット

b)

  鋼球式

図 11−ハブダイナモ(一例)


20

D 9419

:2010

附属書 A

参考)

ISO 6697

によるハブ及びフリーホイール

A.1

概要

この附属書は,ISO 6697 に基づくハブ及びフリーホイールの寸法について記載するものであって,その

一例を示す。JIS D 9418 及びこの規格では,この部分の寸法は制限していない。

A.2

前ハブの寸法

前ハブの寸法は,

表 A.1 による。

表 A.1−前ハブの寸法

単位  mm

±1

ハブ軸のねじの呼び

100

 91

M8

×1

又は

M9

×1

A.3

後ハブの寸法

後ハブの寸法は,

表 A.2 による。


21

D 9419

:2010

表 A.2−後ハブの寸法

単位  mm

A C D 

リアスプロケットチェーン
ライン距離  b

b)

±1

+1 
  0

最大

用途 ISO チェーン番号

a)

ス ポ ー ク プ
ロ テ ク タ 付
き車輪

ス ポ ー ク プ
ロ テ ク タ な
し車輪

21 10

単速度フリーホイール 081 C

− 41

110

単速度コースタブレーキハブ

c) d)

082 C

− 41

28 10

3

速フリーホイール

081 C

又は 082 C

42

41

28 10

4

速フリーホイール

082 C

42

41

単速度コースタブレーキハブ

c) d)

081 C

− 41

117

多速度ギヤハブ

c)

081 C

42

41

4

速フリーホイール

082 C

40

38.5

5

速フリーホイール

082 C

42

41

122 33  10

多速度ギヤハブ

c)

081 C

− 41

5

速フリーホイール

082 C

41

40

126 36  10

6

速フリーホイール

082 C

43

42

a)

チェーン番号は ISO 9633 による。これらの呼称は,次のインチ表示に対応している。

No. 081 C

:1/2  × 1/8

No. 082 C

:1/2  × 3/32

b)

  ISO 8090:1990

の箇条 11 を参照。

c)

  A

の許容差:±1.5 mm

d)

単速度コースタブレーキハブの場合,寸法 の選択値は 117 mm。

参考文献  ISO 8090:1990,Cycles−Terminology

ISO 9633

,Cycle chains−Characteristics and test methods


22

D 9419

:2010

附属書 JA

参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS D 9419:2010

  自転車−ハブ

ISO 4210:1996

,Cycles−Safety requirements for bicycles

ISO 6697:1994

,Cycles−Hubs and freewheels−Assembly dimensions

ISO 6698:1989

,Cycles−Screw threads used to assemble freewheels on bicycle hubs

ISO 8098:2002

,Cycles−Safety requirements for bicycles for young children

(I)JIS

の規定

(III)

国際規格の規定

(IV)JIS

と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II)

国 際 規 格

番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

1

適 用 範

一般用自転車,幼児用
自転車及び電動アシ
スト自転車のハブ

ISO 4210

ISO 8098

ISO 6697

ISO 6698

1.1

1.1

3

1

自転車の安全要件 
幼児用自転車の安全
要件

ハブの寸法を規定し
ている。 
ハブにフリーホイー

ルを組み付けるため
のねじ

変更

JIS

では,ハブを適用範囲にし

ている。

JIS

では,ハブを適用範囲にし,安

全要件は規定の一部として包含さ
れる。

2

引 用 規

3

種類

普通前ハブほか,計

10

の種類を規定。

追加

JIS

では,

種類を追加している。 JIS では,呼称を統一するため規定

している。

4

部 品 名

図 5∼図 11 によって
部品名称を規定。

追加

JIS

では,部品名称を追加して

いる。

JIS

では,部品名称を統一するため

規定している。

a)

接合・圧入結合部

は 9.1 の試験を行い動
きを確認する。

追加

JIS

では,接合・圧入結合部の

強度について追加している。

5

強度

b)

ハブブレーキ,ハ

ブギヤに用いるワイ
ヤの強度を規定。

ISO 4210

追加

JIS

では,ハブブレーキ,ハブ

ギヤに用いるワイヤの強度に
ついて追加している。

JIS

では,品質・性能を確保するた

め規定している。

22

D

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23

D 9419

:2010

(I)JIS

の規定

(III)

国際規格の規定

(IV)JIS

と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II)

国 際 規 格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

c)

ハブギヤ,ユニッ

トハブ,コースタハブ
は 9.2 の試験を行い駆
動部が破損してはな

らない。

追加

JIS

では,ハブギヤ,ユニット

ハブ,コースタハブの強度につ
いて追加している。

5

強度

(続き)

d)

コ ー ス タ ハ ブ は

150 N

・m のトルクを

加えたとき,各部が破
損してはならない。

追加

JIS

では,コースタハブの強度

について規定している。

6

硬さ

各部の硬さを規定。

追加

JIS

では,各部の硬さについて

規定している。

a)

ハブ体とハブ軸と

の間にがたがないこ

と。

追加

b)

ハブの振れについ

て規定。

追加

c)

コースタハブの制

動性能について規定。

追加

d)

ハブブレーキの制

動性能について規定。

追加

e)

ハブダイナモの性

能について規定。

追加

f)

フリー・ブレーキ

取付けねじ部がある
場合の後車輪用のハ

ブの振れは縦・横とも

0.3 mm

以下。

追加

7

性能

g)

ユニットハブの各

部の振れについて規
定。

ISO 4210

追加

JIS

では,性能について規定し

ている。

JIS

では,品質・性能を確保するた

め規定している。

23

D

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24

D 9419

:2010

(I)JIS

の規定

(III)

国際規格の規定

(IV)JIS

と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II)

国 際 規 格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

h)

玉押しの外周軸線

とねじ穴軸線との偏
心は 0.3 mm 以下。

追加

JIS

では,偏心について規定し

ている。

i)

ハブは 9.3 の試験を

行ったとき,はく離,
著しい磨耗などが生

じてはならない。

追加

JIS

では,性能について規定し

ている。

7

性能

(続き)

k)

ユニットハブのが

た は 歯 底 側 面 で 0.3

mm

以下と規定。

ISO 4210

追加

JIS

では,性能について規定し

ている。

8

構造 a)∼e)  ハブの構造に

ついて規定。

ISO 4210

ISO 8098

追加

JIS

では,ハブの構造について

詳細に規定している。

9.1

普通前ハブは 10

N

・m,その他のハブ

は 35 N・m のトルク
を加える。

ISO 4210

追加

JIS

では,接合・圧入結合部の

強度について追加している。

9.2

ハブギヤ,ユニッ

トハブ,コースタハブ

の駆動部に一般用は

200 N

・m,幼児用は

100 N

・m のトルクを

加える。

ISO 4210

ISO 8098 

追加

JIS

では,ハブギヤ,ユニット

ハブ,コースタハブの強度につ

いて追加している。

9

試 験 方

9.3

前ハブは 1 200 N,

後ハブは 1 800 N の力
をかけ,毎分 250 回で

10

万回転させる。

追加

JIS

では,性能について規定し

ている。 

10

形状及

び寸法

表 6,図 5∼図 11 によ
って形状及び寸法を

規定。

ISO 6697

ISO 6698

ハブの寸法を規定し
ている。

変更

JIS

では,形状・寸法を追加し

ている。

JIS

では,品質・性能を確保するた

め規定している。

24

D

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25

D 9419

:2010

(I)JIS

の規定

(III)

国際規格の規定

(IV)JIS

と国際規格との技術的差異の箇条ご

との評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II)

国 際 規 格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

11

めっき

又 は 防 食
処理

JIS H 8617

の 2 級以

上。 
適切な防食処理を施

すことを規定。

ISO 6697

ISO 6698

追加

JIS

では,めっき又は防食処理

について追加している。

a)

,b)  めっきを施した

面,施さない面につい
て規定している。

追加

JIS

では,外観について追加し

ている。

c)

鋭い先端,ばり,

かえりなどがない。

2.1.1

3.1.1

鋭い先端だけ規定

追加

JIS

では,項目を追加してい

る。

12

外観

d)

マ ー ク の 打 刻 不

良,位置ずれなどがな
い。

追加

JIS

では,外観について追加し

ている。

13

製品の

呼び方

ハブの呼び方につい
て規定。

追加

JIS

では,製品の呼び方につい

て追加している。

JIS

では,品質・性能を確保するた

め規定している。

14

表示

製造業者名,製造年月
を表示する。

ISO 4210

ISO 8098

2.17 b)

3.14 b)

JIS

と同じ,ハブダイ

ナモについて規定な
し。

追加

JIS

では,ハブダイナモについ

て追加している。

JIS

では,ハブダイナモについての

記述があるが ISO 規格には記述が
全くない。

附属書 A 
(参考)

ISO 6697

によるハブ

及びフリーホイール

ISO 6697

附属書 A は,

ISO 6697

の規定の一部である。

変更

JIS

では,その部分の寸法は限

定していない。ISO 6697 の規

定内容を,参考として示してい
る。 

JIS

では,新製品開発の妨げとなる

ため,寸法を制限していない。 

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 4210:1996,ISO 6697:1994,ISO 6698:1989,ISO 8098:2002,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

25

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