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日本工業規格

JIS

 D

8105

-1994

自動車用ホイ−ルナットレンチ

Wheel nut wrenches for automobiles

1.

適用範囲  この規格は,自動車用ホイ−ルナットの着脱に用いるホイ−ルナットレンチ(以下,レン

チという。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材材

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼

JIS Z 2245

  ロックウェル硬さ試験方法

2.

この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。

2.

種類  レンチの種類は,その形状によって両口形,片口 T 形及び片口 L 形の 3 種類とする。

3.

形状及び寸法  レンチの形状は,付図 に示すものを普通とし,寸法は付表 1に示すとおりとする。

4.

品質

4.1

外観  レンチの外観は,次のとおりとする。

(1)

レンチには有害な傷・割れ・まくれ・さび・曲がりその他の欠点がなく,仕上りの程度は,良好なも

のとする。

(2)

レンチのナットにはまり合う面は,平滑であって,等辺な六角又は四角とする。

4.2

硬さ  レンチ本体の硬さは,頭部で HRC30 以上とする。

4.3

強さ  レンチ本体及びハンドルの強さは,次のとおりとする。

(1)

レンチ本体は,

表 に示す値以上のねじり強さをもつものとする。

(2)

ハンドルは,

表 に示す値の 60%以上の曲げ強さをもつものとする。ただし,両口形の場合は,大き

い二面幅の値からとるものとする。

表 1

単位 N・m {kgf・m}

二面幅

(mm)

14 17 19 20 21 23 26 29 32 35 38 41

六角部 206

{21}

294

{30}

353

{36}

− 412

{42}

481

{49}

569

{58}

686

{70}

834

{85}

981

{100}

981

{100}

981

{100}

四角部

− 382

{39}

− 510

{52}

539

{55}


2

D 8105-1994

5.

材料  レンチの材料は,表 に示すもの又はこれらと同等以上の品質をもつ材料とする。

表 2

名称

材料

本体(頭部及びシャンク部) JIS G 4051 の S45C

ハンドル

JIS G 3101

の SS330

6.

試験方法

6.1

硬さ試験  レンチの硬さ試験は,JIS Z 2245 による。

なお,これに準じた試験方法によっても差し支えない。

6.2

強さ試験  レンチ本体及びハンドルの強さ試験は,次のとおりとする。

(1)

両口形及び片口 T 形のレンチは,レンチ本体の六角部口径(又は四角部口径)に六角(又は四角)試

験棒を挿入し,他端のハンドル穴には,これに適合するハンドル試験棒を挿入して,六角(又は四角)

試験棒又はハンドル試験棒のどちらかを固定し,固定してない試験棒に

表 に示す値のねじりモ−メ

ントを約 1 分間加えて行う。

(2)

片口 L 形のレンチは,レンチ本体の六角部口径に六角試験棒を挿入して,試験棒又はシャンク部末端

のどちらかを固定し,固定してない方から

表 に示す値のねじりモ−メントを約 1 分間加えて行う。

(3)

ハンドルは,ハンドルの端を固定し,他の末端に

表 に示す値の 60%の曲げモ−メントを約 1 分間加

えて行う。

7.

検査

7.1

形状及び寸法検査  形状及び寸法は,3.の規定に適合しなければならない。

7.2

外観検査  外観は目視によって検査を行ったとき,4.1 の規定に適合しなければならない。

7.3

硬さ検査  レンチ本体の硬さは,6.1 の試験方法によって試験を行ったとき,4.2 の規定に適合しな

ければならない。

7.4

強さ検査  レンチ本体及びハンドルの強さは,6.2 の試験方法によって試験を行ったとき,4.3 の規

定に適合しなければならない。

8.

製品の呼び方  レンチの呼び方は,規格名称(又は規格番号),種類及び呼びによる。ただし,両口形

のうち四角口径の場合は,呼びの末尾に S の記号を付ける。

例  自動車用ホイ−ルナットレンチ両口形 S 38×21 S 又は JIS D 8105 S 38×21 S

自動車ホイ−ルナットレンチ片口 T 形

4

3

又は JIS D 8105 T

4

3

9.

表示  レンチ本体の適当な箇所に,原則として口径及び製造業者名又はその略号を刻印で表示する。

関連規格  JIS D 2701  自動車用ホイ−ルナット


3

D 8105-1994

付図 1  形状

備考1.  本体は,頭部とシャンク部を溶接したものでもよい。

2.

片口 L 形のシャンク部末端は,図に示すような形状としてもよい。

3.

ハンドルには,必要がある場合,適当な抜け止めを付ける。


4

D 8105-1994

付表 1  両口形ホイ−ルナットレンチ

単位 mm

呼び

S

1

S

2

W

1

W

2

l

1

l

2

l

3

D

1

D

2

D

3

d

L

1

L

2

最小  最大

最小  最大  最小

最大

最小

最小

最小

最小

最大

最大  最小  最大

A

式 35×17 35.2

35.6

− 17.1

17.3

23 23 13 33 53 38 27 26 330

300

 (35

×20) 35.2

35.6

20.15

20.4

26 23 15 35 53 44 30 26 445

415

 (35

×21) 35.2

35.6

21.15

21.4

27 23 17 37 53 46 32 26 445

415

 S38

×20 38.2

38.6

20.15

20.4

26 26 15 38 57 44 30 26 330

300

 L38

×2

4 5

4 5

 S38

×21 38.2

38.6

21.15

21.4

27 26 17 39 57 46 32 26 330

300

 L38

×2

4 5

4 5

 (41

×20) 41.2

41.6

20.15

20.4

26 27 15 40 62 44 30 26 445

415

 41

×21 41.2

41.6

21.15

21.4

27 27 17 41 62 46 32 26 445

415

 21

×19  21.15 21.4 19.15 19.4  −

− 17 17 − 32 30 − 20 200

170

 23

×21  23.15 23.4 21.15 21.4  −

− 19 17 − 35 32 − 20 220

190

 26

×23  26.15 26.4 23.15 23.4  − ` − 21 19 − 39 35 − 20 250

220

 (S32

×29) 32.2 32.6

29.15

29.4

− 25 25 − 48 44 − 26 330

290

 (L32

× 9

4 5

4 5

B

(

)

16

13

2

1

1

×

S

38.3 38.7

20.79

21.04

26 26 15 38 57 44 30 26 330

300

(

)

16

13

2

1

1

×

L

4 5

4 5

備考1.  呼びで括弧を付けた寸法は,なるべく用いない方がよい。

2.

呼びのうち記号 S は,全長が短いもの,記号 L は,全長が長いものを示す。

3.  L

1

及び L

2

寸法は,特に受渡当事者間の協定のない限り,上表の寸法によるものとし,その許容差は±2%以内

とする。

4.

呼びに対するハンドル穴径 とハンドルとの組合せは,

別表 によることが望ましい。


5

D 8105-1994

付表 2  片口 形ホイ−ルナットレンチ

単位 mm

S

l

d

D

1

D

2

L

1

L

2

呼び

最小

最大

最小

最大

最大

最大

A

式 14

14.1

14.3 14 17 21 25 115

100

  17

17.1

17.3 17 17 26 25 145

130

  19

19.15

19.4 17 17 29 25 165

150

  21

21.15

21.4 17 20 32 30 190

170

  23

23.15

23.4 19 20 35 30 210

190

  26

26.15

26.4 21 20 39 30 240

220

B

÷

ø

ö

ç

è

æ

16

9

14.39

14.59

14 17 21 25 115

100

÷

ø

ö

ç

è

æ

8

5

15.98

16.18

17 17 26 25 145

130

4

3

19.20

19.45

17 17 29 25 165

150

16

13

20.79

21.04

17 20 32 30 190

170

8

7

22.37

22.62

19 20 35 30 210

190

÷

ø

ö

ç

è

æ

16

15

23.96

24.21

19 20 35 30 210

190

備考1.  呼びで括弧を付けた寸法は,なるべく用いない方がよい。

2.  L

1

及び L

2

寸法は,特に受渡当事者問の協定のない限り,上表の寸法による

ものとし,その許容差は±2%以内とする。

3.

呼びに対するハンドル穴径 d とハンドルとの組合せは,

別表 によること

が望ましい。


6

D 8105-1994

付表 3  片口 形ホイ−ルナットレンチ


7

D 8105-1994

付表 3  (続き)

単位 mm

S

l

D

H

L

呼び

最小

最大

最小

最大

A

式 14 14.1

14.3  14  21 100 200

 17

17.1

17.3

17

26

130

250

 19

19.15

19.4

17

29

150

280

 21

21.15

21.4

17

32

170

280

 23

23.15

23.4

19

35

190

300

 26

26.15

26.4

21

39

220

300

B

÷

ø

ö

ç

è

æ

16

9

14.39 14.59

14

21

100

200

÷

ø

ö

ç

è

æ

8

5

15.98 16.18

17

26

130

250

4

3

19.20 19.45

17

29

150

280

16

13

20.79 21.04

17

32

170

280

8

7

22.37 22.62

19

35

190

300

÷

ø

ö

ç

è

æ

16

15

23.96 24.21

19

35

190

300

備考1.  呼びで括弧を付けた寸法は,なるべく用いない方がよい。

2.  H

及び 寸法は,特に受渡当事者間の協定のない限り,上

表の寸法によるものとし,その許容差は±2%以内とする。

3.

シャンク部の角度  (

θ)  は,90 度又は 105 度を普通とする。


8

D 8105-1994

付表 4  ハンドル

単位 mm

d L

  最小

14 300

16 300

19 350

22 400

25 450

備考  寸法は,特に受渡当事者間の協定のない限

り上表の寸法による。

別表 1  ハンドル穴とハンドルとの組合せ

単位 mm

両口形

片口 T 形

ホイ−ルナットレンチ

ホイ−ルナットレンチ

呼び

本体のハンド
ル穴径

組み合わされ
るハンドル

呼び

本体のハンド
ル穴径

組み合わされ
るハンドル

A

式 35×17 23

22

A

14 15  14

  26 25

  17 16

 (35

×20)

23 22

17 17 16

  26 25

  15 14

 (35

×21)

23 22

19 17 16

  26 25

  15 14

 38

×20

26 25

21 20 19

 38

×21

26 25

  17 16

 (41

×20)

26 25

23 20 19

 (41

×21)

26 25

  17 16

 21

×19

17 16

26 20 19

20

19

B

15 14

 23

×21 17

16

÷

ø

ö

ç

è

æ

16

9

17 16

  20 19

17 16

 26

×23 20

19

÷

ø

ö

ç

è

æ

8

5

15 14

 (32

×29)

23 22

17 16

26

25

4

3

15 14

B

20

19

2

1

1

×

16

13

26 25

16

13

17 16

20

19

8

7

17 16

÷

ø

ö

ç

è

æ

16

15

20 19


9

D 8105-1994

自動車部会  自動車用ホイ−ルナットレンチ専門委員会  構成表(昭和 38 年 3 月 1 日制定のとき)

氏名

所属

(委員会長)

伊  藤  文  蔵

工業技術院機械技術研究所

安  達  幸  一

工業技術院標準部

岩  倉  左  門

運輸省自動車局

鈴  本  作  良

社団法人日本自動車部品工業会

遠  間  武  夫

社団法人日本自動車整備振興会連合会

阿  部  勢  一

社団法人日本乗合自動車協会

小  林  光  雄

自動車機械工具工業会

八  田      弘

油野工業株式会社

阿  部  達  一

車輪工業株式会社

斉  藤  喜  一

京都機械工具株式会社

前  田  軍  治

前田金属工業株式会社

高  梨  銀  三

江東産業株式会社

河  口      彰

京都機械株式会社

芦  沢  幸  栄

荏原工業株式会社

長  林      茂

萬平産業株式会社

新  田  英  昭

株式会社巴製作所

斉  藤  善一郎

日産自動車株式会社

岩  田      清

トヨタ自動車販売株式会社

角  田  正  夫

東洋工業株式会社

渡  瀬  善次郎

鈴木自動車工業株式会社

桜  井  真一郎

プリンス自動車工業株式会社

木  村  高  明

富士重工業株式会社

中  川      公

愛知機械工業株式会社

北  条      晃

日野自動車工業株式会社

宮  川      茂

日産ディーゼル工業株式会社

立  松      通

日本小型自動車工業会

(事務局)

井  田      孝

工業技術院標準部運輸航空規格課

(事務局)

村  里  利  明

工業技術院標準部機械規格課(昭和 52 年 11 月 1 日改正のとき)

(事務局)

笹  尾  照  夫

工業技術院標準部機械規格課(平成 6 年 9 月 1 日改正のとき)