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日本工業規格

JIS

 D

8102-

1994

自動車用油圧式ガレージジャッキ

Hydraulic garage jacks for automobiles

1.

適用範囲  この規格は,自動車に用いる移動装置をもつ油圧式ガレージジャッキ(以下,ジャッキと

いう。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3445

  機械構造用炭素鋼鋼管

JIS G 3452

  配管用炭素鋼鋼管

JIS G 3454

  圧力配管用炭素鋼鋼管

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 5501

  ねずみ鋳鉄品

JIS G 5702

  黒心可鍛鋳鉄品

2.

この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。

2.

呼び荷重  呼び荷重は,1.5,2,3,4,5,7,8 及び 10t とする。

3.

主要部の名称及び材料  主要部の名称及び材料は,原則として付図 に示すとおりとする。

4.

構造

4.1

ジャッキの構造は,原則として

付図 に示すとおりとする。

4.2

ジャッキは,最大使用荷重(質量)の 110%以上の荷重(質量)が上がらないような構造とする。

5.

最大使用荷重(質量)及び寸法  最大使用荷重(質量)及び寸法,次の表 に示すとおりとする。


2

D 8102-1994

表 1

単位 mm

参考

車輪径

車輪幅

呼び荷重 
(質量)

(t)

最大使
用荷重

(質量)

(kg)

揚程

(最小)

縮小時
の高さ

(最大)

フレーム

の高さ

(最大)

前輪における

全幅

前輪 後輪 前輪 後輪

前車
軸径

本体の質量

(kg)

1.5 1

500

300

130 170

200

∼300

100

60

35

25 20  35

∼ 55

2 2

000

350

130

180

200

∼300

100

60

35

25 20  50

∼ 80

3 3

000

400

140

200

250

∼350

100

60

40

25 25  60

∼ 90

4 4

000

400

160

200

250

∼350

100

60

45

25 25  80

∼120

5 5

000

400

160

210

300

∼400

110

90

50

35 30 110

∼140

7 7

000

400

160

230

300

∼400

120

90

55

35 30 120

∼160

8 8

000

400

170

240

300

∼400

125

90

60

35 35 130

∼200

10 10

000

400

170

250

300

∼450

135

90

60

35 35 130

∼200

備考  縮小時の高さは,受金上面までの高さとする。

6.

検査

6.1

検査項目  検査項目は,次のとおりとする。

(1)

外観検査

(2)

構造及び寸法検査

(3)

性能検査

(a)

無負荷作動検査

(b)

負荷作動検査

(c)

セフティバルブ作動検査

(d)

漏れ検査

6.2

外観検査  鋳す,割れ,さびなどがなく,溶接,塗装が良好でがたが少なく,その他有害な欠点が

あってはならない。

6.3

構造及び寸法検査  構造及び寸法検査は,4.及び 5.の規定に適合しなければならない。

6.4

性能検査

6.4.1

無負荷作動検査

(1)

ジャッキの移動は,コンクリート床上を 1 人で容易に操作でき,前輪は後輪を支点として軽く浮き上

げられなければならない。

(2)

受金を最低位置から最高位置まで作動させたとき,バルブの作動に異常があってはならない。

(3)

最高位置における揚程制限装置の作動は,確実でなければならない。

(4)

最高位置からリリーズバルブを用いて受金を降下させたとき,受金は円滑に降下しなければならない。

(5)

軸受部は潤滑が十分で,きしり音,がたがあってはならない。

6.4.2

負荷作動検査  ジャッキの受金の中心部に最大使用荷重(質量)を加え,アームの上面がほぼ水平

位置から最高位置まで繰り返し 3 回押し上げたとき,作動状況は,円滑,確実で,各部に永久変形,油漏

れその他の異常があってはならない。

また,最大使用荷重(質量)におけるリリーズバルブの操作は,安全で,その作動は,良好でなければ

ならない。

なお,ハンドル操作力は,最大使用荷重時において 600N {60kgf}  以下でなければならない。


3

D 8102-1994

6.4.3

セフティバルブ検査  セフティバルブは,受金を最大揚程の約

2

1

の位置にして,最大使用荷重(質

量)100%を超え 110%以内で確実に作動しなければならない。

6.4.4

漏れ検査  最大揚程の約

2

1

の位置にしてジャッキの受金に最大使用荷重(質量)に相当する静荷重

を加えたとき,3 分後の受金の降下量は,0.5mm 以下でなければならない。ただし,油の温度は常温とす

る。

その後,無負荷のまま 1 時間以上放置し,油漏れがあってはならない。

7.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格名称及び呼び荷重による。

例  自動車用油圧式ガレージジャッキ 10t

8.

表示  ジャッキには,次の事項を表示する。

なお,製品には,

“ブレーキ液を使用してはならない”ということを明記した銘板をちょう(貼)付する。

(1)

製造業者名又はその略号

(2)

製造年月又はその略号

(3)

呼び荷重

付図 1  自動車用油圧式ガレージジャッキ(参考)


4

D 8102-1994

付図 1  (続き)

番号

主要部の名称

材料

番号

主要部の名称

材料

1

車輪

JIS G 5501

の FC200 16

ピストンロッド

JIS G 4051

の S35C

2

車軸

JIS G 4051

の S35C

17

ピストン

JIS G 4051

の S20C 又は

JIS G 5501

の FC200

3

受金

JIS G 4051

の S20C 又は

JIS G 5702

の FCMB310 

18

アーム作動用シリンダ

4

受金台

JIS G 5501

の FC200 19

油圧ポンプシリンダ

JIS G 3454

の STPG370 又は

JIS G 3445

の STKM13A

5

リンクロッド

JIS G 3101

の SS4100 20

ポンププランジャ

JIS G 4051

の S43C

6

アーム

JIS G 3101

の SS400 21

リリーズバルブ(

1

)

7

リンクロッドピン 22

セフティバルブ(

1

)

8

アームピン 23

揚程制限装置

9

ピストンピン

JIS G 4051

の S43C

24

給油口

10

フレーム

JIS G 3101

の SS400 25

空気抜き(

2

)

26

ピストンパッキン

11

ハンドル

JIS G 3452

の SGP 又は

JIS G 3101

の SS400

27

プランジャパッキン

12

降下ハンドル

JIS G 5501

の FC200 又は 

JIS G 3101

の SS400 

28

ピストン油止めパッ
キン

13

ブラケット

JIS G 5501

の FC200 又は

JIS G 3101

の SS400

29

プランジャ油止めパ
ッキン

14

シリンダ取付ボルト  JIS G 3101 の SS400

15

足踏みペダル

JIS G 5501

の FC200 又は

JIS G 3101

の SS400

30

リリーズバルブ油止
めパツキン

クロムなめし牛革又は耐油
性ゴム

(

1

)

リリーズバルブ及びセフティバルブは兼用してもよい。

(

2

)

空気抜き,給油口及び油量点検口は兼用してもよい。

備考  形状は一例を示す。


5

D 8102-1994

自動車部会  自動車用ジャッキ専門委員会  構成表(昭和 52 年 10 月 1 日改正のとき)

氏名

所属

(委員会長)

正  木  六  郎

東京理科大学工学部

中  沢  忠  義

通商産業省機械情報産業局

浦  野  力  光

運輸省自動車局

青  地  慎太郎

通商産業省工業品検査所

若曽根  和  之

工業技術院標準部

山  口  殿  夫

自動車機械工具工業会

村  上  邦  彦

社団法人日本自動車機械工具協会

堀  山      健

社団法人日本自動車整備振興会連合会

鈴  本  作  良

社団法人日本自動車部品工業会

田  口  早  苗

日野自動車工業株式会社

桑  原  忠  夫

三菱自動車工業株式会社

杉  田  良  一

トヨタ自動車販売株式会社

加  藤  克  二

富士重工業株式会社

藤  川  一  夫

萱場工業株式会社

正  田  容  章

株式会社マサダ製作所

竹  内  常  男

竹内工業株式会社

川  崎  泰  司

川崎工業株式会社

田  窪  久  男

タクボ工業株式会社

田  中      広

安全自工株式会社

望  月  忠  義

ヤスヰ産業株式会社

大  嶋  伸之助

和光工業株式会社

小  俣  邦  明

萬平産業株式会社

中  沢  高  明

アイシン精機株式会社

(事務局)

村  里  利  明

工業技術院標準部機械規格課

(事務局)

笹  尾  照  夫

工業技術院標準部機械規格課

(平成 6 年 9 月 1 日改正のとき)