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D 9411

:2010

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  種類

1

4

  部品名称,形状及び寸法

2

5

  強度

5

5.1

  横方向の強度

5

5.2

  接線方向及びハブ軸方向の強度

5

5.3

  耐寒性

5

6

  構造

5

7

  めっき又は塗装

5

7.1

  めっき

5

7.2

  塗装

5

8

  外観

6

9

  試験方法

6

9.1

  横方向の強度試験

6

9.2

  接線方向及びハブ軸方向の強度試験

6

9.3

  耐寒性試験

7

10

  製品の呼び方

8

11

  表示

8


D 9411

:2010

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人自転車産

業振興協会(JBPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS D 9411:1992 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


  

日本工業規格

JIS

 D

9411

:2010

自転車−どろよけ

Bicycles-Mudguards

序文

この規格は,1961 年に制定され,その後 3 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1992 年に

行われたが,その後の合成樹脂製ステーなしどろよけの普及,どろよけの巻き込みの防止などを図るため

に改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1

適用範囲

この規格は,主として JIS D 9111 に規定する一般用自転車及び幼児用自転車に用いるどろよけ

1)

につい

て規定する。

1)

どろよけ体,どろよけステー,ステー取付金具及びリベットの総称である。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0205-1

  一般用メートルねじ−第 1 部:基準山形

JIS B 0205-2

  一般用メートルねじ−第 2 部:全体系

JIS B 0205-3

  一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ

JIS B 0205-4

  一般用メートルねじ−第 4 部:基準寸法

JIS B 0209-1

  一般用メートルねじ−公差−第 1 部:原則及び基礎データ

JIS B 0209-2

  一般用メートルねじ−公差−第 2 部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は

めあい区分)

JIS B 0209-3

  一般用メートルねじ−公差−第 3 部:構造体用ねじの寸法許容差

JIS D 0202

  自動車部品の塗膜通則

JIS D 9111

  自転車−分類及び諸元

JIS H 8610

  電気亜鉛めっき

JIS H 8617

  ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき

3

種類

どろよけの種類は,用途,前後,材料及びステーの有無によって区分し,

表 による。


2

D 9411

:2010

  

表 1−種類

用途

前後の区分

材料区分

ステーの有無

前どろよけ

金属製

ステー付き

b)

大人車用

a)

子供車用 
幼児車用 
マウンテンバイク類形車用

後どろよけ

合成樹脂製

ステーなし

a)

一般用自転車のうち子供車及びマウンテンバイク類形車以外の自転車に使用され
るものをいう。

b)

受渡当事者間の協定によって,どろよけステー,ステー取付金具及び後どろよけ

体取付金具は省略することができる。

4

部品名称,形状及び寸法

どろよけの部品名称,形状の例及び主な寸法を,

表 及び図 に示す。ただし,許容差の記入がない寸

法は推奨寸法とする。また,ねじは JIS B 0205-1JIS B 0205-4 によるものとし,その限界寸法及び公差は

JIS B 0209-1

JIS B 0209-3 に規定する公差域クラスの 6H/6g 以上とする。

表 2−部品名称

番号

部品名称

前どろよけ体

後どろよけ体

どろ

どろよけ体取付金具

ステー

どろ

ステー金具

ステー取付金具

リベット


3

D 9411

:2010

単位  mm

a)

  前どろよけ 

単位  mm

1)

  ステー付き

2)

  ステーなし 

b)

  後どろよけ 

図 1−形状の一例及び寸法


4

D 9411

:2010

  

車輪の径の呼び

(参考)

12

2

1

 175

14 200

16 225

18 250

20 275

22 300

24 325

26 350

27 370

28 375

単位  mm

1)

  字形

2)

  金具付き 

c)

  どろよけステー 

d)

  合成樹脂製ステーなしどろよけ 

図 1−形状の一例及び寸法(続き)


5

D 9411

:2010

5

強度

5.1

横方向の強度

横方向の強度は 9.1 の試験を行ったとき,負荷点の永久変形量が 5 mm 以下でなければならない。ただ

し,合成樹脂製ステーなしどろよけ

2)

は除く。

2)

マウンテンバイク類形車,子供車及び幼児車などに使用されるどろよけ[

図 1 d)  参照]。

5.2

接線方向及びハブ軸方向の強度

どろよけの強度は,9.2 a)  の試験を行ったとき,どろよけが車輪の回転を妨げたり,どろよけの変形に

よって操縦を妨げてはならない。また,9.2 b)  の試験を行ったとき,どろよけがタイヤへ巻き込まれたり,

どろよけの変形によって操縦を妨げてはならない。

5.3

耐寒性

合成樹脂製どろよけ体は,9.3 の試験を行ったとき,破損してはならない。

6

構造

どろよけの構造は,次による。

a)

どろよけ体は,成形が良好で,変形,膨れなどの欠点があってはならない。

b)

どろよけ体の円弧の寸法公差は,製造業者が定めた半径 に対して,それぞれ

表 の範囲とする。た

だし,合成樹脂製ステーなしどろよけ

2)

は除く。

表 3−どろよけ体の円弧の寸法公差

単位  mm

区分

前どろよけ体

後どろよけ体

金属製のもの

± 4

± 7

合成樹脂製のもの

±10  ±15

c)

金属製のどろよけ体は,縁及び先端が折り返されているか,又は塩化ビニルなどで被覆加工されてい

なければならない。

d)

合成樹脂製ステーなしどろよけ

2)

は,どろよけがタイヤに接触したとき,どろよけが巻き込まれない

ような形状でなければならない。

7

めっき又は塗装

7.1

めっき

めっきを施した部分のめっきの厚さ及び耐食性は,

JIS H 8617

に規定する

表 の 2 級以上又は JIS H 8610

に規定する

表 の 2 級以上とする。ただし,かど部,ねじ部及びめっき後加工を施した部分には,適用し

ない。

7.2

塗装

どろよけの塗装を施した面は,JIS D 0202 の規定によって,しんの種類 F の鉛筆を用いて,鉛筆引っか

き試験を行ったとき,試験面の塗膜に破れを生じてはならない。


6

D 9411

:2010

  

8

外観

どろよけの外観は,次による。

a)

各部に鋭い先端,ばり,反り,狂いなどがあってはならない。

b)

めっき又は塗装を施した面には,著しいきず,素地露出,素地の研磨不良,はがれ,さび,その他著

しい欠点があってはならない。

なお,組立後表面に現れる部分には,めっき及び塗装のむらがあってはならない。

c)

めっき,塗装など表面処理を施さない面,又は生地の面には,さび,割れ,著しいきず,その他著し

い欠点があってはならない。

9

試験方法

9.1

横方向の強度試験

どろよけを

図 のように試験用フレーム又は固定具に取り付け,ステー取付部の上方 50 mm 以内の位置

(ステーなしの場合は相当部)に 100 N の力を横方向に静かに加え,1 分間保持する。その後,力を取り

除いたとき,負荷点の永久変形量を測定する。また,100 N の力を加えられないものは,どろよけ幅の 1/2

に相当する変位量を生じる力を試験力とする。

単位  mm

図 2−横方向の強度試験

9.2

接線方向及びハブ軸方向の強度試験

前どろよけ及び後どろよけを適合するサイズのフレーム及び車輪に取り付け,次の 2 段階の試験を同じ

供試品によって行う。ただし,ステーなしのどろよけの場合は,第 2 段階の試験だけを行う。

a)

第 段階(接線方向の試験)  図 のように,直径 12 mm の鉄製の棒を,スポーク間でリムと接触さ

せて,どろよけステーの下方に挿入し,棒の両端を均等に引き上げ,160 N の接線方向上向きの力を

どろよけステーに 1 分間加える。鉄製の棒を取り外し,車輪が自由に回転するかを確認し,どろよけ

の変形が操縦を妨げないかを調べる。

b)

第 段階(ハブ軸方向の試験)  図 のように,どろよけの後端から 20 mm の位置を,直径 20 mm

の円柱形のジグで,ハブ軸方向に 80 N の力で押したとき,どろよけと車輪との接触の有無を調べる。

どろよけが車輪に接触する場合は,車輪を前進方向に回転させ,どろよけのタイヤへの巻き込み,及

びどろよけの変形が操縦を妨げないかを調べる。フラップが付いたどろよけでは,フラップを除いた

どろよけ体の後端から 20 mm の位置を押す。


7

D 9411

:2010

図 3−第 段階(接線方向の試験)

単位  mm

図 4−第 段階(ハブ軸方向の試験)

9.3

耐寒性試験

合成樹脂製どろよけ体から弧の長さに沿って 200 mm を切り取って試料とし,−20±2  ℃に 30 分間保冷

した後,直ちに,

図 のように質量 5 kg のおもりを 500 mm の高さから落下させたとき,どろよけ体の破

損の有無を調べる。

なお,合成樹脂製ステーなしどろよけ

2)

は,どろよけ体の全長の 1/2 の位置におもりを落下させる。


8

D 9411

:2010

  

単位  mm

図 5−耐寒性試験

10

製品の呼び方

製品の呼び方は,規格番号又は“自転車用どろよけ”

(名称)

,及び種類による。

例 1  JIS D 9411  大人車用  前どろよけ  金属製  ステー付き

例 2  自転車用どろよけ  幼児車用  後どろよけ  合成樹脂製  ステーなし

11

表示

どろよけには,単位個装又は外装容器に印刷する,シールを付けるなどの方法で,次の事項を表示する。

ただし,製造業者間の取引では,受渡当事者間の協定によって,表示を省略してもよい。

a)

製造業者名又はその略号

b)

製造年月又はその略号

参考文献  EN 14764:2005,City and trekking bicycles. Safety requirements and test methods