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日本工業規格

JIS

 D

9311

-1994

自転車組立作業方法

Assembling of bicycles

1.

適用範囲  この規格は,JIS D 9111 に定める一般用自転車のうち,主としてスポーツ車の組立に用い

る作業方法(以下,S 系作業という。

)及び軽快車の組立に用いる作業方法(以下,R 系作業という。

)に

ついて規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS D 9111

  自転車の分類と諸元

2.

この規格は,上記以外の自転車の組立作業にも準用することができる。

3.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。

2.

作業方式  作業方式は,1 台の自転車を 1 人の作業者が定位置で組み立てる方式(単独定置作業方式)

とし,S 系作業では組立台を用い,R 系作業では組立台を用いない場合について定める。

3.

部品構成  S 系及び R 系で組立を行う自転車の部品構成(

1

)

は,

表 のとおりとする。

(

1

)

自転車の部品仕様と作業方法との相互関係を明らかにするための一例である。

表 1  部品構成(例)

部分分類

部品名

S

系作業(スポーツ車)

R

系作業(軽快車)

フレーム

ダイヤモンド形,逆づめ,アウタ受
直付け,ポンプペグ直付け,ダイナ
モブラケット直付け

スタッガード形,正づめ,錠落下・
回転防止(凸部)付き

車体部

シートポスト

一本ポスト

ハンドル

ドロップ形

レバー付き形

操だ(舵)装置

にぎり

バーテープ(裏のり付き) 
エンドキャップ

JIS2

ギヤクランク

コッタレス形ナット止め 
ダブルギヤクランク

コッタード形 
シングルギヤクランク

ペダル

一般用ペダル

チェーン

2

1

×

32

3

,継手なし

2

1

×

8

1

,クリップ形継手

駆動装置

フリーホイール

多段(5 段)フリーホイール

普通フリーホイール

前車輪用ハブ

普通前ハブ(以下,前ハブという。

,通しスポーク穴,玉押しロックナッ

ト付き

普通後ハブ(以下,後ハブという。

,引掛けスポーク穴,玉押しロックナ

ット付き

後車輪用ハブ

多段フリーホイール用オフセット
付き

バンドブレーキ用ねじ付き

走行装置

リム

前・後 26×

8

3

WO

,36 穴


2

D 9311-1994

部分分類

部品名

S

系作業(スポーツ車)

R

系作業(軽快車)

スポーク No.14×適寸スポーク長(

2

)

走行装置

タイヤ,チューブ

前・後 26×1

8

3

WO

シフトレバー

ダブルレバー,バンド取付け

なし

フロントディレー

ローノーマル,バンド取付け

なし

リヤディレーラ

トップノーマル,ブラケット取付け

なし

チェンジギヤ装

ディレーラワイヤ

ワイヤガイドバンド取付け

なし

前ブレーキ

リムブレーキ,ロッド式

制動装置

後ブレーキ

サイドプル形キャリパブレーキ,ド
ロップレバー,ワイヤ式

バンドブレーキ,ロッド式,前・後
クランクバンド取付け

座席装置

サドル

やぐら付き

フロントキャリヤ

貫通ボルト止め,前ホークつめ取付

なし

リヤキャリヤ

足ねじ止め式,シートピン,後つめ
取付け

足リベット止め式,シートピン,後
ハブ軸取付け

積載装置

フロントバスケッ

なし

ステー前ハブ軸取付け

停立装置

スタンド

一本スタンド

両立スタンド

ベル

単打ベル,バンド取付け

引きベル,バンド取付け

警報装置

リヤリフレクタ

後どろよけ取付け

照明装置

発電ランプ

ブロックダイナモ

フロントバスケットステー取付け,

2

灯式前照灯

どろよけ

前・後つめ取付け,一本ステー

前・後ハブ軸取付け,前一本ステー,
後扇付きステー

チェーンケース

リングケース

全ケース

スポークプロテク

丸形

なし

フラップ

なし

どろよけステーねじ取付け

ピンカバー

なし

はめ込み式

保護装置

ドレスカード

なし

フック及びバンド取付け

ワイヤ錠(

3

)

箱形錠

附属部品

フレームポンプ

アルミニウム合金製

なし

クランクピン

なし

普通形

チェーン引き

なし

あり

締結部品

小ねじ類

一式

(

2

)

この規格で定める車輪組立方式によって適切な組上がりが得られるスポーク長で,スポーツ車の後車輪用は
左右の別がある。

(

3

)

ワイヤ錠は組み付けない。

4.

組立作業工程  組立作業工程は,S 系作業及び R 系作業の車輪組立作業と総組立作業とに区分し,そ

れぞれの工程を

図 及び図 に示す。ただし,この工程図に使用する記号は,表 のとおりとする。


3

D 9311-1994

表 2  工程図記号

記号

意味

品質の検査を主として行いながら,数量の検査もする。

加工

手持ち

加工を主として行いながら,品質の検査もする。

品質の検査を主として行いながら,加工もする。

図 1  車輪組立作業工程


4

D 9311-1994

図 2  総組立作業工程


5

D 9311-1994

5.

組立作業方法  各工程での組立作業方法は,表 3に示すとおりとする。

表 3  車輪組立作業方法

工程名

組立作業方法

備考

部品,工具の点検及び配置

(1)

部品の包装を解きながら,欠品及び荷ずれ,変形及び
次の有害な欠点がないことを確認する。

(a)

塗装面の生地露出,しわ,ぶつ,たれ,はじき

(b)

めっき面のむら,きず,はげ

(c)

塗装又はめっきを施さない仕上面のきず,割れ

(d)

回転部のがたなど

(2)

点検した部品を組立の手順に従って配置する。小ねじ,

ニップルなどは飛散しないように整とんする。

(3)

工具及び検査具が,組立対象車の仕様に適合した大き
さ及び機能をもつものであることを確認し,作業に便

利なように配置する。

(1)

前ハブを立てて持ち,下側のつばのスポーク穴一つお
きに前車輪用のスポーク線を落とし込む。

(2)

上側のつばのスポーク穴一つおきに前車輪用のスポー
ク線を落とし込む。

(3)

スポーク線を二つに分けて持ち,ハブを裏返して残り

スポーク穴に前車輪用のスポーク線を(1)及び(2)と同
様にして落とし込む。

(4)

リムをバルブ穴を手前にして床上に置き,リムの中心

に前ハブをスポーク線をさばいて立てる。

(5)

ハブの上側のつばのスポーク線 6 本を取り,中 4 本を
残して両端の 2 本をあやどり(

4

)

する。

(

4

)

あやどりは,つばの外側から通したスポーク線
を,内側から通したスポーク線の上に重ねて交
差させることをいう。

また,この 2 本のスポーク線で,右側がつば

の外側から,左側がつばの内側から通した場合
をスポーク頭左内,その逆の場合をスポーク頭

左外という。

(6)

リムのバブル穴右隣りのスポーク穴及びその一つおい
た右側のスポーク穴にあやどりしたスポーク線を通

し,ニップルを指先で 3∼4 山ねじ込んで仮止めする。

(7)  (5)

のそれぞれ一つおいた右側の 2 本のスポーク線をあ

やどりして,(6)のそれぞれ一つおいた右隣りのリムの

スポーク穴にニップルでそれぞれ仮止めする。以下同
様にして順次上側のつばのスポークを仮組する。

(8)

リムを裏返し,バルブ穴の右隣り及び 3 番目に当たる

スポーク線をとり,(5)及び(6)と同様にあやどりして,
ニップルで仮止めする。

(9)  (7)

と同様にして順次スポーク線 2 本ずつをあやどり

し,リムのスポーク穴に通し,ニップルで仮止めする。

前車輪仮組立

(10)

ニップル回しで,スポークの張りがほぼ均等になるよ

うに順次仮締めする。


6

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

後車輪用スポーク線にスポーク線のねじ山が数山見え
る程度にニップルを均等にねじ込む。

S

系作業では,スポー

クを,フリーホイール
側(右側)用と反対側

(左側)用のスポーク
とに分け,混ざらない
ようにする。

(2)

リムをバルブ穴を手前にして床上に置き,バブル穴の
右隣りのスポーク穴から始めて 1 穴おきに(1)のスポー

(

5

)

をリムのスポーク穴に外側から通す。

(

5

)  S

系では,フリーホイール側用スポークを通す。

(3)

リムの中心に後ハブを立てて持つ(

6

)

(

6

)  S

系では,フリーホイール側を上にして立てる。

(4)

バルブ穴の右隣りからスポーク 2 本をとり,このうち
右(左)のスポークをハブの上側のつばの外側からハ

ブのスポーク穴に掛け,左(右)のスポークを右(左)
からのスポークの上に重ねて交差させてあやどりし,4
穴分おいたスポーク穴に内側から掛ける。

あやどりは,スポーク
頭左内,左外いずれで

もよいが,フリーホイ
ール側はスポーク頭左
内が望ましい。

(5)

スポークを順次あやどりし,(4)と同じ要領でスポーク
穴に引っ掛ける。

(6)

ニップルをニップル回しで軽く仮締めする。

(7)

スポークがハブのスポーク穴から外れないように注意
しながらリムを裏返す。

(8)  (2)

及び(4)(6)と同様(

7

)

にして残り(S 系作業の場合は

左側用)のスポークを組み付ける。 
(

7

)

スポークの頭の方向及びあやどりは(4)と逆でも
よい。

後車輪仮組立

(9)

ニップル回しでスポークの張りがほぼ均等になるよう
に順次仮締めする。

(1)

振れ取り台のハブ軸支え部の調整ねじを緩めて,後車

輪ハブ軸の両端を挟み,調整ねじを締める。

後車輪スポーク締上げ及び

振れ取り

(2)

車輪を軽く回し,車輪の縦振れ及び横振れを点検する。

(3)

振れ取り台の基準板及び基準ボルトをリムに触れない

程度に調整して固定する。

(4)

基準板とリムとのすきまを見ながら,スポークの張り
をニップル回しで調整して縦振れを取る。

(5)

基準ボルトとリムとのすきまを見ながら,スポークの
張りをニップル回しで調整して横振れを取る。

(6)

車輪を振れ取り台から外し,リムセンタゲージを使用
して,次の要領でハブロックナット外側(

8

)

の中心に対

するリムの片寄りを点検する。 
(

8

)  R

系作業では,左側にブレーキカバー固定ナッ

トをはめた外側とする。


7

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(a)

車輪左(右)側面を基準面とし,リム側面にリムセ
ンタゲージの測定面 A,A’を当て,中央 B 部のハブ
ロックナット突き当たり面にすきまがないようリム

センタゲージの調整子を調整して固定する。

(b)  (a)

で調整したリムセンタゲージを測定側の右(左)

側面に当て,リムの A(A’)又は中央 B 部のハブロッ
クナット突き当たり面のすきまを見る。

(7)

車輪を再度振れ取り台に取り付け,次の要領でリムの

かたよりを修正する。

(a) A (A’)

部のすきまがあるときは,基準面側のスポー

クを緩め,測定面側のスポークを締める。

(b)  B

部にすきまがあるときは,測定面側のスポークを

緩め,基準面側のスポークを締める。

後車輪スポーク締上げ及び
振れ取り

(8)  (4)

(7)の作業を繰り返してスポークの張りに注意し

ながら車輪の締上げ及び振れ取りを行う。

振 れ の 大 き さ は 縦 振

れ,横振れ共に 1.5mm
以下を目安とする。リ
ムのかたよりは,1mm

以下を目安とし,この
場合 A (A’)  部のすきま
は 4mm 以下,B 部のす

きまは 2mm 以下にな
るようにする。

前車輪スポーク締上げ及び

振れ取り

(1)

後車輪スポーク締上げ及び振れ取り工程(1)(8)と同

じ要領で行う。


8

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

タイヤバルブのキャップ,トップナット,プランジャ
及びリムナットを外す。

(2)

リムテープにタイヤバルブを通し,バルブをリムのバ
ルブ穴に入れてリムナットで仮付けする。

(3)

リムテープをねじれないようにリムをかける。

(4)

タイヤバルブにプランジャ及びトップナットをはめ,
チューブに空気を少し入れる。

(5)

バルブのベース部がタイヤの内側に入るようにタイヤ

の片側ビード部をリムにはめる。

(6)

バルブが車輪の中心を向くようにして,タイヤにチュ
ーブがねじれないように入れる。

(7)

バルブのベース部をタイヤの内側に入れ,タイヤの残
り片側のビード部をバルブの所から入れ始め,リムの
両方向にはめていく。

(8)

チューブのかみ込み,タイヤの取付状態などを修正す
る。

前車輪タイヤ掛け

(9)

空気を入れ,キャップをはめ,リムナットを締める。

後車輪タイヤ掛け

前車輪タイヤ掛け工程(1)(9)と同じ要領で行う。

フリーホイール,スポークプ

ロテクタ組付け(S 系作業)

後ハブのフリーホイール取付側にスポークプロテクタを

はめ,5 段フリーホイールをねじ部にねじ込む。

後ハブにフリーホイー

ルをねじ込むときは,
ねじのはめ込みに注意
する。

(1)

後ハブのバンドブレーキ取付側のハブナット,座金及

びブレーキカバー固定ナットを外す。

(2)

ドラムを後ハブのバンドブレーキ取付ねじ部にねじ込

む。

後ハブにドラム及びフ

リーホイールをねじ込
むときは,ねじのはめ
込みに注意する。

(3)

ブレーキカバーをハブ軸に通してドラムにかぶせ,ブ
レーキカバー固定ナットで固定する。

(4)

ハブ座金及びナットを仮止めする。

バンドブレーキ,フリーホイ

ール組付け(R 系作業)

(5)

フリーホイールを後ハブのフリーホイール取付ねじ部
にねじ込む。


9

D 9311-1994

表 4  系作業の総組立作業方法

工程名

組立作業方法

備考

前どろよけ組立

前どろよけ体のステー取付穴にステーのどろよけ体側の

取付穴を合わせ,外側から小ねじを通し,内側からナット
で固定する。

(1)

後どろよけ体の後部リフレクタ取付穴にリフレクタの
取付ボルトを入れ,リフレクタの取付位置及び角度を

調整し,どろよけ体内側からナットで固定する。

後どろよけ組立

(2)

前どろよけと同様にしてステーを取り付ける。

フロントキャリヤ組立

キャリヤ枠及びキャリヤ足の取付穴を合わせ,小ねじで仮

締めする。

フレームを組立台に保持

フレームを組立台に保持する。

(1)

シフトレバー取付バンドのねじを外す。

(2)

取付バンドの口を広げ,下パイプのヘッドラグ後方に
はめ,取付バンドの開口部をプライヤなどで閉じる。

(3)

下パイプのヘッドラグ後方約 100mm の位置に,左右の

レバーが傾かないように取付バンドのねじで固定す
る。

(4)

ワイヤガイドの取付ねじを外す。

(5)

取付バンドの口を広げ,下パイプのハンガラグ前方に
長いガイドを左側にしてはめ,開口部をプライヤなど
で閉じる。

シフトレバー,ワイヤガイド

組付け

(6)

下パイプのハンガラグ直前に,左右の傾きがないよう
に取付ねじで固定する。


10

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

前ブレーキ本体の貫通ボルトから取付ナット,座金及
び後部アール座金を外す。

(2)

ホーク肩の貫通穴に前方から貫通ボルトを通し,後方
から後部アール座金を入れて,前後のアール座金の曲
面をホーク肩の前後の曲面に合わせて押さえる。

(3)

前どろよけ取付金具の穴を貫通ボルトに通して,座金
を入れ,取付ナットで仮止めする。

(4)

左右のどろよけステーを前ホークつめに外側から沿わ

せ,取付穴にそれぞれ小ねじで固定する。

(5)

フロントキャリヤの後部取付金具の切欠き部を,前部
アール座金と前ブレーキアームとの間に入れて貫通ボ

ルトにはめ合わせ,取付ナットを仮締めする。

(6)

左右のキャリヤの足を,それぞれ左右の前ホークつめ
の取付穴に外側から小ねじで固定する。

前どろよけ,フロントキャリ
ヤ,前ブレーキ組付け

(7)

前ブレーキ取付ナットを締めて固定する。

(1)

前ハブナットを前ホークつめが入る程度に緩める。

(2)

左右のハブ座金をナット側に寄せて前車輪をホーク足

の間に入れ,座金とロックナットとでつめを挟むよう
にハブ軸をつめ溝の奥まで挿入してハブナットを仮締
めする。

(3)

ホーク足の内側とリムとの左右のすきまが等しくなる
ように車輪を調整し,ハブ軸が回らないようにハブナ

ットを左右交互に増締めして固定する。

前車輪組付け

 
 

(4)

車輪を軽く回し,回転の具合を点検する。

ハブナットの締付トル
クは,18N・m {180kgf・

cm}

を目安とする。

車輪の回転具合は,玉
押しの締め過ぎやがた

がなく,軽く回転させ
たときタイヤバルブが
緩やかに振子運動をし

てタイヤバルブが下に
きて止まるのを目安と
する。

(1)

フレームの後三角内側に後どろよけを挿入し,前端の
取付穴を下ブリッジ後ろ側に合わせ,前方から取付ね
じを通してナットで仮止めする。

(2)

後ブレーキ本体の貫通ボルトから取付ナット,座金及
び前部アール座金を外す。

(3)

フレームの後方から上ブリッジ穴に後ブレーキ本体の

貫通ボルトを通し,前部アール座金,どろよけ取付金
具,座金の順にはめ,前後のアール座金が上ブリッジ
を抱くようにして調整してナットで固定する。

後どろよけ,後ブレーキ組付

(4)

下ブリッジに仮止めした取付ねじの頭をねじ回しなど
で押さえ,内側のナットを締め,どろよけを固定する。

リングケース組付け

右ギヤクランクのアウタギヤ板の外側にリングケースを

組み付ける。


11

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

右クランク及び左クランクのキャップを外す。

(2)

クランク軸の左右ナットを外す。

(3)

右クランクの角穴内壁及びクランク軸の右角面部に異
物などの付着がないことを確かめて,右クランクの角
穴をクランク軸の角面に合わせてはめる。

(4)

クランク軸のナットをボックスレンチで締め付ける。  クランク軸ナットの締

付 ト ル ク は , 30N ・ m

{300kgf

・cm}  を目安と

する。

(5)

キャップを取り付ける。

ギヤクランク組付け

(6)

左クランクを右クランクと反対方向に一直線になるよ

うに,右クランクと同じ要領で組み付ける。

(1)

リヤディレーラのハブ軸ブラケットのセットボルトを
緩める。

リヤディレーラ組付け

 
 

(2)

フレームの後つめ溝の最奥部につめ内側からセットナ
ットの凸部を沿わせてはめ込み,ブラケットの溝をつ
め溝に沿わせて外側からつめを挟んで当て,セットボ

ルトで固定する。

フロントディレーラ組付け

(1)

取付バルブの締付ボルトを外す。

(2)

外ガイド板をアウタギヤ板に沿わせるようにして立パ
イプをリンクペースと取付バンドとで挟み,塗装面に

きずをつけないように注意しながら,バンド締付ボル
トで仮止めする。

(3)

チェーンガイドをアウタギヤ板の位置にしたとき,チ

ェーンガイドの下縁がギヤ板に接触せず,できるだけ
ギヤ板の歯先に近づくようにフロントディレーラの位
置を調整する。

(4)

上方から見たとき,チェーンガイドとギヤ板とがほぼ
平行になるように調整し,バンド締付ボルトで固定す
る。

(1)

ハブナットを後つめ及びディレーラのハブ軸ブラケッ
トが入る程度に緩め,後車輪をフリーホイールがリヤ
ディレーラ側になるように後三角の間に入れる。

(2)

右側のつめ溝とハブ軸ブラケットの溝とをそろえ,左
右のハブ座金を各々ナット側に寄せて,ハブ軸を左右

のつめ溝に挿入する。

後車輪仮付け

 

(3)

ハブ軸ブラケットの溝一杯にハブ軸を後ろに引いてハ
ブナットで仮締めする。


12

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

後車輪の左ハブナット及び座金を外し,ハブ軸にスタ
ンドの取付穴を通す。

(2)

スタンド取付板を左側チェーンステーに沿わせ,ハブ
軸に座金及びハブナットをはめて仮止めする。

スタンド組付け,後車輪調整
固定

(3)

チェーンステー及びバックホーク内側とリム側面との

それぞれの左右のすきまが等しくなるように後車輪の
姿勢を調整して,左右のハブナットをハブ軸が回らな
いように交互に増締めして固定する。

ハブナットの締付トル

クは,30N・m {300kgf・

cm}

を目安とする。

車輪の回転具合は,前

車輪と同じ要領で調整
する。

(1)

チェーンの外プレートのピンが突き出た側を外側に向
け,他端(内プレート側)をリヤディレーラのテンシ
ョンプーリー,ガイドプーリー,フリーホイールの順

で掛け,更にフロントディレーラのチェーンガイドを
通してギヤ板に掛け,チェーンの両端をはめ合わせる。

(2)

突き出ているピンを,外プレートからのピンの出が左
右均等になるようにチェーン切りなどで圧入する。

(3)

結合部を動かして結合部が滑らかに動くことを確認す

る。

チェーン掛け

(4)

インナギヤ板にチェーンを掛け,クランクを回してチ
ェーンが滑らかに作動することを確認する。

(1)

右(左)ペダルを右(左)クランクに仮付けする。

左側のペダルは左ねじ
であるので注意する。

(2)

ペダルスパナでペダル軸を挟み,クランクを逆回転さ
せてねじ込み,ペダルを固定する。

ペダル組付け

(3)

反対側のペダルも(1)及び(2)と同じ要領で組み付ける。


13

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

両シフトレバーを前方を一杯に倒す。

(2)

フロントディレーラのチェーンガイドを,戻り位置で

チェーンがインナギヤ板におさまり,チェーンとガイ
ドとがすれないようにロー側調整ねじで調整する。

(3)

リヤディレーラのガイドプーリを,戻り位置でチェー

ンが 5 段フリーホイールのトップギヤにおさまるよう
にトップ側調整ねじで調整する。

(4)

フロントディレーラのインナを左側レバーのワイヤ穴

に上側から通し,ワイヤニップルが受穴におさまるよ
うにインナを引っ張る。

(5)

このインナを左側のワイヤガイドの下をくぐらせ,フ

ロントディレーラのアウタ及びアウタ受けを通し,ワ
イヤ止め金具のワイヤ押さえ座金の下に通す。

(6)

インナに張り過ぎ,たるみなどが生じないように引っ

張りながら固定ボルトで固定する。

(7)

リヤディレーラのインナを右側シフトレバーのワイヤ
穴に上側から通し,ワイヤニップルが受穴におさまる

ようにインナを引っ張る。

(8)

このワイヤを右側のワイヤガイドの下をくぐらせ,チ
ェーンステーのアウタ受けの穴,リヤディレーラのア

ウタ及びアウタ受けの順に通し,ワイヤ止め金具のワ
イヤ押さえ座金で押さえて仮止めする。

ディレーラ仮調整,ワイヤ接

(9)

チェーンをアウタギヤ板と 5 段フリーホイールのトッ

プのスプロケットとに掛け,ワイヤに張り過ぎやたる
みがないように引っ張りながら固定ボルトで固定す
る。

(1)

フロントディレーラ

クランクを回しながらシフトレバーを操作し,チェ

ーンの掛替りの状態をみて,不具合のときはトップ側

及びロー側の調整ねじで調整する。

調整ねじで調整しきれないときは,立パイプへの取

付位置をわずかずつ上下させ,チェーンガイドの下縁

とギヤ歯先とのすきま,及びチェーンガイドとギヤ板
との平行度を調整する。

(2)

リヤディレーラ

クランクを回しながらシフトレバーを操作し,チェ

ーンり掛替りの状態をみて,不具合のときはトップ側
及びロー側の調整ねじで調整する。

ディレーラ調整,ワイヤキャ
ップ組付け

(3)

ワイヤキャップをはめ,プライヤなどで圧着する。

ワイヤキャップは,20N

{2kgf}

の 離 脱 力 に 耐

えること。

(1)

スタンドを停立状態にする。

組立台から下ろす

(2)

自転車を組立台から下ろす。


14

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

ハンドルステムのクランプボルトを緩め,ハンドルバ
ーを通す。

ハンドル組立

(2)

ハンドルバーの中央部をステムのクランプ部に合わ
せ,ハンドルバーのにぎり部がステムとほほ直角にな
るようにクランプボルトで固定する。

クランプボルトの締付
ト ル ク は , 18N ・ m

{180kgf

・cm}  を目安と

する。

(1)

組み立てたハンドルの引上げ棒を緩め,引上げうすを

遊び状態にしておく。

(2)

前車輪をまたいで支え,ホークステムにハンドルステ

ムを挿入する。

ハンドル組付け

 
 

(3)

ハンドルステムを,はめ合せ限界標識が見えなくなる
位置まで挿入し,前車輪に対してハンドルバーが直角

になるように,ハンドルの向きを調整し,引上げ棒を
締めてハンドルを固定する。

引上げ棒の締付トルク
は,

18N

・m {180kgf・cm}

を目安とする。

(1)

ブレーキレバーの取付バンドのねじを緩め,ハンドル
バーに通す。

(2)

ハンドルバーの上部直線部から曲線部に移行する付近
に左右のブレーキレバーを組み付け,取付バンドのね
じを仮締めする。

ブレーキレバーの先端
とハンドルバーとの面
を合わせる。

ブレーキレバー組付け

 

(3)

ブレーキレバーは,組付けの姿勢が対称になるように
調整して固定する。


15

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

前ブレーキの左右のブレーキブロックの位置及び向き
を調整してリムへの当たりを正し,ブレーキ舟の取付
ナットを仮締めする。

(2)

ブレーキ挟みを左右のブレーキ舟にかけ,ブレーキブ
ロックを制動状態にする。

(3)

前ブレーキワイヤのインナを抜き出し,ニップルを右
ブレーキレバーのニップル受け金具にはめ,ワイヤを
強く引く。

(4)

ブレーキワイヤのニップルが外れないよう注意しなが
らインナの先端をレバー取付穴,前アウタ,ブレーキ
ワイヤ調節ねじ,ブレーキワイヤ止めねじの順で通し,

前アウタの両端をそれぞれのアウタ受けにはめる。

ブレーキワイヤ調節ね
じは,軽く一杯にねじ
込 ん だ 状 態 に し て お

く。

(5)

ブレーキワイヤのインナにたるみが生じないように引
っ張って,ブレーキワイヤ止めねじのナットを締めて

ワイヤを固定する。

(6)

ブレーキ挟みを外し,ブレーキレバーを数回操作して
左右のブレーキブロックとリムとのすきまが均等にな

るようにブレーキアームの姿勢を調整してから貫通ボ
ルトのナットを増締めして,前ブレーキ本体を固定す
る。

(7)

ブレーキレバーを操作してブレーキを締め,ブレーキ
ブロックとリムとのすきま及び当たりを調整し,ブレ
ーキ舟の取付ねじを締め,ブレーキブロックを固定す

る。

ブレーキブロックとリ
ム と のす き ま は 2mm
を目安とするが,ブレ

ーキレバーを握ったと
きの締り具合,及びブ
レーキレバーとハンド

ルレバーとのすきまの
状態で調整する。

(8)

後ブレーキワイヤの組付け及び調整は,前ブレーキに

準じて,左ブレーキレバーに(1)(7)の要領で行う。

前・後ブレーキワイヤ組付
け,調整,ワイヤキャップ組
付け

(9)

ワイヤキャップをはめ,プライヤなどで圧着する。

ワイヤキャップは 20N

{2kgf}

の 離 脱 力 に 耐

えること。

リヤキャリヤ仮組立

リヤキャリヤ枠及びキャリヤ足の取付穴を合わせ,小ねじ
で組み立てて仮締めする。

(1)

シートピンのナットを外し,シートピンを抜く。

(2)

キャリヤの首部の取付穴をシートピン穴に合わせ,シ

ートピンでフレームに仮付けする。

(3)

キャリヤの足を後つめの取付穴に小ねじで固定する。

リヤキャリヤ組付け

(4)

キャリヤ枠と足との取付ねじを増締めする。


16

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

シートポスト仮付け

シートポストを立パイプにはめ合わせ限界標識が見えな
くなる位置まで挿入し,シートピンで仮締めする。

(1)

サドルの菊座ナットを緩めて,やぐらを菊座ボルトの

前側に倒す。

(2)

やぐらをシートポストの上端にはめ,サドルの上面を
上パイプに対してほぼ平行に保つ。

(3)

菊座ボルトがサドルのほぼ中央に位置するようにサド
ルの位置を決め,菊座のかみ合せに注意しながら菊座
ナットを左右均等に締め,サドルを固定する。

サドル組付け

(4)

サドルの向きを上パイプに合わせ,シートピンを締め
て固定する。

菊座ナット及びシート
ピンの締付トルクは,

18N

・m {180kgf・cm}  を

目安とする。

(1)

取付金具の汚れ,油分などをふき取る。

(2)

取付金具をダイナモブラケットの取付穴に合わせ,ダ
イナモのローラ回転軸が前ハブ軸心を向くように取付
ねじで仮付けする。

(3)

作動状態でローラ側面がタイヤのサイドウォールに平
均に接触するように取付位置を調整し,前照灯の光軸
が約 10m 前方の地面を照らすように取付角度を調整し

て,取付ねじを締め,ダイナモを確実に固定する。

ダイナモの固定は,取
付ボルトを押さえ,ナ
ットをボックススパナ

などで締め付けて確実
に固定する。

(4)

ダイナモを作動状態にして前車輪を回し,点灯を確認
する

発電ランプ組付け

(5)

ダイナモカバーを組み付ける


17

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

エンドキャップをハンドルバーの管端にはめる。

(2)

バーテープの端をエンドキャップに重ねて,右側に向

かって

3

1

4

1

くらいが重なるようにハンドルバーのに

ぎり部,ブレーキレバーのブラケット,ハンドルバー
の上部直線部の順で巻いていき,最後はハンドルラグ

から 40∼50mm まで巻いて,ハンドルバーの下側で終
わるようにテープを切って止める。

テープの巻き方向は,

逆巻きでもよい。

(3)

反対側も同じ要領で対称になるように巻く。

バーテープ巻き

ベル組付け

走行中に容易に操作できる位置に取り付け固定する。

フレームポンプ組付け

フレームポンプの両端をフレームのポンプペグにはめて
取り付ける。


18

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

組立終了後,次によって点検調整する。

(1)

ギヤクランクで後車輪を回転させたとき異常音がない

こと。

状況が許せば走行テス
トを行うことが望まし
い。

(2)

前車輪及び後車輪に著しい振れがないこと。

(3)

ハンドル,サドルの高さ及び姿勢が適正で,固定が確

実であること。

(4)

前ブレーキ及び後ブレーキを次の要領で点検する。

(a)

右レバーを締めたとき,前ブレーキのブロックが左
右均等にリムに接触すること。

(b)

ブレーキレバーを離したとき,ブレーキブロックの

リムへの片当たりがないこと。

(c)

下車した状態で自転車の横に立ってハンドルを持
ち,右ブレーキレバーを締め,ハンドルを下方に押

しつけながら自転車を前方へ押し出したとき,前車
輪が回らないこと。

(d)

左クランクを水平にし,左手で左ブレーキレバーを

締め,右手でサドルを支え,左ペダルに全体重をか
けたとき,後車輪が回らないこと。

(5)

クランクで後車輪を回転させながら,フロントディレ

ーラを操作したとき,チェーンが滑らかに掛け替わる
こと。

(6)

クランクで後車輪を回転させながらリヤディレーラを

操作したとき,チェーンが滑らかに掛け替わること。

(7)

各部品の組付位置,姿勢,すきま及び固定状態が適正
であること。

ハンドル及びサドルの
高さは,乗員の体格に

合わせて調整する。

点検調整

(8)

ワイヤ錠を取扱説明書などと一緒に袋に入れる。


19

D 9311-1994

表 5  系作業の総組立作業方法

工程名

組立作業方法

備考

(1)

ステーのどろよけ取付側の穴を,前どろよけ体の穴に

合わせ,フラップとともにばね座金及び小ねじで仮止
めする。

(2)

反対側のステーも(1)と同じようにして仮止めする。

前どろよけ組立

(3)

ステーの向きを車輪の中心に向けて調整し,小ねじの
ナットを締め付ける。

(1)

後どろよけ体のリフレクタ取付穴に,リフレクタの取
付ボルトを入れ,取付位置及び角度を調整し,どろよ
けの内側からナットを締めて固定する。

(2)

ステーを V 形に広げ,1 本をどろよけ体の後部ステー
穴に合わせ,小ねじで仮止めする。

(3)

ほかの 1 本のステーも,どろよけ体の上部ステー穴に

合わせ,小ねじで仮止めする。

(4)

反対側のステーも,(2)及び(3)と同様にして仮止めす
る。

後どろよけ組立

(5)

左右のステーの開きを調整し,小ねじのナットを締め
付ける。

(1)

組立用ハンドルのにぎり部が前向きになるように,ハ

ンドルステムを前ホークステムに挿入する。

ハンドル及び支持台でフレ

ームを保持

(2)

シートポストの下に支持台を置き,組立用ハンドルの

両にぎり部との 3 点でフレームを支え,床上に逆さに
立てる。

組立用のハンドルがな

いときは,組付用のハ
ンドルをきずがつかな
いようにして利用して

もよい。

(1)

シートピンのナットを外し,シートピンを抜き,キャ

リヤの首部の取付穴をシートピン穴に合わせ,シート
ピンで仮付けする。

リヤキャリヤ仮付け

(2)

キャリヤの足は,シートピン側に倒しておく。

(1)

錠本体を底板から取り外す。

(2)

底板の取付ねじを緩める。

錠台座組付け

(3)

錠台座を左ホーク足の錠落下防止凸部の上部(ホーク
肩側)に組み付けたとき,かんぬきが前ハブ軸心と平
行になるようにして取付ねじを交互に均等に締め付け

て組み付ける。


20

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

前どろよけ組付け

前ホーク裏ねじを外し,座金をはめ,裏ねじで前どろよけ
を前ホークに組み付ける。

(1)

後どろよけを後三角内側に挿入し,前端の取付穴を下
ブリッジ後ろ側に合わせて,ブリッジの前側から通し
た小ねじにどろよけの内側からナットをはめて仮止め

する。

(2)

上ブリッジ部に後どろよけを小ねじで仮付けする。

後どろよけ組付け

(3)

後どろよけの姿勢を調整しながら,上下ブリッジに仮
止めした小ねじの頭をねじ回しなどで押さえ,ナット
を締めてどろよけを固定する。

ドレスガード組付け

組付用のフック及びバンドでバックホーク及び後どろよ
けにドレスガードを組み付ける。

(1)

目玉を外し,後ふたを開く。

(2)

全ケース本体を,クランク軸を基準にしてフレームに
沿わせ,取付金具及びねじによってハンガ側に仮付け

する。

(3)

取付金具及びねじによってチェーンステーに組み付け
る。

全ケース組付け

(4)  (2)

で仮付けしたねじを増締めし,全ケースをフレーム

に固定する。

(1)

ローラが縦方向になるようにしてチェーンを伸ばし,
全ケース体の上部(供用状態のときの下部)に目玉側

から挿入し,下部は,ローラが横方向の状態で挿入す
る。

チェーン仮付け

(2)

チェーンを継手で結合し,継手クリップは,フリーホ

イールの駆動に対向する方向から挿入する。

右クランク仮付け

右クランクをクランク軸右側に仮付けする。


21

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

チェーン引きナットを緩める。

(2)

左右のハブナット及び座金を外し,チェーン引きボル

トの平面部の切欠きが外側になるようにハブ軸の両側
にはめる。

(3)

後車輪を支えてフリーホイールにチェーンを掛け,チ

ェーン引きが後つめの内側になるように,ハブ軸をつ
め溝に挿入する。

(4)

チェーン引き座金を後つめの端面にはめる。

後車輪仮付け,チェーン掛け

(5)

ギヤ板にチェーンを掛ける。

全ケース目玉組付け

右クランクを手前一杯に引き出し,クランクに目玉を通
し,全ケース本体に合わせてはめ,小ねじで固定する。

(1)

クランクピンのナット及び座金を外す。

(2)

右クランクを前後いずれかの方向に水平して,クラン
ク軸の端面(かど)がクランクの面と一致するように

して,クランクピンをハンマで打ち込み,座金をはめ
てナットを締め付ける。

クランクピンを打ち込
むとき,クランクピン

の頭にきずがつかない
ように銅製又は黄銅製
ハンマを使用するのが

よい。

ギヤクランク組付け

(3)

左クランクを,右クランクの反対方向に一直線になる
ようにクランク軸にはめ,右クランクと同じ要領で組

み付ける。

後車輪ハブ軸部調整

左右のチェーン引きナットを締め,クランクを回しながら
チェーンの張りを調整し,チェーンステー及びバックホー

クの内側と,リム側面とのそれぞれの左右のすきまが等し
くなるように後車輪の姿勢を調整する。

バンドブレーキ本体仮止め

バンドブレーキ本体の取付バンドをチェーンステーに仮

止めする。

スタンド,後どろよけ,キャ

リヤ組付け

(1)

スタンドを跳ね上げた状態にして,スタンド足を外側

に広げ,取付金具の穴をハブ軸にはめる。

このとき取付金具のコの字の部分でチェーンステーを抱

くようにして左右対称に取り付ける。

(2)

どろよけステー扇をハブ軸にはめる。

(3)

キャリヤの足をハブ軸にはめる。


22

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

ハブ軸に座金及びナットをはめ,ハブ軸が回らないよ
うナットを左右交互に締めて固定する。

ハブナットの締付トル
クは,30N・m {300kgf・

cm}

を目安とする。

後車輪調整固定

(2)

クランクを持って後車輪を回し,回転具合及びチェー
ンが全ケースに接触しないように点検調整する。

車輪の回転具合は,玉
押しの締め過ぎやがた

がなく,軽く回転させ
たとき,タイヤバルブ
が緩やかに振子運動を

してタイヤバルブが下
にきて止まるのを目安
とする。

全ケース後ふた組付け

全ケース後ふたを小ねじで止める。

バンドブレーキ本体固定

バンドブレーキ取付バンドの小ねじを増締めして固定す

る。

(1)

右(左)ペダルを右(左)クランクに仮付けする。

左側のペダルは左ねじ
であるので注意する。

(2)

ペダルスパナでペダル軸を挟み,クランクを逆回転さ

せてペダルを固定する。

ペダル組付け

(3)

反対側のペダルも,(1)及び(2)と同じ要領で組み付け
る。

(1)

ピンカバーを,クランク及びクランクピンに押し付け

てはめる。

クランクピンカバー組付け

(2)

反対側のピンカバーも同じ要領で組み付ける。

(1)

ハブ軸の左右のナット及び座金を外す。

(2)

前ホークつめ溝にハブ軸をはめる。

前車輪仮付け

(3)

ハブ軸に前どろよけステーをはめる。


23

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

バスケットの下面に,取付金具でバスケットステーを
組み付ける。

(2)

バスケットステーの穴を前ハブ軸にはめ,ハブ座金及
びハブナットを仮付ける。

バスケット組付け

(3)

バスケットの背面をバスケットブラケットに合わせて

組み付ける。

前車輪調整固定

ホーク足内側と前車輪のリム側面との左右のすきまが等
しくなるように調整して,後車輪と同じ要領でハブナット

を締め,固定する。

ハブナットの締付トル
クは,18N・m {180kgf・

cm}

を目安とする。

車輪の回転具合は,後
車輪のときと同じ要領

で調整する。

自転車を起こす

(1)

スタンドを停立状態にする。

(2)

自転車を起こす。

(3)

組立用ハンドルを抜く。

(1)

ハンドルの引上げ棒を緩め,うすを遊び状態にしてお
く。

(2)

ラグ両側の直線部を両手で握り,前車輪をまたいで支

え,ホークステムにハンドルステムを挿入する。

ハンドル組付け

(3)

ハンドルのステムを,はめ合せ限界標識が見えなくな
るまで挿入し,前車輪に対しハンドルバーが直角にな

るようにハンドルの向きを調整し,引上げ棒を締めて
ハンドルを固定する。

引上げ棒の締付トルク
は,18N・m {180kg・cm}

を目安とする。

(1)

にぎりを,ぬるま湯又は水に浸す。

にぎり組付け

(2)

にぎりの指形凸部が,ブレーキレバーの方向を向くよ
うに調整しながらハンドルバーにはめ込む。

に ぎ り を は め る と き
は,木ハンマなどで軽

く た た き 込 む の が よ
い。

(1)

小ねじを緩め,取付バンドを外す。

ベル組付け

(2)

ベルを走行中に容易に操作できる位置に取付バンド及
び小ねじで固定する。


24

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

(1)

前ブレーキのだるまねじを緩めて短棒を引き出し,小
ねじを外す。

(2)

ブレーキブロックの舟ねじを緩める。

(3)

前パイプをバスケットブラケットの穴に下からくぐら
せ,前またを,前どろよけ及び前車輪にまたがらせる。

(4)

短棒頭をハンドルの右はとに組み付ける。

(5)

右(左)のブレーキ足を,右(左)の足受けに入れ,
塗装にきずをつけないように注意しながら,右(左)

の足受けをホーク足に仮付けする。

(6)

ブレーキブロックとリムのすきまが,左右均等で 5∼

6mm

くらいになるように足受けの位置及び向きを調

整し,足受けを固定する。

(7)

ブレーキブロックとリムとのすきまが 3∼4mm になる
ように,前またと前どろよけとの間に指を入れて前ま

たを浮かし,だるまねじを緩めて短棒を固定する。

前ブレーキ組付け

(8)

右のブレーキレバーを締め,ブレーキをかけた状態で
舟ねじを締め,ブレーキブロックを固定する。

(1)

前クランクを下パイプのヘッド下ラグの後方に仮付け
する。

(2)

後パイプのだるまねじを緩め,短棒頭をハンドルの左
はとに組み付ける。

(3)

横方向から見たとき,ブレーキ後パイプの中心線がヘ

ッドパイプの中心線と重なるように,前クランクの位
置を調整して固定する。

(4)

ブレーキをかけたとき,前クランクと後パイプとがほ
ぼ直角になるように,前クランクとホーク肩との間に

指を入れてすきまを調整し,だるまねじを締めて短棒
を固定する。

(5)

後クランクをハンガ直上のなるべく低い位置に組み付

ける。

(6)

後クランクにばねを掛け,前クランクと後クランクと
を長棒で連結し,長棒が下パイプとほぼ平行になるよ

うに調整して固定する。

(7)

後クランクとバンドブレーキ本体の引棒だるまとを引
棒で連結し,引棒調節ナットでブレーキの調整をする。

後ブレーキロッド組付け,調

(8)

ハンドルの左ブレーキレバーを締め,ブレーキの作動
を点検する。


25

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

シートポスト仮付け

シートポストを立パイプに挿入し,シートピンで仮締めす
る。

(1)

サドルの菊座ナットを緩めて,やぐらを菊座ボルトの
前側に倒す。

(2)

やぐらをシートポストの上端にはめ,サドルの上面を
ほぼ水平にするか,又は,前方をわずかに高くする。

(3)

菊座ボルトがサドルのほぼ中央に位置するようにサド

ルの位置を決め,菊座のかみ合せに注意しながら菊座
ナットを左右均等に締め,サドルを固定する。

サドル組付け

(4)

シートポストを,はめ合せ限界標識が見えなくなるま

で挿入し,サドルの向きを上パイプに合わせ,シート
ピンを締めてサドルを固定する。

菊座ナット及びシート

ピンの締付トルクは,

18N

・ m {180kgf ・ cm}

を目安とする。

(1)

取付金具の汚れ,油分などをふき取る。

(2)

ダイナモ支持金具の穴にダイナモ取付金具の穴を合わ
せ,ブラケット取付ねじで仮締めする。

(3)

アースねじを緩め,塗装にきずを付けないよう注意し
ながら,右側のホーク足にダイナモ取付金具でダイナ
モを仮付けする。

(4)

ダイナモのローラ回転軸が前ハブ軸心を向き,ダイナ
モが作動状態のとき,ローラの側面がタイヤのサイド
ウォールに平均に接触するように取付位置及び角度を

調整し,ダイナモ取付ねじを仮締めする。

(5)

ダイナモローラの回転軸の向き,及びローラとタイヤ
との接触状態を確かめて,ダイナモ取付ねじを締め付

けてダイナモを確実に固定する。

ダイナモの固定は,取
付ボルトを押さえ,ナ

ットをボックススパナ
などで締め付けて確実
に固定する。

(6)

アースねじを締め付ける。

(7)

コードをバスケットステーに巻いてまとめ,一端をダ
イナモの端子に継ぎ,他の一端を前照灯の端子に継ぐ。

(8)

ダイナモを作動状態にして前車輪を回し,点灯を確認
する。

(9)

ランプの光軸が約 10m 前方の地面を向くように前照灯

の姿勢を調整して,取付ねじで固定する。

発電ランプ組付け

(10)

ダイナモカバーを組み付ける。


26

D 9311-1994

工程名

組立作業方法

備考

錠本体組付け

錠台座に錠本体を組み付ける。

組立終了後,次によって点検調整する。

(1)

ギヤクランクで後車輪を回転させたとき,異常音がな

いこと。

状況が許せば走行テス
トを行うことが望まし
い。

(2)

前車輪及び後車輪に著しい振れがないこと。

(3)

ハンドル,サドルの高さ及び姿勢が適正で,固定が確
実であること。

(4)

前ブレーキを次の要領で点検する。

(a)

右ブレーキレバーを締めたとき,前ブレーキのブロ
ックが左右均等にリムに接触すること。

(b)

ブレーキレバーを離したとき,ブレーキブロックが

確実に復元すること。

(c)

下車した状態で自転車の横に立ってハンドルを持
ち,右ブレーキレバーを締め,ハンドルを下方に押

しつけながら自転車を前方に押し出したとき,前車
輪が回らないこと。

(5)

後ブレーキを次の要領で点検する。

(a)

左クランクを水平にして左ブレーキレバーを締め,
右手でサドルを支え,左ペダルに全体重を掛けたと
き後車輪が回らないこと。

(b)

ブレーキレバーを離したとき,ブレーキドラムとブ
レーキライニングとが接触しないこと。

点検調整

(6)

各部品の組付位置,姿勢,すきま及び固定状態が適正

であること。

ハンドル及びサドルの

高さは,乗員の体格に
合わせて調整する。


27

D 9311-1994

自動車航空部会  自転車専門委員会  構成表(昭和 63 年 7 月 1 日改正のとき)

氏名

所属

(委員会長)

杉  山  量  重

財団法人日本車両検査協会

稲  川  泰  弘

通商産業省機械情報産業局

山  田  晋  作

警察庁交通局

飛  田      勉

工業技術院標準部

豊  増  武  志

有限会社ユタカ技術研究所

服  部  四士主

財団法人自転車産業振與協会技術研究所

村  田  兼  房

財団法人自転車産業振與協会

伊  藤  文  一

財団法人日本消費者協会

小  澤  福次郎

日本自転車軽自動車商協同組合連合会

瀬  尾  宏  介

国民生活センター

高  橋  豊  久

郵政省大臣官房資材部

鳥  山  新  一

鳥山研究所

西  堀  雄  三

全国児童乗物団体連合会

丸  山  愛  吉

日本自転車製造卸協同組合連合会

天  野  源  紀

丸石自転車株式会社

田  中      興

日米富士自転車株式会社

小  林  崇  利

新家工業株式会杜

斉  藤  節  夫

ブリヂストンサイクル株式会社

佐々木      宏

社団法人日本自転車工業会

堂  岡      肇

ナショナル自転車工業株式会社

山  崎  利  門

宮田工業株式会社

三  枝  繁  雄

製品安全協会

田  中      修

通商産業省通商産業検査所

(関係者)

小  倉  建  昭

社団法人日本自転車工業会

成  瀬  勝  夫

日本自転車タイヤ工業組合

(事務局)

江  口  信  彦

工業技術院標準部機械規格課(昭和 63 年 7 月 1 日改正のとき)

牛  島  宏  育

工業技術院標準部機械規格課(昭和 63 年 7 月 1 日改正のとき)

(事務局)

笹  尾  照  夫

工業技術院標準部機械規格課(平成 6 年 1 月 1 日改正のとき)