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日本工業規格

JIS

 D

6403

-1995

産業車両用タイヤ

Tires for industrial vehicles

1.

適用範囲  この規格は,産業車両用タイヤ(以下,タイヤという。)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS D 4201

  自動車用タイヤ・チューブ・リムバンド・フラップの呼び方

JIS D 4202

  自動車用タイヤの諸元

JIS D 4230

  自動車用タイヤ

JIS D 6401

  産業車両及び建設車両用タイヤの諸元

JIS G 3510

  スチールタイヤコード試験方法

JIS K 6200

  ゴム用語

JIS K 6251

  加硫ゴムの引張試験方法

JIS K 6256

  加硫ゴムの接着試験方法

JIS K 6257

  加硫ゴムの老化試験方法

JIS L 1017

  化学繊維タイヤコード試験方法

2.

この規格の中で{  }を付けて示している単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考値である。

2.

用語の定義  この規格で用いる用語の定義は,JIS D 4201JIS D 4202JIS D 4230 及び JIS K 6200

によるほか,次による。

(1)

サイドウォール部  トレッドとビード間の外壁。

(2)

コード  タイヤの内部でプライを形成しているよりを与えられた繊維(又は金属線など)。

(3)

ブレーカ  バイヤスプライタイヤのカーカスを保護するため,主としてトレッドとカーカス間に挿入

されるビードに達しないコード層。

(4)

ベルト  ラジアルプライタイヤのトレッドとカーカス間にあるビード部に達しないコード層で,たが

効果を果たすもの。

(5)

ビード部  スチールワイヤなどの束をプライで包み,リムにかん合するように作られた部分。

(6)

コードアングル  コードとトレッドセンターラインとの角度。

3.

種類及び寸法  タイヤの種類及び寸法は,JIS D 6401 又は公共機関で定めた規格による。

4.

材料及び加工方法


2

D 6403-1995

4.1

タイヤは,配合ゴム,すだれ織布,平織布(

1

)

及びビードワイヤなどを材料として,使用目的に適す

るように成形のうえ加硫製造したもので,

図 のように大別してトレッド部,サイドウォール部,ブレー

(

2

)

又はベルト部,カーカス部及びビード部からなり,これらは完全かつ強固に密着していなければなら

ない。

(

1

)

すだれ織布及び平織布にはスチール,ガラスなどの無機物のものも含む。

(

2

)

ブレーカは省略することもある。

図 1  タイヤ断面の一例

4.2

すだれ織布には,配合ゴムを十分に施し,各布層相互が確実に密着するとともに,布層間に判然と

したゴム層が存在していなければならない。

4.3

ビード部には,ビードワイヤなどを心として,動かないように布層間に堅固に保持されていなけれ

ばならない。

5.

品質

5.1

外観  タイヤは,形状,肉厚ともに均整で,きず,気泡,ゴム割れ,ゴム流れ不良,異物混入など

の使用上有害な欠点がないものでなければならない。

5.2

性能  タイヤは 6.16.4 の試験方法によって試験し,表 の規定に適合しなければならない。

表 1  性能

試験項目

性能

適用箇条

引張強さ  MPa {kgf/cm

2

} 12.7

{130}

以上

引張試験

伸び  % 350 以上

6.1

トレッドゴム

老化試験

引張強さ低下率  % 20 以下

6.2

引張試験

引張強さ  N/mm {kgf/cm}

15.7 {16.0}

以上

6.3

カーカス

はく離試験

はく離強さ  N/mm {kgf/cm}

3.2 {3.2}

以上

6.4

6.

試験方法

6.1

トレッドゴムの引張試験  トレッドゴムの引張試験は,JIS K 6251 に規定する方法によって行い,

試験片は,ダンベル状 3 号形又はダンベル状 4 号形を用いる。試験片は,試料のトレッド部から採り,厚

さ 0.5mm 以上 3.0mm 以下とする。試験は,試験片 4 個を測定し,その中央値を採る。


3

D 6403-1995

6.2

トレッドゴムの老化試験  トレッドゴムの老化試験は 6.1 と同様に試験片を 4 個採り JIS K 6257 

4.

[空気加熱老化試験(ノーマルオーブン法)

]に規定する方法によって行う。ただし,老化温度は,70±

1

℃で連続 96 時間又は 90±1℃で連続 24 時間促進老化させた後,引張強さを測定し,次の式(1)によって,

老化前に対する引張強さの低下率を算出する。

100

)

TB

(

0

1

0

×

=

X

X

X

A

C

 (1)

ここに,

A

c

 (TB)

老化前に対する引張強さの低下率 (%)

X

0

老化前の引張強さの中央値  MPa {kgf/cm

2

}

X

1

老化後の引張強さの中央値  MPa {kgf/cm

2

}

6.3

カーカスの引張試験  カーカスの引張試験は,トレッド中央下のカーカス中央層から,試験片とし

て任意にコード 10 本を採り,単糸引張試験機,布引張試験機又はゴム引張試験機によってコード 1 本ごと

の引張荷重を測定し,その平均値にトレッド中央下のカーカス層 25 mm 幅の打込数を乗じて得た数値を S

とし,トレッド中央下のカーカス中央層のコードアングルを

α

として,次の式(2)によって引張荷重を算出

する。ただし,引張速度は,JIS L 1017 の 7.5(引張強さ及び伸び率)又は JIS G 3510 の 6.4(切断荷重及

び切断時全伸び)の規定による。

また,つかみ間距離は 100∼250mm とする。

α

2

sin

=

S

PR

P

L

 (2)

ここに,

L

:  引張荷重 N {kgf}

P

:  実プライ数

PR

:  プライレーティング(

3

)

S

:  (コード 1 本当たりの引張荷重)×(カーカス層 25mm の打

込数)

α

:  コードアングル

(

3

)

ラジアルタイヤの場合は,該当するバイアスタイヤの最高 PR を適用

する。

6.4

はく離試験  はく離試験は,試料から第 1 層のたて糸の方向に,カーカスの中央層の 2 層を含むよ

うに試験片を採り,JIS K 6256 の 4.(布と加硫ゴムのはく離試験)に規定する方法によってはく離強さを

求める。この場合カーカス間のはく離試験が困難な場合は,ベルトとカーカス間のはく離強さを求める。

7.

タイヤの呼び  タイヤの呼びは,JIS D 4201 の規定による。

8.

表示  タイヤには次の事項を表示しなければならない。

(1)

タイヤの呼び

(2)

製造記号

(3)

製造業者名又はその略号

関連規格

  JIS Z 8203  国際単位系 (SI) 及びその使い方


4

D 6403-1995

高分子部会  タイヤ・チューブ専門委員会  構成表(昭和 62 年 12 月 1 日改正のとき)

氏名

所属

(委員会長)

藤  本  邦  彦

芝浦工業大学

下  平      隆

運輸省地域交通局

石  川  安  男

防衛庁装備局

清  水  健  一

工業技術院機械技術研究所

阿  部  巳喜雄

通商産業省基礎産業局

桜  井  俊  彦

工業技術院標準部

丹  野  博  実

財団法人化学品検査協会

林      則  行

株式会社ブリヂストン

長谷部  嘉  彦

横浜ゴム株式会社

山  本  博  美

住友ゴム工業株式会社

稲  田  史  郎

東洋ゴム工業株式会社

上  田      稔

オーツタイヤ株式会社

林          宏

社団法人日本自動車タイヤ協会

成  瀬  勝  夫

日本自転車タイヤ工業組合

伊  藤  勝  利

社団法人日本自動車工業会

三  浦      登

日産自動車株式会社

河  野  明  夫

本田技研工業株式会社

寺  田      克

社団法人日本産業車両協会

和  泉      潔

三菱重工業株式会社

仙  波  日出夫

井関農機株式会社

高  砂  智  也

石川島芝浦機械株式会社

(事務局)

池  田  喜  好

工業技術院標準部繊維化学規格課

遠  藤      薫

工業技術院標準部繊維化学規格課

(事務局)

小  林      勝

工業技術院標準部繊維化学規格課(平成 7 年 3 月 1 日改正のとき)

砂  川  輝  美

工業技術院標準部繊維化学規格課(平成 7 年 3 月 1 日改正のとき)