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D 61851-23

:2014

(1)

目  次

ページ

序文

1

1  適用範囲

1

2  引用規格

2

3  用語及び定義

3

4  一般要求事項

5

5  供給交流電圧の定格

5

6  一般システム要求事項及びインタフェース

5

6.2  EV 充電モード

5

6.3  EV 接続のタイプ

5

6.4  DC 充電において提供される機能

5

6.101  分類

11

7  感電保護

11

7.4  追加手段

12

7.5  DC 充電ステーション保護措置

12

7.6  追加要求事項

12

8  電源と EV との接続

12

8.1  一般事項

12

8.2  接触順序

12

8.3  標準インタフェースの機能記述

13

8.4  基本インタフェースの機能記述

13

9  車両カプラ特定要求事項

13

9.1  一般要求事項

13

9.3  車両カプラの耐用年数

13

9.4  遮断容量

13

10  充電ケーブル・アセンブリ要求事項

13

10.1  電気定格

13

11  EVSE(電気自動車用電力供給機器)要求事項

14

11.4  耐電圧特性

14

11.5  絶縁抵抗

14

11.6  空間距離及び沿面距離

14

11.7  漏れ接触電流

14

11.8  環境試験

16

11.12  電磁両立性試験

16

11.101  計量

16

101  DC 充電ステーションの特定要求事項

16


D 61851-23

:2014  目次

(2)

ページ

101.1  一般事項

17

101.2  絶縁形システムの特定要求事項

17

101.3  非絶縁形システムの特定要求事項

20

102  EV と DC 充電ステーションとの間の通信

20

102.1  一般事項

20

102.2  システム構成

21

102.3  基本的な通信

21

102.4  デジタル通信

22

102.5  充電制御プロセス及び充電ステート

22

附属書 AA(規定)システム の DC 充電ステーション

25

附属書 BB(規定)システム の DC 充電ステーション

39

附属書 CC(規定)システム の DC 充電ステーション

47

附属書 DD(参考)典型的な DC 充電システム

63

附属書 EE(参考)DC 充電システムの典型的機能構成

67

参考文献

68

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表

69

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表(対応国際規格編集上の誤記)

72


D 61851-23

:2014

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般財団法人日本自動車研究所(JARI)か

ら,

工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS D 61851 の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

D

61851-23  第 23 部:直流充電ステーション

JIS

D

61851-24  第 24 部:直流充電制御のための直流充電ステーションと電気自動車との間のデジタ

ル通信


日本工業規格

JIS

 D

61851-23

:2014

電気自動車コンダクティブ充電システム−

第 23 部:直流充電ステーション

Electric vehicle conductive charging system-

Part 23: DC electric vehicle charging station

序文

この規格は,2014 年に第 1 版として発行された IEC 61851-23 を基とし,我が国の使用実態を反映させ

るため技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧表に

その説明を付けて,

附属書 JA に示す。

また,この規格は,コンダクティブ接続による電気自動車用直流充電ステーションの基本的要件を規定

し,電気自動車コンダクティブ充電システムの一般要件を規定した IEC 61851-1:2010 を基に,直流充電ス

テーションの固有要件を規定している。この規格では,IEC 61851-1 の規定に対する追加要件は“

追加”,

全体の差し替えは“

置換え”,適用除外は“非適用”と表記している。IEC 61851-1 の規定内容をそのまま

適用する箇条の規定内容,並びに細分箇条の番号及び規定内容は省略している。

1

適用範囲

置換え(箇条 全体)

この規格は,IEC 61851-1:2010 とともに,入力電圧の上限が交流(AC)600 V 又は直流(DC)750 V ま

でのコンダクティブ接続の電気自動車(以下,EV 又は車両という。

)用 DC 充電ステーション(以下,DC

充電ステーション,充電ステーション又は DC 充電器という。

)の要件について規定する。

注記 1  この規格は,コンダクティブ接続における出力及び信号インタフェースを記述するために必

要な内容に限り,EV に関する情報を含む。

この規格は,最大 750 V までの直流出力電圧に適用する。ただし,一般用電気工作物として使用する場

合の DC 充電ステーションの直流出力電圧は 450 V に制限する。

双方向電力潮流の要件は,検討中である。

注記 2 DC 充電システムの典型的なシステム図を,附属書 DD に示す。

この規格は,メンテナンスに関連する安全面の全てを網羅しているわけではない。

この規格は,

附属書 AA∼附属書 CC で,システム A∼システム C の DC 充電ステーションをそれぞれ

規定する。

注記 3 DC 充電システムの典型的な機能構成を,附属書 EE に示す。

この規格は,DC 充電ステーションと EV との間の制御通信の一般要求事項を規定する。DC 充電の制御

のための DC 充電ステーションと EV との間のデジタル通信の要件は,JIS D 61851-24 に規定する。

DC 充電ステーションの EMC(電磁両立性)の要件は,IEC 61851-21-2 に規定する。


2

D 61851-23

:2014

注記 4  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 61851-23:2014,Electric vehicle conductive charging system−Part 23: DC electric vehicle

charging station(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

引用規格は,次を除き IEC 61851-1:2010 の箇条 を適用する。

これらの引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追

補を含む。

)は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 0365:2007  感電保護−設備及び機器の共通事項

注記  対応国際規格:IEC 61140,Protection against electric shock−Common aspects for installation and

equipment(IDT)

JIS C 6950-1:2012  情報技術機器−安全性−第 1 部:一般要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60950-1:2005,Information technology equipment−Safety−Part 1: General

requirements(MOD)

JIS C 60364-4-41:2010  低圧電気設備−第 4-41 部:安全保護−感電保護

注記  対応国際規格:IEC 60364-4-41,Low-voltage electrical installations−Part 4-41: Protection for

safety−Protection against electric shock(IDT)

JIS C 60364-5-54  建築電気設備−第 5-54 部:電気機器の選定及び施工−接地設備,保護導体及び保

護ボンディング導体

注記  対応国際規格:IEC 60364-5-54:2011,Low-voltage electrical installations−Part 5-54: Selection and

erection of electrical equipment−Earthing arrangements and protective conductors(IDT)

JIS C 61558-1:2008  変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全性−第 1 部:通則及

び試験

注記  対応国際規格:IEC 61558-1:2009,Safety of power transformers, power supplies, reactors and

similar products−Part 1: General requirements and tests(MOD)

JIS D 61851-24  電気自動車コンダクティブ充電システム−第 24 部:直流充電制御のための直流充電

ステーションと電気自動車との間のデジタル通信

注記  対応国際規格:IEC 61851-24,Electric vehicle conductive charging system−Part 24: Digital

communication between a d.c. EV charging station and an electric vehicle for control of d.c. charging

(MOD)

JIS D 62196-3  電気自動車コンダクティブ充電用プラグ,コンセント,車両コネクタ及び車両インレ

ット−第 3 部:ピン並びにコンタクトチューブを用いた直流及び交流/直流用車両カプラの寸法

互換性要求事項

注記  対応国際規格:IEC 62196-3,Plugs, socket-outlets, vehicle connectors and vehicle inlets−

Conductive charging of electric vehicles−Part 3: Dimensional compatibility and interchangeability 
requirements for d.c. and a.c./d.c. pin and contact-tube vehicle couplers(IDT)

ISO 11898-1,Road vehicles−Controller area network (CAN)−Part 1: Data link layer and physical signalling 
ISO/IEC 15118-2,Road vehicles−Vehicle-to-Grid Communication Interface−Part 2: Network and application


3

D 61851-23

:2014

protocol requirements

ISO/IEC 15118-3

1)

,Road Vehicles−Vehicle to grid communication interface−Part 3: Physical layer and Data

Link layer requirements

IEC 61439-1:2011,Low-voltage switchgear and controlgear assemblies−Part 1: General rules 
IEC 61557-8,Electrical safety in low voltage distribution systems up to 1 000 V a.c. and 1 500 V d.c.−

Equipment for testing, measuring or monitoring of protective measures−Part 8: Insulation monitoring 
devices for IT systems

IEC 61851-1:2010,Electric vehicle conductive charging system−Part 1: General requirements

IEC/TS 60479-1:2005,Effects of current on human beings and livestock−Part 1: General aspects 
DIN SPEC 70121,Electromobility−Digital communication between a d.c. EV charging station and an electric

vehicle for control of d.c. charging in the Combined Charging System

1)

  発行予定

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,IEC 61851-1 の箇条 によるほか,次による。

なお,

絶縁変圧器,

安全絶縁変圧器,

スイッチモード電源及びこれらの構造に用いる定義は,

JIS C 61558-1

による。

3.101

DC 充電システム(d.c. EV charging system)

DC 充電器,ケーブル・アセンブリ及び充電制御のためのデジタル通信を含む充電機能を満たすために

必要な EV 搭載機器からなるシステム。

3.102

絶縁形 DC 充電ステーション(isolated d.c. EV charging station)

出力側の直流回路が交流の系統電源回路から,少なくとも基礎絶縁によって電気的に分離されている

DC 充電ステーション。 
3.103

非絶縁形 DC 充電ステーション(non-isolated d.c. EV charging station)

出力側の直流回路が,交流の系統電源回路から基礎絶縁以上の絶縁で電気的に分離されていない DC 充

電ステーション。

3.104

制御形 DC 充電ステーション(regulated d.c. EV charging station)

車両からの指令に応じて充電電流又は充電電圧を制御して直流電力を車載二次電池

(以下,

電池という。

に供給する DC 充電ステーション。

3.105

非制御形 DC 充電ステーション(non-regulated d.c. EV charging station)

検討中。

3.106

DC 充電制御機能,DCCCF(d.c. charging control function)

VCCF(車両充電制御機能)の指令に従って DC 出力を制御するために,DC 充電ステーション内部に構

成される機能。


4

D 61851-23

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3.107

車両充電制御機能,VCCF(vehicle charging control function)

車外置き DC 充電ステーションの充電パラメータを制御するために,車両内に構成される機能。

3.108

電流制御充電,CCC(controlled current charging)

DC 充電ステーションが,車両が指令する電流値に従って充電電流を調整する電力伝送方法。

3.109

電圧制御充電,CVC(controlled voltage charging)

DC 充電ステーションが,車両が指令する電圧値に従って充電電圧を調整する電力伝送方法。

3.110

制御回路(control circuit)

車両との信号及びデジタル通信,並びに充電制御プロセスの管理のための回路。

3.111

次回路(primary circuit)

AC 主電源に直接に接続しており,変圧器の 1 次巻線,その他の負荷装置,及び AC 主電源への接続手

段を含む回路。

3.112

次回路(secondary circuit)

1 次回路に直接に接続しておらず,変圧器,変換器,又は同等の絶縁装置から電力を得る回路。

注記  絶縁形 DC 充電ステーション(3.102)においては絶縁変圧器の 2 次側から EV に至るまでの回

路。

3.113

絶縁(insulation)

機器の導電部を絶縁するために用いる全ての材料及び部品,又は絶縁材料の機能を提供する能力を特徴

付ける一連の特性。

IEC 60050-151:2001,151.15.41 及び IEC 60050-151:2001,151.15.42 の定義を結合し注記を削除]

3.114

断路(isolation)

安全上の理由から,電気設備の全て又は一部分を全ての電源から分離することによって電気設備の全て

又は分離した部分を無電圧にすることを意図する機能。

IEC 60050-826:2004,826.17.01]

3.115

最大電圧限度値(maximum voltage limit)

車両から DC 充電ステーションに通知され,電池を過電圧から保護するために利用される充電電圧の上

限値。

3.116

保護導体,PE(protective conductor, PE)

例えば,感電保護など安全目的のために設ける導体。

[IEV 195-02-09]


5

D 61851-23

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3.117

充電ステート(charging state)

DC 充電システムの物理的状態。充電制御プロセスの定義に使用する。

3.118

緊急運転停止(emergency shutdown)

DC 充電ステーション又は車両によって検知した故障によって,引き起こされる充電の終了をもたらす

DC 充電ステーションの停止。 
3.118A

車両コンタクタ

車両インレットと電池との間に設けた開閉器。

4

一般要求事項

一般要求事項は,IEC 61851-1 の箇条 による。

5

供給交流電圧の定格

供給交流電圧は,IEC 61851-1 の箇条 による。

6

一般システム要求事項及びインタフェース

一般システム要求事項及びインタフェースは,次によるほか,IEC 61851-1 の箇条 による。

6.2

EV 充電モード

置換え

この規格の EV 充電モードは,モード 4 とする。

モード 4 の充電とは,コントロールパイロット機能をもつ DC 充電ステーション(例えば,オフボード

充電器)を使用して EV を配電網に接続することを意味する。

標準プラグ及びコンセントを使用して AC 配電網(主電源)に接続するプラグ着脱可能な DC 充電ステ

ーションは,建物設備側のタイプ AC 又はタイプ A の特性をもつ漏電遮断器(RCD)と互換性がなければ

ならない。プラグ着脱可能な DC 充電ステーションは,RCD を搭載しなければならず,また,過電流保護

装置を搭載してもよい。プラグ着脱可能な DC 充電ステーションのさらなる要件は,検討中である。

注記  我が国における在来工事規定(電気設備の技術基準の解釈第 3 条∼第 217 条による施設)にお

いて,一般用電気工作物となるプラグ着脱可能な DC ステーションを用いる場合は,通常,対

地電圧は 150 V 以下である。

6.3

EV 接続のタイプ

6.3.1

一般事項

置換え

ケーブルを使用する EV の接続は,IEC 61851-1 に規定するケース C 接続によって行う。

6.3.3

アダプタ

置換え

アダプタは,車両コネクタを車両インレットに接続するために使用してはならない。

置換え

6.4

DC 充電において提供される機能


6

D 61851-23

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DC 充電ステーションは,VCCF の指令に従い,直流電流又は直流電圧に基づく電力を電池に供給しなけ

ればならない。

注記  非制御形充電の要件については,検討中である。

置換え

6.4.1

モード 充電の機能

DC 充電システムは,次の機能を備えなければならない。

−  車両が適切に接続しているという確認

−  保護導体の連続性の検査(6.4.3.2

−  システムの通電

−  システムの非通電化(6.4.3.4

− EV のための直流供給(6.4.3.101

−  電流及び電圧の測定(6.4.3.102

−  カプラの保持/取り外し(6.4.3.103

−  車両カプラのロック(6.4.3.104

−  互換性評価(6.4.3.105

−  充電前の絶縁試験(6.4.3.106

−  電池の過電圧保護(6.4.3.107

−  車両コネクタの電圧の確認(6.4.3.108

−  制御回路の供給確実性(6.4.3.109

−  充電前の短絡確認(6.4.3.110

−  ユーザーによる充電停止(6.4.3.111

−  並行導体に対する過負荷保護(条件付き機能)

6.4.3.112

−  短時間過電圧に対する保護(6.4.3.113

−  緊急運転停止(6.4.3.114

置換え

6.4.2

任意機能

DC 充電システムは,次の機能を任意で備えてもよい。

−  充電エリアの換気要件に基づく充電判断

−  供給装置のリアルタイムで利用可能な負荷電流の検知/調節

−  充電電流の選択

− EV による DC 充電ステーションの起動(6.4.4.101

−  車両カプラがロック状態であることをユーザーに通知する表示手段

その他の追加機能を搭載してもよい。

注記 1  通電中の意図しない遮断を回避する機能を,ラッチ付きインタロックシステムに組み込んで

もよい。

注記 2  電池の過電圧及び過電流は,車両側が主たる責任をもって防止する。

置換え

6.4.3

DC 充電のための機能の詳細

置換え

6.4.3.2  保護導体の連続性の検査


7

D 61851-23

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絶縁形システムについては,DC 充電ステーションと車両との間の保護導体の連続性が監視されなけれ

ばならない。DC60V 以上の定格電圧については,DC 充電ステーションは,DC 充電ステーションと EV の

間の保護導体の電気的導通の喪失後 10 秒間以内に緊急運転停止(6.4.3.114 を参照)しなければならない。

非絶縁形システムについては,接地線の導通が喪失した場合,DC 充電ステーションは AC 配電網(主

電源)から遮断されなければならない。また,DC 充電ステーションと車両との間の接地線の導通は,監

視されなければならない。DC60V 以上の定格電圧をもつ場合には,DC 充電ステーションと EV との間の

保護導体の電気的導通の喪失後 5 秒間以内に緊急運転停止しなければならない。

注記  絶縁形 DC 充電ステーションは,保護導体の導通が喪失した場合,AC 主電源から遮断すること

ができる。

6.4.3.4  システムの非通電化

追加

短絡,漏電,CPU の故障又は過剰温度のような,DC 充電ステーションの制御回路における故障の場合

は,DC 充電ステーションは充電電流の供給を終了し,制御回路の電源を遮断する。また,地絡又は過電

流が検知された導体は,電源から切り離さなければならない。

EV の切り離し要件は,7.2.3.1 に規定する。

適合性試験については検討中である。

追加

6.4.3.101  EV のための直流供給

DC 充電ステーションは,VCCF の制御に従って直流電圧及び直流電流に基づいた電力を電池に供給しな

ければならない。制御形 DC 充電ステーションについては,VCCF の制御に従って制御された直流電圧又

は電流を(同時ではなく,充電中に車両の要求に従って)電池に供給する。制御された直流電流/電圧の

充電性能要件は,101.2.1.1101.2.1.4 に規定する。

上記のいずれの場合も,DC 充電ステーションの最大定格を超えてはならない。

車両は,要求電流及び/又は要求電圧を変更することができる。

6.4.3.102  電流及び電圧の測定

DC 充電ステーションは,出力電流及び出力電圧を測定しなければならない。出力測定の精度は,シス

テムごとに

附属書 AA∼附属書 CC に規定する。

6.4.3.103  カプラの保持/取り外し

車両カプラを保持及び取り外すための手段を提供しなければならない。当該手段は,機械式インタロッ

ク,電気式インタロック又はインタロックとラッチとの組合せでもよい。

6.4.3.104  車両カプラのロック

DC 充電に用いる車両コネクタは,電圧が DC60V より高くなる場合,車両インレットにロックしなけれ

ばならない。

車両コネクタは,

充電終了後を含めた充電プロセスを通して危険電圧が検知された場合には,

(ロック装

置が作動している場合は)ロックを解除してはならない。

注記 1  ロック機能の作動部分は,車両カプラの構造に応じて,車両コネクタ又は車両インレットの

いずれかに備わる。

DC 充電ステーションは,ロックが DC 充電ステーションによって行われる場合,次の機能を搭載して

いなければならない。

−  ロック状態を保持するための電気的又は機械的ロック機能


8

D 61851-23

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−  ロック機能のための電気回路の断線を検知する機能

注記 2  各システムのためのロック機能は,附属書 AA∼附属書 CC に規定する。

注記 3  ロック機能及び断線検知回路の例を,附属書 AA に示す。

機械的強度試験は,JIS D 62196-3IEC 62196-3)を参照。

6.4.3.105  互換性評価

EV と DC 充電ステーションとの互換性は,102.5.1 に規定する初期条件設定での情報交換によって確認

しなければならない。

6.4.3.106  充電前の絶縁試験

DC 充電ステーションは,車両コンタクタを閉じることが許される前に,充電ステーションきょう(筐)

体を含む DC 出力回路と車両シャーシに対する保護導体との間の絶縁抵抗を確認しなければならない。

要求値を満たさない場合には,DC 充電ステーションは車両に対して,充電が許されないことを示す信

号を送らなければならない。

適合性は,次のように絶縁抵抗を測定することで確認する。

試験中は,DC 充電ステーションの DC 出力回路におけるいかなるリレーも閉じられていなければなら

ない。

絶縁抵抗 の要求値は,式(1)による。

R

≧ 100 Ω/V×U  (1)

ここに,

U

DC 充電ステーションの定格出力電圧(V)

6.4.3.107  電池の過電圧保護

DC 充電ステーションは,出力電圧が車両が示す最大電圧限度値を超える場合,電池における過電圧を

防ぐために緊急運転停止を行い,電力供給を遮断しなければならない。車両故障の場合には,AC 主電源

の遮断は必ずしも必要ではない。

検知及び停止に関する特別要件は,

附属書 AA∼附属書 CC に規定する。

車両は,充電プロセス中に最大電圧限度値を変更できる。

適合性は,次の試験によって確認できる。

−  受渡当事者間の合意によって別の試験方法を選択してもよい。

− DC 充電ステーションを,DC 電圧源又は模擬負荷に接続する。

− DC 電圧源又は模擬負荷の電圧は,充電ステーションの作動範囲内とするのがよい。

− DC 充電ステーションの最大定格電流の 10 %以上(最大定格電流×0.1)の電流で DC 電圧源を充電す

る。

− DC 電圧源又は模擬負荷の電圧より低い最大電圧限度値コマンドを DC 充電ステーションに送り,緊

急運転停止を確認する。

−  コマンド送信と充電電流低減開始の間の時間と低減率の両方が測定されなければならない。

−  電圧源の電圧,コマンドによる電圧限度値の送信方法及び電圧限度値は,この規格の試験に適合する

よう自由に選択することができる。

注記  充電電流の選択は,システム又はユーザーが行うことができる。

6.4.3.108  車両コネクタの電圧の確認

この箇条は,システム A 及びシステム B のような,DC 充電ステーションが車両コネクタのロックを行

うシステムに適用する。


9

D 61851-23

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DC 充電ステーションは,車両コネクタがロック解除されている場合,充電ケーブルを非通電にしなけ

ればならない。車両コネクタがロック解除される電圧は,60 V 以下でなければならない。

6.4.3.109  制御回路の供給確実性

地絡,短絡又は過電流が DC 充電ステーションの出力回路で検知された場合,充電ステーション内の電

源回路に対する外部電源を遮断しなければならないが,制御回路に対する電力供給は,この電源回路の遮

断が AC 配電網(主電源)の喪失によるものでない限り中止してはならない。

6.4.3.110

充電前の短絡確認

EV が DC 充電ステーションに接続している場合,DC 充電ステーションは,車両コンタクタが閉じられ

る前に,ケーブル及び車両カプラに対する DC 出力回路のプラスとマイナスとの間の短絡がないかどうか

調べる手段を備えなければならない。

適合性試験は,

附属書 AA∼附属書 CC に規定する(検討中)。

6.4.3.111

ユーザーによる充電停止

DC 充電ステーションは,ユーザーが充電プロセスを停止することができる手段を備えなければならな

い。

6.4.3.112

並行導体に対する過負荷保護(条件付き機能)

二つ以上の導体又はワイヤ及び/又は車両コネクタ接点が,車両への直流電流供給のために並行して用

いられている場合,DC 充電ステーションは,導体又はワイヤのいずれも過負荷にならないような手段を

備えなければならない。

注記  例えば,異なる経路の電流をそれぞれ監視する手段,二つ以上の電源を用いる手段などがある。

6.4.3.113

短時間過電圧に対する保護

500 V までの最大出力電圧を供給する DC 充電ステーションについては,出力回路の直流正極(図 101

の DC+)と PE との間又は直流負極(

図 101 の DC−)と PE との間で,550 V を超える電圧が出力端にお

いて 5 秒間を超えて発生してはならない。

500 V∼750 V の最大出力電圧で供給する DC 充電ステーションについては,DC+と PE の間又は DC−

と PE との間の出力で,直流出力電圧の 110 %を超える電圧が 5 秒間を超えて発生してはならない(

図 101

参照)

DC 充電ステーションは,過電圧の発生源を取り除くために,充電電流の供給を終了するとともに,5

秒間以内に DC 電源回路の外部電源を遮断しなければならない(JIS C 60664-1 の 5.3.3.2.3 を参照)

。これ

は,DC 充電ステーションの二次側(絶縁変圧器によって一次側系統接地から分離された直流回路側)で

最初に地絡が発生した場合にも適用する。

DC 充電器の最小出力電圧 U

n

について,DC+/DC−と PE との間の電圧を次のいずれかによって少ない

方に制限しなければならない。

− (2

U

n

+1 000)×1.41 V

−  (U

n

+1 200)×1.41 V

注記  電圧は,過電圧カテゴリを下げることによって,又は十分な制限電圧を確保したサージ保護装

置を付け加えることによって,制限することが可能である。


10

D 61851-23

:2014

図 101−地絡時の過電圧保護

注記  図 101 は過電圧保護の対象を示すものであり,この図の配電方式は一例である。すなわち,DC

出力と PE との関係を示すもので,PE の接続を規定したものではない。

6.4.3.114

緊急運転停止

DC 充電ステーションがステーション内及び/又は車両内の異常を検知した場合,次のいずれかの方法

による緊急運転停止によって安全性を確保しなければならない。

a)  車両への充電電流又は充電電圧の制御された迅速な中断。この場合,直流電流は制御された速度で低

下し,車両には適切な信号が送信される。

b)  特定の故障状態における,突然の無制御な充電停止。この場合,電流の制御ができず,車両は所定の

時間内に通知を受けることができないこともある。

注記 DC 充電ステーションは,車両との情報の交換によってこの要件を達成することができる(102.4

及び

附属書 AA∼附属書 CC を参照)。

特定の条件の下では,例えば,次の遮断がステーション又は車両における異常のリスクアセスメントに

従って必要とする場合がある。

−  漏電が検知された導体への電力供給源の切り離し

−  過電流が検知された導体の切り離し

−  絶縁不良が検知された場合,DC 電源回路の電源からの切り離し

充電制御プロセスにおける一般的な停止方法は,102.5.4 に規定する。

6.4.4

任意機能の詳細

6.4.4.3  カプラの保持/取り外し

非適用

6.4.4.5  モード の選択機能の詳細

非適用

追加

6.4.4.101  EV による DC 充電ステーションの起動

充電ステーションは,電力消費を最小限にするため,スタンバイモードを提供することができる。この

場合,充電ステーションは,EV によって起動できなければならない。

6.4.5

パイロット機能の詳細

置換え

DC 充電では,コントロールパイロット機能が必須である。コントロールパイロット機能は,少なくと

も 6.4.3.16.4.3.4 に記載する必須機能を実行できなければならず,6.4.4 に記載する任意機能に対応してい

てもよい。


11

D 61851-23

:2014

追加

6.101

分類

DC 充電ステーション及びシステムは,次によって分類する。

6.101.1

カテゴリ

6.101.1.1

システム構成に従って:

−  絶縁形 DC 充電ステーション,入力と出力との間の絶縁の種類に従って:

a)  基礎絶縁 
b)  強化絶縁

c)  二重絶縁

−  非絶縁形 DC 充電ステーション

6.101.1.2

システム制御に従って:

−  制御形 DC 充電ステーション

a)  電流制御充電 
b)  電圧制御充電

c)  a)  と b)  との組合せ

−  非制御形 DC 充電ステーション

6.101.1.3

受電に従って:

− AC 電源に接続された DC 充電ステーション

− DC 電源に接続された DC 充電ステーション

6.101.1.4

環境条件に従って:

−  屋外使用

−  屋内使用

6.101.1.5

使用システムに従って:

−  システム A(

附属書 AA 参照)

−  システム B(

附属書 BB 参照)

−  システム C(

附属書 CC 参照)

6.101.2

定格

DC 出力電圧に従って:

− 60

V 以下

− 60

V を超え 750 V 以下

7

感電保護

IEC 61851-1 の箇条 及び次を適用する。

7.2.3.1  EV の切り離し

第 1 段落文の

置換え

EV を DC 充電ステーションから切り離した場合,アクセス可能な導電部間又はアクセス可能な導電部と

保護導体との間の電圧は,切り離しから 1 秒後に DC60 V 以下とする。また,利用可能な蓄積エネルギー

は 20 J 未満でなければならない(JIS C 6950-1 を参照)

7.2.3.2  (置換え) 
DC 充電ステーションの切り離し


12

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DC 充電ステーションを主電源から切り離す場合は,7.2.3.1 と同一の要件を満たさなければならない。

7.4

追加手段

非適用(移動式 DC 充電ステーションを除く)

置換え

7.5

DC 充電ステーション保護措置

DC 充電ステーションは,設備の全てのアクセス可能な導電部を含め,JIS C 0365 に規定する次の保護

措置を取らなければならない。

−  電池充電中に全ての露出した導電部を保護導体に接続することで電力供給を自動遮断する保護措置。

ただし,DC 充電ステーションが,強化絶縁若しくは二重絶縁による保護措置,又は電気的絶縁によ

る保護措置を搭載している場合はこの限りではない。

追加

7.5.101

絶縁形 DC 充電ステーション要求事項

感電保護のための絶縁形 DC 充電ステーションの要件は,AA.3.1BB.2,及び CC.4.1 において,システ

ムごとに規定する。

さらに,複数の DC 出力端をもつ DC 充電ステーションにおいて,各出力端から異なる EV に同時に電

力を供給する場合には,それぞれの出力回路は,基礎絶縁又は強化絶縁によって互いに分離しなければな

らない。

注記 1  各出力回路が互いに非絶縁の場合の同時多出力についての要件は検討中である。

注記 2  一般用電気工作物として利用することを目的とした場合に,EV との間の電路に第一の地絡

が発生した際には,自動的に電路を遮断する装置を施設することが求められている。

多出力については,IEC 60364-7-722(作成中)を参照。

7.5.102

非絶縁形 DC 充電ステーションの要求事項

非絶縁形 DC 充電ステーションについては,検討中である。

7.5.103

保護導体の断面積

保護導体は JIS C 60364-5-54 の要求事項を満たすために十分な断面積をもたなければならない。

7.6

追加要求事項

置換え

DC 充電ステーションは,設備,すなわち AC 配電網(主電源)における漏電遮断器タイプ AC 又はタイ

プ A と適合しなければならない。

クラス II 充電器は,EV シャーシを接地するために貫通保護導体をもってもよい。

8

電源と EV との接続

IEC 61851-1 の箇条 によるほか,次による。

8.1

一般事項

置換え

車両と DC 充電ステーションとの間の,物理的導体による電気的インタフェースの要求事項は,JIS D 

62196-3IEC 62196-3)に規定されている。

非絶縁形システムについては,検討中である。

8.2

接触順序

置換え


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JIS D 62196-3IEC 62196-3)の 6.8 による。

8.3

標準インタフェースの機能記述

非適用

8.4

基本インタフェースの機能記述

非適用

置換え

9

車両カプラ特定要求事項

IEC 61851-1 の箇条 によるほか,次による。

9.1

一般要求事項

置換え

車両カプラの構成及び性能の要求事項は,IEC 62196-1 による。

DC インタフェースの要求事項は,JIS D 62196-3IEC 62196-3)による。

置換え

9.3

車両カプラの耐用年数

車両カプラの構成及び性能の要求事項は,IEC 62196-1 による。

9.4

遮断容量

置換え

DC 充電における車両カプラは,電流遮断に非対応であるため,負荷をもった状態で切り離してはなら

ない。

故障によって負荷通電中に切り離す場合は,危険な状態が起こってはならない。

負荷通電中の切り離し回避は,車両コネクタ又はインタロックの機能によって達成することができる。

6.4.3.104 に規定するロック装置に加え,車両カプラの意図しない切り離しの場合にアーク放電を車両カ

プラのハウジング内に抑え込むために,DC 充電ステーションの出力電流を一定の時間内に停止しなけれ

ばならない。停止時間は,IEC 60309-1 に従って,0.8±0.1 m/s の車両コネクタの引き抜き速度を用いて,

附属書 AA∼附属書 CC に規定するシステムごとの要求値に適合しなければならない。

車両カプラの切り離しは,次のいずれかによって検知することができる。

−  デジタル通信の欠落。

−  アーク放電及び感電の危険を緩和するための,インタロック回路(例えば,コントロールパイロット,

近接回路)の遮断。

遮断容量及びシステム冗長性に関するシステム固有の要求事項は,

附属書 AA∼附属書 CC に規定する。

10

充電ケーブル・アセンブリ要求事項

IEC 61851-1 の箇条 10 によるほか,次による。

10.1  電気定格

置換え

各導体の定格電圧及び定格電流は,DC 充電ステーションの DC 出力の定格電圧及び定格電流に一致し

なければならない。


14

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11

EVSE(電気自動車用電力供給機器)要求事項

IEC 61851-1 の箇条 11 によるほか,次による。

11.4

耐電圧特性

11.4.2  インパルス耐電圧(1.2/50 μs

置換え

インパルスに対する電源回路の耐電圧は,JIS C 60664-1 

表 F.1 に示す値を使って確認しなければなら

ない。固定形 DC 充電ステーションは

表 F.1 のカテゴリ III に,取り外し可能な DC 充電ステーションはカ

テゴリ II に対応している。JIS C 60664-1 に従い適切な過電圧抑制が行われている場合は,より低い過電圧

カテゴリを適用できる。

試験は,IEC 61180-1 の要求事項に従って実施しなければならない。

追加

11.4.101  過電圧カテゴリの抑制

絶縁形 DC 充電ステーションは,EV への過電圧を定格インパルス電圧 2 500 V まで抑制しなければなら

ない。

屋外の DC 充電ステーションの 1 次回路は,IEC 61851-1 に従い,過電圧カテゴリ(OVC)III である。

注記  過電圧は,JIS C 60664-1 の 4.3.3.6 に規定する一つ以上の減衰手段の組合せによって抑制させる

ことができる。

11.5

絶縁抵抗

次の文を

追加

この絶縁抵抗には,JIS C 6950-1 の 1.5.6 及び 1.5.7 の絶縁材料を橋絡する部品は含まない。

注記  試験は絶縁監視装置(附属書 AA の漏電検出器を含む。)なしで行われる。

11.6

空間距離及び沿面距離

置換え

空間距離及び沿面距離は,JIS C 60664-1 による。

DC 充電ステーションは少なくとも次のマクロ環境の汚染度に耐えられなければならない。

−  屋外使用:汚染度 3

−  屋内使用:汚染度 2。ただし,工業地域は汚染度 3

DC 充電ステーションのミクロ環境の汚染度は,例えば,きょう(筐)体内に設置するなどの,DC 充電

ステーション内の構造によって,任意に設定できる。

11.7

漏れ接触電流

置換え

この箇条は,人体のインピーダンス(電気抵抗)を模擬するネットワークを通じた電流の測定を規定す

る(接触電流)

追加

11.7.101  接触電流の制限

AC 配電網の電極とアクセス可能金属部との間を流れる接触電流は,IEC 61851-1 の表 に示す値を超え

てはならない。上記のアクセス可能金属部は,相互接続し,外部絶縁物を覆った金属はく(箔)と接続す

る。

適合性試験は,DC 充電ステーションに負荷抵抗を接続し,定格出力で運転した状態で実施しなければ

ならない。


15

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クラス I の DC 充電ステーションについては,試験接触電流が 3.5 mA を超える場合,11.7.106 を適用す

る。

固定抵抗を介して接続されている電気回路,又は保護導体を基準電位とした電気回路(例えば,EV 接

続の確認に用いる回路)は,この試験の前に切り離すことが望ましい。

11.7.102  試験構成

漏えい電流測定のための試験構成は,IEC 60990:1999 の 5.4.1 による。

11.7.103  測定ネットワークの適用

測定ネットワークを

図 102 に示す。図 102 において,測定ネットワークの端子 B は,試験用電源の接地

(中性)導体に接続する。測定ネットワークの端子 A は,各アクセス可能導電面又は非接地面に順に接続

する。接触電流の試験は,全ての充電器きょう(筐)体のアクセス可能な導電面又は非接地面について行

わなければならない。

図 102 の測定ネットワークは,IEC 60990:1999 の図 から引用したものである。

アクセス可能な非導電部位の試験は,この部分に接触させた横 100 mm,縦 200 mm の金属はく(箔)に

対して行う。

図 102−知覚又は反応補正した接触電流の測定ネットワーク

11.7.104  試験条件

接触電流は,IEC 60990:1999 の箇条 に従い,DC 充電ステーションが AC 配電網(主電源)に接続さ

れた状態で,耐湿試験後に測定しなければならない。電源電圧は,公称定格電圧の 1.1 倍でなければなら

ない。

接触電流は,IEC 60990:1999 の 6.2.2 で規定する故障状態のうち,該当するそれぞれの状態について測

定しなければならない。

11.7.105  試験測定

電圧の実効値 U

2

は,

図 102 における測定器 M を用いて測定する。接触電流は式(2)を用いて算出する。

接触電流(A)=U

2

 / 500  (2)

11.7.104 に従って測定した値のいずれも,11.7.101 の当該制限を超えてはならない。

11.7.106  3.5 mA を超える接触電流に対する保護措置

クラス I の DC 充電ステーションについては,試験接触電流が実効値で 3.5 mA を超える場合,次の要求

事項のうちのいずれかを満たさなければならない。接触電流は,接地線が接続された故障状態の下で測定

しなければならない。

a)  保護導体は,全体を通じて,少なくとも銅で 10 mm

2

,アルミニウムで 16 mm

2

の断面積をもたなけれ

ばならない。


16

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b)  保護導体の断面積が銅で 10 mm

2

未満,アルミニウムで 16 mm

2

未満の場合には,少なくとも同じ断面

積の第 2 の保護導体が,保護導体が銅で 10 mm

2

以上,アルミニウムで 16 mm

2

以上の断面積をもつ地

点まで設置しなければならない。

注記  上記 b)  は DC 充電ステーションが第 2 の保護導体に対して単独の端子をもつ場合に限定する

ことができる。

c)  保護導体の導通が喪失した場合の電源の自動遮断

警告標識の

は,ユーザーに見えるように,DC 充電ステーションの外面になければならない。

保護接地線の最小サイズは,設置説明書に記載しなければならない。

11.8

環境試験

11.8.1  一般事項

追加

受渡当事者間の合意によって,使用環境に基づき更に厳しい条件を設定してもよい。

11.8.2  周囲温度

置換え

DC 充電ステーションは温度範囲−10  ℃∼+40  ℃の温度領域で動作するよう設計しなければならない。

周囲温度は+40  ℃を超えず,24 時間の平均周囲温度は+35  ℃を超えてはならない。

機器は,規定の周囲温度,最高気温,及び最低気温で,これらの条件においてメーカーが保証する電力

レベルで試験しなければならない。

機器は,各気温(規定の周囲温度,最高気温,及び最低気温)における起動停止サイクルを経なければ

ならない。

11.8.3  周囲湿度

置換え

DC 充電ステーションは,30 %と 90 %との間の相対湿度で動作するよう設計しなければならない。次の

2 種類の試験のうち一つを実施しなければならない。 
1)  耐湿性連続試験

本試験は,JIS C 60068-2-78,恒温・恒湿試験に従い,気温 40  ℃±2  ℃,相対湿度 90 %で 4 日間実

施する。

2)  耐湿性サイクル試験

本試験は,JIS C 60068-2-30,温度湿度サイクル試験に従い,気温 40  ℃で 6 サイクル実施する。

置換え

11.8.4  高度

DC 充電ステーションは高度 1 000 m で動作するよう設計しなければならない。

11.12

電磁両立性試験

置換え

DC 充電ステーションの EMC 要求事項は,IEC 61851-21-2 に規定する。

追加

11.101

計量

取引又は証明のために電力量の計量を行う場合には,法令に準拠した電力量計を用いる。

追加

101

DC 充電ステーションの特定要求事項


17

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101.1

一般事項

101.1.1

非常開放スイッチ

出力電力が 20 kW∼50 kW の DC 充電ステーションについては手動で緊急停止し,AC 配電網(主電源)

から断路することができなければならない。このための停止手段には偶発的な作動を防止する機能を搭載

する。

101.1.2

物体の侵入に対する保護等級

最低保護等級は,次による。

−  屋内:IP21

−  屋外:IP44

適合性は,ケーブル・アセンブリ,車両コネクタなどの附属部品を所定の位置に取り付けて確認する。

注記  固定式の DC 充電ステーションについては,設置状況に従って試験条件を規定することができ

る。

101.1.3

ケーブル・アセンブリ及び車両コネクタの格納手段

DC 充電ステーションは,非使用中のケーブル・アセンブリ及び車両コネクタの格納手段を備えなけれ

ばならない。

車両コネクタの格納手段は,地上 0.4 m と 1.5 m との間の高さに位置していなければならない。

101.1.4

安定性及びきょう(筐)体強度

DC 充電ステーションは,製造業者の据付説明書に従って設置しなければならない。 
DC 充電ステーションの最上部に対して水平に四方向に向かって,又は予想される最悪の水平方向に向

かって,500 N の力を 5 分間加える。DC 充電ステーションきょう(筐)体に劣化が生じてはならず,また,

次に規定する値よりも大きい変形があってはならない。

−  荷重中 50 mm

−  荷重後 10 mm

101.1.5

車両からの制御されない逆潮流に対する保護

DC 充電ステーションは,車両からの制御されない逆潮流に対する保護装置を搭載しなければならない。

制御されない電力潮流には,車両コンタクタが閉じられることによって発生する瞬間的な逆潮流は含まれ

ない。この逆潮流の許容差及び継続時間については,

附属書 AA∼附属書 CC に規定する。

101.2

絶縁形システムの特定要求事項

101.2.1

DC 出力

101.2.1.1  定格出力及び最大出力

DC 充電ステーションは,所定の条件の下で,定格電力及び要求電力にかかわらず,最大電流を制限し

てもよい。

DC 充電ステーションは,海抜 1 000 m 未満,周囲温度−5  ℃∼+40  ℃の環境においては,最大定格電

力(P

max

)の範囲内で,電圧範囲(V

min

V

max

)及び電流範囲(I

min

I

max

)の直流電力を供給しなければな

らない。EV からの要求があった場合においても,DC 充電ステーションはその最大定格電力を超過しては

ならない。この作動範囲外では,DC 充電器は,電力定格又は電流定格を下げてもよい。

101.2.1.2  出力電圧及び出力電流許容差 
101.2.1.2.1  CCC における出力電流制御

DC 充電ステーションの出力電流値と,車両から送信される要求値との許容差は,車両からの要求値が

50 A 未満の場合は要求値の±2.5 A,50 A 以上の場合は要求値の±5 %でなければならない。


18

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101.2.1.2.2  CVC における出力電圧制御

定常状態運転において,DC 充電ステーションの出力電圧値と,車両から送信される要求値との偏差は,

DC 充電ステーションの最大定格電圧に対して 2 %を超えてはならない。 
101.2.1.3  CCC における充電電流の制御遅延

DC 充電ステーションは,車両からの要求後 1 秒間以内に,101.2.1.2.1 に規定する電流制御精度を満たし

た上で,20 A/s 以上の変化速度 dI

min

で出力電流を制御しなければならない。

車両の初期電流値 I

0

に対する目標電流 I

N

の要求値の変化幅が 20 A 以下であり,DC 充電ステーションの

出力電流が,遅延時間 1 秒間以内に,101.2.1.2.1 に規定する許容差内に到達しなければならない(

附属書

AA を参照)。

車両の初期電流値 I

0

に対する目標電流 I

N

の要求値の偏差が 20 A を超える場合,DC 充電ステーションの

出力電流は,式(3)で規定し,

図 103 に示す遅延時間 T

d

以内で,101.2.1.2.1 に規定する許容差内に到達しな

ければならない。

A

20

for

0

N

min

0

N

d

I

I

dI

I

I

T

  (3)

ここに,

T

d

充電電流の制御遅れ

I

N

目標電流の値

I

0

初期電流(新しい要求の時点での出力電流の値)

dI

min

最低電流変化速度

0

N

I

I

I

N

と I

0

との差異の絶対値

T

d

I

0

I

N

dI

min

instantanueous output current

requested target current

Time (s)

Current (A)

± 2,5 A for I

N

< 50 A

±5 % of I

N

for I

N

>= 50 A

要求電流値

電流(A)

瞬間出力電流

時間(秒)

図 103−定値制御のための段階応答

101.2.1.4  充電電流の下降速度

DC 充電ステーションは,通常運転において 100 A/s 以上の下降速度で電流を下げることができなければ

ならない。

緊急運転停止のため及び 9.4 における一般要求事項を満たすためには,

更に高い下降速度が必要である。

詳細な値は,

附属書 AA∼附属書 CC を参照。


19

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101.2.1.5  周期的偏差及び不規則偏差(電流リプル)

電流制御中の DC 充電ステーションの電流リプルは,

表 101 に規定する限度値を超えてはならない。測

定は,最大定格電力及び最大定格電流で行うか,又は理論計算で示される最大電流リプルに対応する出力

電圧及び出力電流において行われなければならない。101.2.1.2.1 に規定する許容差には電流リプルは含ま

ない。

測定には,

図 104 の原則的な構成を用いなければならない。

表 101DC 充電ステーションの電流リプル上限

上限値

a)

周波数

1.5 A

10 Hz 以下

6 A

5 000 Hz 以下

9 A

150 kHz 以下

a)

  フルスケール出力における正ピークトップと負ピークトップの間との差

R

1

  可変抵抗

C

1

 DC 充電ステーション内のリプル電流消失防止のための設定値(5 600 μF 以上)

I

1

 DC 電流(計測電流)

図 104−キャパシタを用いた電流リプル測定装置

101.2.1.6  周期的偏差及び不規則偏差(CVC における電圧リプル)

CVC において,電池の予備充電及び充電中の最大電圧偏差は,要求電圧の±5 %を超えてはならない。

通常運転における最大電圧リプルは,±5 V を超えてはならない。通常運転における最大電圧スルーレー

トは,±20 V/ms を超えてはならない(

図 105 を参照)。

R

1

C

1

 
 
DC 充電 
ステーション

I

1

計測器(オシロスコープ)

電流プローブ


20

D 61851-23

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図 105−電圧挙動のための最大定格範囲の説明

CVC で,電池が接続されていない場合については,検討中である。

101.2.1.7  ロードダンプ(急激な負荷低下)

ロードダンプの最悪のケースは,出力電流が公称値 100 %が 0 %に減少することであり,例えば,EV に

おいて他の負荷機器が接続しているときに,電池が切断されることによって発生する。ロードダンプのい

ずれの場合においても,電圧オーバーシュートは,

附属書 AA∼附属書 CC における各システム規定の限

度を超えてはならない。

ロードダンプ発生時の出力電圧の最大スルーレートは,250 V/ms を超えてはならない。

101.2.2

きょう(筐)体と外部保護回路との間のアース導通

DC 充電ステーションの露出した導電部は,外部保護導体の端子と接続していなければならない。試験

は,IEC 61439-1:2011 の 10.5.2 に従って実施しなければならない。

101.3

非絶縁形システムの特定要求事項

検討中

追加

102

EV と DC 充電ステーションとの間の通信

102.1

一般事項

この箇条は,EV と DC 充電ステーションとの間の制御通信機能及びシステムの一般要求事項を規定する。

オフボード DC 充電システムと EV との間の充電制御デジタル通信の特別要求事項は,

JIS D 61851-24IEC 

61851-24)に規定する。

EV には,技術又は電圧の異なる電池が搭載されている。したがって,充電プロセスは,様々なタイプ

の車載エネルギー蓄積システムが確実に充電できるように車両側で管理しなければならない。

EV は充電プロセス管理のために VCCF を搭載している。汎用 DC 充電ステーションは,車両が DC 充電

ステーションの充電パラメータを制御することを可能にする手段を備えていなければならない。


21

D 61851-23

:2014

102.2

システム構成

DC 充電ステーションと車両との間の通信は,基本通信及び高レベル通信によって確立することができ

る。

充電制御プロセスにおける充電開始,通常/緊急運転停止などの重要な段階は,DC 充電システムにお

けるコントロールパイロット線による信号交換による基本通信で制御しなければならない。

DC 充電ステーションは,基本通信に加えて,高レベル通信を介して DC 充電ステーションと車両との

間の DC 充電のための制御パラメータを交換するデジタル通信機能を搭載する。

次のデジタル通信機能が,

附属書 AA∼附属書 CC に規定するシステムによって用いられている。

a)  ISO 11898-1 に規定する専用デジタル通信回路を利用したコントロール・エリア・ネットワーク(CAN)

附属書 AA 及び附属書 BB を参照)

b)  コントロールパイロット回路を利用した電力線通信(PLC)(附属書 CC を参照) 
102.3

基本的な通信

102.3.1

インタフェース

DC 充電ステーションのコントロールパイロット機能のための典型的なインタフェースは,附属書 AA

附属書 CC に規定する。各システムは,JIS D 62196-3IEC 62196-3)で規定するコントロールパイロット

導体及び端子を通してコントロールパイロット機能を実行しなければならない。

102.3.2

充電ステート

DC 充電ステーションの充電ステートを表 102 に規定する。これらの充電ステートは,DC 充電システム

の物理的状態を示すものである。DC 充電ステーション及び車両は,信号通信及びデジタル通信を通して

充電ステートに関する情報を交換することができる。


22

D 61851-23

:2014

表 102DC 充電ステーションの充電ステート

ステート

車両接続 
ステート

車両

コンタクタ

充電許可

充電ステートの内容

DC-A

車 両 カ プ
ラ未接続

非接続

非許可

車両未接続

DC-B1

初 期 条 件
設定

接続

非許可

車両接続/電力受け入れ準備未完了/通信未確

立/コネクタロック解除/車両コンタクタ開

DC-B2

接続

非許可

車両接続/電力受け入れ準備未完了/通信確立

/コネクタロック解除/車両コンタクタ開

DC-B3

接続

非許可

車両接続/電力受け入れ準備未完了/通信確立

/コネクタロック/車両コンタクタ開/その他
補助的処理未完了

DC-C

電力伝送

接続

許可

車両接続/電力受け入れ準備完了/屋内充電区
域換気不必要/通信確立/コネクタロック/車

両コンタクタ閉/その他補助的処理完了

DC-D

接続

許可

車両接続/電力受け入れ準備完了/屋内充電区

域換気必要/通信確立/コネクタロック/車両
コンタクタ閉/その他補助的処理完了

DC-B’1

停止

接続

許可

車両接続/充電終了/通信維持/コネクタロッ
ク/車両コンタクタ閉

DC-B’2

接続

非許可

車両接続/充電終了/通信維持/コネクタロッ

ク/車両コンタクタ開/その他補助的処理完了

DC-B’3

接続

非許可

車両接続/充電終了/通信維持/コネクタロッ

ク解除/車両コンタクタ開

DC-B’4

接続

非許可

車両接続/充電終了/通信終了/コネクタロッ

ク解除/車両コンタクタ開

DC-E

エラー

接続

非許可

DC 充電器を車両から切り離し/DC 充電器を電
力系統から切り離し,DC 充電器の系統側電源喪
失又はコントロールパイロットが基準電位線と

短絡

DC-F

故障

接続

非許可

その他の故障

注記  コントロールパイロット機能は,IEC 61851-1 が規定する PWM(パルス幅変調)パイロット制御機能又は同

等の結果が得られるその他のシステムによって達成することができる。

102.4

デジタル通信

デジタル通信は,JIS D 61851-24IEC 61851-24)に規定する。

102.5

充電制御プロセス及び充電ステート

102.5.1

一般事項

汎用形 DC 充電ステーションの充電制御プロセスは,次の三つの段階から構成される。

−  充電開始前(初期条件設定)

−  充電中(電力伝送)

−  停止(停止)

DC 充電ステーション及び車両は,互いの制御プロセスを同期させなければならない。同期させるため

には,次の信号及び情報を用いる。

−  パイロット線回路を介した信号

−  デジタル通信回路を介したパラメータ


23

D 61851-23

:2014

− DC 充電回路の電圧及び電流レベルのような測定値

DC 充電ステーション及び車両は,円滑な充電制御及び作動を確保するために所定の時間的制約及び制

御タイミングを維持しなければならない。

システム動作レベルの充電制御プロセスを

表 103 に示す。全体的なシーケンス線図を,附属書 AA∼附

属書 CC に示す。デジタル通信パラメータ,フォーマット,その他の通信要求事項は,JIS D 61851-24IEC 

61851-24)に規定する。

表 103−システム動作レベルの DC 充電ステーション充電制御プロセス

充電制御段階

(充電制御プロセス)

ステート

高レベル動作

a)

初期条件設定

ハンドシェー

キング

DC-A

車両未接続

DC-B1

車両コネクタ挿入

DC-B1 DCCCF 及び VCCF 起動 
DC-B1

通信データ初期化

DC-B1→DC-B2

通信確立,パラメータ交換,互換性確認

充電準備

DC-B2→DC-B3

車両コネクタロック

DC-B3 DC 電力線の絶縁試験 
DC-B3

事前充電(システム要件による)

電力伝送

DC-C 又は DC-D

車両コンタクタ閉

DC-C 又は DC-D

電流要求による充電(CCC の場合)

DC-C 又は DC-D

電圧要求による充電(CVC の場合)

DC-C 又は DC-D→DC-B’1

電流抑制

DC-C 又は DC-D

限度値パラメータの再調整(オプション)

停止

DC-B’1

無電流確認

DC-B’1→DC-B’2

溶着確認(車両が実施。オプション。

DC-B’2

車両コンタクタ開放

DC-B’2 DC 電力線電圧確認 
DC-B’3

車両コネクタロック解除

DC-B’4

通信レベルでの充電終了

DC-A

車両コネクタ取り外し

a)

  動作の順番は,充電制御プロセスの手順を表すものではない。

102.5.2

充電開始前のプロセス(初期条件設定)の説明

このプロセスにおいて,車両及び DC 充電ステーションは,充電制御のために運用限度値及び関連する

パラメータを交換する。電池の電圧限度値,最大充電電流値などのメッセージも互いに転送される。電池

と DC 充電ステーションとが充電開始前に接続されているかどうか,及び電池と DC 充電ステーションと

が充電終了後に切断されているかどうかを確認するために,出力回路の電圧を測定する。DC 充電ステー

ションは,車両との互換性を確認できない限り,充電プロセスの次の段階に進んではならない。互換性の

確認後,DC 充電ステーションは,DC 電力線と車両シャーシを含むきょう(筐)体との間の絶縁試験を行

わなければならない。車両コネクタは,絶縁試験の前にロックする。

102.5.3

充電中のプロセス(電力伝送)の説明

このプロセスにおいて,車両は DC 充電ステーションに充電電流又は充電電圧の設定値を充電プロセス

の間,送信し続ける。このプロセスでは,次の二つのアルゴリズムのいずれかを適用する。

a) CCC


24

D 61851-23

:2014

−  電池は,車両を主,DC 充電ステーションを従として,CCC を用いて充電できる。

− DC 充電ステーションは,充電制御プロセスの間中,車両が求める充電電流値(指令値)を受信し

なければならない。

− DC 充電ステーションは,制御目標として指令値を設定し,DC 充電電流を制御しなければならない。

−  車両からの指令値は,システム要求事項に従った一定の間隔をおいて,DC 充電ステーションに通

知しなければならない。

− DC 充電ステーションは,車両の指令値の変化に応じて DC 充電電流を制御しなければならない。

b) CVC

−  電池は,車両を主,DC 充電ステーションを従として,CVC を用いて充電できる。

− DC 充電ステーションは,充電プロセスの間中,車両が求める充電電圧値(指令値)を受信しなけ

ればならない。

− DC 充電ステーションは,制御目標として指令値を設定し,DC 充電電圧を制御しなければならない。

−  車両からの指令値は,システム要求事項に従った一定の間隔をおいて,DC 充電ステーションに通

知しなければならない。

− DC 充電ステーションは,車両の指令値の変化に応じて DC 充電電圧を制御しなければならない。

102.5.4

停止のプロセスの説明

DC 充電ステーションの通常停止は,電池の容量が特定の制限値に達した場合,又は充電プロセスが通

常停止手段でユーザーによって停止した場合に行う。緊急運転停止は,故障状態(6.4.3.114 を参照)にお

いて動作しなければならない。充電セッション完了後,停止段階になると,車両及び DC 充電ステーショ

ンは,ユーザーが安全に充電ケーブル及び車両コネクタを扱うことができる状態に戻る。充電の終了が車

両によって通知した場合,DC 充電ステーションは,充電電流をゼロに減少させなければならない。車両

側のコンタクタは,電流がほぼゼロになると開く。インレット電圧が安全レベルに達した後,車両コネク

タのロックは DC 充電ステーション又は車両によって解除され,ユーザーは,車両インレットから車両コ

ネクタを取り外すことができる(6.4.3.108 を参照)

。安全電圧についての最低要求事項は,7.2.3.1 に規定

する。

附属書

IEC 61851-1 の附属書及び次の附属書を適用する。 


25

D 61851-23

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附属書 AA

規定)

システム A の DC 充電ステーション

AA.1  一般

この附属書では,規格本体に規定する一般要求事項に加えて,システム A の DC 充電ステーション(以

下,システム A ステーション又はステーションという。

)に固有の要件を規定する。システム A は制御形

DC 充電システムであり,充電制御のために専用の CAN 通信回路を用いて DC 充電ステーションと EV と

の間のデジタル通信を行う。システム A には,JIS D 62196-3IEC 62196-3)で規定する車両カプラ形状

AA を適用する。システム A のためのデジタル通信及び通信動作の詳細,並びにパラメータへの固有の要

件については,JIS D 61851-24IEC 61851-24)の

附属書 に規定する。

このシステムは,次による。

−  システム A の直流出力の定格電圧は,直流 450 V を上限とする。

−  このシステムは乗用車又は軽トラックに適している。

−  この附属書は,AC 入力を使用したシステムを規定しているが,DC 入力を禁止するものではない。こ

の附属書には車両側の電気回路に関する情報が含まれている。

−  システム A についてのより詳細な情報は TS D 0007 に記載している。

−  システム A は CCC だけを適用する。

AA.2  電気回路の略図とインタフェース回路図

システム A の概略ブロック図を,

図 AA.1 に示す。ステーションと車両との間の充電制御のためのイン

タフェース回路を

図 AA.2 に示す。CAN バス回路は車両とのデジタル通信のために搭載している。図 AA.1

及び

図 AA.2 の記号及び用語の定義及び説明は表 AA.1 に,インタフェース回路のパラメータの値は表 AA.2

に示す。


26

D 61851-23

:2014

図 AA.1−システム ステーション及び EV の全体概略ブロック図

 
充 電 制 御

ユニット

 
電池

DC+

DC−

PE

CP 
CP2 
CP3

CS 
+側 
−側

u

D

i

CAN 伝送器

 
充 電 制 御

ユニット

 
電力変換

ユニット

CAN 伝送器

A

dc

V

dc

CL

C1

C2

車両インレット

車両コネクタ

システム A ステーション

電気自動車

地絡電流測定器


27

D 61851-23

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図 AA.2−システム ステーションの充電制御のためのインタフェース回路構成図

e

C1

C2

FG

d1

d2

FG

+V DCE

R2

R4

R1

R3

CAN

トランシーバ

CAN

トランシーバ

j

g

h

k

+V DCE

+V DCE

コネクタのラッチ

及びロック試験

CL

>>

>>

>>

>>

>>

>>

>>

>>

>>

f

DC+

DC−

CP

CP2

CS

CP3

PE

+側

−側

  システム A ステーション

電気自動車


28

D 61851-23

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表 AA.1−図 AA.1 及び図 AA.2 中の記号定義

記号

定義

該当箇条

システム A ステー

ション

Di

逆方向電流防止デバイス(例えば,ダイオード:車両側

をカソード,ステーション側をアノードとする)

AA.3.3 

d1

スイッチ(CP 線に設置)

:ステーションから EV へ送ら

れる充電開始,停止信号の制御に利用

AA.3.5AA.4 

d2

スイッチ(CP2 線に設置)

:ステーションから EV へ送ら

れる充電開始,停止信号の制御に利用

AA.3.5AA.4 

j

信号センシングデバイス:車両の電力受け入れ準備完了

又は準備未完了を検出するために利用

AA.3.6 

V

dc

電圧測定デバイス

AA.3.2AA.4 

A

dc

電流測定デバイス

AA.4 

u

短絡保護デバイス(例えば,限流ヒューズ)

AA.3.3 

R1

抵抗器

表 AA.2 

R2

抵抗器

表 AA.2 

+V DCE

車両コンタクタへの直流電源

表 AA.2 

EV

C1,C2

直流電力線の開放スイッチ(車両コンタクタ)

AA.3.5AA.3.7AA.4

e

車両コンタクタの投入のためのリレー

AA.4 

f d1 の状態を検出するための信号センシングデバイス

AA.4 

g d2 の状態を検出するための信号センシングデバイス

AA.4 

h

車両カプラの接続/分離を検出するための信号センシン

グデバイス

AA.4 

k

充電の開始/停止を与えるためのスイッチ

AA.4 

R3

抵抗器

表 AA.2 

R4

抵抗器

表 AA.2 

端子及び電線

DC+

直流電力供給(正)

AA.3.7AA.4 

DC−

直流電力供給(負)

AA.3.7AA.4 

CP

ステーションの開始又は停止の状態を示すためのコント
ロールパイロット

AA.2AA.3.5AA.4 

CP2

ステーションの開始又は停止の状態を示すためのコント

ロールパイロット

AA.2AA.3.5AA.4 

CS

車両カプラの接続状態を示すパイロット線

表 AA.2 

CP3

“車両が充電の準備を完了した”

,ことを確認するための

コントロールパイロット

AA.2AA.3.6AA.4 

+側

−側

デジタル通信のためのペア通信線

JIS D 61851-24/ 
IEC 61851-24AA.4 

PE

第 1 直流地絡故障を検出するための,ステーションと車

両との間の保護導体

AA.3.1 

車両コネクタ CL

コネクタのラッチ及びロック機構

AA.3.4 


29

D 61851-23

:2014

表 AA.2−図 AA.2 内のインタフェース回路の要素及びその値

システム A ステーション

端子及び電線

要素

最小値

標準値

最大値

単位

CP

+V DCE

10.8

12.0

13.2

V

CS

抵抗器 R1 190

200

210

Ω

CP3

抵抗器 R2

950

1 000

1 050

Ω

CP

スイッチ d1 の負荷電流 2

000

mA

CP2

スイッチ d2 の負荷電流 2

000

mA

EV 
CP

負荷電流(d1 及び d2 閉鎖時) 10

2

000

mA

CP2

負荷電流(d1 及び d2 閉鎖時) 10

2

000

mA

CS

抵抗器 R3

950

1 000

1 050

Ω

+V DCE

8

12

16

V

CP3

抵抗器 R4 190

200

210

Ω

AA.3  固有の安全要件 
AA.3.1  二次側回路の故障保護 
AA.3.1.1  一般事項

システム A ステーションは,二次側回路内の故障保護のために,次の手段を備えなければならない。

a)  強化絶縁変圧器。強化絶縁変圧器は JIS C 61558-1 に準拠するか,又は JIS C 60664 に定める絶縁要件

を満たすものとする。

b)  直流電力線 DC+/DC−とアース[きょう(筐)体及び車両シャーシ]との間に設けた接地抵抗を使用

した地絡電流の測定

c)  第 1 直流地絡時の直流電力回路への電力供給の自動遮断 
d)  個別に絶縁した線路導体から構成される充電ケーブル

PE が充電ケーブルの一部である場合には,PE の断面積は JIS C 60364-5-54 の 543.1.2 の計算式によって

決定しなければならない。

表 AA.3 に示す故障保護の原理のうち,システム A にはケース 1 を適用する。

表 AA.3−故障保護の原理

第 1 故障時の電力供給

第 1 故障時の保護手段

第 2 故障時の感電保護

ケース 1

不要

自動遮断

第 1 故障の下での運転を禁ずる

ケース 2

必要

−  絶縁監視デバイスによる第 1 故

障の検出及び通知

−  第 1 故障はできる限り速やかに

取り除くことが望ましい。

− TN 接地及び等価の PE を要求

−  対称故障発生時におけるシステ

ム操作者への視覚的警報

AA.3.1.2  電源の自動遮断と漏電監視

システム A ステーションは,二次側回路ときょう(筐)体,又は二次側回路と車両シャーシとの間の地

絡電流を測定しなければならない。

充電中に地絡故障を検出したときには,ステーションは直流出力電流を 5A 以下に減少しなければなら

ない。その後,車両コンタクタが閉じることのないように,スイッチ d1 を開放しなければならない。線間

の直流出力 V

dc

は 60 V 以下に減少しなければならない。この自動遮断プロセスは地絡故障を検出してから


30

D 61851-23

:2014

5 秒間以内に達成しなければならない。故障電流の検出原理及び性能要求は図 AA.3 及び表 AA.4 に示す。

直流故障電流の検出のための方法は第 1 地絡故障のために要求されるものである。システム A ステーシ

ョンは

表 AA.4 に規定するように,二次側回路内に生じた第 1 故障による地絡電流を検出しなければなら

ない。

R

f

電流検出

I

g

地絡電流測定用デバイス

DC+

DC -

PE

駆動用電池

R

R

R

f

: 第 1 地絡故障時の DC+/DC−と車両又はきょう(筐)体との間の絶縁抵抗(地絡抵抗)

R

:  第 1 地絡故障電流を検出し,かつ制限するための接地抵抗器

I

g

:  第 1 地絡故障時の地絡電流

図 AA.3DC 地絡電流の検出による故障検出原理


31

D 61851-23

:2014

表 AA.4−地絡監視のための要求

項目

検出性能

最大検出時間

a)

1 秒間以下

不要トリップ防止

連続しきい(閾)値を監視し,最小応答時間が 0.2 秒間以上でなければならない。

感度

b)

地絡電流測定デバイスの感度及び接地抵抗

R

は第 1 故障時の人体通過電流が IEC/TS 

60479-1:2005,図 22 の DC-2 ゾーン内となるように設計しなければならない。

a)

  検出時間には DC 出力電流の遮断時間は含めない。

b)

  人体通過電流は漏電電流 I

g

の測定値と異なる場合があるため,ステーション設計時にこれを考慮することが

望ましい。

例 
設計条件 1:人体通過電流 I

h

が式(AA.1)で示す DC2 ゾーンを超える条件においては,検出デバイスは絶縁抵抗 R

f

の劣化を第一故障として,式(AA.2)で示す検出電流を測定することによって,事前に検出できるよう設計しなけれ

ばならない。

(説明)第 1 の故障として,電路側の絶縁抵抗劣化が進行した状況で,人体が危険部位に接触(第 2 の故障)した
際には式(AA.1)に示される人体通過電流が生じるケースがあり,この場合,絶縁抵抗劣化の程度によっては第 2 の

故障で生じる人体通過電流が DC2 ゾーンを超える場合がある。この設計条件は,第 1 の故障を事前に検出すること

によって,DC2 ゾーンを超える可能性のある第 2 の故障を未然に防止することを要求している。

I

h

V

dc

×(RR

f

) / (R×R

f

)  (AA.1)

ここに,

I

h

:  人体通過電流

V

dc

:  直流出力回路の線間電圧

R

:  接地抵抗器

R

f

:  絶縁抵抗

I

g

V

dc

 / (R+2×R

f

)  (AA.2)

ここに,

I

g

:  測定電流

 
設計条件 2:設計条件 1 を除き,測定デバイスは人体通過電流を DC-2 ゾーン内で検出するよう設計しなければなら

ない。 
(説明)設計条件 2 は第 1 の故障が生じ,更に同故障によって露出した危険な部位に直接人体が接触した場合にお

いても,人体通過電流が DC-2 ゾーン内となるよう検出デバイスを設計することを要求している。

AA.3.2  車両コネクタのロック解除のための直流電力線の電圧測定

6.4.3.104 に従い,危険電圧検知時には車両コネクタのロックを解除してはならない。車両コネクタのロ

ックを解除するためには,直流電力線の電圧を

図 AA.1 の V

dc

位置で計測し,安全レベル,すなわち,10 V

以下であることを確認しなければならない。

AA.3.3  電池の短絡時に起因する災害の防止

電池の充電ケーブルへの逆接続,すなわち,誤った保守などによって車両側 DC+/DC−を車両コネクタ

端子の DC−/DC+につなげた場合の短絡電流による危険を防止するために,システム A ステーションの

出力回路には過電流保護デバイス(限流ヒューズ u など)を備えなければならない。過電流保護デバイス

は,定格電流 250 A 以下の速断形とする。

AA.3.4  車両コネクタのためのロック及びラッチ監視

車両コネクタは,機械式ラッチ,電気式ロック,ロック及びラッチ監視のための手段を備えなければな

らない。

車両コネクタの機械式ラッチ又は電気式ロックの故障時には,ステーションは車両コネクタに接続して

いる直流電力線を活線化してはならない。充電中に故障を検出した場合には,ステーションは直流出力電


32

D 61851-23

:2014

流を 2 秒間以内に 5 A 以下に低減させなければならない。その上で,スイッチ d1 は開放されなければなら

ない。

車両コネクタは,ラッチ及び電気ロック監視中の異常検知情報を,システム A ステーションに提供する

手段を備えなければならない。

図 AA.4 は,車両コネクタ及びシステム A ステーションの検出手段の一例

を示す。

K:  比較器 
S1: スイッチ 
S2: ロック及びラッチと連動したスイッチ 
M: ソレノイド

図 AA.4−車両コネクタのラッチ及びロック監視回路の例

AA.3.5  車両コンタクタの保護

車両コンタクタの溶着を防止するために,出力電流が 5 A を超える場合には,スイッチ d1 及び d2 が開

いてはならない。

AA.3.6  コントロールパイロット断線時の緊急運転停止

充電中にコントロールパイロットが断線した場合は,30 ms 以内に出力電流を 5 A 以下に下げなければ

ならない。断線は,製造業者の指定に従い CP,CP2 又は CP3 を用いて検出することができる。

AA.3.7  車両回路の投入時突入電流

システム A ステーションの直流電力線の突入電流は,車両コネクタ位置で 20 A を超えてはならない。

AA.3.8  電池の過電圧保護

システム A ステーションは,電池の過電圧を保護するために,出力電圧が車両から通知されている最大

電圧限度値を超えた場合,直流出力電流を 3 秒間以内に 5 A 以下に減少させなければならない。

AA.3.9  負荷遮断

ステーションの直流出力の電圧は,いかなるロードダンプの場合においても,600 V を超えてはならな

い。

異常検知信号

K

車両コネクタ

DC 充電ステーション

S1

M

S2


33

D 61851-23

:2014

AA.4  DC 充電ステーションと車両の間の充電制御のための充電プロセス及び通信 
AA.4.1  通信手段

ステーションと車両との間の通信は,コントロールパイロット(CP,CP2 及び CP3)

,近接検知回路(CS)

及びデジタル通信回路(+側及び−側)によって実行する。CP 及び CP2 はステーションから車両に“充

電準備完了”

“充電終了”などの信号を送信する。CP3 は車両からステーションに,充電開始又は停止の

指示を送信するために使用する。JIS D 61851-24IEC 61851-24)の

附属書 に記載の“ステーションの

出力定格”

“電池の最大電圧”などの数値パラメータは,+側及び−側を介して交換する。

AA.4.2  充電制御プロセス 
AA.4.2.1  状態推移図及びシーケンス図

システム A の充電プロセスは,

図 AA.5 に示す状態推移図に適合していなければならない。通常状態で

の充電制御シーケンスを,

図 AA.6 に示す。

AA.4.2.2  充電の開始

システム A ステーションによって充電プロセスが開始した場合は,d1 を閉じなければならない。スイッ

チ d2 は AA.4.2.3 に示す絶縁試験が終了するまで開放されていなければならない。

AA.4.2.3  充電前の絶縁試験

システム A ステーションは,車両が CP3 を介して許可信号を与え,かつ,JIS D 61851-24IEC 61851-24

附属書 に示されているデジタル通信によって許可パラメータを与えるまで,絶縁試験を開始してはな

らない。また,絶縁試験の前には,デジタル通信を介して車両コネクタがロックしたことを車両に通知し

なければならない。

絶縁試験は,6.4.3.106 及び次の手順に従って実行しなければならない。

a)  ステーションは,試験前に直流電力線の V

dc

を測定し,車両コンタクタが開放されていることを確認

しなければならない。直流電力線の電圧(V

dc

位置で測定)は 10 V 以下でなければならない。測定さ

れた電圧が 10 V を超えている場合には,充電プロセスを停止しなければならない(

図 AA.5 を参照)。

b)  直流電力線に与える電圧 は,ステーションの最大出力電圧でなければならない。 
c)  試験終了後,V

dc

位置の電圧が 20 V 以下であることを確認しなければならない。その後,ステーショ

ンは d2 スイッチを閉じ,車両に試験が終了したことを通知しなければならない。

絶縁試験中,AA.3.1.2 に従って地絡故障を監視しなければならない。

AA.4.2.4  電力伝送

システム A は,車両が要求する充電電流値を連続的に監視しなければならない。充電電流は 101.2.1.2.1

及び 101.2.1.3 に規定する CCC 要求に従い,車両の要求値に応じて変化させなければならない。充電電流

制御の特性は,

表 AA.5 及び図 AA.8 を満足しなければならない。

AA.4.2.5  停止

システム A ステーションは,充電を安全に終了するために次の手順に従わなければならない。

a)  ステーションは車両に停止プロセスを開始したことをデジタル通信によって通知しなければならな

い。

b)  ステーションは出力電流を 5 A 以下に減少させなければならない。 
c)  通常状態において,車両による車両コンタクタの溶着確認が終了するまで,スイッチ d1 及び d2 を開

放してはならない。

d) d1 及び d2 の開放後,車両コネクタのロック解除前には V

dc

位置の電圧が 10 V 以下であることを確認

しなければならない。


34

D 61851-23

:2014

AA.4.3  電流及び電圧の測定

システム A の出力計測精度は,次の値以下でなければならない。

−  電流:±(実電流の 1.5 %+1)A

−  電圧:±5 V

AA.5  車両の充電電流に対する要求への応答

システム A ステーションは車両を主,ステーションを従とする CCC を用いて直流電流を車両に供給し

なければならない。車両からの充電電流の要求に対する推奨仕様及びシステム A ステーションの応答性能

は,車両については

表 AA.5 及び図 AA.7 に,ステーションについては表 AA.6 及び図 AA.8 に規定する。


35

D 61851-23

:2014

注記  イタリック文体は当該パラメータが JIS D 61851-24 の附属書 に既定するデジタル通信によって交換されるこ

とを意味する。

図 AA.5−システム の充電プロセスの状態推移図

ステーションは車両の充電制御ユニットを起動 
 d1=ON

車両コネクタでの安全電圧

故障

故障 
d1=OFF

故障 
d1=OFF

故障 
k=OFF

故障 
d1=OFF

車両による絶縁試験許可: 
  k=ON (j=ON)

ステーションによる停止時:

充電器状態

= 0,  or

d1=OFF,d2=OFF

車両未接続

車両接続 
開始要求

初期設定 1:ハンドシェーキング 

デジタル通信確立

充電制御パラメータの交換

電池の互換性確認

初期設定 2:車両コネクタのロック 

ステーションによる車両コネクタのロック

直流電力線の電圧確認

電力伝送

車両による車両コンタクタの閉路 
車両による充電電流要求値の送信 
ステーションによる車両への直流電流の供給

停止 1:電流出力の終了 

ステーションによる出力電流供給停止 
車両による直流電力線の電流ゼロ確認

車両による溶着確認の実行

車両による車両コンタクタの開放

停止 3:コネクタロック解除 

ステーションは車両コネクタのロックを解除

ステーションはデジタル通信を終了

初期設定 3:充電前絶縁試験 

直流電力線への試験電圧の印加 
直流電力線の電圧確認

停止 2:電圧の確認 

直流電力線の電圧確認

未準備

ステーションはユーザーに車両コネ
クタを外すよう指示

ステーションは車両にロック解除状態を送信:

充電器コネクタロック

 = 0 

ステーションは車両に車両コネクタの状態を通知:

充電器コネクタロック

 = 1 

DC-B1 

DC-A 

DC-B3 

DC-B3 

DC-C 

DC-B’1 
DC-B’2 

DC-B’3 
DC-B’4 

DC-B’2 

DC-E or DC-F 

DC-B2 

DC-E or

 DC-F

ステーションによる電力伝送準備完了: 
 d2=ON

車両による停止時:

車両充電可能

= 0


36

D 61851-23

:2014

信号/パラメータ/

システムの状態

表AA.1の記号

送信元

状態

 A

状態

 B1

充電ステート

状態

 B2

状態

 B3

状態

 C,(D)

状態

 B'1

状態

 B'2

状態

 B'3

状態

 B'4

充電器

タイミング

車両

+12V

充電開始/停止

CP

充電器

0V

デジタル通信

1

1

充電器,

2

車両

データフレームの交換

+12V

充電許可

CP3

車両

0V

車両充電許可

1

1

車両

2

車両コネクタロック

1

1

充電器

COM2

ロック解除

ロック

ロック解除

+12V

充電開始/停止

CP2

充電器

0V

充電電流要求

1

COM1

車両

COM2

要求電流値

ステーション状態

1

1

充電器

COM2

充電

熔着

EV

コンタクタ

C1,C2

車両

検出

充電停止制御

1

1

充電器

2

出力電圧

Vdc

充電器

絶縁試験

バッテリー電圧

出力電流

Adc

充電器

充電電流

初期動作ならびに情報交換

エネルギー伝送

シャットダウン

T0 T1

T2

T3

T4

T5

T6

T7

T8

T2'

T4'

T5'

T6'

T7'

a)

  IEC 61851-24 附属書 参照。

図 AA.6−システム のシーケンス図

溶着 
検出

初期動作及び情報交換

a) 

a) 

a) 

a) 

a) 

a) 

+側 
−側

+側 
−側

+側 
−側

+側 
−側

+側 
−側

+側 
−側


37

D 61851-23

:2014

表 AA.5−車両の充電電流要求値の推奨仕様

項目

記号

状態

仕様

最低

最高

単位

充電電流要求範囲

I

req

   0

“出力可能電流値”

JIS D 61851-24/IEC 

61851-24 の附属書 参照)

A

要求値の可変速度

ΔI

req1

−20 20  A/s

停止時の下降速度

ΔI

req2

通常停止 NA

200

A/s

図 AA.7−車両による充電電流値の要求

表 AA.6DC 充電ステーションの出力応答性能への要求

項目

記号

状態

仕様

最低

最高

単位

出力精度

I

dev

充電電流要求:0∼50 A

I−2.5 I+2.5

A

充電電流要求:50∼125 A

I×95 %

I×105 %

車両要求に対する制御遅れ

T

d

− 1.0

s

出力応答速度

ΔI

out1

充電中 20

A/s

出力電流の下降速度

ΔI

out2

通常停止時 100

200

非常停止時 200

a)

a)

 CP,CP2 及び CP3 が充電中に切断した場合には,更に早い充電電流の終了が要求される(AA.3.6 を参照)。

充電電流要求値

時間

0

ΔI

req1

出力可能電流値

ΔI

req2

デジタル通信の通信間隔

JIS D 61851-24 

附属書 A

通常停止

充電中


38

D 61851-23

:2014

a)  電力伝送時

b)  停止時 

図 AA.8DC 充電ステーションの出力性能

車両要求:I

N

充電電流:I

out

T

d

20A/s <= ΔI

out1

電流

時間

充電電流:I

out

ΔI

out2

停止開始

電流

時間

I

dev

I

dev

I

dev

I

dev


39

D 61851-23

:2014

附属書 BB

規定)

システム B の DC 充電ステーション

BB.1  一般事項

この附属書は,JIS D 62196-3IEC 62196-3)が規定する形状 BB の専用 DC 車両カプラを使用するシス

テム B の DC 充電ステーションについて規定する。

BB.2  DC 充電安全システムに対する基本要件

図 BB.1 は,充電モード 4 の DC 充電システムの基本要件を示している。DC 充電システムには,DC 充

電器制御装置,抵抗器 R1∼R5,スイッチ S,AC 電源回路コンタクタ K0,絶縁変圧器 T,AC/DC コンバ

ータ,DC 電源回路コンタクタ K1 及び K2,低電圧補助電源回路コンタクタ K3 及び K4,充電回路コンタ

クタ K5 及び K6,ダイオード K7 及び R6 を含む逆電流防止装置,電気的インタロック,並びに車両制御

装置が含まれる。車両制御装置は,BMS(電池管理システム)に統合することができる。抵抗器 R2 及び

R3 は車両コネクタに設置し,抵抗器 R4 は車両インレットに設置する。スイッチ S は,車両コネクタの内

部スイッチであり,車両コネクタと車両インレットが適切に接続されると閉じる。全充電プロセス中,DC

充電器制御装置は,K1∼K4 の状態を検知かつ制御しなければならず,車両制御装置は,K5 及び K6 の状

態を検知かつ制御する。充電プロセスにおいて,IMD は絶縁抵抗が設定値を下回ったことを検知しなけれ

ばならない。この設定値は,100 Ω/V を DC 充電ステーションの最高出力電圧定格で乗じた値以上でなけ

ればならない。DC 充電ステーションは補助電力として 12 V 又は 24 V パワーシステムを装備し,車両カ

プラが接続されたとき,車両制御装置に 12 V 又は 24 V を供給する。

図 BB.1DC 充電システムの回路構成図


40

D 61851-23

:2014

BB.3  充電プロセスの作動及び制御手順 
BB.3.1  電流及び電圧の測定精度

システム B の出力測定の精度は,次の値以内でなければならない。

  電圧測定:±0.5 %

  電流測定:

−  実電流が 50 A を超える場合,実電流の±2 %

−  実電流が 50 A 以下の場合,±1 A

BB.3.2  近接機能

車両コネクタが車両インレットに挿入されると,近接機能がアクティブになる。すなわち,検知ポイン

ト 2 の電圧が 12 V から 6 V に変化することで,車両は車両コネクタの存在を確認する。

BB.3.3  車両インタフェースの接続状態確認(ステート 3

オペレータが DC 充電ステーションのために充電設定を開始する場合,DC 充電器制御装置は,検知ポ

イント 1 の電圧測定によって車両コネクタが車両インレットに適切に接続されているかどうか確認するこ

とができる。例えば,検知ポイント 1 の電圧が 4 V である場合,車両インタフェースが適切に接続されて

いることを確認できる。オペレータがマン・マシン・インタラクションのセットアップを完了し,DC 充

電ステーションが適切に接続されている場合,DC 充電器制御装置は電気的インタロックを維持する。電

気的インタロックの解除は,次の三つの条件を完全に満たさなければ達成されない。

−  充電が終了する(充電電流出力がない)

− K1∼K6 が全て遮断されている。

−  オペレータからのロック解除指令が受信されている。

BB.3.4  DC 充電器の自己検知終了(ステート 4

車両インタフェースが適切に接続され,DC 充電器の自己検知(絶縁監視を含む)が終了した後,低電

圧補助電源回路を初期条件設定するために,K3 及び K4 を閉じる。その間,

“充電器識別ブロードキャス

ト・メッセージ”が定期的に送信される。DC 充電器によって低電圧電源回路に電力が伝送された後,車

両制御装置は検知ポイント 2 の電圧測定によって車両インタフェースが適切に接続されているかどうかを

確認する。検知ポイント 2 の電圧が 6 V の場合は,車両制御装置は,

“車両制御装置(又は電池管理システ

ム)識別ブロードキャスト・メッセージ”を定期的に送信し始める。この信号を,停車状態のトリガ条件

とみなすことができる。

BB.3.5  充電器準備完了(ステート 5

車両制御装置及び DC 充電器制御装置に対するハンドシェーキング及び設定が通信によって終了した後,

車両制御装置は,充電電源出力回路に通電させるために K5 及び K6 を閉じ,DC 充電器制御装置は,DC

電源供給回路に通電させるために K1 及び K2 を閉じる。

BB.3.6  充電ステート(ステート 5

全充電プロセス中,車両制御装置は,電池充電レベル要求事項を DC 充電器制御装置に送信することに

よって充電プロセスを制御する。DC 充電器制御装置は,電池充電レベル要求事項に従って充電手続きの

通常作動を確保するために,充電電圧及び電流を調節する。

さらに,車両制御装置及び DC 充電器制御装置は,互いに充電ステートを送信し合う。

BB.3.7  通常状態での充電の終了

車両制御装置は,電池システムの充電ステートに従っていつ充電を停止するか,又は DC 充電ステーシ

ョンからの“充電器指令/応答停止”のメッセージの有無を確認する。上記の充電終了条件のうちの一つ


41

D 61851-23

:2014

が満たされた場合,車両制御装置は,

“車両制御装置(又は電池管理システム)は充電器指令/応答を停止”

というメッセージを定期的に送信し始め,K1,K2,K5 及び K6 が開く前に,充電器に充電を停止させる。

通信が閉じられた後,K3 及び K4 は開かれ,電気的インタロックを解除する。最後に,車両カプラの取り

外しが可能となり,全充電プロセスが終了する。

BB.3.8  故障モードにおける安全保護 
BB.3.8.1  一般的な故障における安全保護

充電プロセス中,一般的な故障が発生した場合,DC 充電器制御装置は自動的に充電を停止(充電電流

出力を停止)し,DC 充電器制御装置及び車両制御装置はコンタクタ K1∼K6 を開放する。その後,オペ

レータは DC 充電器のセットアップを通じて電気的インタロックを解除し車両コネクタを抜く又はエラー

チェックを実行する。一般的な故障には次の状態が含まれる。

−  車両が充電を続行できない。このとき,車両制御装置は“充電指令停止”を DC 充電器制御装置に定

期的に送信する。

− DC 充電器が充電を続行できない。このとき,DC 充電器制御装置は“充電指令停止”を車両制御装置

に定期的に送信する。

− DC 充電器制御装置と車両制御装置との間で通信が断絶する(ステート 6)

BB.3.8.2  電池の過電圧保護

システム B のステーションは,出力電圧が電池システムの最大電圧限度値を 1 秒間超えた場合,電池の

過電圧防止のために,DC 出力電流を 2 秒間以内に 5 A 未満に下げなければならない。

BB.3.8.3  負荷遮断の要求事項

負荷遮断の場合の電圧オーバーシュートは,車両が要求する最大電圧限度値の 110 %を超えてはならな

い。

表 BB.1 は充電ステートの定義を示している。DC 充電安全システムの推奨パラメータは,表 BB.2 

示す。


42

D 618

51-2

3


2

014

42

D 618

51-2

3


2

014

表 BB.1−充電ステートの定義

充電

ステート

車両カプラ

状態

S

DC 充電器

自己検出終了

ハンドシェーク

及び構成終了

通信状態

充電

U1

V

U2

V

ステート 1

切断

× 12 −

非通信中

ステート 2

切断

× 6 −

非通信中

ステート 3

接続

未終了

× 4 −

自己検出未終了及び非通信中

ステート 4

接続

終了

未終了

通信中

× 4 6

K3 及び K4 閉,通信中

ステート 5

接続

終了

終了

通信中

○ 4 6

K5,K6,K1,K2 閉

ステート 6

接続

終了

終了

切断

× 4 6

通信切断,保護開始

ステート 7

接続

終了

終了

× 6 6

このステートがある程度(200 ms)

続くと,DC 充電器制御機器が保護
を開始

ステート 8

切断

終了

終了

× 12 12

VCE 及び DC 充電器制御機器が
様々な保護ソリューションを採用

注記  充電ステートは,検知ポイント 1(U1)及び検知ポイント 2(U2)の電圧によって探知される。


43

D 61851-23

:2014

表 BB.2DC 充電セキュリティシステムの推奨パラメータ

目的

パラメータ

a)

記号

単位

通常

最大

最小

DC 充電器制御装置の
要求事項

等価抵抗 R1

Ω

1 000

1 030

970

プルアップ電圧 U1

V

12

12.6

11.4

電圧 1

U1a V  12 12.8 11.2 
U1b V  6  6.8 5.2 
U1c V  4  4.8 3.2

車両コネクタの要求

事項

等価抵抗 R2

Ω

1 000

1 030

970

等価抵抗 R3

Ω

1 000

1 030

970

車両インレットの要

求事項

等価抵抗 R4

Ω

1 000

1 030

970

EV の要求事項

等価抵抗 R5

Ω

1 000

1 030

970

プルアップ電圧 U2

V

12

12.6

11.4

電圧 2

U2a V  12 12.8 11.2 
U2b V  6  6.8 5.2

a)

  精度は,適用される環境条件及び耐用年数の下で維持しなければならない。

BB.4  充電プロセスのシーケンス線図

充電プロセスのシーケンス線図を,

図 BB.2 に示す。


44

D 61851-23

:2014

信号/メッ

セージ/シ

ステム条件

送信器

最初の状態

状態1
状態2
状態3
状態4
状態5
状態6
状態7
状態8

タイミング

DC充電器

T0

T1 T2

T3 T3'

T3''        T4

T4'

T4''

T5      T5' T6 T6' T7 T7'

T8

機械的

ロック

DC充電器

スイッチS

DC充電器

データ通信

DC充電器

電気的イン

タロック

DC充電器

接触器

K3,K4

DC充電器

検出ポイン

ト1

DC充電器

検出ポイン

ト2

EV

出力電圧

DC充電器

出力電流

DC充電器

接触器

K1,K2

DC充電器

接触器

K5、K6

EV

充電器

状態フラグ

DC充電器

初期条件設定及び情報交換

電力伝送

停止

状態

6V

6V

データフレーム交換

解除

ロック

解除

12V

6V

12V

4V

6V

要請電

充電

閉e

12V

6V

12V

絶縁試験

図 BB.2−充電プロセスのシーケンス線図

BB.5  車両カプラ挿抜の連結操作フローチャート

車両カプラの連結操作のフローチャートを,

図 BB.3 及び図 BB.4 に示す。

K5,K6


45

D 61851-23

:2014

図 BB.3−充電開始の操作フローチャート

車両コネクタを車両インレットに接続する

オペレータが構成を開始,DC 充電器制御装置が
検知ポイント 1 の電圧を測定

U1=4V

いいえ

DC 充電器が充電を停止

K3,K4 を閉じる

通信は確立したか

はい

いいえ

緊急通報,停止

K1,K2,K5,K6 は全て閉じ

たか

いいえ

緊急通報,停止

はい

充電開始

ラッチの電気的インタロック

電気的インタロック

は正常か

緊急通報,停止

はい

いいえ

自己検出は終了したか

緊急通報,停止

いいえ

EV 制御装置が,K5 及び K6 を閉じる

はい

DC 充電器が K1,K2 を閉じる

DC 充電器自己検出

はい


46

D 61851-23

:2014

図 BB.4−充電停止の操作フローチャート

充電終了条件を満たす又はエラー

接触器 K3,K4 開く

充電は終了したか

いいえ

オペレータが充電を終了
するのを待つ

接触器の位置は正しいか

はい

電気的インタロック解除

いいえ

緊急通報,停止

いいえ

緊急通報,停止

はい

オペレータに,充電を停止し,車両コネクタ
を外すよう通知

電気的インタロック

は解除されたか

はい

接触器 K1,K2 開く

接触器 K5,K6 開く


47

D 61851-23

:2014

附属書 CC

規定)

システム C の DC 充電ステーション

CC.1  一般事項

この附属書は,交直複合式充電システム(以下,システム C という。

)で使用するための DC 充電ステ

ーションの特定要求事項を規定する。システム C は,接続モード 4 の充電システムである。複合式充電シ

ステムの定格 DC 出力電圧は,直流 750 V に制限されている。特定の充電ステーション設定の定格 DC 出

力電圧は,

表 CC.1 による最大システム出力電圧に制限しなければならない。

表 CC.1−システム の DC 車両カプラ及び最大システム出力電圧

複合充電システムの DC 車両カプラ

最大システム出力電圧

a)

IEC 62196-3-1(検討中)形状 CC 500

V d.c.

b)

IEC 62196-3-1(検討中)形状 DD

a)

 500

V d.c.

c)

JIS D 62196-3/IEC 62196-3 形状 EE 500

V d.c.

d)

JIS D 62196-3/IEC 62196-3 形状 FF

a)

 750

V d.c.

a)

  形状 DD 及び形状 FF の交流カプラ部分は,三相 4 線式配電による三相電源,又は,中性線を

接続する方式の単相電源に使用できる。中性線を接続しない三相又は単相電源には使用できな
い。

CC.2  通信 
CC.2.1  近接(PP)及びコントロールパイロット(CP)の一般的な定義及び機能−信号及びコンタクトは,
IEC 61851-1B.5 における抵抗器の詳細な定義を含む。),SAE J1772

TM

,及び

表 CC.2 の形状 DD 及び形状

FF に規定される抵抗器の値に従う。5 %デューティ比の CP を使用しなければならず,CP は IEC 61851-1

附属書 に規定されている。

表 CC.2−形状 DD 及び形状 FF の近接レジスタの定義

近接レジスタ

IEC 61851-1 の R6)

AC 充電の最大電流 DC 車両コネクタ

1 500

Ω

適用外

形状 FF

680

Ω 20

A

形状 DD

220

Ω 32

A

形状 DD

100

Ω 63

A

形状 DD

CC.2.2 DC 充電ステーションと EV との間の充電制御通信は,JIS D 61851-24IEC 61851-24)に規定す

る。

充電制御通信の物理層は,ISO/IEC 15118-3 に準拠しなければならない。通信物理層の同等の要求事項

は SAE J2931/4 に規定されている。通信は,CP 及び PE/接地コンタクトに載せられる PLC によって達成

される。様々なコネクタのコンタクト割当ては,JIS D 62196-3IEC 62196-3)に規定されている。

充電制御通信は,DIN SPEC 70121 に準拠しなければならない。充電制御通信は,ISO/IEC 15118-2 にも

準拠しなければならない。充電制御通信の同等の要求事項は,SAE J2836/2

TM

SAE J2847/2 及び SAE 


48

D 61851-23

:2014

J2931/1 に規定されている。

CC.3  電力供給のプロセス 
CC.3.1  一般事項

DC 充電ステーションによって EV へ電力を供給するプロセスは,PLC を通じて送信されるメッセージ

によって初期条件設定し,かつ制御され,通常起動,通常停止,ステーションが行う緊急運転停止,及び

EV が行う緊急運転停止については,図 CC.1∼図 CC.4 のシーケンスに従わなければならない。

シーケンス線図及び記述の記号一覧

(tx)

:専用時点

(tx→ ty)

:二つの専用時点 tx と ty との間の時間

<1a><1b>

:高度通信(PLC)におけるメッセージの参照

  :記述された動作が起こるのに可能な時間

a)

ISO/IEC 15118-2 で記載されている通信信号及び通信値

CC.3.2  通常起動

通常起動に対するシーケンス線図及び記述を,

図 CC.1 及び表 CC.3 に示す。


49

D 61851-23

:2014

図 CC.1−通常開始のシーケンス線図


50

D 61851-23

:2014

表 CC.3−通常開始のシーケンス記述

記号

記述

(t0)

−  車両コネクタが車両インレットに接続され,CP ステートが A から B に変化。

(t0t1)

−  ハイレベル通信(PLC)が開始し,充電パラメータの交換とのハンドシェーキングが起こる。

− DC 充電ステーションは DC 出力電圧が 60 V 以下かどうかを確認し,60 V を超える場合は供給セ

ッションを終了させる。

(t1)

− EV は DC 供給出力電流及び電圧の上限値を

<3a>と共に送信する。

(t1t2)

− EV は車両インレットに車両コネクタをロックする。 
− DC 充電ステーションの最大値が

<3b>と共に EV に伝えられる。

− DC 充電ステーションによる内部絶縁検査は,コネクタに電圧が加えられない間に行うことがで

きる。

− EV 及び DC 充電ステーションに互換性がない場合は,車両は準備完了状態に移行せず,通常停

止シーケンスのステップ t16 へ移行する。

(t2)

− EV は,S2 を閉じることによって CP のステートを B から C/D へ変更し,EV の状態を“準備完

了”にし,初期条件設定段階を終了させる。

(t2t3)

− EV はコネクタロックされた後,<4a>によってケーブル及び絶縁の確認を要求する。

− DC 充電ステーションは,HV(高電圧)システムの絶縁確認を開始し,断続的に

<4b>によって絶

縁状態を報告する。

(t3)

− DC 充電ステーションは,

システムの絶縁抵抗が 100 k

Ωより大きいことを確認する(CC.4.1 参照)。

(t3t4)

−  絶縁検査を完了した後,DC 充電ステーションはメッセージ

<4b>を送信して“有効”状態を示す。

(t4)

− DC 充電ステーションの状態は,ケーブル検査の応答

<4b>で“準備完了”へと変化する。

(t5)

− EV が事前充電要求

<5a>を送信することで事前充電段階を開始する。この要求には,直流電流 2A

以下(CC.6.1 に従った最大突入電流)要求及び直流電圧要求を含む。

(t5t6)

− DC 充電ステーションは,電流を最大値 2 A(CC.6.1 に従った最大突入電流)に制限しつつ,DC

出力電圧を

<5a>における要求値に合わせる。

(t6)

− DC 出力電圧が 101.2.1.2 に規定した許容差内の要求電圧に達する。

(t6t7)

− EV は必要に応じて車両内部絶縁監視を停止する。

− EV は必要に応じて EV 電池の電圧からの DC 出力電圧の偏差を 20 V 未満(CC.5.1 

注記参照)

に制限するために,周期的に更新するメッセージ

<5a>で要求直流電圧を調整する。

(t7)

− EV は,EV 電池の電圧からの DC 出力電圧の偏差が 20 V 未満になった後に,切断機器を閉じる。

(t7t8)

− EV は DC 供給出力を可能にするために,ReadyToChargeState “True”  のメッセージとともに電力供

給要求

<6a>を送信する。

−  事前充電回路がある場合は停止し,電力供給出力の電源を入れた後,DC 充電ステーションは電

力伝送の準備完了を示すフィードバック

<6b>を送る。

(t8)

− EV は,電力伝送段階を開始するために,

<7a>で直流電流要求を示す。

(t8t9)

− DC 充電ステーションは,出力電流及び電圧を要求値に合わせる。

− DC 充電ステーションはメッセージ

<7b>において,現在の出力電流及び出力電圧,現在の電流限

度値及び電圧限度値,並びに現在の状態を EV に折り返し報告する。

注記 EV は出力電流がその前に出された要求に達していない場合でも,電圧要求及び電流要求を変

更してもよい。

(t9)

− DC 出力電流は,101.2.1.3 に規定された遅延時間 T

d

の間に直流電流要求値に達する(t9−t8=T

d

(t9)

− EV は,周期的に更新するメッセージ

<7a>で,充電/供給計画に従って直流電流要求及び直流電

圧要求を調整する。

CC.3.3  通常停止

通常停止のシーケンス線図及び記述を,

図 CC.2 及び表 CC.4 に示す。


51

D 61851-23

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a)

  通信信号及び ISO/IEC 15118-2 に記載された値

図 CC.2−通常停止のシーケンス線図及び記述


52

D 61851-23

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表 CC.4−通常停止のシーケンス記述

記号

記述

(t10) EV は,電力伝送を終えるために電流要求を下げる。減少は,EV の充電/供給計画に基づいて行われ

る。

(t10t11) DC 充電ステーションは,101.2.1.3 に従って,時間遅延を伴って電流要求に従い,出力を停止する前に

1 A 未満まで出力電流を減らさなければならない。

(t11) EV は,充電可能状態を“偽”に設定した電源供給要求であるメッセージ<8a>を送信することによって,

DC 充電ステーションに出力を停止するよう要求する。

(t11t12) EV は,電流が 1 A 未満になった後,切断機器を開いてもよい。 
(t12) DC 充電ステーションは,出力を停止し,コンタクタがあれば開いてもよい。

DC 充電ステーションは,充電可能状態を“偽”に設定したメッセージ<8a>を受信した後,回路が出力
の内部静電容量を能動的に放電することができるようにしなければならない。 
DC 充電ステーションは,放電中は EV 入力に電流を発生させてはならない。

(t13) DC 充電ステーションは,出力を停止したことを示すメッセージ<8b>と共に,2 秒間以内に“準備未完

了”という状態コードを報告する。

(t14) EV は,DC 充電ステーションが(メッセージ<8a>が欠落した場合は)少なくとも t14 によって出力を

確実に放電してしまうように,メッセージ<8b>を受信した後又はタイムアウト後に,CP ステートを B

に変更する。

(t14') EV は,コンタクタ溶着検査を任意に実行することもでき,これをメッセージ<9a>で DC 充電ステーシ

ョンに示す。

(t14't15)  車両は,応答メッセージ<9b>において DC 充電ステーションによって測定された DC 充電ステーション

出力電圧を読み込むために,多数の<9a>要求を送信してもよい。

(t15) EV が“準備未完了”状態に移行し,切断機器を開けるのに間に合う最後のポイント。 
(t15t16) EV は,EV 絶縁監視機能があれば,それを開始することができる。 
(t16) EV は,DC 出力が 60 V 以下に落ちた後,コネクタのロックを解除する。 
(t16t16’) DC 充電ステーションは,DC 電力供給計画に従って絶縁監視を継続する。 
(t16’)

−  “セッション停止要求”であるメッセージ<10a>が,デジタル通信を終了させる(PLC)

− DC 充電ステーションは,

“セッション停止要求”が受信された 2∼5 秒後までステート B2(5 %)

を維持し,それから B1(100 %)へ移行する。

注 EV が供給再開を望む場合は,コネクタをロックし,“EV 準備完了”を示し,その後初期化段階を

t1 から開始する。モデムが停止してしまっている場合,通信セッションは,t0 から再開しなければ
ならないかもしれない。

(t17)

車両コネクタの切断によって,CP ステートは B から A に移行する。

CC.3.4  DC 充電ステーションが行う緊急運転停止

DC 充電ステーションによる緊急運転停止は,電流下降速度 200 A/s 以上で出力電流を 1 秒間以内に 5 A

未満にしなければならない。

DC 充電ステーションは,CP 発振器をオフにすることによって,電源が行う緊急運転停止を示さなけれ

ばならない。

注記 DC 充電ステーションが行う緊急運転停止は,幾つかの原因又は故障によって起こる。


53

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a)

  通信信号及び ISO/IEC 15118-2 に記載された値

図 CC.3DC 充電ステーションが行う緊急停止のシーケンス線図


54

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CC.3.5  車両が行う緊急運転停止

車両は,S2 を開き CP のステートを C/D から B へ変化させることによって,緊急運転停止を作動する。

DC 充電ステーションは,EV からの緊急運転停止指令に反応して,CC.3.4 に従った緊急運転停止を行う。 


55

D 61851-23

:2014

a)

  通信信号及び ISO/IEC 15118-2 に記載された値

図 CC.4EV が行う緊急停止のシーケンス線図


56

D 61851-23

:2014

CC.4  安全措置 
CC.4.1  IT(非接地)システム要求事項

DC 充電ステーションの二次回路(出力側)は,IT システムとして設計し,JIS C 60364-4-41:2010 の箇

条 411 に従った保護措置を適用する。

絶縁監視装置(IMD)を用いる場合は,IEC 61557-8 又は同等の規格に準拠しなければならない。DC 充

電ステーションは,供給プロセス中,DC プラスと PE との間及び DC マイナスと PE との間の絶縁監視を

行い,システムの電流状態(無効,有効,警告及び故障)を EV に定期的に伝えなければならない。

各供給サイクルの前に,次のテストを行わなければならない。これらのテスト中,DC 出力電圧は車両

コネクタにおいて 500 V を超えてはならない。

a) DC 充電ステーションの絶縁監視機能の自己診断は,DC 出力レールと等電位ボンディング(例えば,

PE)との間に地絡抵抗器を用いることによって行われなければならない。自己診断の時間管理には少

なくとも次の一つが適用されなければならない。

−  車両コネクタが車両インレットに接続された状態での供給サイクルの直前に実施

−  最大 1 時間の間隔をおいて定期的に実施

−  自己診断が正常と確認された後,ステーションは通常の供給セッションの間,最大 1 時間“有効”

状態とし続けてもよい。

注記  全てのシステムが監視されているかを確認するためであり,絶縁抵抗の故障限度値の確認を

目的とするものではない。

b)  6.4.3.106 に従い,システムの絶縁状態を IMD などによって,次のいずれかを行う。

−  車両コネクタが車両インレットに接続されていない。

:システムは,ステーション,ケーブル及び車

両コネクタから成る。

−  車両コネクタが車両インレットに接続されている。

:システムは,ステーション,充電ケーブル,車

両コネクタ,車両インレット及び車両ケーブルから成る。

システムの絶縁状態は,次による。

a)  無効状態:自己診断はまだ実行されていない。充電は許可されていない。

b)  有効状態:ステーションは自己診断が正常に行われた後に有効状態に移行しなければならない。電力

伝送の終了ごとに,ステーションは無効状態に戻らなければならない。

c)  警告状態:DC+/DC−と PE の間の実際の総物理的絶縁抵抗が DC 充電ステーションの最大出力電圧

定格に 500  Ω/V を乗じた値を下回る(マイナス公差外)場合,DC 充電ステーションは警告メッセー

ジを送信し,その警告データを保存しなければならない。

d)  故障状態:自己診断が異常となった場合,すなわち,DC+/DC−と PE との間の実際の総物理的絶縁

抵抗が DC 充電ステーションの最大出力電圧定格に 100  Ω/V を乗じた値を下回る(マイナス公差外)

場合,

DC 充電ステーションによって光学的信号及び/又は音響的信号がユーザーに対して発せられ,

DC 充電ステーションは供給プロセスを終了しなければならない。DC 充電ステーションは車両に充電

している間,故障状態を検知し,100  Ω/V 以下の絶縁抵抗の連続 2 分間以下の無効状態を表示しなけ

ればならない。

電力伝送中に警告又は故障状態が発生した場合,ステーションは車両から車両コネクタが外された

後に自己診断を行わなければならない。自己診断で正常となる場合,ステーションは有効状態に移行

しなければならない。自己診断で異常となった場合は無効状態に移行し,保守修理するまでその状態


57

D 61851-23

:2014

としなければならない。

注記  車両は,IMD がある場合はその時間調整に責任をもつ。EV-DC リレーを閉じる前に(図 CC.1

における t8 を参照)

,車両は IMD のスイッチを切る,又はステーションの IMD に対して干

渉が起きないことを保証する。

DC 充電ステーションが IMD を用いていない場合は,JIS C 60364-4-41:2010 の 411.6 及び表 41.1 

要求事項を満足しなければならない。次の状態が,DC 充電ステーションから EV へ送信されなければ

ならない。

e) IMD なしの状態:DC 充電ステーション内に IMD がない場合。

CC.4.2  温度監視

車両コネクタには温度監視機能が要求されており,車両コネクタの過熱を避けるために,この温度監視

が,DC 充電ステーションによって行われなければならない。この機能は,異常状態中の保護に使用し,

通常状態の間に作動することを意図するものではない。

ステーションは,次の二つの限度値のうちいずれか低い方を超える場合,停止しなければならない。

・  車両コネクタ接点の温度限度値を超える場合

・  車両コネクタケーブルの温度定格を超える場合

120  ℃より高い接点温度で使用できるよう設計された車両コネクタについては,DC 充電ステーション

は,車両コネクタの接点温度が 120  ℃以上になった場合,停止しなければならない。

CC.4.3  複合システムのカプラロック機能

電力供給中に車両インレットから車両コネクタが意図せず切り離されることを軽減するため,車両イン

レットは,

表 CC.1 の全ての DC コネクタに対してロック機能を備えていなければならない。

注記  ロック機能には,ロック操作の自己診断手段を含む場合もある。要求事項は ISO 17409 に規定

されている。

CC.4.4  CP 欠落による停止(形状 CC の全てのコネクタに対して)

出力電流が 30 ms 以内に 5 A 未満とするような高速の緊急停止が,DC 充電ステーションによって作動さ

れなければならない。停止は,CP ラインの遮断のためにコントロールパイロットがステート C からステ

ート A に直接変化することによって開始される。コントロールパイロットの遮断が起きた場合,ステーシ

ョンはその異常をラッチしなければならない。それによって,ステーションが保守・修理されるまでレデ

ィモードになるのを防止する。システムは,IEC 61851-1 

表 A.7 に従って,100 ms 内に通電停止しなけ

ればならない。

CC.4.5  PP 欠落による停止(上記に加えて,形状 CC 及び形状 EE 使用の場合)

30 ms 内に作動する出力電流の高速の緊急停止が,DC 充電ステーションによって作動しなければならな

い。EVSE 及び車両が,近接(PP)回路を監視して,近接のない失陥 S3 閉の状態から,他の状態に移行す

るのを検知することで,停止が開始する。SAE J1772

TM

によれば,EV 内では+5 V の PP 電圧を適用する

図 CC.5 を参照)。


58

D 61851-23

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図 CC.5−形状 CC 及び形状 EE の特別部品

CC.4.6  初期条件設定時点での電圧チェック

電力供給セッションの最初にコントロールパイロットがステート A 又はステート B の場合には,DC 充

電ステーションは,ケーブル電圧が 60 V 以下であるかどうかを確認し,60 V を超えている場合は,供給

セッションを停止しなければならない。

CC.4.7  DC 充電ステーション最大出力 コンデンサ容量

最大総並列 Y コンデンサ容量は,1 μF を超えてはならない。すなわち,Y コンデンサを各 DC レールと

接地との間に均等分配した上で,DC 充電ステーションの各 DC レール及び接地をまたぐ Y コンデンサの

容量は 500 nF 以下とすることで実現する。

CC.5  追加機能 
CC.5.1  予備充電(プリチャージ)

DC 充電ステーションは,101.2.1.6 の要求事項に従って電圧マッチングのための予備充電を行われなけ

ればならない。

注記 DC 充電ステーションの出力と車両の電池電圧の間の電圧差異が 20 V を下回るときに,車両は

リレーを閉じる。

CC.5.2  車両による DC 充電ステーションの立ち上げ

DC 充電ステーションは,6.4.4.101 の選択機能にある,電力消費を最小限にするためのスタンバイモー

ドをサポートしてもよい。この場合,次の方法に従って DC 充電ステーションを立ち上げ,電力供給を再

開しなければならない。

− DC 充電ステーションに接続された車両が,2 分を超えても CP のステートを B2 から C2 又は D2 に移

EVSE 制御

電気制御器

カプラ

コードセット 車両

車両

検出

アース

検出 
ロジック

他の車両 
システムへ


59

D 61851-23

:2014

行させない場合,ステーションはスリープ状態になってもよい。

ステート C1 又はステート D1 に変化する車両によってステーションが起動できるように,DC 充電ステ

ーションは継続的にコントロールパイロット信号 B1 を送信しなければならない。

CC.5.3  車両コネクタの手動ロック解除の設備

車両は,出力側の電圧が電力供給終了後も 60 V を超えたままの場合,車両コネクタを手動でロック解除

する手段を備えてもよい。

注記  CC.5.4 及び CC.5.5 に適用する。

CC.5.4  形状 CC コネクタのラッチ・ポジション・スイッチ(S3)のアクティブ化

形状 CC コネクタのラッチ・ポジション・スイッチ(S3)は,車両コネクタが車両インレットにロック

されているときに作動してはならない。

この要件を満たすための車両インレットのロック機能位置要件は,JIS D 62196-3IEC 62196-3)の形状

EE のスタンダードシートに規定されている。 
CC.5.5  形状 CC コネクタラッチ及びラッチ・ポジション・スイッチ(S3)の確認

供給サイクルは,車両コネクタを車両インレットに接続する前に,形状 CC のコネクタラッチの存在及

びラッチ・ポジション・スイッチ(S3)の機能が DC 充電ステーションによって確認された場合だけ許可

しなければならない。

CC.6  特定要求事項 
CC.6.1  突入電流(直流側)の発生

EV 遮断装置及びステーションのコンタクタを閉じる際,直流側の両方向に向かう突入電流は 2 A を超え

てはならない。DC 充電ステーションは,例えば,

図 CC.3 の予備充電回路を作動させるなどして,突入電

流を制限しなければならない。

注記  ケーブルの静電容量の充放電によって,1 ms 未満の短時間でより高い電流が発生することは起

こり得る。

CC.6.2  電池の過電圧からの保護

出力電圧が車両によって送信される最大電圧限度値を 400 ms 間超えた場合,DC 充電ステーションは,

電池の過電圧を防止するために CC.3.4 に従って緊急停止しなければならない(6.4.3.107 参照)

CC.6.3  ロードダンプの要求事項

負荷遮断の最悪のケースは,車両内の他の負荷が接続したままで電池を切り離すことなどによって,出

力電流が公称値の 100 %∼0 %まで下がる場合である。負荷遮断のいかなる場合でも,電圧オーバーシュー

トは,車両によって要求される最大電圧限度値の 110 %を超えてはならない(101.2.1.7 参照)

。負荷遮断の

場合の出力電圧の最大スルーレートは,250 V/ms を超えてはならない。

CC.6.4  DC 出力電流制御

電流制御モードでは,DC 充電器は車両に直流電流を供給しなければならない。実際の平均直流電流値

と車両の指令電流値との最大許容誤差は,指令電流値が 5 A 以下の場合は±150 mA,指令電流値が 5 A を

超え 50 A 以下の場合は±1.5 A,指令電流値が 50 A を超える場合は DC 充電器の最大電流出力の±3 %であ

る。

CC.6.5  電流と電圧の測定

システム C の出力測定の精度は,次の値内でなければならない。

−  電圧:±10 V


60

D 61851-23

:2014

−  電流:測定値の±1.5 %以内でなければならないが,±0.5 A より正確である必要はない。

CC.7  回路図及び記述

DC 充電ステーションのための複合充電式システムの回路構成図を図 CC.6 に示す。記号及び専門用語の

定義及び記述を

表 CC.5 に示す。

DC充電ステーション

車両

供給制御
ユニット

電源

電力変換器

PLCモデム

(供給)

車両コネクタ

車両インレット

EV制御

ユニット

PLCモデム

(EV)

EV電力

ネット

予備充電回路の例

供給

DCリレー

図 CC.6−複合 DC 充電システムの概略図

+側 
−側


61

D 618

51-2

3


2

014

61

D 618

51-2

3


2

014

表 CC.5−記号/用語の定義及び記述

DC 充電ステーション

電気自動車(EV)

インタフェース回路

記号/用語

定義

記号/用語

定義

記号/用語

定義

V_DC

DC 充電ステーションの出力での
電圧測定

PLC モデム

(EV)

PLC 通信信号と EV の通信情報
とを変換する EV 搭載の通信イ

ンタフェース

PE

保護導体

I_DC

電流測定(DC+又は DC−又は両

方)

EV 制御装

EV から DC 充電ステーションへ
の通信及び安全手順確認のため
の装置

DC+ DC 充電ステーション(プラス)

電力変換装

主電源を EV 供給用の調整 DC 電力

に変換するために直流的に絶縁さ

れた電力段

EV 電力ネ
ット

DC 充電ステーションからのエ
ネルギー供給に関連した EV 内

のサブシステム

DC− DC 充電ステーション(マイナス)

DC 電源リ
レー

DC 充電ステーションの DC 出力を
電力変換装置に接続及び電力変換
装置から切断するオールラインリ

レー

a)

+側

(PLC)のための(プラス)線

c)

PLC モデム

(供給)

PLC 通信信号と充電器の通信情報
とを変換する充電器搭載の通信イ
ンタフェース

−側

(PLC)のための(マイナス)線

供給制御装

DC 充電ステーション内の供給プ
ロセス及び EV との通信を制御す
るための装置

PP(近接検
知 ・プ ロ キ
シミティ)

形状 DD 及び形状 FF について,IEC 61851-1 及び
表 CC.2 に従った一般機能。形状 CC 及び形状 EE
について,EV 内の+5 V PP 及び SAE J1772

TM

に従

った一般機能。

R_pre

予備充電回路の抵抗器

b)

CP(コント
ロ ール パ イ

ロット)

IEC 61851-1 に従った機能。 
EV がステート B に移行する,又は CP 欠落による
停止のためにコントロールパイロットが切断され

ることによる DC 充電ステーションの緊急停止に
も用いられる。

IMD

絶縁監視機器

RC

IEC 61851-1 における値に従った AC 供給の場合
に,ケーブル電流のコーディングのために用いられ

るプロキシミティ抵抗器。


62

D 618

51-2

3


2

014

62

D 618

51-2

3


2

014

表 CC.5−記号/用語の定義及び記述(続き)

DC 充電ステーション

電気自動車(EV)

インタフェース回路

記号/用語

定義

記号/用語

定義

記号/用語

定義

CCL ( 正 し
い 接点 及 び

ロ ッ キ ン
グ)

DC 車両コネクタの正しい接点及びロッキングのフ
ィードバック

ϑ

DC 充電ステーションによる車両コネクタの温度監

a)

 DC 電源リレーは,ダイオードで代用してもよい。

b)

  スイッチ及び抵抗器が必須の前充電機能の実行に推奨される。

c)

  車両コネクタについては,表 CC.1 を参照。


63

D 61851-23

:2014

附属書 DD

参考)

典型的な DC 充電システム

この附属書は,DC 充電システムの典型的なシステム図を示す。典型的な絶縁形システム,非絶縁形シ

ステム,簡易絶縁形システム,及び DC 電源システムの例を,

図 DD.1∼図 DD.4 に示す。EV への DC 電源

システムのカテゴリの例を,

表 DD.1 に示す。

EV 

Primary

Rectification

Power

factor

Condition

Inverter

Transformer

Secondary

rectification

&

Smoothing

Battery

A.C.

Non-isolated 

Non-isolated Isolated 

Isolated 

D.C.

non-regulated 

Inductive 

coupling 

D.C. 

regulated 

Separation line between 
vehicle and DC charger

PE required

DC charger 

Double isolation or PE or protective 
earth shall be guaranteed.

a)

 PE とする。

b)

  二重絶縁又は PE 若しくは保護接地を確保しなければならない。

図 DD.1−典型的な絶縁形システムの例

一次整流

力率改善

インバ

ータ

変圧器

二次整流

及び

平滑化

電池

非絶縁

絶縁

絶縁

a) 

b) 

:車両と DC 充電器との間の分離線

DC 充電器

DC 非制御

誘導結合

DC 制御

AC

EV

非絶縁


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D 61851-23

:2014

Non-isolated

D.C. to D.C. converter

Battery

A.C. 

Non-isolated Non-isolated 

D.C.

non-regulated 

D.C.

regulated

PE required 

Non-isolated 

Double isolation (or Class II equipment) or protective 
earth shall be guaranteed

Primary

Rectification

Power

factor

condition

Separation line between

 vehicle and DC charger

 charger 

PE required 

a)

 PE とする。

図 DD.2−典型的な非絶縁形システムの例

DC 充電器

DC 非制御

DC 制御

AC

EV

一次整流

力率改善

電池

非絶縁

非絶縁

a) 

a) 

非絶縁

DC から DC への

非絶縁形変換器

:車両と DC 充電器との間

  の分離線

二重絶縁(又はクラス II 装置)

又は保護接地を 
確保しなければならない。


65

D 61851-23

:2014

Separation line between 
vehicle and DC charger

 

D.C. to D.C. converter

Battery

A.C. 

Non-isolated 

Isolated 

Isolated 

D.C.

non-regulated 

D.C. 

regulated 

PE required

Double isolation or PE required 
(see AA.3.1.1)

Transformer

Secondary

rectification

&

Smoothing

EV 

DC charger 

a)

 PE とする。

b)

  二重絶縁又は PE(AA.3.1.1 を参照)とする。

図 DD.3−簡易絶縁形システムの例

図 DD.4DC 主電源システムの例

DC 非制御

EV

DC 充電器

DC 制御

DC 主電源ネットワーク

DC から DC への変換器

電池

分離及び PE の要求事項は主に DC 主電源の安全規定による。

:車両と DC 充電器との間の分離線

DC 充電器

DC 非制御

DC 制御

AC

EV

変圧器

二次整流

及び

平滑化

電池

非絶縁

a) 

DC から DC への変換器

絶縁

絶縁

b) 

:車両と DC 充電器との間の分離線


66

D 61851-23

:2014

表 DD.1EV への DC 供給システムのカテゴリ例

パラメータ

カテゴリ

1  絶縁

a)  絶縁形 DC 供給システム,又は 
b) AC 電源と接続された一つ又は複数の充電ステーションをもつ非絶縁形 DC

供給システム

2  制御

a)  制御形 DC 供給システム,又は 
b)  非制御形 DC 供給システム 
非制御形の場合,全等電位ボンディング(保護接地)線が必要となる。

3  電圧(V

dc

DC 供給システムの最高電圧レベル 
a)  <60 V(例  スクータなどの軽量 EV) 
b) 60

V∼600 V(例  乗用車)

c) 600

V∼1 000 V(例  乗用車及び重荷重車両)

d)  >1 000 V(例  重荷重車両−バス及びトラック)

4  電流

DC 供給システムの最大電流出力の例 
a)  <80 A 
b) 80

A∼200 A

c) 200

A∼300 A

5  充電制御通信

EV 及び/又は DC 供給システムの充電制御通信 
a)  デジタルメッセージ及びアナログ信号による通信,又は 
b)  専用通信接点又は電力線によるアナログ信号による通信する

6  インタフェース

相互運用性

a) 1 台又は複数の EV 専用の DC 供給システム,又は 
b)  全ての EV と相互運用可能な DC 供給システム(非専用,どのような消費者

も利用可能)

7  オペレータ

DC 供給システムの操作 
a)  訓練を受けていない消費者による操作,又は 
b)  訓練を受けたオペレータによる操作

8  制御方法

DC 供給システムは,次のいずれかで用いる可能性がある。 
a)  非連続負荷(<3 時間)として,オポチュニティ充電用 CCC モード/SOC 80 %

までのバルク充電

b)  連続負荷(>3 時間)として,フル充電用 CVC モード/SOC 100 %までのセ

ルバランス

c)  上記両方のモード

絶縁形 DC 充電ステーションの典型的な電圧範囲を,

表 DD.2 に示す。

表 DD.2−絶縁形 DC 充電ステーションの典型的電圧範囲

電圧範囲

適用例

1 18

V∼60 V

電動スクータ

2 50

V∼500 V

電動乗用車

3 200

V∼500 V

電動乗用車

4 400

V∼800 V

電動バス

注記  上記の電圧範囲において全面的な電流制御が維持される。上記電圧範囲を下回る電圧では特別

な電流供給条件が存在する場合がある。


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D 61851-23

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附属書 EE

参考)

DC

充電システムの典型的機能構成

DC 充電システムの典型的構成を,図 EE.1 に示す。 

 
JIS D 61851-23/IEC 61851-23 の適用範囲

:DC 充電システム(

附属書 AA∼附属書 CC を参照)

a)

  コンダクティブ接続のための EV の要素についての情報を含む。

b)

 DC 車両カプラの詳細な要求事項は,JIS D 62196-3/IEC 62196-3 に規定されている。ケーブル・アセンブリの要

求事項は,IEC 62196-1 に規定されている。

c)

  設備(IEC 60364-7-722 を参照)は,モバイル充電器にも適用される。

図 EE.1DC 充電システムの典型的な機能構成

DC 充電ステーション

充電器(オフボード充電器)

電力変換器

EV

a)

設備

c)

AC 受電回路

駆動用電池

DC 受電回路

DC 送電回路

きょう(筐)体(車体)

車両インレット

ケーブル・アセンブリ及び車両コネ
クタ

b)

きょう(筐)体

DC 充電制御のための通信インタフ
ェース

DC 充電制御のための通信インタフ
ェース


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D 61851-23

:2014

参考文献

IEC 60364-7-722,(under development), Low-voltage electrical installations−Part 7-722: Requirements for

special installations or locations−Supply of electric vehicles

IEC 61851-21-2 , (under development), Electric vehicle conductive charging system − Part 21-2: EMC

requirements for off board electric vehicle charging systems

TS D 0007  電気自動車用急速充電の基本機能 
SAE J2836/2™,Use cases for communication between plug-in vehicles and off-board DC charger

SAE J2847/2,Communication between plug-in vehicles and off-board DC chargers   
SAE J2931/1,Digital Communications for Plug-in Electric Vehicles 


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附属書 JA

参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS D 61851-23:2014  電気自動車コンダクティブ充電システム−第 23 部:直流充電
ステーション

IEC 61851-23:2014  Electric vehicle conductive charging system−Part 23: DC 
electric vehicle charging station

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

1  適 用 範

こ の 規 格 で 規 定 す

る DC 充電ステーシ
ョンの入力電圧・出

力電圧上限値,この

規格の適用範囲

 1 JIS とほぼ同じ

変更 a)

入力電圧の上限値を変更。

IEC:AC 1 000 V,DC 1 500 V
JIS:AC 600 V,DC 750 V 
b)  出力電圧の上限値を変更。
IEC:DC 1 500 V 
JIS:DC 750 V

a),b)  我が国の配電系統の低電圧
区分に合わせた。 
WTO/TBT 協定の例外事項の基本
的技術上の問題であるため変更

はしない。

追加

一般用電気工作物として使用

する場合の DC 出力電圧上限

値(450 V)を追記。

電気設備の技術基準の解釈に従

い追記した。

2  引 用 規

3  用 語 及
び定義

3.118A  車 両 コ ン タ
クタ

追加

用語定義を追加。

明確化のため用語を追加したが,

実質的な技術的差異はない。

6  一 般 シ
ス テ ム 要
求 事 項 及

び イ ン タ

フェース

6.2 EV 充電モード

6.2

JIS とほぼ同じ

追加

プラグ着脱可能な DC 充電ス

テーションが互換性をもつべ
き漏電遮断器の種類を追加。 
IEC:タイプ A 
JIS:タイプ AC 又はタイプ A

我が国の配電工事の実態に合わ

せた。

追加

プラグ着脱可能な DC 充電ス
テーションの対地電圧要件に

関する注記を追加。 
JIS:原則として対地電圧 150 V
以下

我が国の一般的な施設方法であ
る在来工事において適用される。

電気設備の技術基準の解釈に従

い追記した。


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(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

6  一 般 シ
ス テ ム 要
求 事 項 及

び イ ン タ

フ ェ ー ス
(続き)

6.4.3.113  短 時 間 過
電圧に対する保護

 6.4.3.113

JIS とほぼ同じ

変更

最大出力電圧値の変更。 
IEC:1 000 V 
JIS:750 V

我が国の配電系統の低電圧区分

に合わせた。

6.101.2  定格   6.101.2

JIS とほぼ同じ

変更

定格の上限値を変更。 
IEC:1 500 V 
JIS:750 V

我が国の配電系統の低電圧区分

に合わせた。

7  感 電 保

7.6  追加要求事項

7.6

JIS とほぼ同じ

追加

電源側の漏電遮断機の種類を
追加。 
IEC:タイプ A 
JIS:タイプ AC 又はタイプ A

我が国の配電工事の実態に合わ
せた。

11 EVSE
( 電 気 自

動 車 用 電

力 供 給 機
器)要求事

11.8  環境試験

11.8 (IEC 61851-1):温度範

囲−25(アウトドア)−
5  ℃ ( イ ン ド ア ) ∼ +
40  ℃ , 湿 度 範 囲 5 % ∼
95 %及び気圧 860−1 060 
hPa

変更

温度範囲−10 ℃∼+40 ℃,湿
度範囲 30 %∼90 %結露がない

こと,及び標高 1 000 m 以下と

する。

日本の風土,気候に合わせた。

11.101  計量   11.101

JIS とほぼ同じ

変更

電気計量の準拠規格の変更。 
IEC : IEC 62052-11 , IEC 
62053-21
 
JIS:法令に準拠した電力量計

IEC の注記に従い,国内規則を適
用した。技術的差異はない。

101 DC 充
電 ス テ ー
シ ョ ン の

特 定 要 求

事項

101.1.1  非常開放ス
イッチ

 101.1.1

JIS とほぼ同じ

追加

緊急停止要件を規定。 
IEC:国内規則に従う 
JIS:出力電力 20 kW∼50 kW
の DC 充電ステーションの手

動緊急停止要件

IEC の規定に従い,国内規則を適
用した。総務省令(対象火気設備
等の位置,構造及び管理並びに対

象火気器具等の取扱いに関する

条例の制定に関する基準を定め
る省令)


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3


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(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

附属書 AA

(規定)

AA.1  シ ス テ ム A
の総則

 AA.1

JIS とほぼ同じ

変更

追加

a)  直流出力の上限値の変更。
IEC:500 V 
JIS:450 V 
b)  規定追加。 
JIS:システム A は CCC だけ
を適用する。

a)  “電気設備の技術基準の解釈”
を考慮した。 
b)  我が国で普及が進んでいる充
電インフラの標準仕様を考慮し

た。

 AA.3.1.1

システム

A の二次側回路の
故障保護要件

 AA.3.1.1

JIS とほぼ同じ

追加

強化絶縁変圧器の準拠規格等

を追加。 
IEC:準拠規格の規定なし 
JISJIS C 61558-1 に準拠,又
は,JIS C 60664 に定める絶縁

要件を満たすこと。

明確化のために準拠規格を追記

した。充電器の変圧器は,JIS C 
61558-1 
の適用範囲を外れる場合
が想定される。その場合絶縁協調

の要件を JIS C 60664 によること

とした。

附属書 CC
(規定)

CC.1  一般事項

CC.1 JIS とほぼ同じ

変更

直流出力電圧の上限値の変更。
IEC:1 500 V 
JIS:750 V

我が国の配電系統の低電圧区分
に合わせた。

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 61851-23:2014,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。


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附属書 JB

参考)

JIS

と対応国際規格との対比表(対応国際規格編集上の誤記)

JIS D 61851-23:2014  電気自動車コンダクティブ充電システム−第 23 部:直流充電
ステーション

IEC 61851-23:2014  Electric vehicle conductive charging system−Part 23: DC 
electric vehicle charging station

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との差異の理由及び今
後の対策

箇条番号及び題名

内容

箇条番号

内容

3  用語及び定義

JIS C 61558-1 による。

IEC 61668-1 による。

対応国際規格編集上の誤記。 
次回 IEC 規格改正時に修正を提案する。

6.4.1  モード 4 充電
の機能

−  緊急運転停止(6.4.3.114)  6.4.1

該当の記載なし。

6.4.3.4  システムの
非通電化

EV の切り離し要件は,7.2.3.1 に規
定する。

 6.4.3.4

EV の切り離し要件は,7.2.3.2 に規
定する。

101.2.1.6  図 105

最大電圧偏差は,要求電圧の±5 %

最大電圧リプルは±5 V

図 105

最大電圧偏差は,要求電圧の±10 %

最大電圧リプルは±8 V

AA.2  図 AA.2

+V DCE

図 AA.2

+V DC

AA.2  表 AA.1

+V DCE

表 AA.1

+V DC

AA.2  表 AA.2 CP

+V DCE

表 AA.2 CP

+V DC

 CP

負荷電流(d1 及び d2 閉鎖時)

表 AA.2 CP

負荷電流(d1 閉鎖時)

 CS

+V DCE

表 AA.2 CS

+V DC

AA.3.1.2  電 源 の 自
動遮断と漏電監視

ステーションは直流出力電流を 5 A

以下に減少しなければならない。

 AA.3.1.2  ステーションは直流出力電源を 5 A

未満に減少しなければならない。

AA.3.1.2  表 AA.4

最大検出時間  1 秒間以下

表 AA.4

最大検出時間  1 秒未満

不要トリップ防止  最小応答時間

が 0.2 秒以上でなければならない。

不要トリップ防止  最小応答時間

が 0.2 秒超でなければならない。

AA.3.8  電池の過電
圧保護

直流出力電流を 3 秒間以内に 5 A 以

下に減少させなければならない。

直流出力電流を 3 秒間以内に 5 A 未

満に減少させなければならない。


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(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との差異の理由及び今
後の対策

箇条番号及び題名

内容

箇条番号

内容

AA4.2.3  充 電 前 の
絶縁試験

a)  直流電力線の電圧(V

dc

位置で測

定)は 10 V 以下でなければならな

い。

 AA.4.2.3  a)

直流電力線の電圧(V

dc

位置で測

定)は 10 V 未満でなければならな

い。

対応国際規格編集上の誤記。 
次回 IEC 規格改正時に修正を提案する。

 c)

試験終了後,V

dc

位置の電圧が 20

V 以下であることを確認しなければ
ならない。

c)

試験終了後,V

dc

位置の電圧が 20

V 未満であることを確認しなければ
ならない。

AA.4.2.5  停止 d)

電圧が 10 V 以下であることを確

認しなければならない。

d)

電圧が 10 V 未満であることを確

認しなければならない。

AA.4.3  電流及び電
圧の測定

−  電流:±(実電流の 1.5 %+1)
A

 AA.4.3  −  電流:±(実電流の 1.5 %+1 A)

BB.2  図 BB.1

図の左上  外部電源の記号あり

図 BB.1

外部電源の記号なし

図の左上  AC/DC/AC

 AC/DC

図の左上  AC/DC(平滑装置付)

DC/DC(平滑装置付)

CC.6.5  電流と電圧
の測定

記載なし

CC.6.5

−  電流:≦50 A